説明

フィギュアコインおよびそのディスプレイ・保持用部材

【目的】 他の専用部材と適切に組合せ使用することで様々な物品を好みに応じて自由に装飾することができる新規なアクセサリーとしてのフィギュアコインとそれを広く応用するための専用開発されたディスプレイ用部材および保持用部材の提供。
【構成】 通常の人力では曲げることのできない強度を有せしめるために所定の厚さを持たせた鉄製の基本プレート材の少なくとも片面側に視覚的立体感を持たせた2次元画像データを表記せしめ、表記する画像データの外枠形状に沿った非定形の外観形状とした板状フィギュア部材であり、何らかの明確な目的用途に即した附属構造をまったく持たせていないフィギュアコインである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の専用部材と適切に組合せ使用することで様々な物品を好みに応じて自由に装飾することができる新規なアクセサリーとしてのフィギュアコインとそれを広く応用するための専用開発されたディスプレイ用部材および保持用部材に関するものである。
【0002】
なお、ここで、フィギュアコインとは本発明の特質を表現すべく選択された造語であり、立体的な対象物の表現を鉄製板材の表面に記載し、その対象物の概観シルエット形状(フィギュア)に沿って抜き出した多様な形状を持ち得るものであり、それ自体については表示された立体的デザイン表記と抜き出し形状の装飾観賞性以外には特定の技術的用途は存在せず、専用の保持部材等と組み合わせることで初めて多様な実用性ある物品の一部となり得る新規な物品である。
金属板材表面のデザイン性とその形状(フィギュア)のみを純粋に抽出し、物品そのものとしては特定の技術的価値を有しないところが、あたかも貨幣(コイン)が通貨価値のみを表してそれ以外のなんらの実用性も有しないことと共通して考えられることから、比喩的意味合いを込めて「フィギュアコイン」と命名したものである。
【背景技術】
【0003】
筆記用具などの各種文房具類、キーホルダーやキーケース、携帯電話用のストラップ、その他多様な日用品類にアクセサリー類を取付けて装飾し楽しむことは一般的に行われているところである。
すなわち、キャラクター類のデザインを利用したアクセサリー類を固定的に取付けた状態で製品化したり、キーホルダーやストラップ用のアクセサリー類のように特定の接続手段によって任意に対象物品に着脱させることが行われている。
また、より需要者の興味を惹くために人気キャラクターを採用したり、可動変化を楽しむことができるようにしたり、デザイン性の向上を図るようなことが行われるようになってきている。
キャラクター品を複数保存展示するための工夫としては以下のような提案もなされている。
【特許文献1】特開2006−6911号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記してきたような従来の技術では、お気に入りのキャラクターデザインがされたアクセサリー類であっても、それが物品に固着されたものであれば、例えばその物品が壊れれば共に廃棄せざるを得ないし、専用の接続手段を備えたキーホルダーやストラップ用のアクセサリー類だとしてもその接続手段自体の存在が好みのデザインを邪魔しているように感じられてしまう。
【0005】
すなわち、純粋に好みにキャラクター等のデザイン性を抽出して楽しみたい場合にも、特定用途の物品に固着されていたり接続用の構造を不可避とするものでは実現ができないのである。
【0006】
また、デザイン性を色々な方向から純粋に観賞することは従来技術では難しく、さらに物品の面部に取付けたりするアクセサリー類の場合には、取付のための裏面部にはデザイン性を要求することができない。
上記文献はたんに多数のフィギュア部材を収納するケースに過ぎない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記したような課題を解決すべく検討を重ねた結果として得られたものであり、純粋なデザイン性を観賞し楽しむための技術的工夫を凝らした金属板状アクセサリーであるフィギュアコインとそのディスプレイ・保持用の専用構造部材、これらを応用した各種物品を創作したもので、より詳しくは以下に示すとおりである。
【0008】
(1)通常の人力では曲げることのできない強度を有せしめるために所定の厚さを持たせた鉄製の基本プレート材の少なくとも片面側に視覚的立体感を持たせた2次元画像データを表記せしめ、表記する画像データの外枠形状に沿った非定形の外観形状とした板状フィギュア部材であり、何らかの明確な目的用途に即した附属構造をまったく持たせていないことを特徴とするフィギュアコイン。
【0009】
(2)2次元画像データとして、立体的対象物を写真撮影したデータを用い、基本プレート表面に印刷または表面盛り上げコーティングにより表示させることを特徴とする前記(1)項に記載のフィギュアコイン。
【0010】
(3)2次元画像データとして、遠近法や陰影付与により視覚的立体感を持たせて描出し画像データを用い、基本プレート表面に印刷または表面盛り上げコーティングにより表示させることを特徴とする前記(1)項に記載のフィギュアコイン。
【0011】
(4)2次元画像データとして、動作中または静止状態での各種ポーズを取った状態の人物や動物、ヌイグルミ、所定の方向から捉えた自動車やオートバイ、飛行機などの立体的物品の写真撮影データまたは描出データを用いることを特徴とする前記(1)項〜(3)項の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【0012】
(5)2次元画像データとして採用する同一対象物のポーズや表情、服装その他に関してバリエーションを与えてシリーズ化できることを特徴とする前記(1)項〜(4)項の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【0013】
(6)製造場所や製造時、製造個数などに関する識別情報となる表記を加えて生産管理することで希少価値性を購入者が判断できるようにすることでコレクション性を高めることを特徴とする前記(1)項〜(4)項の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【0014】
(7) 基本プレートの少なくとも一部分に貴金属や宝石その他の装飾効果の高い材料によるはめ込みやコーティングをさらに施していることを特徴とする前記(1)項〜(6)項の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【0015】
(8)前記(1)項〜(7)項の何れか1つに記載の鉄製のフィギュアコインを任意の向きで直立させたり吊るしたりできるように磁石を利用した展示部を設けていることを特徴とするフィギュアコイン用ディスプレイ部材。
【0016】
(9)前記ディスプレイ部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具、キーホルダーやキーケース、ストラップなどの物品に取付けられていることを特徴とする前記(8)項に記載のフィギュアコイン用ディスプレイ部材。
【0017】
(10)金属製ワイヤーの弾力性を利用して多用な形状のフィギュアコインの所望の箇所で挟み込み保持できることを特徴とする前記(1)項〜(7)項の何れか1つに記載のフィギュアコイン用保持部材。
【0018】
(11)金属製ワイヤーのフィギュアコイン用保持部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具のクリップ、ライター用のホルダー、ブッククリップ、キーホルダー、キーケース、ストラップなどとして所定目的の物品の装飾用に利用できるようにされたことを特徴とする前記(10)項に記載のフィギュアコイン用保持部材。
【発明の効果】
【0019】
通常の人力では曲げることのできない強度を有せしめるために所定の厚さを持たせた鉄製の基本プレート材の少なくとも片面側に視覚的立体感を持たせた2次元画像データを表記せしめ、表記する画像データの外枠形状に沿った非定形の外観形状とした板状フィギュア部材であり、何らかの明確な目的用途に即した附属構造をまったく持たせていないことにより、純粋にその形状と表現のみを視覚的に楽しむことを目的としたフィギュアコインを実現することが可能になる。
【0020】
2次元画像データとして、立体的対象物を写真撮影したデータを用い、基本プレート表面に印刷や表面盛り上げコーティングにより表示させることにより、写真技術により取得した現実に存在している立体的キャラクターなどの画像データをそのまま活用してリアルな表現を持ったフィギュアコインを容易に得ることができるようになる。
【0021】
2次元画像データとして、遠近法や陰影付与により視覚的立体感を持たせて描出し画像データを用い、基本プレート表面に印刷や表面盛り上げコーティングにより表示させることにより、アニメーションなどのキャラクターであってもその任意な形状活かしてそのままフィギュアコイン上に表現させることができるようになる。
【0022】
2次元画像データとして、動作中または静止状態での各種ポーズを取った状態の人物や動物、ヌイグルミ、所定の方向から捉えた自動車やオートバイ、飛行機などの立体的物品の写真撮影データまたは描出データを用いることにより、このような各種の既存2次元画像データを活かして自在な形状のフィギュアコインを製作することが可能なものとなる。
【0023】
2次元画像データとして採用する同一対象物のポーズや表情、服装その他に関してバリエーションを与えてシリーズ化できることで、人気のあるキャラクターなどのフィギュアコインに多様な変化を加えながらのシリーズ商品化が容易にできることになる。
【0024】
製造場所や製造時、製造個数などに関する識別情報となる表記を加えて生産管理することで希少価値性を購入者が判断できるようにすることでコレクション性を高めることにより、趣味性の高い商品シリーズとすることができるようになる。
【0025】
基本プレートの少なくとも一部分に貴金属や宝石その他の装飾効果の高い材料によるはめ込みやコーティングをさらに施していることで、より装飾性を高めコレクション価値を付加することができ、趣味性を一層高くしたフィギュアコインを実現できるようになる。
【0026】
上記に記載の鉄製のフィギュアコインを任意の向きで直立させたり吊るしたりできるように磁石を利用した展示部を設けているディスプレイ部材により、磁力を利用して自由な向きにフィギュアコインを固定展示することができ、純粋な観賞性をより自由に楽しむことができるようになる。
【0027】
前記ディスプレイ部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具、キーホルダーやキーケース、ストラップなどの物品に取付けられていることにより、本発明のフィギュアコインの特質を損なわずに活用しながら多様な実用的物品に応用することが可能となる。
【0028】
金属製ワイヤーの弾力性を利用して多用な形状のフィギュアコインの所望の箇所で挟み込み保持できる保持部材により、フィギュアコインの外観形状の多様性に追随しながらも観賞性を損なわずに自由な挟み込み保持を実現することができるようになる。
【0029】
金属製ワイヤーのフィギュアコイン用保持部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具のクリップ、ライター用のホルダー、ブッククリップ、キーホルダー、キーケース、ストラップなどとして所定目的の物品の装飾用に利用できるようにされたことにより、フィギュアコインの純粋な観賞性と様々な物品の実用性とを結び付けた応用展開が可能なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
上記してきたような本発明の具体的な実施形態の幾つかを、添付図面等を利用しながら以下において説明する。
図1は、本発明であるフィギュアコイン1の基本プレート1aについてそのいくつかの代表例を示したものである。すなわち、基本プレート1aのシルエット的な外観形状は多様なものが採用可能であり、例えば、アイドルのポーズを決めた姿、スポーツ選手の動作の一瞬、人気スーパーカーの姿、各種動物の姿などが考えられる。
【0031】
図には表示していないが、実際のフィギュアコイン1とする場合には、そのシルエット的外観形状に即した表記を印刷等の表示手段によって表面に行う。すなわち、そのポーズをとったアイドルの様子やその動作をしている瞬間のスポーツ選手、スーパーカーや動物などの様子を実際にサイズ等を揃えてフィギュアコイン1の表面上に表示させるのである。
【0032】
このコイン表面への実際の表示は、少なくともその片面側、好ましくは両面に行うべきであり、両面に行う場合には表面側に正面からの姿、裏面側に背面からの姿を表示させることで、そのポーズの後姿を楽しむこともできるようになる。また、この表示はコイン表面上への平面的なものになるが、視覚的には立体感のあるものとして表示させる必要がある。フィギュアコイン1を立体的な存在として観察できるようにするためである。
【0033】
フィギュアコイン1の素材としては磁石による着脱操作に対応できるように鉄製のものとする必要があり、また、一般のコイン同様に普通の間の力では曲げたり変形したりできないようにするべきで、そのために強度や厚み、サイズなどが選択される。
【0034】
さらに、本発明のフィギュアコイン1は、一定の技術的目的を達成するための構造を一切持たないようにしている。すなわち、例えばキーホルダーのアクセサリーとするための接続構造や何か他の道具として利用し易くするための用途形状などは敢えて排除しているのである。これにより、採用している基本プレート1aのシルエット的な外観枠形状やコイン表面に表示された対象の立体感ある表現を純粋にそのまま観賞し楽しむことができるようになるのである。
【0035】
コイン表面に表示せしめるアイドルやスポーツ選手、スーパーカーや各種動物については、その視覚的立体表現を写真撮影により取得するものとして問題ない。写真撮影はその遠近感や陰影によって当然に視覚的立体感のある表現となっており、所望の姿勢状態などを抽出して外観枠形状を基本プレート1aとしたものの表面に印刷や貼り付けによって表示させることが可能なのである。
この表示手法としては、やや盛り上がった表現となる特殊印刷などの手法を採用することも可能で、独特の風合いを実現することが可能となる。
【0036】
また、このように写真撮影によって取得した画像データを利用するのであれば、実際に立体化したキャラクター人形などにするには手間もコストもかかるようなリアルなものが低コストかつ迅速に独特の立体感を持った本発明フィギュアコイン1として商品化することができるのである。
【0037】
コイン表面に表示させる素材は写真撮影によるリアルなものだけでなく、アニメやCG上の表現としてなされた画像データを利用することも可能である。このような素材も本発明のフィギュアコイン1に採用することができるので、アニメやCG上のキャラクターをも容易に商品化することが可能となる。
【0038】
このように実際の写真撮影により取得する画像であれ、アニメやCGによる画像であれ、本発明のフィギュアコイン1には簡単に採用することが可能であるから、採用する人気キャラクターなどに関してもその姿勢ポーズのバリエーションなどを複数シリーズ化して商品化することが簡単に行えるようになる。従来のリアルな立体キャラクター人形などでは型起こしその他に多大の費用と時間がかかることから、ことなったポーズのシリーズ化などは限られた範囲でしか行えなかったが、本発明フィギュアコイン1では少量生産であってもコスト割れすることなく商品化できるのである。
【0039】
さらにこのように少量多ポーズでのシリーズ商品化が可能であることから、市場の需要や人気などに基づいてコレクション性や希少価値性が生じることが予想され、このような場合に購入者の満足を得るために、製造場所や製造時、製造個数などに関する識別情報となる表記を加えて生産管理することが望ましいと考えられる。
【0040】
さらに、このような希少価値性を高め、より一層の装飾アクセサリーとしての観賞性を増すため、基本プレート1aの少なくとも一部分に貴金属や宝石その他の装飾効果の高い材料によるはめ込みやコーティングをさらに施すことが望ましい。
【0041】
上記してきたように、本発明のフィギュアコイン1はそのもの自体としては観賞娯楽性以外の価値を有していないものである。したがって、これをより良く観賞するためや身の回り品として持ち歩くため、コレクションとして整理展示しながら保存するためには、このフィギュアコイン1の特性に即した周辺器具が必要となるものであり、これらの各種周辺器具を利用して多くの物品にフィギュアコイン1を組み合わせ応用することが可能となるのである。
【0042】
図2および図3は、シャープペンシルやボールペンといった筆記具2のクリップ部にフィギュアコイン1を自在に着脱保持させるためのディスプレイ部材3の一例を示したものである。すなわち、金属線材4の弾力性を利用して挟み込み保持するものであり、フィギュアコイン1の厚みに応じたしっかりとした保持を実現するための先端部5を有している。
金属線材4の弾力性を利用するものであることから、多様な外観枠形状となり得るフィギュアコイン1に対しても即応した保持が実現できるものである。
【0043】
また、図4は、同じく筆記具2のクリップ部や軸先端部に磁石6を利用して本発明の鉄製フィギュアコイン1を保持させてディスプレイするための器具構造を示したものである。この場合にも任意の向きを持たせた展示手法が可能になると理解できる。
【0044】
図5は、金属線材4の弾力性を利用した保持ディスプレイ部材をメモクリップ7として応用する場合について説明したものである。日常的に使用するメモクリップ7のごときについても本発明のフィギュアコイン1は適宜に展示可能とすることができるのである。
【0045】
図6は、メモスタンド8にフィギュアコイン1を展示させるための周辺保持器具の1例を示したものである。この場合には磁石6を利用しているが、もちろんここでも金属線材4の弾力性を利用した挟み込み保持構造を採用することも可能である。
【0046】
図7は、さらに別の応用例としてライターの保持具9に本発明のフィギュアコイン1を自在に着脱させるための周辺器具構造の1例を示したものである。
このようにいずれにしても本発明のフィギュアコイン1そのものはなんら特別な接続構造などを有しない自由な形状を持たせたものとして展開可能でありながら、適切な周辺器具との組合せによって保持し展示可能とすることで、上記説明してきた以外の日用製品に広く応用して自由な使用を可能とすることができることが理解されるべきである。
【0047】
図8は、さらに本発明のフィギュアコイン1を複数個まとめて整理しながら保持携帯するに好適な保持ケース10の1例を示している。種類によってことなった外観枠形状を取ったフィギュアコイン1を複数個きちんと保持携帯するために相応しいケース10となっているものである。
【0048】
図9は、この保持ケース10における保持構造として採用した金属線材4の弾力性を利用したリング状形状の保持具11についてやや詳しく説明したものである。このような形状とすることでもしっかりとした保持関係は可能であり、視覚的変化を持たせた保持構造として装飾性などをも向上させるものとなっている。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上説明してきたような本発明のフィギュアコインによれば、採用するキャラクターなどの純粋に美的な外観を観賞することができる新規な製品展開を行うことができ、低コストでバリエーションを増やしながらのシリーズ商品化が可能となる。また、保持展示用の周辺器具との適切な組み合わせによって、多様な身の回りの日用品に応用展開することも可能であり、関連商品への需要喚起も期待することができるものであるから、産業上の利用可能性において優れた発明であると理解されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の基本プレートに関してそのバリエーションの例を示した図面である。
【図2】筆記用具のクリップ部に本発明を採用する場合の若干例について示した図面である。
【図3】筆記用具のクリップ部に本発明フィギュアコインを着脱する際の様子を説明する図面である。
【図4】磁石を利用した方式によりフィギュアコインを筆記具に着脱する場合の1例を示した図面である。
【図5】メモクリップに本発明を応用する場合の1例を示した図面である。
【図6】メモスタンドに本発明を応用する場合の1例を示した図面である。
【図7】ライターホルダーに本発明を応用する場合の1例を示した図面である。
【図8】フィギュアコインケースの1例である。
【図9】リング状保持部材の1例である。
【符号の説明】
【0051】
1 フィギュアコイン
1a 基本プレート
2 筆記具
3 ディスプレイ部材
4 金属線材
5 保持先端部
6 磁石
7 メモクリップ
8 メモスタンド
9 ライターホルダー
10 フィギュアコインケース
11 リング状保持具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常の人力では曲げることのできない強度を有せしめるために所定の厚さを持たせた鉄製の基本プレート材の少なくとも片面側に視覚的立体感を持たせた2次元画像データを表記せしめ、表記する画像データの外枠形状に沿った非定形の外観形状とした板状フィギュア部材であり、何らかの明確な目的用途に即した附属構造をまったく持たせていないことを特徴とするフィギュアコイン。
【請求項2】
2次元画像データとして、立体的対象物を写真撮影したデータを用い、基本プレート表面に印刷または表面盛り上げコーティングにより表示させることを特徴とする請求項1に記載のフィギュアコイン。
【請求項3】
2次元画像データとして、遠近法や陰影付与により視覚的立体感を持たせて描出し画像データを用い、基本プレート表面に印刷または表面盛り上げコーティングにより表示させることを特徴とする請求項1に記載のフィギュアコイン。
【請求項4】
2次元画像データとして、動作中または静止状態での各種ポーズを取った状態の人物や動物、ヌイグルミ、所定の方向から捉えた自動車やオートバイ、飛行機などの立体的物品の写真撮影データまたは描出データを用いることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【請求項5】
2次元画像データとして採用する同一対象物のポーズや表情、服装その他に関してバリエーションを与えてシリーズ化できることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【請求項6】
製造場所や製造時、製造個数などに関する識別情報となる表記を加えて生産管理することで希少価値性を購入者が判断できるようにすることでコレクション性を高めることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【請求項7】
基本プレートの少なくとも一部分に貴金属や宝石その他の装飾効果の高い材料によるはめ込みやコーティングをさらに施していることを特徴とする請求項1〜請求項6に何れか1つに記載のフィギュアコイン。
【請求項8】
請求項1〜請求項7の何れか1つに記載の鉄製のフィギュアコインを任意の向きで直立させたり吊るしたりできるように磁石を利用した展示部を設けていることを特徴とするフィギュアコイン用ディスプレイ部材。
【請求項9】
前記ディスプレイ部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具、キーホルダーやキーケース、ストラップなどの物品に取付けられていることを特徴とする請求項8に記載のフィギュアコイン用ディスプレイ部材。
【請求項10】
金属製ワイヤーの弾力性を利用して多用な形状のフィギュアコインの所望の箇所で挟み込み保持できることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1つに記載のフィギュアコイン用保持部材。
【請求項11】
金属製ワイヤーのフィギュアコイン用保持部材がシャープペンシルやボールペンなどの筆記用具のクリップ、ライター用のホルダー、ブッククリップ、キーホルダー、キーケース、ストラップなどとして所定目的の物品の装飾用に利用できるようにされたことを特徴とする請求項10に記載のフィギュアコイン用保持部

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−183309(P2008−183309A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−20999(P2007−20999)
【出願日】平成19年1月31日(2007.1.31)
【出願人】(591049527)株式会社サカモト (29)
【Fターム(参考)】