説明

ピン碍子

【課題】腕金に取り付けられるピン碍子おいて、周囲が雪で覆われる雪玉状態の形成を極力抑え、雪によってピン碍子で保持される電線と腕金との間で通電経路が形成されることを回避する。
【解決手段】ピン2と、このピン2の軸方向の一方の端部に設けられた本体部3とを有して構成されるピン碍子において、本体部3を、頭部6と、スカート部7と、頭部6からスカート部7に移行する箇所に設けられた電線保持用の窪み部9とを有して構成し、頭部6をスカート部7よりも径方向外側へ拡幅し(R1>R2)、窪み部9に保持される電線8に雪が付着することを抑える。スカート部7の窪み部8からの拡幅代を電線の径rの2倍以上として頭部6とスカート部7との間の空間を大きく確保し、また頭部6の周縁を、少なくとも電線8の両側部分において垂れ下げ、その垂れ下がり部分の下端を窪み部に保持される電線の下端よりも下側に位置させてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腕金などの導電性支持物に電線を支持するピン碍子に関し、特に、ピン碍子が設けられた部分での積雪に起因する配電線事故を低減するために有用なピン碍子に関する。
【背景技術】
【0002】
電柱の上に張り巡らされている電線は、電柱に固定された腕金に取り付けられたピン碍子によって支持されている。このようなピン碍子は、図9に示されるように、下端部がボルト状に形成されたピン2とこのピン2の軸方向の一端部に設けられた碍子本体3とを備え、ピン碍子1のピン2を電柱の腕金4に形成された通孔4aに差し込み、腕金4の下側においてナット5をピン2に螺合させて碍子本体3を腕金4に固定するようにしている。そして、碍子本体3の上部に設けられた電線保持用の窪み部9に電線8を水平に沿わせ、絶縁体が被覆されている被覆巻付バインド20を電線8と窪み部9とに巻き付けることで、電線8をピン碍子1に堅固に支持するようにしている。
【0003】
また、降雪地帯で用いられる耐塩用のピン碍子としては、下記する特許文献1,2に示されるように、多重の深ヒダを有する外笠の下方に上部が開放された耐塩皿を設けて耐塩皿内への着雪を防止すると共に、外笠の下端を耐塩皿の外側に張り出して、外笠下端部の内面と耐塩皿の外面との間に所定の隙間を確保するようにした構成も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4233001号公報
【特許文献2】実公平7−24741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特に重雪害地区においては、腕金やピン碍子に積雪すると、図9(b)の一点鎖線で示されるように、ピン碍子の周囲を腕金と共に雪が包み込む、いわゆる雪玉状態30が形成されるため、この堆積した雪によって電線と腕金との間で通電経路が形成され、配電線事故を誘発する恐れがある。
また、耐雪対策が施されている上述したピン碍子においても、電線保持用の窪み部が外笠の外周面に形成されているので、碍子の窪み部に取り付けられる電線には雪が接触しやすい状態であり、碍子周囲に雪が堆積すると、電線と腕金との間で同様に通電経路が形成されて配電線事故を誘発する恐れがある。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、腕金等の導電性支持物に電線を支持するためのピン碍子であって、碍子が設けられた部分で雪玉状態が形成されることを極力抑え、また、碍子の周囲に雪が堆積した場合であっても、電線と導電性支持物との間で通電経路が形成されることを回避することが可能なピン碍子を提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を達成するために、本発明に係るピン碍子は、導電性支持物に電線を支持するためのものであって、ピンと、このピンの軸方向の一方の端部に設けられた碍子本体とを有し、前記碍子本体は、頭部と、この頭部よりも前記導電性支持物側に設けられたスカート部と、前記頭部から前記スカート部に移行する箇所に設けられた電線保持用の窪み部とを備え、前記頭部を前記スカート部よりも径方向外側へ拡幅したことを特徴としている。
【0008】
したがって、碍子本体の頭部がスカート部よりも径方向外側へ張り出した構成となっているので、上方から降ってくる雪を頭部で受けることにより、この頭部からスカート部に移行する窪み部に積雪されにくくなり、頭部とスカート部との間に雪が積もらない空間を形成して頭部の下側で電線が雪と接触する状態を形成しにくくすることが可能となる。また、頭部がスカート部よりも径方向に大きく形成されているので、頭部の下方、引いてはスカート部の下方に雪が積もりにくくすることが可能となり、雪玉状態の形成を極力抑えることが可能となる。
【0009】
ここで、前記スカート部は、前記窪み部からの拡幅代が前記電線の径の2倍以上であることが好ましい。
従来のピン碍子にあっては、図9に示されるように、頭部6の径方向の張り出しが小さく、また、スカート部7の径方向の張り出しも十分に大きくないため、上方から降る雪のみならず、側方や下方から吹き上げられる雪が電線8に付着しやすいものであったが、頭部がスカート部よりも径方向外側に張り出すと共に、スカート部7が窪み部9から電線径の2倍以上に張り出している状態においては、頭部6とスカート部7との間の空間を径方向に長く確保でき、上方から降る雪はもとより、側方や下方から吹き上げられる雪も電線8に付着しにくくなる。
【0010】
また、前記頭部の周縁は、少なくとも前記電線の両側部分で垂れ下がり、その垂れ下がった部分の下端は、前記窪み部に保持される電線の下端よりも下側に位置させるようにしてもよい。
ここで、このような頭部形状としては、円盤状の頭部周縁から電線の両側において側壁を垂下させるものであっても、電線を跨ぐようにアーチ状に形成されるものであっても、頭部周縁が全周に亘って垂れ下がり、電線と干渉する部分に切り欠きを形成するものであってもよい。
【0011】
このような構成においては、少なくとも電線の両側で頭部の周縁が電線の下端よりも下がっているので、頭部とスカート部との間に側方から入り込もうとする雪を防ぐことが可能となり、上述した構成と相俟って頭部の下方で電線が雪と接触することをより確実に防ぐことが可能となる。
【0012】
尚、以上の構成に加えて、前記スカート部の下端部、又は、前記スカート部の下方に、スカート部よりも径方向外側へ拡幅する唾部をさらに設けようにしてもよい。このような構成を付加することにより、唾部の下方の空間に雪が溜まりにくくなり、また、頭部と唾部との間に大きな空間を確保することが可能となる。このため、雪玉状態の形成を抑えやすくなると共に、唾部によって下方から舞い上がる雪が窪み部に浸入しにくくなるため、碍子周囲に積雪した場合でも、電線が雪に接触しにくい状態となる。
【発明の効果】
【0013】
以上述べたように、本発明に係るピン碍子によれば、頭部がスカート部よりも径方向外側に拡幅されているので、頭部の下方で雪が溜まることを抑え、引いては碍子が設けられた部分で雪玉状態が形成されることを極力抑えることが可能となる。また、ピン碍子の周囲に積雪した場合であっても、頭部とスカート部との間に空間が確保されてこの部分への雪の浸入が低減されるので、窪み部に配設される電線が雪と接触することを低減することが可能となる。このため、雪によって電線と導電性支持物(腕金)との間で通電経路が形成されることを回避することが可能となり、積雪に起因する配電線事故を低減することが可能となる。
【0014】
また、スカート部を、窪み部からの拡幅代が電線の径の2倍以上となるように拡幅することで、頭部とスカート部との間の空間を径方向に長く形成することが可能となり、電線への雪の付着を一層抑えることが可能となる。
【0015】
さらに、頭部の周縁を、少なくとも電線の両側部分で垂れ下げ、その垂れ下がった部分の下端を、窪み部に保持される電線の下端よりも下側に位置させるようにすることで、側方から窪み部に入り込もうとする雪をより確実に防ぐことが可能となる。
【0016】
さらにまた、スカート部の下端部、又は、スカート部の下方に、スカート部よりも径方向外側へ拡幅する唾部をさらに設けることで、唾部の下方の空間に雪が溜まりにくくなり、また、頭部と唾部との間に大きな空間を確保することが可能となるので、雪玉状態の形成をより抑えることが可能となり、また、碍子周囲に積雪した場合であっても、電線が雪に接触しにくい状態をより確実に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明のピン碍子の第1の実施例を示す図であり、(a)は腕金の側方(電線の軸方向)から見たピン碍子の取り付け状態を示す一部切欠きの図、(b)は、腕金の正面(電線に対して垂直となる水平方向)から見たピン碍子の腕金への取り付け状態を示す図である。
【図2】図2は、第1の実施例にかかるピン碍子を腕金に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明のピン碍子の第2の実施例を示す図であり、(a)は腕金の側方(電線の軸方向)から見たピン碍子の取り付け状態を示す一部切欠きの図、(b)は、腕金の正面(電線に対して垂直となる水平方向)から見たピン碍子の腕金への取り付け状態を示す図である。
【図4】図4は、第2の実施例にかかるピン碍子を腕金に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明のピン碍子の第3の実施例を示す図であり、(a)は腕金の側方(電線の軸方向)から見たピン碍子の取り付け状態を示す一部切欠きの図、(b)は、腕金の正面(電線に対して垂直となる水平方向)から見たピン碍子の腕金への取り付け状態を示す図である。
【図6】図6は、第3の実施例にかかるピン碍子を腕金に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、本発明のピン碍子の第4の実施例を示す図であり、(a)は腕金の側方(電線の軸方向)から見たピン碍子の取り付け状態を示す一部切欠きの図、(b)は、腕金の正面(電線に対して垂直となる水平方向)から見たピン碍子の腕金への取り付け状態を示す図である。
【図8】図8は、第4の実施例にかかるピン碍子を腕金に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】図9は、従来のピン碍子を示す図であり、(a)は腕金の側方(電線の軸方向)から見たピン碍子の取り付け状態を示す一部切欠きの図、(b)は、(a)で示すピン碍子を腕金に取り付けた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明のピン碍子の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0019】
図1及び図2において、ピン碍子の第1の実施形態が示され、このピン碍子1は、ピン2と、このピン2の軸方向の一端に固定された碍子本体3とにより構成されている。
【0020】
ピン2は、碍子本体3から下方に延設され、その下端部は、電柱に固定された導電性支持物としての腕金4に碍子本体3を固定するためにナット5を螺合可能なボルト状に形成されている。
【0021】
碍子本体3は、磁器やポリマー等の絶縁体で構成されているもので、頭部6と、この頭部6よりも腕金側に設けられたスカート部7と、頭部6からスカート部7に移行する箇所に設けられた電線8を保持するための窪み部9と、スカート部7の下方に設けられたベース10とを有して構成されている。
【0022】
スカート部7は、多重の円環状に且つ同心状に形成された複数の深ヒダ7aが下方に向けて一体形成された円柱形状に形成され、腕金4の巾よりも大きな径に形成されている。また、ベース10は、スカート部7の中央下部を下方へ延設して設けられ、ピン2はこのベース10の下端中央に挿着されて強固に固定されている。
【0023】
頭部6は、スカート部7(ピン碍子の中心軸からの径:R2)よりも径方向外側へ拡幅した形状(ピン碍子の中心軸からの径:R1)をなし(R1>R2)、この例では、円盤状に形成されて上面が平坦に形成されている。また、ベース10は、図9で示す従前のピン碍子と同様であるが、スカート部7は、従前のピン碍子のスカート部(ピン碍子の中心軸からの径:R3)よりも径方向に大きく形成されている。より具体的には、スカート部7の窪み部9からの拡幅代(L)が、窪み部9に取り付けられる電線8の径(r)の2倍以上となるように従来よりも大きく形成されている。
【0024】
以上の構成において、ピン碍子1のピン2を電柱の腕金4に形成された通孔4aに差し込み、腕金4の下側においてナット5をピン2に螺合させることで、碍子本体3を腕金4に固定すると、スカート部7が腕金4の両側に張り出し、また、頭部6がスカート部7よりもさらに径方向外側に張り出した状態となる。このため、腕金4の軸方向においてピン2の前後には、スカート部7と腕金4との間に大きな空間を確保でき、また、頭部6がスカート部7よりもさらに径方向外側に拡幅されているので、頭部6と腕金4との間の隙間も大きく確保することが可能となり、ピン碍子1の周囲を腕金4と共に雪が覆う雪玉状態の形成を極力回避することが可能となる。
【0025】
また、ピン碍子の周囲に積雪した場合であっても、頭部6がスカート部7よりも張り出しているので、腕金4の軸方向にピン碍子1の頭部6を跨いで形成されるだけで、腕金4の巾方向にはピン碍子1の頭部6を跨いで雪が堆積することはないので、頭部6の下方において雪と接触することなく電線8を通過させることができる空間を確保することが可能となる。
このため、窪み部9に配設される電線8に雪が付着することを低減することが可能となり、電線8と腕金4との間で雪によって通電経路が形成される可能性を抑え、配電線事故を誘発することを回避することが可能となる。
【実施例2】
【0026】
図3及び図4において、前記実施例を改良した構成が示されている。
この実施例においては、ピン碍子1の頭部6が、前記実施例と相違しており、頭部6の周縁が少なくとも電線8の両側部分で垂れ下がり、その垂れ下がった部分の下端(A)が、窪み部9に保持される電線8の下端(B)よりも下側まで延設されている。
この例では、円盤状の頭部6の対向する2箇所の周縁から電線8の両側に垂下する側壁6aを頭部周縁に沿って所定の角度範囲(例えば、120度)に亘って形成することで形成している。
尚、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
したがって、このような構成においては、実施例1と同様の作用効果が得られることに加えて、電線8の両側部分において頭部6の周縁が電線8の下端よりも下方に垂れ下がっているので、側方から窪み部9に浸入しようとする雪を遮断することが可能となり、雪の電線8への付着をより低減することが可能となる。このため、雪によって電線8と腕金4との間で通電経路が形成されることをより確実に回避することが可能となる。
【実施例3】
【0028】
図5及び図6において、ピン碍子1の頭部6の形状を異ならせた他の実施形態が示されている。
この例において、頭部6は、スカート部7を覆い、電線8の両側で垂れ下がるようにアーチ状に形成されているもので、周縁はスカート部7よりも径方向外側まで延設され、且つ、垂れ下がっている周縁端部(A)は電線8の下端(B)よりも下方まで下がっている。また、電線8の軸方向に沿った寸法は、スカート部7の径よりも大きく形成されている。
尚、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
このような構成においても、実施例1と同様の作用効果が得られると共に、頭部が電線の両側で電線の下端よりも下側まで垂れ下がっているので、側方から浸入しようとする雪を遮断することが可能となり、電線と腕金との間で通電経路が形成されることをより確実に回避することが可能となる。
【実施例4】
【0030】
図7及び図8において、本発明のピン碍子1の頭部形状を異ならせたさらに他の実施形態が示されている。
この例では、頭部6の周縁が全周に亘って垂れ下がるドーム状(碗状)に形成されているもので、電線8と干渉する部分に切欠き6bが設けられ、これにより、電線8の両側が垂れ下がり、その垂れ下がった部分の下端Aを、窪み部9に保持される電線8の下端よりも下側に位置させるようにしている。
尚、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
このような構成においても、実施例1と同様の作用効果が得られることに加えて、側方から浸入しようとする雪を遮断することが可能となり、電線と腕金との間で通電経路が形成されることをより確実に回避することが可能となる。
【0032】
尚、以上述べた各構成において、スカート部7の下端部、又は、スカート部7の下方に、径方向外側へ拡幅する唾部15が設けようにしてもよい。
例えば、図1、図3、図5の一点鎖線で示すように、スカート部7の下端部、又は、スカート部7の下方に、スカート部7と一体をなす、又は、スカート部7に組み付け可能な別体をなす唾部15を設け、唾部15の下方(スカート部7の下方)に雪が溜まりにくい空間を形成すると共に、頭部6と唾部15との間に大きな空間を確保するようにしてもよい。このような構成を付加することにより、雪玉状態の形成を抑えやすくなると共に、唾部によって下方から舞い上がる雪が窪み部9に浸入しにくくなるため、碍子周囲に積雪した場合でも、頭部6の下方で電線8が雪と接触しにくい状態を形成しやすいものとなる(頭部6と唾部15との間に電線が雪に接触しない空間を大きく確保できる)。
【符号の説明】
【0033】
1 ピン碍子
2 ピン
3 碍子本体
4 腕金
6 頭部
7 スカート部
8 電線
9 窪み部
15 唾部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性支持物に電線を支持するためのピン碍子であって、
ピンと、このピンの軸方向の一方の端部に設けられた碍子本体とを有し、
前記碍子本体は、頭部と、この頭部よりも前記導電性支持物側に設けられたスカート部と、前記頭部から前記スカート部に移行する箇所に設けられた電線保持用の窪み部とを備え、前記頭部を前記スカート部よりも径方向外側へ拡幅したことを特徴とするピン碍子。
【請求項2】
前記スカート部は、前記窪み部からの拡幅代が前記電線の径の2倍以上であることを特徴とする請求項1記載のピン碍子。
【請求項3】
前記頭部の周縁は、少なくとも前記電線の両側部分で垂れ下がり、その垂れ下がり部分の下端は、前記窪み部に保持される電線の下端よりも下側に位置していることを特徴とする請求項1又は2記載のピン碍子。
【請求項4】
前記スカート部の下端部、又は、前記スカート部の下方に、前記スカート部よりも径方向外側へ拡幅する唾部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のピン碍子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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