説明

バーベキューコンロ

【課題】 本発明はぐらつかずに素早く組立てることができるバーベキューコンロを新規に提供するものである。
【解決手段】 本発明は、バーベキューコンロをぐらつくことなしに容易に組立てるため、パイプ材にてなる2個のコ形折曲体をクロス組付けして上端にコンロの重量圧により外開き性向を有す水平軸部を設けた正面視X形の支持脚を形成し、コンロの底面下の両側に該2本の水平軸部を外開きしないように挟み止めする外板付の外受け金物を設けたバーベキューコンロにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、組立式のバーベキューコンロに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のバーベキューコンロとしては特開平11−146836号公報がある。該公報は4本の垂直脚7の上端をコンロ1の底面下に各別につまみ付のネジ10にて締め止めてコンロを支持することを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−146836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ネジ10による締め止めは図1からわかるように垂直脚7がネジ10の部分をもとにぐらついてコンロを不安定にするという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、バーベキューコンロをぐらつかずに素早く組立てるために、パイプ材にてなる2個のコ形折曲体をクロス組付けして上端にコンロの重量圧により外開き性向を有す水平軸部を設けた正面視X形の支持脚を形成し、コンロの底面下の両側に該2本の水平軸部を外開きしないように挟み止めする外板付の外受け金物を設けて、かかる課題を解決するようにしたのである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、コンロを支持脚上の2本の水平軸部に挟み止め載上するのみにて簡単にバーベキューコンロを組立て得るという効果を生ずる。
【0007】
コンロの重量圧により外開き性向の2本の水平軸部を外板付の外受け金物にて外開きしないように挟み止めすることで、コンロは外開き圧を伴って強固に挟み止められて全くぐらつかないという効果を生ずる。
【0008】
コンロ下の外受け金物を内外2枚ずつにて設けて2本の水平軸部の挟み止め幅を変えることでバーベキューコンロの高さを高低調節することができ、また大小のコンロを支持することができるという効果を生ずる。
【0009】
支持脚を分割体にして縦脚を長短することで、バーベキューコンロの高さを高低させることと、大小のコンロを支持することができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】コンロと外受け金物および支持脚の水平軸部の各作用を矢印にて示す部分拡大正面図
【図2】同、コンロと支持脚の展開と折畳み状態を各別に示す正面図
【図3】同、バーベキューコンロの組立て状態を示す正面図
【図4】コンロの底面下に内外2枚ずつにて外受け金物を設けた第2実施例の正面図で、左図は内側の外受け金物にて水平軸部を挟み止めてコンロを高く調整した状態、右図は外側の外受け金物にて挟み止めて低く調節した状態を示している。
【図5】支持脚をクロス十字部,短足のコ形部,長短の縦脚部に組立て可能に分割形成した第3実施例を示す正面図
【符号の説明】
【0011】
1はコンロ
2は外受け金物
2aは外板
3は支持脚
3aはコ形折曲体
3bは枢止軸
3cは上端の水平軸部
3dはクロス十字部
3eは短足のコ形部
3f,3gは上下の縦脚部
4はバーベキューコンロ
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、バーベキューコンロをぐらつかずに強固に組立てることができるように、パイプ材にてなる2個のコ形折曲体を交叉状にクロス組付けして正面視X形をした支持脚を形成し、コンロの底面下の両側に該支持脚の上端の水平軸部を挟み止めする外板付の外受け金物を設けて該コンロを支持脚上に挟み止め載上してバーベキューコンロを組立てるのである。
【実施例1】
【0013】
図1乃至図3は第1実施例であって、コンロ1の底面下の両側に外板2a付の外受け金物2を設ける。支持脚3はパイプ材の折曲にて2個のコ形折曲体3a,3aを形成し、これをクロス組付けして正面視X形とする。3bはクロス部中心の枢止軸である。
【0014】
枢止軸3bをもとに折畳み展開自在とする支持脚3を図2に示すように展開して、図3に示すように上端の水平軸部3c,3cを外受け金物2,2間に挟み止めしてコンロ1を支持脚3上に載せるのである。支持脚3の上端の水平軸部3c,3cはその外面を外板2a,2aにて外受けされて外開きすることが止められるため、組立てられたバーベキューコンロ4はコンロ1の重量圧と水平軸部3c,3cの外開き圧とおよび外板2aによる抑え圧によって強固に組立てられてぐらつくことが全く生じないものとなる。
【0015】
支持脚3はコンロ1の重量圧を受けることで上端の水平軸部3c,3cは内側に縮まることがなく、もっぱら外開き圧が加わるが、この外開き圧を外板2a,2aにて外受けして抑えることでコンロ1を強固に支持してぐらつかないものにすることができる。支持脚3がコンロ1を強固に支持することによって、コンロ1上には例えば鋳物鍋など重量のある鍋なども安定して載せることができることとなる。
【0016】
このバーベキューコンロ4はコンロ1を持ち上げて外受け金物2,2を水平軸部3c,3cから浮き離すことで簡単に分離することができ、また支持脚3も枢止軸3bをもとに折畳んでコンパクトにすることができる。
【実施例2】
【0017】
図4は第2実施例で、コンロ1の底面下の両側に内外2枚ずつにて外受け金物2を取付け、同図の左図に示すように内側の外受け金物2,2間にて水平軸部3c,3cを挟み止めするときは水平軸部3c,3c間が狭められて支持脚3の縦長を長くすることでコンロ1を高くすることができ、同、右図に示すように外側の外受け金物2,2間にて挟み止めするときはコンロ1を低く調節することができる。
【実施例3】
【0018】
図5は第3実施例で、支持脚3を組立て可能においてクロス十字部3d,短足のコ形部3e,上下の縦脚部3f,3gに分割して形成し、上下の縦脚部3f,3gを長短することにより支持するコンロ1の高さを高低させることができるようにしたのである。また、大きさの大小した異なるコンロ1を支持することもできるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明は、コンロの重量圧により外開き性向を持つように組付けした支持脚をコンロ下の外受け金物間にて挟み止め抑えすることで、バーベキューコンロを強固に組立ててぐらつかないものとする点で広く利用されるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーベキューコンロをぐらつかずに素早く組立てるために、パイプ材にてなる2個のコ形折曲体をクロス組付けして上端にコンロの重量圧により外開き性向を有す水平軸部を設けた正面視X形の支持脚を形成し、コンロの底面下の両側に該2本の水平軸部を外開きしないように挟み止めする外板付の外受け金物を設けたことを特徴とするバーベキューコンロ。
【請求項2】
外受け金物はコンロの底面下の両側に内外2枚ずつにて設ける請求項1に記載のバーベキューコンロ。
【請求項3】
支持脚を組立て可能な分割体にて形成して、分割した縦脚部を長短することでコンロの支持位置を高低し、また大小のコンロを支持可能とする請求項1または2に記載のバーベキューコンロ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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