説明

フィスカルプリンタ

【課題】簡単な構成によりフィスカル制御回路基板がプリンタ本体から取り外された日時を確実に記憶保持して、不正行為を確実に発見できるようにしたセキュリティ性に優れたフィスカルプリンタを提案すること。
【解決手段】フィスカルプリンタ1は取り外し可能なフィスカル制御回路基板4を有し、ここには、フィスカルメモリ8、バックアップ用電池電源11、リアルタイムクロック10、および、フィスカル制御回路基板4が取り外されたことを検出するための検出回路15が搭載されている。リアルタイムクロック10は、検出回路15から検出信号が入力される入力端子10b(1)と、フィスカル制御回路基板4が外されたことを示す検出信号が入力されると、当該フィスカル制御回路基板4が外されたことを示すデータを当該検出信号の入力時点の時刻と対応付けて記憶する記憶部10cとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レシート等の印刷と共に販売取引に関するフィスカル情報をフィスカルメモリに記憶保持する機能を備えたフィスカルプリンタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
フィスカルプリンタは、一般のプリンタのように単にテキストデータなどを印刷するだけでなく、商品等の販売取引に関する売上金額、課税額等の決済情報(フィスカル情報)を記憶保持する機能を備えており、例えば、POSシステムなどにおいてキャッシュレジスタのプリンタとして用いられている。記憶すべきフィスカル情報は、一般に各国の法律により定められており、フィスカルメモリと呼ばれる記憶部に記憶保持されるようになっている。特許文献1、2には、フィスカル情報を記憶保持するためのフィスカルメモリを備えたキャッシュレジスタが開示されている。特許文献3には、フィスカルメモリを備えたフィルカルプリンタが開示されている。
【0003】
フィスカル情報は税務鑑査用データなどとして用いられるので、外部からアクセスして改竄されないように全体が樹脂などで封止された不揮発性メモリ等からなるフィスカルメモリに記憶保持される。フィスカルメモリは、プリンタ制御回路基板とは別個のフィスカル制御回路基板に搭載され、フィスカル制御回路基板はプリンタ本体に対して取り外し可能に取り付けられており、正当な権限のある担当者が、フィスカルプリンタからフィスカル制御回路基板を取り外して、そこに搭載されているフィスカルメモリの記憶データを取得できるようになっている。
【特許文献1】特開平05−120567号公報
【特許文献2】特開平08−161644号公報
【特許文献3】特開2008−276593号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、フィスカル制御回路基板は、フィスカルメモリからデータを読み取るためにフィスカルプリンタから取り外される場合の他、フィスカル制御回路基板に搭載されているROMなどにインストールされているプログラムにバグなどがある場合等のメンテナンス時にも取り外される。したがって、フィスカルプリンタにおいては、フィスカル制御回路基板の取り外し日時を記憶保持しておき、フィスカル制御回路基板の取り外しが正当な権限の下に行われたのか、あるいは、フィスカルメモリのデータ改竄、不正読み取りなどの目的で取り外されたのかを、取り外し日時に基づき確認できるようにしておくことがセキュリティの点から望ましい。
【0005】
本発明の課題は、この点に鑑みて、簡単な構成により、フィスカル制御回路基板がプリンタ本体から取り外された日時を確実に記憶保持できるようにし、不正行為を確実に発見できるようにしたセキュリティ性に優れたフィスカルプリンタを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明のフィスカルプリンタは、
印刷動作を制御するプリンタ制御部が搭載されているプリンタ制御回路基板と、
フィスカル情報を記憶保持するためのフィスカルメモリと、
バックアップ用電池電源と、
リアルタイムクロックと、
プリンタ本体に対して着脱可能に搭載されているフィスカル制御回路基板と、
前記フィスカル制御回路基板がプリンタ本体から取り外されたことを検出する検出回路とを有し、
前記フィスカル制御回路基板に、前記フィスカルメモリ、前記バックアップ用電池電源、および、前記リアルタイムクロックが搭載されており、
前記リアルタイムクロックは、
前記検出回路から検出信号が入力される入力端子と、
前記フィスカル制御回路基板が外されたことを示す前記検出信号が入力されると、当該フィスカル制御回路基板が外されたことを示すデータを当該検出信号の入力時点の時刻と対応付けて記憶する記憶部とを備えていることを特徴としている。
【0007】
本発明では、フィスカル制御回路基板に搭載されているリアルタイムクロックをフィスカル制御回路基板が取り外された日時を記録するために利用しており、このために、リアルタイムクロックに、フィスカル制御回路基板が取り外されたことを示す検出信号が入力される入力端子と、検出信号が入力されると、そのことを表すデータを入力時刻と共に記憶保持する記憶機能とを搭載している。したがって、フィスカル制御回路基板が取り外されたことを検出して記憶するための機構を、簡単かつコンパクトで廉価に構成できる。
【0008】
ここで、フィスカルプリンタでは、一般に、前記フィスカル制御回路基板に、前記プリンタ制御回路基板に対して取り外し可能な状態で電気的に接続しているコネクタ端子部が搭載されており、前記フィスカルメモリは、たとえば全体が樹脂でオーバーモールドされた状態で前記フィスカル制御回路基板に搭載され、前記コネクタ端子部を介してのみアクセス可能となっている。そこで、前記検出回路として、前記フィスカル制御回路基板に搭載された検出用配線を備え、この検出用配線の一端側を前記コネクタ端子部を介して前記プリンタ制御回路基板に搭載されている接地端子に接続し、当該検出用配線の他端側を、前記リアルタイムクロックの前記入力端子と、プルアップ抵抗を介して前記バックアップ用電池電源とに並列接続した構成のものを用いることができる。
【0009】
この構成の検出回路では、フィスカル制御回路基板がプリンタ本体に取り付けられている状態、すなわち、コネクタ端子部がプリンタ制御回路基板に接続されている状態では、検出回路の検出用配線の一端側がプリンタ制御回路基板側に接地されており、リアルタイムクロックの入力端子は接地電位である低レベル状態に保持される。フィスカル制御回路基板がプリンタ本体から取り外されると、検出用配線の接地側が切断されるので、入力端子はプルアップ抵抗によるプルアップ電位である高レベル状態に立ち上がる。この検出信号の立ち上がりをトリガーとして、リアルタイムクロック内の記憶部に、その時の時刻が書き込まれる。かかる検出回路は、回路規模が小さく、回路構成も単純であり、消費電力も少ないという利点がある。
【0010】
次に、フィスカルプリンタにおいては、フィスカル制御回路基板からフィスカルメモリが取り外される場合がある。フィスカルメモリが取り外された場合においても、それが正当な権限の下で行われたものであるか不正行為によるものであるのかを確認できるように、フィスカルメモリの取り外し履歴を記憶保持できることが望ましい。
【0011】
このために、本発明のフィスカルプリンタでは、前記フィスカル制御回路基板に、当該フィスカル制御回路基板から前記フィスカルメモリが取り外されたことを検出する第2検出回路を搭載し、前記リアルタイムクロックを、前記第2検出回路から検出信号が入力される第2入力端子と、当該第2入力端子に前記フィスカルメモリが外されたことを示す前記検出信号が入力されると、当該フィスカルメモリが外されたことを示すデータを当該検出信号の入力時点の時刻と対応付けて記憶する第2記憶部とを備えた構成としている。
【0012】
この場合においても、前記第2検出回路として、前記フィスカルメモリに搭載されている接地用コネクタ端子と、前記フィスカル制御回路基板に搭載されている検出用配線とを備え、当該検出用配線の一端側を前記接地用コネクタ端子に取り外し可能に接続し、その他端側を、前記第2入力端子と、第2プルアップ抵抗を介して前記バックアップ用電池電源とに並列接続した構成のものを用いることができる。このようにすると、第2検出回路を、コンパクトで単純な構成にでき、消費電力も少なくて済むという利点がある。
【発明の効果】
【0013】
本発明のフィスカルプリンタでは、フィスカル制御回路基板に搭載されているリアルタイククロックをフィスカル制御回路基板が取り外された日時を記録するために利用しており、また、そのために、リアルタイムクロックに、フィスカル制御回路基板が取り外されたことを示す検出信号が入力される入力端子と、検出信号が入力されると、そのことを表すデータを入力時刻と共に記憶保持する記憶機能とを搭載している。したがって、本発明によれば、メカニカルスイッチ、光学スイッチなどの検出機構を設けてフィスカル制御回路基板が取り外されたことを検出する場合とは異なり、フィスカル制御回路基板が取り外されたことを検出して記憶するための機構を、簡単かつコンパクトで廉価に構成でき、消費電力も少なくて済む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明を適用したフィスカルプリンタの実施の形態を説明する。
【0015】
図1は本実施の形態に係るフィスカルプリンタの制御系の主要部分を示す概略ブロック図である。フィスカルプリンタ1は、例えば、POSシステムのホスト側のコンピュータ2に接続して用いられ、コンピュータ2の側から供給される販売取引に関する印刷情報を印刷してレシートとして発行する。また、例えば決済処理の度に、コンピュータ2の側から供給される販売取引に関するフィスカル情報を記憶保持する機能を備えている。
【0016】
フィスカルプリンタ1は、プリンタ制御回路基板3およびフィスカル制御回路基板4を備えている。プリンタ制御回路基板3には、印刷動作を行うために、一般のプリンタと同様なプリンタ制御機能を備えたプリンタ制御用CPU5および印刷制御用のファームウェア等が記憶されている書き替え可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(フラッシュROM)6が搭載されている。
【0017】
フィスカル制御回路基板4には、フラッシュメモリ、OTP-EPROMなどからなるフィスカル制御プログラムなどが格納されているプログラムメモリ7、フィスカル情報を記憶保持するためのフラッシュROMなどからなるフィスカルメモリ8、フィスカルメモリ書き込み制御機能を備えたフィスカルメモリ書き込み制御用CPU9、リアルタイムクロック(RTC)10およびバックアップ用の電池電源11が搭載されている。フィスカルメモリ書き込み制御用CPU9は、ホスト側のコンピュータ2との間で情報の送受信を行うためのインターフェース機能およびプリンタ制御用CPU5との間で情報の送受信を行うためのインターフェース機能を備えている。
【0018】
また、フィスカル制御回路基板4には、レシート内容を記憶保持するためのEJ(電子ジャーナル)メモリ12aおよびEJメモリ制御用のサブCPU12bが搭載されている。EJメモリ制御用のサブCPU12bはフィスカルメモリ書き込み制御用CPU9との間で通信を行い、フィスカルプリンタ1によるレシート発行毎に、レシート内容に関する情報を受け取り、受け取った情報をEJメモリ12aに記憶保持する。
【0019】
フィスカル制御回路基板4は、プリンタ本体から取り外し可能な状態に取り付けられており、プリンタ制御回路基板3に対しては着脱可能なコネクタ14を介して電気的に接続されている。コネクタ14は、プリンタ制御回路基板3に搭載されているプリンタ側コネクタ端子部14aと、フィスカル制御回路基板4に搭載されているフィスカル側コネクタ端子部14bとを備え、これらが取り外し可能な状態で接続されている。
【0020】
ここで、フィスカル制御回路基板4には、当該フィスカル制御回路基板4がプリンタ本体から取り外されたこと、換言すると、コネクタ14が切り離されたことを検出する検出回路15が搭載されている。また、フィスカル制御回路基板4からフィスカルメモリ8が取り外されたことを検出する第2検出回路16が搭載されている。
【0021】
リアルタイムクロック10は、内蔵の水晶振動子を用いて現在時刻を計時する一般的な計時回路10aと共に、検出回路15および第2検出回路16の検出信号が入力される入力端子10b(1)、10b(2)と、入力される検出信号に基づき、フィスカル制御回路基板4が取り外された日時およびフィスカルメモリ8が取り外された日時を記憶可能なSRAMなどからなる記憶部10cとを備えている。
【0022】
次に、検出回路15はフィスカル制御回路基板4に搭載されている検出用配線15aを備えており、この検出用配線15aの一端側はフィスカル側コネクタ端子部14bにおける接地用端子14cに接続されている。接地用端子14cはプリンタ側コネクタ端子部14aを介して、プリンタ制御回路基板3の側(プリンタ本体側)の接地端子17に接続されている。検出用配線15aの他端側はリアルタイムクロック10の入力端子10b(1)に接続されていると共に、プルアップ抵抗15bを介してバックアップ用の電池電源11に接続されている。
【0023】
フィスカル制御回路基板4がプリンタ本体に取りけられている状態(コネクタ14が接続されている状態)では、リアルタイムクロック10の入力端子10b(1)は低レベル(接地電位)に保持されている。フィスカル制御回路基板4が取り外されてコネクタ14が切り離されると、入力端子10b(1)は高レベル(プルアップ抵抗15bによって規定される高電位)に切り替わる。
【0024】
したがって、リアルタイムクロック10の側では入力端子10b(1)が低レベルから高レベルに切り替わったことにより、フィスカル制御回路基板4が取り外されたことを知ることができる。本例では、記憶部10cの記憶領域10dに、入力端子10b(1)が低レベルから高レベルに切り替わったことをトリガーとして、フィスカル制御回路基板4が取り外されたことを表すデータが、その時点の時刻と対応付けした形態で記憶される。よって、リアルタイムクロック10には、フィスカル制御回路基板4が取り外された日時の履歴情報が蓄積される。この蓄積情報を確認することにより、取り外しが正当な権限の下に行われたものなのか、不正行為によって行われたものであるのかを区別でき、これにより不正行為を確実に発見できる。これにより、フィスカルデータのセキュリティ性能が向上する。
【0025】
一方、フィスカルメモリ8の取り外しを検出するための第2検出回路16も上記の検出回路15と同様に構成されている。第2検出回路16の検出用配線16aは、その一端がフィスカルメモリ8に搭載されている接地用コネクタ端子8aに接続されている。接地用コネクタ端子8aはフィスカルメモリ8あるいはフィスカル制御回路基板4の接地端子18に接続されている。検出用配線16aの他端側は、リアルタイムクロック10の入力端子10b(2)に接続されていると共に、第2プルアップ抵抗16bを介してバックアップ用の電池電源11に接続されている。
【0026】
したがって、検出回路15の場合と同様に、フィスカルメモリ8がフィスカル制御回路基板4から取り外されると、リアルタイムクロック10の入力端子10b(2)の入力信号が、フィスカルメモリ8が取り外されたことを示す高レベルに切り替わる。リアルタイムクロック10は、フィスカルメモリ8が取り外されたことを表すデータを、その時刻と対応付けして、記憶部10cの第2記憶領域10eに記憶保持する。よって、リアルタイムクロック10には、フィスカルメモリ8が取り外されたことを示す履歴も記憶保持されるので、フィスカルデータのセキュリティを一層高めることができる。
【0027】
以上説明したように、フィスカルプリンタ1では、そこに取り付けられているフィスカル制御回路基板4が取り外されたことの検出および記憶を、当該フィスカル制御回路基板4に搭載されているリアルタイムクロック10を利用して行うようにしている。したがって、フィスカル制御回路基板4が取り外されたか否かの検出機構、その時刻を記憶するための記憶機構を、簡単な回路構成により廉価に構成できる。
【0028】
なお、上記の例において、プログラムメモリ7、EJメモリ12aなどが取り外されたことを検出するための検出回路を設けてもよい。この場合においても検出回路としては上記の検出回路15、16と同様な構成のものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を適用したフィスカルプリンタの制御系を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
1 フィスカルプリンタ、2 コンピュータ、3 プリンタ制御回路基板、4 フィスカル制御回路基板、5 プリンタ制御用CPU、6 フラッシュメモリ、7 プログラムメモリ、8 フィスカルメモリ、8a 接地用コネクタ端子、9 フィスカルメモリ書き込み制御用CPU、10 リアルタイムクロック、10a 計時回路、10b(1)、10b(2) 入力端子、10c 記憶部、10d 記憶領域、10e 第2記憶領域、11 バックアップ用の電池電源、12a EJメモリ、12b EJメモリ制御用のサブCPU、13 フラッシュメモリ、14 コネクタ、14a プリンタ側コネクタ端子部、14b フィスカル側コネクタ端子部、14c 接地用端子、15 検出回路、15a 検出用配線、15b プルアップ抵抗、16 第2検出回路、16a 検出用配線、16b 第2プルアップ抵抗、17,18 接地端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷動作を制御するプリンタ制御部が搭載されているプリンタ制御回路基板と、
フィスカル情報を記憶保持するためのフィスカルメモリと、
バックアップ用電池電源と、
リアルタイムクロックと、
プリンタ本体に対して着脱可能に搭載されているフィスカル制御回路基板と、
前記フィスカル制御回路基板がプリンタ本体から取り外されたことを検出する検出回路とを有し、
前記フィスカル制御回路基板に、前記フィスカルメモリ、前記バックアップ用電池電源、および、前記リアルタイムクロックが搭載されており、
前記リアルタイムクロックは、
前記検出回路から検出信号が入力される入力端子と、
前記フィスカル制御回路基板が外されたことを示す前記検出信号が入力されると、当該フィスカル制御回路基板が外されたことを示すデータを当該検出信号の入力時点の時刻と対応付けて記憶する記憶部とを備えていることを特徴とするフィスカルプリンタ。
【請求項2】
前記フィスカル制御回路基板には、前記プリンタ制御回路基板に対して取り外し可能な状態で電気的に接続されているコネクタ端子部が搭載されており、
前記フィスカルメモリは前記コネクタ端子部を介してのみアクセス可能となっており、
前記検出回路は前記フィスカル制御回路基板に搭載された検出用配線を備えており、
この検出用配線は、その一端側が、前記コネクタ端子部を介して前記プリンタ制御回路基板に搭載されている接地端子に接続され、その他端側が、前記リアルタイムクロックの前記入力端子と、プルアップ抵抗を介して前記バックアップ用電池電源とに並列に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のフィスカルプリンタ。
【請求項3】
前記フィスカル制御回路基板には、当該フィスカル制御回路基板から前記フィスカルメモリが取り外されたことを検出する第2検出回路が搭載されており、
前記リアルタイムクロックは、
前記第2検出回路から検出信号が入力される第2入力端子と、当該第2入力端子に前記フィスカルメモリが外されたことを示す前記検出信号が入力されると、当該フィスカルメモリが外されたことを示すデータを当該検出信号の入力時点の時刻と対応付けて記憶する第2記憶部とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のフィスカルプリンタ。
【請求項4】
前記第2検出回路は、前記フィスカルメモリに搭載されている接地用コネクタ端子と、前記フィスカル制御回路基板に搭載されている検出用配線とを備えており、
この検出用配線は、その一端側が、前記接地用コネクタ端子に取り外し可能に接続され、その他端側が、前記第2入力端子と、第2プルアップ抵抗を介して前記バックアップ用電池電源とに並列に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のフィスカルプリンタ。

【図1】
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【公開番号】特開2010−134580(P2010−134580A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−308258(P2008−308258)
【出願日】平成20年12月3日(2008.12.3)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】