フットウェアピースおよびフットウェアピースを製造するための方法
とりわけ、本発明は、種々のフットウェアピースと、このようなピースを製造するための方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料から成形される。いくつかの例示的な例において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴の甲に関して固定され得る、旋回するストラップを備える。いくつかの他の例において、フットウェアピースは、フットウェアピースに形成される1つ以上の通気孔を備え、この通気孔は、フットウェアピースの表面上にこぼれた液体をフットウェアピース内の足から運ぶことができる液体導体によって囲まれている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、米国仮特許出願第60/473,360号(代理人整理番号040130−050000)(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で、2003年5月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される);および米国仮特許出願第60/473,371号(代理人整理番号040130−051000)(発明の名称「METHODS AND COMPOSITES FOR MANUFACTURING FOOTWEAR PIECES」、これもまた2003年5月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される)に対する優先権を主張する。さらに、本出願は、米国特許出願第10/603,126号(代理人整理番号040130−050100)(発明の名称「BREATHABLE WORKSHOES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」)および米国特許第10/602,416号(代理人整理番号040130−050010)(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」)(両方とも、2003年6月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される)に対する優先権を主張する。上記の特許出願の各々の全体が、あらゆる目的のために、本明細書中に参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、フットウェア、特に、ストラップおよび通気孔を備えるフットウェアに関する。
【0003】
最近の流行は、作業環境において、快適なフットウェアを装着する方向に向かいつつある。しかし、多くの型の快適なフットウェアは、種々の作業環境に不適合である。例えば、多くの作業環境は、一般に公知のかかとのないサンダル(flip−flop)の使用を可能にする。しかし、かかとのないサンダルは、安全でも防水でもないため、これらは、作業環境における使用に適さない。従って、ヒトの靴が、靴に対して固定されなければならないか、または、有意な量の防水保護を提供しなければならない適用について、かかとのないサンダルは、役に立たないことが分かっている。同様に、サンダル(sandal)は、防水ではなく、従って、種々の作業環境に適合しない。ほんの一つの例として、病院施設において、快適な靴を装着することが可能であり得る。しかし、液体については、こぼれるのが一般的である。従って、かかとのないサンダルも、サンダルも、このようなこぼれた液体からの十分な防御を提供し得ない。
【0004】
サンダルは、代表的には、サンダルを足に固定し得るストラップを備え、いくつかの場合、サンダルは、かかとのないサンダルが満たせないものについて申し分ないものであり得る。しかし、このようなサンダルはしばしば、かかとのないサンダルによって提供される使用の簡便さを提供しない。さらに、このようなサンダルは、代表的には、例えば、濡れた地面をよく捉えない、比較的なめらかな材料から製造される。
【0005】
従って、これらおよび他の制限に取り組む必要性が当該分野において存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の簡単な要旨)
とりわけ、本発明は、種々のフットウェアピースと、このようなピースを製造するための方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料または発泡体材料を使用して成形される。いくつかの例示的な場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接して動かされ得、かつフットウェアピースの靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接して動かされ得、かつフットウェアピースの靴の甲に関して固定され得る、旋回するストラップを備える。いくつかの他の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの通気孔または穴の周りに形成される液体導体を備える。このような液体導体は、フットウェアピースに挿入される足から液体を分散させるように働く。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、靴の甲と靴底とを含む底部セクションを備える、通気性のフットウェアピースを提供する。靴の甲は、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備える。実質的に水平な部分は中実であり、一方で、実質的に垂直な部分は、実質的に垂直な部分に形成される1つ以上の通気孔を備える。特定の例において、液体導体が各通気孔の周りに形成される。いくつかの場合において、液体導体は、靴の甲の一部として成形され、他の場合において、液体導体は、靴の甲が別の方法で形成された後に、靴の甲に取り付けられる。1つの特定の場合において、底部セクションを形成するために使用される材料は、約1.51の最終膨張値を示す。このような膨張値は、水中で浮き、例えば、濡れた床で使用される場合に滑りに抵抗性である、軽い重量の快適なフットウェアピースを提供する。
【0008】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを提供する。底部セクションは、1つのパーツとして形成された靴の甲と靴底とを備える。ストラップセクションは、底部セクションに取り付けられる第2のパーツとして形成され、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回する。いくつかの例において、底部セクションは、発泡体材料の連続片から成形される。このような発泡体材料は、樹脂ベースを使用して製造された、複数の階層を持つ材料であり得る。樹脂材料が使用される場合、樹脂材料は混合されて、拡大係数と収縮係数を示し得る。特定の場合において、拡大係数と収縮係数を拡大することによって、製品、すなわち、両端を含む1.46と1.58との間にある最終膨張値を生じる。
【0009】
種々の例において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0010】
種々の例において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0011】
いくつかの場合において、ストラップセクションは、リベットによって底部セクションに取り付けられる。このようなリベットは、底部セクションをストラップに取り付ける任意のコネクタであり得るが、このストラップを、底部セクションに関して旋回させる。特に、ストラップセクションの一端は、底部セクションの一つの側に釘付けされ、一方で、ストラップの他の側は、底部セクションの他の側に釘付けされる。いくつかの場合において、底部セクションとストラップの療法が、穴あけされて、穴を形成し、その穴を通ってリベットが配置される。他の場合において、穴は、ストラップセクションおよび/または底部セクション中に、製造工程の一部として形成される。このような穴は、ストラップセクションと底部セクションとを取り付けるリベットを受け取るために、引き続いて使用され得る。リベットは、プラスチック製リベットまたは、他の材料(例えば、金属およびゴム)から形成されたリベットであり得る。多くの場合において、リベットは、底部セクションまたはストラップセクションのいずれかよりも高密度な材料から形成される。
【0012】
リベットは、底部セクションのいずれかの側に位置付けられる取り付け点に配置され得る。このような取り付け点は、背面の靴底周の近く、および/または靴の甲開口部周の近くに位置付けられ得る。いくつかの場合において、1つの取り付け点から他の取り付け点までの背面の靴底周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクション内側部分が、背面の靴底周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの内側部分と背面の靴底周の外側部分との間の接触部での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。
【0013】
同様に、1つの取り付け点から他の取り付け点までの靴の甲開口部周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクションの内側部分が、靴の甲開口部周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの靴の甲開口部周と、底部セクションの外側部分との間の接触点での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。再び、このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。さらに、いくつかの場合において、ストラップは、靴の甲開口部周または背面の靴底周のいずれかに接して固定され得る。
【0014】
種々の場合において、多数の通風孔が靴の甲に形成される。このような通風孔は、液体および/または空気に、靴の甲の所定の位置を通って通過させる、可変サイズの穴であり得る。いくつかの場合において、このような通風孔は、靴の甲の実質的に水平な部分および靴の甲の実質的に垂直な部分の両方に形成される。このことは、通風孔から入ってくる液体への曝露から足を保護する必要がない適用のための、有意な量の通風孔を提供する。このような適用としては、ボート漕ぎ、海辺での使用、魚釣りなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0015】
あるいは、いくつかの例は、靴の甲の水平な部分に形成される通風孔を備えつつ、靴の甲の実質的に水平な部分を覆う固形物を備え得る。これは、十分な通風孔を提供し、同時に、こぼれた液体から足を保護する。このようなアプローチは、医療従事者、シェフなどによる使用を含む適用について望ましくあり得る。さらに、いくつかの場合において、液体コンダクターが、複数の通風孔の各々の周の少なくとも部分の周りに形成される。このような液体コンダクターは、実質的に垂直な部分に形成される種々の通風孔の周りの靴の甲にこぼれた液体を、これらの通風孔から移動させる。従って、このようなコンダクターは、こぼれた液体への曝露から足をさらに保護し得る。
【0016】
特定の場合において、靴の甲のつま先領域は、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置で延びる。従って、靴の甲のつま先領域は、一般に、靴の内側のより大きなつま先から、靴の外側のより小さなつま先までのヒトの足の輪郭を取る。このようなアプローチは、増加した快適さおよび/または機能性を提供し得る。さらに、靴底の背面の周は、支持底部の上に隆起させられて、靴の機能性をさらに上昇させ得る。この支持底部は、隆起したパターンを備え得、ここで、足が靴と接する。
【0017】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを提供する。ストラップセクションは、リベットを用いて底部セクションに取り付けられ、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回可能である。リベットは、金属、プラスチックまたはいくつかの他の材料から作製され得る。いくつかの場合において、底部セクションは、発泡体の連続片から形成され、他の場合において、底部せく書nは、複数の構成要素のパーツの組立物を備える。これらのパーツは、発泡体、プラスチック、ゴム、皮などが挙げられるが、これらに限定されない、種々の材料から形成され得る。
【0018】
本発明のなお他の実施形態は、組立式の靴を製造するための方法を提供する。この方法は、底部セクションとストラップセクションを成形する工程を包含する。この方法はさらに、底部セクションへとストラップセクションを取り付ける工程を包含し、その結果、ストラップは、底部セクションに関して旋回する。いくつかの場合において、ストラップセクションは、ストラップの反対の端を底部セクションの反対の側に釘付けすることによって、底部セクションに取り付けられる。種々の場合において、ストラップセクションを適所に釘付けする前に、底部セクションとストラップセクションとを通して穴が穿孔される。他の場合において、底部セクションおよび/またはストラップセクションの成形の間に、穴(この穴を通してリベットが配置される)が形成される。
【0019】
底部セクションは、靴底および靴の甲を備え得る。靴底は、背面の靴底周を備え、靴の甲は、靴の甲の開口部周を備える。特定の場合において、リベット穴が、背面の靴底周の中央点からと、靴の甲の開口部周の中央点からほぼ同じ距離に配置される。従って、ストラップは、靴の甲および靴底にわたって収められ得、装飾的な特徴として装着されるか、または、対照的に、機能的なストラップとして、靴底もしくは靴の甲のいずれかから離れて装着され得る。
【0020】
この要旨は、本発明に従ういくつかの実施形態の一般的な要点のみを提供する。本発明の多くの他の目的、特徴、利点および他の実施形態は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面からより完全に明らかとなる。
【0021】
本発明の種々の実施形態のさらなる理解は、明細書の残りの部分に記載される図面を参照することによって実現され得る。図面において、同様の参照番号がいくつかを通して用いられ、同様の構成要素を参照する。いくつかの例において、下付き文字からなるサブラベルは、参照番号と関連し、複数の同様の構成要素のうちの1つを示す。存在しているサブラベルに対して説明することなく参照番号について参照がなされる場合、このような複数の同様の構成要素全てを指すことが意図される。
【0022】
(発明の詳細な説明)
とりわけ、本発明は、種々のフットウェアピースと、このようなピースを製造するための方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料または発泡体材料を用いて成形される。いくつかの例示的な場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴の甲に関して固定され得る、旋回するストラップを備える。いくつかの他の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの通気孔または穴の周りに形成される液体導体を備える。このような液体導体は、フットウェアピースに挿入される足から、液体を分散するように働く。
【0023】
図1を参照すると、本発明のいくつかの実施形態に従うフットウェアピース100が示される。フットウェアピース100は、底部セクション110とストラップセクション120を備える。底部セクション110は、靴の甲150と靴底162を備える。いくつかの実施形態において、底部セクションは、発泡体材料の単一のピースとして形成される。他の実施形態において、靴底162は、発泡体または他の発泡体様材料から形成されるが、一方で、靴の甲150は、後に靴底162と組み立てられて底部セクション110を形成する別の材料から製造される。
【0024】
靴の甲150は、1つ以上の通風孔182を備え得る実質的に水平な部分152を備える。通風孔182は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通風孔182は、靴の甲150の形成および/または組立の後に靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通風孔182は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通風孔182は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通風孔の型とこれを形成するための方法を理解する。
【0025】
靴の甲150は、1つ以上の通風孔181を備える実質的に垂直な領域151をさらに備える。通風孔182と同様に、通風孔181は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通風孔181は、靴の甲150の形成および/または組立の後に、靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通風孔181は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通風孔181は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通風孔の型と、これを形成するための方法を理解する。
【0026】
靴の甲150は、ヒトの足が底部セクション110の挿入される場合に、ヒトの足のつま先を囲むつま先領域155をさらに備える。いくつかの実施形態において、つま先領域155は、底部セクション110の内側領域から底部セクション110の外側領域までテーパーされ、その結果、より大きなつま先が足の内側に存在し、足が外側により小さなつま先までテーパーされる、ヒトの足の輪郭にほぼ沿う。このことは、フットウェアピース100がヒトの足の形状を確認するように、機能的に有利であり得る。他の実施形態において、つま先領域155は、テーパーが存在しない四角の断面であり、一方で、な他の実施形態は、つま先セクションが底部セクション110の中央点の近くまでの最大の拡大を有し、中央点から両方向にテーパーされている、角の丸い四角を提供する。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、つま先領域155のための多数の形状を理解する。
【0027】
図示されるように、靴の甲150は、靴の甲の開口部周170に向かって隆起する実質的に水平な領域152を備える。擦り減った場合、靴の甲の開口部周は、踝の前および下のヒトの足の領域と接触し得る。靴の甲150は、靴の甲の開口部周170がつま先領域155からほんの短い距離に配置されるように設計され得、この場合、実質的に水平な領域152に形成される。あるいは、靴の甲150は、踝に向けて足をさらに延ばすように設計され得、この場合、靴の甲150のより垂直な領域内である。装飾的なパターン190が、靴の甲の開口部周170の近くに形成されるかまたは作製されてもされなくてもよい。図示されるように、靴の甲の開口部周170は、リベット131の位置から、リベット131bの位置まで延び得る(他の図面に示す)。
【0028】
靴底162は、靴底160の背面の部分を規定する背面の靴底周160を備える。いくつかの場合において、この領域は、ヒトの足の底部分と接触する領域である、支持底部165の上に隆起する。このような隆起した背面の靴底周は、ヒトの足のかかとにいくつかの支持を提供し、フットウェアピース100を定位置に維持するのを助ける。他の実施形態において、背面の靴底周160は隆起されない。
【0029】
ストラップセクション120は、外側領域122、中間領域121、および角の丸い端部130を備える。いくつかの場合において、ストラップセクション120は、リベット131によって底部セクション110に取り付けられており、リベット131は、取り付け点にて、ストラップ端130と靴の甲150の両方の穴を通して配置される。ストラップセクション120は、一方向に旋回する場合、靴の甲の開口部周170に接し得、他の方向に旋回する場合、背面の靴底周160と接し得るように、底部セクション110に対して旋回し得る。いくつかの実施形態において、ストラップセクション120は、前に旋回する場合に、内側領域121が、靴の甲の開口部周170の外側表面と接触するような寸法を備える。内部領域121と靴の甲の開口部周170の接触点における摩擦力は、底部セクション110に対して固定された位置にストラップセクション120を維持する。
【0030】
あるいは、ストラップセクション120は、ストラップセクション120が後方に旋回される場合、内側領域121が、背面の靴底周160の外側表面に接するような寸法を備え得る。内側領域121と背面の靴底周160との間の接触点における摩擦力は、ストラップセクション120を底部セクション110に関して固定された位置に維持する。このような位置において、ストラップ120は、フットウェアピース100の装飾的な部分であり得る。
【0031】
なお別の代替として、ストラップセクション120は、背面の靴底周160と、上部開口部周170との間の中間の位置に配置され得る。この位置において、ストラップは、ヒトの足のアキレス位置への実利的な目的の適合させる支持体として機能し、従って、フットウェアピース100をヒトの足の適所に維持するのを補助する。いくつかの実施形態において、ストラップ120と靴の甲150との間で、リベットの位置に生じる摩擦力は、ストラップ120を適所に維持するのに十分である。このことは、足のアキレス部分がストラップ120に対して圧迫されない場合でさえも、ストラップ120が適所にあるままであることを保証するのに役立つ。このような摩擦がなければ、ストラップ120は、重量に屈して、フットウェアピースが足に固定された状態で維持されなくてもよい位置に落ちる。同時に、接触点での摩擦力が、ストラップ120を容易に移動させるのに十分なように設計することが望ましくあり得る。
【0032】
特定の実施形態において、ストラップ120は、有意に変形して、多数の足型に快適なフットウェアピース100を作成し得る発泡体材料から形成される。他の実施形態において、ストラップ120は、足がフットウェアピース内に維持されるよりよい確実さを提供する、あまり変形可能でない材料から形成される。なお他の実施形態は、有意な変形能を備え、なお、足にしっかりとストラップで固定することができる、調節可能なストラップを備える。このような実施形態は、以下の図10に関連して、さらに議論される。
【0033】
図2は、フットウェアピース100の側面図を示し、一方で、図3は、フットウェアピース100の平面図を提供する。図4および5は、それぞれ、フットウェアピース100の前面図および背面図を提供する。さらに、図6は、靴底162の底部を示す。示されるように、靴底162は、隆起した側面部分198、前面の凹凸パターン196、および背面の凹凸パターン194を備える。前面の凹凸パターン196は、内側の長手軸方向の凹凸部分199と外側の矩形凹凸部分197を備える。同様に、背面の凹凸パターン194は、内側の長手軸方向の凹凸部分193と外側の矩形凹凸部分192を備える。これらに基づいて、当業者は、フットウェアピース100に関して用いられ得る、多くの他のトレード(trade)パターンおよび/または構成を理解する。
【0034】
図7を参照すると、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピース200が図示される。フットウェアピース200は、以前に記載したフットウェアピース100の特性と同様な多数の特性を備える。しかし、対照的に、靴の甲の実質的に水平な部分250は、中実の構造体である。従って、こぼれているか、そうでなければ、実質的に水平な部分250と接している液体物質は、フットウェアピース200に浸透しない。このことは、医療または、足が、こぼれた物質から少なくともいくらかは保護される必要がある、他の市販の適用において有利であり得る。さらに、多数の通風孔281が靴の甲の実質的に垂直な部分に形成される。液体導性部分210、211、212が、各通風孔281の周りに形成される。液体導性部分210、211、212は、液体が、上部のフットウェアピース200から通風孔281を通って入るように逸らさせ得る、任意の形態または構造体であり得る。1つの実施形態において、液体導性部分210、211、212は、靴の甲の部分として成形される。図8は、種々の液体導性部分を示す、フットウェアピースの平面図である。
【0035】
図9は、本発明に従うフットウェアピースを製造するための方法を示す、フローチャート900である。フローチャート900に従って、底部セクションおよびストラップセクションが形成される(ブロック910、920)。底部セクションおよびストラップセクションが、2つのピースが接触される位置に穿孔される(ブロック930、940)。ストラップおよび底部セクションの穿孔は、整列され(ブロック950)、リベットのオス型部分が、整列された穿孔を通して挿入され(ブロック960)、そして、リベットのメス型部分が、オス型部分と係合され、従って、底部セクションにストラップセクションを固定する。
【0036】
図10aを参照すると、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピース1000が示される。フットウェアピース1000は、ストラップ1120が調節を可能にするように改変されていることを除いて、以前に記載されるフットウェアピース100と同様である。示されるように、ストラップ1120は、主要部分1121と接続部分1160とを備える。接続部分1160が、リベット1170または、当該分野で公知の他の旋回可能な接続によってフットウェアピース1000の底部セクション1110に取り付けられる。主要部分1121は、リベット(示さず)を介して反対側に取り付けられ、その上に取り付けられるオス型のVelcro(登録商標)部分1140と、そこから舌のように延びるメス型のVelcro(登録商標)部分1130とを備える。
【0037】
メス型のVelcro(登録商標)部分1130は、接続部分1160に取り付けられるバックル1150を通して供給され、所望のきつさが達成されるまで、引っ張られる。メス型のVelcro(登録商標)部分1130は、次いで、図10bに示されるように、オス型のVelcro部分1140にかぶせられる。当業者は、他の接続材料が、Velcro(登録商標)の代わりに使用され得、そして、オス型1140とメス型1130のVelcro(登録商標)部分が交換され得ることを理解する。さらに、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、調節がストラップ1120のいずれかの側または両側で使用され得るか、または、ストラップ1120の中央に配置され得ることを理解する。
【0038】
図11は、本発明のいくつかの実施形態に従う、なお別のフットウェアピース1100を示す。フットウェアピース1100は、旋回可能なストラップを備えた、つま先の開いたモデルである。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、図10に示される調節可能なストラップ1120がまた、フットウェアピース1100に関して用いられ得ることを理解する。
【0039】
以前に示唆されるように、本明細書中に開示されるフットウェアピースは、複数の階層を持つ発泡体材料からなり得る。このような複数の階層を持つ発泡体材料を用いるフットウェアピースの製造は、樹脂、色素および膨張添加物の予混合物を含む樹脂を提供する工程を包含し得る。元々はペレットの形態の樹脂を加熱して、液体状態にする。この液体樹脂を、樹脂を受け取るまえに加熱しておいた型にねじ込む(screw into)。型にねじ込まれる樹脂の量は、型へと液体樹脂を駆動するスクリューのピッチによって制御される。液体樹脂が固められ、その時点で型が開かれ、形成されたフットウェアピースが型からはずされる。形成されたフットウェアピースは、次いで、冷却靴型に置かれ、ここで風乾される。
【0040】
これらのプロセスの間、型のサイズに合う、比較的小さいフットウェアピースが作製されるが、型が開いている場合、フットウェアピースは、そのサイズを拡大するように、飛び出る。次いで、フットウェアピースが風冷されるにつれ、フットウェアピースは、その最終的なサイズに収縮する。こうして、このプロセスは、拡大特性と収縮特性の両方を包含する。拡大特性によって、型内のフットウェアピースのサイズを乗算することにより、型が開かれた後のフットウェアピースのサイズを得る。収縮特性により拡大特性を乗算することにより、型に対する靴の最終的なサイズの代表的な最終膨張値を提供する。
【0041】
このような製造プロセスにおいて、多数の構成要素が、所望の最終結果を達成するために制御され得る。これらの構成要素としては、型に導入される材料の容量、型のサイズ、用いられる材料の組成、および、冷却靴型のサイズが挙げられる。形成されるフットウェア製品の以前の製造者は、例えば、4サイズの方を用いて、6つの異なるサイズのフットウェアピースを作製している。従って、例えば、同じ型から2つの異なるサイズの靴を作製するためには、ある量の材料を型にねじ込んで1つの靴のサイズを作製し、そして、別の量の同じ材料を同じ型にねじ込んで別の靴のサイズを作製する。一旦型から取り外されると、靴は別のサイズの冷却靴型で冷却される。こうして、これらのプロセスは、型のサイズと組成は固定されたまま、改変された用量と冷却靴型のサイズを使用して、最終製品を調節する。こうして別のサイズの靴を作製しつつ、最終的なサイズの調節が、いくらかは制限され、そして/または予測不可能であることが見出された。
【0042】
部分的にこの問題に取り組むために、本発明の実施形態は、一定量および一定の組成の材料と、冷却靴型のサイズを使用し、他方で、型のサイズを変更して、最終製品のサイズを調節する。以前に記載されたアプローチと比較した場合、このようなアプローチが、高い程度の調節をもたらすことが見出されている。このアプローチは、同じ色の樹脂から製造される靴に特に有益である。別の色が含まれる場合、色間でサイズの調節を達成するために、樹脂の組成は、色を越えて変化し得る。この組成の調節は、以下により完全に記載される。
【0043】
1つの特定の実施形態において、樹脂は、エチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーベースの材料である。この特定の場合において、添加物がEVAベースと共に含まれて、拡張可能かつ架橋する材料を作製する。より特には、拡張する粉末が添加され、この粉末は、特定の温度で分解して、気体を生じ、このことにより、材料が、型内で固まるように隆起する。従って、型が開かれている場合、形成された部分の瞬間的な拡大が生じる。この拡大の間、この部分の寸法は急速に増加し、一方で、割合と形状は、適度に一定のままであり、元々の型に対して、一貫性のある形状の最終的な部分を提供する。このような架橋および拡大のさらなる開示は、欧州特許0 802 039 A2(1997年3月25日出願、イタリア国のFINPROJECTTMに譲渡される)に提供される。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態は、以前に記載されるように、EVA(LEVIREXTMとして商業上公知であり、そして、イタリア国のFINPROJECTTMにより市販されている)を利用する。1.47と1.58との間の最終膨張値を示すLEVIREXTMの混合物を作製することが望ましいことが見出されている。1つの特に好ましい実施形態において、およそ1.51の最終膨張値が使用される。これは、およそ2.5の拡大特性と、およそ0.6の収縮特性を含む。これらは、非常に良好な滑り止め特性と、同時に、サイズの再生能力および耐久性とを有する、比較的柔らかいフットウェアピースを提供する。
【0045】
いくつかの場合において、樹脂混合物(LEVIREXTM、膨張添加物および色素)は、フットウェアピースの所望の色に基づいて成形される。これは、特定の色に関する色素の濃度に少なくとも部分的に起因する。樹脂混合物が調整されない場合、全ての他の因子が一定のままであるカーキのフットウェアピースよりもかなり小さい緑色のフットウェアピースが産生される。このことは、例えば、フットウェアピースがインターネットを介して販売され、そして、消費者が、購入前にフットウェアピースを試着し得ない場合に、容認し得ない。このことを解決するために、緑色の樹脂についての最終膨張値は、およそ1.515に調節され、一方で、カーキの樹脂についての最終膨張値は、およそ1に調節される。こうして、混合物を改変することによって、複数の色を越えて適切なサイズの靴が産生され得る。
【0046】
フットウェアピースは、以前に記載されたように成形され得るが、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、本発明の種々の実施形態が、他の成形プロセスおよび/または組立方法に関して利用され得ることを理解する。例えば、当該分野で公知の技術を用いて、硬プラスチックフットウェアピースが、注入成形され得るか、または、フットウェアピースが、皮または他の天然の材料から少なくとも部分的に作製され得る。別の例として、フットウェアピースは、風冷よりはむしろフロン冷却され得る。このことは、製造プロセスの速度を増すために使用され得る。
【0047】
本発明は、ここで、明確さおよび理解の目的のために詳細に記載された。しかし、特定の変更および改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることが理解される。従って、本発明に従う多くの他のシステム、機能、方法およびこれらの組み合わせが可能であることが認識されるはずである。従って、本発明は、特定の実施形態およびその図面を参照して記載されるが、これらの実施形態および図面は単なる例示であって、本発明を制限しない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ、決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースの図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースの図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従う、製造方法を示すフローチャートである。
【図10】図10aおよび10bは、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースを示す。
【図11】図11は、本発明の種々の実施形態に従う、なお別のフットウェアピースを示す。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本出願は、米国仮特許出願第60/473,360号(代理人整理番号040130−050000)(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」で、2003年5月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される);および米国仮特許出願第60/473,371号(代理人整理番号040130−051000)(発明の名称「METHODS AND COMPOSITES FOR MANUFACTURING FOOTWEAR PIECES」、これもまた2003年5月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される)に対する優先権を主張する。さらに、本出願は、米国特許出願第10/603,126号(代理人整理番号040130−050100)(発明の名称「BREATHABLE WORKSHOES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」)および米国特許第10/602,416号(代理人整理番号040130−050010)(発明の名称「FOOTWEAR PIECES AND METHODS FOR MANUFACTURING SUCH」)(両方とも、2003年6月23日出願、本願と共通する主体に譲渡される)に対する優先権を主張する。上記の特許出願の各々の全体が、あらゆる目的のために、本明細書中に参考として援用される。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
本発明は、フットウェア、特に、ストラップおよび通気孔を備えるフットウェアに関する。
【0003】
最近の流行は、作業環境において、快適なフットウェアを装着する方向に向かいつつある。しかし、多くの型の快適なフットウェアは、種々の作業環境に不適合である。例えば、多くの作業環境は、一般に公知のかかとのないサンダル(flip−flop)の使用を可能にする。しかし、かかとのないサンダルは、安全でも防水でもないため、これらは、作業環境における使用に適さない。従って、ヒトの靴が、靴に対して固定されなければならないか、または、有意な量の防水保護を提供しなければならない適用について、かかとのないサンダルは、役に立たないことが分かっている。同様に、サンダル(sandal)は、防水ではなく、従って、種々の作業環境に適合しない。ほんの一つの例として、病院施設において、快適な靴を装着することが可能であり得る。しかし、液体については、こぼれるのが一般的である。従って、かかとのないサンダルも、サンダルも、このようなこぼれた液体からの十分な防御を提供し得ない。
【0004】
サンダルは、代表的には、サンダルを足に固定し得るストラップを備え、いくつかの場合、サンダルは、かかとのないサンダルが満たせないものについて申し分ないものであり得る。しかし、このようなサンダルはしばしば、かかとのないサンダルによって提供される使用の簡便さを提供しない。さらに、このようなサンダルは、代表的には、例えば、濡れた地面をよく捉えない、比較的なめらかな材料から製造される。
【0005】
従って、これらおよび他の制限に取り組む必要性が当該分野において存在する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の簡単な要旨)
とりわけ、本発明は、種々のフットウェアピースと、このようなピースを製造するための方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料または発泡体材料を使用して成形される。いくつかの例示的な場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接して動かされ得、かつフットウェアピースの靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接して動かされ得、かつフットウェアピースの靴の甲に関して固定され得る、旋回するストラップを備える。いくつかの他の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの通気孔または穴の周りに形成される液体導体を備える。このような液体導体は、フットウェアピースに挿入される足から液体を分散させるように働く。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態は、靴の甲と靴底とを含む底部セクションを備える、通気性のフットウェアピースを提供する。靴の甲は、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備える。実質的に水平な部分は中実であり、一方で、実質的に垂直な部分は、実質的に垂直な部分に形成される1つ以上の通気孔を備える。特定の例において、液体導体が各通気孔の周りに形成される。いくつかの場合において、液体導体は、靴の甲の一部として成形され、他の場合において、液体導体は、靴の甲が別の方法で形成された後に、靴の甲に取り付けられる。1つの特定の場合において、底部セクションを形成するために使用される材料は、約1.51の最終膨張値を示す。このような膨張値は、水中で浮き、例えば、濡れた床で使用される場合に滑りに抵抗性である、軽い重量の快適なフットウェアピースを提供する。
【0008】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを提供する。底部セクションは、1つのパーツとして形成された靴の甲と靴底とを備える。ストラップセクションは、底部セクションに取り付けられる第2のパーツとして形成され、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回する。いくつかの例において、底部セクションは、発泡体材料の連続片から成形される。このような発泡体材料は、樹脂ベースを使用して製造された、複数の階層を持つ材料であり得る。樹脂材料が使用される場合、樹脂材料は混合されて、拡大係数と収縮係数を示し得る。特定の場合において、拡大係数と収縮係数を拡大することによって、製品、すなわち、両端を含む1.46と1.58との間にある最終膨張値を生じる。
【0009】
種々の例において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0010】
種々の例において、底部セクションおよびストラップセクションは、同じ材料から形成される。このような材料は、2つの異なる形状に形成された上記の発泡体材料であり得る。他の場合において、ストラップセクションおよび底部セクションは、異なる材料から形成される。例えば、底部セクションは、皮および/またはゴムから形成され得、一方で、ストラップセクションは発泡体から形成される。別の例として、底部セクションは、1つの型の発泡体から形成され得、一方で、ストラップセクションは、別の型の発泡体から形成される。
【0011】
いくつかの場合において、ストラップセクションは、リベットによって底部セクションに取り付けられる。このようなリベットは、底部セクションをストラップに取り付ける任意のコネクタであり得るが、このストラップを、底部セクションに関して旋回させる。特に、ストラップセクションの一端は、底部セクションの一つの側に釘付けされ、一方で、ストラップの他の側は、底部セクションの他の側に釘付けされる。いくつかの場合において、底部セクションとストラップの療法が、穴あけされて、穴を形成し、その穴を通ってリベットが配置される。他の場合において、穴は、ストラップセクションおよび/または底部セクション中に、製造工程の一部として形成される。このような穴は、ストラップセクションと底部セクションとを取り付けるリベットを受け取るために、引き続いて使用され得る。リベットは、プラスチック製リベットまたは、他の材料(例えば、金属およびゴム)から形成されたリベットであり得る。多くの場合において、リベットは、底部セクションまたはストラップセクションのいずれかよりも高密度な材料から形成される。
【0012】
リベットは、底部セクションのいずれかの側に位置付けられる取り付け点に配置され得る。このような取り付け点は、背面の靴底周の近く、および/または靴の甲開口部周の近くに位置付けられ得る。いくつかの場合において、1つの取り付け点から他の取り付け点までの背面の靴底周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクション内側部分が、背面の靴底周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの内側部分と背面の靴底周の外側部分との間の接触部での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。
【0013】
同様に、1つの取り付け点から他の取り付け点までの靴の甲開口部周に沿った距離は、ストラップセクションに沿って測定した取り付け点間の距離とおよそ同じである。従って、ストラップセクションは、ストラップセクションの内側部分が、靴の甲開口部周の外側部分に接するように、底部セクションに関して旋回し得る。ストラップセクションの靴の甲開口部周と、底部セクションの外側部分との間の接触点での、ストラップセクションと底部セクションとの間の摩擦力は、底部セクションに関して固定されるストラップセクションを維持する。再び、このような位置において、ストラップセクションは、底部セクションの装飾的な部分であるように見える部分を形成し、底部セクションからの足の出し入れを干渉しない。さらに、いくつかの場合において、ストラップは、靴の甲開口部周または背面の靴底周のいずれかに接して固定され得る。
【0014】
種々の場合において、多数の通風孔が靴の甲に形成される。このような通風孔は、液体および/または空気に、靴の甲の所定の位置を通って通過させる、可変サイズの穴であり得る。いくつかの場合において、このような通風孔は、靴の甲の実質的に水平な部分および靴の甲の実質的に垂直な部分の両方に形成される。このことは、通風孔から入ってくる液体への曝露から足を保護する必要がない適用のための、有意な量の通風孔を提供する。このような適用としては、ボート漕ぎ、海辺での使用、魚釣りなどが挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0015】
あるいは、いくつかの例は、靴の甲の水平な部分に形成される通風孔を備えつつ、靴の甲の実質的に水平な部分を覆う固形物を備え得る。これは、十分な通風孔を提供し、同時に、こぼれた液体から足を保護する。このようなアプローチは、医療従事者、シェフなどによる使用を含む適用について望ましくあり得る。さらに、いくつかの場合において、液体コンダクターが、複数の通風孔の各々の周の少なくとも部分の周りに形成される。このような液体コンダクターは、実質的に垂直な部分に形成される種々の通風孔の周りの靴の甲にこぼれた液体を、これらの通風孔から移動させる。従って、このようなコンダクターは、こぼれた液体への曝露から足をさらに保護し得る。
【0016】
特定の場合において、靴の甲のつま先領域は、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置で延びる。従って、靴の甲のつま先領域は、一般に、靴の内側のより大きなつま先から、靴の外側のより小さなつま先までのヒトの足の輪郭を取る。このようなアプローチは、増加した快適さおよび/または機能性を提供し得る。さらに、靴底の背面の周は、支持底部の上に隆起させられて、靴の機能性をさらに上昇させ得る。この支持底部は、隆起したパターンを備え得、ここで、足が靴と接する。
【0017】
本発明の他の実施形態は、底部セクションとストラップセクションとを備える組立式の靴ピースを提供する。ストラップセクションは、リベットを用いて底部セクションに取り付けられ、その結果、ストラップが、底部セクションに関して旋回可能である。リベットは、金属、プラスチックまたはいくつかの他の材料から作製され得る。いくつかの場合において、底部セクションは、発泡体の連続片から形成され、他の場合において、底部せく書nは、複数の構成要素のパーツの組立物を備える。これらのパーツは、発泡体、プラスチック、ゴム、皮などが挙げられるが、これらに限定されない、種々の材料から形成され得る。
【0018】
本発明のなお他の実施形態は、組立式の靴を製造するための方法を提供する。この方法は、底部セクションとストラップセクションを成形する工程を包含する。この方法はさらに、底部セクションへとストラップセクションを取り付ける工程を包含し、その結果、ストラップは、底部セクションに関して旋回する。いくつかの場合において、ストラップセクションは、ストラップの反対の端を底部セクションの反対の側に釘付けすることによって、底部セクションに取り付けられる。種々の場合において、ストラップセクションを適所に釘付けする前に、底部セクションとストラップセクションとを通して穴が穿孔される。他の場合において、底部セクションおよび/またはストラップセクションの成形の間に、穴(この穴を通してリベットが配置される)が形成される。
【0019】
底部セクションは、靴底および靴の甲を備え得る。靴底は、背面の靴底周を備え、靴の甲は、靴の甲の開口部周を備える。特定の場合において、リベット穴が、背面の靴底周の中央点からと、靴の甲の開口部周の中央点からほぼ同じ距離に配置される。従って、ストラップは、靴の甲および靴底にわたって収められ得、装飾的な特徴として装着されるか、または、対照的に、機能的なストラップとして、靴底もしくは靴の甲のいずれかから離れて装着され得る。
【0020】
この要旨は、本発明に従ういくつかの実施形態の一般的な要点のみを提供する。本発明の多くの他の目的、特徴、利点および他の実施形態は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲および添付の図面からより完全に明らかとなる。
【0021】
本発明の種々の実施形態のさらなる理解は、明細書の残りの部分に記載される図面を参照することによって実現され得る。図面において、同様の参照番号がいくつかを通して用いられ、同様の構成要素を参照する。いくつかの例において、下付き文字からなるサブラベルは、参照番号と関連し、複数の同様の構成要素のうちの1つを示す。存在しているサブラベルに対して説明することなく参照番号について参照がなされる場合、このような複数の同様の構成要素全てを指すことが意図される。
【0022】
(発明の詳細な説明)
とりわけ、本発明は、種々のフットウェアピースと、このようなピースを製造するための方法を提供する。種々の場合において、フットウェアピースは、複数の階層を持つ材料または発泡体材料を用いて成形される。いくつかの例示的な場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの靴底と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴底に関して固定され得るか、または、フットウェアピースの靴の甲と接して動かされ得、かつ、フットウェアピースの靴の甲に関して固定され得る、旋回するストラップを備える。いくつかの他の場合において、フットウェアピースは、フットウェアピースの通気孔または穴の周りに形成される液体導体を備える。このような液体導体は、フットウェアピースに挿入される足から、液体を分散するように働く。
【0023】
図1を参照すると、本発明のいくつかの実施形態に従うフットウェアピース100が示される。フットウェアピース100は、底部セクション110とストラップセクション120を備える。底部セクション110は、靴の甲150と靴底162を備える。いくつかの実施形態において、底部セクションは、発泡体材料の単一のピースとして形成される。他の実施形態において、靴底162は、発泡体または他の発泡体様材料から形成されるが、一方で、靴の甲150は、後に靴底162と組み立てられて底部セクション110を形成する別の材料から製造される。
【0024】
靴の甲150は、1つ以上の通風孔182を備え得る実質的に水平な部分152を備える。通風孔182は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通風孔182は、靴の甲150の形成および/または組立の後に靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通風孔182は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通風孔182は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通風孔の型とこれを形成するための方法を理解する。
【0025】
靴の甲150は、1つ以上の通風孔181を備える実質的に垂直な領域151をさらに備える。通風孔182と同様に、通風孔181は、底部セクション110が形成されるように、靴の甲150に形成される開口部であり得るが、これらに限定されない。あるいは、通風孔181は、靴の甲150の形成および/または組立の後に、靴の甲150に形成される開口部であり得る。なお別の代替としては、通風孔181は、靴の甲150に関連する組立プロセスの部分として形成され得る。従って、例えば、通風孔181は、靴の甲150の組み立てられた部分の間の開口部であり得る。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、多数の異なる通風孔の型と、これを形成するための方法を理解する。
【0026】
靴の甲150は、ヒトの足が底部セクション110の挿入される場合に、ヒトの足のつま先を囲むつま先領域155をさらに備える。いくつかの実施形態において、つま先領域155は、底部セクション110の内側領域から底部セクション110の外側領域までテーパーされ、その結果、より大きなつま先が足の内側に存在し、足が外側により小さなつま先までテーパーされる、ヒトの足の輪郭にほぼ沿う。このことは、フットウェアピース100がヒトの足の形状を確認するように、機能的に有利であり得る。他の実施形態において、つま先領域155は、テーパーが存在しない四角の断面であり、一方で、な他の実施形態は、つま先セクションが底部セクション110の中央点の近くまでの最大の拡大を有し、中央点から両方向にテーパーされている、角の丸い四角を提供する。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、つま先領域155のための多数の形状を理解する。
【0027】
図示されるように、靴の甲150は、靴の甲の開口部周170に向かって隆起する実質的に水平な領域152を備える。擦り減った場合、靴の甲の開口部周は、踝の前および下のヒトの足の領域と接触し得る。靴の甲150は、靴の甲の開口部周170がつま先領域155からほんの短い距離に配置されるように設計され得、この場合、実質的に水平な領域152に形成される。あるいは、靴の甲150は、踝に向けて足をさらに延ばすように設計され得、この場合、靴の甲150のより垂直な領域内である。装飾的なパターン190が、靴の甲の開口部周170の近くに形成されるかまたは作製されてもされなくてもよい。図示されるように、靴の甲の開口部周170は、リベット131の位置から、リベット131bの位置まで延び得る(他の図面に示す)。
【0028】
靴底162は、靴底160の背面の部分を規定する背面の靴底周160を備える。いくつかの場合において、この領域は、ヒトの足の底部分と接触する領域である、支持底部165の上に隆起する。このような隆起した背面の靴底周は、ヒトの足のかかとにいくつかの支持を提供し、フットウェアピース100を定位置に維持するのを助ける。他の実施形態において、背面の靴底周160は隆起されない。
【0029】
ストラップセクション120は、外側領域122、中間領域121、および角の丸い端部130を備える。いくつかの場合において、ストラップセクション120は、リベット131によって底部セクション110に取り付けられており、リベット131は、取り付け点にて、ストラップ端130と靴の甲150の両方の穴を通して配置される。ストラップセクション120は、一方向に旋回する場合、靴の甲の開口部周170に接し得、他の方向に旋回する場合、背面の靴底周160と接し得るように、底部セクション110に対して旋回し得る。いくつかの実施形態において、ストラップセクション120は、前に旋回する場合に、内側領域121が、靴の甲の開口部周170の外側表面と接触するような寸法を備える。内部領域121と靴の甲の開口部周170の接触点における摩擦力は、底部セクション110に対して固定された位置にストラップセクション120を維持する。
【0030】
あるいは、ストラップセクション120は、ストラップセクション120が後方に旋回される場合、内側領域121が、背面の靴底周160の外側表面に接するような寸法を備え得る。内側領域121と背面の靴底周160との間の接触点における摩擦力は、ストラップセクション120を底部セクション110に関して固定された位置に維持する。このような位置において、ストラップ120は、フットウェアピース100の装飾的な部分であり得る。
【0031】
なお別の代替として、ストラップセクション120は、背面の靴底周160と、上部開口部周170との間の中間の位置に配置され得る。この位置において、ストラップは、ヒトの足のアキレス位置への実利的な目的の適合させる支持体として機能し、従って、フットウェアピース100をヒトの足の適所に維持するのを補助する。いくつかの実施形態において、ストラップ120と靴の甲150との間で、リベットの位置に生じる摩擦力は、ストラップ120を適所に維持するのに十分である。このことは、足のアキレス部分がストラップ120に対して圧迫されない場合でさえも、ストラップ120が適所にあるままであることを保証するのに役立つ。このような摩擦がなければ、ストラップ120は、重量に屈して、フットウェアピースが足に固定された状態で維持されなくてもよい位置に落ちる。同時に、接触点での摩擦力が、ストラップ120を容易に移動させるのに十分なように設計することが望ましくあり得る。
【0032】
特定の実施形態において、ストラップ120は、有意に変形して、多数の足型に快適なフットウェアピース100を作成し得る発泡体材料から形成される。他の実施形態において、ストラップ120は、足がフットウェアピース内に維持されるよりよい確実さを提供する、あまり変形可能でない材料から形成される。なお他の実施形態は、有意な変形能を備え、なお、足にしっかりとストラップで固定することができる、調節可能なストラップを備える。このような実施形態は、以下の図10に関連して、さらに議論される。
【0033】
図2は、フットウェアピース100の側面図を示し、一方で、図3は、フットウェアピース100の平面図を提供する。図4および5は、それぞれ、フットウェアピース100の前面図および背面図を提供する。さらに、図6は、靴底162の底部を示す。示されるように、靴底162は、隆起した側面部分198、前面の凹凸パターン196、および背面の凹凸パターン194を備える。前面の凹凸パターン196は、内側の長手軸方向の凹凸部分199と外側の矩形凹凸部分197を備える。同様に、背面の凹凸パターン194は、内側の長手軸方向の凹凸部分193と外側の矩形凹凸部分192を備える。これらに基づいて、当業者は、フットウェアピース100に関して用いられ得る、多くの他のトレード(trade)パターンおよび/または構成を理解する。
【0034】
図7を参照すると、本発明の他の実施形態に従う、別のフットウェアピース200が図示される。フットウェアピース200は、以前に記載したフットウェアピース100の特性と同様な多数の特性を備える。しかし、対照的に、靴の甲の実質的に水平な部分250は、中実の構造体である。従って、こぼれているか、そうでなければ、実質的に水平な部分250と接している液体物質は、フットウェアピース200に浸透しない。このことは、医療または、足が、こぼれた物質から少なくともいくらかは保護される必要がある、他の市販の適用において有利であり得る。さらに、多数の通風孔281が靴の甲の実質的に垂直な部分に形成される。液体導性部分210、211、212が、各通風孔281の周りに形成される。液体導性部分210、211、212は、液体が、上部のフットウェアピース200から通風孔281を通って入るように逸らさせ得る、任意の形態または構造体であり得る。1つの実施形態において、液体導性部分210、211、212は、靴の甲の部分として成形される。図8は、種々の液体導性部分を示す、フットウェアピースの平面図である。
【0035】
図9は、本発明に従うフットウェアピースを製造するための方法を示す、フローチャート900である。フローチャート900に従って、底部セクションおよびストラップセクションが形成される(ブロック910、920)。底部セクションおよびストラップセクションが、2つのピースが接触される位置に穿孔される(ブロック930、940)。ストラップおよび底部セクションの穿孔は、整列され(ブロック950)、リベットのオス型部分が、整列された穿孔を通して挿入され(ブロック960)、そして、リベットのメス型部分が、オス型部分と係合され、従って、底部セクションにストラップセクションを固定する。
【0036】
図10aを参照すると、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピース1000が示される。フットウェアピース1000は、ストラップ1120が調節を可能にするように改変されていることを除いて、以前に記載されるフットウェアピース100と同様である。示されるように、ストラップ1120は、主要部分1121と接続部分1160とを備える。接続部分1160が、リベット1170または、当該分野で公知の他の旋回可能な接続によってフットウェアピース1000の底部セクション1110に取り付けられる。主要部分1121は、リベット(示さず)を介して反対側に取り付けられ、その上に取り付けられるオス型のVelcro(登録商標)部分1140と、そこから舌のように延びるメス型のVelcro(登録商標)部分1130とを備える。
【0037】
メス型のVelcro(登録商標)部分1130は、接続部分1160に取り付けられるバックル1150を通して供給され、所望のきつさが達成されるまで、引っ張られる。メス型のVelcro(登録商標)部分1130は、次いで、図10bに示されるように、オス型のVelcro部分1140にかぶせられる。当業者は、他の接続材料が、Velcro(登録商標)の代わりに使用され得、そして、オス型1140とメス型1130のVelcro(登録商標)部分が交換され得ることを理解する。さらに、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、調節がストラップ1120のいずれかの側または両側で使用され得るか、または、ストラップ1120の中央に配置され得ることを理解する。
【0038】
図11は、本発明のいくつかの実施形態に従う、なお別のフットウェアピース1100を示す。フットウェアピース1100は、旋回可能なストラップを備えた、つま先の開いたモデルである。本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、図10に示される調節可能なストラップ1120がまた、フットウェアピース1100に関して用いられ得ることを理解する。
【0039】
以前に示唆されるように、本明細書中に開示されるフットウェアピースは、複数の階層を持つ発泡体材料からなり得る。このような複数の階層を持つ発泡体材料を用いるフットウェアピースの製造は、樹脂、色素および膨張添加物の予混合物を含む樹脂を提供する工程を包含し得る。元々はペレットの形態の樹脂を加熱して、液体状態にする。この液体樹脂を、樹脂を受け取るまえに加熱しておいた型にねじ込む(screw into)。型にねじ込まれる樹脂の量は、型へと液体樹脂を駆動するスクリューのピッチによって制御される。液体樹脂が固められ、その時点で型が開かれ、形成されたフットウェアピースが型からはずされる。形成されたフットウェアピースは、次いで、冷却靴型に置かれ、ここで風乾される。
【0040】
これらのプロセスの間、型のサイズに合う、比較的小さいフットウェアピースが作製されるが、型が開いている場合、フットウェアピースは、そのサイズを拡大するように、飛び出る。次いで、フットウェアピースが風冷されるにつれ、フットウェアピースは、その最終的なサイズに収縮する。こうして、このプロセスは、拡大特性と収縮特性の両方を包含する。拡大特性によって、型内のフットウェアピースのサイズを乗算することにより、型が開かれた後のフットウェアピースのサイズを得る。収縮特性により拡大特性を乗算することにより、型に対する靴の最終的なサイズの代表的な最終膨張値を提供する。
【0041】
このような製造プロセスにおいて、多数の構成要素が、所望の最終結果を達成するために制御され得る。これらの構成要素としては、型に導入される材料の容量、型のサイズ、用いられる材料の組成、および、冷却靴型のサイズが挙げられる。形成されるフットウェア製品の以前の製造者は、例えば、4サイズの方を用いて、6つの異なるサイズのフットウェアピースを作製している。従って、例えば、同じ型から2つの異なるサイズの靴を作製するためには、ある量の材料を型にねじ込んで1つの靴のサイズを作製し、そして、別の量の同じ材料を同じ型にねじ込んで別の靴のサイズを作製する。一旦型から取り外されると、靴は別のサイズの冷却靴型で冷却される。こうして、これらのプロセスは、型のサイズと組成は固定されたまま、改変された用量と冷却靴型のサイズを使用して、最終製品を調節する。こうして別のサイズの靴を作製しつつ、最終的なサイズの調節が、いくらかは制限され、そして/または予測不可能であることが見出された。
【0042】
部分的にこの問題に取り組むために、本発明の実施形態は、一定量および一定の組成の材料と、冷却靴型のサイズを使用し、他方で、型のサイズを変更して、最終製品のサイズを調節する。以前に記載されたアプローチと比較した場合、このようなアプローチが、高い程度の調節をもたらすことが見出されている。このアプローチは、同じ色の樹脂から製造される靴に特に有益である。別の色が含まれる場合、色間でサイズの調節を達成するために、樹脂の組成は、色を越えて変化し得る。この組成の調節は、以下により完全に記載される。
【0043】
1つの特定の実施形態において、樹脂は、エチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーベースの材料である。この特定の場合において、添加物がEVAベースと共に含まれて、拡張可能かつ架橋する材料を作製する。より特には、拡張する粉末が添加され、この粉末は、特定の温度で分解して、気体を生じ、このことにより、材料が、型内で固まるように隆起する。従って、型が開かれている場合、形成された部分の瞬間的な拡大が生じる。この拡大の間、この部分の寸法は急速に増加し、一方で、割合と形状は、適度に一定のままであり、元々の型に対して、一貫性のある形状の最終的な部分を提供する。このような架橋および拡大のさらなる開示は、欧州特許0 802 039 A2(1997年3月25日出願、イタリア国のFINPROJECTTMに譲渡される)に提供される。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態は、以前に記載されるように、EVA(LEVIREXTMとして商業上公知であり、そして、イタリア国のFINPROJECTTMにより市販されている)を利用する。1.47と1.58との間の最終膨張値を示すLEVIREXTMの混合物を作製することが望ましいことが見出されている。1つの特に好ましい実施形態において、およそ1.51の最終膨張値が使用される。これは、およそ2.5の拡大特性と、およそ0.6の収縮特性を含む。これらは、非常に良好な滑り止め特性と、同時に、サイズの再生能力および耐久性とを有する、比較的柔らかいフットウェアピースを提供する。
【0045】
いくつかの場合において、樹脂混合物(LEVIREXTM、膨張添加物および色素)は、フットウェアピースの所望の色に基づいて成形される。これは、特定の色に関する色素の濃度に少なくとも部分的に起因する。樹脂混合物が調整されない場合、全ての他の因子が一定のままであるカーキのフットウェアピースよりもかなり小さい緑色のフットウェアピースが産生される。このことは、例えば、フットウェアピースがインターネットを介して販売され、そして、消費者が、購入前にフットウェアピースを試着し得ない場合に、容認し得ない。このことを解決するために、緑色の樹脂についての最終膨張値は、およそ1.515に調節され、一方で、カーキの樹脂についての最終膨張値は、およそ1に調節される。こうして、混合物を改変することによって、複数の色を越えて適切なサイズの靴が産生され得る。
【0046】
フットウェアピースは、以前に記載されたように成形され得るが、本明細書中に提供される開示に基づいて、当業者は、本発明の種々の実施形態が、他の成形プロセスおよび/または組立方法に関して利用され得ることを理解する。例えば、当該分野で公知の技術を用いて、硬プラスチックフットウェアピースが、注入成形され得るか、または、フットウェアピースが、皮または他の天然の材料から少なくとも部分的に作製され得る。別の例として、フットウェアピースは、風冷よりはむしろフロン冷却され得る。このことは、製造プロセスの速度を増すために使用され得る。
【0047】
本発明は、ここで、明確さおよび理解の目的のために詳細に記載された。しかし、特定の変更および改変が、添付の特許請求の範囲内で実施され得ることが理解される。従って、本発明に従う多くの他のシステム、機能、方法およびこれらの組み合わせが可能であることが認識されるはずである。従って、本発明は、特定の実施形態およびその図面を参照して記載されるが、これらの実施形態および図面は単なる例示であって、本発明を制限しない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ、決定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図4】図4は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態に従うフットウェアピースの図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースの図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースの図である。
【図9】図9は、本発明の実施形態に従う、製造方法を示すフローチャートである。
【図10】図10aおよび10bは、本発明の他の実施形態に従う別のフットウェアピースを示す。
【図11】図11は、本発明の種々の実施形態に従う、なお別のフットウェアピースを示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性のフットウェアピースであって、該通気性のフットウェアピースは、靴の甲と靴底とを備える底部セクションを備え、該靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分を備え、該実質的に水平な部分が、中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分に形成される、通気性のフットウェアピース。
【請求項2】
前記通気孔の各々の周りに液体導体が形成される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項3】
前記液体導体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項4】
前記液体導体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項5】
前記底部セクションが、発泡体材料の連続片から成形される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項6】
穴の形態の前記複数の通気孔が、前記底部セクションを成形する一部として前記靴の甲に形成される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項7】
前記発泡体材料が、樹脂を用いて製造される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項8】
前記樹脂が混合されて、拡大係数および収縮係数を示す、請求項7に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項9】
前記拡大係数と前記収縮係数との和が、両端を含む、1.46と1.58との間にある、請求項8に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項10】
前記靴底が、底部表面と支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、該隆起したパターンにおいて足が該支持底部に接する、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項11】
通気性の作業靴であって、該通気性の作業靴は、靴の甲と靴底とを備え、ここで、該靴の甲は、液体導体によって取り囲まれる少なくとも1つの通気孔を備える、通気性の作業靴。
【請求項12】
前記靴の甲と前記靴底とが、単一のパーツとして形成される、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項13】
前記単一のパーツが、発泡体材料から製造される、請求項12に記載の通気性の作業靴。
【請求項14】
前記液体導体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項15】
前記液体導体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項16】
通気性の作業靴を製造するための方法であって、該方法は以下:
型を提供する工程であって、該型は、靴の甲および靴底の輪郭を提供し、該靴の甲は実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、ここで、該実質的に水平な部分は中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分において形成される、工程;
一定分量の樹脂を該型にねじ込む工程であって、該樹脂は、フットウェアピースの形態で固まる、工程;
該型を開く工程;ならびに
該フットウェアピースを取り外す工程
を包含する、方法。
【請求項17】
前記靴の甲の輪郭が、前記複数の通気孔の各々の周りに形成される液体導体を備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、さらに、フットウェアピースを風冷する工程を包含する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記フットウェアピースが、前記型が開いているときに拡大し、該フットウェアピースが冷却されるときに収縮する、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記拡大と収縮との組み合せが、約1.51である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
第1のパーツとして形成される靴の甲と靴底とを備える底部セクション;および
第2のパーツとして形成されるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該ストラップが、該底部セクションに対して旋回するように、該底部セクションに取り付けられる、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項22】
前記第1のパーツが、発泡体材料の連続片から成形される、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項23】
前記発泡体材料が、複数の階層を持つ材料である、請求項22に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項24】
前記複数の階層を持つ材料が、樹脂を用いて製造される、請求項23に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項25】
前記樹脂が混合されて、拡大係数と収縮係数とを示す、請求項24に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項26】
前記拡大係数と前記収縮係数との和が、両端を含む1.46と1.58との間にある、請求項25に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項27】
前記材料の連続片が、発泡体材料の第1の連続片であり、ここで、前記ストラップセクションが、発泡体材料の第2の連続片から成形される、請求項22に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項28】
前記発泡体材料の第1の連続片と、前記発泡体の第2の連続片が、別の形状に形成された同じ材料である、請求項27に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項29】
前記ストラップセクションが、第1のリベットと第2のリベットによって前記底部セクションに取り付けられ、該第1のリベットは、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に固定し、第2のリベットが、該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に固定する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項30】
前記第1のリベットおよび前記第2のリベットが、プラスチック製である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項31】
前記ストラップセクションおよび前記底部セクションが、複数の階層を持つ発泡体材料から形成され、前記プラスチックが、該複数の階層を持つ発泡体材料よりも高密度である、請求項30に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項32】
前記第1のリベットが、第1の取り付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け位置に配置され、前記底部セクションが背面の靴底周を備え、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項33】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションに関して旋回し得、その結果、該ストラップセクションの内側部分が、前記背面の靴底周の外側部分と接する、請求項32に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項34】
前記ストラップセクションの内側部分と、前記背面の靴底周の外側部分との間の接点における、該ストラップセクションと前記底部セクションとの間の摩擦力が、該底部セクションに対して該ストラップセクションを固定されたままにする、請求項33に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項35】
前記第1のリベットが、第1の取り付け点に配置され、前記第2のリベットが第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該靴の甲の開口部周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までと、ほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項36】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションに関して旋回し得、その結果、該ストラップセクションの内側部分が、前記靴の甲の開口部周の外側部分と接する、請求項35に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項37】
前記ストラップセクションの内側部分と、前記靴の甲の開口部周の外側部分との間の接点における、該ストラップセクションと前記底部セクションとの間の摩擦力が、該底部セクションに関して該ストラップセクションを固定されたままにする、請求項36に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項38】
前記第1のリベットが第1の取付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該底部セクションが、背面の靴底周を備え、ここで、該靴の甲の開口部周に沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離であり;そして、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、該ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項39】
複数の通気孔が前記靴の甲に形成される、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項40】
前記靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、前記複数の通気孔の少なくとも1つが、該実質的に垂直な部分に形成され、そして、該複数の通気孔の少なくとも1つが該実質的に水平な部分に形成される、請求項39に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項41】
前記靴の甲が、実質的に垂直な領域を備え、該実質的に垂直な領域が、つま先領域と開口部側領域とを備え、該つま先領域は中実の部分であり、そして、前記複数の通気孔の少なくともいくつかが、側部領域に形成される、請求項39に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項42】
前記靴の甲のつま先領域が、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置に延び、該靴の甲のつま先領域が、ほぼヒトの足の輪郭に沿う、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項43】
前記靴底が、背面の靴底周と支持底部とを備え、該背面の靴底周は、該支持底部の上に隆起している、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項44】
前記靴底が、支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項45】
前記靴底が底部表面と支持底部とを備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項46】
前記ストラップセクションが、穿孔された穴を使用して、前記底部セクションに取り付けられる、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項47】
前記穴の形態の複数の通気孔が、前記底部セクションを製造する一部として前記靴の甲に形成される、請求項46に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項48】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
靴の甲と靴底とを備える底部セクションであって、該靴の甲が開いた背面領域を備え、該靴底が背面周を備える、底部セクション;および
旋回可能な接続によって該底部セクションに取り付けられるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該底部セクションに関して旋回可能である、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項49】
前記旋回可能な接続がリベットである、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項50】
前記リベットが、プラスチックおよび金属からなる群から選択される材料から形成される、請求項49に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項51】
前記底部セクションと前記ストラップセクションが、発泡体材料から形成される、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項52】
前記底部セクションが、複数の組立パーツを含む、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項53】
組立式のフットウェアピースを製造するための方法であって、該方法は以下:
底部セクションを成形する工程であって、該底部セクションは、靴の甲と靴底とを備える、工程;
ストラップセクションを成形する工程;および
該ストラップセクションを該底部セクションに取付け、その結果、該ストラップが、該底部セクションに関して旋回する、工程
を包含する、方法。
【請求項54】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に釘付けする工程および該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に釘付けする工程とを包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、さらに、該底部セクションの第1の側に第1の穴を穿孔する工程、および該底部セクションの第2の側に第2の穴を穿孔する工程を包含する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記底部セクションが、背面の靴底周と、靴の甲の開口部周とを備え、ここで、該底部セクションの第1の側の第1の穴が、該背面の靴底周の中央点からと、該靴の甲の開口部周の中央点からとほぼ等しい距離に配置される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記底部セクションが、背面の靴底周と靴の甲の開口部周とを備え、該背面の靴底周に沿って測定した該底部セクションの第1の側の第1の穴から該底部セクションの第2の側の第2の穴までの距離は、該靴の甲の開口部周に沿って測定した、該底部セクションの第1の側の第1の穴から該底部セクションの第2の側の第2の穴までとほぼ同じ距離である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記底部セクションへの前記ストラップセクションの取付けが、さらに、該ストラップセクションの第1の端に第1の穴を穿孔する工程、および該ストラップセクションの第2の端に第2の穴を穿孔する工程を包含する、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
前記底部セクションの第1の側への前記ストラップセクションの第1の端の釘付けが、該ストラップセクションの第1の端の第1の穴を通して、そして、該底部セクションの第1の側の第1の穴を通してリベットの一方の側を配置する工程を包含する、請求項58に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性のフットウェアピースであって、該通気性のフットウェアピースは、靴の甲と靴底とを備える底部セクションを備え、該靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分を備え、該実質的に水平な部分が、中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分に形成される、通気性のフットウェアピース。
【請求項2】
通気孔の各々の周りに液体導体構造体が形成され、該構造体は、液体が前記フットウェアピースの上から移動して、該通気孔を通って入るのを迂回させ得る、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項3】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項4】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項5】
前記底部セクションが、混合されて、拡大係数および収縮係数を示し、これらの積(最終膨張値)が1.46と1.58との間である樹脂を用いて製造された発泡体材料の連続片から成形される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項6】
穴の形態の前記複数の通気孔が、前記底部セクションを成形する一部として前記靴の甲に形成される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項7】
前記靴底が、底部表面と支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、該隆起したパターンにおいて足が該支持底部に接する、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項8】
通気性の作業靴であって、該通気性の作業靴は、靴の甲と靴底とを備え、ここで、該靴の甲は、液体導体構造体によって取り囲まれる少なくとも1つの通気孔を備え、該構造体は、液体が該作業靴の上から移動して、該通気孔を通って入るのを迂回させ得る、通気性の作業靴。
【請求項9】
前記靴の甲と前記靴底とが、単一のパーツとして形成される、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項10】
前記単一のパーツが、発泡体材料から製造される、請求項9に記載の通気性の作業靴。
【請求項11】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項12】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項13】
通気性の作業靴を製造するための方法であって、該方法は以下:
型を提供する工程であって、該型は、靴の甲および靴底の輪郭を提供し、該靴の甲は実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、ここで、該実質的に水平な部分は中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分において形成される、工程;
一定分量の樹脂を該型にねじ込む工程であって、該樹脂は、フットウェアピースの形態で固まる、工程;
該型を開く工程;ならびに
該フットウェアピースを取り外す工程
を包含する、方法。
【請求項14】
前記靴の甲の輪郭が、前記複数の通気孔の各々の周りに形成される液体導体構造体を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、さらに、フットウェアピースを風冷する工程を包含する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記フットウェアピースが、前記型が開いているときに拡大し、該フットウェアピースが冷却されるときに収縮する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記最終膨張値が、約1.51である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
第1のパーツとして形成される靴の甲と靴底とを備える底部セクション;および
第2のパーツとして形成されるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該ストラップが、該底部セクションに対して旋回するように、該底部セクションに取り付けられる、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項19】
前記第1のパーツが、混合されて、両端を含めて、1.46と1.58との間の最終膨張値を示す樹脂から製造された発泡体材料の連続片から成形される、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項20】
前記材料の連続片が、発泡体材料の第1の連続片であり、ここで、前記ストラップセクションが、発泡体材料の第2の連続片から成形される、請求項19に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項21】
前記ストラップセクションが、第1のリベットと第2のリベットによって前記底部セクションに取り付けられ、該第1のリベットは、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に固定し、第2のリベットが、該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に固定する、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項22】
前記取り付け点における、前記ストラップセクションと前記底部セクションとの間に生じる摩擦力が、旋回後に該ストラップを定位置に維持するのに十分である、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項23】
前記第1のリベットが第1の取付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該底部セクションが、背面の靴底周を備え、ここで、該靴の甲の開口部周に沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離であり;そして、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、該ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項24】
複数の通気孔が前記靴の甲に形成される、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項25】
前記靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、前記複数の通気孔の少なくとも1つが、該実質的に垂直な部分に形成され、そして、該複数の通気孔の少なくとも1つが該実質的に水平な部分に形成される、請求項24に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項26】
前記靴の甲のつま先領域が、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置に延び、該靴の甲のつま先領域が、ほぼヒトの足の輪郭に沿う、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項27】
前記靴底が、支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項28】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
靴の甲と靴底とを備える底部セクションであって、該靴の甲が靴の甲の開口部周によって規定される開いた背面領域を備え、該靴底が背面周を備える、底部セクション;および
旋回可能な接続によって該底部セクションに取り付けられるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該底部セクションに関して、該靴の甲の開口部周上の第1の接点と該背面周上の第2の接点との間で旋回可能であり、ここで、該取付け点における該ストラップセクションと該底部セクションとの間に生じる摩擦力は、中間の位置に旋回した後、該ストラップを定位置に維持するのに十分であり、それによって、該ストラップセクションが、該開いた背面領域に挿入されるヒトの足のアキレス部分を支持するのに役立つ、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項29】
前記旋回可能な接続がプラスチック製または金属製のリベットである、請求項28に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項30】
前記底部セクションと前記ストラップセクションが、発泡体材料から形成される、請求項28に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項31】
組立式のフットウェアピースを製造するための方法であって、該方法は以下:
底部セクションを成形する工程であって、該底部セクションは、靴の甲と靴底とを備える、工程;
ストラップセクションを成形する工程;および
該ストラップセクションを該底部セクションに取付け、その結果、該ストラップが、該底部セクションに関して旋回する、工程
を包含する、方法。
【請求項32】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に釘付けする工程および該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に釘付けする工程とを包含する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションへと取り付けられ、その結果、該取り付け点において摩擦力が生じ、該摩擦力が、該ストラップを旋回後に定位置に維持するのに十分である、請求項31に記載の方法。
【請求項1】
通気性のフットウェアピースであって、該通気性のフットウェアピースは、靴の甲と靴底とを備える底部セクションを備え、該靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分を備え、該実質的に水平な部分が、中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分に形成される、通気性のフットウェアピース。
【請求項2】
前記通気孔の各々の周りに液体導体が形成される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項3】
前記液体導体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項4】
前記液体導体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項5】
前記底部セクションが、発泡体材料の連続片から成形される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項6】
穴の形態の前記複数の通気孔が、前記底部セクションを成形する一部として前記靴の甲に形成される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項7】
前記発泡体材料が、樹脂を用いて製造される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項8】
前記樹脂が混合されて、拡大係数および収縮係数を示す、請求項7に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項9】
前記拡大係数と前記収縮係数との和が、両端を含む、1.46と1.58との間にある、請求項8に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項10】
前記靴底が、底部表面と支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、該隆起したパターンにおいて足が該支持底部に接する、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項11】
通気性の作業靴であって、該通気性の作業靴は、靴の甲と靴底とを備え、ここで、該靴の甲は、液体導体によって取り囲まれる少なくとも1つの通気孔を備える、通気性の作業靴。
【請求項12】
前記靴の甲と前記靴底とが、単一のパーツとして形成される、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項13】
前記単一のパーツが、発泡体材料から製造される、請求項12に記載の通気性の作業靴。
【請求項14】
前記液体導体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項15】
前記液体導体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項11に記載の通気性の作業靴。
【請求項16】
通気性の作業靴を製造するための方法であって、該方法は以下:
型を提供する工程であって、該型は、靴の甲および靴底の輪郭を提供し、該靴の甲は実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、ここで、該実質的に水平な部分は中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分において形成される、工程;
一定分量の樹脂を該型にねじ込む工程であって、該樹脂は、フットウェアピースの形態で固まる、工程;
該型を開く工程;ならびに
該フットウェアピースを取り外す工程
を包含する、方法。
【請求項17】
前記靴の甲の輪郭が、前記複数の通気孔の各々の周りに形成される液体導体を備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記方法が、さらに、フットウェアピースを風冷する工程を包含する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記フットウェアピースが、前記型が開いているときに拡大し、該フットウェアピースが冷却されるときに収縮する、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記拡大と収縮との組み合せが、約1.51である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
第1のパーツとして形成される靴の甲と靴底とを備える底部セクション;および
第2のパーツとして形成されるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該ストラップが、該底部セクションに対して旋回するように、該底部セクションに取り付けられる、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項22】
前記第1のパーツが、発泡体材料の連続片から成形される、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項23】
前記発泡体材料が、複数の階層を持つ材料である、請求項22に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項24】
前記複数の階層を持つ材料が、樹脂を用いて製造される、請求項23に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項25】
前記樹脂が混合されて、拡大係数と収縮係数とを示す、請求項24に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項26】
前記拡大係数と前記収縮係数との和が、両端を含む1.46と1.58との間にある、請求項25に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項27】
前記材料の連続片が、発泡体材料の第1の連続片であり、ここで、前記ストラップセクションが、発泡体材料の第2の連続片から成形される、請求項22に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項28】
前記発泡体材料の第1の連続片と、前記発泡体の第2の連続片が、別の形状に形成された同じ材料である、請求項27に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項29】
前記ストラップセクションが、第1のリベットと第2のリベットによって前記底部セクションに取り付けられ、該第1のリベットは、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に固定し、第2のリベットが、該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に固定する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項30】
前記第1のリベットおよび前記第2のリベットが、プラスチック製である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項31】
前記ストラップセクションおよび前記底部セクションが、複数の階層を持つ発泡体材料から形成され、前記プラスチックが、該複数の階層を持つ発泡体材料よりも高密度である、請求項30に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項32】
前記第1のリベットが、第1の取り付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け位置に配置され、前記底部セクションが背面の靴底周を備え、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項33】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションに関して旋回し得、その結果、該ストラップセクションの内側部分が、前記背面の靴底周の外側部分と接する、請求項32に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項34】
前記ストラップセクションの内側部分と、前記背面の靴底周の外側部分との間の接点における、該ストラップセクションと前記底部セクションとの間の摩擦力が、該底部セクションに対して該ストラップセクションを固定されたままにする、請求項33に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項35】
前記第1のリベットが、第1の取り付け点に配置され、前記第2のリベットが第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該靴の甲の開口部周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までと、ほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項36】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションに関して旋回し得、その結果、該ストラップセクションの内側部分が、前記靴の甲の開口部周の外側部分と接する、請求項35に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項37】
前記ストラップセクションの内側部分と、前記靴の甲の開口部周の外側部分との間の接点における、該ストラップセクションと前記底部セクションとの間の摩擦力が、該底部セクションに関して該ストラップセクションを固定されたままにする、請求項36に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項38】
前記第1のリベットが第1の取付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該底部セクションが、背面の靴底周を備え、ここで、該靴の甲の開口部周に沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離であり;そして、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、該ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項29に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項39】
複数の通気孔が前記靴の甲に形成される、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項40】
前記靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、前記複数の通気孔の少なくとも1つが、該実質的に垂直な部分に形成され、そして、該複数の通気孔の少なくとも1つが該実質的に水平な部分に形成される、請求項39に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項41】
前記靴の甲が、実質的に垂直な領域を備え、該実質的に垂直な領域が、つま先領域と開口部側領域とを備え、該つま先領域は中実の部分であり、そして、前記複数の通気孔の少なくともいくつかが、側部領域に形成される、請求項39に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項42】
前記靴の甲のつま先領域が、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置に延び、該靴の甲のつま先領域が、ほぼヒトの足の輪郭に沿う、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項43】
前記靴底が、背面の靴底周と支持底部とを備え、該背面の靴底周は、該支持底部の上に隆起している、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項44】
前記靴底が、支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項45】
前記靴底が底部表面と支持底部とを備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項46】
前記ストラップセクションが、穿孔された穴を使用して、前記底部セクションに取り付けられる、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項47】
前記穴の形態の複数の通気孔が、前記底部セクションを製造する一部として前記靴の甲に形成される、請求項46に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項48】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
靴の甲と靴底とを備える底部セクションであって、該靴の甲が開いた背面領域を備え、該靴底が背面周を備える、底部セクション;および
旋回可能な接続によって該底部セクションに取り付けられるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該底部セクションに関して旋回可能である、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項49】
前記旋回可能な接続がリベットである、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項50】
前記リベットが、プラスチックおよび金属からなる群から選択される材料から形成される、請求項49に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項51】
前記底部セクションと前記ストラップセクションが、発泡体材料から形成される、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項52】
前記底部セクションが、複数の組立パーツを含む、請求項48に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項53】
組立式のフットウェアピースを製造するための方法であって、該方法は以下:
底部セクションを成形する工程であって、該底部セクションは、靴の甲と靴底とを備える、工程;
ストラップセクションを成形する工程;および
該ストラップセクションを該底部セクションに取付け、その結果、該ストラップが、該底部セクションに関して旋回する、工程
を包含する、方法。
【請求項54】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に釘付けする工程および該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に釘付けする工程とを包含する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、さらに、該底部セクションの第1の側に第1の穴を穿孔する工程、および該底部セクションの第2の側に第2の穴を穿孔する工程を包含する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記底部セクションが、背面の靴底周と、靴の甲の開口部周とを備え、ここで、該底部セクションの第1の側の第1の穴が、該背面の靴底周の中央点からと、該靴の甲の開口部周の中央点からとほぼ等しい距離に配置される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記底部セクションが、背面の靴底周と靴の甲の開口部周とを備え、該背面の靴底周に沿って測定した該底部セクションの第1の側の第1の穴から該底部セクションの第2の側の第2の穴までの距離は、該靴の甲の開口部周に沿って測定した、該底部セクションの第1の側の第1の穴から該底部セクションの第2の側の第2の穴までとほぼ同じ距離である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
前記底部セクションへの前記ストラップセクションの取付けが、さらに、該ストラップセクションの第1の端に第1の穴を穿孔する工程、および該ストラップセクションの第2の端に第2の穴を穿孔する工程を包含する、請求項55に記載の方法。
【請求項59】
前記底部セクションの第1の側への前記ストラップセクションの第1の端の釘付けが、該ストラップセクションの第1の端の第1の穴を通して、そして、該底部セクションの第1の側の第1の穴を通してリベットの一方の側を配置する工程を包含する、請求項58に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性のフットウェアピースであって、該通気性のフットウェアピースは、靴の甲と靴底とを備える底部セクションを備え、該靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分を備え、該実質的に水平な部分が、中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分に形成される、通気性のフットウェアピース。
【請求項2】
通気孔の各々の周りに液体導体構造体が形成され、該構造体は、液体が前記フットウェアピースの上から移動して、該通気孔を通って入るのを迂回させ得る、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項3】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項4】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項2に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項5】
前記底部セクションが、混合されて、拡大係数および収縮係数を示し、これらの積(最終膨張値)が1.46と1.58との間である樹脂を用いて製造された発泡体材料の連続片から成形される、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項6】
穴の形態の前記複数の通気孔が、前記底部セクションを成形する一部として前記靴の甲に形成される、請求項5に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項7】
前記靴底が、底部表面と支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、該隆起したパターンにおいて足が該支持底部に接する、請求項1に記載の通気性のフットウェアピース。
【請求項8】
通気性の作業靴であって、該通気性の作業靴は、靴の甲と靴底とを備え、ここで、該靴の甲は、液体導体構造体によって取り囲まれる少なくとも1つの通気孔を備え、該構造体は、液体が該作業靴の上から移動して、該通気孔を通って入るのを迂回させ得る、通気性の作業靴。
【請求項9】
前記靴の甲と前記靴底とが、単一のパーツとして形成される、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項10】
前記単一のパーツが、発泡体材料から製造される、請求項9に記載の通気性の作業靴。
【請求項11】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲の一部として形成される、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項12】
前記液体導体構造体が、前記靴の甲に取り付けられる、請求項8に記載の通気性の作業靴。
【請求項13】
通気性の作業靴を製造するための方法であって、該方法は以下:
型を提供する工程であって、該型は、靴の甲および靴底の輪郭を提供し、該靴の甲は実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、ここで、該実質的に水平な部分は中実な部分であり、そして、複数の通気孔が該実質的に垂直な部分において形成される、工程;
一定分量の樹脂を該型にねじ込む工程であって、該樹脂は、フットウェアピースの形態で固まる、工程;
該型を開く工程;ならびに
該フットウェアピースを取り外す工程
を包含する、方法。
【請求項14】
前記靴の甲の輪郭が、前記複数の通気孔の各々の周りに形成される液体導体構造体を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、さらに、フットウェアピースを風冷する工程を包含する、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記フットウェアピースが、前記型が開いているときに拡大し、該フットウェアピースが冷却されるときに収縮する、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記最終膨張値が、約1.51である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
第1のパーツとして形成される靴の甲と靴底とを備える底部セクション;および
第2のパーツとして形成されるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該ストラップが、該底部セクションに対して旋回するように、該底部セクションに取り付けられる、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項19】
前記第1のパーツが、混合されて、両端を含めて、1.46と1.58との間の最終膨張値を示す樹脂から製造された発泡体材料の連続片から成形される、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項20】
前記材料の連続片が、発泡体材料の第1の連続片であり、ここで、前記ストラップセクションが、発泡体材料の第2の連続片から成形される、請求項19に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項21】
前記ストラップセクションが、第1のリベットと第2のリベットによって前記底部セクションに取り付けられ、該第1のリベットは、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に固定し、第2のリベットが、該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に固定する、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項22】
前記取り付け点における、前記ストラップセクションと前記底部セクションとの間に生じる摩擦力が、旋回後に該ストラップを定位置に維持するのに十分である、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項23】
前記第1のリベットが第1の取付け点に配置され、前記第2のリベットが、第2の取り付け点に配置され、前記底部セクションが、靴の甲の開口部周を備え、該底部セクションが、背面の靴底周を備え、ここで、該靴の甲の開口部周に沿った、該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、前記ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離であり;そして、該背面の靴底周に沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までの距離は、該ストラップセクションに沿った該第1の取り付け点から該第2の取り付け点までとほぼ同じ距離である、請求項21に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項24】
複数の通気孔が前記靴の甲に形成される、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項25】
前記靴の甲が、実質的に水平な部分と実質的に垂直な部分とを備え、前記複数の通気孔の少なくとも1つが、該実質的に垂直な部分に形成され、そして、該複数の通気孔の少なくとも1つが該実質的に水平な部分に形成される、請求項24に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項26】
前記靴の甲のつま先領域が、ヒトの足のより大きいつま先に対応する位置に延び、該靴の甲のつま先領域が、ほぼヒトの足の輪郭に沿う、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項27】
前記靴底が、支持底部を備え、該支持底部が隆起したパターンを備え、ここで足が該支持底部に接する、請求項18に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項28】
組立式のフットウェアピースであって、該組立式のフットウェアピースは、以下:
靴の甲と靴底とを備える底部セクションであって、該靴の甲が靴の甲の開口部周によって規定される開いた背面領域を備え、該靴底が背面周を備える、底部セクション;および
旋回可能な接続によって該底部セクションに取り付けられるストラップセクションであって、該ストラップセクションは、該底部セクションに関して、該靴の甲の開口部周上の第1の接点と該背面周上の第2の接点との間で旋回可能であり、ここで、該取付け点における該ストラップセクションと該底部セクションとの間に生じる摩擦力は、中間の位置に旋回した後、該ストラップを定位置に維持するのに十分であり、それによって、該ストラップセクションが、該開いた背面領域に挿入されるヒトの足のアキレス部分を支持するのに役立つ、ストラップセクション
を備える、組立式のフットウェアピース。
【請求項29】
前記旋回可能な接続がプラスチック製または金属製のリベットである、請求項28に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項30】
前記底部セクションと前記ストラップセクションが、発泡体材料から形成される、請求項28に記載の組立式のフットウェアピース。
【請求項31】
組立式のフットウェアピースを製造するための方法であって、該方法は以下:
底部セクションを成形する工程であって、該底部セクションは、靴の甲と靴底とを備える、工程;
ストラップセクションを成形する工程;および
該ストラップセクションを該底部セクションに取付け、その結果、該ストラップが、該底部セクションに関して旋回する、工程
を包含する、方法。
【請求項32】
前記ストラップセクションの前記底部セクションへの取り付けが、該ストラップセクションの第1の端を該底部セクションの第1の側に釘付けする工程および該ストラップセクションの第2の端を該底部セクションの第2の側に釘付けする工程とを包含する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記ストラップセクションが、前記底部セクションへと取り付けられ、その結果、該取り付け点において摩擦力が生じ、該摩擦力が、該ストラップを旋回後に定位置に維持するのに十分である、請求項31に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】
【公表番号】特表2006−514859(P2006−514859A)
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518153(P2005−518153)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015227
【国際公開番号】WO2004/105534
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505022323)ウエスタン ブランズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/015227
【国際公開番号】WO2004/105534
【国際公開日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(505022323)ウエスタン ブランズ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】
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