説明

ファスニングフィルムシステムおよび基材を備えるアセンブリ

【課題】接着剤層を担持する基材、および支持体の複数の別個の部分を備えるアセンブリを提供すること。
【解決手段】支持体の別個の部分は、支持体の主面の一方を介して接着剤層に取り付けられており、接着剤層に取り付けられている主面と反対側の支持体の露出している主面に、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料と係合できる複数の雄ファスニング要素を担持し、ここで、横方向および機械方向のそれぞれにおける接着剤層の延長に沿った支持体の別個の部分の最大密度の合計は、少なくとも1cm-1であり、ここで、アセンブリは機械的および接着結合機構の組み合わせにより、前記繊維材料に剥離可能に接着するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、繊維材料に剥離可能に接着するのに好適なアセンブリに関する。本発明は、更に、このようなアセンブリを作製する方法、および、このようなアセンブリを採用するおむつ又は生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、おむつの端部位に取り付けられる1対のテープタブを備えるおむつなどの使い捨て吸収性物品を開示している。各テープタブは、その各使用者側端部にファスニング面を示し、ファスニング面は、フックファスニング要素の長方形ストリップに隣接する1つ又は2つの露出している長方形の接着剤領域を有する。この構成は、テープをランディング部材に取り付けるとき、機械的封止機構と接着封止機構の組み合わせを提供し、それによっておむつを着用者の身体に固定する。
【0003】
また、特許文献2も、おむつの第1の端部位に取り付けられる1対のテープタブと、前記おむつの第2の端部位に取り付けられるランディング部材とを有するおむつなどの使い捨て吸収性物品を開示しており、そこで、テープタブの使用者側端部は機械的ファスニング手段と接着ファスニング手段の両方を備えている。テープタブの露出している接着剤領域は、テープタブを繊維ランディング部材に接着させるとき、繊維要素で汚染される場合があることが開示されている。特許文献2は、繊維ランディング部材の損傷、および/又は、テープタブの露出している接着剤領域の汚染をそれぞれ最小限にするか、又は回避するため、繊維ランディング部材の露出面の剥離処理を開示している。
【0004】
機械的ファスニング機構と接着ファスニング機構の両方を提供するアセンブリは、特許文献3〜7にも開示されている。例えば、特許文献3は、支持体層から延出する複数の可撓性フック要素を備え、フック頭部で終端するステムを備える機械的ファスニング要素を記載しており、ここで、フック頭部の頂部部分および/又はステム間の隙間の少なくとも一部に、ホットメルト感圧接着剤がコーティングされている。
【0005】
特許文献8は、少なくとも一面全体に分布する直立ステムの配列と、ステム間の空間を充填する感圧接着剤層とを有する支持体を備える感圧接着テープファスナを開示しており、接着剤層の平均厚みはステムの平均高さより小さい。感圧接着テープファスナを生理用ナプキンに接着させるとき、感圧接着剤が布帛に剥離可能に結合するまで、ステムを下着の布帛の開口部に貫入させることにより、ナプキンを下着に剥離可能に取り付けることができる。
【0006】
特許文献3〜8に開示されているアセンブリは、機械的ファスニング要素を基材に接着させるのに採用される接着剤層に加えて、フック頭部の頂部部分および/又はステム間の隙間の少なくとも一部に設けられる別の接着剤層が必要である。
【0007】
使い捨て吸収性物品の異なる部分に互いに別々に配置されている機械的ファスニング手段と接着ファスニング手段とを備える生理用ナプキン、パンティーライナー、および失禁用パッドなどの使い捨て吸収性物品が知られている。例えば、特許文献9は、生理用ナプキンの本体の衣類側に接着剤ストリップを、および、サイドラッピング要素にメカニカルファスナを備える生理用ナプキンを開示している。特許文献10は、接着ファスニング手段、機械的ファスニング手段、又は、接着ファスニング手段と機械的ファスニング手段の組み合わせを有する生理用ナプキンを開示しており、該接着ファスニング手段と機械的ファスニング手段は、例えば、ナプキンの本体の衣類側又はサイドラッピング要素に、互いに別々にパッチ状に配置されている。
【0008】
例えば、生理用ナプキンは、綿、絹、ナイロン、織物、不織布、編物および/又は極細繊維材料などの様々な天然又は合成繊維材料に、このような材料を損傷することなく確実におよび剥離可能に接着できなければならない。これらの要件は、現行技術で使用可能な生理用ナプキンでは十分には満たされない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】欧州特許第0,321,232号明細書
【特許文献2】欧州特許第0,974,326号明細書
【特許文献3】米国特許第6,393,673号明細書
【特許文献4】米国特許第6,428,525号明細書
【特許文献5】米国特許第6,402,730号明細書
【特許文献6】国際公開第99/06,600号パンフレット
【特許文献7】欧州特許第0,418,951号明細書
【特許文献8】米国特許第4,959,265号明細書
【特許文献9】米国特許第5,676,652号明細書
【特許文献10】米国特許第5,611,790号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、様々な繊維材料に剥離可能に接着でき、且つ、それぞれ、現行技術のファスニング面の欠点を示さないか、又はそれらをより低い程度でしか示さないアセンブリを提供することであった。本発明の他の目的は、以下の詳細な説明から容易に推論できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、接着剤層を担持する基材、および支持体(バッキング)の複数の別個の部分を備えるアセンブリに関し、前記支持体の別個の部分は、支持体の主面の一方を介して接着剤層に取り付けられており、接着剤層に取り付けられている主面と反対側の支持体の露出している主面に、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料と係合できる複数の雄ファスニング要素を担持し、ここで、横方向および機械方向のそれぞれにおける接着剤層の延長に沿った支持体の別個の部分の最大密度の合計は、少なくとも1cm-1であり、ここで、アセンブリは、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、前記繊維材料に剥離可能に接着する。
【0012】
本発明は、更に、基材を提供し、このような基材の露出面に接着剤層を設ける工程、複数の雄ファスニング要素を担持する主面を有する支持体の複数の別個の部分を提供する工程、および、複数の雄ファスニング要素を担持する支持体の主面と反対側にある支持体の主面を介して、このような支持体の別個の部分を接着剤層の露出面に接着させる工程を含む、本発明によるアセンブリの作製方法に関する。
【0013】
本発明は、更に、液体透過性トップシート、前記トップシートと反対側の液体不透過性バックシート、前記トップシートと前記バックシートの間にある吸液性コア、縦縁部、第1の端部位、および第2の端部位を備える、生理用ナプキン又はおむつなどの使い捨て吸収性物品に関し、吸収性物品は、前記使い捨て吸収性物品を人の身体および/又は下着若しくはパンティに固定するため、本発明によるアセンブリを更に備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1a】本発明のアセンブリ40の好ましい実施形態の上面図である。
【図1b】MDおよびCD方向における支持体の別個の部分2の最大密度を評価するのに使用されるMDおよびCD方向の点線を更に示した、図1aのアセンブリ40の上面図である。
【図2】本発明のアセンブリ40の別の好ましい実施形態の上面図である。
【図3a】おむつ20bの具体的実施形態の概略図である。
【図3b】図3aのおむつ20bのテープタブ27の線分3b−3bに沿った断面図である。
【図3c】おむつ20bの別の具体的実施形態の概略図である。
【図3d】おむつ20bの別の具体的実施形態の概略図である。
【図4】生理用ナプキン20aの具体的実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、基材5の露出面6に接着剤層を担持する基材5を備えるアセンブリ40に関する。
【0016】
基材5は、様々な材料および構成で形成されてもよい。好ましい実施形態の1つでは、基材5は、生理用ナプキン20aなどの使い捨て吸収性物品である。支持体7の別個の部分2は、好ましくは、基材5の露出面を形成し、使用中、着用者の衣類に面するこのような生理用ナプキン20aのバックシート22に、接着剤層6を介して取り付けられる。
【0017】
別の好ましい実施形態では、基材5は、おむつ20bなどの使い捨て吸収性物品に使用されてもよいテープタブ27の支持フィルム34によって形成される。図示されるように、例えば、図3aでは、テープタブ27は、1対のこのようなテープタブ27と、繊維材料32を備えるランディングゾーン28とを備えるおむつ20bの封止システムの一部を形成してもよい。図3bに示す具体的構成では、支持フィルム34は、テープタブ27を例えば、おむつ20bのバックシート22に固定するため、支持フィルム34の製造業者側端部27aに使用される連続的な接着剤層6を担持する。支持フィルム34の使用者側端部27bでは、支持体7の別個の部分2は接着剤層6に接着されている。支持体7の別個の部分2、使用者側端部27bの接着剤層6、および支持フィルム34は、アセンブリ40を形成する。
【0018】
支持フィルム34は、材料を1種類だけしか含まず、CDで本質的に均一な構成を示してもよいが、CDで、異なる特性を有する一連の2つ以上のゾーンを備えてもよく、ここで、このようなゾーンは、好ましくは、MDに連続的に延在する。
【0019】
「機械方向」(MD)の用語は、前文および後文で使用する時、アセンブリ40の製造中、基材5の連続ウェブ又は支持フィルム34が移動する方向を意味する。図1a、図1bおよび図2の実施形態では、例えば、機械方向は、基材5の横縁部の方向に対応する。「横方向」(CD)の用語は、前文および後文で使用する時、機械方向に本質的に垂直な方向を意味する。
【0020】
「ゾーン」の用語は、前文および後文で使用する時、本質的に均一な構成および/又は均一な特性を示す、CDにおける支持フィルム34のセクション(部分)を指す。異なるゾーンは、例えば、感圧接着剤手段などの接着剤手段、超音波融着、熱融着、機械的結合、縫合、又はこれらの結合方法のいずれかの組み合わせで、互いに接合される異なる材料で形成することができる。しかし、ウェブの1つ以上のゾーンを「活性化」させることにより、異なるゾーンを作り出すことも可能である。前記および後記で使用する時、「活性化」の用語は、ウェブの処理されたゾーンに異なる機能を付与するため、支持フィルム34に、例えば、機械的処理、熱処理、電気的処理、および/又は化学処理を施すことを意味する。
【0021】
支持フィルム34の異なるゾーンは、本質的に1種類の材料からなってもよいが、ゾーンが一連の2つ以上の材料層を備える、および/又は、MDおよびCDに本質的に垂直な方向でサブストラクチャを示すことも可能である。
【0022】
支持フィルム34の1つ以上のゾーンは、CDで支持フィルムに構造的一体性および/又は剛性を付与するため、好ましくは、キャリヤフィルムを備える。単層又は多層フィルム、共押出しフィルム、横方向に積層されたフィルム又は発泡体層を備えるフィルムを包含する、様々なフィルム又はシート材からキャリヤフィルムを選択してもよい。このようなフィルム又はシート材の層は、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリオレフィンコポリマー又はポリオレフィンのブレンド(例えば、ポリプロピレン、LPDE(低密度ポリエチレン)および/又はLLDPE(直鎖低密度ポリエチレン)のブレンド)、編織物、並びに、不織布材料および発泡材料などの様々な材料を含んでもよい。キャリヤフィルムの厚みは、好ましくは、30〜500μm、更に好ましくは40〜150μmである。支持体の目付は、好ましくは15〜500g/m2、更に好ましくは20〜300g/m2、とりわけ好ましくは20〜200g/m2である。
【0023】
支持フィルム34の1つ以上のゾーンは、力を加えると少なくとも1方向に伸張し、力を取り除いた後、ほぼ元の寸法に戻る、1種類以上の弾性的に伸張可能な材料を含んでもよい。
【0024】
本発明で有用な弾性的に伸張可能な材料には、好ましくは活性化工程を必要とすることなく弾性的に伸張可能な材料が挙げられる。このような材料には、天然若しくは合成の弾性ゴム、ラバーフォーム、エラストマースクリム、織物状若しくは不織布状エラストマーウェブ、エラストマー複合材料、ゼロ歪延伸ラミネート、又は予歪を与えた延伸ラミネートが挙げられる。
【0025】
弾性的に伸張可能な材料は、本質的に等方性の材料又は本質的に異方性の材料をそれぞれ含む材料の群から製造されてもよい。有用な弾性材料は、好ましくは、ASTM D882に従って延伸性を好ましい方向で測定する時、少なくとも25%以上、更に好ましくは50%超過、最も好ましくは100%超過の破断伸びを示す。
【0026】
好ましい本質的に等方性の弾性材料には、エラストマーポリウレタン材料、又は、例えば、エチレン−プロピレン−ジエンコポリマー(EPDM)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)、若しくはスチレン−(エチレン−ブチレン)−スチレンブロックコポリマー(SEBS)などの天然若しくは合成のゴム材料が挙げられる。本発明で有用なA−B又はA−B−Aブロックコポリマー型のエラストマー材料には、例えば、米国特許第3,265,765号明細書、米国特許第3,562,356号明細書、米国特許第3,700,633号明細書、米国特許第4,116,917号明細書、および米国特許第4,156,673号明細書に記載されるものが挙げられる。弾性手段を形成するのに使用してもよい他のエラストマー材料には、エラストマーポリアミド材料およびエラストマーポリオレフィンおよびポリエステル材料が挙げられる。また、これらのエラストマーの互いのブレンド、又は、これらのエラストマーと改質用非エラストマーとのブレンドも想到される。例えば、ポリビニルスチレン、ポリスチレン、ポリエステル、エポキシ、ポリオレフィン、又はクマロンインデン樹脂などを剛化助剤として、エラストマー材料の量に対して50重量%まで、好ましくは30重量%未満、添加することができる。これらの剛化助剤は、エラストマー材料の可撓性を改善する傾向がある。
【0027】
好ましい弾性材料は、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Corp.)からベクター(Vector)の登録商標で、および、クラトン・ポリマーズ社(Kraton Polymers Comp.)からクラトン(Kraton)の登録商標で市販されている。
【0028】
また、追加で、又は代替として、支持フィルム34の1つ以上のゾーンをそれぞれ弾性的に伸張可能にするため、および/又はこのような弾性的伸張性を増大させるため、このようなゾーンに活性化処理を施すことも可能である。好ましい活性化処理には、例えば、MD又はCD延伸、リングローリング、エンボス加工、熱成形、高圧液圧成形又は注型などが挙げられる。EP0,521,388号明細書に、少なくとも1つの非エラストマースキン層および少なくとも1つのコア層を備えるエラストマーラミネートが開示されており、ここでは、優先活性化部位を弾性状態に延伸できるようにするため、ラミネートは優先活性化部位と非優先活性化部位を示すように処理されている。このようなエラストマーラミネートを本発明のアセンブリ40の支持フィルム34に使用することができる。
【0029】
支持フィルム34は、例えば、剛化材料などの材料、着色フィルム、印刷、又は登録商標を更に含んでもよい。支持フィルム34は、また、アセンブリ40に通気性又は差異のある剛性など、他の機能を付与してもよい。
【0030】
剛化材料には、例えば、熱若しくは音波で構成された表面、又は、支持フィルム34に設けられる追加の層若しくはコーティングが挙げられる。
【0031】
支持フィルム34は、好ましくは、TAPPI標準試験T543om−94に従って評価する時、CDおよびMDの両方で、約1,000ミリグラム(mg)未満のガーレイ剛性値を有する。CDおよびMDの両方のガーレイ剛性値は、好ましくは500mg未満であり、とりわけ好ましくは200mg未満である。
【0032】
おむつ20aのテープタブ27又は生理用ナプキン20bで使用するのに好適な支持フィルム34は、基材5の例示的な実施例として記載しているだけであり、決して限定することを意図されるものではない。基材5は、アセンブリ40の接着剤層6を担持することができる露出面を有する任意の物品又は構成で形成されてもよい。
【0033】
CDおよび/又はMDにおける基材5の寸法は、接着剤層6の対応する寸法と本質的に一致してもよいが、CDおよび/又はMDにおける基材5の寸法が、例えば、図1および図2に示されるように接着剤層6の対応する寸法とは異なる、特に、それを超えることも可能である。
【0034】
アセンブリ40は、連続的であっても又は不連続であってもよい基材5の露出面に取り付けられている接着剤層6を備える。アセンブリ40が接着剤と機械的結合機構の組み合わせを提供するように、接着剤層6は、基材5の主面上に、少なくとも、支持体7の別個の部分2が基材に接着され、且つ、露出している接着剤層6の領域が他にも十分に存在する程度に延在する。
【0035】
接着剤層6の接着剤は、好ましくは、5,000gの転圧重量を使用し、ASTM D3330Fに従って測定した場合、平滑なポリエチレン試験表面に対する90°剥離接着力が1N/インチ〜10N/インチ、更に好ましくは1.5N/インチ〜8N/インチ、とりわけ好ましくは2N/インチ〜8N/インチである接着剤の群から選択される。90°剥離接着力が1N/インチ未満である場合、ファスニングフィルムシステム1と、それと接触する繊維材料32との接着機構は、多くの場合、望ましくない程度に低い傾向がある。また、90°剥離接着力の値がこのように低い場合、嵩高い種類の布帛(綿ベースの布帛など)又は、より緻密に織られている布帛(例えば、ナイロンベースの布帛など)の両方を包含する様々な繊維材料32に対するアセンブリ40の性能を最適化するのが困難な傾向がある。90°剥離接着力が10N/インチより高い場合、ファスニングフィルムシステム1と、それと接触する繊維材料32との接着機構は、多くの場合、望ましくない程度に強い傾向があり、そのため、繊維材料32が損傷する場合がある。本発明で有用な粘着性接着剤には、好ましくは、(メタ)アクリレート、および/又は、天然ゴムベース若しくは合成ゴムベースの感圧接着剤を含む群から選択される感圧接着剤が挙げられる。ラバーレジン添加剤は、ゴム材料を粘着性にするため、好ましくは、ゴム材料に加えて、1種類以上の粘着付与樹脂を含む。ゴムベースの感圧接着剤の好ましい例は、合成ポリテルペン樹脂で粘着付与されたポリスチレン−ポリイソプレンブロックコポリマーである。好適なアクリレートベースの感圧接着剤は、例えば、米国再発行特許24,906号明細書又は米国特許第4,710,536号明細書に開示されている。好適な合成ゴムベースの接着剤は、例えば、米国特許第5,019,071号明細書および米国特許第3,932,328号明細書に記載されている。
【0036】
接着剤層6は、基材5の露出面に設けられる。例えば、水、メチルエチルケトン、又はアセトンなどの適切な溶媒中の接着剤の溶液をコーティング又はスプレーコーティングし、その後、乾燥させることによって、接着剤層6を設けてもよい。また、好ましくは溶媒を含まない部分硬化した接着剤の前駆体を基材5のこのような露出面にコーティングし、その後、任意に、例えば窒素および/又はアルゴンの不活性雰囲気中で硬化させることも可能である。前駆体の重合度は、例えば、米国特許第4,181,752号明細書に開示されるように、適切なコーティング粘度が提供されるように選択される。また、ホットメルトコーティング、スクリーン捺染、ロータリスクリーン捺染、又は接着剤層の積層で、接着剤層6を設けることも可能である。接着剤層6は、好ましくは、支持体のない接着剤層であるが、これは、2つの接着剤層を担持するキャリヤフィルムを備える、両面コーティングされた接着テープの2つの接着剤層の1つにより形成することもできる。
【0037】
接着剤層6は、支持体7の露出している主面7aに、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料32と係合できる複数の雄ファスニング要素4を備える支持体7の別個の部分2を担持する。
【0038】
支持体7の別個の部分2は、各露出している主面3aと反対側にある支持体7の主面3bを介して接着剤層6に接着される。
【0039】
支持体の別個の部分2は、例えば、注型成形又は押出し成形により形成されてもよい支持体7の連続フィルムを切断することによって得られてもよい。ロータリナイフ切断、穴明け、ダイ打抜き、又はレーザー切断を包含する、あらゆる切断操作を適用してもよい。アセンブリ40は、1つ又は幾つかの連続支持体7から切り取ることによって得られた別個の部分2を備えてもよい。
【0040】
フィルム製造に好適な実質的にどのような熱可塑性材料も、支持体7の製造に使用することができる。好ましい熱可塑性樹脂には、ポリ(エチレンテレフタレート)などのポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリ(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、および軟質ポリ塩化ビニルが挙げられる。
【0041】
支持体7の露出している主面3aは、好ましくは本質的に平坦であるが、模様を示してもよく、支持体7の厚み11は、例えば、支持体7の別個の部分2の中心の方が、このような別個の部分2の縁部の領域と比較して大きくてもよい。
【0042】
支持体7は、材料を1種類だけしか含まず、CDで本質的に均一な構成を示してもよいが、CDで、異なる特性を有する一連の2つ以上のゾーンを備えてもよく、ここで、このようなゾーンは好ましくはMDに連続的に延在する。支持体7は、異なる材料の層が共押出しされるか、又は互いに積層されるように製造されてもよい。
【0043】
本質的に平坦な支持体7の厚み11、又は、本質的に平坦ではない支持体7の平均の厚みは、それぞれ、好ましくは10μm〜1mm、更に好ましくは12μm〜800μm、とりわけ好ましくは15μm〜750μmである。厚みが1mmを超える場合、露出する接着剤領域6と、アセンブリ40と接触する繊維材料32との相互作用が弱すぎる場合があり、そのため、アセンブリ40とこのような繊維材料32の間に接着機構が存在しないか、又は不十分である。支持体7の厚み11が10μm未満の場合、接着機構は、アセンブリ40を基材からの分離する際、およびアセンブリ40を基材に再結合させる際に、とりわけ嵩高い繊維材料32が損傷し得るような程度に、アセンブリ40とこのような繊維材料32との相互作用を支配する傾向がある。支持体7の厚みが10μm未満の場合、雄ファスニング要素4を担持する支持体7の機械的安定性も低すぎる傾向がある。
【0044】
支持体7の別個の部分の露出している主面3aは、複数の雄ファスニング要素4を示す。雄ファスニング要素は、好ましくはフック形状を有し、それらは、通常、支持体7の露出している主面3aによって支持されるステム4aと、支持体7の露出している主面3aと反対側のステム端部に位置する拡大セクション4bとを備える。また、雄ファスニング要素4は、支持体と反対側のステム4aの端部に拡大セクションを有していないステム4aで形成することもでき、そこで、このようなステム4aは、好ましくは本質的に円錐状、円筒状、又は角錐状である。
【0045】
雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7の露出している主面3aと一体であるが、また、雄ファスニング要素4が個々に、又は、それぞれが1つ以上の雄ファスニング要素4を担持する支持層を有するパッチの形態で、支持体7の露出している主面3aに結合することも可能である。このような個々のファスニング要素4又はファスニング要素4のパッチの結合は、それぞれ、例えば、接着、超音波融着、熱融着、又は縫合によって実施することができる。例えば、国際公開第00/50,229号パンフレットには、別個のフックパッチを支持体7の露出面3aに設けることが開示されている。
【0046】
雄ファスニング要素4の拡大セクション4bは、フック、T字形、J字形、マッシュルーム型の頭部(凹状に湾曲した頭部又はディスク形の頭部を包含する)、又は、相補的な雌ファスニング要素との係合を可能にする他の任意の形状を有してもよい。
【0047】
本発明で好適な雄ファスニング要素4は、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン、又はこれらの任意の組み合わせなどの熱可塑性ポリマーを包含する、広範囲の材料から製造することができる。雄ファスニング要素4は、好ましくは、支持体7を形成する材料を含む。
【0048】
個々の雄ファスニング要素4の寸法は、用途、並びに、相補的雌繊維材料32の構造および嵩高さに応じて非常に様々にすることができる。本発明のファスニングフィルムシステム1を採用するとき、例えば、失禁用物品、おむつ、又はナプキンなどの使い捨て衛生物品では、ステム4a、および、任意に、主面3aと反対側のステム端部に拡大セクション4bを備える雄ファスニング要素4は、支持体から上の高さが、好ましくは、40μm〜2mmである。ステム4aは、好ましくは、最大延長10μm〜250μmの断面を有する。ステム4aの断面の最大延長に対する、支持体7の露出している主面3aと反対側のステム4aの端部にある雄ファスニング要素4の拡大部分4bの最大延長の比は、好ましくは、1.5:1〜5:1である。
【0049】
アセンブリ40の全面積に対する雄ファスニング要素4の平均表面密度は、非常に様々であってよく、好ましくは、10/cm2〜5,000/cm2、更に好ましくは、20/cm2〜4,000/cm2、とりわけ好ましくは、25/cm2〜3,500/cm2である。雄ファスニング要素4の密度が10/cm2未満の場合、アセンブリ40と、ファスニングフィルムシステム1と接触する繊維材料32との機械的結合機構の強度は、実用的な目的には不十分な傾向がある。雄ファスニング要素4の密度が5,000/cm2を超える場合、単一のファスニング要素4は非常に小さい傾向があり、繊維材料と十分な程度および/又は所望の程度に機械的に係合しない場合がある。本発明に好適な雄ファスニング要素の製造は、現行技術で開示されている。
【0050】
例えば、米国特許第5,077,870号明細書には、熱可塑性樹脂の均質な支持体7、および、支持体7の表面3aから突出し、支持体7と一体であり、支持体7の表面と反対側のステム4aの端部にマッシュルーム頭部4bを有する直立ステム4aの配列を備える、マッシュルーム型フックウェブが開示されている。このマッシュルーム型フックストリップは、直立ステム4aの陰型であるキャビティを有する回転円筒状金型に溶融熱可塑性樹脂をダイを通して、供給することによって得ることができる。溶融樹脂は、支持体7が形成されるように、キャビティを充填する量よりも過剰にキャビティに注入される。樹脂は凝固した後、直立ステム4aの配列を有するウェブとして金型から剥離される。次いで、ウェブを2本のカレンダーロール間に通し、ここで、ステム4aの先端と接触するロールは、マッシュルーム頭部4bの形成を可能にするように加熱される。米国特許第5,679,302号明細書は、別のマッシュルーム型フックストリップを開示しており、そこで、ステム端部にある拡大部分4bは、本質的にディスク形である。
【0051】
例えば、米国特許第4,894,060号明細書に、均質な支持体7、および、支持体7と一体で、拡大部分4aが様々な形状を有する雄ファスニング要素4の配列を備える雄ファスナウェブが開示されている。
【0052】
米国特許第5,077,870号明細書、米国特許第5,679,302号明細書、および米国特許第4,894,060号明細書に開示されている雄ファスナウェブおよび個々のファスニング要素4の具体的な幾何学的形態は、本明細書では、例証としてのみ記載され、決して本発明を限定するものではない。好適な雄ファスナウェブの他の非限定例は、例えば、米国特許第4,984,339号明細書および米国特許第5,781,969号明細書に記載されている。
【0053】
支持体7の切断前に、支持体7に一軸又は二軸延伸を施して、支持体7の別個の部分2を得てもよい。その後又はそれと同時に、CDおよびMDで支持体7に二軸延伸を施すことができる。延伸比の用語は、前記及び後記で使用する時、延伸された支持体7又はアセンブリ40のそれぞれの所与の部分の直線寸法、対、延伸前の支持体7又はアセンブリ40のそれぞれの同じ部分の直線寸法の比を意味する。MDおよびCDにおける延伸比は、好ましくは互いに独立に、1.1:1〜8:1、更に好ましくは1.1:1〜5:1である。二軸延伸が好ましい。例えば、支持体7の連続ウェブを加速するローラ上で各方向で推進することによって、一軸延伸又は逐次的二軸延伸を実施することができる。例えば、米国特許第4,675,582号明細書、米国特許第4,825,111号明細書、米国特許第4,853,602号明細書、米国特許第5,036,262号明細書、米国特許第5,051,225号明細書、および米国特許第5,072,493号明細書に記載されるようにフラットフィルムテンタ装置を使用することによって、同時二軸延伸を実施することができる。
【0054】
支持体7の別個の部分2は、例えば、円形、長方形、三角形、本質的に台形、又は、更に複雑で規則的若しくは不規則な形状などの様々な形状を示してもよい。図1は、様々な形状を有する支持体7の別個の部分2を採用する本発明のアセンブリ40の一実施形態を示す。図2は、複数の雄ファスニング要素4を有する支持体7の長方形のストリップ2を備える本発明のアセンブリ40の好ましい実施形態を示す。例えば、支持体7の連続ウェブを適切に設計されたロータリーナイフカッタを通過させることにより、ストリップを得ることができる。支持体の長方形のストリップは、一連の交互になっている、露出している接着剤層6の平行ストリップと支持体7の別個の部分が得られるように、機械方向MDに沿って平行に、且つ、横方向CDで互いに一定の距離を置いて接着剤層6上に配置される。
【0055】
本発明では、横方向および機械方向のそれぞれにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度の合計は、少なくとも1cm-1であることが不可欠である。
【0056】
CDおよびMDにおけるこのような最大密度を決定するため、図1のアセンブリ40の部分に対して図1aに概略的に示されるように、支持体の別個の部分2の最大数を決定する。例えば、CDに補助点線を引き、それをCDに平行にファスニングフィルムシステム1の延長に沿って移動させると、CDにおける別個の部分2の最大数は3であることが容易に確定され;これは、例えば、図1に記載される点線に沿ってCDの別個の部分2の数を計数すると分かる。同様に、補助点線ができるだけ多くの別個の部分2とそれぞれ交差又は接触するようにMDに補助点線を引くと、MDにおける別個の部分2の最大数は3である(図1c参照)ことが容易に確定される。点線は、想像上の補助線であるに過ぎず、それらは、CDおよびMDのそれぞれにおける別個の部分2の最大数を決定するために図1cに記載されている。
【0057】
この場合、別個の部分2の最大数は、MDで4、CDで3である。CDおよびMDにおける最大密度は、この数をCDおよびMDにおける接着剤層6の各延長で除することによって得られる。次いで、これらの密度を合計する。
【0058】
本発明者らにより、様々な繊維材料32に対する接着結合機構と機械的結合機構のバランスのよい組み合わせは、CDおよびMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度の合計が、少なくとも0.8cm-1、好ましくは少なくとも1.0cm-1、更に好ましくは少なくとも1.3cm-1、とりわけ好ましくは少なくとも1.5cm-1である場合にのみ得られるということが分かった。
【0059】
CDおよびMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度のこのような合計が、0.8cm-1未満、特に1.0cm-1未満である場合、例えば、後述の90°剥離接着力の値の測定によって評価されるように、様々な繊維材料32に対するアセンブリ40の接着結合機構は、異なる繊維材料32について明確に異なる傾向があり、そのため、各アセンブリ40との強い接着相互作用を経る繊維材料32は、このような強い接着相互作用の結果、損傷する場合がある。また、CDおよび/又はMDにおけるアセンブリ40の剛性は、CDおよび/又はMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度が増加するにつれ、低下する傾向があることも分かった。本発明者らにより、CDおよびMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度の合計が、0.8cm-1未満、特に1.0cm-1未満であるアセンブリ40を備える生理用ナプキンは、望ましくない剛性を示し、および/又は着用者の快適さ不十分な傾向があることが分かった。
【0060】
CDおよびMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度の合計が、少なくとも0.8cm-1、好ましくは少なくとも1cm-1である場合、様々な繊維材料に対する接着結合機構又は機械的結合機構のそれぞれのばらつきは、小さくなる傾向があり、そのため、このような繊維材料32の損傷が起こりにくい。典型的には、例えば、異なる下着などの様々な異なる繊維材料32と一緒に使用される、使い捨て生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に本発明のアセンブリ40を使用するとき、これは、とりわけ有利である。
【0061】
様々な繊維材料32に対する接着機構と機械的結合機構それぞれのバランスは、露出している接着剤領域6の合計と別個の部分2の表面積の合計とを合わせたものに対する、支持体7の別個の部分2の表面積の合計の比率を変えることによって更に最適化することができる。本発明者らにより、この比率は、好ましくは0.15〜0.8、更に好ましくは0.25〜0.65、とりわけ好ましくは0.3〜0.6であることが分かった。
【0062】
また、CDおよびMDにおける接着剤層6の延長に沿った支持体の別個の部分2の最大密度の合計が少なくとも1cm-1である本発明のアセンブリ40は、露出している接着剤領域6の合計と別個の部分2の表面積の合計とを合わせたものに対する、支持体の別個の部分2の表面積の合計の比率が同じであるが、MDおよびCDにおける別個の部分2の最大密度の合計値が1cm-1未満であるアセンブリ40と比較して、接着結合機構の値が低い傾向があることも分かった。
【0063】
幾つかの方法で本発明のアセンブリ40を得ることができる。
【0064】
アセンブリ40を作製する好ましい方法の第1の工程では、接着剤層6を基材5の露出面に設ける。例えば、水、メチルエチルケトン、又はアセトンなどの適切な溶媒中の接着剤の溶液をコーティング又はスプレーコーティングし、その後、乾燥させることによって、接着剤層6を設けてもよい。また、好ましくは溶媒を含まない部分硬化した接着剤の前駆体を基材5のこのような露出面にコーティングし、その後、任意に、例えば窒素および/又はアルゴンの不活性雰囲気中で硬化させることも可能である。前駆体の重合度は、例えば、米国特許第4,181,752号明細書に開示されるように、適切なコーティング粘度を提供するように選択される。また、ホットメルトコーティング、スクリーン捺染、ロータリスクリーン捺染、又は接着剤層の積層で、接着剤層6を設けることも可能である。接着剤層6は、好ましくは、支持体のない接着剤層であるが、これは、2つの接着剤層を担持するキャリヤフィルムを備える両面コーティングされた接着テープの2つの接着剤層の1つにより形成することもできる。
【0065】
アセンブリ40を作製するこのような方法の第2の工程では、支持体7の連続ウェブを適切に切断することによって、支持体7の複数の別個の部分2が提供される。ロータリナイフ切断、穴明け、レーザー切断、又はダイ打抜きなど任意の切断操作を適用してもよい。
【0066】
このような方法の第3の工程では、複数の雄ファスニング要素4を備える支持体7の露出している主面3aと反対側にある支持体7の主面3bを介して、支持体7の別個の部分2を接着剤層6の露出面に結合させ、アセンブリ40を提供する。
【0067】
本発明のアセンブリ40は、好ましくは、例えば、生理用ナプキン20a又はおむつ20bなどの使い捨て吸収性物品に採用することができる。
【0068】
「生理用ナプキン20a」の用語は、前文および後文で使用する時、身体から排出される様々な滲出物(例えば、血液、経血、および尿など)を吸収し、閉じ込めておくことが意図される、女性により外陰部に隣接して着用される物品を指す。また、生理用ナプキン20aの用語は、大人用軽量失禁用パッドを包含することも意味する。生理用ナプキン20aは、典型的には、液体透過性の身体接触面を提供するトップシート21と、液体不透過性の衣類面を提供するバックシート22とを有する。トップシート21とバックシート22は、経血や他の体液を吸収する手段を提供する吸収コア23を挟持する。トップシート21は、着用者の身体に隣接して着用されることが意図されている。生理用ナプキンのバックシート22は、その反対側にあり、生理用ナプキン20aを着用するとき、着用者の下着に隣接して配置されることが意図されている。
【0069】
生理用ナプキン20aの構成は、例えば、米国特許第5,611,790号明細書、国際公開第98/53,782号パンフレット、米国特許第5,778,457号明細書、米国特許第6,039,712号明細書、国際公開第98/53,781号パンフレット、米国特許第4,336,804号明細書、米国特許第4,475,913号明細書、米国特許第6,443,932号明細書、および米国特許第5,507,735号明細書に詳述されている。
【0070】
しかし、本発明は、上記参考文献に記載される生理用ナプキン20aの特定の種類又は構成に限定されない。
【0071】
本発明による生理用ナプキン20aは、1つ以上のアセンブリ40が、バックシート22、および/又は、使用中、着用者の衣類と接触するサイドラッピング要素30などの生理用ナプキン20aの他の部分に適用されるという点で従来技術の構成とは異なる。好ましい実施形態では、接着剤層6は、基材5を形成する生理用ナプキン20aのバックシート22に設けられる。その後、支持体7の別個の部分2は、その主面3bを介して接着剤層6の露出面に接着される。
【0072】
アセンブリ40は、使用中、着用者の下着又はパンティに生理用ナプキン20aを固定する取り付け手段を提供する。驚くべきことに、本発明による生理用ナプキン20aは、例えば、綿、絹、ナイロン、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリプロピレンなど)、又はこれらの材料のいずれかの混合物を含む織物材料、編物材料又は不織布材料などの、様々な繊維材料32を含む様々な下着に確実に固定できることが分かった。本発明の生理用ナプキン20aは、様々な繊維材料32に対して良好な総合的結合強度を発現し、且つ、同時に接着結合機構と機械的結合機構の良好なバランスを示し、そのため、生理用ナプキン20aは、過度の接着強度により、例えば、綿をベースにする材料と比較して、嵩高さの程度が比較的低い下着を損傷することなく、様々な種類の下着に確実に固定される。嵩高さの程度が比較的低い材料には、例えば、絹又はナイロンをベースにする材料が挙げられるが、綿をベースにする材料は、典型的には、嵩高さの程度がより高い。繊維材料の嵩高さは、繊維および/又はフィラメントの種類および物理的特性、並びに、ウェブの形成方法を包含する様々なパラメータに依存する。
【0073】
このため、本発明の生理用ナプキン20aは、着用者の快適さの向上を特徴とする。本発明のアセンブリ40は、接着結合特性と機械的結合特性のバランスが有利であるため、生理用ナプキン20aは、例えば、剥離処理された中間層を必要とすることなく、互いに積重ねることもできる。
【0074】
また、本発明のアセンブリ40は、おむつ20bなどの使い捨て吸収性失禁用物品に使用することもできる。失禁用物品およびおむつは、例えば、長方形、I字形、T字形、又は本質的に砂時計形などの任意の所望の形状を有してもよい。
【0075】
図3aは、本質的に砂時計形を有するおむつ20bの具体的実施形態の概略組立分解図である。おむつは、着用者の皮膚と接触する液透過性トップシート21と、外側に面する液不透過性バックシート22との間に吸収コアを備える。おむつ20bは、おむつ20bの2つの縦縁部24a、24bに2つのテープタブ27が配置されている第1の端部位25を有する。テープタブ27は、製造業者側端部27aを介して第1の端部位25に固定されている。おむつ20bを着用者の身体に取り付けるとき、本発明のアセンブリ40をそれぞれ備えるテープタブ27の使用者側端部27bは、繊維材料32を備えるターゲット領域28に取り付けられるが、ターゲット領域28は、第2の端部位26のバックシート22に配置されてもよい。露出している繊維材料32を提供するためターゲット領域28に貼着されてもよいループテープの例は、例えば、EP0,754,415号明細書、EP0,693,889号明細書、EP0,341,993号明細書、およびEP0,539,504号明細書に開示されている。
【0076】
代替の構成では、別々のターゲット領域を必要としないように、バックシート22は、本発明のファスニングフィルムシステム1又はアセンブリ40をそれぞれ備えるテープタブ27の使用者側端部27bと相互作用することができる織物繊維層又は不織布繊維層を備える。このようなバックシート22は、例えば、米国特許第6,190,758号明細書、および米国特許第6,075,179号明細書に開示されている。
【0077】
図3cは、本発明のアセンブリ40を備える、面積の大きいテープタブ27を使用するおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。図3cの構成では、別々のターゲット領域28を必要としないように、バックシート22は、機械的結合機構と接着結合機構の組み合わせにより、アセンブリ40と相互作用することができる。
【0078】
図3dは、アセンブリ40を備える面積の大きいテープタブ27を、繊維材料32を備える2つのランディングゾーン28と共に使用するおむつ20bの別の具体的実施形態の概略組立分解図を示す。テープタブ27およびターゲット領域28は、第1および第2の端部位25、26の縦縁部24a、24bに沿って配置されている。
【0079】
テープタブ27は、おむつ20bを着用者の身体の周囲に剥離可能におよび再止着可能に取り付けることを可能にする。図6bは、テープタブ27をおむつ20bに固定するための製造業者側端部27aと、アセンブリ40を備える使用者側端部27bとを備えるテープタブ27の概略断面図を示す。使用者側端部は、おむつ20bを着用者に装着するとき、使用者に把持される。製造業者側端部27aは、おむつ20bの製造中、おむつ20bに固着又は固定されるテープタブ27の部分に対応し;それは、通常、テープタブ27の横縁部(即ち、横方向の縁部)の1つから、おむつ20bの縦縁部24a、24bまで延在する。使用者側端部27bは、製造中、おむつ20bに固定されないテープタブ27の部分に対応し;これは、通常、製造業者側端部27aとは異なるテープタブ27の部分に対応する。
【0080】
製造中、又は、使用前におむつ20bが貯蔵されるとき、テープタブ27の使用者側端部27bは、例えば、図3aのおむつ20bの2つのテープタブ27の1つで図示されるように、通常、トップシート21上に折り重ねられる。おむつ20bの製造中、使用者側端部27bは不意に開かず、おむつ20bのトップシート21に剥離可能に固定されることが重要である。テープタブ27のこのいわゆる「剥れ防止機能」は、機械的結合機構と接着結合機構の組み合わせを提供する、テープタブ27のアセンブリ40の露出面によって提供される。おむつ20bは、使用後又は汚れた後、典型的には使用後に丸められて廃棄されるが、ここで、おむつ20bを丸めた状態で固定し、排泄物のこぼれを回避することが好都合である。このいわゆる「使い捨て機能」も、機械的結合機構と接着結合機構の組み合わせを提供するテープタブ27のアセンブリ40の露出面によって提供される。
【0081】
テープタブ27は、アセンブリ40の基材5である支持フィルム34を備える。支持フィルム34は、それぞれ、例えば、弾性手段、摘持部、おむつ20bとテープタブ27との間にY結合を提供する剥離テープ、又はカバーフィルム33などの機能性構成要素を担持しても、それに結合していても、又はそれを一体に備えてもよい。支持フィルム34、およびそれに取り付けられる又は組み込まれる機能性構成要素は、それぞれ、例えば、弾性、通気性、又は、機械方向若しくは横方向で差異のある剛性などの有利な特性をそれぞれテープタブ27に付与するように選択される。支持フィルム34は前記されており、詳細は同じである。
【0082】
おむつ20bおよびその構成についての更なる詳細は、文献に記載されており、例えば、米国特許第5,399,219号明細書、国際公開第96/10,382号パンフレット、又はEP0,529,681号明細書を参照してもよい。テープタブ27の構成に関する例は、例えば、国際公開第99/03,437号パンフレット、EP0,321,232号明細書、又は米国特許第5,399,219号明細書に記載されている。
【0083】
本発明のおむつ20bは、テープタブ27の使用者側端部27bがアセンブリ40を備えるという点で従来技術の構成とは異なる。好ましい実施形態では、接着剤層6は、基材5を形成する支持フィルム34に設けられる。支持体7の複数の別個の部分2は、その主面3bを介して接着剤層に取り付けられる。
【0084】
本発明のテープタブ27は、例えば、ランディングゾーン28又はバックシート22にそれぞれ配置される繊維材料32を本質的に損傷することなく繰返し開放し、再び固着できるように、接着結合機構と機械的結合機構の有利な組み合わせを有することが分かった。
【0085】
図面の詳細な説明
図1aは、連続的な接着剤層6を担持する基材5を備えるアセンブリ40の露出している主面の上面図を示す。支持体7を備える複数の別個の部位は、複数の雄ファスニング要素4を担持する支持体7の主面3aと反対側にある支持体7の主面3bを介して、接着剤層6に取り付けられている。
【0086】
図1bは、CDおよびMDのそれぞれにおける接着剤層の延長に沿った支持体7の別個の部分2の最大密度を決定するのに使用される、2本の補助点線を示した図1aの上面図である。
【0087】
図2は、基材5、および、複数の雄ファスニング要素4を有する支持体7の長方形のストリップ7を担持する接着剤層6を備えるアセンブリ40の露出している主面1aの上面図を示す。支持体の長方形のストリップは、一連の交互になっている、露出している接着剤層6の平行ストリップと支持体7の別個の部分が得られるように、機械方向MDに沿って平行に、且つ、横方向CDで互いに一定の距離を置いて接着剤層6上に配置される。
【0088】
図3aは、吸収コア23を挟持するトップシート21とバックシート22を備える使い捨ておむつ20bの概略組立分解図である。おむつ20bは、縦縁部24a、24bに隣接しておむつ20bに固定され、且つ、アセンブリ40を備える、1対のテープタブ27を備える第1の端部位25を有する。おむつは、ランディングゾーン28に繊維材料32を備える第2の端部位26を有する。テープタブ27は、製造業者側端部27aを介しておむつ20bに固定され、使用者側端部27bは、おむつ20bを着用者の身体に固定するとき、繊維材料32に取り付けられる。おむつ20bは、股領域29に弾性材料を備える。
【0089】
図3bは、図3aのおむつ20bの第1の端部位25に取り付けられるテープタブ27を通る線C−Cに沿った断面図である。テープタブ27は、テープタブ27の製造業者側端部で露出する接着剤層6を担持する支持フィルム34を備える。テープタブ27の使用者側端部27bで、接着剤層は、支持体7の露出している主面3aに複数の雄ファスニング要素4をそれぞれ備える支持体7の複数の別個のストリップ2を担持する。テープタブ27の使用者側端部27bにある接着剤層6の部分、支持体7の別個のストリップ2、および支持層34は、本発明のアセンブリ40を形成する。更に、テープタブ27は、任意に、製造業者側端部27aに隣接する使用者側端部27bの領域で、接着剤層6の露出部分を被覆するカバーフィルム33を備える。使用者側端部にある支持フィルム34の外側端部は、支持体7および接着剤層6の延長を超え、それによって摘持部35が提供される。テープタブ27の製造業者側端部27aにある接着剤層6の部分は、アセンブリ40の一部を形成しないが、それは、この部分が、おむつ20bのバックシート22に取り付けられており、ランディングゾーン28の繊維材料32と相互作用しないからである。
【0090】
図3cは、おむつの第1の端部位25の縦縁部24a、24bに沿って配置されている、面積の大きい2つのテープタブ27を備えるおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。テープタブ27は、露出している繊維材料を備えるおむつ20bのバックシート22と相互作用する、本発明のアセンブリ40を備える。
【0091】
図3dは、本発明のアセンブリ40をそれぞれ備える面積の大きい2つのテープタブ27と、露出している繊維材料32をそれぞれ備える2つのターゲット領域28とを備えるおむつ20bの別の好ましい実施形態の概略組立分解図である。テープタブおよびターゲット領域28は、それぞれ、おむつ20bの縦縁部24a、24bに沿って配置されている。
【0092】
図4は、1枚の下着31に取り付けられている使い捨て生理用ナプキン20aの概略組立分解図である。ナプキン20aは、吸収コア23を挟持する液透過性トップシート21と液不透過性バックシート22とを有する。ナプキン20aは、更に、縦縁部24a、24bに隣接するサイドラッピング要素30を備え、これは、着用者の下着31にナプキン20aを装着するときに折り重ねることができる。支持体の複数の別個の部分2は、支持体7の主面3aが露出するように、接着剤層6を介して、生理用ナプキン20aのバックシート22に取り付けられている。生理用ナプキン20a、接着剤層6、および支持体7の複数の別個の部分2は、本発明のアセンブリ40を形成する。
【0093】
次いで、以下の実施例により本発明を更に説明するが、それらは本発明を説明するためのものであって、本発明を限定するものではない。
【0094】
試験方法
90°剥離接着力
5,000gの転圧重量を使用し、ASTM D3330Fに従って90°剥離接着力を測定した。
【0095】
吊り剪断接着力
本発明のアセンブリ40を繊維材料32のサンプルに当てて試験したが、その繊維材料32のサンプルは、両面コーティングされた接着テープで鋼製のプレートに取り付けられた。40mm×50mmの1枚のアセンブリ40を、雄ファスニング要素4を備える支持体7の露出面3aを用いて繊維材料32上に配置し、5,000gの転圧硬質ゴムロールを使用して、30.5cm/分の速度で1サイクル転圧した。繊維材料32のサンプルの寸法は、前記1枚のアセンブリ40の寸法を超え、そのため、このような1枚のアセンブリ40の露出面は全て繊維材料32のサンプルと接触した。アセンブリ40および繊維材料基材32からなる、このようにして得られる構成の一端をクランプで締付け、15分間垂直に吊り下げた後、このようにして得られる構成の締付けられていない底端部に100gの重りを取り付け、180°の角度で剪断荷重を生じさせた。室温で重りが落下するのにかかる時間(分単位)を吊り剪断接着力の尺度として記録した。
【実施例】
【0096】
実施例1
支持体7の別個の部分2は、米国ミネソタ州セントポール、3M社(3M Company,St.Paul,MN,USA)から3Mマイクロ複製フックCS−600(3M
Microreplicated Hook CS−600)の商品名で市販されているマッシュルーム型のフックウェブから得られた。この部分2の寸法は、CDで5mm、MDで50mmであった。フック雄ファスニング要素4の高さを含むフックウェブの厚みは、396μmであった。フック雄ファスニング要素4の平均高さは、約310μmであった。フック雄ファスニング要素4は、フックウェブの支持体7と一体であり、それらは、フック1,626本/平方インチの密度でフックウェブの表面積全体に本質的に均質に分布した。単一のフック雄ファスニング要素は、直径約250μmのステム4aと、フックウェブの支持体7と反対側のステム端部に楕円形の拡大部分4bとを有した。
【0097】
次いで、一連の交互になっている、露出している接着剤層6の平行ストリップとフックウェブの別個の部分2が得られるように、厚み約35μmのポリスチレン−ポリイソプレンブロックコポリマー感圧接着剤層を担持するPPフィルム基材5上に、フックウェブの別個の部分2をMDに沿って平行に、且つ、CDで隣接するストリップ間に5mmの距離をおいて貼着させた。
【0098】
CDにおける支持体の別個の部分2の最大密度は、4(=別個の部分2の数)/40mm(CDにおけるサンプルの延長)であり、1cm-1の密度が得られた。MDにおける最大密度は1/50mm=0.2cm-1であり、最大密度の合計1.2cm-1が得られた。別個の部分2の領域と接着剤6の露出領域の合計に対する接着剤6の露出領域の比率は、0.5であった。
【0099】
寸法が、前記で得られた1枚のアセンブリ40の寸法を超える100%綿の布帛サンプル(=繊維材料32)を1枚の無地の市販の女性用下着から切り取った。このサンプルを1回洗浄し、洗浄後の総重量は195g/m2であった。
【0100】
寸法が、前記で得られた1枚のアセンブリ40の寸法を超えるナイロン/エラスタン(Elasthan)(登録商標)布帛(ナイロン96%、エラスタン4%)の別のサンプルを、1枚の無地の市販の女性用下着から切り取った。このサンプルを1回洗浄し、洗浄後の総重量は170g/m2であった。
【0101】
90°剥離接着力および吊り剪断接着力を測定するため、綿布帛、およびナイロン/エラスタン(Elasthan)布帛のサンプルを前述のようにアセンブリ40の部分上で転圧した。
【0102】
その結果を下記の第1表に要約する。
【0103】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤層6を担持する基材5、および支持体7の複数の別個の部分2を備えるアセンブリ40であって、前記支持体7の複数の別個の部分2は、支持体7の主面の一方3bを介して接着剤層6に取り付けられており、このような支持体7は、その主面3bと反対側の露出している主面3aに、複数の相補的雌ファスニング要素を有する繊維材料32と係合できる複数の雄ファスニング要素4を担持し、ここで、横方向および機械方向のそれぞれにおける接着剤層6の延長に沿った支持体の別個の部分2の最大密度の合計は、少なくとも0.8cm-1であり、ここで、アセンブリ40は、機械的および接着結合機構の組み合わせにより、前記繊維材料32に剥離可能に接着する、アセンブリ40。
【請求項2】
横方向および機械方向における接着剤層6の延長に沿った前記支持体7の別個の部分2の密度は、互いに独立に、少なくとも0.5cm-1である、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項3】
支持体7の別個の部分2の平均最大延長が、少なくとも1mmである、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項4】
支持体7の別個の部分2の間の平均距離が少なくとも1mmである、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項5】
前記支持体7の平均厚みが10μm〜1mmである、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項6】
前記接着剤が感圧接着剤である、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項7】
前記感圧接着剤が、(メタ)アクリレート、および/又は、天然ゴムベース若しくは合成ゴムベースの感圧接着剤から選択される、請求項6に記載のアセンブリ40。
【請求項8】
前記接着剤の平滑なポリエチレン表面からの90°剥離接着力が、1N/インチ〜10N/インチである、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項9】
前記雄ファスニング要素4が、前記支持体7の前記露出している主面から突出するステム4aを備える、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項10】
前記ステム4aが、前記支持体7の表面の反対側のステム端部に位置している拡大部分4bを備える、請求項9に記載のアセンブリ40。
【請求項11】
前記拡大部分4bが、フック、T字、J字、又はマッシュルーム頭部を形成する、請求項10に記載のアセンブリ40。
【請求項12】
前記支持体7の別個の部分3の表面積を含む前記接着剤層6の表面積に対する前記雄ファスニング要素4の平均密度が、10/cm2〜5,000/cm2である、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項13】
前記雄ファスニング要素4は、目付350g/m2未満の繊維材料32と剥離可能に係合できるように選択される、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項14】
前記繊維材料28が、綿、ナイロン、絹、織物、不織布、又は極細繊維材料、又はこのような材料の任意の混紡織物を含む群から選択される、請求項1に記載のアセンブリ40。
【請求項15】
基材5を提供し、このような基材5の露出面に接着剤層6を設ける工程、複数の雄ファスニング要素4を担持する主面7aを有する支持体7の複数の別個の部分3を提供する工程、および、前記支持体7のこのような別個の部分3を、主面7aの反対側にある支持体7の主面7bを介して、前記接着剤層6の露出面に接着させる工程を含む、請求項1に記載のアセンブリ40の作製方法。
【請求項16】
液体透過性トップシート21、前記トップシート21と反対側にある液体不透過性バックシート22、前記トップシート21と前記バックシート22の間にある吸液性コア23、縦縁部24a、24b、第1の端部位25、および第2の端部位26を備える生理用ナプキン20a又はおむつ20bなどの使い捨て吸収性物品であって、前記吸収性物品が、前記使い捨て吸収性物品を人の身体および/又は下着若しくはパンティに固定するためアセンブリ40を更に備える、使い捨て吸収性物品。
【請求項17】
前記第1の端部位25の各縦縁部24a、24bに隣接して配置されるテープタブ27を備える請求項16に記載の使い捨ておむつ20bであって、前記テープタブ27がそれぞれアセンブリ40を備え、前記使い捨て吸収性物品が、第2の端部位26に、アセンブリ40の前記雄ファスニング要素4と機械的に係合できる繊維材料32を更に備える、使い捨ておむつ20b。
【請求項18】
前記バックシート22上にアセンブリ40を担持する、請求項16に記載の使い捨て生理用ナプキン20a。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−212465(P2011−212465A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−160505(P2011−160505)
【出願日】平成23年7月22日(2011.7.22)
【分割の表示】特願2006−514339(P2006−514339)の分割
【原出願日】平成16年5月10日(2004.5.10)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】