説明

パンタグラフ式リフタ

【課題】簡単な構造で如何なる駆動手段にも適用可能であり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止するとともに、荷重状態にかかわらず所定の下降加速度で確実に安全機構を作動させることができるパンタグラフ式リフタを提供すること。
【解決手段】パンタグラフ機構110により昇降移動するパンタグラフ式リフタ100において、一方のリンク111がラック円盤134を有するとともに、昇降台101が爪部133をラック円盤134に係合する方向に押圧されたロックアーム131を有していること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、該パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、該パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタは周知であり、昇降台の不意な下降を防止するため、固定・解除を切り替えるストッパ機構を備えたパンタグラフ式リフタもまた周知である。
また、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止する安全機構を備えたパンタグラフ式リフタが知られている。
【0003】
これらの安全機構を備えたパンタグラフ式リフタ500は、図4に示すように、パンタグラフ機構510を駆動手段であるシリンダ装置521により、基台502に対して昇降台501を昇降移動するように構成されている。
【0004】
パンタグラフ機構510の第1リンク部材511は、その上端が昇降台501下面のピン514で回動自在に連結されており、また、下端にはガイドローラ516が回転自在に取り付けられて、基台502の上面を水平方向に変位できるように支持されている。
【0005】
また、第2リンク部材512の上端は、ガイドローラ517が回転自在に取り付けられて、ガイドローラ517が昇降台501の下面を水平方向に変位できるようになっており、第2リンク部材512の下端は、基台502上面のアンカーピン515で回動自在に連結されている。
【0006】
第1、第2リンク部材511、512は中間位置で連結ピン513によって互いに回動自在に連結され、第2リンク部材512のガイドローラ516は基台502に水平に設けられたシリンダ装置521のピストンロッド522と安全機構530を介して連結されており、シリンダ装置521のピストンロッド522の伸縮動作により昇降台501が昇降する。
【0007】
安全機構530の構造及び動作について説明すると、図5、図6に示すように、シリンダ装置521が正常に引張力を付与している際には、ピストンロッド522の端部板523がバネ535を圧縮してストッパカラー536がホルダ532に着座し、ホルダ532にピン結合された連結ロッド531を引っ張ることで第1リンク部材のガイドローラ516を引っ張り、昇降台501の荷重に対抗して昇降動作及び保持動作を行うように構成されている。
【0008】
そして、ホルダ532にはピン537を支点として揺動可能にロック用爪533が設けられ、その一端は、ホルダ532の両側方の基台502に固定されたラチェット歯部材534に係脱可能とされるとともに、他端はリンクを介して端部板523にピン結合されており、シリンダ装置515が正常に引張力を付与し、ストッパカラー536がホルダ532に着座している状態では、ロック用爪533はラチェット歯部材534には係合せず、シリンダ装置521の動作によって昇降台501の昇降動作及び保持動作が行われる。
【0009】
シリンダ装置521が何らかの障害により正常な引張力を付加できなくなると、バネ535の押圧力によりピストンロッド522の端部板523が移動し、ストッパカラー536がホルダ532からの離れる方向に移動することで、連結ロッド531の移動を阻止して昇降台の加工を停止させるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開昭60−36300号公報(第2乃至4頁、図3、図6、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、周知のパンタグラフ式リフタの固定・解除を切り替えるストッパ機構は、人が判断をして操作するか、何らかの検出・制御手段を用いて動作させる必要があり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止することが困難であった。
【0011】
また、公知の安全機構を備えたパンタグラフ式リフタは、昇降台の荷重が変化するとシリンダ装置の引張力も変化するのに対し設定されるバネ力が一定であるため、昇降台の荷重が大きくなるほど安全機構の作動点が加速度大側にシフトし、最大荷重時にも安全な下降加速度で作動するようにバネ力を設定すると、昇降台の荷重が小さい場合、必要以上に下降加速度が低く抑えられてしまうという問題があった。
【0012】
さらに、公知の安全機構を備えたパンタグラフ式リフタは、安全装置自体の構造が複雑であるとともに安全機構が荷重を受けるメンバーであることから、大型で強度の高い構成とする必要があり、装置の小型化を阻害するという問題があるとともに、例えば関節部で軸を直接回転させるタイプの駆動手段の場合は適用できないという問題があった。
【0013】
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、簡単な構造で如何なる駆動手段にも適用可能であり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止するとともに、荷重状態にかかわらず所定の下降加速度で確実に安全機構を作動させることができるパンタグラフ式リフタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本請求項1に係る発明は、複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、前記パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタにおいて、前記複数の関節部の少なくとも一つの関節部の一方のリンクがラック円盤を有するとともに、他方のリンクがロックアームを有しており、該ロックアームが、先端に前記ラック円盤と係合する爪部を有し、後端に錘部を有し、中間部を支点として揺動可能に軸支されるとともに、前記爪部がラック円盤と係合する方向に押圧されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0015】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたパンタグラフ式リフタの構成に加えて、前記他方のリンクが、前記錘部を受けるストッパを有するとともに、該ストッパが、前記錘部を上方に押圧するバネを有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0016】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたパンタグラフ式リフタの構成に加えて、前記ラック円盤が、前後非対称な形状の歯を有し、前記ロックアームの爪部が、前記ラック円盤の前後非対称な形状の歯と協働してラチェット機構を構成する形状であることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0017】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載されたパンタグラフ式リフタの構成に加えて、前記他方のリンクが、昇降台であることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0018】
本請求項1に係る発明のパンタグラフ式リフタは、複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタにおいて、複数の関節部の少なくとも一つの関節部の一方のリンクがラック円盤を有するとともに、他方のリンクがロックアームを有しており、該ロックアームが、先端にラック円盤と係合する爪部を有し、後端に錘部を有し、中間部を支点として揺動可能に軸支されるとともに、爪部がラック円盤と係合する方向に押圧されていることにより、ロックアームに係る押圧力と錘部に係る重力により位置決めされているロックアームに対して、昇降時の他方のリンクの加速により錘部に係る力が重畳されることでロックアームを揺動させて、爪部とラック円盤を係合させて関節部の動作を止めることができるため、駆動手段とは全く別個に構成された簡単な構造で如何なる駆動手段にも適用可能であり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止するとともに、荷重状態にかかわらず所定の下降加速度で確実に安全機構を作動させることができる。
【0019】
そして、本請求項2に係る発明のパンタグラフ式リフタは、請求項1に係るパンタグラフ式リフタが奏する効果に加えて、他方のリンクが、錘部を受けるストッパを有するとともに、該ストッパが、錘部を上方に押圧するバネを有することにより、ストッパによってロックアームの初期位置決めを行うことができるとともに、バネによる押圧力を錘部に係る重力未満に設定して所定の加速度以下では揺動しないように構成できるため、爪部とラック円盤の間隔をごく僅かとなるように初期位置決めして、所定の加速度を超えて揺動すると即座に爪部とラック円盤が係合することで、より確実に安全機構を作動させることができる。
【0020】
そして、本請求項3に係る発明のパンタグラフ式リフタは、請求項1または請求項2に係るパンタグラフ式リフタが奏する効果に加えて、ラック円盤が、前後非対称な形状の歯を有し、ロックアームの爪部が、ラック円盤の前後非対称な形状の歯と協働してラチェット機構を構成する形状であることにより、逆方向にわずかに駆動して爪部とラック円盤の係合を解除することができるため、係合解除のための構成を追加する必要がなく、さらに簡単な構造とすることができる。
【0021】
また、本請求項4に係る発明のパンタグラフ式リフタは、請求項1乃至請求項3のいずれかに係るパンタグラフ式リフタが奏する効果に加えて、他方のリンクが、昇降台であることにより、錘部に係る力を発生させる加速度を、昇降台の下降加速度そのものとすることができるため、より確実に安全機構を作動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明のパンタグラフ式リフタは、複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタにおいて、複数の関節部の少なくとも一つの関節部の一方のリンクがラック円盤を有するとともに、他方のリンクがロックアームを有しており、該ロックアームが、先端にラック円盤と係合する爪部を有し、後端に錘部を有し、中間部を支点として揺動可能に軸支されるとともに、爪部がラック円盤と係合する方向に押圧されており、簡単な構造で如何なる駆動手段にも適用可能であり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止するとともに、荷重状態にかかわらず所定の下降加速度で確実に安全機構を作動させることができるという効果を発揮するものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
【0023】
すなわち、本発明のパンタグラフ式リフタの駆動手段は、油圧や空気圧により駆動されても良く、モータにより駆動されても良い。
また、本発明のパンタグラフ式リフタの一方のリンク及び他方のリンク、昇降台あるいは基台であっても良い。
【0024】
また、本発明のパンタグラフ式リフタは、基台と昇降台の間に一組のリンク部材を用いたパンタグラフ式リフタでも良く、基台と昇降台の間に上下に複数組を連結して昇降距離を大きくしたパンタグラフ式リフタであっても良い。
【実施例】
【0025】
以下に、本発明のパンタグラフ式リフタの実施例について、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの側面図であり、図2は、本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの安全機構の側面図であり、図3は、本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの安全機構の動作時の側面図であり、図4は、本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの錘部に加わる力の説明図である。
【0026】
本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタ100は、図1に示すように、パンタグラフ機構110を駆動手段であるシリンダ装置121により、基台102に対して昇降台101を昇降移動するように構成されている。
【0027】
パンタグラフ機構110の第1リンク部材111は、その上端が昇降台101下面のピン114で回動自在に連結されており、また、下端にはガイドローラ116が回転自在に取り付けられて、基台102の上面を水平方向に変位できるように支持されている。
【0028】
また、第2リンク部材112の上端は、ガイドローラ117が回転自在に取り付けられて、ガイドローラ117が昇降台101の下面を水平方向に変位できるようになっており、第2リンク部材112の下端は、基台102上面のアンカーピン115で回動自在に連結されている。
【0029】
第1、第2リンク部材111、112は中間位置で連結ピン113によって互いに回動自在に連結され、第1リンク部材111の下端のガイドローラ116と第2リンク部材112の連結ピン113のやや上方に設けられた押圧ピン118にそれぞれシリンダ装置121及びそのピストンロッド122の両端が回動可能に結合され、シリンダ装置121のピストンロッド122の伸縮動作により第1、第2リンク部材111、112が相対的に回動して昇降台501が昇降動作を行うように構成されている。
【0030】
なお、パンタグラフ機構110の第1、第2リンク部材111、112は、図1の表裏方向に、並列に2組設けられており、シリンダ装置121及びそのピストンロッド122は並列に設けられた第1、第2リンク部材111、112の表裏方向の中間に設けられ、ガイドローラ116のシリンダ装置121取り付け部分及び押圧ピン118のピストンロッド122取り付け部分は並列に設けられた表裏方向を結ぶものである。
【0031】
そして、第1リンク部材111と昇降台101が相対回動するピン114部分に安全機構130が設けられている。
安全機構130は、図2、図3に示すように、第1リンク部材111に固定されたラック円盤134と、昇降台101の揺動軸134の周りに揺動可能に軸支されたロックアーム131で構成されている。
【0032】
ロックアーム131は、先端にラック円盤134と係合する爪部133を有し、後端には錘部132を有しており、該錘部132は、昇降台101に設けられたストッパ136に着座して下方を支えられるとともに、錘部132のストッパ136側に開放するバネ穴内に挿入されたバネ137により上方に押圧されている。
【0033】
ラック円盤134は、ロックアーム131の先端の爪部133と係合可能なラック歯135を有しており、該ラック歯135は前後非対称な形状に形成され、爪部133がラック歯135側に進入した時に、ロックアーム131の先端の爪部133と協働して、昇降台101下降時のラック円盤134の回転に対しては係合し、上昇時のラック円盤134の回転に対しては係合しないラチェット機構を構成している。
【0034】
なお、安全機構130は、図1の表裏方向に並列に2組設けられた第1リンク部材111の内の一方のみに設けられても良く、両方に設けられても良い。
【0035】
次に、以上のように構成されたパンタグラフ式リフタ100の安全機構130の動作について、図2乃至図4に基づいて説明する。
錘部132は、図4に示すように、重力加速度g及びパンタグラフ式リフタ100の昇降時の上下方向の加速度a(aは下方向を正とする)によって下方にF=m(g−a)の力を受けるとともに、バネ137により上方にFsの力を受ける(mは錘部132の質量、ロックアーム131の揺動軸134の周りのモーメント分の影響も含む。)。
バネ137による上方への押圧力Fsは、正常動作として許容される最大の加速度をasとし、Fs=m(g−as)に設定されている。
【0036】
まず、バネ昇降台101が停止あるいは一定速で昇降している場合は、a=0であるからF=mg>Fs=m(g−as)となり、錘部132はストッパ136に着座した状態で、図2に示すように、ロックアーム131の先端の爪部133はラック歯135と係合しない位置にある。
【0037】
次いで、バネ昇降台101が正常な動作で下降方向に加速をした場合、すなわち、下降開始時に下降速度を増加する、あるいは、上昇停止時に上昇速度を減少した場合の下方向の加速度をaとすると、F=m(g−a)となる。
この時、a≦asであるかあら、F=m(g−a)≧Fs=m(g−as)となり、錘部132はストッパ136に着座した状態を維持し、ロックアーム131の先端の爪部133とラック歯135と係合せず、パンタグラフ式リフタ100は正常に昇降動作を行うことができる。
【0038】
そして、駆動手段の故障等により昇降台が急激な下降を始め下方向の加速度aが許容される最大加速度asより大きくなる、すなわちa>asになると、F=m(g−a)<Fs=m(g−as)となり、図3に示すように、錘部132はストッパ136から離れる方向に動き、ロックアーム131の先端の爪部133がラック歯135に進入して係合して昇降台101と第1リンク部材111の相対回転を阻止することで、パンタグラフ式リフタ100に昇降動作を停止させることができる。
【0039】
なお、昇降台101の上昇動作中に駆動手段の故障等が発生した場合は、最初に上昇速度の急激な減少でa>asとなり、錘部132はストッパ136から離れる方向に動くが、ロックアーム131の先端の爪部133が昇降台101下降時のラック円盤134の回転に対しては係合し、上昇時のラック円盤134の回転に対しては係合しないラチェット機構を構成しているため、昇降台101が下降に転じた時に、ロックアーム131の先端の爪部133がラック歯135に係合してパンタグラフ式リフタ100の動作を停止させることができる。
【0040】
また、ラチェット機構を採用することで、ロックアーム131の先端の爪部133がラック歯135に係合している状態でも、昇降台101を上昇させることで係合を自動的に解除することができ、解除後も再び急激な下降加速度が生じた場合は、再び自動的にロックアーム131の先端の爪部133がラック歯135に係合してパンタグラフ式リフタ100の動作を停止させることができるため、例えば、障害回復時の再起動時や、再度の障害の発生に対しても、何ら操作を行うことなく自動的に、確実に安全機構の解除・動作が行われる。
【0041】
以上のように、本発明のパンタグラフ式リフタによれば、簡単な構造で如何なる駆動手段にも適用可能であり、駆動手段の故障等による昇降台の急激な下降を自動的に阻止するとともに、荷重状態にかかわらず所定の下降加速度で確実に安全機構を作動させることができるなど、その効果は甚大である。
【0042】
なお、錘部132をストッパ136に着座させずに、圧縮バネの特性を応用して、停止時及び一定速運動時はFs=mgとなる点でバランスさせ、下降加速度aが発生した際にバネが伸びることによりFs自体が小さくなることでロックアーム131の揺動量が下降加速度aに応じて一義的に決まるように設定することにより、許容される最大の加速度がasを超えた時にロックアーム131の先端の爪部133がラック歯135に係合するようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施例では昇降台101にロックアーム131、第1リンク部材111のピン114部分にラック円盤134を設けたが、第2リンク部材112にロックアーム131、第1リンク部材111の連結ピン113部分にラック円盤134を設けてもよい。
この場合、第2リンク部材112の回動に伴って、錘部132に対する重力方向とバネ力の方向が変化するとともに、昇降台101の下降加速度と錘部132の第2リンク部材112の回動方向の加速度の関係が変化するが、この範囲内で有効に動作するようロックアーム131の初期位置を決めるストッパ136の位置やバネ力を与える方向を適宜設定し、許容される最大加速度を昇降台101の高さ位置に応じた最適な設定とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの側面図。
【図2】本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの安全機構の側面図。
【図3】本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの安全機構の動作時の側面図。
【図4】本発明の一実施例であるパンタグラフ式リフタの錘部に加わる力の説明図。
【図5】従来のパンタグラフ式リフタの側面図。
【図6】従来のパンタグラフ式リフタの安全機構の側面図。
【図7】従来のパンタグラフ式リフタの安全機構の動作時の側面図。
【符号の説明】
【0045】
100、500 ・・・ パンタグラフ式リフタ
101、501 ・・・ 昇降台
102、502 ・・・ 基台
110、510 ・・・ パンタグラフ機構
111、511 ・・・ 第1リンク部材
112、512 ・・・ 第2リンク部材
113、513 ・・・ 連結ピン
114、514 ・・・ ピン
115、515 ・・・ アンカーピン
116、516 ・・・ ガイドローラ
117、517 ・・・ ガイドローラ
118 ・・・ 押圧ピン
121、521 ・・・ シリンダ装置
122、522 ・・・ ピストンロッド
523 ・・・ 端部板
130、530 ・・・ 安全機構
131 ・・・ ロックアーム
134 ・・・ ラック円盤
138 ・・・ 揺動軸
531 ・・・ 連結ロッド
532 ・・・ ホルダ
533 ・・・ ロック用爪
534 ・・・ ラチェット歯部材
535 ・・・ バネ
536 ・・・ ストッパカラー
537 ・・・ ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリンクと複数の関節部からなるパンタグラフ機構により昇降移動する昇降台と、前記パンタグラフ機構を駆動する駆動手段とを有するパンタグラフ式リフタにおいて、
前記複数の関節部の少なくとも一つの関節部の一方のリンクがラック円盤を有するとともに、他方のリンクがロックアームを有しており、
該ロックアームが、先端に前記ラック円盤と係合する爪部を有し、後端に錘部を有し、中間部を支点として揺動可能に軸支されるとともに、前記爪部がラック円盤と係合する方向に押圧されていることを特徴とするパンタグラフ式リフタ。
【請求項2】
前記他方のリンクが、前記錘部を受けるストッパを有するとともに、
該ストッパが、前記錘部を上方に押圧するバネを有することを特徴とする請求項1に記載のパンタグラフ式リフタ。
【請求項3】
前記ラック円盤が、前後非対称な形状の歯を有し、
前記ロックアームの爪部が、前記ラック円盤の前後非対称な形状の歯と協働してラチェット機構を構成する形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパンタグラフ式リフタ。
【請求項4】
前記他方のリンクが、昇降台であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパンタグラフ式リフタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−280314(P2009−280314A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−131850(P2008−131850)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000003355)株式会社椿本チエイン (861)