説明

バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法

【課題】バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法の提供。
【解決手段】バーコード情報を入力し並びに第1保存装置に暫時保存する。第2保存装置中に予め保存されバーコード情報が包含する複数のコードの関係データを画定するバーコード規則と検査コードを読み取る。更にバーコード情報が包含する複数のコードをバーコード規則によりそれぞれ第1保存装置中の対応する保存空間に保存する。続いてバーコード情報の特定コードが検査コードに符合するかを判断し、符合する時、EDID記録器に保存されたEDIDを読み取り、並びにEDIDとバーコード情報の複数のコードを整合させ、新EDIDを生成する。最後に新EDIDをディスプレイに記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のデータ整合方法に係り、特に、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合に適用される方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータテクノロジーの普及に伴い、プラグアンドプレイの機能はコンピュータ周辺機器に必要とされる機能となっている。ディスプレイでは、VESA(Video Electronics Standard Association )が重大なディスプレイ及びディスプレインタフェース標準の推進と開発を請け負い、その互換性を確保している。拡張ディスプレイ認識データ(EDID)はVESAがディスプレイのために制定した標準データ形式である。EDIDはディスプレイの基本データ、例えば販売者情報、最大画像サイズ、色彩特徴、使用周波数制限等を包含する。該EDIDシステムはディスプレイ中に記録されてコンピュータとコミュニケートするのに用いられ、プラグアンドプレイの機能を達成する。
【0003】
過去十年ほど、図1に示されるように、ディスプレイメーカーは、複数の異なる型番のディスプレイに対応するEDIDを直接フレキシブルディスク111、ハードディスク112、或いはUSBディスク113等の保存メディアに保存し並びにコンピュータ110と接続してコンピュータ構造100を構成し、EDID記録作業の主要構造とし、これによりインタフェースアダプタ120を通してディスプレイ130のVGAビデオインタフェース131、DVIビデオインタフェース132、或いはHDMIビデオインタフェース133に接続してEDIDをディスプレイ130の電気的消去不能のメモリ中に書き込む。
【0004】
しかし、型番A−47ディスプレイに対しては、ことなるバッチのA−47ディスプレイは製造日の前後の違いにより、そのバーコード情報の日付及びシリアルナンバーのいずれもが異なる。型番A−47ディスプレイのAバッチに記録作業を行う必要がある時、製造メーカーの作業員はコンピュータ110のフレキシブルディスク111内のAバッチに対応するEDIDを読み取り、VGAビデオインタフェース131を通してEDIDをディスプレイに書き込む必要がある。型番A−47ディスプレイのBバッチに対して記録作業を行う必要がある時、コンピュータ110のフレキシブルディスク111内のBバッチに対応するEDIDを読み取り、VGAビデオインタフェース131を通してEDIDをディスプレイに書き込む必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、過去には、EDIDの読み取り、記録、及び編集が前述の体積が膨大なコンピュータ構造により実行され、それは装備コスト及び維持費用方面での問題を形成し得るのみならず、保存メディア方面ではEDIDを即時更新不能で、さらにデータの流れる方向を掌握しにくい等の厳重な管理問題を有し得る。また、異なる型番のディスプレイ或いは異なるバッチ番号のディスプレイに対して、メーカーの作業員は異なるバーコード情報及びEDIDを準備する必要があり、作業の複雑度が増すだけでなく、不当なEDIDのディスプレイへの記録を防止しにくくなる。
【0006】
ゆえに、本発明は上述の問題を解決する一種のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、EDID記録器においてバーコード情報とEDIDを整合させ、該EDID記録器は第1保存装置と第2保存装置を具え、該第1保存装置は複数の保存空間を具えて対応するコードを保存する、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、
(A)バーコード情報を入力し並びに該バーコード情報を該EDID記録器の該第1保存装置に暫時保存するステップ、
(B)該第2保存装置中より予め保存されて該バーコード情報が包含する複数のコードの関係データを画定するバーコード規則と検査コードを読み取るステップ、
(C)該バーコード情報が包含する複数のコードを該バーコード規則によりそれぞれ該第1保存装置中の対応する保存空間に保存するステップ、
(D)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合するかを判断するステップ、
(E)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合する時、EDID記録器に予め保存されたEDIDを読み取り、並びに該EDIDをバーコード情報の複数のコードと整合させ、新EDIDを生成するステップ、
(F)該新EDIDをディスプレイに記録するステップ、
を包含することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、更に、
(G)記録完成時に、指示メッセージを生成するステップ、
を包含したことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項3の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(D)のステップで該バーコード情報の特定コードが該検査コードと符合しないと判定した時、アラームメッセージを生成することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項4の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(B)のステップ中、該バーコード規則はバーコード情報が包含するコードの種類、コードのビット数、及びコードの位置を画定することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項5の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるタイトルコードを包含し、該タイトルコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該タイトルコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項6の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるヘッドコードを包含し、該ヘッドコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該ヘッドコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項7の発明は、請求項5記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるヘッドコードを包含し、該ヘッドコードは選択的に該タイトルコードと整合されて個別に検査コードと符合するかが検証され、該ヘッドコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該ヘッドコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項8の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造シリアルナンバーを表示するシリアルナンバーコードを包含し、該シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びにシリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項9の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造シリアルナンバーを表示する固定シリアルナンバーコードを包含し、該固定シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに固定シリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項10の発明は、請求項8記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、固定シリアルナンバーコードを包含し、該固定シリアルナンバーコードは該シリアルナンバーコードと組合せ後に製品の製造シリアルナンバーを表示し、該固定シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該固定シリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項11の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造日を表示するための日付コードを包含し、該日付コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該日付コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項12の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造週数を表示するための週コードを包含し、該週コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該週コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項13の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造月を表示するための月コードを包含し、該月コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該月コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項14の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造年を表示するための年コードを包含し、該年コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該年コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項15の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、特定状況処理用のガンマコードを包含し、該ガンマコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該ガンマコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項16の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、無効コードを包含し、該無効コードはバイト数の制限を受けず、直接それが省略されていかなる処理も行われないことを表示することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項17の発明は、請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第1保存装置中に前述の各コードを保存した後に、0AH 、0DH を充填するか或いはブランクビットによりデータ終了を表示することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項18の発明は、請求項3記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(D)のステップの特定コードは該タイトルコード或いは該ヘッドコードであることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項19の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第1保存装置がRAMとされたことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項20の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第2保存装置がROMとされたことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
請求項21の発明は、請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該EDID記録器が入力装置に接続されて該バーコード情報が入力されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法により、ディスプレイ上のバーコード情報とEDIDを整合させて該ディスプレイ中に記録できる。異なる型番ノディスプレイ或いは異なるバッチ番号のディスプレイに対して、メーカーの作業員は、いくつものEDIDを準備する必要がなく、ゆえに作業の複雑度を軽減でき、また、不当なEDIDがディスプレイに記録されるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
上述の問題を解決するため、本発明は一種のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データ(EDID)の整合方法を提供する。それはEDID記録器においてバーコード情報とEDIDを整合させるのに応用される。該EDID記録器は第1保存装置と第2保存装置を具え、該第1保存装置は複数の指定保存空間を具えて対応するコードを保存する。本発明の方法は、(A)バーコード情報を入力し並びに該バーコード情報を該EDID記録器の該第1保存装置に暫時保存するステップ、(B)該第2保存装置中より予め保存されたバーコード規則であって、バーコード情報が包含する複数のコードの関係データを画定する上記バーコード規則と検査コードを読み取るステップ、(C)該バーコード情報が包含する複数のコードをバーコード規則によりそれぞれ第1保存装置中の対応する保存空間に保存するステップ、(D)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合するかを判断するステップ、(E)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合する時、EDID記録器に予め保存されたEDIDを読み取り、並びに該EDIDとバーコード情報の複数のコードを整合させ、新EDIDを生成するステップ、(F)該新EDIDをディスプレイに記録するステップ、を包含する。
【実施例1】
【0010】
図2は本発明のEDID記録器200の表示図である。図2から分かるように、本発明のEDID記録器200は、第1保存装置210、第2保存装置220、入力装置インタフェース230、マイクロコントローラ240、EDID管理サーバー接続インタフェース250及び複数のビデオインタフェース260を包含する。
【0011】
該EDID記録器200は入力装置インタフェース230により入力装置270に接続され、ディスプレイ280に対して記録作業を行う。そのうち、ディスプレイ280は独立したバーコード情報281を具備している必要がある。図3は本発明の該バーコード情報281の表示図である。入力装置270がそのバーコード情報を走査した後に記録作業を開始できる。
【0012】
図4は本発明のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法のフローチャートである。図5の第1保存装置のメモリ内容の表示図も参照されたい。それに示されるように、EDID記録器200上で、バーコード情報281とEDIDが整合されている。該第1保存装置210はRAMとされる。該第2保存装置220はROMとされる。該第1保存装置210は複数の指定された保存空間を具備して対応するコードを保存する。
【0013】
まず、ステップS410において、該入力装置270を使用して該バーコード情報を入力し、並びに該バーコード情報を該EDID記録器の該第1保存装置210中に保存する。そのうち、該第1保存装置は指定された保存空間510を具備して、入力された該バーコード情報を保存する。
【0014】
該バーコード情報は以下のコードが組み合わされてなる。則ち、タイトル(title)コードt、ヘッド(head)コードh、シリアルナンバーコードs、固定シリアルナンバーコードf、日付コードd、週(week)コードw、月(month)コードm、年代(year)コードy、ガンマ(Gamma)コードg、及び無効(Null)コードx。
【0015】
該タイトルコードtは最多で7バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中でタイトルコードを保存するための保存空間は7バイトより大きく、該タイトルコードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びにタイトルコードの内容は指定された保存空間520に保存される。該ヘッドコードhは最多で5バイトが好ましく、該第1保存装置210中のヘッドコード保存するための保存空間は5バイトより大きく、該ヘッドコードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びにヘッドコードの内容は指定された保存空間550に保存される。この二組のコードは個別に検査コードと符合するかを検証するのに使用可能であり、或いはこのヘッドコードは選択的にタイトルコードと整合され、個別に検査コードと符合するかが検証される。
【0016】
該シリアルナンバーコードsは最多で20バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中でシリアルナンバーコードを保存するための保存空間は20バイトより大きく、該シリアルナンバーコードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びにシリアルナンバーコードの内容は指定された保存空間560に保存される。該固定シリアルナンバーコードfは最多で1バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で固定シリアルナンバーコードを保存するための保存空間は1バイトより大きく、該固定シリアルナンバーコードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに固定シリアルナンバーコードの内容は指定された保存空間(図示せず)に保存される。シリアルナンバーコードと固定シリアルナンバーコードはそれぞれ製品の製造シリアルナンバーを表示するのに用いられるか、或いは該固定シリアルナンバーコードはシリアルナンバーコードと組み合わされた後に該製品の製造シリアルナンバーを表示する。
【0017】
該日付コードdは最多で2バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で該日付コードを保存するための保存空間は2バイトより大きく、該日付コードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに日付コードの内容は指定された保存空間(図示せず)に保存される。該週コードwは最多で2バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で該週コードを保存するための保存空間は2バイトより大きく、該週コードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに週コードの内容は指定された保存空間540に保存される。該月(month)コードmは最多で1バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で該月コードを保存するための保存空間は1バイトより大きく、該月コードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに月コードの内容は指定された保存空間(図示せず)に保存される。該年代(year)コードyは最多で2バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で該年代コードを保存するための保存空間は2バイトより大きく、該年代コードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに年コードの内容は指定された保存空間530に保存される。この日付コード、週コード、月コード、年代コードは製品の製造年月日を表示するのに用いられる。
【0018】
該ガンマコードgは最多で1バイトとされるのがよく、該第1保存装置210中で該ガンマコードを保存するための保存空間は1バイトより大きく、該ガンマコードはバーコード規則によりそのバイト数が設定され、並びに年コードの内容は指定された保存空間(図示せず)に保存される。該無効コードxはバイト数の制限をうけず、システムが直接それを省略して処理を行わない。この二組のコードは特定状況の処理に用いられるコードである。
【0019】
本実施例中、入力される該バーコード情報はTWT726A200102とされ且つ該第1保存装置210中の指定された保存空間510部分に放置される。図5は第1保存装置210メモリ内容の表示図である。
【0020】
ステップS420において、該第2保存装置220中より予め保存されたバーコード規則と予め保存された検査コードを読み取る。このバーコード規則は該バーコード情報が包含する複数のコードの関係データを画定する。該バーコード規則はバーコード情報の包含するコードの種類、コードのビット数及びコードの位置を画定する。本実施例では、該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、該検査コードはTWT及びA2とされる。
【0021】
ステップS430において、該バーコード情報が包含する複数のコードを該バーコード規則によりそれぞれ該第1保存装置210中の指定された保存空間に保存する。図5に示されるように、該第1保存装置210中には該バーコード情報が包含する複数のコードに対応する保存空間510〜560がある。
【0022】
該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、そのうち、tttはこのバーコード情報の包含する第1から3バイトがタイトルコードとされることを代表し、ゆえに該第1保存装置210中の第1保存空間510部分の1から3バイトを第1保存装置210中の該タイトルコードに対応する保存空間520部分に複写(copy)し、並びにデータTWTの後に、0AH 、0DH を充填し、データ終了を表示する。
【0023】
該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、そのうちyは該バーコード情報の包含する第4バイトが年代コードとされることを代表し、ゆえに該第1保存装置210中の第1保存空間510部分の第4バイトを第1保存装置210中の該年代コードに対応する保存空間530部分に複写(copy)し、並びにデータ7の後に、0AH 、0DH を充填し、データ終了を表示する。
【0024】
該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、そのうちwwは該バーコード情報の包含する第5から6バイトが週コードとされることを代表し、ゆえに該第1保存装置210中の第1保存空間510部分の第5から6バイトを第1保存装置210中の該週コードに対応する保存空間540部分に複写(copy)し、並びにデータ26の後に、0AH 、0DH を充填し、データ終了を表示する。
【0025】
該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、そのうちhhは該バーコード情報の包含する第7から8バイトがヘッドコードとされることを代表し、ゆえに該第1保存装置210中の第1保存空間510部分の第7から8バイトを第1保存装置210中の該ヘッドコードに対応する保存空間550部分に複写(copy)し、並びにデータA2の後に、0AH 、0DH を充填し、データ終了を表示する。
【0026】
該バーコード規則はtttywwhhsssssとされ、そのうちsssssは該バーコード情報の包含する第9から13バイトがシリアルナンバーコードとされることを代表し、ゆえに該第1保存装置210中の第1保存空間510部分の第9から13バイトを第1保存装置210中の該シリアルナンバーコードに対応する保存空間560部分に複写(copy)し、並びにデータ00102の後に、0AH 、0DH を充填し、データ終了を表示する。
【0027】
その他のコードに対しても上述のようであり、説明は省略する。
ステップS440において、該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合するかを判断する。本実施例では該特定コードは該タイトルコード及び該ヘッドコードである。すなわち、それぞれ該バーコード情報中のタイトルコード及び該ヘッドコードが予め保存された該検査コードと比較される。該バーコード情報中のタイトルコードはTWTであり、ヘッドコードはA2、保存された該検査コードはそれぞれTWTとA2であり、ゆえに該バーコード情報の特定コードと該検査コードは符合する。
【0028】
該バーコード情報の特定コードと該検査コードが符合すると判定された時、該EDID記録器200に予め保存されたEDID(図示せず)を読み出し、並びに該EDIDと該バーコード情報の複数のコードを整合させて、新EDIDを生成する(ステップS450)。
【0029】
ステップS460において、該新EDIDをディスプレイに対して記録し、記録完成時に指示メッセージを生成する。
【0030】
ステップS440で該バーコード情報の特定コードと該検査コードが符合しないと判定された時、アラームメッセージを生成する(ステップS470)。
【0031】
以上の説明から分かるように、本発明のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法により、ディスプレイ上のバーコード情報とEDIDを整合させて該ディスプレイ中に記録できる。異なる型番ノディスプレイ或いは異なるバッチ番号のディスプレイに対して、メーカーの作業員は、いくつものEDIDを準備する必要がなく、ゆえに作業の複雑度を軽減でき、また、不当なEDIDがディスプレイに記録されるのを防止できる。
【0032】
上述の実施例は本発明の説明のために例示されたものであって、本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは変更は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】周知のEDID記録システムの表示図である。
【図2】本発明の好ましい実施例のシステム表示図である。
【図3】本発明中、あるバーコード情報の表示図である。
【図4】本発明のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法のフローチャートである。
【図5】本発明中、第1保存装置のメモリ内容の表示図である。
【符号の説明】
【0034】
100 コンピュータ構造 110 コンピュータ
111 フレキシブルディスク 112 ハードディスク
113 USBディスク 120 インタフェースアダプタ
130 ディスプレイ 131 VGAビデオインタフェース
132 DVIビデオインタフェース 133 HDMIビデオインタフェース
200 EDID記録器 210 第1保存装置
220 第2保存装置 230 入力装置インタフェース
240 マイクロコントローラ
250 EDID管理サーバー接続インタフェース
260 ビデオインタフェース 270 入力装置
280 ディスプレイ 281 バーコード情報
S410〜S470 ステップ 510〜560 保存空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
EDID記録器においてバーコード情報とEDIDを整合させ、該EDID記録器は第1保存装置と第2保存装置を具え、該第1保存装置は複数の保存空間を具えて対応するコードを保存する、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、
(A)バーコード情報を入力し並びに該バーコード情報を該EDID記録器の該第1保存装置に暫時保存するステップ、
(B)該第2保存装置中より予め保存されて該バーコード情報が包含する複数のコードの関係データを画定するバーコード規則と検査コードを読み取るステップ、
(C)該バーコード情報が包含する複数のコードを該バーコード規則によりそれぞれ該第1保存装置中の対応する保存空間に保存するステップ、
(D)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合するかを判断するステップ、
(E)該バーコード情報の特定コードが該検査コードに符合する時、EDID記録器に予め保存されたEDIDを読み取り、並びに該EDIDをバーコード情報の複数のコードと整合させ、新EDIDを生成するステップ、
(F)該新EDIDをディスプレイに記録するステップ、
を包含することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項2】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、更に、
(G)記録完成時に、指示メッセージを生成するステップ、
を包含したことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項3】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(D)のステップで該バーコード情報の特定コードが該検査コードと符合しないと判定した時、アラームメッセージを生成することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項4】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(B)のステップ中、該バーコード規則はバーコード情報が包含するコードの種類、コードのビット数、及びコードの位置を画定することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項5】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるタイトルコードを包含し、該タイトルコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該タイトルコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項6】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるヘッドコードを包含し、該ヘッドコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該ヘッドコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項7】
請求項5記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、該検査コードと符合するかを検証するのに用いられるヘッドコードを包含し、該ヘッドコードは選択的に該タイトルコードと整合されて個別に検査コードと符合するかが検証され、該ヘッドコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに指定された保存空間に該ヘッドコードの内容が保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項8】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造シリアルナンバーを表示するシリアルナンバーコードを包含し、該シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びにシリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項9】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造シリアルナンバーを表示する固定シリアルナンバーコードを包含し、該固定シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに固定シリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項10】
請求項8記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、固定シリアルナンバーコードを包含し、該固定シリアルナンバーコードは該シリアルナンバーコードと組合せ後に製品の製造シリアルナンバーを表示し、該固定シリアルナンバーコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該固定シリアルナンバーコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項11】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造日を表示するための日付コードを包含し、該日付コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該日付コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項12】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造週数を表示するための週コードを包含し、該週コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該週コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項13】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造月を表示するための月コードを包含し、該月コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該月コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項14】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、製品の製造年を表示するための年コードを包含し、該年コードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該年コードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項15】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、特定状況処理用のガンマコードを包含し、該ガンマコードは該バーコード規則によりそのビット数が設定され、並びに該ガンマコードの内容が指定された保存空間に保存されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項16】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該バーコード情報は、無効コードを包含し、該無効コードはバイト数の制限を受けず、直接それが省略されていかなる処理も行われないことを表示することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項17】
請求項4記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第1保存装置中に前述の各コードを保存した後に、0AH 、0DH を充填するか或いはブランクビットによりデータ終了を表示することを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項18】
請求項3記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、(D)のステップの特定コードは該タイトルコード或いは該ヘッドコードであることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項19】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第1保存装置がRAMとされたことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項20】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該第2保存装置がROMとされたことを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。
【請求項21】
請求項1記載のバーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法において、該EDID記録器が入力装置に接続されて該バーコード情報が入力されることを特徴とする、バーコード情報と拡張ディスプレイ認識データの整合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−304882(P2008−304882A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−243384(P2007−243384)
【出願日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(396008783)大同股▲ふん▼有限公司 (76)
【Fターム(参考)】