パック電池
【課題】開封性に優れたパック電池を提供する。
【解決手段】複数の円筒型電池11〜18が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルム3と、隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルム3に形成された切り欠き部4と、前記熱収縮性フィルム3上に前記切り欠き部4を被覆するように固定された第1の表示ラベル5と、前記第1の表示ラベル5に円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目71〜72とを具備することを特徴とするパック電池。
【解決手段】複数の円筒型電池11〜18が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルム3と、隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルム3に形成された切り欠き部4と、前記熱収縮性フィルム3上に前記切り欠き部4を被覆するように固定された第1の表示ラベル5と、前記第1の表示ラベル5に円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目71〜72とを具備することを特徴とするパック電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の円筒型電池をシュリンク包装により束ねたパック電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の円筒型電池をそれぞれの電池の外周面同士が接するように一列に配置し、これら電池をシュリンク包装により束ねたパック電池が知られている。このシュリンク包装に使用される熱収縮性フィルムには、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)製フィルムやポリオレフィン(以下、PO)製フィルムが使用されている。PET製フィルムは、電池本数が4本以下の場合に多用されている。電池本数が4本以上の場合には、PO製フィルムが多用されている。PO製の熱収縮性フィルムは粘りがあるため、フィルムの厚さを薄くしても落下した際に破れにくいという特徴を有する。このため、本数の多いパック電池に好適な材料である。
【0003】
シュリンク包装されたパック電池には、よりユニバーサルな商品を提供するため、開封性の向上が求められている。特許文献1及び特許文献2では、並列に集合した複数個の円筒型電池を熱収縮性フィルムで束ね、熱収縮性フィルムに切り込み部もしくはミシン目を設けることにより、パック電池の開封性の向上を試みている。
【0004】
しかしながら、特にPO製の熱収縮性フィルムでは、粘りがあるゆえミシン目を設けても開封の際にフィルムが伸びてしまい、簡単に開封することができなかった。
【特許文献1】特開2001−130626号公報
【特許文献2】特開2002−96865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、開封性に優れたパック電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルに円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目と
を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第2の表示ラベルと、
前記第2の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第3のミシン目と
前記第2の表示ラベルが固定された前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、開封性に優れたパック電池を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図2は図1のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を模式的に示した斜視図である。図3は、図1のパック電池の第1の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図で、図4は図3の状態を正極端子側から見た側面図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、複数本(例えば8本)の円筒型電池(例えば、アルカリ乾電池、マンガン乾電池)11〜18は、正極端子2が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を上にし、かつ互いの外周面が接するように一列に配置されている。円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム3によって一つに束ねられている。
【0012】
図2に示すように、円弧状の切り欠き部4は、熱収縮性フィルム3に、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間(谷間)と対向するように形成されている。切り欠き部4は、その両端が第1の表示ラベルを剥離する方向に延ばされている。第1の表示ラベルを剥離する方向と反対方向に切り欠き部4の両端を延ばしても良いが、剥離する方向に延ばす方が、熱収縮性フィルム3の開封をより容易にすることができる。
【0013】
切り欠き部4の位置は、図2に示す位置に限定されるものではなく、例えば円筒型電池12〜18の間に存在する隙間(谷間)と対向する位置に設けることができる。また、複数箇所に形成することも可能である。なお、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間と対向させると、熱収縮性フィルム3から電池を取り出しやすくなるという利点がある。
【0014】
また、切り欠き部4の形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば、コの字状にすることができる。
【0015】
第1の表示ラベル(印刷ラベルとも呼ばれる)5は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状のシートからなる。第1の表示ラベル5は、熱収縮性フィルム3上に固定され、熱収縮性フィルム3を介して円筒型電池11〜18の外周面と対向する。第1の表示ラベル5は、短辺方向の一端部(円筒型電池11に対応する端部)を除き、裏面がシール面(粘着面)になっている。短辺方向の一端部は、剥がししろ6として機能する。剥がししろ6の寸法は特に限定されるものではないが、剥がししろ6が切り欠き部4と重なると、熱収縮性フィルム3の開封が困難になることから、切り欠き部4にかからない大きさにすることが望ましい。
【0016】
第1のミシン目71、72は、第1の表示ラベル5に円筒型電池の配列方向と平行に形成されている。具体的には、第1の表示ラベル5の長辺側の両端部に形成されている。第1のミシン目71、72と第1の表示ラベル5の長辺との間隔Dは、第1の表示ラベル5の短辺の長さの10〜20%に相当する大きさにすることが望ましい。間隔Dを10%以上にすることによって、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って容易に切り離すことができるため、熱収縮性フィルム3の開封が簡単になる。同時に、間隔Dを20%以下にすることによって、開封した熱収縮性フィルム3からの電池の取り出しが容易になる。特に、円筒型電池の本数が8本の場合、間隔Dは5〜8mmにすることが望ましい。
【0017】
上述したような構成のパック電池において、図3及び図4に示すように、剥がししろ6から第1の表示ラベル5を剥がすと、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすことができる。第1の表示ラベル5の裏面には、切り欠き部4が形成された熱収縮性フィルム3が固定されているため、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすのと同時に熱収縮性フィルム3が切り欠き部4を起点にして破れる。このように熱収縮性フィルム3の開封を簡単に行うことができる。
【0018】
図5に示すように、第1の表示ラベル5には、列の端から二番目に位置する円筒型電池12から列の反対側の端から二番目に位置する円筒型電池17までの円筒型電池間の外周面の境界線と対向する位置に第2のミシン目81〜85を形成することができる。これにより、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができる。また、第1の表示ラベル5の上部長辺と第1のミシン目72との間に第2のミシン目81〜85が形成されているため、熱収縮性フィルム3を例えば第2のミシン目82まで開封した際、残りの未使用の電池14〜18がばらばらになるのを防ぐことができる。なお、第1のミシン目71から第1の表示ラベル5の下部長辺までの間に第2のミシン目81〜85を形成しても、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができ、かつ残りの未使用の電池がばらばらになるのを防ぐことができる。
【0019】
なお、前述した図1〜図5においては、第1の表示ラベル5の長辺側の両端部に第1のミシン目を形成したが、長辺側の一端部でも良い。第1の表示ラベル5の長辺側の一端部のみに第1のミシン目を形成すると、第1の表示ラベル5を長辺側一端部のみを残して引き剥がすことができるため、熱収縮性フィルム3の開封面積を大きくすることができる。その結果、熱収縮性フィルム3がより開封しやすくなると共に、かつ電池の取り出しがより容易になる。また、第2のミシン目を設ける場合、第2のミシン目の長さは第1の表示ラベル5の短辺の長さと等しくしても良いし、第1の表示ラベル5の長辺から第1のミシン目までを除いて第2のミシン目を形成しても良い。
【0020】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態に係るパック電池を図6〜図9を参照して説明する。図6は本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図である。図7は、第1の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図8は、図7のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図である。図9は、熱収縮性フィルムによる被覆工程を示す模式図である。なお、図1〜図5で説明したのと同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0021】
第2の実施形態に係るパック電池は、第1の実施形態に係るパック電池の円筒型電池に直接貼着された第2の表示ラベルをさらに備えるものである。以下、具体的に説明する。
【0022】
第2の表示ラベル9(印刷ラベルとも呼ばれる)は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状の1枚のシートからなる。第2の表示ラベル9は、コの字状に折り曲げられた状態で円筒型電池11〜18の列を直接被覆している。第2の表示ラベル9は、裏面がシール面(粘着面)になっている第1のシール部9a及び第2のシール部9bと、第1のシール部9a及び第2のシール部9bの間に位置し、これらを連結する端子被覆部9cとから構成されている。表示ラベルを切り離しやすくするため、第2のシール部9bの長さL2(円筒型電池の高さと平行な方向の長さ)は、第1のシール部9aの長さL1よりも短くしてある。また、第2の表示ラベル9に表示すべき情報は、第1のシール部9a、第2のシール部9b及び端子被覆部9cのいずれに印刷しても良い。さらに、バーコードや商品名等の他に、第2の表示ラベルの取り扱い方法も表示しておくことが望ましい。
【0023】
第2の表示ラベル9の第2のシール部9bは、図7に示すように、円筒型電池11〜18の列の電池配列方向に平行な側面に位置する外周面部分に貼着されている。第1のシール部9aは、図8に示すように、第2のシール部9bが貼着された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に貼着されている。端子被覆部9cは、円筒型電池11〜18の正極端子2が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を被覆している。
【0024】
例えば7本の第3のミシン目101〜107は、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aに、円筒型電池11〜18の外周面間の境界線と対向するように形成されている。円筒型電池11と円筒型電池12の境界線と対向しているのが、第3のミシン目101である。第3のミシン目102は、円筒型電池12と円筒型電池13の境界線と対向している。それ以降は、列の左側から順番に第3のミシン目103〜107とする。
【0025】
第2の表示ラベル9が貼られた円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム3によって一つに束ねられている。具体的には、図9に示すように、第2の表示ラベル9が貼られた円筒型電池11〜18の列をチューブ状の熱収縮性フィルム3内に挿入する。その後、熱収縮性フィルム3を加熱収縮させるシュリンク包装によって円筒型電池11〜18の列を熱収縮性フィルム3により被覆し、一つに束ねる。ひきつづき、熱収縮性フィルム3に切り欠き部4を形成した後、第1の表示ラベル5を貼着することにより第2の実施形態に係るパック電池を得る。第1の表示ラベル5は、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aで被覆された側面に配置することも可能であるが、図6に例示される通りに第2のシール部9bで被覆された側面に配置することによって、第1の表示ラベル5による開封がより容易になる。
【0026】
上述したような構成のパック電池では、剥がししろ6から第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすと、熱収縮性フィルム3を切り欠き部4を起点にして破ることができるため、熱収縮性フィルム3の開封を簡単に行うことができる。
【0027】
熱収縮性フィルム3を開封しても、円筒型電池11〜18の外周面部分が第2の表示ラベル9の第1のシール部9aと第2のシール部9bとに固定されているため、電池がバラバラになるのを防ぐことができる。第2の表示ラベル9を第1のシール部9aの第3のミシン目101〜107に沿って引き千切ると、電池を1本ずつ小分けすることができる。また、未使用の電池は、第2の表示ラベル9が貼られたままであるため、新旧の分別が容易である。さらに、第2の表示ラベル9を例えば第3のミシン目101に沿って引き千切ると、円筒型電池11のみを取り出すことができ、残りの未使用の電池12〜18は第1のシール部9aと第2のシール部9bとに固定されたままであるため、バラバラにならず、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管することができる。
【0028】
円筒型電池の列の電池配列方向に平行な側面には、電池の外周面部分が位置しているため、やや凹凸がある。第1の表示ラベル5を、第2の表示ラベル9を被覆している熱収縮性フィルム3上に固定することによって、第1の表示ラベル5の平滑性を高めることができ、第1の表示ラベル5に表示されたバーコードの読み取りエラーを少なくすることができる。
【0029】
なお、前述した図6〜図9では、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aに第3のミシン目101〜107を形成したが、第1のシール部9aだけでなく、端子被覆部9cにも形成することができる。この一例を図10に示す。第3のミシン目101〜107を端子被覆部9cにも形成すると、第2の表示ラベル9をより簡単に引き千切ることが可能になる。一方、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管する点では、第1のシール部9aのみに第1のミシン目101〜107を形成する方が望ましい。
【0030】
また、前述した図6〜図9では、正極端子面を第2の表示ラベル9で被覆したが、図11に示すように、負極端子11が形成されている面を第2の表示ラベル9の端子被覆部9cで被覆しても良い。
【0031】
前述した図6〜図11においては、第1の表示ラベル5を全ての円筒型電池11〜18を被覆可能な大きさにしたが、第1の表示ラベル5の大きさはこれに限定されるものではない。第2の表示ラベル9を併用する場合、第1の表示ラベル5の大きさは切り欠き部4を被覆する程度の大きさにすることができる。このように小さな第1の表示ラベル5には、第1のミシン目を設けなくても熱収縮性フィルム3の開封を容易に行うことができる。この例を図12に示す。切り欠き部4は、熱収縮性フィルム3にコの字状に形成され、円筒型電池12とその隣の円筒型電池13との間に存在する隙間(谷間)と対向している。第1の表示ラベル5は、切り欠き部4を被覆すると共に、端から2番目の円筒型電池12から反対側の端から2番目の円筒型電池17までと対向するように熱収縮性フィルム3に貼着されている。
【0032】
以下、第1,第2の実施形態に係るパック電池の構成部材をさらに詳しく説明する。
【0033】
使用する円筒型電池の本数は、複数であれば特に限定されるものではないが、2〜12本が適当である。また、円筒型電池のサイズも特に限定されるものではなく、単1形〜単5形まで使用可能である。
【0034】
熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。中でも、ポリオレフィンフィルムが好ましい。これは、パック電池を誤って落下させるなどの衝撃が加わった際のフィルムの破損を少なくすることができるからである。ポリオレフィンフィルムを構成するポリオレフィン材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)のうち少なくとも一方を使用することができる。
【0035】
熱収縮性フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜30μmの範囲にすることが好ましい。
【0036】
第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの厚さは、特に限定されるものではないが、50〜150μmの範囲にすることが好ましい。また、第1の表示ラベルと第2の表示ラベルの厚さは、同じでも異なっていても良い。
【0037】
また、第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの材質は、特に限定されるものではないが、紙又は合成紙が好ましい。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図2】図1のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を模式的に示した斜視図。
【図3】図1のパック電池の第1の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図。
【図4】図3の状態を正極端子側から見た側面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る別のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図7】図6のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を正面側から見た模式的な斜視図。
【図8】図7のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図。
【図9】熱収縮性フィルムによる被覆工程を示す模式図。
【図10】第2の実施形態に係るパック電池の別な例を示す模式的な斜視図。
【図11】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な側面図。
【図12】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な側面図。
【符号の説明】
【0040】
11〜18…円筒型電池、2…正極端子、3…熱収縮性フィルム、4…切り欠き部、5…第1の表示ラベル、6…剥がししろ、71〜72…第1のミシン目、81〜85…第2のミシン目、9…第2の表示ラベル、9a…第1のシール部、9b…第2のシール部、9c…端子被覆部、101〜107…第3のミシン目、11…負極端子。
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の円筒型電池をシュリンク包装により束ねたパック電池に関するものである。
【背景技術】
【0002】
複数の円筒型電池をそれぞれの電池の外周面同士が接するように一列に配置し、これら電池をシュリンク包装により束ねたパック電池が知られている。このシュリンク包装に使用される熱収縮性フィルムには、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)製フィルムやポリオレフィン(以下、PO)製フィルムが使用されている。PET製フィルムは、電池本数が4本以下の場合に多用されている。電池本数が4本以上の場合には、PO製フィルムが多用されている。PO製の熱収縮性フィルムは粘りがあるため、フィルムの厚さを薄くしても落下した際に破れにくいという特徴を有する。このため、本数の多いパック電池に好適な材料である。
【0003】
シュリンク包装されたパック電池には、よりユニバーサルな商品を提供するため、開封性の向上が求められている。特許文献1及び特許文献2では、並列に集合した複数個の円筒型電池を熱収縮性フィルムで束ね、熱収縮性フィルムに切り込み部もしくはミシン目を設けることにより、パック電池の開封性の向上を試みている。
【0004】
しかしながら、特にPO製の熱収縮性フィルムでは、粘りがあるゆえミシン目を設けても開封の際にフィルムが伸びてしまい、簡単に開封することができなかった。
【特許文献1】特開2001−130626号公報
【特許文献2】特開2002−96865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、開封性に優れたパック電池を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルに円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目と
を具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るパック電池は、複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第2の表示ラベルと、
前記第2の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第3のミシン目と
前記第2の表示ラベルが固定された前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと
を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、開封性に優れたパック電池を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図2は図1のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を模式的に示した斜視図である。図3は、図1のパック電池の第1の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図で、図4は図3の状態を正極端子側から見た側面図である。
【0011】
図1及び図2に示すように、複数本(例えば8本)の円筒型電池(例えば、アルカリ乾電池、マンガン乾電池)11〜18は、正極端子2が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を上にし、かつ互いの外周面が接するように一列に配置されている。円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム3によって一つに束ねられている。
【0012】
図2に示すように、円弧状の切り欠き部4は、熱収縮性フィルム3に、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間(谷間)と対向するように形成されている。切り欠き部4は、その両端が第1の表示ラベルを剥離する方向に延ばされている。第1の表示ラベルを剥離する方向と反対方向に切り欠き部4の両端を延ばしても良いが、剥離する方向に延ばす方が、熱収縮性フィルム3の開封をより容易にすることができる。
【0013】
切り欠き部4の位置は、図2に示す位置に限定されるものではなく、例えば円筒型電池12〜18の間に存在する隙間(谷間)と対向する位置に設けることができる。また、複数箇所に形成することも可能である。なお、列の端に位置する円筒型電池11とその隣の円筒型電池12との間に存在する隙間と対向させると、熱収縮性フィルム3から電池を取り出しやすくなるという利点がある。
【0014】
また、切り欠き部4の形状は、円弧状に限定されるものではなく、例えば、コの字状にすることができる。
【0015】
第1の表示ラベル(印刷ラベルとも呼ばれる)5は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状のシートからなる。第1の表示ラベル5は、熱収縮性フィルム3上に固定され、熱収縮性フィルム3を介して円筒型電池11〜18の外周面と対向する。第1の表示ラベル5は、短辺方向の一端部(円筒型電池11に対応する端部)を除き、裏面がシール面(粘着面)になっている。短辺方向の一端部は、剥がししろ6として機能する。剥がししろ6の寸法は特に限定されるものではないが、剥がししろ6が切り欠き部4と重なると、熱収縮性フィルム3の開封が困難になることから、切り欠き部4にかからない大きさにすることが望ましい。
【0016】
第1のミシン目71、72は、第1の表示ラベル5に円筒型電池の配列方向と平行に形成されている。具体的には、第1の表示ラベル5の長辺側の両端部に形成されている。第1のミシン目71、72と第1の表示ラベル5の長辺との間隔Dは、第1の表示ラベル5の短辺の長さの10〜20%に相当する大きさにすることが望ましい。間隔Dを10%以上にすることによって、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って容易に切り離すことができるため、熱収縮性フィルム3の開封が簡単になる。同時に、間隔Dを20%以下にすることによって、開封した熱収縮性フィルム3からの電池の取り出しが容易になる。特に、円筒型電池の本数が8本の場合、間隔Dは5〜8mmにすることが望ましい。
【0017】
上述したような構成のパック電池において、図3及び図4に示すように、剥がししろ6から第1の表示ラベル5を剥がすと、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすことができる。第1の表示ラベル5の裏面には、切り欠き部4が形成された熱収縮性フィルム3が固定されているため、第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすのと同時に熱収縮性フィルム3が切り欠き部4を起点にして破れる。このように熱収縮性フィルム3の開封を簡単に行うことができる。
【0018】
図5に示すように、第1の表示ラベル5には、列の端から二番目に位置する円筒型電池12から列の反対側の端から二番目に位置する円筒型電池17までの円筒型電池間の外周面の境界線と対向する位置に第2のミシン目81〜85を形成することができる。これにより、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができる。また、第1の表示ラベル5の上部長辺と第1のミシン目72との間に第2のミシン目81〜85が形成されているため、熱収縮性フィルム3を例えば第2のミシン目82まで開封した際、残りの未使用の電池14〜18がばらばらになるのを防ぐことができる。なお、第1のミシン目71から第1の表示ラベル5の下部長辺までの間に第2のミシン目81〜85を形成しても、熱収縮性フィルム3の開封を電池1個ずつに分けて行うことができ、かつ残りの未使用の電池がばらばらになるのを防ぐことができる。
【0019】
なお、前述した図1〜図5においては、第1の表示ラベル5の長辺側の両端部に第1のミシン目を形成したが、長辺側の一端部でも良い。第1の表示ラベル5の長辺側の一端部のみに第1のミシン目を形成すると、第1の表示ラベル5を長辺側一端部のみを残して引き剥がすことができるため、熱収縮性フィルム3の開封面積を大きくすることができる。その結果、熱収縮性フィルム3がより開封しやすくなると共に、かつ電池の取り出しがより容易になる。また、第2のミシン目を設ける場合、第2のミシン目の長さは第1の表示ラベル5の短辺の長さと等しくしても良いし、第1の表示ラベル5の長辺から第1のミシン目までを除いて第2のミシン目を形成しても良い。
【0020】
(第2の実施の形態)
第2の実施形態に係るパック電池を図6〜図9を参照して説明する。図6は本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図である。図7は、第1の表示ラベルを貼着する前の状態のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図で、図8は、図7のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図である。図9は、熱収縮性フィルムによる被覆工程を示す模式図である。なお、図1〜図5で説明したのと同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
【0021】
第2の実施形態に係るパック電池は、第1の実施形態に係るパック電池の円筒型電池に直接貼着された第2の表示ラベルをさらに備えるものである。以下、具体的に説明する。
【0022】
第2の表示ラベル9(印刷ラベルとも呼ばれる)は、商品名やバーコード等の情報が表示された矩形状の1枚のシートからなる。第2の表示ラベル9は、コの字状に折り曲げられた状態で円筒型電池11〜18の列を直接被覆している。第2の表示ラベル9は、裏面がシール面(粘着面)になっている第1のシール部9a及び第2のシール部9bと、第1のシール部9a及び第2のシール部9bの間に位置し、これらを連結する端子被覆部9cとから構成されている。表示ラベルを切り離しやすくするため、第2のシール部9bの長さL2(円筒型電池の高さと平行な方向の長さ)は、第1のシール部9aの長さL1よりも短くしてある。また、第2の表示ラベル9に表示すべき情報は、第1のシール部9a、第2のシール部9b及び端子被覆部9cのいずれに印刷しても良い。さらに、バーコードや商品名等の他に、第2の表示ラベルの取り扱い方法も表示しておくことが望ましい。
【0023】
第2の表示ラベル9の第2のシール部9bは、図7に示すように、円筒型電池11〜18の列の電池配列方向に平行な側面に位置する外周面部分に貼着されている。第1のシール部9aは、図8に示すように、第2のシール部9bが貼着された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に貼着されている。端子被覆部9cは、円筒型電池11〜18の正極端子2が形成されている面(以下、正極端子面と称す)を被覆している。
【0024】
例えば7本の第3のミシン目101〜107は、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aに、円筒型電池11〜18の外周面間の境界線と対向するように形成されている。円筒型電池11と円筒型電池12の境界線と対向しているのが、第3のミシン目101である。第3のミシン目102は、円筒型電池12と円筒型電池13の境界線と対向している。それ以降は、列の左側から順番に第3のミシン目103〜107とする。
【0025】
第2の表示ラベル9が貼られた円筒型電池11〜18の列は、熱収縮性フィルム3によって一つに束ねられている。具体的には、図9に示すように、第2の表示ラベル9が貼られた円筒型電池11〜18の列をチューブ状の熱収縮性フィルム3内に挿入する。その後、熱収縮性フィルム3を加熱収縮させるシュリンク包装によって円筒型電池11〜18の列を熱収縮性フィルム3により被覆し、一つに束ねる。ひきつづき、熱収縮性フィルム3に切り欠き部4を形成した後、第1の表示ラベル5を貼着することにより第2の実施形態に係るパック電池を得る。第1の表示ラベル5は、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aで被覆された側面に配置することも可能であるが、図6に例示される通りに第2のシール部9bで被覆された側面に配置することによって、第1の表示ラベル5による開封がより容易になる。
【0026】
上述したような構成のパック電池では、剥がししろ6から第1の表示ラベル5を第1のミシン目71、72に沿って引き剥がすと、熱収縮性フィルム3を切り欠き部4を起点にして破ることができるため、熱収縮性フィルム3の開封を簡単に行うことができる。
【0027】
熱収縮性フィルム3を開封しても、円筒型電池11〜18の外周面部分が第2の表示ラベル9の第1のシール部9aと第2のシール部9bとに固定されているため、電池がバラバラになるのを防ぐことができる。第2の表示ラベル9を第1のシール部9aの第3のミシン目101〜107に沿って引き千切ると、電池を1本ずつ小分けすることができる。また、未使用の電池は、第2の表示ラベル9が貼られたままであるため、新旧の分別が容易である。さらに、第2の表示ラベル9を例えば第3のミシン目101に沿って引き千切ると、円筒型電池11のみを取り出すことができ、残りの未使用の電池12〜18は第1のシール部9aと第2のシール部9bとに固定されたままであるため、バラバラにならず、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管することができる。
【0028】
円筒型電池の列の電池配列方向に平行な側面には、電池の外周面部分が位置しているため、やや凹凸がある。第1の表示ラベル5を、第2の表示ラベル9を被覆している熱収縮性フィルム3上に固定することによって、第1の表示ラベル5の平滑性を高めることができ、第1の表示ラベル5に表示されたバーコードの読み取りエラーを少なくすることができる。
【0029】
なお、前述した図6〜図9では、第2の表示ラベル9の第1のシール部9aに第3のミシン目101〜107を形成したが、第1のシール部9aだけでなく、端子被覆部9cにも形成することができる。この一例を図10に示す。第3のミシン目101〜107を端子被覆部9cにも形成すると、第2の表示ラベル9をより簡単に引き千切ることが可能になる。一方、未使用の電池を一つに束ねた状態で保管する点では、第1のシール部9aのみに第1のミシン目101〜107を形成する方が望ましい。
【0030】
また、前述した図6〜図9では、正極端子面を第2の表示ラベル9で被覆したが、図11に示すように、負極端子11が形成されている面を第2の表示ラベル9の端子被覆部9cで被覆しても良い。
【0031】
前述した図6〜図11においては、第1の表示ラベル5を全ての円筒型電池11〜18を被覆可能な大きさにしたが、第1の表示ラベル5の大きさはこれに限定されるものではない。第2の表示ラベル9を併用する場合、第1の表示ラベル5の大きさは切り欠き部4を被覆する程度の大きさにすることができる。このように小さな第1の表示ラベル5には、第1のミシン目を設けなくても熱収縮性フィルム3の開封を容易に行うことができる。この例を図12に示す。切り欠き部4は、熱収縮性フィルム3にコの字状に形成され、円筒型電池12とその隣の円筒型電池13との間に存在する隙間(谷間)と対向している。第1の表示ラベル5は、切り欠き部4を被覆すると共に、端から2番目の円筒型電池12から反対側の端から2番目の円筒型電池17までと対向するように熱収縮性フィルム3に貼着されている。
【0032】
以下、第1,第2の実施形態に係るパック電池の構成部材をさらに詳しく説明する。
【0033】
使用する円筒型電池の本数は、複数であれば特に限定されるものではないが、2〜12本が適当である。また、円筒型電池のサイズも特に限定されるものではなく、単1形〜単5形まで使用可能である。
【0034】
熱収縮性フィルムとしては、例えば、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリオレフィンフィルム等を挙げることができる。中でも、ポリオレフィンフィルムが好ましい。これは、パック電池を誤って落下させるなどの衝撃が加わった際のフィルムの破損を少なくすることができるからである。ポリオレフィンフィルムを構成するポリオレフィン材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)のうち少なくとも一方を使用することができる。
【0035】
熱収縮性フィルムの厚さは、特に限定されるものではないが、15〜30μmの範囲にすることが好ましい。
【0036】
第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの厚さは、特に限定されるものではないが、50〜150μmの範囲にすることが好ましい。また、第1の表示ラベルと第2の表示ラベルの厚さは、同じでも異なっていても良い。
【0037】
また、第1の表示ラベル及び第2の表示ラベルの材質は、特に限定されるものではないが、紙又は合成紙が好ましい。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図2】図1のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を模式的に示した斜視図。
【図3】図1のパック電池の第1の表示ラベルを剥離した状態を模式的に示した斜視図。
【図4】図3の状態を正極端子側から見た側面図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る別のパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るパック電池を正面側から見た模式的な斜視図。
【図7】図6のパック電池における第1の表示ラベルを貼着する前の状態を正面側から見た模式的な斜視図。
【図8】図7のパック電池を背面側から見た模式的な斜視図。
【図9】熱収縮性フィルムによる被覆工程を示す模式図。
【図10】第2の実施形態に係るパック電池の別な例を示す模式的な斜視図。
【図11】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な側面図。
【図12】第2の実施形態に係るパック電池のさらに別な例を示す模式的な側面図。
【符号の説明】
【0040】
11〜18…円筒型電池、2…正極端子、3…熱収縮性フィルム、4…切り欠き部、5…第1の表示ラベル、6…剥がししろ、71〜72…第1のミシン目、81〜85…第2のミシン目、9…第2の表示ラベル、9a…第1のシール部、9b…第2のシール部、9c…端子被覆部、101〜107…第3のミシン目、11…負極端子。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルに円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目と
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項2】
前記第1の表示ラベルに形成され、前記円筒型電池の列の一方の端から二番目に位置する円筒型電池から他方の端から二番目に位置する円筒型電池までの円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第2のミシン目をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のパック電池。
【請求項3】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第2の表示ラベルと、
前記第2の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第3のミシン目と
前記第2の表示ラベルが固定された前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項4】
前記熱収縮性フィルムはポリオレフィンから形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のパック電池。
【請求項1】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
隣り合う円筒型電池の外周面間の隙間と対向するように前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと、
前記第1の表示ラベルに円筒型電池の配列方向と平行に形成された第1のミシン目と
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項2】
前記第1の表示ラベルに形成され、前記円筒型電池の列の一方の端から二番目に位置する円筒型電池から他方の端から二番目に位置する円筒型電池までの円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第2のミシン目をさらに具備することを特徴とする請求項1記載のパック電池。
【請求項3】
複数の円筒型電池が互いの外周面が接するように一列に配置された円筒型電池の列と、
前記円筒型電池の列の電池配列方向と平行な側面に位置する外周面部分に固定される第1のシール部と、前記第1のシール部が固定された側面の反対側に位置する側面の外周面部分に固定される第2のシール部と、前記第1のシール部と前記第2のシール部との間に位置し、前記複数の円筒型電池の一方の端子を被覆する端子被覆部とを備えた第2の表示ラベルと、
前記第2の表示ラベルの前記第1のシール部に、円筒型電池間の境界線と対向するように形成された第3のミシン目と
前記第2の表示ラベルが固定された前記円筒型電池の列を一つに束ねるための熱収縮性フィルムと、
前記熱収縮性フィルムに形成された切り欠き部と、
前記熱収縮性フィルム上に前記切り欠き部を被覆するように固定された第1の表示ラベルと
を具備することを特徴とするパック電池。
【請求項4】
前記熱収縮性フィルムはポリオレフィンから形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のパック電池。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−141513(P2007−141513A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330209(P2005−330209)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000003539)東芝電池株式会社 (109)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000003539)東芝電池株式会社 (109)
【Fターム(参考)】
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