説明

フィルム製品の包装方法及びフィルムケース

【課題】フィルム製品の包装時や輸送時等におけるフィルムの変形を効果的に防ぐことができる包装方法及びフィルムケースを提供する。
【解決手段】コア部材12と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルム14とからなるフィルム製品10を収納するフィルムケースであって、少なくとも、前記フィルム製品が収容されるケース本体18と、該ケース本体に装着される蓋24とを具備し、前記フィルム製品が、前記コア部材で支持されることにより前記フィルムが前記ケース本体に接触することなく前記ケース本体に収容され、前記蓋が前記フィルムに接触することなく前記ケース本体に装着されることにより前記フィルム製品がケースに収納されるものであることを特徴とするフィルムケース16。このフィルムケースにフィルム製品を収納し、該フィルムケースを包装材で包装する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフィルム製品を包装する技術に関し、特に、半導体デバイスの製造で使用されるフィルム等、高い平坦度が要求されるフィルム製品に好適な包装方法及びフィルムケースに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程では種々のフィルムが使用されている(特許文献1〜4参照。)。例えば基板とチップとの間や、チップとチップとの間を接着するフィルムとして、ダイアタッチフィルム(DAF)、あるいはダイボンドフィルム(DBF)と呼ばれるフィルムが使用される。
【0003】
このようなフィルム製品を製造する場合、一般的に環状あるいは筒状のコア部材の周囲にエポキシ樹脂等の有機材料からなるフィルムを巻き取り、このフィルム製品の両端面にそれぞれPET等の側板が当てられる。そして、フィルム製品を乾燥剤とともにアルミ袋等の包装袋に入れた後、真空下で包装される。
このように、フィルム製品の両端面に側板を当てて包装袋により真空包装することで、使用前のフィルムの汚れや劣化を防止することができる。
【0004】
ところが、上記のようにフィルム製品を真空包装すると、包装袋によってフィルムが圧迫され、また、例えば輸送中に外圧が加わることによりフィルムの一部が変形してしまう場合がある。特にダイアタッチフィルムは、極めて高い平坦度が要求される半導体デバイスの製造に使用されるので、フィルムがわずかに変形しても半導体デバイスの歩留りに大きく影響するという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開平5−335288号公報
【特許文献2】特開2000−91357号公報
【特許文献3】特開2001−152107号公報
【特許文献4】特開2005−166773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、フィルム製品の包装時や輸送時等におけるフィルムの変形を効果的に防ぐことができる包装方法及びフィルムケースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明では以下の手段が提供される。
【0008】
<1>コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を包装する方法であって、前記コア部材を支持し、前記フィルムを包装材と接触させずに前記フィルム製品を前記包装材で包装することを特徴とするフィルム製品の包装方法である。
【0009】
<2>前記フィルムがダイアタッチフィルムであるフィルム製品を包装することを特徴とする<1>に記載のフィルム製品の包装方法である。
【0010】
<3>前記フィルムが粘着層を有するものであり、該粘着層にセパレータを設けずに前記コア部材の周囲に巻いたフィルム製品を包装することを特徴とする<1>又は<2>に記載のフィルム製品の包装方法である。
【0011】
<4>コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を収納するフィルムケースであって、
少なくとも、前記フィルム製品が収容されるケース本体と、該ケース本体に装着される蓋とを具備し、前記フィルム製品が、前記コア部材で支持されることにより前記フィルムが前記ケース本体に接触することなく前記ケース本体に収容され、前記蓋が前記フィルムに接触することなく前記ケース本体に装着されることにより前記フィルム製品がケースに収納されるものであることを特徴とするフィルムケースである。
【0012】
<5>前記ケース本体に、前記フィルム製品のコア部材を支持するための支持部が形成されているものであることを特徴とする<4>に記載のフィルムケースである。
【0013】
<6>前記フィルムケースと、該フィルムケースに収納された前記フィルム製品のコア部材との間を支持するためのスペーサを備えているものであることを特徴とする<4>又は<5>に記載のフィルムケースである。
【0014】
<7>前記ケース本体と蓋とが、ポリエチレンテレフタレートで形成されているものであることを特徴とする<4>ないし<6>のいずれかに記載のフィルムケースである。
【0015】
<8>前記ケース本体と蓋とが、離型処理が施されていないものであることを特徴とする<4>ないし<7>のいずれかに記載のフィルムケースである。
【0016】
<9>コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を包装する方法であって、前記フィルム製品を前記<4>ないし<8>のいずれかに記載のフィルムケースに収納し、該フィルム製品を収納したフィルムケースを包装材で包装することを特徴とするフィルム製品の包装方法である。
【0017】
<10>前記フィルムがダイアタッチフィルムであるフィルム製品を、前記フィルムケースに収納することを特徴とする<9>に記載のフィルム製品の包装方法である。
【0018】
<11>前記フィルムが粘着層を有するものであり、該粘着層にセパレータを設けずに前記コア部材の周囲に巻いたフィルム製品を、前記フィルムケースに収納することを特徴とする<9>又は<10>に記載のフィルム製品の包装方法である。
【0019】
<12>前記フィルム製品の包装を真空包装により行うことを特徴とする<9>ないし<11>のいずれかに記載のフィルム製品の包装方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、フィルム製品のコア部材を支持し、フィルム部分が包装材に接触しないように包装するので、フィルム製品を包装、輸送等する際、フィルム部分が圧迫されず、フィルムの変形を効果的に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好適な態様として、環状(筒状)のコア部材にダイアタッチフィルムを巻いたフィルム製品を包装する場合について、添付の図面を参照しながら具体的に説明する。
本発明者は、コア部材の周囲にフィルムを巻いたフィルム製品を包装、輸送等する際、外圧が加わってもフィルムの変形を防止することができる手段について鋭意検討を重ねた。その結果、本発明者は、フィルム製品を包装袋等の包装材で包装する際、フィルム製品のコア部材を支持し、フィルムを包装材と接触させずにフィルム製品を包装材で包装すれば、フィルムの汚染を防止するだけでなく、フィルムの変形を効果的に防止することができることを見出し、さらに検討を重ねて本発明の完成に至った。
【0022】
図1は、フィルム製品を包装する際に好適に用いることができる本発明に係るフィルムケースの一例の断面を概略的に示している。このフィルムケース16は、フィルム製品10が収容されるケース本体18と、ケース本体18に装着される蓋24とを具備し、さらに、フィルム製品10を支持するための支持部としてスペーサ26が設けられている。
【0023】
ケース本体18は略台形の断面を有し、フィルム製品10を収容するための収容部20が環状に形成されている。収容部20の内側には、円錐台形の突部22が形成されており、フィルム製品10をケース本体18(収容部20)に収容する際、この突部22を介してフィルム製品10を位置決めすることができる。
【0024】
蓋24はケース本体18の上面と側面を覆う形状を有しており、ケース本体18の側面に密着した状態で装着することができる。
【0025】
フィルムケース16の材質は特に限定されるものではないが、フィルム14の汚染をより確実に防止し、さらに、成形性、強度、材料コスト等を考慮すると、プラスチックが好適である。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)でケース本体18と蓋24を製造すれば、成形が容易であり、ケースとして十分な強度を有し、また、コストを低く抑えることができる。なお、飲料用のペットボトルをリサイクルしたPETを原料とすることもできる。
【0026】
また、フィルムケース16は離型処理が施されていないものが好ましい。離型処理材には一般的にシリコンが含有されており、ダイアタッチフィルムがこのような離型材と接触すると、フィルムの接着力が弱まるおそれがある。従って、本発明に係るフィルムケース16を製造する際、成形用の金型に離型材を用いず、離型処理されていない樹脂材料、特にPETによって成形したものとすることが好ましい。
【0027】
スペーサ26は、ケース本体18と蓋24との間でコア部材12を支持できるようにケース本体18と蓋24にそれぞれ設けられている。このようなスペーサ26は、ケース16(本体18、蓋24)に固着してもよいし、ケース16とは別体としてフィルム製品10を収納する際にケース16とコア部材12との間に設けてもよい。
【0028】
スペーサ26の材質については、フィルム製品10のコア部材12を支持するため、弾力性のある材質とすることが好ましい。例えば発泡ポリエチレン製のスペーサ26とすれば、軽量であり、弾力性に優れるため好適である。このようなスペーサ26によってコア部材12を支持すれば、輸送時などに振動が加わってもフィルム製品10のばたつき(移動)を確実に防ぐことができる。
【0029】
次に、上記のようなフィルムケース16にフィルム製品10を収納し、さらに包装材で包装する手順について説明する。
まず、ケース本体18の収容部20にフィルム製品10を収容する。このとき、図1に見られるように、フィルム製品10のコア部材12をスペーサ26によって支持し、コア部材12の周囲に巻かれたフィルム14はケース本体18に接触することなく収容部20に収容されるようにする。ケース本体18、収容部20、スペーサ26等の寸法は、収容するフィルム製品10の外径、コア部材12の内径、フィルム14の幅等を考慮して設定すればよい。
【0030】
フィルム製品10をケース本体18(収容部20)に収容した後、本体18に蓋24を装着する。図1に見られるように、ケース本体18に収容されたフィルム製品10は、コア部材12と蓋24との間でもスペーサ26により支持され、蓋24やスペーサ26がフィルム14に接触することはない。
【0031】
上記のようにフィルム製品10のコア部材12がスペーサ26により支持されることで、ケース本体18と蓋24とがフィルム14に接触することなくフィルム製品全体がケース16に収納される。すなわち、フィルム製品10はケース内でコア部材12の部分だけで支持され、フィルム部分14はケース等とは非接触の状態で保持されることになる。
【0032】
フィルム製品10をフィルムケース16に収納した後、このフィルムケース16を包装材で包装する。
包装材は特に限定されるものではなく、フィルム製品10が収納されたフィルムケース16を例えばアルミ袋等の包装袋に入れた後、真空下で開口部をヒートシールして包装してもよいし、あるいは包装紙を用いてケース16を包装してもよい。
【0033】
このように本発明に係るフィルムケース16にフィルム製品10を収納した上で袋等で包装すれば、例えば真空包装を行っても、フィルム部分14はケース内で非接触の状態で保持されているので、フィルム14が包装袋によって圧迫されることはない。特に半導体デバイスの製造に用いるダイアタッチフィルムのように、極めて高い平坦度が求められるフィルム製品10を包装する際、本発明に係るフィルムケース16に収納した上で包装すれば、フィルム14の汚染や劣化を防ぐだけでなく、包装時や輸送時などに外圧が加わってもフィルム14の変形を確実に防ぐことができる。
【0034】
なお、フィルムの構成は特に限定されず、一層あるいは複数の層からなるフィルムでもよい。例えば粘着層を有するフィルムでは、粘着層にセパレータを設けて巻いたものと、セパレータを設けずに巻いたものがある。特にセパレータの無いフィルム製品は、フィルム部分が圧迫されたときに変形し易いが、本発明に係るフィルムケース16を用いれば、フィルム製品10を、フィルム部分14がケース本体18や蓋24と接触しない状態で収納し、これを包装材で包装することができる。従って、セパレータの無いフィルムが巻かれたフィルム製品であっても、包装時等の圧迫による変形を確実に防ぐことができる。
【0035】
以下、本発明の実施例及び比較例について説明する。
【実施例】
【0036】
[実施例]
<フィルム製品>
図2は実施例で用いたフィルム製品10の概略形状を示している。
コア部材12として、ABS樹脂製の環状体であり、幅(図2のDの部分)が異なるもの(2.0mm、3.0mm、4.0mm)を3種類用意した。
一方、フィルム14は、厚さが異なるダイアタッチフィルム(25μm、40μm)を2種類用意した。ダイアタッチフィルムの機械的特性を表1に示す。
【0037】
【表1】

【0038】
上記のようなダイアタッチフィルム14をコア部材12の周囲に巻き取ってフィルム製品10とした。巻き取り条件は、張力を0.5kgf・mとし、巻き取り速度を5m/分とした。
作製したフィルム製品のコア部材とフィルム部分の寸法を表2に示す。
【0039】
【表2】

【0040】
<フィルムケース>
ペットボトルのリサイクル原料であるポリエチレンテレフタレート(NOACRYSTAL−M、RP東プラ株式会社製)を用い、図1に示したような形状のケース本体18及び蓋24を成形した。ケース本体と蓋の寸法はともに160mm×160mmとし、厚みは0.3mmとした。なお、上記原料は離型処理されていないPET(100%)であり、成形用の金型にも離型材を使用せずに成形した。使用したPETの物性値を表3に示す。
【0041】
【表3】

【0042】
<スペーサ>
発泡ポリエチレン(サンペルカ(L−2500)、三和化工株式会社製)を用いてスペーサを作製した。スペーサの内径及び外径は前記フィルム製品のコア部材と同じサイズとした。使用した発泡ポリエチレンの物性値を表4に示す。
【0043】
【表4】

【0044】
前記のフィルム製品をフィルムケースとアルミ袋を用いて真空包装を行った。
具体的には、図3に示すようにフィルム製品10をケース本体18の収容部20に収容し、さらにケース本体18に蓋24を装着した。コア部材12とケース(本体18及び蓋24)の間にはスペーサ(図示せず)を設けた。
上記のようにしてケース内にフィルム製品10を収納した後、ケースを個々にシリカゲル28とともにアルミ袋30に入れ、袋30の開口部をヒートシールして真空包装した(包装時の真空度:−66.5kPa)。
【0045】
[比較例]
従来の方法に基づき、前記のフィルム製品10をアルミ袋で真空包装した。
具体的には、厚さが200μmのPET製の側板(120mm×120mm)を用意し、図4に示すようにフィルム製品10の両端面にそれぞれ上記の側板32を当てた。このようなフィルム製品10を個々にシリカゲル28とともにアルミ袋30に入れ、袋30の開口部をヒートシールして真空包装した(包装時の真空度:−66.5kPa)。
【0046】
<変形量の測定>
上記のように実施例及び比較例においてそれぞれ真空包装を行った後、袋30を開封してフィルム製品10を取り出し、フィルム14の変形の有無について目視による確認を行った。
その結果、実施例において包装したフィルム製品10ではフィルム14の変形は認められなかった。一方、比較例において包装したフィルム製品10では、フィルム14の縁の部分において図5に示すような変形が認められた。このようなフィルム部分の変形は、包装時の圧迫により生じたものと考えられる。
【0047】
さらに、ノギスを用いてフィルム部分14の変形量を測定した。図5に示す部分(X、Y)の寸法をノギス(CD−15CP、株式会社ミツトヨ製、最小表示桁:0.01mm)で計測し、変形部の高さ(Z)を算出した。その結果を表5に示す。
【0048】
【表5】

【0049】
表5から明らかなように、ノギスによる計測でも実施例のフィルム(サンプル1−5)は変形していないことがわかった。一方、比較例のフィルム(サンプル6−10)では0.15〜0.5mmの変形が認められた。
このような結果から、本発明に係るフィルムケースにフィルム製品を収納した上で包装袋により包装した場合、フィルム部分14はケース内で非接触の状態で保持されるため、包装袋によって圧迫されず、フィルムの変形を効果的に防ぐことができることがわかる。
【0050】
以上、本発明について説明したが、本発明は上記の実施形態及び実施例に限定されるものではない。
例えば、実施形態等では、環状のコア部材にダイアタッチフィルムを巻いたフィルム製品を包装する場合について説明したが、フィルム製品は特に限定されず、本発明は、半導体デバイスの製造において高い平坦度が要求される他のフィルム、あるいは半導体デバイスの製造以外の分野で使用されるフィルムの収納及び包装に適用することができる。
【0051】
また、フィルムケースについては、スペーサによってコア部材を支持するものについて説明したが、スペーサを設けず、ケース本体でコア部材を支持するようにしてもよい。例えば、収容部内の円錐台形の突部の径を、下方ではコア部材の内径よりも大きく形成したものとする。このような円錐台形の突部であれば、支持部として作用し、フィルム製品のコア部材に挿入してケース本体の突部により支持することができる。ただし、この場合も、図1に示したようなスペーサ26を設けてコア部材12を支持すれば、輸送時などにおけるフィルム製品のばたつき(移動)をより確実に防ぐことができる。
【0052】
また、本発明に係るフィルムケースの利用形態も特に限定されず、例えば、ケースにフィルム製品を収納した後、包装材で包装せずに、そのまま保管、輸送等を行ってもよい。
【0053】
さらに、本発明に係る包装方法は、図示したようなフィルムケースを必ずしも用いる必要はなく、フィルム製品を包装する際、フィルム製品のコア部材を支持し、フィルムを包装材と接触させずにフィルム製品を包装材で包装すれば本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係るフィルムケースの一例を示す概略断面図である。
【図2】実施例及び比較例で用いたフィルム製品の寸法を説明するための概略図である。(A)平面図 (B)側面図
【図3】実施例におけるフィルム製品の包装方法を説明する概略図である。
【図4】比較例におけるフィルム製品の包装方法を説明する概略図である。
【図5】フィルム部分の変形を示す概略図である。
【符号の説明】
【0055】
10 フィルム製品
12 コア部材
14 フィルム
16 フィルムケース
18 ケース本体
20 収容部
22 突部(支持部)
24 蓋
26 スペーサ(支持部)
30 アルミ袋(包装材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を包装する方法であって、前記コア部材を支持し、前記フィルムを包装材と接触させずに前記フィルム製品を前記包装材で包装することを特徴とするフィルム製品の包装方法。
【請求項2】
前記フィルムがダイアタッチフィルムであるフィルム製品を包装することを特徴とする請求項1に記載のフィルム製品の包装方法。
【請求項3】
前記フィルムが粘着層を有するものであり、該粘着層にセパレータを設けずに前記コア部材の周囲に巻いたフィルム製品を包装することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフィルム製品の包装方法。
【請求項4】
コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を収納するフィルムケースであって、
少なくとも、前記フィルム製品が収容されるケース本体と、該ケース本体に装着される蓋とを具備し、前記フィルム製品が、前記コア部材で支持されることにより前記フィルムが前記ケース本体に接触することなく前記ケース本体に収容され、前記蓋が前記フィルムに接触することなく前記ケース本体に装着されることにより前記フィルム製品がケースに収納されるものであることを特徴とするフィルムケース。
【請求項5】
前記ケース本体に、前記フィルム製品のコア部材を支持するための支持部が形成されているものであることを特徴とする請求項4に記載のフィルムケース。
【請求項6】
前記フィルムケースと、該フィルムケースに収納された前記フィルム製品のコア部材との間を支持するためのスペーサを備えているものであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のフィルムケース。
【請求項7】
前記ケース本体と蓋とが、ポリエチレンテレフタレートで形成されているものであることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれか一項に記載のフィルムケース。
【請求項8】
前記ケース本体と蓋とが、離型処理が施されていないものであることを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載のフィルムケース。
【請求項9】
コア部材と、該コア部材の周囲に巻かれたフィルムとからなるフィルム製品を包装する方法であって、前記フィルム製品を前記請求項4ないし請求項8のいずれか一項に記載のフィルムケースに収納し、該フィルム製品を収納したフィルムケースを包装材で包装することを特徴とするフィルム製品の包装方法。
【請求項10】
前記フィルムがダイアタッチフィルムであるフィルム製品を、前記フィルムケースに収納することを特徴とする請求項9に記載のフィルム製品の包装方法。
【請求項11】
前記フィルムが粘着層を有するものであり、該粘着層にセパレータを設けずに前記コア部材の周囲に巻いたフィルム製品を、前記フィルムケースに収納することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載のフィルム製品の包装方法。
【請求項12】
前記フィルム製品の包装を真空包装により行うことを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか一項に記載のフィルム製品の包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−297098(P2007−297098A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126625(P2006−126625)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(000005887)三井化学株式会社 (2,318)
【Fターム(参考)】