説明

ピアツーピアワイヤレスネットワークにおける良好に接続されたノードの活用のための方法およびシステム

【課題】P2Pワイヤレスネットワークに接続されたノードが、ネットワークの全てのノードの全体の接続性を向上させる。
【解決手段】ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す接続性メトリック(CM)値を生成する。CM値を送信し、CM値に基づいて決定される周波数によりワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を送信する。受信したCM値に基づいて決定されるタイムスロットでワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信する。完全な接続性情報を受信後、CM値に基づいてワイヤレスノードにサービスクエリを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示のある実施形態は、全般にワイヤレス通信に関し、より具体的には、ピアツーピアワイヤレスネットワークにおいて接続を改善するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークは、全てのデバイスが、受信動作と送信動作の両方で、共通のワイヤレスリソース(すなわち帯域)を共有するような方式(すなわち時分割複信方式)で動作するように設計される。P2Pネットワークの主要な目的は、発見を容易にすること、すなわち、端末が接続を確立できる(すなわちそこから受信できそこに送信できる)高周波(RF)近傍におけるデバイスを発見する動作を容易にすることである。P2Pデバイスの相互接続は、ネットワークを構成する。
【0003】
発見のプロセスは一般に、P2Pデバイスが、RF近傍にある他のP2Pデバイスにより受信されることが意図される識別子(ID)プローブメッセージを、周期的に(場合によっては擬似ランダム時間に)送信することが必要である。一般に、P2Pデバイスは、他のデバイスからIDプローブを聴取するのに大部分の時間を割き、自身のIDプローブメッセージの送信にはごくわずかな時間しか割かない。
【0004】
IDプローブメッセージは通常、デバイスの固有のID、(可能ならば)デバイスの場所、およびデバイスにより通信される具体的なサービスのような、様々な種類の情報を含む。全てのP2Pデバイスは、RF近傍における他のP2Pデバイスの「発見」データベースを作成し保持する。そして、発見データベースは、受信されたIDプローブから収集された情報を格納する。
【0005】
P2Pネットワークの特定のノード(すなわちデバイス)のカバレッジは通常不均一であり、例えば、マクロセル、マイクロセル、さらにはピコセルのカバレッジと比べても、厳しく制約される。これは、P2Pデバイスの多くが局所的なクラッタに埋もれていることが多く、伝搬条件が大きく変化し、シャドーイングと建物貫通ロスによる大きなパスロスの発生につながるためである。伝搬におけるばらつきが大きいため、所望のサービスを通知しているデバイスが、検索しているノードから遠く離れている(例えば1km)場合でも発見されることがある一方で、同じ所望のサービスを通知しており、検索しているノードにはるかに近い他のデバイスが、P2Pネットワークの形状やトポロジーに特有の過剰なパスロスのために発見されないことがある。
【発明の概要】
【0006】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM:connectivity metric)値を生成することと、CM値を送信することとを含む。
【0007】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成することと、サービスに対するクエリを受信することと、CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、サービスに対するクエリに応答することとを含む。
【0008】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信することと、ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、CM値に基づいて決定することとを含む。
【0009】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための方法を提供する。この方法は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信することと、受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリをワイヤレスノードに送信することとを含む。
【0010】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための論理回路と、CM値を送信するための論理回路とを含む。
【0011】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための論理回路と、サービスに対するクエリを受信するための論理回路と、CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、サービスに対するクエリに応答するための論理回路とを含む。
【0012】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための論理回路と、ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、CM値に基づいて決定するための論理回路とを含む。
【0013】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための論理回路と、受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリをワイヤレスノードに送信するための論理回路とを含む。
【0014】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための手段と、CM値を送信するための手段とを含む。
【0015】
本開示のある実施形態は、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための手段と、サービスに対するクエリを受信するための手段と、CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、サービスに対するクエリに応答するための手段とを含む。
【0016】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための手段と、ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、CM値に基づいて決定するための手段とを含む。
【0017】
本開示のある実施形態は、ワイヤレス通信のための装置を提供する。この装置は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための手段と、受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリをワイヤレスノードに送信するための手段とを含む。
【0018】
本開示のある実施形態は、1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。その命令は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための命令と、CM値を送信するための命令とを含む。
【0019】
本開示のある実施形態は、1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。その命令は一般に、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための命令と、サービスに対するクエリを受信するための命令と、CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、サービスに対するクエリに応答するための命令とを含む。
【0020】
本開示のある実施形態は、1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。その命令は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための命令と、ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、CM値に基づいて決定するための命令とを含む。
【0021】
本開示のある実施形態は、1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品を提供する。その命令は一般に、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、ワイヤレスノードが接続されるP2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための命令と、受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリをワイヤレスノードに送信するための命令とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本開示の上記特徴が詳細に理解されうるように、上で簡単に要約されたより具体的な説明を実施形態を参照して行うことができ、実施形態の一部が添付の図面で示される。しかし、説明は他の同様に有効な実施形態を許容しうるので、添付の図面は本開示のある典型的な実施形態を例示するのみであり、本開示の範囲を限定するものとは考えるべきではないということに留意されたい。
【図1】本開示のある実施形態による、例示的なワイヤレス通信システムの図。
【図2】本開示のある実施形態による、2つのノードが通信することを可能にするシステムの図。
【図3】本開示のある実施形態による、通信デバイスの例を示す図。
【図4】本開示のある実施形態による、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおいて接続性情報を共有するための例示的な操作を示す図。
【図4A】図4に示される操作を実行することができる例示的なコンポーネントの図。
【図5】本開示のある実施形態による、P2Pネットワークのワイヤレスノードから受信された接続性情報を処理するための例示的な操作を示す図。
【図5A】図5に示される操作を実行することができる例示的なコンポーネントの図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の様々な実施形態が、添付の図面を参照して以下でより完全に説明される。しかし、本開示は多くの異なる形態で具現化することができ、本開示全体で提示される具体的な構造または機能には何ら限定されないと解釈されるべきである。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完了かつ完結し、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲は、本明細書で開示された開示の任意の実施形態が本開示の任意の他の実施形態と独立に実施されるか、組み合わされるかに関わらず、そうした任意の実施形態を包含することが意図されているということを理解されたい。例えば、本明細書で述べられる任意の数の実施形態を用いて、装置を実装することができ、または方法を実行することができる。加えて、本開示の範囲は、本明細書で述べられる開示の様々な実施形態に加えて、またはそれ以外に、他の構造、機能、もしくは構造と機能を用いて実行される、装置または方法を包含することが意図される。本明細書で開示される開示の任意の実施形態は、請求項の1つまたは複数の要素により具現化されうることを理解されたい。
【0024】
用語「例示的な」は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するように、本明細書では用いられる。本明細書において「例示的」であるものとして説明される任意の実施形態は、必ずしも、他の実施形態よりも好ましい、または有利であると解釈されるべきではない。
【0025】
具体的な実施形態が本明細書で説明されるが、これらの実施形態の多くの変形形態および置換形態が本開示の範囲に入る。好適な実施形態のいくつかの利益または利点に言及するが、本開示の範囲は特定の利益、用途、または目的に限定されることは意図されない。むしろ、本開示の実施形態は、種々のワイヤレス技術と、システム構成と、ネットワークと、伝送プロトコルとに広く適用可能であることが意図され、これらの一部が例として、図面と、好適な実施形態の以下の説明とに示される。詳細な説明および図面は、限定するものではなく本開示の例示に過ぎず、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲とその等価物により定義される。
【0026】
本明細書で説明される技術は、直交多重化方式に基づく通信システムを含む、様々なブロードバンドワイヤレス通信システムに用いられうる。そのような通信システムの例は、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、単一周波数分割多元接続(SC−FDMA)システムなどを含む。OFDMAシステムは、直交周波数分割多重化(OFDM)を利用し、OFDMは、システムの帯域幅全体を複数の直交サブキャリアに分割する、変調技術である。これらのサブキャリアは、トーン、ビンなどとも呼ばれうる。OFDMでは、各サブキャリアが、独立にデータについて変調されうる。SC−FDMAシステムは、インターリーブFDMA(IFDMA)を利用して、システムの帯域幅にわたって分散するサブキャリア上で送信してもよく、局在FDMA(LFDMA:localized FDMA)を利用して、隣接するサブキャリアのブロックを送信してもよく、または、拡張FDMA(EFDMA:enhanced FDMA)を利用して、隣接するサブキャリアの複数のブロック上で送信してもよい。一般に、変調シンボルは、周波数領域ではOFDMにより送信され、時間領域ではSC−FDMAにより送信される。
【0027】
例示的なワイヤレス通信システム
ここで図1を参照すると、本開示の様々な実施形態による、ワイヤレス通信システム100が示されている。システム100は、複数のアンテナグループを含みうる基地局102を含む。例えば、1つのアンテナグループはアンテナ104と106とを含んでもよく、別のグループはアンテナ108と110とを含んでもよく、追加のグループはアンテナ112と114とを含んでもよい。2つのアンテナが各アンテナグループに対して示されているが、より多くのアンテナまたは少ないアンテナが、各グループについて利用されてもよい。基地局102は、送信機グループと受信機グループとをさらに含んでもよく、これらの各々は、当業者により理解されるように、信号送信と信号受信とに関連する複数のコンポーネント(例えばプロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を含みうる。さらに、基地局102は、家庭用基地局、フェムト基地局、および/または同様のものであってよい。
【0028】
基地局102は、デバイス116のような1つまたは複数のデバイスと通信できるが、基地局102は、実質的に任意の数の、デバイス116と同様のデバイスと通信できることを理解されたい。示されるように、デバイス116は、アンテナ104および106と通信しており、アンテナ104および106は、順方向リンク118を介してデバイス116に情報を送信し、逆方向リンク120を介してデバイス116から情報を受信する。周波数分割複信(FDD)システムでは、順方向リンク118は、例えば、逆方向リンク120により用いられる周波数帯とは異なる周波数帯を利用することができる。さらに、時分割複信(FDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、共通の周波数帯を利用することができる。
【0029】
加えて、デバイス122および124は、ピアツーピア構成のように、互いに通信していてもよい。さらに、デバイス122は、リンク126と128とを用いて、デバイス124と通信していてもよい。ピアツーピアのアドホックネットワークでは、デバイス122および124のような、互いの領域内にあるデバイスは、通信を中継するための基地局102および/または有線設備なしで、互いに直接通信する。さらに、ピアデバイスまたはピアノードは、トラフィックを中継することができる。ピアツーピア方式で通信するネットワーク内のデバイスは、基地局と同様に機能することができ、他のデバイスへのトラフィックまたは通信を中継することができ、トラフィックが最終的な目的地に到達するまで、基地局と同様に機能する。デバイスはまた、制御チャネルを送信することもでき、制御チャネルは、ピアノード間でのデータ伝送を管理するのに利用されうる情報を搬送する。
【0030】
通信ネットワークは、ワイヤレス(または有線)通信中の、任意の数のデバイスまたはノードを含みうる。各ノードは、1つまたは複数の他のノードの領域内にあってもよく、マルチホップトポグラフィにおけるように、他のノードと通信することができ、または他のノードの利用を通じて通信することができる(例えば、通信は、最終的な目的地に到達するまで、ノードからノードにホップすることができる)。例えば、送信者ノードが、受信者ノードと通信を望むことがある。送信者ノードと受信者ノードの間でのパケット伝送を可能にするために、1つまたは複数の中間ノードを利用することができる。任意のノードが送信者ノードおよび/または受信者ノードになることができ、実質的に同時に(例えば、情報の受信とほぼ同時に情報をブロードキャストまたは通信できる)、または異なる時点で、情報の送信および/または受信の機能を実行することができる。
【0031】
システム100は、ネットワークを介して通信セッションを開始したノードが、セッションを直接接続に移動できるように構成されうる。直接接続されるノードは、カプセル化を何ら伴わずに、そのままパケットを交換することができる。いくつかの実施形態によれば、「ホームレス」のノードが、進行中のセッションを失うことなく、ワイヤレスネットワークに切り替わることができる。「ホームレス」とは、ホームエージェントエンティティも全く有さず、外部のネットワークに切り替える際に進行中のセッションが途切れないよう支援することもなく、また新たに入ってくるあらゆる要求を転送してノードの現在の位置に新たなセッションを確立することもないことを意味する。いくつかの実施形態によれば、ノードは移動してもよく(例えばワイヤレス)、固定されていてもよく(例えば有線)、またはこれらの任意の組み合わせ(例えば第1のノードは固定され第2のノードは移動する、両方のノードが移動するなど)であってもよい。
【0032】
図2は、様々な実施形態による、2つのノードがワイドエリアネットワークのインターフェースおよび/またはデバイス間インターフェースを介して通信することを可能にするシステム200を示す。システム200に含まれるのは、第1のノード(ノード1)202と、第2のノード(ノード2)204である。各ノード202、204は、少なくとも2つのインターフェースを含む。第1のインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)アドレスを提供するネットワーク206に接続されうる。例えば、ネットワークは、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ホームネットワーク、デジタル加入者線(DSL)、ケーブル、3GPPベースの技術、3GPP2ベースの技術、WiMAXベースの技術、WLANベースの技術、または対象のネットワーク(例えばインターネット)への相互接続性とルーティングとを実現する任意の他の技術であってよい。
【0033】
ノード202および204のインターフェースは、有線(例えばデバイス間)であってもよく、ワイヤレス(例えばWAN)であってもよく、またはこれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、ノード1 202のインターフェースはワイヤレスで、ノード2 204のインターフェースは有線であってもよく、または、ノード2 204のインターフェースはワイヤレスで、ノード1 202のインターフェースは有線であってもよく、202と204の両方のインターフェースがワイヤレスであってもよく、または、202と204の両方のインターフェースが有線であってもよい。
【0034】
例として、各ノード202、204の第1のインターフェースはWANインターフェース208と210である。WANインターフェース208、210は、リンク212と214とで示されるように、ネットワーク206を介した接続を提供する。さらに、各ノード202、204は、直接接続されたピアを有するローカルネットワークまたはマルチホップメッシュネットワークに接続される、第2のインターフェースを少なくとも含む。例えば、ローカルネットワークは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)または他のデバイス間(例えばピアツーピア)技術であってよい。例として、各ノード202、204の第2のインターフェースは、デバイス間(D2D)インターフェース216、218として示される。D2Dインターフェース216、218は、直接リンク220で示されるように、ノード202、204が直接通信を実行することを可能にする。
【0035】
ネットワーク206を介してセッションを開始し、(例えば直接リンク220を介して)直接セッションに移動するための、様々な実施形態による手順をここで説明する。例として、ノード1 202はモバイルインターネットプロトコルを利用すると仮定する。通信は、ソースアドレスとしてモバイルIPホームアドレスを利用する、ノード1 202により実行される。ホームアドレスは、ノードに割り当てられるユニキャストルーティング可能なアドレスであり、ノードのパーマネントアドレスとして用いられる。ノード1 202は、それぞれの第1のインターフェース(例えばWANインターフェース208、210)を介してパケットを送信して受信することによって、ネットワーク206(例えばWAN)を介してノード2 204と通信する。パケットは、ホームエージェントへのMIPv6トンネルにカプセル化することができ、MIPv6トンネルは、様々な実施形態によるネットワーク206に含まれていてもよく、またはノード2 204への直接のルート最適化トンネルであってもよい。
【0036】
図3は、例示的な実施形態による、例示的な第1の通信デバイス300を示す。例示的な第1の通信デバイス300は、例えば、図1のワイヤレス通信デバイス(102、116、122、124)のうちの1つ、または、図2のワイヤレス通信デバイス(202、204)のうちの1つである。
【0037】
第1の通信デバイス300は、バス309を介して一緒に結合されるプロセッサ302とメモリ304とを含み、様々な要素(302、304)は、バス309を通じてデータと情報とを交換することができる。通信デバイス300は、示されるように、プロセッサ302に結合されうる入力モジュール306と出力モジュール308とをさらに含む。しかし、いくつかの実施形態では、入力モジュール306と出力モジュール308は、プロセッサ302の内部に位置する。入力モジュール306は、入力信号を受信できる。入力モジュール306は、入力を受信するために、ワイヤレス受信機および/または有線入力インターフェースもしくは光学入力インターフェースを含んでもよく、いくつかの実施形態では含む。出力モジュール308は、出力を送信するために、ワイヤレス送信機および/または有線出力インターフェースもしくは光学出力インターフェースを含んでもよく、いくつかの実施形態では含む。
【0038】
プロセッサ302は、第2の通信デバイスから第1の信号を受信し、上記の第1の信号がアプリケーションの警告基準を満たす場合に第1のアプリケーション警告を生成し、アクセスポイントから第2の信号を受信するように構成され、上記の第2の信号は、第2の通信デバイスからの前の信号に基づいて、第2の通信デバイス情報を搬送する。アクセスポイントは基地局であってもよく、基地局であることがある。いくつかの実施形態では、第2の通信デバイスの情報は、位置情報である。様々な実施形態において、プロセッサ302は、第1の信号を受信するように構成されている部分としてのワイヤレスピアツーピアインターフェースを介して、上記の第1の信号を受信するように構成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ302は、第2の信号を受信するように構成されている部分としてのワイヤレスワイドエリアネットワークインターフェースを介して、第2の信号を受信するように構成される。
【0039】
プロセッサ302は、第2の信号に含まれる第2の通信デバイスの情報と、上記の第1の信号に含まれる情報とに基づいて、行うべき操作を決定するようにさらに構成される。ある例示的な実施形態では、第2の信号に含まれる上記の第2の通信デバイスの情報は、上記の第2の通信デバイスの前の位置についての情報であり、第1の信号に含まれる上記の情報は、現在の位置情報であり、上記の操作は、位置に基づくトラフィック更新操作と、位置に基づく通知更新操作とのうちの1つである。いくつかの実施形態では、プロセッサ302は、生成された第1のアプリケーション警告に応じて、第2の通信デバイスに対応する情報を要求する情報要求信号を、アクセスポイントに送信するようにさらに構成される。
【0040】
図1からのネットワーク100および/または図2からのネットワーク206のような、ピアツーピア(P2P)ネットワークの所与のノードにより収集された情報は、そのノードに直接接続された他のノードと効率的に共有されうる。接続されたノード間での接続性情報の共有は、所与のノードのカバレッジを実質的に広げることができる。多くの実際の展開においては、他のノードよりも接続が良好なノードが一部に存在しうる。これらの「良好に接続された」ノードは、ネットワークにおいて有利な場所にあるために、P2Pワイヤレスネットワークで重要な役割を果たしうる。
【0041】
したがって、P2Pネットワークにおける全てのノードの全体的な接続性が向上するように、これらの「良好に接続された」ノードが活用されうる方式を考案することが望ましい。
【0042】
P2Pワイヤレスネットワークにおける良好に接続されたノードの例示的な活用
本開示のいくつかの実施形態は、P2Pネットワークのノードが、自身が接続されうる個別のノードの数を示すメトリックを、場合によっては汎用識別子(ID)プローブメッセージとしてブロードキャストする、発見プロトコルを提供する。この「接続性メトリック」(CM)は次いで、他のノードによって用いられ、ネットワーク中の他のノード(およびサービス)を発見するのを支援することができる。つまり、各ノードのCMを知ることで、所与のノードは、どのノードが聴取するのによりよい候補となりうるかを選択的に選ぶことができ(それにより電力を節減し)、またはクエリを行うのによりよい候補となりうるかを選択的に選ぶことができる(それによりブロードキャストされるクエリとその後の応答を減らし、帯域幅全体を節約する)。
【0043】
CM値が高い(比較的多くの他のノードと接続していることを示す)ノードは、CM値が低いノードよりも、サービスを発見する機会が多いことを表しうる。共通のタイミング(例えば、全地球測位システム(GPS)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を介して広まる共通の時計により提供されるような)による利益を得るP2Pネットワークでは、効率性のために、ノードの伝送がタイムスロットに組み入れられる。
【0044】
さらに、所与のノードが保持する接続性情報の完全な開示が頻繁には起きず、部分的な開示がより頻繁に起きうる、様々な種類の代理の通知されたサービスメッセージが存在しうる。良好に接続されたノードは、完全な開示情報を送信する際には、接続が良好ではないノードよりも長いメッセージを送信することが必要でありうるので、良好に接続されたノードに対する送信負荷を最小にするために、送信スロットサイクル(すなわち周期性とスロットインデックス)が使われることは少なくてもよい。
【0045】
良好に接続されたノードが完全な接続性情報をブロードキャストする際に、他のノードが利益を得るために、これらのノードは、いつブロードキャストを聴取すべきかを知る必要がありうる。そのため、どのノードが共有すべき情報を最も多く有しうるか、またこれらのノードがいつ完全な接続性情報を送信するかを知ることが望ましい。したがって、CM値とともに、所与のノードの送信スロットサイクルインデックスについて示すことが、有益でありうる。他のノードが、CM値から、かつ場合によっては、電子シリアル番号(ESN)および携帯電話識別番号(MIN)のような他の情報から、所与のノードの送信スロットサイクルを計算するのを可能にするアルゴリズムも有益でありうる。このアルゴリズムは、長時間受信機を動作させ続けることによる電力消費を、他のノードが最小にすることを可能にする。例えば、これらのノードは、決められたタイムスロットまでは、完全な接続性情報を聴取するのを控えることができる。接続性情報は良好に接続されたノードによりさらに効率的になりうるので、この手法は、所与のノードが生成するクエリの可能性を最小にすることもできる。
【0046】
ノードの接続性情報の完全な開示が、何らかのブロードキャストされたメッセージを介したシステム設計により手助けされていない場合でも、ノードのCM値はやはり、P2Pネットワークにおけるノードのクエリと応答とに影響を与えやすくする。方向付けられたクエリ(すなわち単一のノードに向けられたクエリ)をサポートするシステムでは、接続されたノードに関連する受信されたCM値は、受信ノードがどのノードにクエリを行うべきかを決定するのを支援することができる。つまり、CM値が高いと、探している具体的なサービスについての知識をノードが得られる確率が高くなる。したがって、CM値は、接続されたノードにおいて、方向付けられたクエリを発するノードにより割り当てられる順位に直接比例しうる。方向付けられたクエリは、例えば、接続されたノードのCM値の中で最大のCM値を有するワイヤレスノードに最初に送信されうる。このことは、各ノードが生成する、クエリによるトラフィックの量を低減する可能性がありうる。さらに、CM値の高いノードは、方向付けられたクエリに応答する可能性がより高いことがありうるので、クエリ応答メッセージは、それを受信する他のノードの利益になるように設計されうる。
【0047】
対象を絞ったクエリが利用される場合(例えば、共通の属性を共有するノードグループへのマルチキャストされたクエリ)、CM値を利用して、クエリが行われたノードの応答に影響を与えやすくすることができる。例えば、いくつかの実施形態によれば、クエリメッセージは、ノードがクエリに応答すべきかどうかを判定する際にノードが用いる、所定のCM閾値を格納することができる。したがって、ノードのCM値が規定された閾値よりも上にある場合、ノードに応答する権限を与えることができ、そうではない場合は、ノードはクエリに応答することはできない。
【0048】
さらに、ノードのCM値とCM閾値の差の絶対値を用いて、所与の応答のタイミングを判定することができる。例えば、差が大きい(CM値が大きいことを意味する)と、早いタイムスロットにおける応答の確率が高くなりうる。逆に、差が小さいと、応答が遅延して、CM値の高いノードが応答するのが可能になる確率が高くなりうる。加えて、共通の受信されたサービスクエリに、または、別のワイヤレスノードから前に送信された同じサービスに対するクエリに応答する権限を与えられたノードは、活発に送信しているノードのクエリの応答を読み取り、内容を検査し、応答が冗長ではないかどうかを判定するのを試みることができる。このようにして、無駄な冗長性を減らすことができ、ランダムアクセスワイヤレス媒体を、他のノードのためにより早く利用可能にすることができる。
【0049】
図4は、P2Pワイヤレスネットワークにおける、接続性情報を共有するための例示的な操作400を示す。本開示のある実施形態によれば、操作400は、例えば、P2Pネットワークのワイヤレスノードにより実行され、関連する接続性情報を共有することができる。
【0050】
402において、ワイヤレスノードに関連する接続性メトリック(CM)値が送信されうる。404において、ワイヤレスノードに向けられた、1つまたは複数のサービスクエリを受信することができ、送信されたCM値が高いと、クエリをより頻繁に受信することができ、その逆も同様である。406において、ワイヤレスノードは、送信されたCM値にしたがって、受信されたクエリの少なくとも1つに応答しうる。
【0051】
図5は、P2Pワイヤレスネットワークにおける、接続性情報を処理するための例示的な操作500を示す。本開示のある実施形態によれば、操作500は、例えば、P2Pネットワークの他のワイヤレスノードからの接続性情報を受信するワイヤレスノードによって、実行されうる。
【0052】
502において、ワイヤレスノードは、P2Pネットワークの1つまたは複数の他のワイヤレスノードから、他のワイヤレスノードの各々に関連するCM値を受信することができる。504において、タイムスロットが、他のワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのワイヤレスノードにおいて、決定されうる。他のワイヤレスノードから送信された完全な接続性情報を受信した後で、506において、受信されたCM値に基づいて他のワイヤレスノードに、サービスクエリを送信することができる。
【0053】
上で説明された方法の様々な操作は、図に示されたミーンズプラスファンクション(means−plus−function)ブロックに対応する、様々なハードウェアならびに/またはソフトウェアのコンポーネントおよび/もしくはモジュールによって実行されうる。例えば、図4に示されるブロック402〜406は、図4Aに示されるミーンズプラスファンクションブロック402A〜406Aに対応する。同様に、図5に示されるブロック502〜506は、図5Aに示されるミーンズプラスファンクションブロック502A〜506Aに対応する。より一般的には、対応するミーンズプラスファンクションな図を有する図に示された方法がある場合、操作ブロックは、同様に番号が付けられたミーンズプラスファンクションブロックに対応する。
【0054】
本開示とともに説明された様々な例示的な論理ブロックと、モジュールと、回路とは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)もしくは他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、個別のゲート論理回路もしくはトランジスタ論理回路、個別のハードウェアコンポーネント、または、本明細書で説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせで、実装され実行されうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替的には、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに連結された1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装されうる。
【0055】
本開示とともに説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールで、またはこれら2つの組み合わせで具現化されうる。ソフトウェアモジュールは、当技術分野で知られている任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。使用されうる記憶媒体のいくつかの例は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMなどを含む。ソフトウェアモジュールは、単一の命令、または多数の命令を含んでもよく、種々のプログラムの中のいくつかの異なるコードセグメントにわたって、複数の記憶媒体にまたがって分散していてもよい。記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されうる。代替的には、記憶媒体はプロセッサと一体であってもよい。
【0056】
本明細書で開示された方法は、説明された方法を実現するための1つまたは複数のステップもしくは動作を含む。方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、互いに交換可能でありうる。言い換えると、ステップまたは動作の具体的な順序が規定されない限り、具体的なステップおよび/もしくは動作の順序ならびに/または用途は、特許請求の範囲から逸脱することなく、修正されうる。
【0057】
説明される機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、またはこれらの任意の組み合わせで実装されうる。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令として格納されうる。記憶媒体は、コンピュータによりアクセスされうる、任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶デバイス、または、所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で担持または格納するのに用いることができ、コンピュータによりアクセスされうる、任意の他の媒体を含みうる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で用いられる場合、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多目的ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスクを含み、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生し、ディスク(disc)はレーザーによりデータを光学的に再生する。
【0058】
ソフトウェアまたは命令も、伝送媒体を通じて伝送することができる。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔ソースから、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を用いて送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または、赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、伝送媒体の定義に含まれる。
【0059】
さらに、本明細書で説明される方法と技術とを実行するための、モジュールおよび/または他の適切な手段は、ダウンロードされてもよく、かつ/または、ユーザー端末および/または基地局により適宜、他の方法で取得されてもよいことを理解されたい。例えば、そのようなデバイスはサーバと結合され、本明細書で説明される方法を実行するための手段を移送するのを容易にすることができる。あるいは、本明細書で説明される様々な方法は、記憶手段(例えばRAM、ROM、および、コンパクトディスク(CD)またはフロッピーディスクなどのような物理的な記憶媒体)を介して提供されうるので、ユーザー端末および/または基地局は、記憶手段をデバイスに結合または提供することで、様々な方法を得ることができる。さらに、本明細書で説明された方法と技法とをデバイスに提供するための任意の他の適切な技法が、利用されてもよい。
【0060】
特許請求の範囲は、上で例示された構成およびコンポーネントと全く同じものには限定されないことを理解されたい。特許請求の範囲から逸脱することなく、上で説明された方法および装置の構成と、操作と、詳細とに対して、様々な修正、変更、および変形を加えることができる。
【0061】
前述の事項は本開示の実施形態に向けられているが、本開示の他のさらなる実施形態を、本開示の基本的な範囲から逸脱することなく考案することができ、本開示の範囲は以下の特許請求の範囲により定められる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための方法であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成することと、
前記CM値を送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記CM値は、ブロードキャスト識別子(ID)プローブメッセージの一部として送信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
サービスクエリを受信することと、
前記受信されたサービスクエリまたは事前に送信されたサービスクエリに応答して別のワイヤレスノードから送信された情報に基づいて、前記受信されたサービスクエリに応答すべきかどうかを判定することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CM値に基づいて決定される周波数において、前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を送信することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための方法であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成することと、
サービスに対するクエリを受信することと、
前記CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、前記サービスに対するクエリに応答することと
を備える、方法。
【請求項6】
前記CM閾値は、前記サービスに対するクエリに含まれる、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記CM値と前記CM閾値との差の絶対値に基づいて、前記クエリにいつ応答すべきかを判定することをさらに備える、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信することと、
前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、前記CM値に基づいて決定することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項9】
前記決定されたタイムスロットまで、前記完全な接続性情報を聴取するのを控えることをさらに備える、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ワイヤレスノードからの前記完全な接続性情報の前記受信の後で、前記CM値に基づいて前記ワイヤレスノードにサービスクエリを送信することをさらに備える、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信することと、
前記受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリを前記ワイヤレスノードに送信することと
を備える、ワイヤレス通信のための方法。
【請求項12】
全ての前記ワイヤレスノードの前記受信されたCM値の中で最大のCM値に関連する前記ワイヤレスノードに、前記サービスクエリが最初に送信される、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための論理回路と、
前記CM値を送信するための論理回路と
を備える、装置。
【請求項14】
前記CM値は、ブロードキャスト識別子(ID)プローブメッセージの一部として送信される、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
サービスクエリを受信するための論理回路と、
前記受信されたサービスクエリまたは事前に送信されたサービスクエリに応答して別のワイヤレスノードから送信された情報に基づいて、前記受信されたサービスクエリに応答すべきかどうかを判定するための論理回路と
をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記CM値に基づいて決定される周波数において、前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を送信するための論理回路をさらに備える、
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための論理回路と、
サービスに対するクエリを受信するための論理回路と、
前記CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、前記サービスに対するクエリに応答するための論理回路と
を備える、装置。
【請求項18】
前記CM閾値は、前記サービスに対するクエリに含まれる、
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記CM値と前記CM閾値との差の絶対値に基づいて、前記クエリにいつ応答すべきかを判定するための論理回路をさらに備える、
請求項17に記載の装置。
【請求項20】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための論理回路と、
前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、前記CM値に基づいて決定するための論理回路と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項21】
前記決定されたタイムスロットまで、前記完全な接続性情報を聴取するのを控えるための論理回路をさらに備える、
請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記ワイヤレスノードからの前記完全な接続性情報の前記受信の後で、前記CM値に基づいて前記ワイヤレスノードにサービスクエリを送信するための論理回路をさらに備える、
請求項20に記載の装置。
【請求項23】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための論理回路と、
前記受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリを前記ワイヤレスノードに送信するための論理回路と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項24】
全ての前記ワイヤレスノードの前記受信されたCM値の中で最大のCM値に関連する前記ワイヤレスノードに、前記サービスクエリが最初に送信される、
請求項23に記載の装置。
【請求項25】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための手段と、
前記CM値を送信するための手段と
を備える、装置。
【請求項26】
前記CM値は、ブロードキャスト識別子(ID)プローブメッセージの一部として送信される、
請求項25に記載の装置。
【請求項27】
サービスクエリを受信するための手段と、
前記受信されたサービスクエリまたは事前に送信されたサービスクエリに応答して別のワイヤレスノードから送信された情報に基づいて、前記受信されたサービスクエリに応答すべきかどうかを判定するための手段と
をさらに備える、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記CM値に基づいて決定される周波数において、前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を送信するための手段をさらに備える、
請求項25に記載の装置。
【請求項29】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための手段と、
サービスに対するクエリを受信するための手段と、
前記CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、前記サービスに対するクエリに応答するための手段と
を備える、装置。
【請求項30】
前記CM閾値が前記サービスに対するクエリに含まれる、
請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記CM値と前記CM閾値との差の絶対値に基づいて、前記クエリにいつ応答すべきかを判定するための手段をさらに備える、
請求項29に記載の装置。
【請求項32】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための手段と、
前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、前記CM値に基づいて決定するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項33】
前記決定されたタイムスロットまで、前記完全な接続性情報を聴取するのを控えるための手段をさらに備える、
請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記ワイヤレスノードからの前記完全な接続性情報の前記受信の後で、前記CM値に基づいて前記ワイヤレスノードにサービスクエリを送信するための手段をさらに備える、
請求項32に記載の装置。
【請求項35】
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための手段と、
前記受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリを前記ワイヤレスノードに送信するための手段と
を備える、ワイヤレス通信のための装置。
【請求項36】
全ての前記ワイヤレスノードの前記受信されたCM値の中で最大のCM値に関連する前記ワイヤレスノードに、前記サービスクエリが最初に送信される、
請求項35に記載の装置。
【請求項37】
1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を備える、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための命令と、
前記CM値を送信するための命令と
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記CM値は、ブロードキャスト識別子(ID)プローブメッセージの一部として送信される、
請求項37に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
前記命令は、
サービスクエリを受信するための命令と、
前記受信されたサービスクエリまたは事前に送信されたサービスクエリに応答して別のワイヤレスノードから送信された情報に基づいて、前記受信されたサービスクエリに応答すべきかどうかを判定するための命令と
をさらに備える、請求項37に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項40】
前記命令は、
前記CM値に基づいて決定される周波数において、前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を送信するための命令をさらに備える、
請求項37に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項41】
1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を備える、ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークにおけるワイヤレスノードによるワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、
前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークの他のワイヤレスノードの数を示す、接続性メトリック(CM)値を生成するための命令と、
サービスに対するクエリを受信するための命令と、
前記CM値が決められたCM閾値よりも大きい場合に、前記サービスに対するクエリに応答するための命令と
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項42】
前記CM閾値は、前記サービスに対するクエリに含まれる、
請求項41に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項43】
前記命令は、
前記CM値と前記CM閾値との差の絶対値に基づいて、前記クエリにいつ応答すべきかを判定するための命令をさらに備える、
請求項41に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項44】
1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための命令と、
前記ワイヤレスノードが保持する完全な接続性情報を受信するためのタイムスロットを、前記CM値に基づいて決定するための命令と
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記命令は、
前記決定されたタイムスロットまで、前記完全な接続性情報を聴取するのを控えるための命令をさらに備える、
請求項44に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
前記命令は、
前記ワイヤレスノードからの前記完全な接続性情報の前記受信の後で、前記CM値に基づいて前記ワイヤレスノードにサービスクエリを送信するための命令をさらに備える、
請求項44に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項47】
1つまたは複数のプロセッサにより実行可能な命令を格納したコンピュータ可読媒体を備える、ワイヤレス通信のためのコンピュータプログラム製品であって、前記命令は、
ピアツーピア(P2P)ワイヤレスネットワークの1つまたは複数のワイヤレスノードから、前記ワイヤレスノードが接続される前記P2Pワイヤレスネットワークのワイヤレスノードの数を示す、前記ワイヤレスノードの各々に関連付けられた接続性メトリック(CM)値を受信するための命令と、
前記受信されたCM値が決められたCM閾値を超える場合に、サービスクエリを前記ワイヤレスノードに送信するための命令と
を備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項48】
全ての前記ワイヤレスノードの前記受信されたCM値の中で最大のCM値に関連する前記ワイヤレスノードに、前記サービスクエリが最初に送信される、
請求項47に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図5A】
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【公開番号】特開2012−227935(P2012−227935A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−130460(P2012−130460)
【出願日】平成24年6月8日(2012.6.8)
【分割の表示】特願2012−533300(P2012−533300)の分割
【原出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】