パネル装置及びパネル装置の使用方法
【課題】防災の観点を配慮した、冷房効率を高めることができる遮蔽構造に使用するパネル装置を提供する。
【解決手段】ラックや仕切壁などの被載置物の上部に固定されるベース部材と、この被載置物と天井との間を区画し、ベース部材に開閉可能に設置される区画パネルと、区画パネルをベース部材に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体と、区画パネルを係止し、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器から検知信号を受信したとき開放装置に開放指示をするコントローラと、開放された区画パネルを受け止めるストッパと、を備える。
【解決手段】ラックや仕切壁などの被載置物の上部に固定されるベース部材と、この被載置物と天井との間を区画し、ベース部材に開閉可能に設置される区画パネルと、区画パネルをベース部材に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体と、区画パネルを係止し、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器から検知信号を受信したとき開放装置に開放指示をするコントローラと、開放された区画パネルを受け止めるストッパと、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラック、仕切壁等の上端と天井の間を開閉可能に仕切るパネル装置及びパネル装置の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の省エネルギー意識の高まりにより、サーバ室の空調の効率的な利用に関する技術が提案されている。
【0003】
例えば、発熱体であるサーバを収納するラックの上部と天井との間に間仕切り板を配置する技術が提案されている。
【0004】
また、ラックを複数列向かい合わせに配列するとともに、各列間の通路の入口と出口とを間仕切り板によって遮蔽し、さらにこの通路の上部を遮蔽板によって遮蔽し、通路の床部から冷気を導入し、ラックを通して排気する遮蔽構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−25451号公報
【特許文献2】特開2010−122747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、いずれの技術も冷房効率を高めるための遮蔽が、既存建物の火災報知器や消火設備や排煙設備の障壁となり、これら既存建物の防災設備を有効作動させる考慮がなされておらず、防災の観点から危険性が指摘される。
【0007】
防災の観点を配慮した、冷房効率を高めることができる遮蔽構造に使用するパネル装置及びパネル装置の使用方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態は被積載物の上部に固定されるベース部と、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】パネル装置の構成を表す図である。
【図2】パネル装置が開放された状態を示す図である。
【図3】被載置物に段差がある場合の設置例を示す図である。
【図4】パネル装置の正面図である。
【図5】パネル装置の図4のAA線断面図である。
【図6】パネル装置の平面図である。
【図7】区画パネルが閉じている状態を示す側面図である。
【図8】区画パネルが開いた状態を示す側面図である。
【図9】係止部材を示す図である。
【図10】被載置物に段差がある場合の係止部材の設置例を示す図である。
【図11】空調効率化可動式間仕切を示す図である。
【図12】空調効率化ドア付可動式間仕切を示す図である。
【図13】空調効率化可動式間仕切の正面図である。
【図14】空調効率化ドア付可動式間仕切の正面図である。
【図15】空調効率化可動式間仕切の側面図である。
【図16】ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の例を示す図である。
【図17】ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【図18】向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の例を示す図である。
【図19】向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【図20】複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の設置例を示す図である。
【図21】複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置が開放された例を示す図である。
【図22】複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化可動式間仕切の併用による使用例を示す図である。
【図23】複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化可動式間仕切のパネルが開放された例を示す図である。
【図24】サーバ室内の床下空調方式における複数の同一方向配置ラックと空調効率化可動式間化仕切と空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図25】サーバ室内の室内全体空調方式における複数の同一方向配置ラックと空調効率化可動式間化仕切と空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図26】サーバ室内の床下空調方式における複数の向かい合わせ配置ラックと空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図27】サーバ室内の室内全体空調方式における複数の向かい合わせ配置ラックと空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図28】パネル装置の接続関係を示す図である。
【図29】ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。
【図30】ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明によるパネル装置及びパネル装置の使用方法の一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
パネル装置は、被積載物の上部に固定されるベース部と、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、開放装置に開放指示をするコントローラと、を備える。
【0012】
図1は、本実施形態のパネル装置の構成を表す図である。図1に示すように、パネル装置100は、ラックなどの被載置物の上部に固定されるベース部材102と、この被載置物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部材102に開閉可能に設置される区画パネル104と、区画パネル104をベース部材102に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体107と、区画パネル104を係止し、開放指示により区画パネル104を開放する開放装置103と、検知器から火災検知信号を受信したとき開放装置103に開放指示をするコントローラ108と、開放された区画パネル104を受け止めるストッパ109と、を備える。
【0013】
ベース部材102は、水平方向に延びる一対の係止部材102Bと、この一対の係止部材102Bを連結する水平部材102Cと、この水平部材102Cから垂直に伸びる垂直部材102Aと、を有する。ベース部材102は、被載置物に係止部材101により係止される。
【0014】
垂直部材102Aは、伸縮可能なアーム105を有する。アーム105は先端に開放装置103を有する。アーム105は垂直部材102Aにビス102Dにより係止される。
【0015】
区画パネル104は、垂直方向に摺動可能な上部区画パネル106Aと、ベース部102の水平部材102Cに回動可能に係止される下部区画パネル106Bと、を備える。上部区画パネル106Aは枠体104Aにビス102Eにより係止される。
【0016】
区画パネル104は、区画パネル104の下部がベース部材102に回動可能に係止される。従って、区画パネル104は開放装置により開放されたとき、弾性体107の弾性力に加え、自重により開放する。
【0017】
被載置物の上端と天井との距離に合わせて、アーム105と上部区画パネル106Aとの位置が調節可能である。
【0018】
図2は、パネル装置100が開放された状態を示す図である。図2に示すように、パネル装置100は、コントローラ108から開放装置103が開放指示を受け取ると開放装置103が区画パネル104を開放し、自重と弾性体107の弾性力によって矢印X1の方向に区画パネル104を開放する。
【0019】
ストッパ109は、ストッパ109が有する弾性体により開放された区画パネル104を受け止める。
【0020】
図3は、被載置物に段差がある場合の設置例を示す図である。図3に示すように、被載置物201Bが被載置物201Aより低いとき、被載置物201Bとパネル装置100との間隙を塞ぐブランクパネル122が設置される。
【0021】
また、ベース部材102の係止部材102Bと被載置物201Bとの間の間隙には段差を吸収する段差調整部材121が設置される。
【0022】
図4は、パネル装置100の正面図である。図4に示すように、上部区画パネル106Aと、下部区画パネル106Bとは網入りガラスによって形成されることが望ましい。
【0023】
また、垂直部材102Aとアーム105とは内部にコントローラ108から開放装置103への配線130を有する。
【0024】
図5は、パネル装置100の図4のAA線断面図である。図5に示すように、上部区画パネル106Aは下部区画パネル106Bに対して垂直方向に摺動可能である。上部区画パネル106Aは天井との間隙がなくなるように高さが調節される。
【0025】
図6は、パネル装置100の平面図である。図6に示すように、ベース部材102は上方から見るとコの字形状をなしている。区画パネル104は水平部材102Cに回動可能に係止される。ストッパ109は係止部材102Bに設けられる。
【0026】
図7は、区画パネル104が閉じている状態を示す側面図である。図8は、区画パネル104が開いた状態を示す側面図である。図7及び図8に示すように、区画パネル104は開放装置103によって開放されると矢印X2の方向に自重と弾性体107の弾性力により、倒れるように開放する。開放された区画パネル104はストッパ109により受け止められる。
【0027】
図9は、係止部材101を示す図である。図9に示すように、係止部材101はボルト101Aと、ナット101Bと、パッド101Cとにより、被載置物にベース部材102を係止する。パッド101Cは被載置物との接触面にゴムなどの弾性体を有していてもよい。
【0028】
図10は、被載置物に段差がある場合の係止部材101の設置例を示す図である。図10に示すように、被載置物201Bが被載置物201Aより低いとき、係止部材101は段差調整部材121を被載置物201Bに係止する。段差調整部材121はビスなどによりベース部材102に係止される。
【0029】
図11は、空調効率化可動式間仕切を示す図である。図11に示すように、空調効率化可動式間仕切は、キャスタ303を有した間仕切板301の上部にパネル装置100を有する。間仕切板301は不燃材とすることが望ましい。
【0030】
図12は、空調効率化ドア付可動式間仕切を示す図である。図12に示すように、空調効率化ドア付可動式間仕切は、キャスタ303を有したドア付間仕切板302の上部にパネル装置100を有する。ドア付間仕切板302は不燃材とすることが望ましい。
【0031】
図13は空調効率化可動式間仕切の正面図である。図14は空調効率化ドア付可動式間仕切の正面図である。図15は、空調効率化可動式間仕切の側面図である。
【0032】
図13乃至図15に示すように、パネル装置100は係止部材102Bを有さない。また、ストッパ109は水平部材102Cに係止される。
【0033】
ベース部材102は連結装置102Eにより間仕切板301、又はドア付間仕切板302に係止される。間仕切板301およびドア付間仕切板302は床に固定するための固定装置304を有していてもよい。
【0034】
図15に示すように、上部のパネル装置100は、開放装置103によって開放されると、区画パネル104は矢印X3の方向に開放し、ストッパ109により受け止められる。
【0035】
図16は、ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の例を示す図である。図17は、ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。図18は、向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の例を示す図である。図19は、向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【0036】
図16及び図18に示すように、ラック202Aを連結した島とラック202Bを連結した島が通路を挟んで向かい合わせに配置される場合に、ラックの連結した各島の正面側上部にパネル装置100を設置し、ラックの連結した島に挟まれる通路の両端に空調効率化可動式ドア付間仕切611が配置される。
【0037】
通路の床部からは冷房装置からの冷気が送風され、この冷気はラックの中を通ってファン202Cから排出される。すなわち、ラック202Aの連結した島およびラック202Bの連結した島の上部に設置したパネル装置100と、通路の両端の空調効率化可動式ドア付間仕切611上部のパネル装置100とで冷気と温まった空気とは区画される。従って、冷房効率が高くなる。
【0038】
このパネル装置100で区画された通路内部及び外部には煙検知器401が配置される。煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図17及び図19に示すように、区画パネル104を開放する。
【0039】
図20は、複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の使用例を示す図である。図21は、複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の区画パネル104が開放された例を示す図である。
【0040】
図20に示すように、通路にある床下空調方式の床部の吹き出し孔501からは冷気が吹き出す。ラック202の連結した各島は向かい合わせに配列される。パネル装置100はラック202の連結した島の上部の正面側路に沿って設置される。パネル装置100は、ラック上部と天井との間の空間を区画する。区画された通路の内部と外側には煙感知器401が設置される。
【0041】
ラック202上部に設置したパネル装置100は、冷気をラックと天井の間から背面へ廻り込まないよう遮蔽し、ラック202を通過して温まった空気と区画する。従って、冷房効率が高くなる。
【0042】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図21に示すように、区画パネル104を開放する。
【0043】
図22は、複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化仕切パネル装置の併用による使用例を示す図である。図23は、複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100と、空調効率化可動式間仕切の上部パネル装置100の区画パネル104が開放された例を示す図である。
【0044】
図22に示すように、ラック202Aを連結した島およびラック202Bを連結した島の上部に正面側通路に沿ってパネル装置100が設置され、ラック202A背面と床下空調方の吹き出し孔501Bの間に、通路に沿って空調効率化可動式間仕切610が配置される。ラックを連結した各島の上部に設置したパネル装置100および空調効率化可動式間仕切610上部のパネル装置100により天井と各ラックとの間の空間が区画され、この区画された範囲の各々に煙感知器401が設置される。床部の吹き出し孔501Aからの冷気は、ラック202Aを通過して温まった空気となるが、空調効率化可動式間仕切610に遮蔽されるため、ラック202Bには前方の床部の吹き出し孔501Bより冷気が効率良く供給される。
【0045】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図23に示すように、区画パネル104を開放する。
【0046】
次に、パネル装置100の使用方法を説明する。本実施形態においては、空調の効率化を図りつつ、防災対策も考慮に入れたパネル装置100の使用方法を提供する。以下に提供するパネル装置100の使用方法は既に設置してある空調設備とラックに対しても、適宜選択して適用可能である。
【0047】
図24は、サーバ室内601の床下空調方式における複数の同一方向配置ラック202と空調効率化可動式間化仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。
【0048】
図24に示すように、床下空調方式においてはラック202を連結した島が冷気の吹き出し孔501を有する通路を正面として同一方向配置される。ラック202の正面の冷気が各ラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないようにラック202の上部には正面側通路に沿ってパネル装置100が設置される。次列の各ラックが連結した島との間の通路の冷気の吹き出し孔501と背面側ラックとの間には、各ラック背面からの温まった空気を冷気の吹き出し孔501の手前で遮蔽するように空調効率化可動間仕切610が通路に沿って配置される。
【0049】
さらに各ラックが連結した島の両端の正面の側面側には空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。通路の冷気の吹き出し孔501は、各ラック、空調効率化可動間仕切610、及び空調効率化ドア付可動式間仕切611により取り囲まれる。
【0050】
ラック202が連結した島の上部に設置されたパネル装置100および空調効率化可動間仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の上部のパネル装置100により天井と各ラックとの間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0051】
床部の吹き出し孔501からの冷気は、ラック202の連結した島の上部パネル装置100と空調効率化可動間仕切610と空調効率化ドア付化可動間仕切611上部のパネル装置100により区画され、ラック202を通過して温まった空気は別に区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0052】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0053】
図25は、サーバ室内601の室内全体空調方式における複数の同一方向配置ラック202と空調効率化可動式間化仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。
【0054】
図25に示すように、全体空調方式においては、冷房装置602に並行にラック202が連結した島が通路を挟んで同一方向に配置される。ラック202正面の冷気が各ラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないようにラック202の上部には正面側通路に沿ってパネル装置100が設置される。
【0055】
さらにラック202が連結した島の背面と次列のラックが連結した島の正面との間の通路中間に空調効率化可動式間化仕切610が配置される。ラック202を通過して温まった空気は次列のラック202の正面に到達しない。
【0056】
また、ラック202が連結した島の正面の通路の冷房装置602から離れた通路の末端から先への冷気の流れを遮蔽するように、空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。
【0057】
さらにラック202が連結した島の冷房装置602に近い端ラック背面の側面に冷気の侵入を遮蔽するように、空調効率化可動式間仕切610が配置される。ラック202上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部のパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0058】
冷房装置602からの冷気は、ラック202上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによって、ラック202を通過して温まった空気は冷気と区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0059】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0060】
図26は、サーバ室内601の床下空調方式における複数の向かい合わせ配置ラック202と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。図26に示すように、床下空調方式においてはラック202が連結した島が冷気の吹き出し孔501を有する通路を挟んで向かい合わせに配置される。
【0061】
ラック202が連結した島の上部正面側にパネル装置100が配置される。空調効率化ドア付可動式間仕切611は、ラックが連結した島の両端はで通路を塞ぐように配置される。ラック202が連結した島上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されたパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0062】
床部の吹き出し孔501からの冷気は、ラック202の連結した島の上部パネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611のパネル装置100によって区画され、ラック202を通過して温まった空気は別に区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0063】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0064】
図27は、サーバ室内601の室内全体空調方式における複数の向かい合わせ配置ラック202と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。図27に示すように、全体空調方式においては冷房装置602に並行にラック202が連結した島が通路を挟んで向かい合わせに配置される。ラック202正面の冷気がラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないように、ラック202が連結した島の上部正面側にパネル装置100が配置される。冷房装置602から離れたラックが連結した島の末端には、冷気の流れを遮蔽するように空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。
【0065】
さらに、ラック202が連結した島の冷房装置602に近い端ラックの背面間の通路への冷気侵入を遮蔽するように、空調効率化可動式間仕切611が配置される。ラック202の上部に設置されるパネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画される。この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0066】
冷房装置602からの冷気は、ラック202の上部に設置されるパネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによって、ラック202を通過して温まった空気と区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0067】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0068】
図28は、パネル装置100の接続関係を示す図である。図28に示すように、パネル装置100は、コントローラ108と、開放装置103と、を含む。警戒区域703、すなわちパネル装置100の区画の内部と外側に、各々煙感知器401が設置される。
【0069】
煙感知器401の出力はコントローラ108に入力する。また、既存建屋に設置されている当該警戒区域内にある煙感知器401Aの検知信号を受信する既存建屋の自動火災報知設備受信盤410からの出力をコントローラ108に入力してもよい。
【0070】
コントローラ108は、煙感知器401から検知信号を入力したとき、又は火災警報装置410から火災警報を入力したとき、開放装置103に開放指示を出力する。
【0071】
この開放指示は通電中の電力を遮断するか、電力を通電するかのいずれかであってよい。すなわち、開放装置103が電磁石によって区画パネル104を吸着し、電力の遮断によって区画パネル104を開放するときは、開放指示は電力の遮断である。
【0072】
図28及び図29は、ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。図28及び図29に示すように、ソレノイド103Aは、通電中はカンヌキ103Bを押し出し、区画パネル104に設けられたカンヌキ穴103Cに入り込み、電力の遮断によって図29に示すようにカンヌキ穴103Cからカンヌキ103Bを引き抜くタイプを使用できる。この場合開放指示は電力の遮断である。
【0073】
また、ソレノイド103Aは、電力遮断中はカンヌキ103Bを押し出し、区画パネル104に設けられたカンヌキ穴103Cに入り込み、通電によって図29に示すようにカンヌキ穴103Cからカンヌキ103Bを引き抜くタイプも使用できる。この場合開放指示は通電である。
【0074】
以上述べたように、パネル装置100は、被載置物であるラック202の上部に固定されるベース部材102と、下端がベース部材102に開閉可能に設置される区画パネル104と、区画パネル104をベース部材102に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体107と、区画パネル104を係止し、開放指示により区画パネル104を開放する開放装置103と、検知器401から検知信号を受信したとき開放装置103に開放指示をするコントローラ108と、開放された区画パネル104を受け止めるストッパ109と、を備える。パネル装置100は、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画する。
【0075】
従って、火災のときにも安全に動作し、冷房効率を高めることが可能な遮蔽構造を構築することが可能となるという効果がある。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0077】
100:パネル装置、
102:ベース部材、
103:開放装置、
104:区画パネル、
107:弾性体、
108:コントローラ、
109:ストッパ。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラック、仕切壁等の上端と天井の間を開閉可能に仕切るパネル装置及びパネル装置の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の省エネルギー意識の高まりにより、サーバ室の空調の効率的な利用に関する技術が提案されている。
【0003】
例えば、発熱体であるサーバを収納するラックの上部と天井との間に間仕切り板を配置する技術が提案されている。
【0004】
また、ラックを複数列向かい合わせに配列するとともに、各列間の通路の入口と出口とを間仕切り板によって遮蔽し、さらにこの通路の上部を遮蔽板によって遮蔽し、通路の床部から冷気を導入し、ラックを通して排気する遮蔽構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−25451号公報
【特許文献2】特開2010−122747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、いずれの技術も冷房効率を高めるための遮蔽が、既存建物の火災報知器や消火設備や排煙設備の障壁となり、これら既存建物の防災設備を有効作動させる考慮がなされておらず、防災の観点から危険性が指摘される。
【0007】
防災の観点を配慮した、冷房効率を高めることができる遮蔽構造に使用するパネル装置及びパネル装置の使用方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一実施形態は被積載物の上部に固定されるベース部と、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】パネル装置の構成を表す図である。
【図2】パネル装置が開放された状態を示す図である。
【図3】被載置物に段差がある場合の設置例を示す図である。
【図4】パネル装置の正面図である。
【図5】パネル装置の図4のAA線断面図である。
【図6】パネル装置の平面図である。
【図7】区画パネルが閉じている状態を示す側面図である。
【図8】区画パネルが開いた状態を示す側面図である。
【図9】係止部材を示す図である。
【図10】被載置物に段差がある場合の係止部材の設置例を示す図である。
【図11】空調効率化可動式間仕切を示す図である。
【図12】空調効率化ドア付可動式間仕切を示す図である。
【図13】空調効率化可動式間仕切の正面図である。
【図14】空調効率化ドア付可動式間仕切の正面図である。
【図15】空調効率化可動式間仕切の側面図である。
【図16】ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の例を示す図である。
【図17】ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【図18】向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の例を示す図である。
【図19】向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【図20】複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の設置例を示す図である。
【図21】複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置が開放された例を示す図である。
【図22】複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化可動式間仕切の併用による使用例を示す図である。
【図23】複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化可動式間仕切のパネルが開放された例を示す図である。
【図24】サーバ室内の床下空調方式における複数の同一方向配置ラックと空調効率化可動式間化仕切と空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図25】サーバ室内の室内全体空調方式における複数の同一方向配置ラックと空調効率化可動式間化仕切と空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図26】サーバ室内の床下空調方式における複数の向かい合わせ配置ラックと空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図27】サーバ室内の室内全体空調方式における複数の向かい合わせ配置ラックと空調効率化ドア付可動式間仕切の配置例を示す図である。
【図28】パネル装置の接続関係を示す図である。
【図29】ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。
【図30】ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明によるパネル装置及びパネル装置の使用方法の一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0011】
パネル装置は、被積載物の上部に固定されるベース部と、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、開放装置に開放指示をするコントローラと、を備える。
【0012】
図1は、本実施形態のパネル装置の構成を表す図である。図1に示すように、パネル装置100は、ラックなどの被載置物の上部に固定されるベース部材102と、この被載置物と天井との間を遮蔽するように区画し、下端がベース部材102に開閉可能に設置される区画パネル104と、区画パネル104をベース部材102に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体107と、区画パネル104を係止し、開放指示により区画パネル104を開放する開放装置103と、検知器から火災検知信号を受信したとき開放装置103に開放指示をするコントローラ108と、開放された区画パネル104を受け止めるストッパ109と、を備える。
【0013】
ベース部材102は、水平方向に延びる一対の係止部材102Bと、この一対の係止部材102Bを連結する水平部材102Cと、この水平部材102Cから垂直に伸びる垂直部材102Aと、を有する。ベース部材102は、被載置物に係止部材101により係止される。
【0014】
垂直部材102Aは、伸縮可能なアーム105を有する。アーム105は先端に開放装置103を有する。アーム105は垂直部材102Aにビス102Dにより係止される。
【0015】
区画パネル104は、垂直方向に摺動可能な上部区画パネル106Aと、ベース部102の水平部材102Cに回動可能に係止される下部区画パネル106Bと、を備える。上部区画パネル106Aは枠体104Aにビス102Eにより係止される。
【0016】
区画パネル104は、区画パネル104の下部がベース部材102に回動可能に係止される。従って、区画パネル104は開放装置により開放されたとき、弾性体107の弾性力に加え、自重により開放する。
【0017】
被載置物の上端と天井との距離に合わせて、アーム105と上部区画パネル106Aとの位置が調節可能である。
【0018】
図2は、パネル装置100が開放された状態を示す図である。図2に示すように、パネル装置100は、コントローラ108から開放装置103が開放指示を受け取ると開放装置103が区画パネル104を開放し、自重と弾性体107の弾性力によって矢印X1の方向に区画パネル104を開放する。
【0019】
ストッパ109は、ストッパ109が有する弾性体により開放された区画パネル104を受け止める。
【0020】
図3は、被載置物に段差がある場合の設置例を示す図である。図3に示すように、被載置物201Bが被載置物201Aより低いとき、被載置物201Bとパネル装置100との間隙を塞ぐブランクパネル122が設置される。
【0021】
また、ベース部材102の係止部材102Bと被載置物201Bとの間の間隙には段差を吸収する段差調整部材121が設置される。
【0022】
図4は、パネル装置100の正面図である。図4に示すように、上部区画パネル106Aと、下部区画パネル106Bとは網入りガラスによって形成されることが望ましい。
【0023】
また、垂直部材102Aとアーム105とは内部にコントローラ108から開放装置103への配線130を有する。
【0024】
図5は、パネル装置100の図4のAA線断面図である。図5に示すように、上部区画パネル106Aは下部区画パネル106Bに対して垂直方向に摺動可能である。上部区画パネル106Aは天井との間隙がなくなるように高さが調節される。
【0025】
図6は、パネル装置100の平面図である。図6に示すように、ベース部材102は上方から見るとコの字形状をなしている。区画パネル104は水平部材102Cに回動可能に係止される。ストッパ109は係止部材102Bに設けられる。
【0026】
図7は、区画パネル104が閉じている状態を示す側面図である。図8は、区画パネル104が開いた状態を示す側面図である。図7及び図8に示すように、区画パネル104は開放装置103によって開放されると矢印X2の方向に自重と弾性体107の弾性力により、倒れるように開放する。開放された区画パネル104はストッパ109により受け止められる。
【0027】
図9は、係止部材101を示す図である。図9に示すように、係止部材101はボルト101Aと、ナット101Bと、パッド101Cとにより、被載置物にベース部材102を係止する。パッド101Cは被載置物との接触面にゴムなどの弾性体を有していてもよい。
【0028】
図10は、被載置物に段差がある場合の係止部材101の設置例を示す図である。図10に示すように、被載置物201Bが被載置物201Aより低いとき、係止部材101は段差調整部材121を被載置物201Bに係止する。段差調整部材121はビスなどによりベース部材102に係止される。
【0029】
図11は、空調効率化可動式間仕切を示す図である。図11に示すように、空調効率化可動式間仕切は、キャスタ303を有した間仕切板301の上部にパネル装置100を有する。間仕切板301は不燃材とすることが望ましい。
【0030】
図12は、空調効率化ドア付可動式間仕切を示す図である。図12に示すように、空調効率化ドア付可動式間仕切は、キャスタ303を有したドア付間仕切板302の上部にパネル装置100を有する。ドア付間仕切板302は不燃材とすることが望ましい。
【0031】
図13は空調効率化可動式間仕切の正面図である。図14は空調効率化ドア付可動式間仕切の正面図である。図15は、空調効率化可動式間仕切の側面図である。
【0032】
図13乃至図15に示すように、パネル装置100は係止部材102Bを有さない。また、ストッパ109は水平部材102Cに係止される。
【0033】
ベース部材102は連結装置102Eにより間仕切板301、又はドア付間仕切板302に係止される。間仕切板301およびドア付間仕切板302は床に固定するための固定装置304を有していてもよい。
【0034】
図15に示すように、上部のパネル装置100は、開放装置103によって開放されると、区画パネル104は矢印X3の方向に開放し、ストッパ109により受け止められる。
【0035】
図16は、ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の例を示す図である。図17は、ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。図18は、向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の例を示す図である。図19は、向かい合わせ配置ラックの間の通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の遮蔽構造の開放した状態を示す図である。
【0036】
図16及び図18に示すように、ラック202Aを連結した島とラック202Bを連結した島が通路を挟んで向かい合わせに配置される場合に、ラックの連結した各島の正面側上部にパネル装置100を設置し、ラックの連結した島に挟まれる通路の両端に空調効率化可動式ドア付間仕切611が配置される。
【0037】
通路の床部からは冷房装置からの冷気が送風され、この冷気はラックの中を通ってファン202Cから排出される。すなわち、ラック202Aの連結した島およびラック202Bの連結した島の上部に設置したパネル装置100と、通路の両端の空調効率化可動式ドア付間仕切611上部のパネル装置100とで冷気と温まった空気とは区画される。従って、冷房効率が高くなる。
【0038】
このパネル装置100で区画された通路内部及び外部には煙検知器401が配置される。煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図17及び図19に示すように、区画パネル104を開放する。
【0039】
図20は、複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置の使用例を示す図である。図21は、複数の向かい合わせ配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100の区画パネル104が開放された例を示す図である。
【0040】
図20に示すように、通路にある床下空調方式の床部の吹き出し孔501からは冷気が吹き出す。ラック202の連結した各島は向かい合わせに配列される。パネル装置100はラック202の連結した島の上部の正面側路に沿って設置される。パネル装置100は、ラック上部と天井との間の空間を区画する。区画された通路の内部と外側には煙感知器401が設置される。
【0041】
ラック202上部に設置したパネル装置100は、冷気をラックと天井の間から背面へ廻り込まないよう遮蔽し、ラック202を通過して温まった空気と区画する。従って、冷房効率が高くなる。
【0042】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図21に示すように、区画パネル104を開放する。
【0043】
図22は、複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置と空調効率化仕切パネル装置の併用による使用例を示す図である。図23は、複数の同一方向配置ラックの通路を遮蔽するように用いられるパネル装置100と、空調効率化可動式間仕切の上部パネル装置100の区画パネル104が開放された例を示す図である。
【0044】
図22に示すように、ラック202Aを連結した島およびラック202Bを連結した島の上部に正面側通路に沿ってパネル装置100が設置され、ラック202A背面と床下空調方の吹き出し孔501Bの間に、通路に沿って空調効率化可動式間仕切610が配置される。ラックを連結した各島の上部に設置したパネル装置100および空調効率化可動式間仕切610上部のパネル装置100により天井と各ラックとの間の空間が区画され、この区画された範囲の各々に煙感知器401が設置される。床部の吹き出し孔501Aからの冷気は、ラック202Aを通過して温まった空気となるが、空調効率化可動式間仕切610に遮蔽されるため、ラック202Bには前方の床部の吹き出し孔501Bより冷気が効率良く供給される。
【0045】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、図23に示すように、区画パネル104を開放する。
【0046】
次に、パネル装置100の使用方法を説明する。本実施形態においては、空調の効率化を図りつつ、防災対策も考慮に入れたパネル装置100の使用方法を提供する。以下に提供するパネル装置100の使用方法は既に設置してある空調設備とラックに対しても、適宜選択して適用可能である。
【0047】
図24は、サーバ室内601の床下空調方式における複数の同一方向配置ラック202と空調効率化可動式間化仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。
【0048】
図24に示すように、床下空調方式においてはラック202を連結した島が冷気の吹き出し孔501を有する通路を正面として同一方向配置される。ラック202の正面の冷気が各ラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないようにラック202の上部には正面側通路に沿ってパネル装置100が設置される。次列の各ラックが連結した島との間の通路の冷気の吹き出し孔501と背面側ラックとの間には、各ラック背面からの温まった空気を冷気の吹き出し孔501の手前で遮蔽するように空調効率化可動間仕切610が通路に沿って配置される。
【0049】
さらに各ラックが連結した島の両端の正面の側面側には空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。通路の冷気の吹き出し孔501は、各ラック、空調効率化可動間仕切610、及び空調効率化ドア付可動式間仕切611により取り囲まれる。
【0050】
ラック202が連結した島の上部に設置されたパネル装置100および空調効率化可動間仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の上部のパネル装置100により天井と各ラックとの間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0051】
床部の吹き出し孔501からの冷気は、ラック202の連結した島の上部パネル装置100と空調効率化可動間仕切610と空調効率化ドア付化可動間仕切611上部のパネル装置100により区画され、ラック202を通過して温まった空気は別に区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0052】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0053】
図25は、サーバ室内601の室内全体空調方式における複数の同一方向配置ラック202と空調効率化可動式間化仕切610と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。
【0054】
図25に示すように、全体空調方式においては、冷房装置602に並行にラック202が連結した島が通路を挟んで同一方向に配置される。ラック202正面の冷気が各ラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないようにラック202の上部には正面側通路に沿ってパネル装置100が設置される。
【0055】
さらにラック202が連結した島の背面と次列のラックが連結した島の正面との間の通路中間に空調効率化可動式間化仕切610が配置される。ラック202を通過して温まった空気は次列のラック202の正面に到達しない。
【0056】
また、ラック202が連結した島の正面の通路の冷房装置602から離れた通路の末端から先への冷気の流れを遮蔽するように、空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。
【0057】
さらにラック202が連結した島の冷房装置602に近い端ラック背面の側面に冷気の侵入を遮蔽するように、空調効率化可動式間仕切610が配置される。ラック202上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部のパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0058】
冷房装置602からの冷気は、ラック202上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによって、ラック202を通過して温まった空気は冷気と区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0059】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0060】
図26は、サーバ室内601の床下空調方式における複数の向かい合わせ配置ラック202と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。図26に示すように、床下空調方式においてはラック202が連結した島が冷気の吹き出し孔501を有する通路を挟んで向かい合わせに配置される。
【0061】
ラック202が連結した島の上部正面側にパネル装置100が配置される。空調効率化ドア付可動式間仕切611は、ラックが連結した島の両端はで通路を塞ぐように配置される。ラック202が連結した島上部に設置されるパネル装置100と、空調効率化可動間仕切610及び空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されたパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画され、この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0062】
床部の吹き出し孔501からの冷気は、ラック202の連結した島の上部パネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611のパネル装置100によって区画され、ラック202を通過して温まった空気は別に区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0063】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0064】
図27は、サーバ室内601の室内全体空調方式における複数の向かい合わせ配置ラック202と空調効率化ドア付可動式間仕切611の配置例を示す図である。図27に示すように、全体空調方式においては冷房装置602に並行にラック202が連結した島が通路を挟んで向かい合わせに配置される。ラック202正面の冷気がラックと天井の間から各ラックの背面に廻り込まないように、ラック202が連結した島の上部正面側にパネル装置100が配置される。冷房装置602から離れたラックが連結した島の末端には、冷気の流れを遮蔽するように空調効率化ドア付可動式間仕切611が配置される。
【0065】
さらに、ラック202が連結した島の冷房装置602に近い端ラックの背面間の通路への冷気侵入を遮蔽するように、空調効率化可動式間仕切611が配置される。ラック202の上部に設置されるパネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによりラックと天井との間の空間は区画される。この区画された範囲の内部と外側には各々煙感知器401が設置される。
【0066】
冷房装置602からの冷気は、ラック202の上部に設置されるパネル装置100と空調効率化ドア付化可動間仕切611の上部に設置されるパネル装置100とによって、ラック202を通過して温まった空気と区画される。従って、低温域701の空気と高温域702の空気とが混ざりあわず、冷房効率が高くなる。
【0067】
煙検知器401はコントローラ108に接続され、煙を検知すると検知信号をコントローラ108に出力する。コントローラ108は検知信号を受信すると開放装置103に開放指示を送り、区画パネル104を開放する。
【0068】
図28は、パネル装置100の接続関係を示す図である。図28に示すように、パネル装置100は、コントローラ108と、開放装置103と、を含む。警戒区域703、すなわちパネル装置100の区画の内部と外側に、各々煙感知器401が設置される。
【0069】
煙感知器401の出力はコントローラ108に入力する。また、既存建屋に設置されている当該警戒区域内にある煙感知器401Aの検知信号を受信する既存建屋の自動火災報知設備受信盤410からの出力をコントローラ108に入力してもよい。
【0070】
コントローラ108は、煙感知器401から検知信号を入力したとき、又は火災警報装置410から火災警報を入力したとき、開放装置103に開放指示を出力する。
【0071】
この開放指示は通電中の電力を遮断するか、電力を通電するかのいずれかであってよい。すなわち、開放装置103が電磁石によって区画パネル104を吸着し、電力の遮断によって区画パネル104を開放するときは、開放指示は電力の遮断である。
【0072】
図28及び図29は、ソレノイドを使用した開放装置の例を示す図である。図28及び図29に示すように、ソレノイド103Aは、通電中はカンヌキ103Bを押し出し、区画パネル104に設けられたカンヌキ穴103Cに入り込み、電力の遮断によって図29に示すようにカンヌキ穴103Cからカンヌキ103Bを引き抜くタイプを使用できる。この場合開放指示は電力の遮断である。
【0073】
また、ソレノイド103Aは、電力遮断中はカンヌキ103Bを押し出し、区画パネル104に設けられたカンヌキ穴103Cに入り込み、通電によって図29に示すようにカンヌキ穴103Cからカンヌキ103Bを引き抜くタイプも使用できる。この場合開放指示は通電である。
【0074】
以上述べたように、パネル装置100は、被載置物であるラック202の上部に固定されるベース部材102と、下端がベース部材102に開閉可能に設置される区画パネル104と、区画パネル104をベース部材102に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体107と、区画パネル104を係止し、開放指示により区画パネル104を開放する開放装置103と、検知器401から検知信号を受信したとき開放装置103に開放指示をするコントローラ108と、開放された区画パネル104を受け止めるストッパ109と、を備える。パネル装置100は、被積載物と天井との間を遮蔽するように区画する。
【0075】
従って、火災のときにも安全に動作し、冷房効率を高めることが可能な遮蔽構造を構築することが可能となるという効果がある。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0077】
100:パネル装置、
102:ベース部材、
103:開放装置、
104:区画パネル、
107:弾性体、
108:コントローラ、
109:ストッパ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、
前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、
開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、
検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、
を備えるパネル装置。
【請求項2】
前記ベース部は、
前記区画パネルを前記ベース部材に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体をさらに備える請求項1記載のパネル装置。
【請求項3】
前記ベース部は、
前端に前記開放装置を有する伸縮可能なアームを備え、
前記区画パネルは、
垂直方向に摺動可能な上部区画パネルと、前記ベース部に回動可能に係止される下部区画パネルと、を備える請求項1記載のパネル装置。
【請求項4】
前記区画パネルは、
網入りガラスを含む請求項1記載のパネル装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記開放装置の通電を遮断することにより前記区画パネルの開放を指示する請求項1記載のパネル装置。
【請求項6】
ラックを、冷気が吹き出す吹き出し孔を挟むように、向かい合わせに配置して通路を形成し、
この通路の入口及び出口をドア装置又は仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと、前記ドア装置又は前記仕切板と、の上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【請求項7】
ラックと仕切板とを、冷気が吹き出す吹き出し孔を囲むように、向かい合わせに配置して通路を形成し、
この通路の入口及び出口をドア装置又は前記仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと、前記ドア装置又は前記仕切板と、の上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【請求項8】
ラックと仕切板とを、冷気を供給する冷房装置を囲むように配置して通路を形成し、
このラック前面の通路の出口及びこのラック背面の通路の入口を前記仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと前記仕切板との上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【請求項1】
床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、
前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、
開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、
検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、
を備えるパネル装置。
【請求項2】
前記ベース部は、
前記区画パネルを前記ベース部材に開方向に付勢して回動可能に係止する弾性体をさらに備える請求項1記載のパネル装置。
【請求項3】
前記ベース部は、
前端に前記開放装置を有する伸縮可能なアームを備え、
前記区画パネルは、
垂直方向に摺動可能な上部区画パネルと、前記ベース部に回動可能に係止される下部区画パネルと、を備える請求項1記載のパネル装置。
【請求項4】
前記区画パネルは、
網入りガラスを含む請求項1記載のパネル装置。
【請求項5】
前記コントローラは、
前記開放装置の通電を遮断することにより前記区画パネルの開放を指示する請求項1記載のパネル装置。
【請求項6】
ラックを、冷気が吹き出す吹き出し孔を挟むように、向かい合わせに配置して通路を形成し、
この通路の入口及び出口をドア装置又は仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと、前記ドア装置又は前記仕切板と、の上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【請求項7】
ラックと仕切板とを、冷気が吹き出す吹き出し孔を囲むように、向かい合わせに配置して通路を形成し、
この通路の入口及び出口をドア装置又は前記仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと、前記ドア装置又は前記仕切板と、の上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【請求項8】
ラックと仕切板とを、冷気を供給する冷房装置を囲むように配置して通路を形成し、
このラック前面の通路の出口及びこのラック背面の通路の入口を前記仕切板によって遮蔽し、
前記ラックと前記仕切板との上部に、床と天井の間の冷気と暖気の気流を規制する被積載物の上部に固定されるベース部と、前記被積載物と天井との間を遮蔽するように冷気と暖気とを区画し、下端が前記ベース部に開閉可能に設置される区画パネルと、開放指示により前記区画パネルを開放する開放装置と、検知器からの検知信号を受信したとき、前記開放装置に開放指示をするコントローラと、を備えるパネル装置を載置して冷気と温められた空気とを区画するパネル装置の使用方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2012−67928(P2012−67928A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−210364(P2010−210364)
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(302061130)東芝ITサービス株式会社 (32)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月21日(2010.9.21)
【出願人】(302061130)東芝ITサービス株式会社 (32)
【Fターム(参考)】
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