説明

バンド式スペーサーおよび配管保温構造

【課題】 配管と保温材との間に空隙(空間)を形成するに当たり、安定性や耐久性に優れたバンド式スペーサーおよび配管保温構造を提供することにある。
【解決手段】 バンド式スペーサー10は、配管50の外周面51に対して放射状に立設する複数の固定ボルト25によって配管50の外周面51に固定される支持バンド20と、支持バンド20に螺合される固定ボルト25を介して支持バンド20の内側に配管長手方向に沿って取り付けられるガイド部材30と、ガイド部材30の下面側に取り付けられて配管50の外周面51に当接しながら配管長手方向に延伸されるとともに、配管50を被覆する保温材60の内面部61にも当接される長尺部材40とを備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、配管と配管を保温するために配管を被覆する保温材との間に空隙(空間)を形成し、保温材を配管と非接触状態で支持する配管保温技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、配管を被覆する保温材は、配管の外周面に直接取り付けられていた。このため、保温材(保温材内側・内部・外側)に溜まる水分が、配管を腐食させる原因となっており、これを防止するために配管と保温材の間に空隙(空間)を設けることが好ましい。空隙(空間)を設けることで、配管表面(外周面)に付着した水分を乾燥させることができるからである。
【0003】
上記方法は、オランダの石油化学関連規格(Cini:CommissieIsolatie Nederlandse Industrie)にも記載されている。例えば、非特許文献1には、スペーサーをネジ止めした帯鋼(鉄製)を配管に巻き、その後線径3mm、目開き50mmの金網をセットし、最後に再度帯鋼で金網を固定する方法が開示されている。図11に、その概要を示す。しかしながら、非特許文献1に開示された技術は、工程が複雑で作業効率が悪かった。保温材を施工する配管は長尺なものも多く、作業効率が悪いと多大な時間とコストが掛かることになる。
【0004】
そこで、本願出願人(ニチアス株式会社)は、配管と保温材の間を非接触状態で支持し、簡単な施工にて空隙を形成することのできるスペーサー(支持部材)を発明した。詳しくは、特許文献1に開示されているように、配管90の外周面に対して放射状に立設させる複数の接触棒11と、その接触棒11を固定するとともに接触棒11の反配管90側において配管90の外周面から離れた周囲を周回して前記の断熱材40における配管90側の面を支持する帯板19と、前記接触棒11における反配管90側の端部において前記帯板19を固定する帯板固定部15とを備え、接触棒11は、非金属製(たとえばセラミック製)とし、パイプ形状に形成するものである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Cini4.1.34 (2006年10月1日)
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−31948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これに対して、本願発明は、上記する本願出願人による特許文献1に記載の発明を更に発展させて、安定性や耐久性に優れたバンド式スペーサーおよび配管保温構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1から第4の発明は、バンド式スペーサーに関するものである。
第1の発明は、配管と保温材との間に空隙を形成するためのスペーサーであって、配管の外周面に対して放射状に立設する複数の固定ボルトによって配管の外周面に固定される支持バンドと、支持バンドに螺合される前記固定ボルトを介して支持バンドの内側又は外側に配管長手方向に沿って取り付けられるガイド部材と、ガイド部材の下面側に取り付けられて配管の外周面に当接又は非当接状態で配管長手方向に延伸されるとともに、配管を被覆する前記保温材の内面部に当接される長尺部材とを備えたことを特徴とするバンド式スペーサーである。
第2の発明は、支持バンドが、半円形部材を組み合わせた断面丸形であって、組み合わせの一端を回動自在に連結するとともに、他端を締結具で締め付けたことを特徴とする同バンド式スペーサーである。
第3の発明は、支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の両端部を外側へ45度折曲し、組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けたことを特徴とする同バンド式スペーサーである。
第4の発明は、支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の一端部を外側へ90度折曲し、90度に折曲した一端部と折曲しない他端部とが重なるように組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けたことを特徴とする同バンド式スペーサーである。
【0009】
第5及び第6の発明は、配管保温構造に関するものである。
第5の発明は、配管と保温材との間に空隙を形成する配管保温構造であって、配管の外周面に対して放射状に立設する複数の固定ボルトによって配管の外周面に固定される支持バンドと、支持バンドに螺合される前記固定ボルトを介して支持バンドの内側又は外側に配管長手方向に沿って取り付けられるガイド部材と、ガイド部材の下面側に取り付けられて配管の外周面に当接又は非当接状態で配管長手方向に延伸される長尺部材とを備え、保温材の内面部を前記長尺部材に当接させて配管を被覆させたことを特徴とするものである。
第6の発明は、配管と保温材との間に形成された空隙に乾燥空気を対流させる空気対流機能を備えたことを特徴とする同配管保温構造である。
なお、第2から第4の発明に係るバンド式スペーサーを、第5又は第6の発明に係る配管保温構造に用いることは勿論可能である。
【発明の効果】
【0010】
本願発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)配管の外周面に環装される支持バンドは、複数の固定ボルトによって配管に確実に固定される。そして、この支持バンドに取り付けられるガイド部材を介して配管長手方向に長尺部材が配管外周面と当接又は非当接状態で敷設される。これによって、配管の外周面に同長手方向にわたって長尺部材による数条の突起部が形成される。このように、バンド式スペーサーによって安定性や耐久性を備えた突起部の形成された配管に保温材を被覆することで、配管と保温材の間に確実に空隙(空間)を形成できる。
(2)支持バンドが、半円形部材を組み合わせた断面丸形であって、組み合わせの一端を回動自在に連結するとともに、他端を締結具で締め付けることで、簡単且つ確実に配管の外周面へ固定することができる。
(3)支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の両端部を外側へ45度折曲し、組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けることで、簡単且つ確実に配管の外周面へ固定することができるとともに、同一形状のL字形部材を組み合わせて支持バンドを構成できる。
(4)支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の一端部を外側へ90度折曲し、90度に折曲した一端部と折曲しない他端部とが重なるように組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けることで、簡単且つ確実に配管の外周面へ固定することができるとともに、同一形状のL字形部材を組み合わせて支持バンドを構成できる。
(5)配管と保温材との間に形成された空隙(空間)に乾燥空気を対流させる空気対流機能を備えることで、乾燥空気の対流により保温材及びバンド式スペーサーと配管の接触点の乾燥を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本願発明の第1実施形態を示す説明図(1)。
【図2】本願発明の第1実施形態を示す説明図(2)。
【図3】本願発明の第1実施形態を示す説明図(3)。
【図4】本願発明の第1実施形態を示す説明図(4)。
【図5】本願発明の第2実施形態を示す説明図。
【図6】本願発明の第3実施形態を示す説明図。
【図7】本願発明の第4実施形態を示す説明図。
【図8】本願発明の第5実施形態を示す説明図。
【図9】本願発明の第6実施形態を示す説明図。
【図10】本願発明の第7実施形態を示す説明図。
【図11】従来技術を示す概要図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願発明に係るバンド式スペーサーの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図4は、バンド式スペーサーの第1の実施形態(第1実施形態)を示す説明図である。
図1は、バンド式スペーサー10の全体構造を示す斜視図である。バンド式スペーサー10は、支持バンド20とガイド部材30と長尺部材40を備えてなるものである。
【0013】
支持バンド20は、配管50の外周面51に対して放射状に立設する4本の固定ボルト25によって配管50の外周面51に固定されるものである。ここで、固定ボルト25は、その先端部分が配管50の外周面に直接当接するので、配管を傷つけずまた当接の安定性を高めるために先端部分に円板を溶接すると良い。なお、異種金属による腐食を防止するために、配管50の外周面51と固定ボルト25の当接は同一金属のものによることが好ましい。
また、支持バンド20は、半円形部材21,22を組み合わせた断面丸形であって、組み合わせの一端を蝶番23によって回動自在に連結するとともに、凸状に形成された他端を締結具(ボルト及びナット)24で締め付ける。これによって、支持バンド20を簡単且つ確実に配管50の外周面51へ環装し固定することができる。
【0014】
ガイド部材30は、支持バンド20に螺合される固定ボルト25を介して支持バンド20の内側に配管長手方向に沿って取り付けられる平板部材である。支持部材20との取付を確実なものとするために、ガイド部材30は支持バンド20に溶接肉付けすることが好ましい。また、図示したガイド部材30は、支持バンド20の内側に取り付けられているが、これを支持バンド20の外側に取り付けるようにしても良い。
【0015】
長尺部材40は、ガイド部材30の下面側に取り付けられて配管50の外周面51に当接しながら配管長手方向に延伸されるものである。長尺部材40は、上記の通り配管50の外周面51に当接するものであるから、配管50との接触面を極力少なくするために、断面円形のものが好ましい。配管50との接触が線接触になるからである。従って、長尺部材40としては、丸棒や丸パイプ等が好適である。なお、長尺部材40に強度があれば、配管50と非接触でもよい。
また、長尺部材40は、配管50を被覆する保温材60の内面部61にも当接し保温材60を保持することで、配管50と保温材60との間に空隙(空間)の形成を実現している。従って、長尺部材40の上部とガイド部材30の上面が面一になるように取り付けることが好ましい。
【0016】
図2は、バンド式スペーサー10の使用状態を示す斜視図である。
配管50に、バンド式スペーサー10が一定の間隔を持って固定されている。バンド式スペーサー10からは、長尺部材40が配管長手方向へ延伸されて、隣り合うバンド式スペーサー10に取り付けられて連結している。これによって、配管50の外周面51に配管長手方向にわたって長尺部材40による4条(4本)の突起部が形成されることになる。そして、この突起部(長尺部材40)の形成された配管50に半円形状の保温材60(例:けい酸カルシウム製保温材)を被覆することで、配管50と保温材60の間に確実に空隙(空間)を形成できる。
【0017】
なお、長尺部材40は、その両端をバンド式スペーサー10によって固定されているが、配管50の外周面51に当接しており、保温材60の荷重等によって変形する可能性は極めて少ないので、バンド式スペーサー10を数多く設けなくても保温材60を保持することは可能であり、安定性に優れたものとなっている。例えば、図示するように、1の長尺部材40で保温材60を3個連続して載置できる。
また、長尺部材40は、頻繁に交換する必要(メンテナンスの必要性)もないので、耐久性に優れたものとなっている。
【0018】
図3及び図4は、バンド式スペーサー10の使用状態を示す断面図(図3は、横断面図、図4は縦断面図)である。
図3及び図4に図示するように、配管50の外周面51に固定されたバンド式スペーサー10によって配管長手方向へ長尺部材40が延伸し、これに保温材60の内面部61が当接することで、配管50と保温材60の間に確実に空隙(空間)が形成されている。ここで、上記のように長尺部材40の上部とガイド部材30の上面が面一になるように取り付けると、保温材60と長尺部材40及びガイド部材30との間に隙間が生じることもなく、保温材60を安定して取り付けられるとともに、保温性能を損なうことがない。
なお、支持バンド20を環装している部分については、保温材60の代わりに高機能保温材65(商品名:パイロジェルXT等)を外装材70の裏面側に設けるとよい。
【0019】
図5は、バンド式スペーサーの第2の実施形態(第2実施形態)を示す説明図であり、バンド式スペーサー11の全体構造を示す斜視図である。
バンド式スペーサー11も、第1実施形態のバンド式スペーサー10と基本的には同じである。異なる点は、支持バンド20aの構造である。
バンド式スペーサー11の支持バンド20aは、同一形状のL字形部材21a,21aを組み合わせた断面4角形であって、L字形部材21aの両端部22aを外側へ45度折曲し、組み合わせたL字形部材21aの端部22aどうしを締結具(ボルト及びナット)24で締め付けるものである。これによって、簡単且つ確実に配管50の外周面51へ固定することができるとともに、同一形状のL字形部材21aを組み合わせて支持バンド20aを構成できる。
また、ガイド部材30を支持バンド20aの外側に取り付ける点が異なるが、それ以外は第1実施形態のバンド式スペーサー10と共通するので、その説明を省略する。
【0020】
図6は、バンド式スペーサーの第3の実施形態(第3実施形態)を示す説明図であり、バンド式スペーサー12の全体構造を示す斜視図である。
バンド式スペーサー12も、第1実施形態のバンド式スペーサー10と基本的には同じである。異なる点は、支持バンド20bの構造である。
バンド式スペーサー12の支持バンド20bは、同一形状のL字形部材21b,21bを組み合わせた断面4角形であって、L字形部材21bの一端部22bを外側へ90度折曲し、90度に折曲した一端部22bと折曲しない他端部23bとが重なるように組み合わせたL字形部材21bの端部21b,22bを締結具(ボルト及びナット)24で締め付けるものである。これによって、簡単且つ確実に配管50の外周面51へ固定することができるとともに、同一形状のL字形部材21bを組み合わせて支持バンド20bを構成できる。
また、ガイド部材30を支持バンド20bの外側に取り付ける点が異なるが、それ以外は第1実施形態のバンド式スペーサー10と共通するので、その説明を省略する。
【0021】
図7は、バンド式スペーサーの第4の実施形態(第4実施形態)を示す説明図であり、支持バンド20cの形状を示す斜視図である。
支持バンド20cは、第1実施形態のバンド式スペーサー10の支持バンド20と同様に、半円形部材21c,21cを組み合わせた断面丸形である。しかし、組み合わせの両端22c,23cをともに締結具(ボルト及びナット)24で締め付ける点で異なる。それ以外は第1実施形態のバンド式スペーサー10と共通するので、その説明を省略する。
【0022】
図8は、バンド式スペーサーの第5の実施形態(第5実施形態)を示す説明図であり、支持バンド20dの形状を示す斜視図である。
支持バンド20dは、第4実施形態の支持バンド20cを多角形(正8角形)になるようにして、同一形状の半角形部材21d,21dを組み合わせて、組み合わせの両端22d,23dをともに締結具(ボルト及びナット)24で締め付けたものである。それ以外は第1実施形態のバンド式スペーサー10と共通するので、その説明を省略する。なお、支持バンドの多角形状は、図示する正8角形に限らず、その他の多角形状であってもよい。
【0023】
図9は、バンド式スペーサーの第6の実施形態(第6実施形態)を示す説明図であり、バンド式スペーサー13の全体構造を示す断面図である。
バンド式スペーサー13の支持バンド20eは、基本的に第3実施形態の支持バンド20bと同一の構造をしている。但し、支持バンド20eは、同一形状のL字形部材21e,21eを組み合わせると配管50の外周面に当接し、締結具24で締め付けることで、固定ボルトを用いずに配管50に固定できるものである。この時、支持バンド20eと配管50は線接触となるので、必要最小限の接触で済む。また、長尺部材40は、ガイド部材を用いずに、支持バンド20eの外側にU字金具41を使用して取り付けたり、或いは支持バンド20eの内側に配管50との間に挟み込むようにして取り付けることができる。なお、固定ボルトを不要とする第6実施形態で使用する支持バンドは、第2実施形態の支持バンド20aや第5実施形態の支持バンド20dなどのように多角形のものであればよい。
【0024】
図10は、バンド式スペーサーの第7の実施形態(第7実施形態)を示す説明図であり、バンド式スペーサー14の全体構造を示す断面図である。
バンド式スペーサー14の支持バンド20fは、基本的に第1実施形態の支持バンド20と同一の構造をしている。異なる点は、ガイド部材を用いずに固定ボルト25fを介して、長尺部材40を支持バンド20fに直接取り付けるものである。なお、ガイド部材を不要とする第7実施形態で使用する支持バンドは、図示する支持バンド20fに限るものではなく、第2実施形態の支持バンド20a乃至第5実施形態の支持バンド20dなどを使用することができる。
【0025】
以上のような第1実施形態から第7実施形態のバンド式スペーサーを使用した配管保温構造にあって、当該バンド式スペーサーによって形成された配管と保温材の間の空隙(空間)に乾燥空気を対流(換気)させる空気対流機能を備えることで、乾燥空気の対流(換気)により保温材及びバンド式スペーサーと配管の接触点の乾燥を促進させることができる。空気対流機能には、煙突効果を用いた「自然対流(換気)」と機械装置を用いた「強制対流(換気)」が利用ある。なお、煙突効果とは、高温となる母管近くに「空気の排出口」を設け、末端となる枝管に空気の「取入れ口」を設けて、高温の母管により上昇気流が生じて自然対流を発生させるものである。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本願発明に係るバンド式スペーサー及び配管断熱構造は、プラントその他各種配管、特に温度の上下動の大きい枝管の腐食防止に広く利用できるものである。また、新設又は既設いずれの配管にも利用できるものである。
【符号の説明】
【0027】
10 バンド式スペーサー(第1実施形態)
20 支持バンド
21 半円部材
22 半円部材
23 蝶番
24 締結具(ボルト及びナット)
25 固定ボルト
30 ガイド部材
40 長尺部材
50 配管
51 外周面
60 保温材
65 高機能保温材
61 内面部
70 外装材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配管と保温材との間に空隙を形成するためのスペーサーであって、
配管の外周面に対して放射状に立設する複数の固定ボルトによって配管の外周面に固定される支持バンドと、
支持バンドに螺合される前記固定ボルトを介して支持バンドの内側又は外側に配管長手方向に沿って取り付けられるガイド部材と、
ガイド部材の下面側に取り付けられて配管の外周面に当接又は非当接状態で配管長手方向に延伸されるとともに、配管を被覆する前記保温材の内面部に当接される長尺部材とを備えたことを特徴とするバンド式スペーサー。
【請求項2】
支持バンドが、半円形部材を組み合わせた断面丸形であって、組み合わせの一端を回動自在に連結するとともに、他端を締結具で締め付けたことを特徴とする請求項1記載のバンド式スペーサー。
【請求項3】
支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の両端部を外側へ45度折曲し、組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けたことを特徴とする請求項1記載のバンド式スペーサー。
【請求項4】
支持バンドが、L字形部材を組み合わせた断面4角形であって、L字形部材の一端部を外側へ90度折曲し、90度に折曲した一端部と折曲しない他端部とが重なるように組み合わせたL字形部材の端部どうしを締結具で締め付けたことを特徴とする請求項1記載のバンド式スペーサー。
【請求項5】
配管と保温材との間に空隙を形成する配管保温構造であって、
配管の外周面に対して放射状に立設する複数の固定ボルトによって配管の外周面に固定される支持バンドと、
支持バンドに螺合される前記固定ボルトを介して支持バンドの内側又は外側に配管長手方向に沿って取り付けられるガイド部材と、
ガイド部材の下面側に取り付けられて配管の外周面に当接又は非当接状態で配管長手方向に延伸される長尺部材とを備え、
保温材の内面部を前記長尺部材に当接させて配管を被覆させたことを特徴とする配管保温構造。
【請求項6】
配管と保温材との間に形成された空隙に乾燥空気を対流させる空気対流機能を備えたことを特徴とする請求項5記載の配管保温構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−7427(P2013−7427A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140066(P2011−140066)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000156938)関西電力株式会社 (1,442)
【出願人】(000110804)ニチアス株式会社 (432)
【Fターム(参考)】