説明

フットウェアおよびフットウェアのためのアクセサリ

フットウェアのアイテム(2)は、送信機アセンブリを備え、該送信機アセンブリ(28)は、センサのアレイ(12、16、20)を備え、各センサは、フットウェアのアイテム内に位置される足によって作動されることにより、信号を生成することが可能である。送信機アセンブリは、センサのアレイから信号を受信し、信号に応答してリモートの受信機(32)アセンブリに信号を送信するための送信機(28)をさらに備える。キットは、前述の送信機アセンブリと、1つ以上のリモートの受信機アセンブリとの組み合わせを有するフットウェアのアイテムを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットウェア、特に靴に関しており、本発明は、フットウェアのためのアクセサリに関している。好ましい実施形態において、本発明は、靴と共に使用するためのインソールに関している。
【背景技術】
【0002】
本明細書において、「靴(shoe)」または「(複数の)靴(shoes)」への参照は、単一のタイプのフットウェアに限定されるものとして受け取られないが、全ての形態のフットウェア(靴、トレーニングシューズ、スポーツシューズ(例えば、ランニングシューズおよびサッカー用スパイクシューズ)、サンダル、ブーツ、運動靴、スリッパおよび同様のものを含むがこれらに限定はされない)を含むと解釈されるべきである。他のフットウェアのアイテム(ローラースケート、アイススケート、スキーおよびスノーボードブーツ、他のスポーツ用フットウェア、および同様のものを含む)もまた、この用語によって含まれる。用語「靴(shoe)」および「(複数の)靴(shoes)」は、本明細書において使用され、特に断りがない限り、このアイテムの包括的なグループをいう。
【0003】
靴、特にトレーニングシューズおよび特定のスポーツシューズの特定のデザインに、特定の発光手段を提供することは、公知である。一般的に、このような発光手段は、靴のソール内に位置され、より明確には、ソールの踵部分に、またはソールの踵部分に近接して位置される。公知の構造において、靴のソールは、圧力作動型エネルギ源(例えば、圧電ユニット)を提供されることにより、発光ダイオードまたは同様のものによって発光するために十分な電力を生成する。この配置は、トレーニングシューズのプラスチック製のソール内に入れられ、着用者が歩行または走行するときに、着用者の足の動きによって作動する。靴のソールは、着用者によって着用されているときに、光が靴の外部から見えるために十分に透明な材料を備える少なくとも一部分を提供される。このような発光する靴のデザインは、人気があることが証明されてきたが、購入者または着用者にとって、靴の発光する特性を変更または変形する余地はない。
【0004】
特許文献1は、表示領域を照射する光学ファイバおよび同一のものの制御モジュールを有するフットウェア(例えば、靴)のアイテムを開示する。靴は、靴のソールに位置される発光デバイスから延びる光学ファイバから放射される光によって照射される靴の一部分上に表示パネルを備える。制御モジュールは、靴のソール内、特に踵に位置され、発光デバイスを、制御構成要素と、電源(例えば、バッテリ)と、スイッチ(例えば、圧力スイッチまたはモーションセンサ)と共に備える。
【0005】
特許文献1のデバイスは、靴の上部に表示を生成する手段を提供する。しかしながら、配置は靴の全体部分であり、靴の購入者に表示の単一のデザインを残す。さらに、万一制御デバイスの機能不良の場合またはバッテリが使い尽くされた場合には、靴の表示要素は、動作しない状態にされる。これは靴が使い古される前および交換の必要性がある場合に良くあり得る。
【0006】
同様の照射型の靴は、特許文献2に開示され、この靴内の、靴における足の圧力が、靴のソール内にあるように特許文献2において示される電源および光表示に接続されたスイッチを作動させる。
【0007】
光るスリッパは、特許文献3に記載され、このスリッパにおいて、着用者の足の踵の下に位置される圧力作動型制御スイッチが使用されることにより、論理回路および電源が作動され、スリッパの外部に照射された表示を提供する。
【0008】
デバイスを作動させるために靴の着用者の足の圧力を使用する他の配置もまた公知である。特許文献4は、人物の足に対する靴の正確なサイズを測定するためのシステムを開示する。システムは、靴の踵および爪先部分の各々に位置されるセンサを備え、靴が足に適切にフィットされるときに、センサは両方作動する。正確なフィッティングは、センサの各々に接続された靴の踵の発光ダイオードによって指示される。
【0009】
足によって加えられる圧力を連続的に測定するためのシステムが、特許文献5に開示される。システムは、ケーブルによって靴の外側に取り外し可能なように取り付けられた電気回路モジュールに接続された、圧力作動型センサのアレイを靴のソール内に備える。使用中に、モジュールは、足に加えられた圧力を指示し、予め決定された圧力が超えられる場合にはユーザに警告する。デバイスは、肢(limb)が休息することを必要とする、足および脚に対する外傷の回復を助けることに使用される。
【0010】
特許文献6は、ケーブルによって靴の外部に位置される表示モジュールまで接続された2つの圧力作動型パッドを備える靴において使用するための改良された歩数計(pedometer)を開示する。
【0011】
恐らく最も複雑なデバイスは、特許文献7に開示される。この書類は、靴の内部に構築される受信機/警報回路を有する靴を開示する。靴は、靴の動きを検出するためのモーションセンサまたは他の手段を備える。靴の動きが使用されることにより、靴内に収納される音または光表示を制御する。特許文献7のシステムのキーとなる構成要素は、送信機/制御装置であり、これは靴から離れており、靴内の受信機に信号を送信するために使用されるハンドヘルドデバイスであり、靴内のシステムの動作モードを制御する(例えば、使用する際に放射される特定の音を選択することまたは警報モードを作動させることなど)。
【0012】
靴のための広範囲のシステムおよびデバイスは、種々の理由(特に着用者によって行われた歩みをカウントするため(例えば、歩数計の場合に)、または最も一般的には、靴自体の中または上に取り付けられた表示を作動および制御するために)において着用者の足によって、生成される信号を使用することが公知である。
【0013】
着用者が行動(例えば、走行、歩行、サイクリングまたはダンシング)を実行する場合に、靴内の足の行動が使用され得ることにより、靴の内部の他のデバイスの範囲を制御することがここで見出される。
【特許文献1】米国特許第5,813,148号明細書
【特許文献2】国際公開第94/15494号パンフレット
【特許文献3】米国特許第5,821,858号明細書
【特許文献4】国際公開第02/13644号パンフレット
【特許文献5】米国特許第5,323,650号明細書
【特許文献6】国際公開第88/04768号パンフレット
【特許文献7】英国特許第2,352,551号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
従って、第一の局面において、本発明は、送信機アセンブリを備える、フットウェアのアイテムを提供し、該送信機アセンブリは、センサのアレイを備え、各センサは、該フットウェアのアイテム内に位置される足によって作動することにより、信号を生成することが可能であり、該送信機アセンブリは、該センサのアレイから信号を受信し、該信号に応答して信号をリモートの受信機に送信するための送信機をさらに備える。
【0015】
本明細書の目的において、用語「リモート」は、お互いに相互作用するが、ケーブル、ワイヤまたは同様のものによって物理的に接続されていない2つ以上のデバイスをいう。
【0016】
センサのアレイは、その最も単純な形態において単一のセンサを備える。しかしながら、好ましい実施形態において、アレイは複数のセンサを備える。このようにして、より複雑で洗練された信号パターンがアレイによって生成され得、この信号パターンは、本明細書において後にさらに詳細に記載されるように、特に有利である。
【0017】
センサのアレイは、1つ以上のセンサを備え得、該センサは、着用されているときには、アイテムの足の1つ以上の爪先に接触するように配置される。さらに、またはあるいは、アレイは、1つ以上のセンサを備え得、該センサは、着用されているときには、足の他の部分、特に1つ以上の踵、土踏まず(arch of the foot)、または母指球(ball of the foot)に接触するように配置される。
【0018】
センサのアレイは、フットウェアのアイテムのユーザまたは着用者とシステムとの間にインタフェースを提供し、ユーザがシステムおよびその性能を制御することを可能にする。従って、好ましい一実施形態において、センサのアレイは、複数のアレイ部分を備え、各部分は1つ以上のセンサを備え、着用者の足の異なる部分によって接触されるように配置される。特に、アレイは、着用者のそれぞれの爪先によって接触されるように、1つ以上のセンサを備える複数のアレイ部分を備え得る。このようにして、着用者は、フットウェアのアイテム内で彼または彼女の足を単に動かすこと、または足の異なる部分に圧力を加えることによって(例えば、歩行、走行、ジャンプすること、ホップすること、スタンプすることまたは同様のことによって)多種の信号パターンを生成し得る。
【0019】
センサのアレイは、信号(最も典型的には電気信号)を生成するようにユーザの足によって作動することが可能な任意の適切なセンサを備え得る。適切なセンサは、電気電流を提供するために回路を閉じる単純なスイッチ、ならびに圧力が加えられている下で電圧を生成する圧電デバイスのような他のデバイスを含む。適切なセンサは、当該分野で周知であり、当業者に容易に利用可能である。
【0020】
センサのアレイは、任意の適切な手段(例えば、ケーブル)によって送信機と接続される。このようにして、電気信号はセンサから送信機まで渡され得る。その最も単純な実施形態において、フットウェアのアイテムは、送信機を備えることにより、センサから受信される信号に応答して信号を生成および送信する。
【0021】
好ましい一実施形態において、送信機アセンブリは、制御モジュールを備え、制御モジュールの機能は、各センサから受信される信号を処理すること、送信機に信号を生成するための命令を提供することである。制御モジュールは、制御モジュールにプログラムされる制御ルーチンのセットに従って、センサから受信される信号を処理し得る。最も好ましくは、制御モジュールは、制御ルーチンを格納するためのメモリを備える。制御ルーチンは、構成要素の製造時に、例えば、読み取り専用メモリまたはRAMを用いて、メモリ内に記録され得る。あるいは、制御ルーチンを提供するために、プログラミングデバイスを用いて、制御モジュールを外部ソースからプログラム可能にすることが好ましくあり得る。
【0022】
このような場合には、送信機アセンブリは、プログラミングデバイスから制御モジュールに対する入力を受信するためのインタフェースをさらに提供される。インタフェースは、例えば、外部プログラミングデバイスがケーブルによって制御モジュールまで接続されることを可能にする、任意の適切なインタフェース構成要素を備え得る。あるいは、外部プログラミングデバイスは、リモートのデバイスであり得、信号(例えば、無線波信号または赤外線信号)を送信可能であり得、制御モジュールをプログラムする。プログラミングデバイスは、制御モジュールをプログラムする任務のために特別に提供される専用デバイスであり得る。あるいは、プログラミングデバイスは、コンピュータ(パーソナルコンピュータまたはラップトップコンピュータ、または携帯電話、または制御ルーチンを引き出すこと、制御ルーチンを格納すること、および制御モジュールへ制御ルーチンを送信することのための他のデバイス)であり得る。
【0023】
送信機は、センサのアレイ内のセンサまたは各センサから受信される、利用される場合には、生成し、リモートの受信デバイスに信号を送信するための制御モジュールから受信される、信号に応答して、動作する。送信機によって生成される信号は、任意の適切な形態の信号(例えば、無線波信号または赤外線信号)であり得る。短距離信号(例えば、短距離無線信号)が好まれる。このようにして、隣り合う電気的デバイスとの最小の干渉が発生する。特に、近傍にいる別の人物によって着用されている同様のフットウェアに対する送信機と受信機との間の相互作用に干渉する限定された機会がある。しかしながら、送信機によって生成される信号の強度が、受信機に対して所望される機能を行うために十分であることが理解されるべきである(この詳細は、本明細書において以下に与えられる)。
【0024】
フットウェアのアイテムは、任意の形態のフットウェア、特に(本明細書において前に定義された用語としての)靴、または人物の足に着用され得る他のアイテムであり得る。特に好ましい一実施形態において、フットウェアのアイテムは、実在する靴に挿入され得るインソールアセンブリである。これは、インソールが高価でなく、製造することが簡単であるという利点を有する。さらに、インソールは、1対の靴に本発明のシステムを受け入れるように変更させるが、さらに簡単にその元の形態に戻される。
【0025】
さらなる局面において、本発明は、本明細書において前に記載されるようなフットウェアのアイテムを、送信機アセンブリによって送信される信号を受信することが可能な受信機を備えるリモートの受信機アセンブリと組み合わせて備えるキットを提供する。リモートの受信機アセンブリは、フットウェアのアイテム内の送信機から受信される信号を利用することが可能な任意のデバイスに接続され得るか、または備え得る。好ましい一実施形態において、リモートの受信機アセンブリは、受信機から受信される命令に応答して、表示を放射することが可能な表示モジュールに接続され得るか、または備え得る。表示モジュールは、光および/または音の、視覚および/または音響表示を生成するための表示手段を備える。
【0026】
その最も単純な実施形態において、受信機は、フットウェアのアイテム内の送信機から受信される信号に応答して、表示モジュールに対して直接信号を生成するように単純に動作する。受信機アセンブリは、制御モジュールをさらに備え得、送信機から受信される信号を処理し、制御ルーチンのセットに従って制御モジュールに命令を提供する。この点において、制御モジュールは、フットウェアのアイテムにおける制御モジュールに関連して上記したものと同様の様式において表示モジュールを制御するように動作し得る。従って、上で提示される特性の議論と、制御モジュールに関する機能の議論とに対して参照がなされる。
【0027】
フットウェアの各アイテムは、単一の受信機アセンブリと共に動作し得、それにより例えば、着用者に、各足を用いて別々の表示を制御させる。あるいは、1対のアイテムが、単一の受信機と共に動作し得、例えば、ユーザに、両方の足を用いて単一の表示を生成および制御させる。しかしながら、フットウェアの各アイテム、または1対のアイテムは、複数の受信機と共に使用され得る。このようにして、大量の個別の表示は、個別にまたはアレイにおいてのいずれかで生成および制御され得る。
【0028】
本発明の一アプリケーションは、衣類の装身具または装飾品として光および/または音の表示を提供することである。従って、この目的のために、表示モジュールが、いくつかの手段を提供されることにより、モジュールを衣類のアイテムに取り付けおよび固定することが好ましい。モジュールは、例えば、帽子または他の衣類のアイテム(ユーザによって着用されている靴の外側を含む)に固定され得る。あるいは、表示モジュールは、ユーザによって保持されているアイテム(例えば、ハンドバッグ、リュックサック、または同様のもの)に取り付けられ得る。このようにして、多種の異なる表示が、任意のスタイルの衣類またはドレスに適応させるように提供され得る。表示モジュールはまた、宝石類のアイテム(例えば、他の宝石類のアイテムの代わりにまたは他の宝石類に加えて、ユーザの首または腕の周囲に着用される)を形成し得る。
【0029】
本発明に対するさらなるアプリケーションは、個人の安全のフィールドにおいてである。夜または視程が乏しいときに、活動している人々に光を提供することは公知である。例えば、自転車の乗り手に提供される閃光である。本発明のシステム全体は、同様の役割を達成するが、より大きな効果を達成し得る。フットウェアのアイテムおよび表示は、光および/または音の警告表示を提供するように協働する。本発明は、行動を実行している人物の視程を強化するように、最大の視程の位置に表示を移動および位置させる。例えば、ジョギングする人または自転車の乗り手は、表示を帽子または彼らの首の周囲に位置させることにより、地表の高さで光る単純な光よりも有意により可視的な警告灯を提供する。
【0030】
システムにおける1つ以上の制御モジュールの使用は、生成されている表示の性質および継続時間において、高いレベルの柔軟性を提供する。特に、表示は、フットウェアのアイテムにおけるセンサの最後に作動された後の予め決定された期間において、継続させ得る。このようにして、夜にジョギングする人物は、例えば、彼らが休息するために静止して立っている、または道路を横断する間に可視的なままである。
【0031】
さらなる局面において、本発明は、本明細書において前に記載されるようなフットウェアのアイテムから信号を受信することに専用である、本明細書において前に記載されるような受信機を提供する。
【0032】
さらなる局面において、本発明は、表示を生成する方法を提供し、該方法は、フットウェアのアイテムの着用者の足の一部によって、センサ上に力を加えることによりフットウェアのアイテムのソール部に位置されるセンサを作動させることにより、信号を生成することと、センサによって生成される信号に応答して信号をリモートの受信機に送信することと、リモートの受信機により受信される信号に応答して表示を生成することと、を包含する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
図1を参照して、本発明のシステムが、フットウェアのアイテムとしてインソール内に示される。全体が2として指示されるインソールは、爪先部分6、足の甲の部分8、および踵部分10を有するソールアセンブリ4を備える。インソール4は、爪先部分6に位置され、複数のセンサ14a〜14cを備える第1のセンサアレイ部分12を備える。センサ14a〜14cの各々は、インソール2が、着用されている靴内の位置にある場合には、ユーザの足のそれぞれの爪先によって接触されるように配置される。第2のセンサアレイ部分16は、ユーザの母指球によって接触されるインソール2内の領域に配置され、単一のセンサ18を備える。第3のセンサアレイ部分20は、インソール2の踵部分10に提供され、4つのセンサ22a〜22dを備える。他のセンサは、他のアレイ部分に提供され得ることにより、例えば、ユーザの足の甲または土踏まずに接触する。
【0034】
各センサは、バス24によって制御モジュール26に接続される。送信機28は、図1に示されるようにインソールの踵部分に提供される。制御モジュール26および送信機28のような構成要素は、フットウェアのアイテムの任意の適切な位置に位置され得ることが理解される。
【0035】
送信機28は、線30によって表される無線信号を生成する。信号30は、受信機モジュール32によって受信される。受信機モジュール32は、送信機の範囲内の任意の適切な位置に位置され得る。受信機モジュール32は、例示のみのために、図1のベースボールキャップ34に取り付けられて示される。
【0036】
制御モジュールの特性および動作、送信機および受信機は、図2を参照して、以下でさらに詳細に議論される。
【0037】
図2を参照すると、本発明の完全なシステムの一実施形態の構成要素の概略図が示される。フットウェアのアイテム内に位置される構成要素は、ボックス202内に含まれるように示される。フットウェアのアイテムから離れている構成要素は、ボックス204内に示される。信号206は、フットウェアのアイテムからリモートの構成要素に送信される。
【0038】
フットウェアのアイテム内の構成要素は、センサのアレイ208を備え、センサのアレイ208は、複数の個別のセンサ210を備える。各センサ210は、ワイヤによってバス212に接続される。センサ210の作動によって生成される信号は、バス212を経由して制御モジュール214まで渡される。電源216は、電力を制御モジュール214に提供する。電源216に便利なものは、バッテリである。図2に示される実施形態においては、電源216のバッテリは、再充電可能であり、充電インタフェース218が提供され、ユーザにバッテリを再充電させる。
【0039】
制御モジュール214は、メモリを備え、メモリにおいて、様々な制御ルーチンが格納される。制御ルーチンは、制御モジュール214内のプロセッサによって使用され、センサから受信される信号を処理する。処理されたデータは、制御モジュール214から送信機218まで渡され、送信機218はプロセッサからの命令に応答して、短距離無線信号206を生成し、送信する。無線信号206は、センサ210の作動によって生成された信号に応答して、表示を生成するために必要な情報を含む。
【0040】
インタフェース220が提供され、インタフェース220によって、制御モジュール214内にプログラムされたルーチンは、変更または変化され得る。インタフェース220は、外部プログラミングデバイス(例えば、コンピュータ、携帯電話、Bluetooth(登録商標)デバイスまたは同様のもの)とのハードワイヤ接続を可能にするための適切なコネクタであり得る。あるいは、インタフェース220は、受信機であり得、リモートのプログラミングデバイスからプログラミングデータを受信することが可能である。インタフェース220および制御モジュール214は、専用のプログラミングデバイスからプログラミング情報を受信するように構成され得る。
【0041】
フットウェアのアイテム202内で生成された信号206は、リモートの構成要素204によって受信され、使用される。受信機230は、フットウェアのアイテム202から送信された信号206を受信し、信号206は、表示制御モジュール232まで渡される。電源234は、表示制御モジュール232に電力を提供する。電源234に便利なのは、バッテリである。図2に示される実施形態においては、電源234のバッテリは、再充電可能で、充電インタフェース236が提供されることにより、ユーザにバッテリを再充電させる。
【0042】
表示制御モジュール232は、メモリを備え、メモリにおいて様々な制御ルーチンが格納される。制御ルーチンは、表示制御モジュール232内のプロセッサによって使用されることにより、受信機から受信されるデータを処理する。処理されたデータは、表示制御モジュール232から表示モジュール238まで渡される。
【0043】
インタフェース240が、提供され、インタフェース240によって、表示制御モジュール232にプログラムされるルーチンは、変更または変化され得る。インタフェース240は、外部プログラミングデバイス(例えば、コンピュータ、携帯電話、Bluetooth(登録商標)デバイスまたは同様のもの)を有するハードワイヤ接続を可能にするための適切なコネクタであり得る。あるいは、インタフェース240は、受信機であり得、リモートのプログラミングデバイスからプログラミングデータを受信可能であり得る。インタフェース240および制御モジュール232は、専用のプログラミングデバイスからプログラミング情報を受信するように構成され得る。
【0044】
表示モジュール238は、表示制御モジュール232から受信された命令に応答して表示を生成する。図2に示される表示モジュール238は、視覚表示を生成するためのスクリーン242を備える。さらに、表示モジュール238は、音響表示を生成するためのスピーカ244を備える。所望される場合には、適切な増幅器が、十分なボリュームの音響表示を生成するために、表示モジュールに組み込まれ得る。
【0045】
表示モジュールは、任意の形態の視覚表示を生成し得る。例えば、単純な視覚表示は、1つ以上の閃光、特に1つ以上のLEDからなる。さらに複雑な表示は、LEDのマトリクスを用いて生成され得、この表示によって、多種のパターンおよびデザイン(単語やスローガンを含む)が生成され得る。代替的な表示は、液晶表示およびホログラフィイメージを含む。
【0046】
完成したシステムの個別の構成要素は、添付する図面に別々の構成要素として表されているが、フットウェアのアイテム内の構成要素の機能およびリモートの構成要素の機能が、単一のユニットに組み合わされ得ることが理解される。例えば、フットウェアのアイテムは、制御、送信、電力およびインタフェースのために必要な構成要素を含む単一のユニットを提供され得る。最も便利なのは、リモートの構成要素が単一のユニットに組み合わされ得、単一のユニットは、フットウェアのアイテムから送信される信号の範囲内のどこにでも位置され得ることにより、視覚または音響表示を生成することである。本発明のシステムの個別の構成要素およびモジュールを参照することは、適宜解釈されるべきである。
【0047】
図2に示されるシステムは、単一の送信機ユニットおよび単一の表示ユニットからなる。しかしながら、単一の送信機ユニットが、使用され得ることにより、複数のリモートの表示ユニットを制御することが理解される。それと同時に個別の表示ユニットは、複数の送信機ユニットからの信号を受信および処理し得る。
【0048】
本明細書において前述したように、本発明のシステムに対するアプリケーションの1つは、フットウェアのアイテムの着用者における安全上の理由のため、または装飾のために、表示を提供することである。しかしながら、システムの使用は、固定された位置に配置され、適切な送信機を有するフットウェアのアイテムを着用する人物が範囲内に入ったときにのみ作動される、リモートの表示ユニットを有するように拡張する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
本発明の実施形態は、例示の目的のみで記載され、添付する図面に関連して記載される。
【図1】図1は、本発明の一実施形態に従った、フットウェアのアイテムおよび受信機の概略的な表示である。
【図2】図2は、本発明の制御システムのブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機アセンブリを備えるフットウェアのアイテムであって、該送信機アセンブリは、センサのアレイを備え、各センサは、該フットウェアのアイテム内に位置される足によって作動することにより、信号を生成することが可能であり、該送信機アセンブリは、該センサのアレイから信号を受信し、該信号に応答して信号をリモートの受信機に送信するための送信機をさらに備える、フットウェアのアイテム。
【請求項2】
前記センサのアレイは、複数のセンサを備える、請求項1に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項3】
前記センサのアレイは、センサを備え、該センサは、該アイテムが着用されているときには、着用者の爪先によって接触されるように配置される、請求項1または2に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項4】
前記センサのアレイは、センサを備え、該センサは、該アイテムが着用されているときには、前記着用者の踵によって接触されるように配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項5】
前記センサのアレイは、センサを備え、該センサは、該アイテムが着用されているときには、前記着用者の土踏まずによって接触されるように配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項6】
前記センサのアレイは、センサを備え、該センサは、該アイテムが着用されているときには、前記着用者の母指球によって接触されるように配置される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項7】
前記センサのアレイは、複数のアレイ部分を備え、各アレイ部分は、前記着用者の前記足の異なる部分によって接触されるように配置される、請求項1〜6のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項8】
前記センサのアレイは、複数のアレイ部分を備え、該アレイ部分の各々は、前記着用者のそれぞれの爪先によって接触される、請求項7に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項9】
前記送信機アセンブリは、制御モジュールを備え、該制御モジュールは、制御ルーチンのセットに従って、各センサから受信される信号を処理すること、および送信機に命令することが可能である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項10】
前記制御モジュールは、メモリを備えることにより、予め決定された制御ルーチンのセットを格納する、請求項9に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項11】
前記制御モジュールは、プログラミングデバイスから命令を受信するためのインタフェースを備える、請求項9または10に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項12】
前記インタフェースは、ケーブルを受けるためのコネクタを備えることにより、前記プログラミングデバイスに接続する、請求項11に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項13】
前記インタフェースは、リモートのプログラミングデバイスから信号を受信するための受信機を備える、請求項11または12に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項14】
前記インタフェースは、コンピュータ、携帯電話、または専用のプログラミングデバイスから命令を受信するように適合される、請求項11〜13のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項15】
前記送信機は、短距離信号を送信するように適合される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項16】
前記アイテムは、靴に装備するためのインソールである、請求項1〜15のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテム。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載されるフットウェアのアイテムと、リモートの受信機アセンブリとを備える、キット。
【請求項18】
前記受信機アセンブリは、表示モジュールを備え、該表示モジュールは、該受信機から受信される命令に応答して表示を照射することが可能である、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
前記表示モジュールは、光、音または光と音との組み合わせを表示することが可能である、請求項18に記載のキット。
【請求項20】
前記受信機アセンブリは、制御モジュールを備え、該制御モジュールは、制御ルーチンのセットに従って、該受信機によって受信される信号を処理すること、および前記表示モジュールに命令することが可能である、請求項17〜19のいずれか1項に記載のキット。
【請求項21】
前記制御モジュールは、前記予め決定された制御ルーチンのセットを格納するためのメモリを備える、請求項20に記載のキット。
【請求項22】
前記制御モジュールは、プログラミングデバイスから命令を受信するためのインタフェースを備える、請求項20または21のいずれか1項に記載のキット。
【請求項23】
前記インタフェースは、ケーブルを受けるためのコネクタを備えることにより、前記プログラミングデバイスに接続する、請求項22に記載のキット。
【請求項24】
前記インタフェースは、リモートのプログラミングデバイスから信号を受信するための受信機を備える、請求項22または23に記載のキット。
【請求項25】
前記インタフェースは、コンピュータ、携帯電話、または専用のプログラミングデバイスから命令を受信するように適合される、請求項22〜24のいずれか1項に記載のキット。
【請求項26】
前記表示モジュールを固定するためのマウントをさらに備える、請求項17〜25のいずれか1項に記載のキット。
【請求項27】
前記マウントは、前記表示モジュールを衣類のアイテムに固定するように適合される、請求項26に記載のキット。
【請求項28】
前記フットウェアのアイテム内の制御モジュールと、受信機内の制御モジュールとの、一方または両方をプログラミングするためのリモートのプログラミングデバイスをさらに備える、請求項17〜27のいずれか1項に記載のキット。
【請求項29】
複数の受信機を備える、請求項17〜28のいずれか1項に記載のキット。
【請求項30】
記憶媒体をさらに備え、該記憶媒体上に、制御モジュールまたは各制御モジュールをプログラミングするためのソフトウェアが格納される、請求項17〜29のいずれか1項に記載のキット。
【請求項31】
請求項1〜16のいずれか1項に記載のフットウェアのアイテムから信号を受信することに専用の、請求項17〜30のいずれか1項に記載の受信機。
【請求項32】
表示を生成する方法であって、
フットウェアのアイテムの着用者の足の一部によって、センサ上に力を加えることによって、該フットウェアのアイテムのソール部分に位置される該センサを作動させることにより、信号を生成することと、
該センサによって生成された該信号に応答して信号をリモートの受信機に送信することと、
該リモートの受信機によって、受信された該信号に応答して表示を生成することと
を包含する、方法。
【請求項33】
添付する図面に関連して、実質的に本明細書において記載されるようなフットウェアのアイテム。
【請求項34】
添付する図面に関連して、実質的に本明細書において記載されるようなキット。
【請求項35】
添付する図面に関連して、実質的に本明細書において記載されるような受信機。
【請求項36】
添付する図面に関連して、実質的に本明細書において記載されるような表示を生成するための方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−523940(P2008−523940A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547636(P2007−547636)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004966
【国際公開番号】WO2006/067434
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(507205438)パワード トライアングル リミテッド (1)
【Fターム(参考)】