説明

パチンコ遊技機の入賞装置

【課題】従来の入賞装置では実現し得なかった斬新な装飾性(演出性)を備えたパチンコ遊技機の入賞装置を提供する。
【解決手段】遊技盤6に搭載されて遊技球200が入賞可能なパチンコ遊技機1の中央入賞装置100であって、装飾部材140(立体物)と左背面135及び右背面136(ミラー)とを有して、入賞する遊技球200が装飾部材140と左背面135及び右背面136とにより構成されて遊戯者側から浮遊しているかのように視認される仮想浮遊体141に飛び込むように見えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機の入賞装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、装飾性(演出性)を備えたパチンコ遊技機の入賞装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1及び2に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載の技術では、入賞装置の前壁部が透過性を有する部材により形成される。これによって、入賞装置は、入賞した遊技球の動きを遊技者に視認させるような装飾性(演出性)を備える。また、前記前壁部に透過性を有する装飾シールが貼付されると共に、当該前壁部の後方に配設された後壁部が反射性を有する部材により形成される。これによって、入賞装置は、装飾シールに描かれた装飾が後壁部に映し出されて、当該装飾シール及び前壁部を通して当該後壁部に映し出された装飾を遊技者に視認させるような装飾性(演出性)を備える。
【0004】
特許文献2に記載の技術では、入賞装置は、遊技盤に取り付けられるベース部と、当該ベース部の前記遊技盤側にて当該ベース部と重合される導光部と、発光素子が実装された発光部と、を備える。前記ベース部及び前記導光部は、透光性を有する部材により形成される。これによって、入賞装置は、発光素子からの光が発光部から導光部に沿って拡散されると共に、当該導光部及びベース部を通して前方へ向けて透過して遊技者に視認させるような装飾性(演出性)を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−55292号公報
【特許文献2】特開2006−175064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、従来の入賞装置では実現し得なかった斬新な装飾性(演出性)を備えたパチンコ遊技機の入賞装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、
遊技盤に搭載されて遊技球が入賞可能なパチンコ遊技機の入賞装置であって、
立体物とミラーとを有して、
入賞する遊技球が前記立体物と前記ミラーとにより構成される仮想浮遊体に飛び込むように見えるようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0010】
請求項1において、パチンコ遊技機の入賞装置は、斬新な装飾性(演出性)を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係る中央入賞装置を備えるパチンコ遊技機の全体的な構成を示した正面図。
【図2】同じく、パチンコ遊技機の窓枠が開放された状態を示した前方斜視図。
【図3】同じく、遊技盤を示した正面図。
【図4】中央入賞装置を示した前方斜視図。
【図5】同じく、正面図。
【図6】同じく、平面図。
【図7】上部の図示を省略した中央入賞装置の前方斜視図。
【図8】同じく、平面図。
【図9】図6におけるA−A断面図。
【図10】仮想浮遊体を示した前方斜視図。
【図11】同じく、正面図。
【図12】同じく、平面図。
【図13】(a)遊技球の入賞の様子を示した中央入賞装置の側面断面図。(b)同じく、正面図。
【図14】本発明の他の実施形態に係る中央入賞装置を示した平面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
まず、本発明に係るパチンコ遊技機の一実施形態であるパチンコ遊技機1の全体的な構成について、図1から図3を用いて説明する。
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、手前側をパチンコ遊技機1の前側とし、奥側をパチンコ遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、パチンコ遊技機1を遊技者から見て、左手側をパチンコ遊技機1の左側とし、右手側をパチンコ遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
【0013】
パチンコ遊技機1は、図1から図3が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
【0014】
外枠2は、パチンコ遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
【0015】
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、窓枠4と、下皿ユニット5と、遊技盤6と、が設けられる。
【0016】
窓枠4は、中央が開口された略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の中央には、正面視で略円形状の窓枠開口部7が形成される。窓枠開口部7は、透明板19により被覆される。窓枠開口部7の下部には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
【0017】
下皿ユニット5は、中枠3の下部であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット5の中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿17が配設される。下皿ユニット5の右部であって下皿17の右方には、発射ハンドル18が配設される。発射ハンドル18は、上皿8に貯溜された遊技球を発射可能に構成される。
【0018】
遊技盤6は、遊技球が転動する領域である遊技領域25が形成される部材である。遊技盤6は、窓枠4の後方であって、正面視で中枠3の下部を除く略全面に渡って配置される。遊技盤6は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。なお、遊技盤6の遊技領域25は、窓枠4の窓枠開口部7の後方に配置され、前方から透明板19を介して視認可能に構成される。
【0019】
次に、遊技盤6の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
【0020】
遊技盤6は、図3に示すように、遊技板10と、ガイドレール11と、センター役物12と、図柄表示装置13と、右入賞装置14と、大入賞装置15と、アウト口16と、中央入賞装置100等により構成される。
【0021】
遊技板10は、四隅が適宜に切り欠けられた略平板状に形成される部材である。遊技板10には、遊技盤6を構成する各種の遊技部品が取り付けられる。
【0022】
ガイドレール11は、略円弧帯状に形成される部材である。ガイドレール11は、遊技板10に、前方へ向けて立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール11は、正面視で略円形状を形成するように配置される。なお、遊技板10においてガイドレール11によって略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域25として構成される。
【0023】
センター役物12は、その外観により遊技板10を装飾する部材である。センター役物12は正面視で略環状であって、その中央にセンター開口部27が前後方向に貫通して形成される。センター役物12は、遊技板10を前後方向に貫通するように当該遊技板10の中央から上部に渡って形成される孔に前方から挿入され、ボルト等によって取り付けられる。
【0024】
図柄表示装置13は、前方を臨むように配設された液晶画面26に図柄や数字等の変動(図柄遊技)を表示するように構成される装置である。図柄表示装置13は、遊技板10の後方に配置される。より詳細には、図柄表示装置13の液晶画面26が、遊技板10に取り付けられたセンター役物12のセンター開口部27の後方に配置される。これによって、前方からセンター開口部27を介して液晶画面26に表示される図柄遊技を視認することができる。
【0025】
右入賞装置14は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片28が開閉作動し、右始動入賞口14aに遊技球が入賞可能な開放状態と入賞不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。右入賞装置14は、遊技領域25の右部であってセンター役物12の下方に配置される。なお、右入賞装置14は、前記開放状態において右始動入賞口14aに遊技球が入賞すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
【0026】
大入賞装置15は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口15aを開放して遊技球が入賞可能に構成される装置である。大入賞装置15は、遊技領域25の右下部であって右入賞装置14の左下方に配置される。なお、大入賞装置15は、開放した大入賞口15aに遊技球が入賞すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
【0027】
アウト口16は、遊技領域25を転動する遊技球が、大入賞口15aや右始動入賞口14a等の各入賞口に入賞しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域25の最下部に配置される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、パチンコ遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
【0028】
中央入賞装置100は、中央始動入賞口100aに遊技球が入賞可能に構成される装置である。中央入賞装置100は、遊技領域25の中央下部であってアウト口16の上方に配置される。なお、中央入賞装置100は、中央始動入賞口100aに遊技球が入賞すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される装置である。
【0029】
次に、中央入賞装置100の構成について詳細に説明する。
【0030】
なお、図7及び図8においては、説明の便宜上、後述する取付基板110、ゲート部材120及び収容部材130の上面131の図示を省略している。
【0031】
図3から図9までに示す中央入賞装置100は、主として、取付基板110と、ゲート部材120と、収容部材130と、装飾部材140と、筒部材150と、誘導樋160と、により構成される。
【0032】
図4から図6まで、及び図9に示す取付基板110は、中央入賞装置100を構成する他の部材が取り付けられるものである。取付基板110は、略矩形板状に形成され、その板面を前後方向に向けて配置される。取付基板110の中央下部には、当該取付基板110を前後方向に貫通する略矩形状の貫通孔110a(図9参照)が形成される。
【0033】
ゲート部材120は、遊技球を下方に配置された中央始動入賞口100aへと案内するものである。ゲート部材120は、後方が開放された平面視略U字状に形成される。ゲート部材120の後端は、取付基板110の左右中央部であって上部(貫通孔110aの上方)に固定される。ゲート部材120及び取付基板110によって囲まれる空間が、遊技球を案内するための通路となる。
【0034】
図4から図9までに示す収容部材130は、後述する装飾部材140を収容するものである。収容部材130は、主として、上面131と、底面132と、左側面133と、右側面134と、左背面135と、右背面136と、によって、前方が開放された略箱状に構成される。
【0035】
上面131及び底面132は、その板面を上下方向に向けて互いに対向するように形成される。上面131の略中央部には、当該上面131を上下方向に貫通する円形状の貫通孔131aが形成される。
【0036】
左側面133及び右側面134は、その板面を左右方向に向けて互いに対向するように形成される。
【0037】
左背面135は、本発明に係るミラーの実施の一形態である。左背面135は、その板面を左斜め前方及び右斜め後方に向けて形成される。より詳細には、左背面135は、左側面133の後端部から、右斜め前方に向けて延設される。この際、平面視において左側面133と左背面135とが成す角は45度となるように設定される。左背面135の前側面(収容部材130の内側の側面)には鏡面シートが貼付される等して、鏡面が形成される。
【0038】
右背面136は、本発明に係るミラーの実施の一形態である。右背面136は、その板面を右斜め前方及び左斜め後方に向けて形成される。より詳細には、右背面136は、右側面134の後端部から、左斜め前方に向けて延設される。この際、平面視において右側面134と右背面136とが成す角は45度となるように設定される。右背面136の前側面(収容部材130の内側の側面)には鏡面シートが貼付される等して、鏡面が形成される。
【0039】
上述の上面131、底面132、左側面133及び右側面134により構成された矩形断面を有する筒状部分の後端部を、左背面135及び右背面136により閉塞することで、前方が開放された略箱状の収容部材130が構成される。収容部材130は、取付基板110の貫通孔110aに挿通された状態で当該取付基板110に固定される。この際、取付基板110の前側面と、収容部材130の上面131に形成された貫通孔131aの後端部とが、前後方向において略一致するように設定される(図6及び図9参照)。
【0040】
上述の如く構成された収容部材130においては、当該収容部材130の開放側(前方)から進入する光が左背面135又は右背面136において反射され、再び収容部材130の開放側から放出されることがないように、上面131、底面132、左側面133及び右側面134の前端部の位置が設定される(図8の矢印参照)。これによって、遊技者側(前方)から収容部材130を見ると、左背面135及び右背面136の鏡面には外部の景色が映されることなく、収容部材130の内壁(例えば、左側面133及び右側面134の内側面)のみが映されることになる。
【0041】
装飾部材140は、本発明に係る立体物の実施の一形態であり、月の形態を模したものである。装飾部材140は、球状の部材の後部を、平面視(図8参照)扇形に切り欠いて形成される。この際、当該切り欠いた部分の扇形の中心角は、収容部材130の左背面135と右背面136とが成す角と同一角度(90度)となるように設定される。装飾部材140は、前述の切り欠いた部分を収容部材130の左背面135及び右背面136に当接させた状態で、当該左背面135及び右背面136に固定される。この際、装飾部材140の上下方向位置は、収容部材130の上面131と底面132との略中間部分となるように設定される。また、平面視における装飾部材140と左背面135及び右背面136との当接部分では、当該左背面135及び右背面136は装飾部材140の接線(平面視において装飾部材140が円形であるとした場合の接線)に対して垂直となるように配置される。
【0042】
前述の装飾部材140の切り欠いた部分には、さらに当該部分を切り欠いて連通溝140a(図9参照)が形成される。当該連通溝140aは略円形断面となるように形成され、装飾部材140の上端部から当該装飾部材140の上下中途部まで形成される。
【0043】
筒部材150は、遊技球を案内するものである。筒部材150は透過性を有する部材で構成される円形断面を有する筒状の部材である。筒部材150の一端(上端)は収容部材130の上面131に形成された貫通孔131aに、他端(下端)は装飾部材140に形成された連通溝140aにそれぞれ挿通され、当該貫通孔131aと連通溝140aとを連通するように配置される。
【0044】
上述の装飾部材140の連通溝140aによって、中央入賞装置100の中央始動入賞口100aが構成される。
【0045】
図9に示す誘導樋160は、中央始動入賞口100aに入賞した遊技球を、遊技盤6の後側面に取り付けられた裏樋(不図示)へ向けて誘導するものである。誘導樋160の一端(前端)は、装飾部材140に形成される連通溝140aの下端部と対向する位置において、収容部材130の後部(左背面135及び右背面136)に固定される。誘導樋160の他端(後端)は、後下方に延設され、前記裏樋と連通される。
【0046】
なお、説明の便宜上、図9及び図13(a)以外の図面においては、誘導樋160の図示を省略している。
【0047】
上述の如く構成された中央入賞装置100は、図9に示すように、遊技板10を前後方向に貫通するように形成された貫通孔10aに前方から収容部材130の後端部を挿入されるとともに、取付基板110を当該遊技板10の前面に当接させた状態で固定することで、遊技盤6に搭載される。
【0048】
次に、図10から図12までを用いて、上述の如く構成された中央入賞装置100を遊技者側(前方)から視認した場合の見え方について説明する。
【0049】
なお、図10及び図12においては、説明の便宜上、取付基板110、ゲート部材120及び収容部材130の上面131の図示を省略している。
【0050】
上述の如く構成された中央入賞装置100を遊技者側(前方)から視認した場合、前述の如く収容部材130の左背面135及び右背面136には収容部材130の内壁のみが映される。この際、左背面135及び右背面136はそれぞれ左側面133及び右側面134に対して45度の角度を成すように設定されているため、図10から図12までに示すように、遊技者からはあたかも左側面133及び右側面134に対して垂直に配置された背面(仮想背面137)が存在するかのように視認される。
【0051】
また、前述の如く左背面135及び右背面136は、平面視において装飾部材140の接線に対して垂直となるように配置されているため、遊技者からはあたかも球状の装飾部材(仮想浮遊体141)が収容部材130の内部において空中に浮遊しているかのように視認される。
【0052】
また、前述の如く筒部材150を透過性を有する部材で構成しているため、遊技者からは当該筒部材150を視認し難くすることができ、遊技者の注意を仮想浮遊体141に向けることができる。
【0053】
次に、図13を用いて、上述の如く構成された中央入賞装置100の中央始動入賞口100aに遊技球200が入賞する際の様子について説明する。
【0054】
遊技領域25(図3参照)を転動してきた遊技球200がゲート部材120に入ると、当該遊技球200は当該ゲート部材120によって真下に落下するように案内される。当該案内された遊技球200は、筒部材150(収容部材130の上面131に形成された貫通孔131a)に入る。当該遊技球200は筒部材150内を下方へと落下する。この際、筒部材150は透過性を有するため、遊技者からは当該筒部材150内を落下する遊技球200を視認することができる。
【0055】
筒部材150内を落下した遊技球200は、装飾部材140(連通溝140a)内へと落下し、当該装飾部材140の連通溝140a及び誘導樋160を介して前記裏樋へと誘導され、当該裏樋から回収領域へと案内されることになる。
【0056】
この際、遊技者側からは装飾部材140(連通溝140a)から誘導樋160を介して前記回収領域へと案内される遊技球200を視認することはできない。すなわち、遊技者からは、収容部材130内に浮遊する仮想浮遊体141に次々と遊技球200が飛び込んでいくものの、当該仮想浮遊体141から遊技球200が出てくることがないように視認される。したがって、当該遊技者に、仮想浮遊体141が無限に遊技球200を収容するかのような印象を与えることができる。このようにして、中央入賞装置100は、斬新な装飾性(演出性)を備えることができる。
【0057】
以上の如く、本実施形態に係るパチンコ遊技機1の中央入賞装置100(入賞装置)は、
遊技盤6に搭載されて遊技球200が入賞可能なパチンコ遊技機1の中央入賞装置100であって、
装飾部材140(立体物)と左背面135及び右背面136(ミラー)とを有して、
入賞する遊技球200が装飾部材140と左背面135及び右背面136とにより構成される仮想浮遊体141に飛び込むように見えるようにしたことを特徴とするものである。
【0058】
このように構成することにより、パチンコ遊技機1の中央入賞装置100は、斬新な装飾性(演出性)を備えることができる。
【0059】
なお、本実施形態においては、左側面133と左背面135とが成す角及び右側面134と右背面136とが成す角は、それぞれ45度に設定するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、収容部材130の開放側(前方)から進入する光が左背面135又は右背面136において反射され、再び収容部材130の開放側から放出されることがないような構成であれば良い。
また、収容部材130の各面(上面131、底面132、左側面133、右側面134、左背面135及び右背面136)は一体的に構成されても、別体(別部材)で構成されても良い。
また、本実施形態においては、装飾部材140(立体物)は月の形態を模したものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、他の形態を模した立体物であっても良い。
また、本実施形態においては、中央入賞装置100を本発明に係る入賞装置の一実施形態として説明したが、本発明はこれに限るものではなく、その他の入賞装置(例えば、右入賞装置14等)に適用することも可能である。
【0060】
また、本実施形態においては、図8に示すように左背面135及び右背面136(ミラー)によって左右中央側が前方に突出するような背面を形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、図14に示すように左背面135及び右背面136(ミラー)によって左右中央側が後方に突出するような面を形成しても良い。
【符号の説明】
【0061】
1:パチンコ遊技機,6:遊技盤,100:中央入賞装置,110:取付基板,120:ゲート部材,130:収容部材,135:左背面,136:右背面,140:装飾部材,141:仮想浮遊体,150:筒部材,160:誘導樋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技盤に搭載されて遊技球が入賞可能なパチンコ遊技機の入賞装置であって、
立体物とミラーとを有して、
入賞する遊技球が前記立体物と前記ミラーとにより構成される仮想浮遊体に飛び込むように見えるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機の入賞装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−239842(P2012−239842A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116249(P2011−116249)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(000121693)奥村遊機株式会社 (978)
【Fターム(参考)】