説明

フェルト製造機の針盤の中に針をセットするための方法および装置

【課題】フェルト製造機の針盤の中に針をセットするとともに針盤から針を取り外すための方法および装置を提供する。
【解決手段】針盤2のための半自動ローダーは、針盤の穴の割合に合致する割合で配置されたフェルト製造針を提供している充填装置51を備える。機械オペレーターは、多重コレットチャック45によってフェルト製造針を把持することができるとともにそれらを針盤2の穴列の中に一群としてセットすることができる。これによって、極めて高い生産性を特徴とする装填方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェルト製造機の針盤の中に針をセットするとともに針盤から針を取り外すための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フェルト製造機は、例えばフリース(保持材があるものとないもの)のような、繊維からなる高密度繊維構造を整っていない形態で提供するために使用され、また、場合によっては、織られた材料あるいは編まれた材料におけるその後の処理のためにも使用されている。このことを達成するために、フェルト製造機は、多数のフェルト製造針が設けられた基本的に平坦な支持体を備える。この支持体はまた、針盤とも称されている。これらのフェルト製造針は適切な開口の中に据えられ、これらのフェルト製造針には、上記盤の中へ押し込まれる保持部分がある。この明細書で使用される用語「フェルト製造針」は、その後の処理、例えば編まれた材料あるいは織られた材料の粗面化のためにあるいはさらに穴あけのために使用される針も備える。
【0003】
上記針盤の中への針の植え込みは、多くの場合、全てをあるいは一部を手で行わなければならない、退屈な処理である。これらの針が磨耗したとき、あるいは針盤の針を他の理由のために交換する必要があるときには、旧い針を針盤から取り外さなければならず、また、新しい針を針盤の中へセットしなければならない。このことは時間のかかる操作である。このため、過去においては、この処理を少なくとも一部自動化する試みが行われていた。このことに関して、独国実用新案公開公報DE8329050U1号には、フェルト製造針マガジンを備える自動植込装置が開示されている。このマガジンは針盤の上方に置かれている。その針盤の開口は適切な光電式センサーによって検出することができる。これらの針は次いで、適切な機械的駆動装置によって、上記マガジンから上記の穴の中へ移動させることができる。
【0004】
さらにまた、独国実用新案公報DE1923665号には、針を針盤の中に挿入するとともにその後にこれらの針をそこから射出するための装置が開示された。この機械は、針盤の上方に置くことのできる可動フレームを備える。針の先端に圧力を加えるとともにこれらの針をそれらの座から解除するために、この装置に設けられた加圧スタンプがモータの力によって鉛直方向に動かされる。同様に、針盤の中に緩くセットされたフェルト製造針を上記針盤の中に堅固に押し込むために同じ機械が使用される。
【0005】
いくつかの参照文献には、針を針盤から取り外すときにあるいはこれらの針を針盤の中にセットするときに生じる問題の一部の態様が取り扱われている。しかしながら、針を針盤の中に効率よくセットすることのできるシステムあるいは装置は今だ存在していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このことを考慮すると、本発明の目的は、針を針盤の中に迅速にセットするための方法および装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本目的は、請求項1に記載の方法および請求項8に記載の装置によって達成される。
【0008】
本発明による上記方法によれば、いくつかのフェルト製造針を同時に把持するとともにそれらを針盤におけるそれぞれの開口の中に挿入するために、多重コレットチャックが使用される。この多重コレットチャックの中において、フェルト製造針は、針盤の穴同士の距離に対応するような方式で互いからある距離を置いて保持されている。このようにして、自動マニピュレーターあるいは適切に訓練された機械オペレーターはそれぞれ、全群のフェルト製造針を多重コレットチャックによって針盤の中に植え込むことができる。その際、2〜3の手動操作によってあるいは2〜3の処理ステップによって、何列かの穴に針を植え込むことができる。適切な押圧装置によって、ある穴列における針を1ストロークで針盤の中へ押し込むことができる。
【0009】
好ましくは、上記コレットチャックが、個々のフェルト製造針をほとんど任意の所望距離すなわち任意の所望割合で保持することができるような方式で構成されている。フェルト製造針は例えば、2つのチャックあごの間に締め付けられている。しかしながら、上記多重コレットチャックは、この多重コレットチャックによって分割用割合で受けとられていて上記針盤の上に存在するフェルト製造針の群をあらかじめかつ利用可能に保持するように設計された充填装置に連結されている。好ましくは、チャックあごの1つに、上記充填装置の事前指定された分割用割合に対応する切欠部がある。これらの切欠部の深さは、針の太さよりも小さいので、これらの切欠部の中に置かれたフェルト製造針は、第2チャックあごの平滑な内側面によって定位置に締め付けることができる。充填装置によって、これらの針は、例えば、緩く配置されているが例えば互いに平行に揃えられているかあるいは同じ方向に方位付けられている多数の適切なフェルト製造針を保持するための針容器から取り外される。これらのフェルト製造針の分離と上記多重コレットチャックによって把持されるためのそれらの呈示とは、例えば、いくつかのねじ付きスピンドルを備える分離装置であって、上記フェルト製造針がこれらのねじ付きスピンドルの回転軸を横切る方位に置かれた分離装置によって達成される。
【0010】
上記方法を達成するために、針を針盤の中にセットするために適切に備えられたワークステーションには、以下の構成要素、すなわち、針が植え込まれる針盤のための保持装置、上記多重コレットチャック、上記多重コレットチャックを充填するための充填装置、および上記針盤の中にセットされた上記フェルト製造針を上記針盤の中へ押し込むために配置された押圧装置を備えるのが好ましい。好ましくは、移送装置が付加的に設けられ、この移送装置は、上記針盤を植込位置から上記押圧装置の中へ移送するように作用し、それによって、針を針盤の中へセットする作業を著しく促進する。
【0011】
上記充填装置は上記針割合を事前指定する。用語「針割合」は、上記針盤の長手側面に対して平行に延びる列内におけるフェルト製造針同士の距離を意味するものと解される。その際、この充填装置は、所望の針割合に対応しているねじピッチを有する2つのねじ付きスピンドルを備えてもよい。この針割合と針盤の針列同士の距離とは、カメラあるいは他の型のセンサー装置によって検出することができる。これらのねじ付きスピンドルは例えば手で交換することができる。機械制御部によって、機械オペレーターは、検出された割合に合致するねじ付きスピンドルを備品から取り外すように、また、上記スピンドルを上記充填装置の中にセットするように指示される。
【0012】
本発明の装置に係る特に有利な実施形態によれば、上記押圧装置に加えて、針盤の針を取り外すための引抜装置が設けられている。この引抜装置は、上記押圧装置の直近に配置されていてもよい。好ましくは、この引抜装置に、上記フェルト製造針を緩めるために上記フェルト製造針の作用部に圧力を及ぼすために使用することのできる加圧用細片が設けられている。この引抜装置には、上記フェルト製造針の緩んだ足の後方に延びるとともに上記針盤から上記フェルト製造針を引き抜くために上記針に引抜力を加えることのできる1つ以上のフック状細片が含まれるのが好ましい。
【0013】
本発明の有利な実施形態の付加的な細部は、図面およびこれ以降の説明に加えて特許請求の範囲から明らかである。この記載は、本発明の本質的態様に制限されるとともに、様々な状況に制限される。この記載は補充的に利用すべきである。図面を以下に示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は、フェルト製造機の針盤2の中に針をセットするための装置1を示している。この装置1は半自動ローダーとして構成されている。このような針盤2は、例えばフェルト製造機の中でフェルトを製造するために使用される。針盤2には多数の穴3があり、これらは、長手方向に、横方向にあるいは斜め方向に延びる列をなして配置されている。このような針盤は、例えば1.70m×0.4mの寸法がある。開口3あるいはこれらの中心軸は、基本的には互いに平行に方位付けられているとともに、平坦な針盤2に対して直角に揃えられている。ある列の開口3の内部では、穴同士の距離、すなわち互いからの穴の(中心の)距離は、基本的に一定である。
【0015】
図1による半自動ローダーは、針盤2のための保持装置4を備える。この保持装置4は回転台として設計されている。この台は、水平な回転軸6の周りに好ましくは枢動可能あるいは回転可能であるように支持された盤フレーム5を備える。このようにするために、盤フレーム5は、具体的には図示されていない駆動装置によって枢動されて、配置することができる。これらの駆動装置は装置1の機械フレームに支持されている。盤フレーム5は、例えば図2の概略図から明らかであるように、盤ガイド7を備える。この盤ガイド7には、互いに平行に距離を置いて配置され、かつ、互いの間に針盤2を受け入れるように配置されたガイドレール8、9が含まれる。これらのガイドレール8、9は盤2のための直線(状)ガイドを形成している。これらのレールによって、針盤2は、回転軸6に対して平行である方向に保持装置4へ向かって横に押されるか、あるいは保持装置4から引き離される。この操作を促進するために、いくつかのローラー10、11、12、13を盤フレーム5に配置することができるが、これらのローラーは、回転可能に支持されているとともに、針盤2のためのローラーガイドに相当している。好ましくは、ローラー10、11、12、13が針盤2に移動可能に配置されていて、それらのローラーが上記の盤へ向かってあるいはそこから離れて動くことができる。この運動を達成するために、電気的なあるいは油圧式のアクチュエーターを使用することができる。針盤2が保持装置4の上で動くと、ローラー11〜13は、針盤2が適切な当接面から離れて持ち上がるまで、針盤2へ向かって動く。このようになると、針盤2は容易に動くことができる。これに対して、植え込みのためには、ローラー11〜13は、例えば油圧手段によって引き下げられる。その際、針盤2は盤フレーム5の適切な当接面によって支持することができる。例えば油圧装置として構成された固締装置、すなわちガイドレール8、9にあるいは別の適切な箇所に設けられた締め付け爪14、15は、ここでは、針盤2を盤フレーム5の定位置に締め付けることができる。
【0016】
図2および図3によって示されたように、盤フレーム5には、針盤2に保持されたフェルト製造針17がその中に延びる1つの中心穴16があるのが好ましい。図3から明らかなように、この開口16の縁は、当接面として、従って、針盤2を位置決めするための当接手段として作用することができる。これによって、図3に象徴的に示されたY方向についての考慮とともにX方向についての考慮が行われる。開口16の壁の一部によってこのように形成された当接面18、19は、従って、針盤2の縁においてではなく、外側に配置されたフェルト製造針17において作用する。当接面18、19は、弾性細片などによって形成することもできる。詳細には、このことは、針盤2が中へ動くときと外側における針が当接面19に突き当たるときに外側に配置された上記針に損傷を与えないために、X方向について考慮することが有利であるかもしれない。
【0017】
図2によって表されたように、保持装置4はその回転式位置決め装置20によって支持されている。この位置決め装置は、上記針盤を鉛直位置に、斜め位置(図1および図2に示されている)に、あるいは水平位置にさえも枢動させることができる。場合により、中間の任意位置に調節することができる。この位置決め装置20は、図2における直線ガイド装置によって表わされたような移送装置21の一部であってもよい。この直線ガイド装置は、ガイドレール22と、位置決め装置20によって表わされたキャリッジ23とを備える。このキャリッジは、針盤2が備わった保持装置4を図2の右側における右側植込位置から押圧位置あるいは針解除位置24まで移動させるために使用される。図1によって表わされたような植込位置にある針盤2は、機械オペレーターが机の形態に手を伸ばすことができるのに対し、押圧位置および針解除位置24は、フード25によって覆われた半自動ローダーの区域に置かれているのが好ましい(図1)。このローダーによって、のぞき窓を通して見ることのできる、好ましく図示された作業空間が表わされている。しかしながら、フード25によって、機械オペレーターは直接手を伸ばすことが妨げられる。
【0018】
移送装置21は、具体的に図示されていない駆動手段を備えるが、これらの駆動手段は、位置決め装置20によって支持された保持装置4を動かすために、機械制御装置26(図1)による制御の下で使用することができる。針盤2が備わった保持装置4の、装填位置から押圧位置および針解除位置24までの動きは、機械オペレーターの指示によって開始されるのが好ましい。
【0019】
押圧位置および針解除位置24には、少なくとも1つの押圧装置が設けられているが、この押圧装置は、押込細片27と、例えばいくつかの油圧シリンダー28あるいは同等の他のアクチュエーターであって、針盤2へ向かって動くことができるとともにそれから離れて動くことのできる適切な駆動装置とを備える。その際、上記盤の押圧位置24に水平保持された針盤2と相互作用するために、押込細片27は鉛直方向に直線運動するように保持されているのが好ましい。上記作動位置においてその下側に保持された針盤2に対向するその下方面において、押込細片27には押圧面29がある。この押圧面29には、平坦部分とともに、プリズムとして構成された部分がある。押圧操作の間に、押し込まれるフェルト製造針17は、押込細片27の押圧面29のプリズム状部分によって針盤2の中へまず押し込まれる。このプリズム状ガイドによって、フェルト製造針17は押圧操作の間、横方向へ安定した方法で保持されることが保証される。これらの針は変位することができない。この押圧操作は、フェルト製造針17を押圧面29の平坦区域によって針盤2の中へ完全に押し込むために、押込細片27が横方向に変位して遂行される。押圧面29は、この装置1の作動幅全体にわたって広がり、従って、針盤2の少なくとも1列の穴の長さを有する。ある好ましい実施形態によれば、押圧面29は、回転軸6に対して平行であるX方向に関して完全にはまっすぐでない。どちらかというと、押圧面29は最小限だけ湾曲しているかあるいはわずかに面取りされているのが好ましく、そのような場合には、押圧面29は、押込細片27の中央の領域へその端部の下方におよそ1〜2mm広がっている。この寸法は、これらのフェルト製造針が開口3の中へ押し込まれるときに、作用が始まる大きい力によって、また、針盤2に存在している可撓性によって生じる上記盤のあらゆる曲がりに対する補償に役立つ。
【0020】
押込細片27の直近には引抜装置30が配置されていてもよい。この引抜装置は、1つ以上の押出細片31と、対応する数の引抜細片32とを備える。さらに、それぞれの押出細片31は針盤2の全長を越えて延びているのが好ましい。それぞれの押出細片には、図4から明らかなように、足部分33がある。この足部分33の下方曲がり部分34にはいくつかのスリット37が設けられているが、これらのスリットの割合は、針盤2の穴の割合と合致している。この好ましい例示的な実施形態によれば、このような4つの押出細片31が互いに近接して設けられ、それによって、これら4つの押出細片は、針盤2の最も一般的な4つの割合に対応する割合でスリットを備える。図4によって示されたように、対応する針盤2に合致する押出細片31の部分34は、フェルト製造針17の作用部35にわたってスライドすることができ、上記フェルト製造針の保持部36は開口3の中に据えられている。スリット37には、遊びをもって作用部35が納められている。しかしながら、これらのスリットは保持部36よりもきついものである。従って、上記部分が下げられると、押出細片31は、それぞれのフェルト製造針17の円錐状部分38に納まるようになり、また、保持部36を固締するシートに保持された保持部36をわずかに移動させる。従って、それぞれのフェルト製造針17の足39は針盤2から離れてわずかに移動する。
【0021】
押出細片31はまっすぐな形態のある下方部分34を有してもよい。この場合、押出細片34は、フェルト製造針17の作用部35の直径よりわずかに大きい直径のあるくり穴を備える。このくり穴の自由端には、フェルト製造針17の円錐状部分38にほぼ対応する円錐状部分があり、この部分によって、フェルト製造針17の作用部35と保持部36とが連結されている。そして、この円錐状部分によって、押出細片31は、フェルト製造針17を針盤2の外側へあるいは開口3の外側へ部分的に押す。
【0022】
それぞれの押出細片31は、例えば油圧シリンダー40(図2)のようなそれ自体の駆動装置によって、前後へ垂直に動くことができる。この作動ストロークは作用部35の長さよりも大きいことが好ましい。
【0023】
引抜装置30は、図5に示された引抜細片32もまた備える。それぞれの押出細片31(いくつかあれば)にもまた、引抜細片32が関連付けられていてもよい。引抜細片32は、針盤2の針の列あるいは穴の列の全長に沿って延びている。引抜細片32には、図5によって示されたように、緩んだ足39の後方に到達するように配置された曲がった足部分41がある。この曲がった足部分は、長手方向に途切れずに続き、すなわち、それは、閉じられ、開口あるいはスリットがないことを意味している。従って、引抜細片32は、穴3同士の距離が異なっている場合には相異なる針長さについて使用することができる。引抜細片32は駆動装置42(図2)に連結され、この駆動装置は、引抜細片32に矢印によってシンボル化された引抜運動を伝える。この範囲内で、引抜細片32は初めに針盤2へ向かって動く。この動きは基本的には例えば鉛直運動である。その後、運動の第2段階の間に、引抜細片32はフェルト製造針17の方へ横方向に動くので、足部分41は足39と針盤2との間を動く。フェルト製造針17に対して軸方向に基本的に方向付けられた戻りストロークの間に、上記のフェルト製造針の保持部36は開口3の外へ引き抜かれる。
【0024】
上記引抜細片の、フェルト製造針17の足3の後方への到達を改善するために、引抜細片32には、穴3同士の距離に対応する開口が設けられていてもよい。そして、引抜細片32の足部分41は、フェルト製造針17同士の間に部分的に延びていてもよく、それによって、引抜操作が改善される。これによって、90度だけ回転されたフェルト製造針17が図5に表された方向に配置されたときに、それらの引き抜きが可能になる。
【0025】
潜在的な引抜細片32はすべて、ただ1つの共通駆動装置42によって駆動することができ、また、そのような駆動装置に対応して剛体的に連結されている。
【0026】
引き出された針を把持するために、図2における破線で表されたような、そして図1にいっそう見やすく表されたような針回収皿43が設けられている。この針回収皿43は斜めに傾いて配置されているので、引抜装置30によって針盤2から取り外された針は、この針回収皿によって回収されて、この皿の中を下方皿部分へスライドすることができる。針回収皿43の中に設けられた中間壁により、フェルト製造針17は、上記の下方皿部分へ基本的には互いに平行にスライドするとともに、基本的にはそれら自体をそこで互いに平行に並べることが保証される。このワークステーションの操作を担当する機械オペレーターは、そこにおける針を順序付けられた方式で取り外すとともに、再利用のためにあるいは廃棄のためにこれらの針を移動させる。記載された手順を参照して、これらの針は、非破壊的方式で、また、場合によっては再使用可能方式で回収される。
【0027】
特に押出細片31をX方向に位置決めするために、少なくとも1つのセンサー装置、例えば画像記録装置(カメラ)44として構成されたセンサー装置が針盤2の長手方向に設けられている(図2)のが好ましい。この画像記録装置は上記植込位置から引抜位置すなわち針引抜位置あるいは上記押圧位置24まで移動する間に針盤2の長手側縁を通過する箇所に配置されているのが好ましい。この画像記録装置44は、穴のそれぞれの列の少なくとも一方端部を「認識」し、そして、その穴の列の端部の位置と、存在する穴の割合、すなわち針同士あるいは穴同士の距離とを検出することができる。加えて、画像記録装置44は、穴の2つの列同士の距離を検出することができる。このようにして、機械制御装置26は、針を取り外すための対応スリット割合がある押出細片31を初めに作動させることができる。加えて、この機械制御装置は、押し出される針の列が選択された押出細片31の真下に位置決めされるような方式で移送装置21に影響を及ぼすことができる。このような押出細片31は4つ設けられているのが好ましいが、しかしながら、これらの数は場合によって異なっていてもよい。
【0028】
図1〜図7から明らかなように、針を針盤2にセットするために多重コレットチャック45が使用されている。このコレットチャックは、上記針盤の中に所望の割合(互いの距離)でセットされるフェルト製造針17を受けるために使用されている。上記コレットチャックには少なくとも2つのチャックあご46、47があり、これらの少なくとも1つは可動に支持されている。これらのチャックあご46、47によって、これらの間にはチャック隙間48が画定されているが、この隙間は、上記フェルト製造針をチャックあご46、47の間の定位置に締め付けるために、解除レバー49を適切に作動させることによって狭くすることができる。解除レバー49は多重コレットチャック45から延びるハンドル50のすぐそばに配置されているのが好ましい。
【0029】
図6によって示されたように、コレットチャック45は、上記ハンドルが機械オペレーターの手の届く範囲内にあるように、好ましくは、この装置1における保持装置4の上方に設けられた充填装置51に連結されている。この充填装置51は、フェルト製造針17をコレットチャック45によって把持するかあるいは解除することができるように、互いから所望距離を置いて個々にあるいはまとめて見えるように配置されている。充填装置51は、ウォーム型コンベア装置を呈示し、また、例えば、針盤2の穴の割合に対応するピッチがある2つの平行なねじ付きスピンドル52、53として構成された分離手段を備える。穴同士の距離が可変である場合には、上記ねじピッチは可変的に構成されている。ねじ付きスピンドル52、53は、両方に対応ねじを有し(両方とも右ねじあるいは左ねじ)、また、共回転式のものである。例えばステッピングモータ54、55のような位置決めモータが回転のために使用される。針の供給源を保持する充填漏斗56が、ねじ付きスピンドル52、53端部の上方に配置されている。好ましくは、この充填漏斗56は、この充填漏斗を特定方式で軽く振動させる振動装置を備える。
【0030】
好ましいのは、ねじ付きスピンドル52、53同士の間に下降状保持部57が配置されていることであり、この下降状保持部はねじ付きスピンドル52、53に対して平行に延びている細片の形態に設計されている。加えて、この下降状保持部は、合成材料からあるいは金属から構成されていてもよい押圧手段を備える。
【0031】
ねじ付きスピンドル52、53を支持するフレームには、ねじ付きスピンドル53の近傍に切欠部58が設けられ、この切欠部によって、多重コレットチャック45が保持部36とフェルト製造針17の足39とへ接近することができる。この切欠部58の中には鉛直に動くことのできる細片59が配置されている。この細片には、その上側に、下降状保持部57の下方縁部のわずか下方に位置している基本的に平坦なスライド面がある。足39は、細片59の上をスライドし、そして均一に並んでいる。
【0032】
具体的に図示されていないセンサーシステムによって、両方のねじ付きスピンドル52、53がフェルト製造針17で充分に充填された時、すなわちそれぞれのねじにフェルト製造針17が収容された時が検出される。このセンサー装置はその後、フェルト製造針17の針足39の方位を維持するために、ステッピングモータ54、55を停止させるとともに下降状保持部57を作動させる。その後、細片59は下げられる。このとき、切欠部58は空き、フェルト製造針17は、多重コレットチャック45によって把持することができるとともに、あらかじめ指定された割合で定位置に固締することができる。
【0033】
以下に、この装置1の操作の説明が行われる。
【0034】
少なくとも1列の新しい針が植え込まれる針盤2が、初めに装置1へ向かって動かされる。このことは、適切なキャリッジあるいは別のフレームによって行うことができる。例えば、針盤2はその中で鉛直方位に保持され、それによって、上記針盤の長い縁部が水平に置かれ、また、その短い縁部が鉛直に置かれる。このとき、針盤2は保持装置4の上へ(手によって)動くことができる。その際、上記針盤はガイドレール8、9として構成された直線ガイド装置によってガイドされる。その中に収容されたローラー10〜13によって、この操作が促進される。その際、針盤2は、最も外側の針が当接面19に当たるまで手で(図1における左から右へ)動かされる。適切なスイッチを作動させることで、このとき、すべてのローラー10〜13が下げられるともに、締め付け爪14、15が作動される。針盤2に充分に針が装填されること、また、少なくとも1列の針が取り外されることと仮定する。装置1における適切なスイッチが作動される。このとき、移送装置21は、針盤2を盤フレーム4とともに引抜位置24へ移動させる。その際、針盤2は、図4によって示されたように、フェルト製造針17の作用部35がほぼ鉛直な方向に上方を指し示すような方式で回転される。
【0035】
図2における右側位置から上記引抜位置への針盤2の移動の間に、針盤2は画像記録装置44の観察部分を通過しなければならない。その際、この画像記録装置は針盤2の穴の割合を検出する。ここで、適切な押出細片31が選択されるとともに、押し出されるフェルト製造針の線が付けられた針盤2がこの押出細片31の下方に正確に置かれる。針盤2の横方向位置決めは、これらのフェルト製造針が当接面19に当たることによって達成される。一般に、押出細片31の相対的配置によって、充分な精度が達成される。特に、細いフェルト製造針を考慮すると、正確な寸法基準が画像記録装置44によって確立されるとともに押出細片31および/または針盤2が横方向の動き(図2における突出部の平面に対して垂直)によって再調整されるときには、それはさらに効果的であるかもしれない。
【0036】
好ましくは、針盤2の開口3の座標が植込操作に先立って検出される。このことを達成するためには、開口3にフェルト製造針17のないことが必要である。原則として、座標の検出は一回操作である。
【0037】
このことは、フェルト製造針17の足39が針盤2からわずかに押されて離れる程度まで押出細片31が下げられるという点で、フェルト製造針17の緩みに従う。その際、フェルト製造針17は、図4に示された位置から図5に示された位置まで動く。このことが行われると、押出細片31はその定位置(本来位置)へ戻される。すると、引抜細片32は先に緩められたフェルト製造針17を引き出し、上記細片は、足39の後方へ至り、それらを針盤2から引き出す。緩められたフェルト製造針17は、針盤2から針回収皿43の中へ抜け落ち、そこで、これらの針は、この機械の前方位置へ下方に−互いに対して整然と平行に−スライドし、そこで、機械オペレーターによって容易に取り外される。
【0038】
これらの針の列が取り外されると、針盤2はその植込位置へ戻される。いくつかの新たな針列が植え込まれるときには、針は新たに植え込まれる列からまず取り外すこともできる。このようにするために、これらの針列の針は、上記のように、針盤2の適切な位置決めの後に取り外される。
【0039】
針盤2の上にあるいは針が取り外された開口3の中に針を再植え込みするために、移送装置21は、上記針盤が図2の右側における上記位置へ再び動くように制御される。さて、この機械の前方に立っている機械オペレーターは、多重コレットチャック45を使用して針を机のように保持されている針盤2の中にセットすることができる(図1を参照)。そのようにするために、その機械オペレーターは、多重コレットチャック45を使用して、ねじ付きスピンドル52、53によって運ばれる、保持部36の上の針を把持する(図6を参照)。足39の方位は多重コレットチャック45の中で維持される。その機械オペレーターが一組の針あるいは一群のフェルト製造針17を針盤2の適切な開口3の中に多重コレットチャック45によってセットする間に、これらの針が供給容器からあるいは充填漏斗36からねじ付きスピンドル52、53として構成された分離装置の上へ落下するようにさせるために、また、上記針が上記ねじピッチに整合して分離されるようにするために、この充填装置51の対応するセンサーシステムが、ねじ付きスピンドル52、53に何もないことを検出して、ステッピングモータ54、55を始動させるとともに、場合によっては上記振動装置を始動させる。上記細片59は、再びその上方位置にあり、また、フェルト製造針17の足に整合している。両方のねじ付きスピンドル52、53がいっぱいになるとすぐに、充填装置1は再び停止する。すると、上記機械オペレーターは、多重コレットチャック45を使用して次の針群を持ち上げて、それらを針盤2の中にセットする。その際、上記機械オペレーターは、フェルト製造針17の作用部35がそれらに対応する開口3を見出すことを保証することだけはしなければならない。上記機械オペレーターが事前指定された針17を針盤2の上に植え込むと、彼/彼女はこの装置1のフェルト製造針17の押し込み機能を開始させる。そのようにするために、上記機械制御装置によって移送装置21が作動し、そして、上記針盤が、下方対向作用部とともに押圧位置24の中の押込細片27の下方へ移送される。油圧シリンダー28が作動される。押込細片27は、その下方運動の間に、すべての保持部36を足39が針盤2に接するまで針盤2の中へ押し込む。
【0040】
いくつかの針列が同時に植え込まれると、押込細片27は再び針盤2から少しの間離れて、針盤2は1列の距離だけ前進させられるが、この距離は画像記録装置44によってあらかじめ決定されているので、次の針列は押込細片27の押圧面29の下方に位置している。
【0041】
すべての針17が押し込まれると、針盤2は、(図2における右側の)その植込位置へ再び動き、また、締め付け爪14、15は解除される。すると、存在しているローラー10〜13による最小限の力で、完全にあるいは部分的に装填された針盤2を盤フレーム5から横方向へ再び動かすことができる。
【0042】
充填装置51によって、足39の足方位が完全に事前指定される。この代わりに、反対の足方位を行なうときには、第2の鏡像様充填装置51aを設けてもよい(図1)。充填装置51はフェルト製造針17を左から右へ動かすのに対し、充填装置51aはフェルト製造針17を右から左へ動かす。これによって、反対の足方位がもたらされる。この機械オペレーターは二者択一的に、充填装置51あるいは充填装置51aを使用することができる。
【0043】
機械オペレーターが事前指定された割合を変更したいと望むときには、彼/彼女はねじ付きスピンドル52、53を交換することができる。対応するスピンドルの供給は、半自動ローダーで用意された状態に保持されている。機械オペレーターは、適切な噛み合いクラッチによって、ねじ付きスピンドル52、53を充填装置51の中の適切な所望回転位置にセットする。これらのねじ付きスピンドルは表示スクリーンにおけるプロンプト(入力指示記号)に従って交換することができ、このプロンプトは、画像記録装置44により検出された割合に一致した機械制御によって付与される。
【0044】
針盤2のための半自動ローダーは、針盤の穴の割合に一致した割合で配置されたフェルト製造針17を提供する充填装置51を備える。従って、機械オペレーターは多重コレットチャック45によってフェルト製造針17を把持して、それらを針盤2の穴の列にまとめてセットすることができる。これによって、極めて高い生産性を特徴とする装填方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】フェルト製造機の針盤の中に針をセットするとともにこれらの針を上記針盤から取り外すための装置を示す。
【図2】図1による装置の構成要素の概略図である。
【図3】針盤のための保持装置の概略平面図である。
【図4】針盤からフェルト製造針を引き抜くときの概略図である。
【図5】針盤からフェルト製造針を引き抜くときの概略図である。
【図6】一群のフェルト製造針を多重コレットチャックへ利用可能にするための充填装置の斜視図である。
【図7】図6による充填装置によって呈示された一群のフェルト製造針を針盤の中へ移送するための多重コレットチャックを示す。
【符号の説明】
【0046】
1 装置
2 針盤
3 開口
4 保持装置
5 盤フレーム
6 回転軸
7 盤ガイド
8 ガイドレール
9 ガイドレール
10 ローラー
11 ローラー
12 ローラー
13 ローラー
14 締め付け爪
15 締め付け爪
16 開口
17 フェルト製造針
18 当接面
19 当接面
20 位置決め装置
21 移送装置
22 レール
23 キャリッジ
24 押圧および針解除位置
25 フード
26 機械制御装置
27 押込細片
28 油圧シリンダー
29 押圧面
30 引抜装置
31 押出細片
32 引抜細片
33 足部分
34 部分
35 作用部
36 保持部
37 スリット
38 円錐状部分
39 足
40 駆動装置
41 足部分
42 駆動装置
43 針回収皿
44 画像記録装置
45 多重コレットチャック
46 チャックあご
47 チャックあご
48 チャック隙間
49 解除レバー
50 ハンドル
51、51a 充填装置
51 ねじ付きスピンドル
52 ねじ付きスピンドル
53 ステッピングモータ
54 ステッピングモータ
55 充填漏斗
56 下降状保持部
57 部分
58 細片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作用部(35)と保持部(36)とを有するフェルト製造針(17)をフェルト製造機の針盤(2)の中にセットする方法であって、
フェルト製造針(17)を収容するように設計されているとともに事前指定された距離で配置されている多数の開口(3)を有する針盤(2)を設けるステップ、
いくつかのフェルト製造針(17)を持ち上げるために設計され、前記針の保持部(36)を把持する多重コレットチャック(45)を設けるステップ、
長手方向に揃えられている一群のフェルト製造針(17)を前記多重コレットチャック(45)の中へ挿入するステップ、
前記多重コレットチャック(45)によって保持された前記フェルト製造針(17)の前記作用部(35)の少なくとも1つを前記針盤(2)の前記開口(3)の中に挿入するステップ、および
前記フェルト製造針(17)の前記保持部(36)を前記針盤(2)の前記開口(3)の中へ押し込むステップ
を備える、前記方法。
【請求項2】
前記フェルト製造針(17)は、前記多重コレットチャック(45)へ一群として供給されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フェルト製造針(17)は、前記多重コレットチャック(45)の中で互いに距離を置いて保持され、前記距離は、前記穴同士の距離に対応していることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記保持部(36)は、前記針盤(2)の中にセットされるように意図されたフェルト製造針(17)がすべてそれらの開口(3)の中に植え込まれた後に初めて押し込まれることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記針盤(2)は、前記フェルト製造針(17)の前記保持部(36)が前記針盤(2)の前記開口(3)の中へ押し込まれる位置とは異なっている植込位置に装填されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
存在する前記フェルト製造針は、前記フェルト製造針(17)が植え込まれる前に前記開口(3)から取り外されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
二段階処理では、取り外される前記フェルト製造針は、まず押出細片(31)によって緩んだ状態にされ、その後、引抜装置(3)によって前記針盤の別の側から引き抜かれることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
作用部(35)と保持部(36)とを有するフェルト製造針(17)をフェルト製造機の針盤(2)の中にセットする装置であって、
前記針盤(2)を植込位置に保持するために装填される針盤(2)のための保持装置(4)、
互いに平行に揃えられた一群のフェルト製造針(17)を調整された方式で把持するとともに解除するように配置された多重コレットチャック(45)、
いくつかのフェルト製造針(17)が把持された前記多重コレットチャック(45)を装填するための充填装置(51)、および
前記開口(3)の中に植え込まれた前記フェルト製造針(17)の前記保持部(36)を前記針盤(2)の前記開口(3)の中へ押し込むための押圧装置(27、28)
を備える、前記装置。
【請求項9】
前記保持装置(4)は、前記針盤(2)を前記植込位置から前記押圧・針取り外し位置(24)まで移動させるように配置された移送装置(21)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記保持装置(4)は、前記針盤(2)が回転軸(6)に関して回転可能であるように保持されることによる回転装置(20)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記保持装置(4)に、前記針盤(2)を前記保持装置(4)における定位置に保持するための固締装置(14、15)が連結されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記保持装置(4)に、それぞれの針盤(2)を、前記盤が前記保持装置の中へ移動される時に低い摩擦でガイドするために、前記針盤(2)のための直線ガイド装置(8、9)が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記多重コレットチャック(45)は、前記フェルト製造針(17)を把持した前記多重コレットチャック(45)を自動的に装填するための充填装置(51)に連結されていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記充填装置(51)は、分離装置が連結されたフェルト製造針供給容器を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記分離装置(51)は、前記フェルト製造針(17)を前記多重コレットチャック(45)へ供給するように備えられたウォーム型コンベア装置を備えることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記ウォーム型コンベア装置(52、53)は、互いに平行に配置されるとともに制御された回転方式で駆動される2つのねじ付きスピンドル(52、53)を備えることを特徴とする、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記フェルト製造針供給容器(56)は、振動発生装置へ連結されていることを特徴とする、請求項14に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、前記フェルト製造針(17)を前記針盤(2)の前記開口(3)から取り外すために引抜装置(30)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項19】
前記針盤(2)の前記開口(3)の位置および/または開口(3)間の距離を検出するための画像記録装置(44)が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項20】
前記押圧装置(27、28)に加えて、押出および/または引抜装置(30、31)が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−214843(P2008−214843A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−23858(P2008−23858)
【出願日】平成20年2月4日(2008.2.4)
【出願人】(304012943)グローツ−ベッカート コマンディトゲゼルシャフト (46)
【Fターム(参考)】