説明

ビデオ店舗を実現する方法およびシステム

【課題】本開示の一実施形態によれば、ビデオ店舗を実施する方法およびシステムが提供される。
【解決手段】この方法およびシステムは、ネットワーク通信分野において適用することができる。この方法は、電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取り、ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保つこと、ユーザに買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供すること、およびユーザがサービスに従って行った購買注文を受け取り、ユーザに支払サービスを提供することを含む。また、本開示の一実施形態によれば、ビデオ店舗を実現するシステムも提供される。この方法およびシステムは、操作性がよく、高度なセキュリティおよび高い信頼性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はネットワーク通信分野に関し、より詳細には、ビデオ店舗を実現する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
技術が発展し、インターネットが普及するにつれて、ますます多くのものがインターネット上で実現できるようになっている。例えば、通常の買い物もインターネット上で実現することができる。インターネット上のオンライン・ショッピング・ウェブサイトとは、インターネット技術に基づくショッピングウェブサイトである。このようなオンラインショッピングは、インターネットを介してウェブサイト上に、消費者が様々な操作を行うことによりオンラインで買い物ができるようにするためのビデオファイルを提供することによって実現される。ビデオファイルは、ビデオ、動画などといった動的ビデオファイルとすることもでき、写真などの静的ビデオファイルとすることもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のこれまでの手法では、以下の問題のうちの少なくとも1つが生じることがわかっている。
【0004】
1.操作性の悪さ
この技法はコンピュータを操作することによって実現されるため、ユーザには、コンピュータ操作技能およびオンライン操作技能が求められる。
【0005】
2.セキュリティの低さ
この技法はインターネットベースのショッピングウェブサイトを中心とするものであるため、ウィルスおよびトロイの木馬が、ユーザ情報にもユーザ属性にも大きな脅威をもたらし得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の各実施形態によれば、ビデオ店舗を実現する方法およびシステムが提供される。この方法およびシステムは、ユーザのコンピュータ技能もオンライン操作技能も必要とせず、また同時に、高いセキュリティおよび信頼性を有するものである。
【0007】
本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現する方法は、
電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取り、ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保ち、
ユーザに買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供し、
ユーザがサービスに従って行った購買注文を受け取り、ユーザに支払サービスを提供する、
ことを含む。
【0008】
本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現するシステムは、
電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取るように構成された受信ユニットと、
ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保つように構成された接続ユニットと、
ユーザが接続状態に保たれている間にユーザに買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供するように構成された買い物案内ユニットと、
ユーザがサービスに従って行った購買注文が受け取られた後で、ユーザに支払サービスを提供するように構成された支払ユニットと、
を含み、
受信ユニットはさらに、ユーザがサービスに従って行った購買注文を受け取るように構成されている。
【発明の効果】
【0009】
前述の技術的解決手段からわかるように、本開示の各実施形態による技術的解決手段は、電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取り、ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保つこと、ユーザに買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供すること、およびユーザがサービスに従って行った購買注文を受け取り、ユーザに支払サービスを提供することを含む。前述の技術的解決手段では、ユーザは、電話を介して操作することができるため、コンピュータを用いてインターネットに接続する必要がない。したがって、本開示では、操作性がよく、コンピュータ技能およびオンライン操作技能は不要であり、したがって、ユーザの操作が容易になる。さらに、このビデオ店舗は、電話ドメインに基づくものであるため、信頼性の高いものになる。加えて、ユーザは、インターネットに接続せずにビデオ店舗にアクセスするため、インターネットウィルスにもトロイの木馬にも攻撃されることがない。したがって、システムは高度なセキュリティを有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現するシステムを示すブロック図である。
【図2】本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現するシステムを示すブロック図である。
【図3】本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現する方法を示すフローチャートである。
【図4】本開示の一実施形態によるビデオ店舗を実現する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の一実施形態によれば、ビデオ店舗を実現するシステムが提供される。図1に示すように、システムは、電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取るように構成された受信ユニット11と、受信ユニット11が発呼要求を受け取った後で、ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保つように構成された接続ユニット12と、接続ユニット12がユーザを接続状態に保っている間に、ユーザに買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供するように構成された買い物案内ユニット13と、受信ユニット11がサービスに基づいてユーザから送られた購買注文を受け取った後で、ユーザに支払サービスを提供するように構成された支払ユニット14と、を含み、受信ユニット11はさらに、サービスに基づいてユーザから送られた購買注文を受け取るように構成されている。
【0012】
本開示の各実施形態による技術的解決手段をより適切に示すため、これらの技術的解決手段を、具体的実施形態と関連させて詳細に説明する。
【0013】
本開示の一実施形態によれば、ビデオ店舗を実現するシステムが提供される。この実施形態の1つのシナリオは、ビデオ店舗システムが、様々な商品を有するビデオファイルを格納しており、ビデオ再生、ビデオ録画、ビデオ会議、ビデオマルチイメージング、ビデオとテキストのオーバーレイなどといった様々なビデオ機能を提供することができるというものである。またこのシステムは、データ構成、呼統計、警告、ロギング、メッセージ追跡などのための保全手段も提供し得る。これらの手段は、システム保全、日常管理および管理者によるシステムの操作に使用される。図2に示すように、このシステムは、
電話ドメインを介してユーザから送られた様々な発呼要求を受け取るように構成された受信ユニット21と、
受信ユニット21が発呼要求を受け取った後で、発呼要求を統一された呼モデルに変換し、ユーザの呼をつなぎ、ユーザを接続状態に保つように構成された接続ユニット22と、
ユーザが接続状態に保たれている間に、人的関与なしで、ユーザを誘導して、商品を検索、閲覧、購買させる自動買い物案内をユーザに提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択を受け取った後で、選択と関連付けられるサービスを提供する買い物案内ユニット23と、
を含み、
サービスには、商品のビデオファイルまたはオペレータサービスが含まれ得る。
【0014】
ユーザにサービスを提供するとき、システムはさらに、商品ビデオユニット28またはオペレータユニット25を含んでもよい。商品ビデオユニット28は、選択と関連付けられる商品のビデオファイルを提供するように構成されている。オペレータユニット25は、ユーザにオペレータサービスを提供するように構成されており、オペレータに、ユーザの質問に回答させたり、ユーザの苦情を処理させたり、商品を詳細に紹介させたりなどをすることができる。
【0015】
実際の適用に際して、オペレータユニット25はさらに、オペレータ管理モジュール(図2には示していない)、オペレータ割り振りモジュール(図2には示していない)、オペレータサービス評価モジュール(図2には示していない)を含んでもよい。オペレータ管理モジュールは、オペレータのサインイン、サインアウトを管理し、オペレータの話中状態、空き状態などを指示し、オペレータ割り振りのためにオペレータ状態を記録するように構成されている。オペレータ割り振りユニットは、ユーザ選択と、話中や空き状態といった現在のオペレータ状態とに従って、ユーザが求めるオペレータをユーザに割り振るように構成されている。オペレータサービス評価モジュールは、オペレータがサービスを提供する過程を記録するように構成されており、検査モニタリング機能を提供するように構成されている。
【0016】
受信ユニット21はさらに、サービスに基づいてユーザから送られた購買注文を受け取るように構成されている。
【0017】
支払ユニット24は、ユーザに支払サービスを提供するように構成されている。詳細には、支払サービスとは、発呼者番号と結び付いた電話口座に直接課金することをいい、またはクレジットカードやデビットカードによるなど、ユーザ指定の銀行によって支払うことをいう。
【0018】
任意選択で、システムはさらに、商品が閲覧された回数または商品が購買された回数を計数し、商品データ報告書を作成するように構成され、あるいは小売商が閲覧された回数または小売商に苦情が寄せられた回数を計数し、小売商データ報告書を作成するように構成された計数ユニット26を含んでもよい。
【0019】
任意選択で、システムはさらに、小売商から更新要求を受け取り、更新要求に従って商品のビデオファイルを更新するように構成された更新ユニット27を含んでもよい。更新プロセスは、本開示の方法実施形態における関連説明を参照して実施することができる。
【0020】
任意選択で、前述の支払ユニット24は、ユーザを誘導して消費コード検証を行わせるように構成された検証モジュール241と、外部ネットワークに通知してユーザと関連付けられた電話口座に課金するように構成された課金モジュール242とを含んでもよい。外部ネットワークは、ユーザと関連付けられた電話口座に課金することのできる支払ネットワークとすることができる。
【0021】
前述のシステム実施形態では、ユーザは、電話を介して操作することができるため、コンピュータを用いてインターネットに接続する必要がない。したがってシステムは、操作性がよく、コンピュータ技能およびオンライン操作技能は不要になる。したがってシステムは操作が容易である。さらに、このビデオ店舗は電話ドメインに基づくものであるため、システムは高い信頼性を有する。加えて、ユーザは、インターネットに接続せずにビデオ店舗にアクセスするため、インターネットウィルスおよびトロイの木馬に攻撃されることがない。したがって、システムは高度なセキュリティを有する。さらに、システムの更新ユニットは、小売商の更新要求に応じてビデオ店舗の商品を更新することができ、それによって商品が最新状態に保たれ、小売商の日常作業が容易になる。システムのオペレータユニットは、ユーザの要求に応じてオペレータサービスを提供することができ、これによりビデオ店舗にさらにサービスが加わり、ユーザの買い物への関心が助長される。
【0022】
本開示の一実施形態によれば、ビデオ店舗を実現する方法が提供される。電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取った後、ユーザの呼をつなぎ、ユーザの呼を接続状態に保った後に、本開示の実施形態による方法は、買い物案内を提供し、ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスを提供し、サービスに基づいてユーザから送られた購買注文を受け取ると、ユーザのための支払サービスを提供することを含む。
【0023】
本開示の技術的解決手段をより適切に示すために、本開示の各実施形態による方法の各ステップを、図3を参照して詳細に説明する。図3に示すように、本開示の実施形態によれば、電話ドメインに基づいてビデオ店舗を提供する方法が提供される。この方法は以下の各ステップを含む。
【0024】
ステップ31:電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取り、ユーザをつなぎ、ユーザを接続状態に保つ。
【0025】
このステップでは、電話ドメインベースの発呼要求は、統合サービス・ディジタル・ネットワーク(ISDN)ユーザ部(ISUP(Integrated Service Digital Network User Part))プロトコル、セッション開始プロトコル(SIP(Session Initiation Protocol))、ベアラに依存しない呼制御(BICC(Bearer Independent Call Control))プロトコルの発呼要求とすることもでき、他のプロトコルの発呼要求とすることもできる。この実施形態は、発呼要求の特定の実施方法だけに限定されるものではない。
【0026】
ステップ32:ユーザに買い物案内を提供する。
【0027】
このステップでは、買い物案内は音声買い物案内とすることができる。例えば、番号0〜9を異なる音声サービスに対応させる。当然ながら、買い物案内は、テキストによる買い物案内とすることもできる。例えば、番号0〜9を、テキストとして表示される異なるサービスに対応させる。また買い物案内は、ビデオ買い物案内とすることもできる。
【0028】
ステップ33:ユーザが買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスをユーザに提供する。
【0029】
選択と関連付けられるサービスは、商品のビデオファイルとすることも、選択と関連付けられるオペレータサービスとすることもできる。
【0030】
ビデオファイルは、ビデオ、動画といった動的ビデオファイルとすることもでき、写真のような静的ビデオファイルとすることもできる。
【0031】
一例として、ユーザが番号1に対応するサービスを選択するものとし、番号1に対応するサービスが運動靴であるものとすると、運動靴のビデオファイルがユーザのために提供される。このビデオファイルは、運動靴の材料、運動靴のスタイル、および運動靴の写真またはビデオなどを紹介することができる。ユーザは番号0に対応するサービスを選択するものとし、番号0はオペレータサービスに対応するものとすると、オペレータサービスがユーザに提供される。
【0032】
ステップ34:サービスに基づいてユーザから送られた購買注文を受け取り、ユーザに支払サービスを提供する。
【0033】
このステップでは、ユーザに提供される支払サービスは、外部ネットワークに直接通知して、ユーザと結び付いた電話口座に課金することを含む。外部口座は、ユーザと関連付けられた電話口座に課金することのできる支払ネットワークとすることができる。当然ながら、口座に課金する前に、ユーザの消費パスワードを検証することもできる。検証が正常に行われた後で、その口座に課金するよう外部ネットワークに通知される。当然ながら、前述の支払操作は、クレジットカード、デビットカードを使用するなど、ユーザ指定の銀行を介して行うこともできる。
【0034】
このステップでは、ユーザが支払時に口座番号を再入力しなくても、ユーザと結び付いた電話口座に直接課金することができる。支払は操作が容易である。
【0035】
本開示の一実施形態によれば、電話ドメインを介してビデオ店舗を提供する方法が提供される。このシナリオは以下の通りである。この実施形態に従って提供される買い物案内は音声買い物案内である。番号0が運動着に対応し、番号1が運動靴に対応し、番号9が、顧客の苦情を処理するオペレータサービスに対応するものとする。当然ながら、実際の状況では、他の設定も企図され得る。簡単にするために、ここでは、運動着および運動靴の選択だけを例として説明する。本実施形態による電話ドメインベースの発呼要求はSIP発呼要求である。実際の適用に際しては、電話ドメインベースの発呼要求は、他の発呼要求とすることもできる。図4に示すように、この方法は以下の各ステップを含む。
【0036】
ステップ41:ビデオ店舗がユーザから送られたSIP発呼要求を受け取る。
【0037】
ステップ42:ビデオ店舗は、ユーザを接続し、ユーザを接続状態に保った後で、ユーザにビデオ買い物案内を提供する。
【0038】
このステップを実施する方法は、ビデオ店舗が、番号0は運動着を表わし、番号1は運動靴を表わし、番号9はオペレータサービスを表わす音声ガイダンスを提供するものとすることができる。ユーザに音声買い物案内を提供する前に、このステップはさらに、ユーザに買い物についての注意を提供することを含んでもよい。同様に、そのような買い物に関する注意を、音声またはテキストとして提供することもできる。
【0039】
当然ながら、実施に際して、このステップは、テキストによる買い物案内またはビデオ買い物案内をユーザに提供することを含んでもよい。
【0040】
ステップ43:ビデオ店舗は、ユーザが音声買い物案内に従って行った選択を受け取り、選択と関連付けられる商品のビデオファイルをユーザに提供する。
【0041】
このステップを実施する方法は以下の通りとすることができる。このステップでは、ユーザが番号1、すなわち運動靴を選択し、次いでビデオ店舗がユーザに運動靴のビデオファイルを提供するものとする。ビデオファイルは、製造場所、ブランド、材料、価格といった、運動靴の関連情報を含んでもよい。
【0042】
実際の適用に際しては、ステップ43でユーザが行う選択は、オペレータサービスを表わす番号9とすることもできる。オペレータサービスが選択されると、ビデオ店舗はユーザをオペレータサービスに転送する。この実施形態では、オペレータサービスはユーザの苦情を処理することができる。当然ながら、実際の適用に際して、オペレータサービスは、オペレータに商品の関連情報を紹介させることもでき、ユーザのための他のサービスを提供させることもできる。したがって、ユーザは、ユーザ自身の要求に従って適切なオペレータに問い合わせすることができ、これはユーザが買い物するのに大いに役立つ。
【0043】
ステップ44:ビデオ店舗は、ユーザがビデオファイルに従って行った購買注文を受け取る。
【0044】
ステップ45:ビデオ店舗は、ユーザから購買注文を受け取った後で、ユーザに支払サービスを提供する。
【0045】
このステップでは、支払サービスは、外部ネットワークに直接通知してユーザと結び付いた電話口座に課金することを含む。外部ネットワークは、ユーザと関連付けられた電話口座に課金することのできる支払ネットワークとすることができる。当然ながら、口座に課金する前に、ユーザの消費パスワードを検証することもできる。検証が正常に行われた後で、その口座に課金するよう外部ネットワークに通知される。当然ながら、前述の支払操作は、クレジットカード、デビットカードを使用するなど、ユーザ指定の銀行を介して行うこともできる。この実施形態は特定の支払方法だけに限定されないことに留意すべきである。
【0046】
任意選択で、前述の方法は、以下の各ステップの1つまたは複数を含んでもよい。
【0047】
ステップ46:ビデオ店舗は、小売商からの更新要求に従ってビデオ店舗内の商品を更新することができる。
【0048】
このステップを実施する方法は以下の通りである。ビデオ店舗は小売商から更新要求を受け取り、小売商から送られた更新される商品のファイルを受け取る。このファイルは、ビデオファイルとすることもでき、テキストファイルやオーディオファイルとすることもできる。次いでビデオ店舗は、更新要求の種類を識別する。更新要求が新しい商品を追加するよう求める要求である場合、ビデオ店舗は、受け取った更新される商品のファイルをビデオ店舗に格納することができる。更新要求が商品を交換するよう求める要求である場合、ビデオ店舗は、受け取った更新される商品のファイルをビデオ店舗に格納し、ビデオ店舗内の交換すべき商品のファイルを削除することができる。更新要求が商品を削除するよう求める要求である場合、ビデオ店舗は、削除すべき商品のファイルを削除することができる。このステップでは、要求に応じて小売商に商品を更新させることができ、したがって、商品が最新に保たれる。
【0049】
ステップ47:ビデオ店舗は、商品が閲覧された回数または商品が購買された回数を計数して商品データ報告書を作成することもでき、小売商が閲覧された回数または小売商に苦情が寄せられた回数を計数して小売商データ報告書を作成することもできる。
【0050】
前述のデータ報告書は、1日、1週間、1ヵ月に1回または複数回など、定義された期間ごとに更新されてもよい。このステップでは、データが収集され、データ報告書が作成され、これは小売商がビデオ店舗を運営するのに大いに役立つ。
【0051】
ステップ46とステップ47との間には実行シーケンスがない。図4でステップ46およびステップ47のシーケンスを定義しているのは例示のためにすぎない。
【0052】
前述の実施形態では、ユーザは、電話を介して操作するため、コンピュータを用いてインターネットに接続する必要がない。したがって、システムは妥当な操作を行わせることができ、コンピュータ技能およびオンライン操作技能は不要である。したがってシステムは操作が容易である。さらに、ビデオ店舗は電話ドメインに基づくものであるため、システムは高い信頼性を有する。加えて、ユーザは、インターネットに接続せずにビデオ店舗にアクセスするため、インターネットウィルスおよびトロイの木馬に攻撃されることがない。したがってシステムは高い信頼性を有する。また、本開示の一実施形態による方法は、小売商からの更新要求に従ってビデオ店舗内の商品を更新することを含んでもよい。したがって、商品が最新に保たれる。またこの方法は、データを計数し、データ報告書を作成することを含んでもよく、これは、小売商がビデオ店舗を管理するのに大いに役立つ。
【0053】
本開示の一実施形態による方法は、操作性がよく、優れたセキュリティ、高い信頼性を有する。さらに、この方法は、商品を容易に更新させることができ、商品または小売商のデータを収集することによりデータ報告書が作成されるため、ビデオ店舗の管理が大幅に容易になる。またこの方法は、ユーザに、ユーザの要求に応じたオペレータサービスも提供し、これにより、ビデオ店舗が提供するサービスが豊富にされ、ユーザの買い物への関心が助長される。
【0054】
総じて、本開示の様々な実施形態に従って提供される技術的解決手段は、操作性がよく、優れたセキュリティ、および高い信頼性という点において有利である。さらに、商品を更新するのも容易であり、ビデオ店舗を運営するのも容易である。
【0055】
以上は単に本開示の例示的実施形態にすぎず、本開示の範囲はこれによって限定されるものではない。当業者は、任意の変形および均等物を容易に理解することができる。これらの変形および均等物は、本開示の範囲内に含まれると解釈されるものである。したがって、本開示の範囲は、特許請求の範囲の範囲によって決定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取り、前記ユーザの呼をつなぎ、前記ユーザを接続状態に保ち、
前記ユーザに買い物案内を提供し、前記ユーザが前記買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスを前記ユーザに提供し、
前記ユーザが前記サービスに従って行った購買注文を受け取り、前記ユーザに支払サービスを提供する、
ことを含むことを特徴とする、ビデオ店舗を実現する方法。
【請求項2】
前記選択と関連付けられる前記サービスは、前記選択と関連付けられる商品のビデオファイル、および前記選択と関連付けられるオペレータサービスのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記買い物案内は、音声買い物案内、テキスト買い物案内、およびビデオ買い物案内のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザに前記支払サービスを提供した後に、さらに、
商品が閲覧された回数および商品が購買された回数のうち少なくとも一つを計数して商品データ報告書を作成すること、ならびに
小売商が閲覧された回数および小売商に苦情が寄せられた回数のうち少なくとも一つを計数して小売商データ報告書を作成すること、
のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記選択と関連付けられる前記サービスが前記選択と関連付けられる商品のビデオファイルである場合、小売商から更新要求を受け取り、前記更新要求に従って前記商品の前記ビデオファイルを更新することをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記更新要求に従って前記商品の前記ビデオファイルを更新することは、
前記更新要求が新しい商品を追加するよう求める要求である場合、新しく追加される商品のビデオファイルを受け取り、該ビデオファイルを格納すること、
前記更新要求が商品を更新するよう求める要求である場合、更新される商品のビデオファイルを受け取り、該ビデオファイルを格納し、前記商品を更新するよう求める要求と関連付けられる元の商品のビデオファイルを削除すること、および
前記更新要求が商品を削除するよう求める要求である場合、前記商品を削除する要求と関連付けられる商品のビデオファイルを削除すること、
のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザに前記支払サービスを提供することは、
前記ユーザと関連付けられた電話口座に直接課金することのできる支払ネットワークである外部ネットワークに通知して、前記ユーザと関連付けられた前記電話口座に課金すること、および
前記ユーザに消費パスワード検証を行うよう促し、前記検証が正常に行われた後、前記ユーザと関連付けられた電話口座に直接課金することのできる支払ネットワークである外部ネットワークに通知して、前記ユーザと関連付けられた前記電話口座に課金すること、
のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
電話ドメインを介してユーザから送られた発呼要求を受け取るように構成された受信ユニットと、
前記ユーザの呼をつなぎ、前記ユーザを接続状態に保つように構成された接続ユニットと、
前記ユーザが接続状態に保たれている間に前記ユーザに買い物案内を提供し、前記ユーザが前記買い物案内に従って行った選択と関連付けられるサービスを前記ユーザに提供するように構成された買い物案内ユニットと、
前記ユーザが前記サービスに従って行った購買注文が受け取られた後で、前記ユーザに支払サービスを提供するように構成された支払ユニットと、
を備え、
前記受信ユニットはさらに、前記ユーザが前記サービスに従って行った前記購買注文を受け取るように構成されている、
ことを特徴とする、ビデオ店舗を実現するシステム。
【請求項9】
前記選択と関連付けられる商品のビデオファイルを提供するように構成されている商品ビデオユニットと、
前記ユーザにオペレータサービスを提供し、オペレータに、前記ユーザの質問に回答させ、苦情を処理させ、もしくは商品を紹介させるように構成されているオペレータユニットと、
のうち少なくとも一つをさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記サービスが商品のビデオファイルである場合、小売商から更新要求を受け取り、前記更新要求に従って商品のビデオファイルを更新するように構成された更新ユニットをさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記支払ユニットは、
前記ユーザの消費パスワードを検証するように構成された検証モジュールと、
前記ユーザと関連付けられた電話口座に直接課金することのできる支払ネットワークである外部ネットワークに通知して、前記ユーザと関連付けられた前記電話口座に課金するように構成された課金モジュールと、
を備えることを特徴とする、請求項8に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−81607(P2010−81607A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−220560(P2009−220560)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(502385872)華為技術有限公司 (139)
【Fターム(参考)】