説明

バーコード遮断包装体

包装体において、バーコードを遮断する方法および製品は複数の穴25を有するキャリア15を含む。キャリア15はバーコードスキャナによる各容器60上のバーコードの読取りが不能となるように、吸収色素と蛍光色素とを含有するプラスチック材料により形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は正確なバーコードの走査を容易にする複数の容器から成る包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2006年5月2日に出願した米国仮出願第60/796,721号の利益を主張する。
【0003】
従来の容器キャリアは缶、ビン、広口瓶、箱等の複数の同一サイズの容器および/または同種の容器を一つのユニットとして単位化するためにしばしば使用される。可撓性プラスチックリングキャリアはそのような従来の容器キャリアの一つである。
【0004】
缶やビンに用いられるこのような可撓性プラスチックリングキャリアは、ラベルがキャリア上に印刷されている場合と印刷されていない場合がある。多くの場合、統一商品コード(UPC)または「バーコード」(以下「UPC」と「バーコード」は同義で用いる)を容器に付して個別容器を識別し、同コードをキャリアに付して複数の容器から成る包装体すなわちマルチ包装体であることを識別することが望ましい。マルチ包装体内の容器には個別にバーコードが付されているため、バーコードスキャナまたはバーコードリーダ(以下同義で用いる)で価格等の製品情報を読み取ることができる。
【0005】
可撓性プラスチックリングキャリアは4、6、8、12、またはその他適当な数の一群の容器を一纏めにして、便利なマルチ包装体とするために用いることができる。このような場合、個々の容器上のバーコードを遮断することが好ましい。そうすることでマルチ包装体用のバーコードの代わりにまたは同バーコードに加えて、個別容器用のバーコードが読み取られるのを防止する。このような容器群が「6本パック」等のマルチ包装体内に配置されている場合、6本パック等のマルチ包装体の情報に関する包装体バーコードの代わりに、個別容器情報に関する容器バーコードが読み取られると不具合が生じ得る。
【0006】
6本パックのような伝統的なマルチ包装体では、容器は回転方向がまちまちにキャリア内に配置される。通常各容器は、個別容器に関する価格等の情報を含む個別バーコードを有する。しかしながら、個別容器用のバーコードがマルチ包装体の価格として読み取られると、売主にとって問題となるであろう。このような問題としては主に、複数の容器から成る包装体に対して単一容器の価格が課金されること、および、それにより生じ得る在庫管理上の問題が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6484478号明細書
【特許文献2】米国特許第6688465号明細書
【特許文献3】米国特許第6868652号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、容器および/またはマルチ包装体について正確なバーコードの読取りが確実に行われることが望ましい。より具体的には、マルチ包装体内の個別容器のバーコードを走査することができないように遮断することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は可撓性キャリアと複数の容器とを有する包装体に関する。
本発明の好ましい実施例によれば、バーコードリーダからレーザー光を吸収すると共に、吸収された光を変換してキャリアの中間色を維持するように特定配合された色素を用いて製造されるキャリア内に、缶等の複数の容器が配置される。そのため、バーコードリーダが各容器上のバーコードを読み取る可能性は低くなる。
【0010】
本発明のキャリアは、典型的には多くの場合透明であるが、更に吸収色素および蛍光色素を含有させることも可能である。これらの色素を含有するキャリアの領域は、その全領域に及ぶのが好ましいが、それとは別にキャリアの中心部を通ってまたはそれ以外の適切な領域を横切ってあるいは適切な領域に沿って延在していてもよい。
【0011】
従って、包装体の中心部に向けて、好ましくは吸収色素および蛍光色素を含有するキャリアの領域に向けて、内側に回転させた状態で、複数の容器をキャリア内に配置することにより各バーコードはキャリアおよび/または容器により遮られる。また、これとは別の適切な方法により、個々の容器上の個別バーコードをバーコードスキャナが読み取ることがないようにキャリア内の容器の回転方向位置を決めてもよい。吸収色素および蛍光色素を含有するキャリアの領域は、好ましくは、バーコードスキャナからの光が個別容器のバーコードに到達し読取りを行うのを防止する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】個別バーコードが不規則な方向に回転した状態で容器がまとめられている従来のマルチ包装体の側面図である。
【図2】典型的なバーコードリーダの概略図である。
【図3】本発明の好ましい実施例に使用される種々の赤色吸収色素の吸収曲線と2種の紫外線蛍光色素の蛍光周波数とを示すグラフである。
【図4】本発明の好ましい実施例による包装体と同様のマルチ包装体の上面概略図である。
【図5】本発明の好ましい実施例による容器のマルチ包装体の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の上記および他の特徴ならびに目的は、下記の詳細な説明および図面により、更に理解されるであろう。
【0014】
図1は、マルチ包装体を形成するようにキャリア内で一纏めにした6つの容器60から成るマルチ包装体を示す。図示するように、各容器60の外表面には機械読取可能な統一商品コード(「UPC」)(以下バーコード70という)が印刷されている。各個別容器60上のバーコード70により容器60はバーコードリーダまたはスキャナによる読取りが可能である。容器60上のバーコード70がバーコードリーダにより読み取られると、個別容器60に関する価格等の情報が、バーコードリーダに接続されたコンピュータにより検索される。本発明の好ましい実施例によると、バーコード70を表す線は容器60に対して略水平方向に配列される。
【0015】
図1に示すように、個別容器60の包装体はマルチ包装体として販売される一群の一纏めにされた容器20を有する。単位化された容器群60は通常向きが不揃いなため、各容器60は異なるおよび/または不規則な回転方向でキャリア内に配置される。包装体は独立のバーコード(図示せず)を有することができ、この独立のバーコードをバーコードリーダで読み取ることによって、容器群60の価格等の包装体に関する情報の抽出が可能となる。この独立の「包装体」バーコードは包装体の外面に印刷することが可能であり、その他、接着剤等の適切な手段により包装体に貼付することも可能である。
【0016】
図2は、従来のバーコードスキャナまたはバーコードリーダ100の概略図である。バーコードリーダ100は典型的には、レーザー光線を使用しバーコード70を光学的に走査する。可能な限りのあらゆる構造に対応するために、バーコードリーダ100は630nm〜940nm程度の低い波長からのものが文献に報告されている。多くのPOSバーコードリーダ100は650〜670nmの範囲である。典型的なPOSバーコードリーダ100の構造を図2に示す。ディスクおよび/またはミラーを動かすことによりレーザー光はバーコード70を走査する。
【0017】
しかしながら、バーコードリーダ100が包装体バーコードではなく、それとは別の個別容器60のバーコード70を読み取った場合、トラブルや走査ミスが生じる可能性がある。このような走査ミスにより複数の容器から成る包装体に対して単一容器60の価格が課金されてしまうことがある。
【0018】
図4は、本発明の好ましい実施例によるマルチ包装体10の上面図である。図示するように、マルチ包装体10は缶等の複数の容器60を含むことができる。図4に示される本発明の好ましい実施例では、各バーコード70はマルチ包装体10に対して好ましくは内側へ向けられるが、本発明の他の実施例においては、特定の方向付けが必要とされないように、各バーコード70の少なくとも一部を適切に覆う位置にキャリア15が配置される。図4には缶が示されているが、ビンまたは一般に一纏めにされる他の容器を本発明のマルチ包装体10に使用することができる。必須ではないが、容器60は、好ましくは、単一の可撓性キャリア10内で同一の大きさである。
【0019】
各キャリア15は、好ましくは、各々が1個の単一容器60を受容する複数の容器受け孔25を形成する幅と長さを有するシート20を備える。好ましくは、複数の容器受け孔25は、長手方向に縦横複数列配置し、例えば6個容器マルチ包装体の場合は縦2列横3列、12個容器マルチ包装体の場合は縦2列横6列等の、容器受け孔25の配列を形成する。容器受け孔25は好ましくはキャリア10の長手方向に細長い。
【0020】
好ましくは、本発明のシート20、従ってキャリア15は実質的に透明で、適当なプラスチック材料により形成され、好ましくは略透明であり、低密度から中密度のポリエチレン等の押出シートとして形成される。また、本発明の好ましい実施例によれば、光吸収色素および蛍光色素は、押出成形等の成形工程中に添加剤として、またはインクやテープを用いた後処理もしくは同様の後塗り工程により、シート20に含有される。
【0021】
本発明の好ましい実施例によれば、赤色染料は約670nmの光を吸収するものが使用される。このような色素は、従来から赤外線吸収体と称されるが、事実、赤色領域の可視光である。様々な色素が固有の波長帯において相当量の光を吸収するが、それらの色素はバーコード70の読取りを常に妨げるものとは限らない。更に、略透明のプラスチック材料から赤色光を除去すると、はっきりと青色を帯びたキャリア15が得られた。
【0022】
瓶詰め業者、小売業者および消費者は一般に中間色および/または略透明のキャリア15を好むため、この青色への色の変化は通常望ましいことではない。この問題の解決方法として、青色光を吸収する色素を追加することによって色を補正することも考えられるが、そのような方法ではキャリアは潜在的に、中間色ではあるが全体的な光透過率の減衰を伴う灰色になってしまうので、一般的には好ましくない。色の変化、色素の配合およびUPC遮断効果の有効性に関する問題はすべて上記とは別の解決方法を必要とする要因となった。
【0023】
本発明の好ましい実施例によれば、蛍光色素は特に紫外線蛍光色素を含有するか、あるいはスペクトルの紫外線領域の光およびスペクトルの赤色可視領域の蛍光を吸収する同様の添加剤をシート20に関して使用することが望ましい。望ましい添加剤の例としては、600〜630nmで蛍光を発するRanita KsantaTMおよび630〜640nmで蛍光を発するチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社のSmartlight RL1000が挙げられる。これらの物質より赤色ポリエチレンフィルムまたはシート20を製造することができる。図3は、テストされた種々の赤色吸収色素に関する吸収曲線、遮断すべき目標領域および2つの紫外線蛍光色素の蛍光周波数を示す。
【0024】
660〜680nmの範囲の赤色吸収色素と紫外線波長の光を600〜640nmの範囲に変換する紫外線蛍光色素の2つの色素を結合させることにより、キャリア15において、フィルム内の赤色の追加により赤色吸収色素の遮断効果が向上すると共に赤色吸収色素による色変化の防止効果も向上した。紫外線を赤色波長に変換することによって赤色損失を補償することにより、青色を減らす代わりに赤色を増やすことで青色への変化を防ぎながら、青色吸収体の「灰色化」はキャリア15内で最小限にとどまる。この組み合わせにより、中間色を維持しながら、個別容器70および/またはマルチ包装体10上のバーコード70のUPCスキャンを一層遮断することができる。例えば、キャリア15の「灰色化」を最小限におさえるおよび/またはキャリア15の半透明性を向上させるために、キャリア15の最終的カラーバランスを微調整する第3の色素を有する添加剤を追加的にキャリア15内に含有させることも可能である。
【0025】
図4に示すように、キャリア15は好ましくは全領域30にわたって吸収色素および紫外線蛍光色素等の蛍光色素を含有するシート20を含む。本発明のこの好適実施例では、吸収色素、好ましくは赤色吸収色素および蛍光色素は、シート20および/またはキャリア15の製造工程中に添加される。好適には、そのような工程は、押出加工前または押出加工中にペレット状のプラスチックと適当な色素添加剤を混合すること、適切なシート材を押出成形すること、および、そのシート材を打ち抜いてキャリア15を形成することを含む。より好適には、赤色吸収色素と蛍光色素をプラスチック材料と混合することにより押出成形に適した混合粒子を形成する。
【0026】
図5に示すように、キャリア15は各容器60の側壁周囲に取り付けられるのが好ましい。しかるに、好ましくは各容器60上の各バーコード70の線のうち少なくとも一本をキャリアが直接的に覆うようにすることにより、たとえバーコード70が容器群60の外側面に沿って露出している場合であっても、バーコードリーダ100による有効走査を防止することができる。
【0027】
また、図5に示すように、キャリア15は、吸収色素および蛍光色素を含有するように処理または別途加工を施した部位、すなわち、領域30を有することができる。好ましくは、領域30は、シート20の一部位をバーコードリーダから発せられる光線を吸収または反射する材料で形成するかおよび/または当該部位にそのような処理を施し、それによりキャリア15により少なくとも部分的に覆われあるいは覆い隠された容器60上のバーコード70はバーコードリーダによる読取りが不能となる。本明細書中において使用される、「領域」30は、工程、処理、成分、特性および/または性質により、バーコードリーダ100からの光線がキャリア15を通過してバーコード70を読み取ることができないようにされているキャリア15の全体または一部として定義される。
【0028】
記載されるように、シート20は略透明の材料により形成され、容器受け孔25の列を有する。好ましくは、領域30は本発明の主題であるキャリア15を構成するシート20を貫通する。図5に示すように、領域30は、シート20内でキャリア15の中心部を通るように、またはシート20の上面、下面もしくはシート間に延在してもよい。また、断片状または帯片状の領域30を接着剤等によりシート20に貼付してもいいし、領域30をホットスタンプ、インク、または塗料等を用いてシート20に付加してもいいし、および/または共押出成形等の工程において領域30をシート20内に形成してもよい。
【0029】
吸収色素および蛍光色素がシート20内で均質に混合される本発明の好ましい実施例によれば、マルチ包装体10に対してバーコード70の回転方向を意識せず容器60をキャリア15内に配置することができる。
【0030】
本発明の好ましい他の実施例によれば、図4に概略的に示すように、バーコードリーダによる読取りが不能となる位置に各バーコード70がくるように、複数の容器が対応する配列孔内で回転方向に、方向付けられる。吸収色素および蛍光色素を含有しているということだけでバーコードリーダ100によるバーコード70の読取りを防ぐことができるであろうが、このような方向付けにより読取防止を更に確実にすることができる。
【0031】
吸収色素および蛍光色素を含有するシート20の単一領域30がキャリア15の中心部に沿って配置される実施例においては、このような配向がより好ましいといえる。図5に示すように、各バーコード70は領域30および最終的に得られる包装体10の中心部に向くよう内側に回転させて配置される。また、配向した容器60上のバーコード70の所望位置に基づいて、不透明な部分30をキャリア15全体にわたって断続的に貼付および/または配置することができる。望ましい形態のいずれにおいても、キャリア15内の各容器60は、バーコード70が隣接した容器60および/またはキャリア15によって覆い隠されるように、キャリア15内で向きを回転させることができる。
【0032】
個別容器60の配向に関するいくつかの望ましい方法は、米国特許第6484478号(Arendsら)、米国特許第6688465号(Arendsら)および米国特許第6868652号(Arendsら)により教示されている。本願と一体をなすものとしてこれらの米国特許を参照する。
【0033】
本発明の好ましい実施例によれば、第2のバーコード80(すなわち「マルチ包装体コード」)を、図5に示すようなハンドル部90または包装体10のその他の部分に付すことができる。第2バーコード80は、マルチ包装体に関する新しい価格設定や数量等の情報を有することができる。これにより、シート20の領域30は、個別容器60上のバーコード70を遮断する役割とマルチ包装体表示用の第2バーコードを支持する役割との2つの役割を提供する。
【0034】
主題発明の好ましい方法によれば、複数の容器受け孔25と、吸収色素および蛍光色素領域30を有するシート20とを備えたキャリア15は、複数の容器60との係合のために提供される。その場合、容器60はキャリア15内に配置され、更に、各容器60のバーコード70が、隣接する容器60および/またはキャリア15の領域30により遮断されるように、配向することができる。参照により本明細書に組み込まれるArendsらの特許に記載されているように、各容器60はキャリア15内に配置する前に配向してもよいし容器60をキャリア15内に配置した後に配向してもよいし、あるいはキャリア15との係合の前後と容器60の配向とを適宜組み合わせて行ってもよい。
【0035】
本発明の好ましい実施例によれば、各容器60は、各バーコード70が横方向に隣接する容器60の対応するバーコード70と対向するようにキャリア15との係合前に配向される。次いでキャリア15が所望数の容器群60に装着されて、一纏めにした包装体10が完成する。
【0036】
以上、本発明をいくつかの好ましい実施例に関して説明し、例示の目的で多くの詳細を示したが、包装体はさらなる実施例が可能であること、および、本明細書に記載した詳細のいくつかは本発明の基本思想から逸脱することなく大幅に変更し得ることは当業者にとって明らかであろう。
【符号の説明】
【0037】
10 マルチ包装体
15 キャリア
20 シート
25 容器受け孔
60 容器
70 バーコード
100 バーコードリーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一連の容器を対応する一連の孔内に支持するマルチ包装体において、
略透明の材料から形成され複数の孔を有するシートと
夫々の孔内に配置される複数の容器とを備え、
前記シートは少なくともその一部に吸収色素および蛍光色素を含有し、前記複数容器の各容器のバーコードがバーコードリーダで実質上読み取ることができないようにしたマルチ包装体。
【請求項2】
前記容器は前記プラスチックシートの孔内において所定の方向に向けられる請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項3】
前記シートの少なくとも一部が、前記シートの中心部を通りかつ概略孔の列間に帯片状に延在するようにした請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項4】
前記容器は各容器の各バーコードがマルチ包装体の略中心部に面するように配向される請求項3に記載のマルチ包装体。
【請求項5】
前記吸収色素および前記蛍光色素は前記シート全体に均質に分散されている請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項6】
前記吸収色素および前記蛍光色素はプラスチック樹脂と混合されて前記シートを形成する請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項7】
前記吸収色素は赤色吸収色素を含有する請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項8】
前記蛍光色素は紫外線蛍光色素を含有する請求項1に記載のマルチ包装体。
【請求項9】
各々がバーコードを有する一連の容器を対応する一連の孔内に支持するキャリアにおいて、
略透明のプラスチック樹脂、吸収色素および蛍光色素より形成されるシートを有し、該シートは、前記バーコードが実質上バーコードリーダにより読取不能となるように前記容器を係合する前記孔列を含むキャリア。
【請求項10】
前記吸収色素は赤色吸収色素を含む請求項9に記載のキャリア。
【請求項11】
前記シートのカラーバランスを調整するための第3色素を更に含む請求項9に記載のキャリア。
【請求項12】
前記吸収色素および前記蛍光色素は前記シートの中心部沿いに集中される請求項9に記載のキャリア。
【請求項13】
前記吸収色素は約660nmから約680nmの範囲にある請求項9に記載のキャリア。
【請求項14】
前記蛍光色素は約600nmから約640nmの範囲にある請求項9に記載のキャリア。
【請求項15】
各容器上の個別バーコードがバーコードリーダにより実質上読取不能となるように複数の容器をマルチ包装体装置に組立てる方法において、
プラスチック材料、吸収色素および蛍光色素から複数の孔を有するシートを形成し、
各容器のバーコードがバーコードリーダにより読取不能となるように前記複数の容器を前記複数の孔に係合させることを含む方法。
【請求項16】
前記プラスチック材料、前記吸収色素および前記蛍光色素を混合して粒子を形成し、
前記粒子を押出成形して前記シートを形成することを更に含む請求項14に記載の方法。
【請求項17】
各容器上の個別バーコードがバーコードリーダにより実質上読取不能となるように、単位化された容器包装体内でバーコードを遮断するキャリアを製造する方法において
前記方法が、
吸収色素および蛍光色素をプラスチック材料と混合して、該シートがバーコードリーダからバーコードを遮断するようにしたシートを形成することを含む方法。
【請求項18】
前記シートにより前記バーコードが少なくとも部分的に覆い隠されるように、前記シートを前記容器の側壁に沿って前記容器に係合させることを更に含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記吸収色素は赤色吸収色素を含み、前記蛍光色素は紫外線蛍光色素を含む請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記容器を前記シートに対して所望の回転方向に配向することを更に含む請求項17に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2010−525994(P2010−525994A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506365(P2010−506365)
【出願日】平成20年3月24日(2008.3.24)
【国際出願番号】PCT/US2008/057978
【国際公開番号】WO2008/134150
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】