説明

パネル収納構造

【課題】パネルを壁体に効率良く収納することができ、かつ、パネルを壁体に確実に保持することができる壁体へのパネル収納構造を提供すること。
【解決手段】壁体に設けられた開口2に、ガラス3が収納されるパネル収納構造であって、壁体1の互いに対向している開口端面21に、それぞれ長手方向に沿って形成された収納溝4と、各収納溝4に設けられ、ガラス3の端部31を保持する弾性のガスケット6とを備え、各収納溝4は、溝幅が、溝底面から開口端面21へ向かうに従って次第に広がるように、収納溝4の片側の側壁面が傾斜面41に形成される。ガスケット6は、ガラス端部31を保持する保持溝63、および、この保持溝63と傾斜面41との間に形成された切込溝64を有するガスケット本体61と、このガスケット本体61の切込溝64に内部に差し込まれる差込部材62とから構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁体に設けられた開口に、パネルを収納するためのパネル収納構造に関する。例えば、建物に窓を形成するために、建物の外壁に設けた開口に窓ガラスを嵌めこむためのパネル収納構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物等の壁体に窓を形成するには、壁体に設けられた開口に、開口とほぼ同じ大きさのガラスを収納して窓を構成する方法が採られている。この窓の配置形態として、図15に示すように、単体のガラス3を用いて、ガラス3の全周が壁体1に取付けられる単窓タイプと、図16に示すように、複数のガラス3を並列し、隣接するガラス3の境界面を、境界に沿って組み込まれたアルミ方立1Aに取付ける連窓タイプとが知られている。
【0003】
建物によく用いられる壁体としてコンクリート板があるが、これは、窓等の形成や、他部材との組立のために、複雑な構成を備えなければならないものが多い。そのため、このコンクリート板に対し、必要な構成を予め工場内で成形しておくことで、現場での作業の手間を省くことのできるプレキャストコンクリート工法(PC工法)が用いられている。このPC工法によって成形されるプレキャストコンクリート板(PC板)には、例えば、窓を形成するための構成として、窓ガラスを収納する収納溝をコンクリート板に直接成形したものや、この収納溝が既に成形されているフレームを、型枠成形によって予め工場内でコンクリート板に打設したものが知られている。
【0004】
従来、ガラス等を収納する収納溝が形成された開口に、ガラス等を収納する方法として、次のようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の図5〜図8には、開口を挟んで対向する開口端面に、断面矩形形状の収納溝がそれぞれ形成されている。このような収納溝を有する開口にパネルを収納するには、パネルの上部を開口側に倒しながら、パネルの上端部を上方の収納溝に挿入し、次にパネルを起立させながら、パネル下端部を下方の収納溝に収納する。パネルの上下端部が各収納溝に収納されたら、パネルと収納溝内壁面との隙間にガスケットを介在させ、パネルを固定する。
【0005】
しかし、このような収納方法では、パネル下端部を収納溝に収納させる際に、パネル下端部が開口端面に衝突しないように、パネルの傾きを慎重に調整しながら行う必要があり、作業に手間がかかる。また、収納溝の溝幅が狭い場合、収納溝内部にはパネル端部が傾くことのできる余裕が少ないため、上方の収納溝にパネル上端部を挿入することが難しくなるなどの恐れもある。このとき、収納しやすいようにパネルの長さを短くすることも考えられるが、これでは、収納溝に収納されるパネル端部の長さが小さくなり、つまり、壁体とパネルのかかり代が小さくなるので、パネルに対する保持力が小さくなるという課題が生じる。
【0006】
特許文献1では、このような課題を解決できる収納構造として、図9〜図15に記載された構造が提案されている。この収納構造の収納溝は、上下の開口端面が壁体の一方の表面から直角に切込まれることで形成されている。収納溝には、パネル端部を保持する保持溝を持つガスケットが設けられている。ガスケットは、弾性体であり、かつ、ガスケットの側面に切込溝が形成されているので、この切込溝と保持溝との間のガスケットを、保持溝を広げるように変形させることができる。これより、保持溝の内部の空間が大きくなりパネルを収納しやすくなる。パネルを収納した後、切込溝に止め具としての差込部材を差込むと、ガスケットが圧縮され、パネルが保持される。
【0007】
【特許文献1】特開2000−160729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1の後者の構造では、収納溝は、開口端面を壁体の一方の表面から直角に切込んで形成しているため、ガスケットの一方の表面は壁体から露出している。この露出したガスケットの表面は、壁体からの反力を受けることができないため、このパネル収納構造のパネルに対する保持力は必ずしも高いとはいえない。
【0009】
本発明の目的は、パネルを壁体に効率良く収納することができ、かつ、パネルを壁体に確実に保持することができる壁体へのパネル収納構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のパネル収納構造は、壁体に設けられた開口に、パネルが収納されるパネル収納構造であって、壁体の互いに対向している開口端面に、それぞれ長手方向に沿って形成された収納溝と、各収納溝に設けられ、パネルのパネル端部を保持する弾性を有するガスケットとを備え、収納溝の少なくとも一方は、溝幅が、溝底面から開口端面へ向かうに従って次第に広がるように、収納溝の片側の側壁面が傾斜面に形成されていることを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、少なくとも一方の収納溝に、溝幅が溝底面から開口端面に向かうに従って次第に広がるように傾斜面が形成されていることから、パネルを開口へ収納する手間が軽減する。特許文献1の収納構造において説明した収納手順に沿って、パネルの収納を行うとすると、例えば、上方の収納溝に傾斜面が形成されている場合、上方の収納溝内の空間が広くなり、パネル上端部を傾ける余裕が増大するので、この収納溝へパネル上端部を挿入しやすい。また、下方の収納溝に傾斜面が形成されている場合では、上方の開口端面から下方の開口端面付近までの距離が、傾斜面の分だけ大きくなるので、パネル上端部を上方の収納溝に挿入した後、パネルを起立させながら、パネル下端部を下方の収納溝に収納させる際に、パネル下端部が下方の収納溝付近の開口端面に衝突しにくくなるので、パネルを開口へ収納しやすくなる。両方の収納溝に傾斜面が形成されている場合、上記の2つの効果を得ることができ、パネルを開口へ収納しやすくなる。
【0012】
また、パネルを保持するガスケットは、三方を収納溝の内壁面に囲まれていることから、収納溝の内壁面から三方向の反力を受けることができ、パネルを保持しやすくなる。
さらに、開口は、パネルを収納しやすくなったことから、より長いパネルを収納することができる。このとき、収納されるパネルが長くなると、収納溝に収納されたパネル端部の長さ(壁体とパネルのかかり代)が大きくなるので、パネルを保持しやすくなる。
【0013】
本発明のパネル収納構造において、傾斜面を有する収納溝に設けられたガスケットは、パネル端部を保持する保持溝、および、この保持溝と傾斜面との間に形成された切込溝を有するガスケット本体と、このガスケット本体の切込溝内に差し込まれる差込部材とから構成されていることが好ましい。
【0014】
このような構成によれば、ガスケット本体が、パネル端部を保持する保持溝を備えていることから、パネルを挿入しやすい。また、保持溝と傾斜面との間には、切込溝が形成されていることから、保持溝と傾斜面との間のガスケット本体を切込溝側へ変形させることができる。すると、保持溝の切込溝側の内壁面が傾斜し、保持溝の溝幅を、溝底面から開口端面に向かうに従って広げることができる。これより、パネルを開口へ収納しやすくなる。
また、切込溝に、差込部材を差し込むと、ガスケット本体は、保持溝の溝幅が狭まる方向へ圧縮されるため、パネルを確実に保持できる。
【0015】
本発明のパネル収納構造において、差込部材は、ガスケット本体よりも高い剛性を有することが好ましい。
このような構成によれば、差込部材がガスケット本体よりも高い剛性を持つことから、ガスケット本体から受ける力で差込部材が変形することは少なく、差込部材の差込によってガスケット本体側が圧縮されるので、パネルを確実に保持できる。
【0016】
本発明のパネル収納構造において、傾斜面を有する収納溝に設けられたガスケットは、パネル端部を境に分離され、傾斜面とは反対側のパネル端部側面を保持する第1ガスケットと、傾斜面と同じ側のパネル端部側面を保持する第2ガスケットとから構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、ガスケットは保持溝の溝底面を形成していないので、ガスケットの体積が保持溝の溝底面を形成する分だけ減ることから、ガスケットのコストダウンを図ることができる。また、第1ガスケットおよび第2ガスケットによって、パネル端部の両側面が保持されるので、ガスケットはパネルを確実に保持することができる。
【0017】
本発明のパネル収納構造において、開口は矩形形状であり、この矩形形状の開口の四辺に沿って、傾斜面を有する収納溝が形成され、ガスケットは、開口とほぼ同じ大きさを持つ一体的な環状部材であることが好ましい。
【0018】
このような構成によれば、矩形形状の開口の四辺に沿って、傾斜面を有する収納溝が形成されているので、パネルを傾けながら開口に収納する際に、傾斜面が形成された側から収納すると四方の傾斜面の分だけ開口が大きくなるので、パネルを開口へ収納しやすくなる。
ガスケットは、開口とほぼ同じ大きさを持つ一体的な環状部材であるので、開口の四方の収納溝に合致させて取付けることができる。また、ガスケットは、一体的あるため部品点数が少なくてすみ、製造が簡単であり、さらに、ガスケットの取付作業の回数も少ない。これにより、ガスケットの運搬、製造および取付作業などの手間を軽減させることができる。
【0019】
本発明のパネル収納構造において、開口は、予め、収納溝が形成されているフレームを壁体に打設して成形されたものであることが好ましい。
このような構成によれば、収納溝が形成されているフレームを壁体に打設して、開口を成形することから、壁体に収納溝を直接形成するよりも、簡単に収納溝を設けることができる。
また、ガスケットは、内壁面がフレーム表面である収納溝に設けられることから、内壁面に密着しやすくなる。これより、ガスケットを収納溝内部で固定しやすくなる。
【0020】
本発明のパネル収納構造において、パネルの下端面、および、ガスケットの間にトンネルが形成され、ガスケットには、開口側表面からトンネルに向かって連通する連通路が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、トンネルと、開口端面からトンネルに連通した連通路によって、例えば、パネル表面に付いた結露を連通路からトンネルに集め、排水することができる。また、空気を通す換気口としての役目を果たすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明にあたって、同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
<第1実施形態>
図1〜図14には、本発明の第1実施形態のパネル収納構造が示されている。第1実施形態のパネル収納構造は、図15に示すような単窓タイプの窓に適用した例である。
図1は、図15のI−I線断面図、図2は、図1の下端収納構造を示す拡大図、図3は、図2の斜視図、図4〜図6は、パネルの収納方法を説明するための断面図である。
これらの図に示すように、第1実施形態のパネル収納構造は、建物の壁体1に設けられた開口2に、パネルとしてのガラス3が収納される構造であり、開口2の四辺、つまり、互いに対向している開口端面21に沿って、収納溝4を有するアルミフレーム5が設けられ、このアルミフレーム5の収納溝4には、ガラス3のガラス端部31を保持する弾性のガスケット6が設けられている。
【0022】
壁体1には、現場での作業の手間を軽減できるPC板が用いられている。
開口2は、四辺が壁体1に囲まれた単窓タイプに対応しており、四方の開口端面21によって、矩形形状に形成されている。
ガラス3は、開口2と同形状で、ほぼ同じ大きさを持つ単板ガラスである。
【0023】
アルミフレーム5は、壁体1との対向面に形成されたアンカー51と、開口2との対向面に形成された収納溝4とを設けた長尺部材である。アンカー51は、先端につれて広がった長尺突起であり、壁体1に埋設されている。
【0024】
収納溝4は、予め工場内で、アルミフレーム5を壁体1の開口端面21に打設することにより、壁体1の各開口端面21にそれぞれ長手方向に沿って設けられている。収納溝4には、溝幅が、溝底面から開口端面21へ向かうに従って次第に広がるように、収納溝4の一方の内側壁面が、ガラス3の起立方向に対し45°で傾斜する傾斜面41に形成されている。各収納溝4の構成は四方とも同一であり、対向する一組の開口端面21に形成された各収納溝4は、互いに鏡像関係で対向するように形成されている。例えば、図1に示すように、上下に対向する開口端面21A,21Bに設けられた各収納溝4A,4Bは、同じ方向に傾斜面41を形成している。
【0025】
ガスケット6は、ガラス3のガラス端部31を保持する保持溝63、この保持溝63と傾斜面41との間に形成された切込溝64、保持溝63と切込溝64との間に形成された開閉部材65、および、収納溝4の内壁面と対向する表面に形成されたアンカー66を有するガスケット本体61と、このガスケット本体61の切込溝64に差し込まれる差込部材62とから構成されている。
これらのガスケット本体61および差込部材62は、それぞれ、開口2とほぼ同じ大きさを持つ、一体的な矩形の環状部材である。
ガスケット本体61は、ゴム製であり、収納溝4と対向する外周面の形状は、収納溝4の内壁面の形状と一致しており、外周面を対応する各収納溝4に嵌め込んで開口2に取付けられる。
【0026】
保持溝63は、傾斜面41とは反対側に形成され、内壁面は、ガラス端部31の外形形状とほぼ一致しており、ガラス端部31に密着している。保持溝63は、ガラス端部31を充分に保持可能なかかり代を有するほどの深さを持つ。保持溝63の両側の内壁上端はガラス端部31に沿って僅かに隆起しており、ガラス端部31を抜けにくくしている。
【0027】
切込溝64は、傾斜面41とほぼ平行に切込まれており、溝幅が溝底面に向かうに従って狭まる鋭角形状の溝断面を持つ。切込溝64の内側壁上端には、突起状のアンカー641が形成されている。
開閉部材65は、下部を支点に上部を揺動することができ、これによって保持溝63の溝幅を変化させることができる。差込溝64に差込部材62が差し込まれていない状態では、この開動溝65は、切込溝64の側へ倒れている。つまり、開閉部材65が倒れていることにより、保持溝63は、溝幅が、溝底面から内壁上端に向かうに従って広まっている。
アンカー66は、収納溝4の内壁面に形成され、かつ、アンカー66に対応する形状を持ったアンカー溝に係合し、ガスケット本体61を収納溝4に固定する。
【0028】
差込部材62は、ガスケット本体61よりも剛性が高いゴムから成る。差込部材62は、ガスケット本体61の切込溝64に差し込まれ、切込溝64のアンカー641と係合することで、ガスケット本体61に固定されている。
【0029】
開口2の四方の開口端面21のうち、上方および左右の開口端面21には、上記の構成に加え、ガラス上端部31の端面、および、保持溝63の溝底面の間に形成されたエッジクリアランス7と、ガスケット6に形成され、開口2からエッジクリアランス7に向かって連通する連通路10とを備えている。
また、下方の開口端面21Bには、上記の構成に加え、ガラス端部31Bの端面方向に介在されたセッティングブロック8と、セッティングブロック8および保持溝63Bの溝底面の間に形成されたトンネル9と、ガスケット6に形成され、開口2からトンネル9に向かって連通する連通路10とを備えている。
エッジクリアランス7は、ガラス端部31および壁体1の間に空間を設けることで、地震などによる変形や衝撃を両者間で伝わりにくくする役目がある。エッジクリアランス7には、外部へ連通する排出入レール(図示省略)が備えられている。
セッティングブロック8は、開口端面21A,21Bに沿う長尺と、ガラス3と同じ幅とを持つ四角柱である。
【0030】
トンネル9は、図3に示すように、断面コ形状の長尺部材であり、かつ、ガラス3と同じ幅を持つC型チャンネル91を設けている。C型チャンネル91は、長手方向に沿って一定間隔をおいて形成された孔(図示省略)を設けており、その開口側とは反対側表面が、セッティングブロック8の下端面に当接している。このC型チャンネル91を、セッティングブロック8の下端面、および、保持溝63Bの溝底面の間に介在させることによって、トンネル9が形成される。トンネル9には、外部へ連通する排水レール(図示省略)が備えられている。
連通路10は、ガスケット6に長手方向に沿って一定間隔をおいて形成され、開口端面21から、エッジクリアランス7またはトンネル9へ貫通している。下方の開口端面21Bの場合、連通路10は、C型チャンネル81に形成された孔と対応するように形成されている。ガラス3の表面に付着した水は、連通路10によって、開口2からエッジクリアランス7またはトンネル9へ集められ、排水レールを通って外部へ排出される。
【0031】
次に、第1実施形態のパネル収納構造が設けられた開口2へガラス3を収納する方法を、図4〜図6を用いて説明する。ここでは、代表してガラス3の上下のガラス端部31A,31Bを、開口2の上下の開口端面21A,21Bの収納溝4A,4Bに収納する方法を説明する。
図4に示すように、傾斜面41が形成されている側からガラスを収納する。まず、収納溝4A,4Bの開閉部材65を、それぞれ切込溝64側へ倒しておく。このとき、開閉部材65の先端を、切込溝64のアンカー641に係止させることで、開閉部材65を倒した状態で固定させることができる。
【0032】
ガラス3の下部を開口2の方へ傾かせながら、ガラス下端部31Bを収納溝4Bの保持溝63Bへ挿入する。次に、ガラス下端部31Bを保持溝63Bの溝底まで挿入した状態で、ガラス3を、ガラス下端部31Bを支点として起立させながら、ガラス上端部31Aを、開口端面21Aの収納溝4Aまで移動させる。
図5に示すように、ガラス3が完全に起立したら、ガラス3を垂直方向に持ち上げ、ガラス上端部31Aを、収納溝4Aの保持溝63Aの溝底まで挿入する。この状態で、C型チャンネル91、次に、セッティングブロック8を、収納溝4Bの傾斜面41に沿って滑らせ、保持溝63Bへ挿入する。その後、ガラス3を下ろして、ガラス下端部31Bを保持溝63Bへ収納し、ガラス上端部31Aの端面、および、保持溝63Aの溝底面の間にエッジクリアランス7を形成する。
【0033】
次に、開閉部材65を、それぞれ保持溝63A,63B側へ起こし、ガラス端部31A,31Bに密着させる。こうすると切込溝64が開くので、図6に示すように、この切込溝64に連通路10を備えた差込部材62を差し込む。
差込部材62を差し込むと、連通路10は、それぞれエッジクリアランス7またはトンネル9と連通し、かつ、ガスケット本体61が圧縮される。このガスケット本体61の圧縮により、保持溝63A,63Bは、ガラス端部31A,31Bの表面を強く押圧し保持することができる。
四辺が壁体1に囲まれた開口2にガラス3を収納するには、上記のような上下の収納溝4A,4Bにガラス端部31A,31Bを収納させると同時に、左右の収納溝4にもそれぞれガラス端部31を収納させる。
【0034】
第1実施形態によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)収納溝4には、溝幅が溝底面から開口端面21Bに向かうに従って次第に広がる
ように傾斜面41が形成されていることから、ガラス3を開口2へ収納する手間が軽減する。具体的には、例えば、下方の開口端面21Bの収納溝4Bでは、内部の空間が広くなり、ガラス下端部31Bが傾ける余裕が増大するので、この収納溝4Bへガラス下端部31Bを挿入しやすい。また、開口端面21Bから上方の開口端面21Aまでの距離が、傾斜面41の分だけ大きくなるので、ガラス下端部31Bを下方の収納溝4Bに挿入した後、ガラス3を起立させながら、ガラス上端部31Aを上方の収納溝4Aに収納させる際に、ガラス上端部31Aが上方の収納溝4A付近の開口端面21Aに衝突しにくくなるので、ガラス3を開口2へ収納しやすくなる。
【0035】
(2)ガラス3を保持するガスケット6は、三方を収納溝4の内壁面に囲まれているこ
とから、収納溝4の内壁面から三方向の反力を受けることができ、ガラス3を保持しやすくなる。
(3)(1)より、開口2は、ガラス3を収納しやすくなったことから、より長いガラス3を収納することができる。
(4)(3)において、収納されるガラス3が長くなると、保持溝63に収納されたガラス端部31の長さ(壁体1とガラス3のかかり代)が大きくなるので、ガラス3を保持しやすくなる。
【0036】
(5)ガスケット本体61が、ガラス端部31を保持する保持溝63を設けていることから、ガラス3を挿入しやすい。
(6)保持溝63と傾斜面41との間には、切込溝64が形成されていることから、保持溝63と傾斜面41との間の開閉部材65を、切込溝64側へ変形させることができる。すると、保持溝63の切込溝64側の内壁面が傾斜し、保持溝63の溝幅を、溝底面から開口端面21に向かうに従って広げることができる。これより、ガラス3を開口2へ収納しやすくなる。
(7)切込溝64に、差込部材62を差し込むと、ガスケット本体61は、保持溝63の溝幅が狭まる方向へ圧縮されるため、ガラス3を確実に保持できる。
【0037】
(8)差込部材62がガスケット本体61よりも高い剛性を持つことから、ガスケット本体61から受ける力で差込部材62が変形することは少なく、差込部材62の差込によってガスケット本体61が圧縮されるので、ガラス3を確実に保持できる。
(9)矩形形状の開口2の四辺に沿って、傾斜面41を有する収納溝4が形成されているので、ガラス3を傾けながら開口2に収納する際に、傾斜面41が形成された側から収納すると、四方の傾斜面41の分だけ開口2が大きくなるので、ガラス3を開口2へ収納しやすくなる。
【0038】
(10)ガスケット本体61および差込部材62は、開口2と同形状で、ほぼ同じ大きさを持つ一体的な環状部材であるので、開口2の四方の収納溝4に合致させて取付けることができる。また、これらは、一体的であるため部品点数が少なくてすみ、製造が簡単であり、さらに、これらの取付作業の回数も少ない。これにより、ガスケット本体61および差込部材62の運搬、製造および取付作業などの手間を軽減させることができる。
(11)収納溝4が形成されているアルミフレーム5を壁体に打設して、開口2を成形することから、壁体1に直接、収納溝4を形成するよりも、簡単に収納溝4を設けることができる。
また、ガスケット本体61は、内壁面がアルミフレーム5表面である収納溝4に設けられることから、内壁面に密着しやすくなる。これより、ガスケット本体61を収納溝4の内部で固定しやすくなる。
【0039】
(12)トンネル9、連通路10および排水レールによって、例えば、ガラス3の表面に付着した結露を、連通路10からトンネル9に集め、外部へ排水することができる。また、空気を通す換気口としての役目を果たすことができる。
(13)ガラス端部31Bの端面、および、保持溝63Bの溝底面の間にセッティングブロック8を介在させたことにより、ガラス3を安定して保持することができる。さらに、ガラス端部31Bから保持溝63B、つまり、壁体1への衝撃等を和らげることができる。
(14)ガラス端部31Aおよび保持溝63Aの間に、エッジクリアランス7を形成したことで、地震などによる衝撃や変形を両者間で伝わりにくくすることができる。また、連通した連通路10および排出入レールとともに、換気口としての役目を果たすことができる。
【0040】
<第1実施形態の変形例>
図7〜図9は、第1実施形態の変形例を示す拡大図である。
第1実施形態では、図1〜図14に示すように、開口端面21の表面は、収納溝4の両側で同じ高さとしたが、本発明では、図7に示すように、開口端面21の表面は、収納溝4を境に傾斜面41側表面が、その反対側表面と比べ低くなるような段差を持っていてもよい。このような構成によれば、傾斜面41が形成された側の互いに対向する開口端面21の距離が大きくなるので、ガラス3を収納しやすくなる。
【0041】
第1実施形態では、収納溝4を形成したアルミフレーム5を壁体1に打設するとしたが、本発明では、図8に示すように、アルミフレーム5を備えず、壁体1の開口端面21に形成した収納溝4に、ガスケット6を直接設ける構造であってもよい。このとき、ガスケット本体61に形成されたアンカー66が、収納溝4の内壁面に形成されたアンカー溝に係合する。
さらに、本発明では、図8に示すようなアルミフレーム5を備えない収納構造に加え、図7に示すような、開口端面21の表面が、収納溝4を境に傾斜面41側表面がその反対側表面と比べ低くなるような段差を持っていてもよい。
【0042】
第1実施形態では、セッティングブロック8およびC型チャンネル91は、ガスケット6と別体であり、ガラス3の収納作業中に保持溝63に挿入されるとしたが、本発明では、セッティングブロック8およびC型チャンネル91を、予め、保持溝63の溝底面に埋め込み、ガスケット6と一体的に成形しておいてもよい。
このような構成によれば、収納作業に用いる部品点数が減り、かつ、収納作業の手間を軽減させることができる。
また、トンネル9に沿ってパイプ(図示省略)を挿通し、これを排水用の通路として用いてもよい。
【0043】
第1実施形態では、トンネル9は、セッティングブロック8および保持溝63の溝底面の間に、C型チャンネル91を介在させることによって形成されるとした。しかし、本発明では、図9に示すように、C型チャンネル91を用いず、保持溝63の溝底面に、長手方向に沿い、かつ、溝底面より狭い溝幅を持つ排水溝92を形成し、これと、保持溝に挿入されるセッティングブロック8の下端面とによって、トンネルを形成するようにしてもよい。このような構成によれば、C型チャンネル91が不要となるので、部品点数が減り、さらに、収納作業の手間を軽減させることができる。
【0044】
<第2実施形態>
第2実施形態のパネル収納構造は、図16に示すような連窓タイプの窓に適用した例である。図10は、第2実施形態のパネル収納構造であり、図16のX−X線断面図である。
第2実施形態の開口2Aは、上下が壁体1に、左右がアルミ方立1Aに囲まれた連窓タイプに対応している。
【0045】
アルミ方立1Aは、隣接する2枚のガラス3の境界に介在される長尺の仕切り部材であり、予め壁体1に取付けられる。アルミ方立1Aの両側面は、開口2を形成する開口端面21C,21Dとなり、それぞれガラス3の左右のガラス端部31C,31Dを収納するための収納溝4が形成されている。
左右のガラス端部31C,31Dの各端面、および、保持溝63の溝底面の間には、それぞれエッジクリアランス7のみが設けられ、セッティングブロック8、トンネル9および連通路10は備えられていない。
また、上下の開口端面21A,21Bには、第1実施形態と同様のパネル収納構造が備えられており、それぞれ、対応するガラス端部31を収納する。
【0046】
第2実施形態によれば、第1実施形態で期待できる効果に加え、次のような効果を期待することができる。
(15)(1)〜(14)より、連窓タイプの窓に対応した開口2Aに対しても、ガラス3を効率よく収納でき、かつ、確実に保持できる。
【0047】
<第2実施形態の変形例>
第2実施形態のパネル収納構造において、左右の開口端面21C,21Dには、トンネル9および連通路10が備えられていないとした。しかし、図11に示すように、開口端面21C,21Dに設けられたエッジクリアランス7と、放水パイプ9Bを用いて、パネル3から開口端面21A〜21Dへ浸入する水等を排出できる構成にしてもよい。図11のエッジクリアランス7は、前述のように開口端面21C,21Dに沿って形成されたトンネル状の中空であるが、その両端は、上方の開口端面21Aのエッジクリアランス7、および、下方の開口端面21Bのトンネル9にそれぞれ連通している。つまり、開口2の全周に沿って、1本のトンネルが矩形状に形成されている。そのため、例えば、上方の開口端面21Aのエッジクリアランス7に集められた水は、左右の開口端面21C,21Dのエッジクリアランス7を通って、下方の開口端面21Bのトンネル9まで下降させることができる。
【0048】
放水パイプ9Bは、その一端が、開口端面21C,21Dのエッジクリアランス7の下端と、下方の開口端面21Bのトンネル9の片方端とが連結するトンネル角部に連通しており、ガスケット本体61およびアルミフレーム5を貫通して、他端がアルミ方立1Aの目地1Bに連通している。
このような構成によれば、開口端面21A〜21Dのエッジクリアランス7、および、トンネル9に集められた水等を、この放水パイプ9Bを通して外部へ排出することができる。
【0049】
<変形例>
なお、本発明は、前述した第1および第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
パネルには、ガラス3の他に、板材、石膏ボードなどからなる面材も含まれる。
例えば、本発明は、ガラス3が複層ガラスであっても適用できる。
第1および第2実施形態では、傾斜面41の傾きは垂直方向に対し45°としたが、本発明では、ガラス3を収納しやすく、かつ、壁体1からガラス3に充分な反力を与えられる傾きであればよい。具体的には、傾斜面41の傾きは、ガラス3の起立方向に対し30°〜60°であることが望ましい。この傾きが小さい場合は、ガラス3に対する保持力が大きくなり、また、必要なガスケット6の量が少なくなるので、コストダウンを図ることができる。傾きが大きい場合は、ガラス3、セッティングブロック8、および、C型チャンネル91の収納がしやすくなる。
【0050】
第1および第2実施形態では、壁体1およびアルミフレーム5、アルミフレーム5およびガスケット6の固定は、各アンカー51,66が対応するアンカー溝とそれぞれ係合することにより行われているが、本発明では、例えば、各対向面にシール部材を設け、両部材を貼設することで固定してもよい。
第1および第2実施形態では、開口2へのガラス3の収納方法は前述の通りとしたが、本発明はこの手順とは限らず、例えば、上端部31Aを上方の収納溝4Aに挿入し、次にガラス上端部31Aを支点にガラス3を起立させながら、ガラス下端部31Bを下方の収納溝4Bに収納してもよい。さらに、セッティングブロック8およびC型チャンネル91の挿入は、ガラス3の収納前に、予め保持溝63A,63Bにそれぞれ収納しておいてもよい。
【0051】
第1および第2実施形態では、ガスケット本体61は一体構造であるとしたが、本発明では、図12に示すように、ガスケット本体61Aが、保持溝63を境に分離され、傾斜面41とは反対側に収納される第1ガスケット本体611と、傾斜面41と同じ側に収納される第2ガスケット本体612とから構成されていてもよい。第1ガスケット本体611は、傾斜面41とは反対側のガラス端部31の側面を保持しており、第2ガスケット612は、傾斜面41と同じ側のガラス端部31の側面を保持し、かつ、切込溝64を設けている。切込溝63には、前述のように差込部材62が差し込まれるので、第1、第2ガスケット本体611,612は、圧縮されることにより、それぞれ対向するガラス端部31の側面を押圧する。また、この場合では、保持溝63の底部が収納溝4の溝底面まで貫通しているので、トンネル9は、C型チャンネル91と、C型チャンネル91の開口側が対向する収納溝4の溝底面とによって形成される。
【0052】
この図12に示す変形例において、第2ガスケット本体612は、切込溝64を設けていなくてもよい。この場合のパネル収納方法は、まず、収納溝4に第1ガスケット611を収納し、次に、パネル3を開口2(2A)へ収納した後、このガラス端部31と傾斜面41との間の空間に第2ガスケット612を押し込んで、ガラス端部31が収納溝4の内部で動かないように固定する。
これらのような構成によれば、ガスケット本体61は保持溝63の溝底面を形成していないので、必要なガスケット本体61の体積が保持溝63の溝底面を形成する分だけ減ることから、ガスケット本体61のコストダウンを図ることができる。また、第1ガスケット611および第2ガスケット612は、圧縮されることによりガラス端部31の両側面を押圧して保持するので、ガスケット本体61はパネル3を確実に保持することができる。
【0053】
第1および第2実施形態では、例えば、図1に示すように、切込溝64に形成されたアンカー641によって、差込部材62を切込溝64に固定するとしたが、本発明では、このアンカー641は、図1に示すような形状でなくてもよい。例えば、差込部材62にアンカー51,66と同様の形状を持つアンカー、切込溝64にこのアンカーを受けるアンカー溝をそれぞれ形成し、これらを係合させることで、差込部材62を固定させてもよい。
【0054】
また、差込部材62を切込溝64に差し込みやすくするために、図13および図14に示すように、切込溝64のアンカー641Aを揺動しやすい形に形成してもよい。このような構成において、差込部材62を切込溝64へ差し込むには、まず、図13に示すように、切込溝64のアンカー641Aを立ち上げておき、まず差込部材62のガラス3側を切込溝64に差し込む。次に、図14に示すように、差込部材62の傾斜面41側をアンカー641Aの下へ差し込んで、差込部材62を切込溝64に嵌め込む。アンカー641Aは、差込部材62の上部を係止するように覆うので、差込部材62は、切込溝64の内部に固定される。このように、アンカー641Aを揺動自在に形成すると、上記の方法で差込部材62を切込溝64に差込みやすくなり、また、確実に保持させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、建物等に窓を形成するために建物の外壁に開口を設け、この開口に窓ガラスを嵌めこむためのパネル収納構造に利用できるほか、窓を備える家具などに、窓ガラスを収納するための収納構造にも利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるパネル収納構造の断面図。
【図2】同上の実施形態にかかる部分拡大図。
【図3】同上の実施形態にかかる部分斜視図。
【図4】同上の実施形態にかかるパネルの収納手順を説明するための断面図。
【図5】同上の実施形態にかかるパネルの収納手順を説明するための断面図。
【図6】同上の実施形態にかかるパネルの収納手順を説明するための断面図。
【図7】同上の実施形態の変形例を示す断面図。
【図8】同上の実施形態の図7とは異なる変形例を示す断面図。
【図9】同上の実施形態の図7および図8とは異なる変形例を示す断面図。
【図10】本発明の第2実施形態にかかるパネル収納構造の断面図。
【図11】同上の実施形態の変形例を示す部分拡大図。
【図12】本発明の変形例を示す部分拡大図。
【図13】本発明の図12とは異なる変形例を示す部分斜視図。
【図14】本発明の図12とは異なる変形例を示す部分斜視図。
【図15】建物に形成された単窓タイプの窓を示す正面図。
【図16】建物に形成された連窓タイプの窓を示す正面図。
【符号の説明】
【0057】
1…壁体、1A…アルミ方立、2,2A…開口、21,21A,21B,21C,21D…開口端面、3…ガラス、31,31A,31B,31C,31D…ガラス端部、4,4A,4B…収納溝、41…傾斜面、5…アルミフレーム、6…ガスケット、61,61A…ガスケット本体、611…第1ガスケット本体、612…第2ガスケット本体、62…差込部材、63,63A,63B…保持溝、64…切込溝、9…トンネル、10…連通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁体に設けられた開口に、パネルが収納されるパネル収納構造であって、
前記壁体の互いに対向している開口端面に、それぞれ長手方向に沿って形成された収納溝と、
前記各収納溝に設けられ、前記パネルのパネル端部を保持する弾性を有するガスケットとを備え、
前記収納溝の少なくとも一方は、溝幅が、溝底面から前記開口端面へ向かうに従って次第に広がるように、収納溝の片側の側壁面が傾斜面に形成されている
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項2】
請求項1に記載のパネル収納構造において、
前記傾斜面を有する収納溝に設けられたガスケットは、前記パネル端部を保持する保持溝、および、この保持溝と前記傾斜面との間に形成された切込溝を有するガスケット本体と、このガスケット本体の前記切込溝内に差し込まれる差込部材とから構成されている
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項3】
請求項2に記載のパネル収納構造において、
前記差込部材は、前記ガスケット本体よりも高い剛性を有する
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項4】
請求項1に記載のパネル収納構造において、
前記傾斜面を有する収納溝に設けられたガスケットは、前記パネル端部を境に分離され、前記傾斜面とは反対側の前記パネル端部側面を保持する第1ガスケットと、前記傾斜面と同じ側の前記パネル端部側面を保持する第2ガスケットとから構成されている
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載のパネル収納構造において、
前記開口は矩形形状であり、
この矩形形状の開口の四辺に沿って、前記傾斜面を有する収納溝が形成され、
前記ガスケットは、前記開口とほぼ同じ大きさを持つ一体的な環状部材である
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載のパネル収納構造において、
前記開口は、予め、前記収納溝が形成されているフレームを前記壁体に打設して成形されたものである
ことを特徴とするパネル収納構造。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載のパネル収納構造において、
前記パネルの下端面、および、前記ガスケットの間にトンネルが形成され、
前記ガスケットには、前記開口側表面から前記トンネルに向かって連通する連通路が形成されている
ことを特徴とするパネル収納構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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