説明

フィルタ装置

【課題】フィルタ装置において、カム機構が戻り回転することを防止する。
【解決手段】フィルタユニット12の背面には、カム機構を有する回転部材31が設けられる。回転部材31には、レバー50が取り付けられる。レバー50には、その長手方向に沿って摺動可能なストッパ51が取り付けられる。回転部材31は、レバー50によって上方向に回転させられることにより、フィルタユニット12を前方に押さえ付けて、フィルタユニット12をケーシング11に固定させる。レバー51が回転されると、ストッパ51はケーシング11の天面11Cに当接する。レバー51が回転された後、ストッパ51は、一部がシャフト部34Bを通りすぎるように、左方向に移動され、これにより、回転部材31の戻り回転を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、フィルタユニットがケーシング内に収納され、かつ、フィルタユニットがカム機構によって押さえ付けられて固定されるフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空気中の埃塵等を除去するためのフィルタユニットは、ケーシング内に収納されるととともに、その前面に配置された当たり面に、ガスケットを介して押し付けられて固定されることが知られている。フィルタユニットを押さえ付けるための部材としては、例えば、特許文献1、2に記載されるように、カム機構が使用されることがある。カム機構は、通常、軸部を中心に回転させられて、フィルタユニットを前方に向けて押さえ付けるとともに、ガスケットの反発力により、フィルタユニットを押さえ付けた状態で固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−35084号公報
【特許文献2】実開昭61−49224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、カム機構は、通常ガスケットの反発力のみにより固定されるので、衝撃等が加えられ、あるいは、ガスケットの劣化等によりガスケットの反発力が低下すると、逆方向に戻り回転して押さえ付けた状態を解除してしまうことがある。特に、カム機構が、上向きに回転させられてフィルタユニットを押さえ付ける場合、その自重により下向きに戻り回転しやすくなる。
【0005】
そこで、本発明は、フィルタユニットを押さえ付けているカム機構が戻り回転することを防止し、カム機構がフィルタユニットを押さえ付けた状態に容易に維持することが可能なフィルタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るフィルタ装置は、フィルタユニットと、フィルタユニットの背面側に配置され、カム機構を有し軸部を中心に回転して、フィルタユニットをその前方に配置された当たり面に押さえ付けて固定させる回転部材と、回転部材に取り付けられ、回転部材を回転させるレバーと、レバーに移動自在に取り付けられるとともに、少なくとも一部が軸部を通りすぎるように移動させられて、レバーの近傍に位置する係止面に係止して回転部材の逆回転を規制するストッパとを備えることを特徴とする。
【0007】
フィルタ装置は、フィルタユニットを内部に収納し、上記係止面を構成するケーシングを備えることが好ましい。また、回転部材がフィルタユニットを押さえ付けているとき、レバーは、係止面に沿って配置されることが好ましい。
【0008】
ストッパは、回転部材の上記回転方向に突出し、先端が上記係止面に当接する突出部を備えていても良い。また、ストッパは、回転部材がフィルタユニットを押さえ付けている状態で、少なくとも一部が軸部を通りすぎるように移動させられることが好ましい。
【0009】
ストッパは、レバーの長手方向に摺動自在に取り付けられることが好ましく、この場合ストッパは、例えばレバーが挿通されるレバー差込口を有する。例えば、係止面はレバーの上方に配置されるとともに、回転部材は上向きに回転されることにより、フィルタユニットを前方に押さえ付けて固定させる。
【0010】
本発明に係るカム戻り防止機構は、カム機構を有し、軸部を中心に回転して物品を押さえ付けて固定させる回転部材と、回転部材に取り付けられ、回転部材を回転させるレバーと、レバーに移動可能に取り付けられるとともに、少なくとも一部が軸部を通りすぎるように移動させられて、レバーの近傍に位置する係止面に係止して回転部材の逆回転を規制するストッパとを備えることを特徴とする。
【0011】
上記物品は、例えばフィルタユニットであって、通常、ケーシング内部に収納されて使用されるものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、カム機構の戻り回転が防止され、カム機構がフィルタユニット等を押さえ付けた状態に容易に維持される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態におけるエアフィルタ装置の模式的な斜視図である。
【図2】エアフィルタ装置の回転部材の構造を示す斜視図である。
【図3】回転部材に取り付けられるレバー及びストッパの構造を示す斜視図である。
【図4】回転部材によってフィルタユニットを押さえ付ける機構を示す模式図である。
【図5】ストッパがケーシングの天面に係止され、回転部材の戻り回転を防止する機構を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明に係るエアフィルタ装置を示す斜視図である。エアフィルタ装置10は、ケーシング11の内部に、フィルタユニット12が収納されて構成される。フィルタユニット12は、濾材シートがひだ状に折られてブロック状にされた濾材パック14が、四角枠形の枠体13に収納されたものである。
【0015】
枠体13は、横方向に対向して配置される両側面13A、13Bと、縦方向に対向して配置される天面13C及び底面13Dを備える。また、枠体13の前面側の開口の周縁部には、枠体13の形状に一致した四角枠形のガスケット15が取り付けられる。ガスケット15はゴム等の弾性体で構成される。なお本実施形態では、横方向は水平方向に平行に、縦方向は鉛直方向に平行となる。
【0016】
ケーシング11は、横方向に対向して配置される両側面11A、11Bと、縦方向に対向して配置される天面11C、底面11Dとから構成される四角枠体に、それぞれ開口を有する前面11F及び背面11Eが設けられて構成されるものである。ケーシング11の側面11A、11B及び天面11C、底面11Dは、ケーシング11の内部に配置されたフィルタユニット12の側面13A、13B、天面13C及び底面13Dそれぞれの外側に配置される。
【0017】
ケーシング11の側面11Bには、挿入口18が設けられるとともに、挿入口18を塞ぐ扉16が取り付けられる。また、ケーシング11の底面11Dには、ガイドレール17が設けられる。フィルタユニット12は、ガイドレール17に沿って、挿入口18からケーシング11内部に挿入される。
【0018】
ケーシング11の前面11Fは、枠体13の前面側の開口に応じた四角形の開口(不図示)が設けられるとともに、フィルタユニット12が押し当てられる当たり面となる。ケーシング11の内部には、フィルタユニット12の背面側にさらにプレフィルタ20が配置される。本フィルタ装置10では、背面11Eの開口11Gからプレフィルタ20及びフィルタユニット12を介して前方側に空気が流される。
【0019】
プレフィルタ20とフィルタユニット12の間、すなわちフィルタユニット12の背面側には、上側回転部材31及び下側回転部材32が設けられる。上側及び下側回転部材31、32は、横方向に延在する部材であって、それぞれケーシング11の天面11C及び底面11D近傍に配置される。上側及び下側回転部材31、32は、後述するように、回転することによりフィルタユニット12を押さえ付けて固定させるものである。
【0020】
ケーシング11の天面11Cには、その横方向における両端近傍に、上側回転部材31の両端を軸支するための軸受け部材33、34が取り付けられる。軸受け部材33、34は、図1、2に示すように、天面11Cから底面11Dに向けて突出し、かつ横方向に垂直に配置された軸受け板33A、34Aを備える。同様に、ケーシング11の底面11Dには、その横方向における両端近傍に、回転部材32の両端を軸支するための軸受け部材35、36が取り付けられる。軸受け部材35、36は、底面11Dから天面11Cに向けて突出し、かつ横方向に垂直に配置された軸受け板35A、36Aを備える。
【0021】
軸受け板33A〜36Aには、それぞれ回転部材を軸支するための軸受け孔33B〜36Bが設けられる。上側及び下側回転部材31、32それぞれは、枠体13の両側を背面側から前方に向けて押さえ付ける押さえバー41と、その押さえバー41の両端に連設されたシャフト部(軸部)42A、42Bとを備える。上側回転部材31は、軸受け孔33B、34Bに軸支されたシャフト部42A、42Bを中心に回転する。同様に、下側回転部材32は、軸受け孔35B、36Bに軸支されたシャフト部(軸部)42A、42Bを中心に回転する。
【0022】
図1、2に示すように、各回転部材31、32の挿入口18側の端部、すなわち一方のシャフト部42Bには、回転部材31、32を回転させるためのレバー50が取り付けられる。レバー50は、その基端部がシャフト部(軸部)42Bに略垂直に接続される平板棒状の部材である。そして、上側及び下側回転部材31、32のレバー50、50には、ストッパ51、51が取り付けられる。
【0023】
次いで、図3を用いてストッパ51の構造を詳細に説明する。以下の説明では、上側回転部材31に取り付けられたストッパ51の構成を説明するが、下側回転部材32に取り付けられるストッパ51の構造も同様であるので、その説明は省略する。
【0024】
ストッパ51は、図3に示すように、レバー50の長手方向に沿って延在する板状の基底部52を備える。基底部52の長手方向における一方の端部52A側(図3の右側)には、板状の対向部53が対向して配置される。端部52A側において、対向部53及び基底部52は、両側壁54、54によって接続されて、四角形パイプ形状のレバー差込口55を形成する。
【0025】
レバー50は、レバー差込口55内部に挿通され、これにより、ストッパ51はレバー50の長手方向に摺動自在となる。このとき、シャフト部42Bに接続されるレバー50の裏面50Bは対向部53に、裏面50Bの反対側の面である表面50Aは基底部52に沿うように配置される。したがって、ストッパ51は、シャフト部42Bに阻害されずに、基底部52の長手方向における他方の端部52B側(図3の左側)をシャフト部42Bを通り過ぎさせつつ、図3の左側に移動可能である。また、左側に移動されたストッパ51は、対向部53をシャフト部42Bに接触させることにより、下述する図5(c)の状態よりもさらに左側に移動することが規制される。
【0026】
基底部52は、その長手方向における他方の端部52B側の一方の側部に、レバー50に対して幅方向に突出する突出部56を備える。レバー50は、上記幅方向を接線方向として後述するように反時計回りに回転し、押さえバー41によってフィルタユニット12を押さえ付けさせるものであるが、突出部56は、その反時計回りの回転方向に突出するものである。
【0027】
突出部56の先端は、対向部53側に垂直に折り曲げられた形状を有し、ケーシング11の天面11Cに係止するための係止部57を構成する。また、基底部52の他方の端部52B側の他方の側部は、レバー差込口55から遠ざかるに従って係止部57に近づくように傾斜し、傾斜部58を構成する。
【0028】
レバー50の先端部には突起59が設けられ、突起59によって、ストッパ51がレバー50の先端部から抜け落ちるのが防止される。ストッパ51(すなわち、基底部52)は、レバーの長さより短く、図3に示すように、ストッパ51が突起59に当接する状態では、基底部52の端部52B側は、上側回転部材31の軸中心(シャフト部42B)よりも左側に配置されない。また、基底部52の一方の端部52A側には、ねじ孔52Hが設けられる。ストッパ51は、ねじ孔52Hに螺入された蝶ボルトから構成されるねじ部材61によってレバー50に固定される。
【0029】
次に、図4、5を用いて、フィルタユニット12が回転部材31、32によって固定されるとともに、回転部材31、32の戻り回転が、ストッパ50、50によって規制される構成を説明する。
【0030】
図4に示すように、上側及び下側回転部材31、32それぞれの押さえバー41は、背面41Aと両側面41B、41Cによって断面コの字形状を呈する。背面41Aは、一方の側面41Bとの接続部が、他方の側面41Cとの接続部よりも深い位置に配置されるように、両側面41B、41Cに対して傾斜する。また、背面41Aと一方の側面41Bとの接続部は、曲面状の湾曲部41Dとなる。
【0031】
上記形状を有する押さえバー41は、回転することにより、回転中心からその前端までの距離Lが変化するカム機構を構成する。すなわち、レバー50が図5(a)に示すように、縦方向に略平行な状態となる場合、押さえバー41の両側面41B、41Cは、図4(a)に示すように略水平(すなわち、前後方向に平行)となっており、湾曲部41Dが押さえバー41の前端となって、距離Lが相対的に短くなる。したがって、図4(a)の状態では、フィルタユニット12は、押さえバー41によって押さえ付けられることはない。
【0032】
そのため、本実施形態では、まず、押さえバー41は図4(a)の状態とされ、この状態のときに、フィルタユニット12はケーシング11の内部に挿入される。なお、押さえバー41の湾曲部41Dは、フィルタユニット12が挿入されるときのガイドとしての役割も果たす。
【0033】
フィルタユニット12が挿入されると、上側回転部材31のレバー50が反時計回り上向きに約90°回転され、図5(a)に示す状態から図5(b)に示す略水平状態とされる。これにより、上側回転部材31の押さえバー41も同様に回転し、図4(b)の状態を経て、図4(c)の状態となる。同様に、下側回転部材32は、レバー50によって時計回り下向きに約90°回転され、図4(b)の状態を経て、図4(c)の状態となる。このとき、上側回転部材31のレバー50は、図5(b)に示すように、天面11Cの近傍に配置され、天面11Cに沿って配置される。下側回転部材32のレバー50も同様に、底面11Dに沿って配置される。
【0034】
各押さえバー41は、図4(c)の状態とされると、一方の側面41Bが押さえバー41の前端となり、距離Lが相対的に長くなるため、押さえバー41は、その距離Lが長くなった分だけ、フィルタユニット12を前方に向けて押さえ付ける。このとき、側面41Bは、前後方向に対して垂直となり、フィルタユニット12(すなわち、枠体13)の背面に沿うように配置される。そして、上側回転部材31の押さえバー41は、さらに反時計回りに回転できなくなる。同様に下側回転部材32の押さえバー41は、時計回りに回転できなくなる。
【0035】
押さえバー41、41に押さえ付けられたフィルタユニット12は、ガスケット15を介して当たり面に密着し、これにより、フィルタユニット12と当たり面の間の気密性が確保される。また、各押さえバー41は、ガスケット15の反発力によって後方に向けて押圧され、これにより、回転部材31、32の回転は一定の力で規制される。
【0036】
上記したように回転部材31、32が回転される間、各回転部材31、32に取り付けられたストッパ51は、ねじ部材61によってレバー50に固定されて、レバー50に対して相対的に移動しないようにされる。そして、図5(b)に示すように、レバー50が略水平状態まで回転されると、上側回転部材31に取り付けられたストッパ51の突出部56は上方に突出することになるとともに、係止部57は、レバー50の上方に位置するケーシング11の天面11Cに当接する。同様に、下側回転部材32に取り付けられたストッパ51は、突出部56が下方に突出するように配置され、係止部57は、レバー50の下方に位置するケーシング11の底面11Dに当接する。
【0037】
本実施形態では、次いで、各ストッパ51のねじ部材61が弛められ、図5(b)(c)に示すように各ストッパ51がレバー50に沿って移動させられる。具体的には、ストッパ51は、他方の端部52B側(突出部56及び係止部57)が、シャフト部42Bを通り過ぎるように、レバー50の長手方向に沿って後方に移動させられ、図5(c)の状態とされる。その後、ねじ部材61は再度締められ、ストッパ51は、ねじ部材61によってレバー50に固定される。
【0038】
このようにレバー50に固定されたストッパ51は、天面11Cに当接する係止部57によって天面11Cに係止し、上側回転部材31が時計回りに回転するのを規制する。同様に、下側回転部材32に取り付けられたストッパ51は、係止部57によって天面11Cに係止し、下側回転部材32が反時計回りに回転するのを規制する。
【0039】
以上のように、本実施形態に係る各回転部材31、32は、フィルタユニット12を押さえ付けた状態で、ストッパ51によって戻り回転することが防止される。そのため、回転部材31、32は、衝撃等が加えられ、或いはガスケットが劣化して反発力が低下しても、フィルタユニット12を押さえ付けた状態に容易に維持される。特に、上側回転部材31は、上向きに回転させられてフィルタユニット12を押さえ付ける部材であり、自重により下向きに戻り回転されやすいが、そのような自重による戻り回転は、ストッパ51によって効果的に防止される。
【0040】
なお、本実施形態では、ストッパ51は突起59によってその抜け落ちが防止され、レバー50から取り外すことはできないが、突起59が省略されており、ストッパ51がレバー50から取り外し可能とされても良い。この場合、ストッパ51は、レバー50が回転される前に、レバー差込口55内部にレバー50を差し込んで、レバー50に取り付けられることが好ましい。
【0041】
また、下側回転部材32は、フィルタユニット12を押さえ付けた状態で、自重により戻り回転しないため、下側回転部材32に設けられたストッパ51は省略されてもよい。
【0042】
さらに、本実施形態において、フィルタユニット12への通風方向は、横方向(水平方向)で、フィルタユニット12は、回転部材31、32によって横方向に押さえ付けられるものである。しかし、フィルタユニット12への通風方向は、縦方向(鉛直方向)であっても良い。この場合、例えば、フィルタユニット12は、その上方に配置された回転部材31、32によって、ケーシング11の当たり面に縦方向に押さえ付けられることになる。もちろん通風方向は、水平方向や鉛直方向に限定されるものではなく、いずれの方向であっても良い。
【符号の説明】
【0043】
10 エアフィルタ装置
11 ケーシング
11C 天面(係止面)
11D 底面(係止面)
11F 前面(当たり面)
12 フィルタユニット
13 枠体
14 濾材パック(濾材)
31 上側回転部材
32 下側回転部材
41 押さえバー
42A、42B シャフト部(軸部)
50 レバー
51 ストッパ
55 レバー差込口
56 突出部
57 係止部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタユニットと、
前記フィルタユニットの背面側に配置され、カム機構を有し軸部を中心に回転して、前記フィルタユニットをその前方に配置された当たり面に押さえ付けて固定させる回転部材と、
前記回転部材に取り付けられ、前記回転部材を回転させるレバーと、
前記レバーに移動自在に取り付けられるとともに、少なくとも一部が前記軸部を通りすぎるように移動させられて、前記レバーの近傍に位置する係止面に係止して前記回転部材の逆回転を規制するストッパと
を備えることを特徴とするフィルタ装置。
【請求項2】
前記フィルタユニットを内部に収納するケーシングを備え、前記ケーシングが前記係止面を構成することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項3】
前記回転部材が前記フィルタユニットを押さえ付けるとき、前記レバーは、前記係止面に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項4】
前記ストッパは、前記回転部材の回転方向に突出し、先端が前記係止面に当接する突出部を備えることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項5】
前記ストッパは、前記回転部材が前記フィルタユニットを押さえ付けている状態で、少なくとも一部が前記軸部を通りすぎるように移動させられることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項6】
前記ストッパは、前記レバーの長手方向に摺動自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項7】
前記ストッパは、前記レバーが挿通されるレバー差込口を有することを特徴とする請求項6に記載のフィルタ装置。
【請求項8】
前記係止面は前記レバーの上方に配置されるとともに、前記回転部材は上向きに回転されることにより、前記フィルタユニットを前方に押さえ付けて固定させることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ装置。
【請求項9】
カム機構を有し、軸部を中心に回転して物品を押さえ付けて固定させる回転部材と、
前記回転部材に取り付けられ、前記回転部材を回転させるレバーと、
前記レバーに移動可能に取り付けられるとともに、少なくとも一部が前記軸部を通りすぎるように移動させられて、前記レバーの近傍に位置する係止面に係止して前記回転部材の逆回転を規制するストッパと
を備えるカム戻り防止機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−13849(P2013−13849A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147707(P2011−147707)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000111085)ニッタ株式会社 (588)
【Fターム(参考)】