説明

フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを担体油として含有する組成物

【課題】農薬、食品添加剤等の有効成分の担体として毒性の問題を与えない担体油を提供すること。
【解決手段】100℃での動粘度がISO 3014で測定して1〜25mm/sのフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルと、肥料、殺虫剤、除草剤、農薬、又は食品用銘柄添加剤から選ばれた有効成分とを含む組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肥料、農薬又は食品用銘柄添加剤のような有効成分の担体油としてホワイトオイルを含有する組成物に向けたものである。
【背景技術】
【0002】
担体油は、通常、農薬、肥料配合物又は食品用銘柄添加剤の希釈剤及び塗料剤として役立つ。これは特に有効成分が固体、例えば粉末状の場合、関係する。担体油の添加は、塗布可能の状態を生じるが、材料を湿度及び/又は酸化から保護する場合も生じる。従来の担体液は、例えばWatkins,“Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”,第2版,Darland Books,Caldwell N.J.;J.Wiley & Sons,N.Y;Marsden,“Solvent Guide”,第2版,Interscience,N.Y.,1950;McCutcheon’sに記載されている。
【0003】
例えば配合農薬を耕地に塗布する場合、配合農薬を担体に添加して使用される。耕地塗布の場合、担体の主な目的は、少量の配合農薬を広い面積に均一に分散可能にすることである。既知の噴霧用担体液としては、噴霧すべき材料が水溶性で充分安定な場合は水;植物油;及び鉱物ガス油がある。鉱物ガス油による問題は、芳香族及びナフテン系成分の存在により海の生活形に毒性の問題を引き起こすことである。これは毒性の低いガス油を使用することで解決できるが、一般に混合物又は溶液は引火点が低く、特別な注意を必要とする上、例えば静電気の放電による出火を防止するため、特別な塗布装置を使用しなければならないという別の問題がある。
【0004】
一方、固体肥料粒子は、例えばGB−A−1385697に開示された尿素肥料のように、殆どの場合、これら化合物又は組成物の吸湿性による凝集を低減するため、コーティングを必要とする。この文献には、尿素粒体の水吸着性を低減する方法として、粒体を、鉱油と固体パラフィン、分子量が500〜5000で融点が85〜115℃の合成パラフィン、及び動物性又は植物性油脂とを混合してなるコーティング剤で処理する方法が記載されている。この担体油の欠点は、コーティング剤の生物学的受容性、特に海の生活形を低下させる鉱油が存在することである。
【特許文献1】GB−A−1385697
【特許文献2】EP−A−1382639
【特許文献3】WO−A−99/34917
【特許文献4】EP−A−532118
【特許文献5】EP−A−776959
【特許文献6】EP−A−668342
【特許文献7】US−A−4943672
【特許文献8】US−A−5059299
【特許文献9】WO−A−9934917
【特許文献10】WO−A−9920720
【特許文献11】WO−A−00/14179
【特許文献12】US−A−4859311
【特許文献13】WO−A−97/18278
【特許文献14】US−A−5053373
【特許文献15】US−A−5252527
【特許文献16】US−A−4574043
【特許文献17】US−A−5157191
【特許文献18】WO−A−00/29511
【特許文献19】EP−B−832171
【特許文献20】WO−A−9410263
【特許文献21】WO 2004/000975
【非特許文献1】Watkins,“Handbook of Insecticide Dust Diluents and Carriers”,第2版,Darland Books,Caldwell N.J.;J.Wiley & Sons,N.Y;
【非特許文献2】Marsden,“Solvent Guide”,第2版,Interscience,N.Y.,1950;McCutcheon’s.
【非特許文献3】“Lubricant Base Oil and Wax Processing”,Avilino Sequeira,Jr,Marcel Dekker Inc.,New York,1994,第6章226〜227頁
【非特許文献4】“Detergents and Emulsifiers Annual”,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.
【非特許文献5】Sisley及びWood,“Encyclopedia of Surface Active Agents”,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964
【非特許文献6】Schonfeldt,“Grenzflachenaktive Athylenoxideaddukte”,Wiss.Verlagsgesell.,Stuttgart 1967
【非特許文献7】Winnacker−Kuchler,“Chemische Technologie”,第7巻,C.Hanser Verlag Munich,第4版1986
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、前記問題を回避するか、或いは少なくとも低減することである。更に本発明の目的は、肥料、殺虫剤、除草剤、又は他の有効成分用の代替担体油を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的及び他の目的は、本発明に従って、100℃での動粘度が、ISO 3014で測定して1〜25mm/sのフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルと、肥料、殺虫剤、除草剤、農薬、又は食品用銘柄添加剤から選ばれた有効成分とを含む組成物を提供することにより達成される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の組成物は、意外にも組成物の生分解容易性で表現される生物学的受容性を向上し、同時に本発明組成物に使用されるホワイトオイルは、例えば食品用に使用されるEU指針90/128/EECで要求される炭素数25未満の鉱物炭化水素を5%(w/w)未満の含有量で含有する。
更に、フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、鉱物油から誘導される薬用ホワイトオイルよりも一層容易に得られるので、フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを使用するのは有利である。更なる利点は、フィッシャー・トロプシュ法の性質から、硫黄及び窒素の含有量がゼロに近いことである。
【0008】
別の利点は、フィッシャー・トロプシュ誘導油の流動点は、通常、同等の粘度を有する鉱物油誘導ホワイトオイルの流動点よりも低いことである。これは、特に低温条件での担体油の取扱い、コーティング及びブレンド操作も扱い易くなるので有利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の組成物は、フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの他、1種以上の肥料、1種以上の殺虫剤、1種以上の除草剤又は1種以上の他の有効成分を含有する。
【0010】
当業者は、“ホワイトオイル”、更に詳しくは“薬用ホワイトオイル”の意味を容易に理解している。このホワイトオイルは、100℃での動粘度が2〜30mm/sのフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルのいずれの種類でもよい。このホワイトオイルは、薬用ホワイトオイルに対する要件を満足することが好ましい。ホワイトオイルの一般例は、例えばEP−A−1382639及び一般教本“Lubricant Base Oil and Wax Processing”,Avilino Sequeira,Jr,Marcel Dekker Inc.,New York,1994,第6章141〜145頁に記載されている。
【0011】
このフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度は、ISO 3014で測定して好ましくは25mm/s未満、更に好ましくは15mm/s未満、なお更に好ましくは12mm/s未満、なお更に好ましくは11.5mm/s未満、なお更に好ましくは10mm/s未満である。このフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度は、ISO 3014で測定して好ましくは2.0mm/sを超え、更に好ましくは2.25mm/sを超え、また更に好ましくは2.4mm/sを超え、なお更に好ましくは2.5mm/sを超える。
【0012】
EU指針90/128/EECは、石油誘導ホワイトオイルに向けたものではなく、また本発明のホワイトオイルは、移行限界についての他の要件を充分満足しながら、非常に低い動粘度を持つことが可能であるが、食品用のフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、EU指針の要件を満足させるため、100℃での動粘度は好ましくは8.5mm/sを超える。食品用のフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、炭素数25未満の鉱物炭化水素の含有量が5%(w/w)以下であり、またASTM D2887による5重量%回収沸点が391℃を超えることが好ましい。フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、炭素数25未満の鉱物炭化水素の含有量は5%(w/w)以下、好ましくは3%(w/w)未満、更に好ましくは1%(w/w)未満であることが好ましい。更にフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、5重量%回収沸点が400℃を超えることが好ましい。このフィッシャー・トロプシュ誘導オイルは、セイボルト色度が+25より大きく、好ましくは+30に等しいことが好ましい。極性化合物の含有量は好ましくは1重量%未満、非環式イソパラフィンの含有量は好ましくは75〜98重量%である。ASTM D2269で測定した紫外線(UV)吸収スペクトル値は、FDA 178.3620(c)に従って、280〜289nm分光帯では0.70未満、290〜299nm分光帯では0.60未満、300〜329nm分光帯では0.40未満、及び330〜380nm分光帯では0.09未満であることが好ましい。ホワイトオイルの流動点は、好ましくは−10℃未満、更に好ましくは−15℃未満である。IEC 590で測定したCN数は、好ましくは15〜30である。
【0013】
非食品用のフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、生分解性の向上により、100℃での動粘度が好ましくは2mm/sを超え4.5mm/s未満までのフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルのいずれの種類であってもよい。ホワイトオイルは、薬用ホワイトオイルの要件も満足することが好ましい。なお更に好ましくは、フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度は、ISO3014に従って測定して、6.5mm/s未満、また更に好ましくは6.0mm/s未満、更に好ましくは5.5mm/s未満、なお更に好ましくは5.0mm/s未満、なおまた更に好ましくは4.5mm/s未満である。好ましくはフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度は、ISO3014に従って測定して、2.0mm/sを超え、好ましくは2.25mm/sを超え、更に好ましくは2.4mm/sを超え、なお更に好ましくは2.5mm/sを超え、なおまた更に好ましくは3mm/sを超える。粘度が2mm/s以下のホワイトオイルを採用すると、このホワイトオイルが固体粒子に吸着され、これにより効率を低下させ、一方、ホワイトオイルの引火点が一般に低下し、したがって利用する場合、一層注意する必要がある可能性のあることが見出された。
【0014】
組成物中の担体油としてのフィッシャー・トロプシュホワイトオイルの含有量は、0.1〜80重量%、更に好適には0.5〜50重量%、なお更に好適には1〜25重量%、最も好適には2〜20重量%の範囲であってよい。フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの正確な含有量は、組成物の所望特性やフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの粘度に依存する。
【0015】
更に本発明では、フィッシャー・トロプシュホワイトオイルは40℃での動粘度はISO 3014に従って、55mm/s未満、好ましくは45mm/s未満、更に好ましくは40mm/s未満、なお更に好ましくは35mm/s未満、最も好ましくは30mm/sであることが好ましい。
更にフィッシャー・トロプシュホワイトオイルの引火点は、ISO 2592に従って、270℃未満、好ましくは260℃未満、更に好ましくは250℃未満で、かつ220℃を超え、好ましくは225℃を超え、更に好ましくは230℃を超えることが好ましい。
【0016】
本発明のフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、好ましくは以下の方法で得られる。好ましい方法は、(1)フィッシャー・トロプシュ合成工程、(2)フィッシャー・トロプシュ合成生成物(の一部)に対する水素化分解/水素化異性化工程、次いで(3)該水素化処理工程の生成物(の一部)に対する流動点降下工程を含む。溶剤脱蝋でも接触脱蝋でも工程(3)の流動点降下を達成できる。所望粘度を有する所望の薬用又は工業技術用ホワイトオイルは、前記脱蝋生成物から蒸留により単離できる。任意にこのオイルに対しては、色度を向上するため、水素化仕上げを行なうか、或いは吸着処理を行なう。これら処理工程の例は以下の好ましい実施態様で説明する。
次に、こうして得られたフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルは、更に工程(e)においてポリスチレン又はスチレン共重合体とブレンドされる。
【0017】
フィッシャー・トロプシュ合成工程は、いわゆる商用Sasol法、商用Shell中間蒸留物法又は非商用エクソン法に従って行なってよい。これらの方法及び他の方法は、EP−A−776959、EP−A−668342、US−A−4943672、US−A−5059299、WO−A−9934917及びWO−A−9920720に記載されている。これら文献の殆どには、前記水素化異性化/水素化分解工程(2)が記載されている。
【0018】
vK@100(100℃での動粘度)が8.5mm/s未満、好ましくは7mm/s未満の薬用又は工業技術用ホワイトオイルが高収率で得られる好ましい方法は、
(a)フィッシャー・トロプシュ誘導原料を水素化分解/水素化異性化する工程であって、該フィッシャー・トロプシュ誘導原料中の炭素原子数60以上の化合物と炭素原子数30以上の化合物との重量比が少なくとも0.2であり、かつフィッシャー・トロプシュ誘導原料中の化合物の30重量%以上が30個以上の炭素原子を有する該工程、
(b)工程(a)の生成物を1種以上の低沸点蒸留物フラクションと、高沸点ホワイトオイル前駆体フラクションとに分離する工程、
(c)工程(b)で得られたホワイトオイル前駆体フラクションに対し流動点降下工程を行なう工程、及び
(d)工程(c)の生成物を蒸留によりホワイトオイルを単離する工程、
による。
【0019】
したがって、本発明の組成物は
(a)フィッシャー・トロプシュ誘導原料中の炭素原子数が60以上の化合物と炭素原子数が30以上の化合物との重量比が少なくとも0.2で、かつフィッシャー・トロプシュ誘導原料中の化合物の30重量%以上は30個以上の炭素原子を有するフィッシャー・トロプシュ誘導原料を水素化分解/水素化異性化する工程、
(b)工程(a)の生成物を1種以上の低沸点蒸留物フラクションと高沸点のホワイトオイル前駆体フラクションとに分離する工程、
(c)工程(b)で得られたホワイトオイル前駆体フラクションに対し流動点降下工程を行なう工程、
(d)工程(c)の生成物を蒸留によりホワイトオイルを単離する工程、及び
(e)工程(d)で得られたホワイトオイルを有効成分とブレンドするか、或いは工程(d)で得られたホワイトオイルを有効成分に塗布する工程、
によるフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの製造を含む方法によって得ることができる。
【0020】
工程(a)で使用される比較的重質のフィッシャー・トロプシュ誘導原料は、炭素原子数が30以上の化合物を30重量%以上、好ましくは50重量%以上、更に好ましくは55重量%以上有する。更にフィッシャー・トロプシュ誘導原料中の炭素原子数が60以上の化合物と炭素原子数が30以上の化合物との重量比は、少なくとも0.2、好ましくは少なくとも0.4、更に好ましくは少なくとも0.55である。フィッシャー・トロプシュ誘導原料は、ASF−α値(Anderson−Schulz−Flory連鎖成長ファクター)が少なくとも0.925、好ましくは少なくとも0.935、更に好ましくは少なくとも0.945、なお更に好ましくは少なくとも0.955のC20+フラクションを含有するフィッシャー・トロプシュ生成物から誘導することが好ましい。
【0021】
フィッシャー・トロプシュ誘導原料の初期沸点は、400℃以下の範囲であってよいが、好ましくは200℃未満である。炭素原子数4以下の化合物及びその沸点範囲の沸点を有する化合物は、いずれも工程(a)でフィッシャー・トロプシュ合成生成物を使用する前に、フィッシャー・トロプシュ合成生成物から分離することが好ましい。以上、詳細に説明したフィッシャー・トロプシュ誘導原料は、大部分、本発明で定義した水素化転化工程を行っていないフィッシャー・トロプシュ生成物で構成される。このようなフィッシャー・トロプシュ生成物以外に、更に他のフラクションもフィッシャー・トロプシュ誘導原料の一部であってよい。可能な他のフラクションは、好適には工程(b)で得られるいずれかの高沸点フラクションであってよい。
【0022】
このようなフィッシャー・トロプシュ誘導原料は、好適には比較的重質のフィッシャー・トロプシュ生成物を生成するフィッシャー・トロプシュ法によって得られる。フィッシャー・トロプシュ法の全てが必ずしもこのような重質生成物を生成するとは限らない。好適なフィッシャー・トロプシュ法は、WO−A−99/34917に記載されている。この方法は、前述のようなフィッシャー・トロプシュ生成物を生成できる。
【0023】
フィッシャー・トロプシュ誘導原料及び得られる蝋状ラフィネート生成物は、硫黄及び窒素含有化合物を含有しないか、或いは極めて微量しか含有しない。これは、殆ど不純物を含まない合成ガスを使用するフィッシャー・トロプシュ反応で誘導された生成物に普通のことである。硫黄及び窒素水準は、一般に現在、硫黄に対しては5ppm、窒素に対しては1ppmをそれぞれの検出限界とする限界未満である。
【0024】
工程(a)の水素化分解/水素化異性化反応は、水素及び触媒の存在下で行うことが好ましい。このような触媒は、該反応に好適であるとして当業者に知られているものから選択できる。工程(a)に使用される触媒は、通常、酸性官能価及び水素化/脱水素化官能価を有する。好ましい酸性官能価成分は、耐火性金属酸化物担体である。好適な担体材料としては、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、ジルコニア、チタニア及びそれらの混合物が挙げられる。本発明方法で使用される触媒に含まれる好ましい担体材料は、シリカ、アルミナ及びシリカ−アルミナである。特に好ましい触媒は、シリカ−アルミナ担体上にパラジウムを担持して構成される。所望ならば、担体にハロゲン部分、特に弗素又は塩素、又は燐部分を適用して、触媒担体の酸性度を高めてもよい。好適な水素化分解/水素化異性化方法及び好適な触媒は、WO−A−00/14179、EP−A−532118及びEP−A−776959に記載されている。
【0025】
好ましい水素化/脱水素化官能価は、第VIII族金属、例えばニッケル、コバルト、鉄、パラジウム及び白金である。好ましくは第VIII族貴金属群、例えばパラジウムであり、更に好ましくは白金である。触媒は、この更に好ましい貴金属水素化/脱水素化活性成分を担体材料100重量部当り0.005〜5重量部、好ましくは0.02〜2重量部含んでよい。水素化転化段階で使用される特に好ましい触媒は、白金を担体材料100重量部当り0.05〜2重量部、更に好ましくは0.1〜1重量部の量で含有する。触媒の強度を高めるため、触媒はバインダーを含んでもよい。バインダーは、非酸性であってよい。バインダーの例は、粘土及びその他、当業者に公知のバインダーである。
【0026】
工程(a)では、原料は、高温高圧下、触媒の存在下に水素と接触させる。温度は通常、175〜380℃、好ましくは250℃より高く、更に好ましくは300〜370℃の範囲である。圧力は通常、10〜250バール、好ましくは20〜80バールの範囲である。水素は、ガスの1時間当り空間速度 100〜10000Nl/l/hr、好ましくは500〜5000Nl/l/hrで供給できる。炭化水素原料は、重量の1時間当り空間速度 0.1〜5kg/l/hr、好ましくは0.5kg/l/hrを超え、更に好ましくは2kg/l/hr未満で供給してよい。水素と炭化水素原料との比は、100〜5000Nl/kgの範囲が可能で、好ましくは250〜2500Nl/kgである。
【0027】
1パス当り370℃よりも高い沸点を有する原料が、370℃より低い沸点を有するフラクションまで反応する重量パーセントとして定義する、工程(a)での転化率は、少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも25重量%であるが、好ましくは80重量%以下、更に好ましくは65重量%以下である。前記定義で使用される原料は、工程(a)に供給される全炭化水素原料であり、したがって工程(b)で得られるような高沸点フラクションを任意に再循環させた分も含まれる。
【0028】
工程(b)では工程(a)の生成物は、1種以上の蒸留物フラクションと、T10重量%沸点が好ましくは300〜450℃のホワイトオイル前駆体フラクションとに分離することが好ましい。得られる薬用又は工業技術用ホワイトオイルの粘度を調節するため、重質フラクションは、工程(a)の生成物から分離してよい。重質フラクションを除去しなければ、ホワイトオイルの100℃での動粘度は、15mm/sを充分超えてよい。工程(a)の流出流から前記重質フラクションを分離する際の量及びカット点を調節することにより、100℃での動粘度が2mm/sを超え7mm/s未満、好ましくは2.5〜5.5mm/sの範囲に亘る薬用又は工業技術用ホワイトオイルを得ることができる。
【0029】
重質フラクションを分離した場合のホワイトオイル前駆体フラクションのT90重量%沸点は、好ましくは350〜550℃である。分離は、ほぼ大気圧条件、好ましくは1.2〜2バラの圧力で蒸留により行なうことが好ましい。この場合、ガス油生成物、及びナフサ及びケロシンフラクションのような低沸点フラクションは、工程(a)生成物の高沸点フラクションから除去される。前述のように、工程(a)の生成物から除去する場合、好適には95重%以上が370℃を超える沸点を有する高沸点フラクションは、更に真空蒸留工程で分離される。この工程で真空ガス油フラクション、ホワイトオイル前駆体フラクション及び任意に高沸点フラクションが得られる。真空蒸留は、好適には0.001〜0.1バラの圧力で行なわれる。
【0030】
工程(c)では工程(b)で得られたホワイトオイル前駆体フラクションに対し流動点降下処理を行なう。流動点降下処理とは、処理毎に基油の流動点が10℃より大きく、好ましくは20℃より大きく、更に好ましくは25℃より大きく降下することと理解する。流動点降下処理は、いわゆる接触脱蝋法で行なうのが好ましい。
【0031】
接触脱蝋法は、触媒及び水素の存在下でホワイトオイル前駆体フラクションの流動点を前記特定したように降下させるいかなる方法でも実施できる。好適な脱蝋触媒は、モレキュラーシーブ及び任意に第VIII族金属のような水素化機能を有する金属を組合せた不均質触媒である。モレキュラーシーブ、更に好適には中間細孔サイズのゼオライトは、接触脱蝋条件下でホワイトオイル前駆体フラクションの流動点降下に良好な触媒能力を示した。中間細孔サイズゼオライトの孔径は、好ましくは0.35〜0.8nmの範囲である。好適な中間細孔サイズゼオライトは、モルデナイト、ZSM−5、ZSM−12、ZSM−22、ZSM−23、SSZ−32、ZSM−35及びZSM−48である。他の好ましいモレキュラーシーブは、シリカ−アルミナホスフェート(SAPO)材料であり、この中、SAPO−11は、例えばUS−A−4859311に記載されるように、最も好ましい。ZSM−5は、第VIII族金属の不存在下でHZSM−5の形態で任意に使用してよい。他のモレキュラーシーブは、第VIII族金属を添加し、組合わせて使用することが好ましい。好適な第VIII族金属は、ニッケル、コバルト、白金及びパラジウムである。可能な組合わせの例は、Ni/ZSM−5、Pt/ZSM−23、Pd/ZSM−23,Pt/ZSM−48及びPt/SAPO−11である。好適なモレキュラーシーブ及び脱蝋条件の更なる詳細及び例は、例えばWO−A−97/18278、US−A−5053373、US−A−5252527及びUS−A−4574043に記載されている。
【0032】
脱蝋触媒は、好適にはバインダーも含有する。バインダーは合成又は天然産の(無機)物質、例えば粘土、シリカ、及び/又は金属酸化物であり得る。天然産の粘土は、例えばモンモリロナイト及びカオリン族である。バインダーは好ましくは多孔質バインダー材料、例えば耐火性酸化物、例えばアルミナ、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア(酸化トリウム)、シリカ−ベリリア(酸化ベリリウム)、シリカ−チタニアや三元組成物、例えばシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシアおよびシリカ−マグネシア−ジルコニアがある。本質的にアルミナを含まない低酸性度の耐火性酸化物バインダー材料を使用することが更に好ましい。これらバインダー材料の例としては、シリカ、ジルコニア、二酸化チタン、二酸化ゲルマニウム、ボリアおよび前述のようなこれら2種以上の混合物がある。最も好ましいバインダーはシリカである。
【0033】
好ましい種類の脱蝋触媒は、前述のような中間ゼオライト微結晶及び本質的にアルミニウムを含まない低酸性度耐火性酸化物を含む。このアルミノシリケートゼオライト微結晶の表面は、表面脱アルミ化処理により変性したものである。好ましい脱アルミ化処理は、例えばUS−A−5157191又はWO−A−00/29511に記載されるように、バインダー及びゼオライトの押出物をフルオロシリケート塩の水溶液と接触させることによる。前述のような好適な脱蝋触媒の例は、例えばWO−A−00/29511及びEP−B−832171に記載されるようなシリカ結合脱アルミ化Pt/ZSM−5、シリカ結合脱アルミ化Pt/ZSM−23、シリカ結合脱アルミ化Pt/ZSM−12、シリカ結合脱アルミ化Pt/ZSM−22である。
【0034】
接触脱蝋条件は当該技術分野で公知であり、通常、200〜500℃、好適には250〜400℃の範囲の操作温度、10〜200バール、好ましくは40〜70バールの範囲の水素圧、1時間当り触媒1リットル当り油0.1〜10kg(kg/l/hr)、好適には0.2〜5kg/l/hr、更に好適には0.5〜3kg/l/hrの範囲の重量の時間当り空間速度(WHSV)、及び油1リットル当り水素100〜2,000リットルの範囲の水素対油比である。接触脱蝋工程では、40〜70バールの圧力で温度を315〜375℃の範囲に変化させることにより、好適には−60℃より低温から−10℃まで変化する種々の流動点規格を有する基油を製造することが可能である。
【0035】
工程(d)では工程(c)の脱蝋流出流は、任意に若干の低粘度基油生成物をフラッシュ除去後、1種以上の低粘度基油生成物と、ホワイトオイルとに分離される。
以上のようにして得られたホワイトオイルフラクションの色特性を向上するため、最終仕上げ工程を行なってよい。好適な仕上げ処理の例は、いわゆる硫酸処理法、水素か仕上げ法及び吸着法である。硫酸処理は、例えば一般教本“Lubricant Base Oil and Wax Processing”,Avilino Sequeira,Jr,Marcel Dekker Inc.,New York,1994,第6章226〜227頁に記載されている。
【0036】
水素化仕上げは、好適には180〜380℃の温度、10〜250バール、好ましくは100バールを超え、更に好ましくは120〜250バールの全圧で行なわれる。WHSV(重量の時間当り空間速度)は、1時間当たり触媒1リットル当たり油0.3〜2kg/l/hrである。
【0037】
水素化触媒は、好適には分散第VIII族金属を含む担持触媒である。可能な第VIII族金属はコバルト、ニッケル、パラジウム及び白金である。コバルト及びニッケル含有触媒は、第VIB族金属、好適にはモリブデン及びタングステンを含有してもよい。好適な担体又は支持体は、低酸性度非晶質耐火性酸化物である。好適な非晶質耐火性酸化物の例としては、アルミナ、シリカ、チタニア、ジルコニア、ボリア、シリカ−アルミナ、弗化アルミナ、弗化シリカ−アルミナ及びこれら2種以上の混合物のような無機酸化物が挙げられる。
【0038】
好適な水素化触媒の例は、ニッケル−モリブデン含有触媒、例えばKF−847及びKF−8010(AKZO Nobel)、M−8−24及びM−8−25(BASF)、並びにC−424、DN−190、HDS−3及びHDS−4(Criterion);ニッケル−タングステン含有触媒、例えばNI−4342及びNI−4352(Engelhard)及びC−454(Criterion);コバルト−モリブデン含有触媒、例えばKF−330(AKZO−Nobel)、HDS−22(Criterion)及びHPC−601(Engelhard)である。好ましくは白金含有触媒、更に好ましく白金及びパラジウムを含有する触媒が使用される。これらパラジウム及び/又は白金を含有する触媒に好ましい担体は、非晶質シリカ−アルミナである。好適なシリカ−アルミナ担体の例は、WO−A−9410263に開示されている。好ましい触媒は、パラジウムと白金との合金を好ましくは非晶質シリカ−アルミナ担体上に担持してなるもので、その一例の市販触媒としてCriterion Catalyst Company (Houston,TX)のC−624がある。
【0039】
任意に水素化工程を含む前述のような方法で得られたホワイトオイルは、更に色特性を向上するため、吸着剤と接触させてよい。この点については、WO 2004/000975参照。好適な不均質吸着剤の例は、活性炭、ゼオライト、例えば天然ホウジャサイト、又はフェリエライト、ZSM−5、ホウジャサイト、モルデナイトのような合成材料、シリカ粉、シリカゲル、酸化アルミニウム及び各種粘土、例えばアタパルガス(Attapulgus)粘土(含水マグネシウム−アルミニウムシリケート)、ポロセル(Porocel)粘土(水和酸化アルミニウム)である。好ましい吸着剤は、活性炭である。
【0040】
一般に活性炭は、炭素の微結晶性非グラファイト形態で、表面積が大きいため、内部多孔性を発達させるよう処理したものである。特に好適であることが見出された活性炭は、表面積(N、BET法)が500〜1500m/g、好ましくは900〜1400m/gの範囲で、Hg細孔容積が0.1〜1.0ml/g、好ましくは0.2〜0.8ml/gの範囲のものである。“Hg細孔容積”という表現は、水銀細孔測定法(porosimetry)で測定した細孔容積のことである。非常に良好な結果は、更に微孔サイズ分布が0.2〜2nm、平均0.5〜1nmで、細孔サイズ分布(水銀細孔測定法)が1〜10,000nm、好ましくは1〜5,000nmの範囲で、また窒素細孔測定法で測定した合計細孔容積が0.4〜1.5ml/g、好ましくは0.5〜1.3ml/gの範囲である活性炭で得られた。他の好ましい物性としては、見掛けの嵩密度0.25〜0.55g/ml、粒度0.4〜3.5nm、好ましくは0.5〜1.5nm、及び嵩圧潰(bulk crushing)強度0.8MPa以上、好ましくは1.0MPa以上がある。好適な市販の活性炭としては、Chemviron型、Chemviron F−400(FILTRASORB 400)、DARCO GCL 830及びDARCO GCL 1240(FILTRASORB及びDARCOは商標)が挙げられる。
【0041】
本発明方法で使用される活性炭は、好ましくは乾燥活性炭である。これは、活性炭中の水分が、活性炭の全重量に対し2重量%未満、好ましくは1重量%未満、更に好ましくは0.5重量%未満でなければならないことを意味し、また通常、活性炭は、本発明方法に利用する前に、まず乾燥しなければならないことを意味する。乾燥は、当該技術分野で公知の方法により現場外(ex situ)でも現場でも実施できる。好適な乾燥法の例は、活性炭を窒素雰囲気中、100〜500℃の範囲の温度で1〜48時間乾燥するというものである。活性炭の固定床を利用する場合、活性炭を現場で乾燥する、即ち、活性炭を床に詰めた後、乾燥することが好ましい。
【0042】
塔底生成物を活性炭と接触させる条件(温度、圧力、空間速度)は、所望のホワイトオイル品質をなお達成させるには、広範囲内で変化させてよい。この点、20〜300℃、好ましくは30〜200℃、更に好ましくは40〜150℃の範囲の温度が好適であることが見い出された。本発明方法での操作圧力は、特に重要ではなく、1〜200バール、好ましくは1〜100バール、最も好ましくは1〜20バールの範囲であってよい。好適な重量の時間当り空間速度は、0.2〜25kg/l/hr、好ましくは0.5〜10kg/l/hr、更に好ましくは1〜5kg/l/hrの範囲であることが見出された。
【0043】
本発明のブレンド又は塗布工程(e)は、いかなる好適な方法で行なってもよい。工程(e)は、ホワイトオイルと有効成分とを例えば加熱した配合用ロール上で均質組成物が得られるまで混練するなど、ロール、押出又は混練操作により、ホワイトオイルを該有効成分に導入して、行なうことが好ましい。代りの方法の実施態様では、有効成分にホワイトオイルを添加する。更に、組成物は、必要ならば、一般に適用されているように界面活性剤及び乳化剤を含有してよい。好適な化合物は、例えば“Detergents and Emulsifiers Annual”,MC Publ.Corp.,Ridgewood N.J.;Sisley及びWood,“Encyclopedia of Surface Active Agents”,Chem.Publ.Co.Inc.,N.Y.1964;Shonfeldt,“Grenzflachenaktive ¨Athylenoxideaddukte”,Wiss.Verlagsgesell.,Stuttgart 1967;及びWinnacker−Kuchler,“Chemische Technologie”,第7巻,C.Hanser Verlag Munich,第4版1986に開示されたものがある。
【0044】
別の局面では本発明は、前述のようなフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルをの担体油として肥料、殺虫剤又は除草剤、又は食品と接触する用途、特に食品加工に使用する方法に関する。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
100℃での動粘度が、ISO 3014で測定して1〜25mm/sのフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルと、肥料、殺虫剤、除草剤、農薬、又は食品用銘柄添加剤から選ばれた有効成分とを含む組成物。
【請求項2】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度が2.5mm/s以上15mm/s未満である請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度が2.5mm/sを超える請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの100℃での動粘度が8.5mm/s未満である請求項1〜3のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項5】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルが、炭素数25未満の鉱物炭化水素を5%(w/w)以下の含有量で含有すると共に、ASTM D2887による5重量%回収沸点が391℃を超える請求項1〜4のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項6】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルが、炭素数25未満の鉱物炭化水素を3%(w/w)以下の含有量で含有する請求項1〜5のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項7】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを0.1〜80重量%含有する請求項1〜6のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項8】
フィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルの40℃での動粘度が、ISO 3014で測定して55未満である請求項1〜7のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項9】
組成物は、引火点がISO 2592で測定して270℃未満であるフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを含む請求項1〜8のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項10】
組成物は、引火点がISO 2592で測定して220℃を超えるフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを含む請求項1〜9のいずれか1項以上に記載の組成物。
【請求項11】
(a)フィッシャー・トロプシュ誘導原料中の炭素原子数が60以上の化合物と炭素原子数が30以上の化合物との重量比が少なくとも0.2で、かつフィッシャー・トロプシュ誘導原料中の化合物の30重量%以上は30個以上の炭素原子を有するフィッシャー・トロプシュ誘導原料を水素化分解/水素化異性化する工程、
(b)工程(a)の生成物を1種以上の低沸点蒸留物フラクションと、高沸点のホワイトオイル前駆体フラクションとに分離する工程、
(c)工程(b)で得られたホワイトオイル前駆体フラクションに対し流動点降下工程を行なう工程、
(d)工程(c)の生成物を蒸留によりホワイトオイルを単離する工程、及び
(e)工程(d)で得られたホワイトオイルを有効成分とブレンドするか、或いは工程(d)で得られたホワイトオイルを有効成分に塗布する工程、
によりフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを製造することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項以上に記載の組成物の製造方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項以上に記載の組成物中のフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを肥料、殺虫剤、除草剤、農薬、又は食品用銘柄添加剤から選ばれた有効成分の担体油として使用する方法。
【請求項13】
100℃での動粘度がISO 3014で測定して2mm/sを超え7mm/s未満であるフィッシャー・トロプシュ誘導ホワイトオイルを、肥料、殺虫剤、除草剤、農薬、又は食品用銘柄添加剤から選ばれた有効成分の担体油として使用する方法。



【公表番号】特表2008−540322(P2008−540322A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−511724(P2008−511724)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【国際出願番号】PCT/EP2006/062456
【国際公開番号】WO2006/122980
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(390023685)シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ (411)
【氏名又は名称原語表記】SHELL INTERNATIONALE RESEARCH MAATSCHAPPIJ BESLOTEN VENNOOTSHAP
【Fターム(参考)】