説明

ピラード容器

【課題】使用後にピラード容器の側部を容易に押しつぶして簡単に廃棄することができるピラード容器を提供する。
【解決手段】ピラード容器10は側部11と、側部11上方のフランジ部12と、側部11下方の底部13とを備えている。このうち側部11はプラスチック製の薄型側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された第2ピラー部とを有している。またフランジ部12は射出樹脂からなる上部環状ピラー部12aからなり、底部13は射出樹脂からなる底部ピラー部13aからなっている。これら第1ピラー部15、第2ピラー部、上部環状ピラー部12a、および底部ピラー部13aにより剛性をもったピラー枠体10aが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブランクと、このブランクに対して射出された射出樹脂とからなるピラード容器に係り、とりわけ廃棄の容易性および意匠性を高めることができるピラード容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ブランクと、このブランクに対して射出された射出樹脂とからなるピラード容器が知られている。
【0003】
このようなピラード容器は、容器の側部に対応するブランクを射出金型に挿着し、ブランクに対して射出樹脂を射出させることにより作製される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、上述したピラード容器に対しては、使用後における廃棄の容易性が求められている。また、ピラード容器を使用する際も、内容物を外部から目視することが求められ、かつピラード容器の外観自体についてもその意匠性を向上させることが求められている。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、廃棄の容易性および意匠性を向上させることができるピラード容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、側部と、側部上方に設けられたフランジ部と、側部下方に設けられた底部とを備え、側部はプラスチック製の側部ブランクと、側部ブランク間の隙間に射出された射出樹脂からなる第1ピラー部とを有し、第1ピラー部はピラー枠体を構成するとともに、側部ブランクは薄型フィルムからなることを特徴とするピラード容器である。
【0007】
本発明は、ピラー枠体は側部ブランク内面に射出された射出樹脂からなる第2ピラー部を更に有することを特徴とするピラード容器である。
【0008】
本発明は、ピラー枠体は第1ピラー部上部に連結され、フランジ部を構成する上部環状ピラー部と、第1ピラー部下部に連結され底部を構成する底部ピラー部とを更に有することを特徴とするピラード容器である。
【0009】
本発明は、底部ピラー部は底部周縁を構成する底部周縁ピラー部と、底部中央部を構成する底部中央ピラー部とを有することを特徴とするピラード容器である。
【0010】
本発明は、底部は底部ブランクを含むことを特徴とするピラード容器である。
【0011】
本発明は、側部ブランクは5〜200μm厚の少なくともプラスチック層を含む一層または多層フィルムからなることを特徴とするピラード容器である。
【0012】
本発明は、ピラー枠体は、側部ブランクと溶着可能な射出樹脂からなることを特徴とするピラード容器である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ピラード容器の側部を薄型フィルムからなる側部ブランクと、側部ブランク間の隙間に射出された射出樹脂からなる第1ピラー部とから構成することができるので、使用後に薄型フィルムからなる側部ブランクを容易に押しつぶして廃棄することができる。またピラード容器を第1ピラー部を含むピラー枠体により堅固に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図1乃至図9は、本発明によるピラード容器を示す図である。
【0016】
まず図1および図2により、本発明によるピラード容器の一実施の形態について説明する。
【0017】
図1(a)(b)および図2に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備えている。ここで図1(a)はピラード容器を示す斜視図であり、図1(b)はピラード容器の底部13を示す図である。
【0018】
また、側部11はプラスチック製の側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間に射出された射出樹脂からなる第1ピラー部15とを有している。またフランジ部12は射出樹脂からなる上部環状ピラー部12aにより構成され、底部13は射出樹脂からなる底部ピラー部13aから構成されている。
【0019】
なお、第1ピラー部15、上部環状ピラー部12aおよび底部ピラー部13aは、各々射出樹脂から構成されるとともに互いに連結されている。
【0020】
また側部11を構成する側部ブランク20は、5〜200μm厚の薄型透明フィルムからなり、側部ブランク20自体としては自立することができない。
【0021】
図1(a)(b)において、第1ピラー部15、上部環状ピラー部12aおよび底部ピラー部13aは、上述のように各々射出樹脂から構成され、互いに連結されてピラー枠体10を構成している。このピラー枠体10は堅固に構成されて保型性を有し、側部ブランク20を保持する役割を果している。
【0022】
次に側部ブランク20の材料について述べる。
【0023】
側部ブランク20は、プラスチックフィルムの単層または積層体からなり、単層フィルムとしては延伸フィルムまたは未延伸フィルムを用いることができる。
【0024】
このような単層フィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂フィルムまたはシートを用いることができる。
【0025】
また側部ブランク20の単層フィルムとしては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、MXD6樹脂を用いることができる。
【0026】
さらに側部ブランク20を積層体から構成する場合は、
基材層/バリア層/ヒートシール層、
あるいは、基材層/ヒートシール層の層構成が考えられる。
【0027】
また側部ブランク20の積層体を構成するバリア層としては、Al蒸着樹脂フィルム、酸化ケイ素樹脂フィルム、酸化アルミ樹脂フィルムを用いることができる。
【0028】
また側部ブランク20の積層体を構成する基材層としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミドフィルムを用いることができる。
【0029】
さらに側部ブランク20の積層体を構成するヒートシール層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
【0030】
いずれにしても側部ブランク20としては、総厚5〜200μm厚の薄型プラスチックフィルムであることが好ましい。
【0031】
また側部ブランク20に対して射出され、ピラー枠体10を形成する射出樹脂としては、溶融押し出し可能な熱可塑性樹脂であって、かつ側部ブランク20と融着することが可能な樹脂が選ばれる。
【0032】
このような射出樹脂としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン−エチレン共重合体を用いることができる。
【0033】
次に図2(a)(b)(c)(d)により、ピラード容器の製造方法について説明する。
【0034】
まず図2(a)に示すように、扇形の側部ブランク20を準備する。次に図2(b)(c)に示すように、この側部ブランク20を丸めて射出金型の雌型1内に挿着する。その後、雌型1内に雄型2を装着し、射出口3から射出樹脂を射出する(図2(d))。
【0035】
この場合、射出口3から射出された射出樹脂は、射出金型1,2のうち底部13に対応する部分、側部11に対応する部分、およびフランジ部12に対応する部分へ導かれる。このとき射出樹脂は射出金型1,2のうち、底部13に対応する部分から、側部ブランク20間の隙間20aを通ってフランジ部12に対応する部分に達する。そして底部13に対応する部分の射出樹脂は底部ピラー部13aとなり、側部ブランク20間の隙間20aに位置する射出樹脂は第1ピラー部15となり、フランジ部12に対応する部分の射出樹脂は上部環状ピラー12aとなる。
【0036】
さらに底部ピラー部13aは、底部周縁を構成する底部周縁ピラー部13bと、底部中央部を構成する底部中央ピラー部13cとからなっている。
【0037】
なお、上述のように、側部ブランク20に加えて底部ブランクを用いる場合、底部ピラー部13aは底部周縁を構成する周縁ピラー部13bのみからなる。
【0038】
このようにして図1(a)(b)および図2(a)(b)(c)(d)に示すピラード容器10が得られる。
【0039】
このような構成からなるピラード容器10は、その側部11がきわめて薄型の透明フィルム製の側部ブランク20を含むので、使用後にピラード容器10を廃棄する際、ピラード容器10を容易かつ簡単に押しつぶして廃棄することができる。また側部11が薄型の透明フィルム製の側部ブランク20を含むので、外方から内容物を容易に目視することができる。
【0040】
さらにピラード容器10は、底部ピラー部13aと、第1ピラー部15と、上部環状ピラー部12aとからなるピラー枠体10aにより保型性が確保されているので、側部11の薄型透明フィルムからなる側部ブランク20を堅固に保持することができる。また側部11は薄型透明フィルムからなる側部ブランク20と、半透明の第1ピラー部15とからなり、これら側部ブランク20と第1ピラー部15との対比により、ピラード容器10全体の外観を向上させ、意匠性の向上を図ることができる。
【0041】
次に本発明によるピラード容器の変形性について説明する。
【0042】
上記実施の形態において、底部13を構成する底部ピラー部13aが、底部周縁ピラー部13bと、底部中央ピラー部13cとを有する例を示したが、これに限らず底部13を底部ブランク21と、底部ピラー部13aとにより構成するとともに、底部ピラー部13aは底部周縁ピラー部13bと、底部周縁ピラー部13b内に渡されたリブ13dとを有していてもよい(図3)。
【0043】
さらに図2(d)において、ピラード容器10の側部ブランク20間の隙間20a内に射出樹脂を射出して第1ピラー部15を形成した例を示したが、第1ピラー部15に加えて、側部ブランク20のうち第1ピラー部15に向き合う位置に射出樹脂により第2ピラー部15aを形成してもよい。この場合は、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、底部ピラー部13aおよび上部環状ピラー部12aとによりピラー枠体10aが構成されるため、ピラード容器10の剛性をより向上させることができる。
【0044】
次に図4(a)(b)および図5(a)(b)(c)により、ピラード容器10の側部ブランク20の変形例について述べる。
【0045】
上記実施の形態において、ピラード容器10の側部ブランク20として扇形の側部ブランク20を用い、この側部ブランク20を円筒状に丸めた例を示したが、これに限らず、四角筒状に組立てられる側部ブランク20を用いてもよい(図4(a))。
【0046】
また三角筒状に組立てられる側部ブランク20を用いてもよい(図4(b))。
【0047】
図4(a)(b)に示す側部ブランク20の形成材料としては、図1および図2に示す実施の形態におけるピラード容器10の側部ブランク20と同一材料を用いることができる。
【0048】
さらにまた、一対の側部ブランク20,20と、この側部ブランク20,20間に配置された底部ブランク21と、各側部ブランク20と底部ブランク21とを連結する連結ブランク22とを用い、これらブランク20,21,22を円筒状に組立ててもよい(図5(a))。
【0049】
また一対の側部ブランク20,20と、この側部ブランク20,20間に配置された底部ブランク21と、各側部ブランク20と底部ブランク21とを連結する連結ブランク22とを用い、これらブランク20,21,22を四角筒状に組立ててもよい(図5(b))。
【0050】
さらに4つの側部ブランク20と、これら側部ブランク20間に配置された底部ブランク21と、各側部ブランク20と底部ブランク21とを連結する連結ブランク22とを用い、これらブランク20,21,22を四角筒状に組立ててもよい(図5(c))。
【0051】
なお、図5(a)(b)(c)において、側部ブランク20、底部ブランク21および連結ブランク22は、同一の材料から一体に形成されている。これらブランク20,21,22の形成材料としては、図1および図2に示す実施の形態におけるピラード容器10の側部ブランク20と同一材料を用いることができる。
【0052】
次に図6により、本発明によるピラード容器の更なる変形例について説明する。ここで図6(a)はピラード容器のピラード枠体を示す斜視図であり、図6(b)はピラード容器を示す斜視図である。
【0053】
図6(a)(b)に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備え、円筒状に構成されている。このうち側部11は、側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第2ピラー部15aとを有している。さらにフランジ部12は上部環状ピラー部12aからなり、また底部13は底部周縁ピラー部13bと底部中央ピラー部13cとを有する底部ピラー部13aからなっている。
【0054】
そして、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、底部ピラー部13a、および上部環状ピラー部12aは互いに連結されてピラー枠体10aを構成している。ピラー枠体10aのうち、第1ピラー部15は1本、第2ピラー部15aは7本設けられ、第1ピラー部15と第2ピラー部15aは全体として8本設けられている。
【0055】
次に図7により、本発明によるピラード容器の更なる変形例について説明する。ここで図7(a)はピラード容器のピラード枠体を示す斜視図であり、図7(b)はピラード容器を示す斜視図である。
【0056】
図7(a)(b)に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備え、円筒状に構成されている。このうち側部11は、側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第2ピラー部15aと、第1ピラー部15および第2ピラー部15aを連結するよう環状に延びる連結ピラー部15bを有している。さらにフランジ部12は上部環状ピラー部12aからなり、また底部13は底部周縁ピラー部13bと底部中央ピラー部13cとを有する底部ピラー部13aからなっている。
【0057】
そして、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、連結ピラー部15b、底部ピラー部13a、および上部環状ピラー部12aは互いに連結されてピラー枠体10aを構成している。ピラー枠体10aのうち、第1ピラー部15は1本、第2ピラー部15aは3本設けられ、第1ピラー部15と第2ピラー部15aは全体として4本設けられている。
【0058】
次に図8により、本発明によるピラード容器の更なる変形例について説明する。ここで図8(a)はピラード容器のピラード枠体を示す斜視図であり、図8(b)はピラード容器を示す斜視図である。
【0059】
図8(a)(b)に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備え、四角筒状に構成されている。このうち側部11は、側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第2ピラー部15aとを有している。さらにフランジ部12は上部環状ピラー部12aからなり、また底部13は底部周縁ピラー部13bと底部中央ピラー部13cとを有する底部ピラー部13aからなっている。
【0060】
そして、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、底部ピラー部13a、および上部環状ピラー部12aは互いに連結されてピラー枠体10aを構成している。ピラー枠体10aのうち、第1ピラー部15は1本、第2ピラー部15aは7本設けられ、第1ピラー部15と第2ピラー部15aは全体として8本設けられている。
【0061】
次に図9により、本発明によるピラード容器の更なる変形例について説明する。ここで図9(a)はピラード容器のピラード枠体を示す斜視図であり、図9(b)はピラード容器を示す斜視図である。
【0062】
図9(a)(b)に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備え、四角筒状に構成されている。このうち側部11は、側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第2ピラー部15aと、第1ピラー部15および第2ピラー部15aを連結するよう環状に延びる連結ピラー部15bとを有している。さらにフランジ部12は上部環状ピラー部12aからなり、また底部13は底部周縁ピラー部13bと底部中央ピラー部13cとを有する底部ピラー部13aからなっている。
【0063】
そして、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、連結ピラー部15b、底部ピラー部13a、および上部環状ピラー部12aは互いに連結されてピラー枠体10aを構成している。ピラー枠体10aのうち、第1ピラー部15は1本、第2ピラー部15aは7本設けられ、第1ピラー部15と第2ピラー部15aは全体として8本設けられている。
【0064】
次に図10により、本発明によるピラード容器の更なる変形例について説明する。ここで図10(a)はピラード容器を示す平面図であり、図10(b)はピラード容器を示す側面図である。
【0065】
図10(a)(b)に示すように、ピラード容器10は側部11と、側部11上方に設けられたフランジ部12と、側部11下方に設けられた底部13とを備え、円筒状に構成されている。このうち側部11は、側部ブランク20と、側部ブランク20間の隙間20aに射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第1ピラー部15と、側部ブランク20上に射出された射出樹脂からなり縦方向に延びる第2ピラー部15aとを有している。さらにフランジ部12は上部環状ピラー部12aからなり、また底部13は底部周縁ピラー部13bと底部中央ピラー部13cとを有する底部ピラー部13aからなっている。
【0066】
そして、第1ピラー部15、第2ピラー部15a、底部ピラー部13a、および上部環状ピラー部12aは互いに連結されてピラー枠体10aを構成している。ピラー枠体10aのうち、第1ピラー部15は1本、第2ピラー部15aは15本設けられ、第1ピラー部15と第2ピラー部15aは全体として16本設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるピラード容器の一実施の形態を示す図。
【図2】本発明によるピラード容器を製造する工程を示す図。
【図3】ピラード容器の変形例を示す底面図。
【図4】ピラード容器の側部ブランクの変形例を示す図。
【図5】ピラード容器の側部ブランクの変形例を示す図。
【図6】ピラード容器およびピラード枠体の変形例を示す図。
【図7】ピラード容器およびピラード枠体の変形例を示す図。
【図8】ピラード容器およびピラード枠体の変形例を示す図。
【図9】ピラード容器およびピラード枠体の変形例を示す図。
【図10】ピラード容器およびピラード枠体の変形例を示す図。
【符号の説明】
【0068】
10 ピラード容器
10a ピラー枠体
11 側部
12 フランジ部
12a 上部環状ピラー部
13 底部
13a 底部ピラー部
13b 底部周縁ピラー部
13c 底部中央ピラー部
15 第1ピラー部
15a 第2ピラー部
15b 連結ピラー部
20 側部ブランク
21 底部ブランク
22 連結ブランク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側部と、
側部上方に設けられたフランジ部と、
側部下方に設けられた底部とを備え、
側部はプラスチック製の側部ブランクと、側部ブランク間の隙間に射出された射出樹脂からなる第1ピラー部とを有し、
第1ピラー部はピラー枠体を構成するとともに、
側部ブランクは薄型フィルムからなることを特徴とするピラード容器。
【請求項2】
ピラー枠体は側部ブランク内面に射出された射出樹脂からなる第2ピラー部を更に有することを特徴とする請求項1記載のピラード容器。
【請求項3】
ピラー枠体は第1ピラー部上部に連結され、フランジ部を構成する上部環状ピラー部と、第1ピラー部下部に連結され底部を構成する底部ピラー部とを更に有することを特徴とする請求項1または2のいずれか記載のピラード容器。
【請求項4】
底部ピラー部は底部周縁を構成する底部周縁ピラー部と、底部中央部を構成する底部中央ピラー部とを有することを特徴とする請求項3記載のピラード容器。
【請求項5】
底部は底部ブランクを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のピラード容器。
【請求項6】
側部ブランクは5〜200μm厚の少なくともプラスチック層を含む一層または多層フィルムからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載のピラード容器。
【請求項7】
ピラー枠体は、側部ブランクと溶着可能な射出樹脂からなることを特徴とする請求項6記載のピラード容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−126563(P2009−126563A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−305745(P2007−305745)
【出願日】平成19年11月27日(2007.11.27)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】