説明

フットレスト装置

【課題】フットレスト装置において、足載せ部材への乗員の足の載置性を向上させる。
【解決手段】フットレスト装置9は、足載せ部材17が設けられたフットレスト本体19と、フットレスト本体19に連結された送り機構21と、を備える。送り機構21は、足載せ部材17の下方への移動にしたがい足載せ部材17を送り出して足載せ部材17をシート7に近づける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに設けられるフットレスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シートに着座した乗員の足が載置されるフットレスト装置として、足載せ部材を軸周りに回動可能に支持したものがある(例えば、特許文献1参照)。このフットレスト装置では、退避位置に位置する足載せ部材を軸周りに下方へ回動させて使用位置に移動させることで、乗員が足載せ部材に足を載せることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−182576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなフットレスト装置では、足載せ部材が軸よりも下方に位置した状態で足載せ部材が下方に回動すればするほど、乗員が着座したシートから足載せ部材が離れてしまうため、足載せ部材への足の載置性が悪化するという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、フットレスト装置において、足載せ部材への乗員の足の載置性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のフットレスト装置は、足載せ部材を有するフットレスト本体と、前記フットレスト本体に連結された送り機構と、を備え、前記送り機構は、前記足載せ部材の下方への移動にしたがい前記足載せ部材を送り出して前記足載せ部材を前記シートに近づける。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、送り機構が、足載せ部材の下方への移動にしたがい足載せ部材を送り出して足載せ部材をシートに近づけるので、足載せ部材への乗員の足の載置性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト装置を備える車両の車室を示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト装置を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかる足載せ部材および延出部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態にかかる第1の傘歯車を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト装置の電気系を示すブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト装置の使用開始段階を示す側面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト装置の動作を示す側面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態にかかるフットレスト本体の回動角とフットレスト長との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の第1の実施形態にかかる助手席シートに着座した乗員の足の移動軌跡を示し、(a)は下肢長が基準長さよりも長い場合、(b)は下肢長が基準長さの場合、(c)は下肢長が基準長さよりも短い場合を示す。
【図10】本発明の第1の実施形態にかかる助手席シートに着座した乗員の足の移動軌跡を説明するためのグラフである。
【図11】本発明の第2の実施形態にかかるフットレスト装置を備える車両の車室1を示す側面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態にかかるフットレスト装置を示す側面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態にかかるフットレスト装置の動作を(a)〜(d)に順に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1ないし図10は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は、フットレスト装置を備える車両の車室を示す側面図、図2は、フットレスト装置を示す縦断側面図、図3は、足載せ部材および延出部材を示す斜視図、図4は、円錐歯車を示す斜視図、図5は、フットレスト装置の電気系を示すブロック図、図6は、フットレスト装置の使用開始段階を示す側面図、図7は、フットレスト装置の動作を示す側面図、図8は、フットレスト本体の回動角とフットレスト長との関係を示すグラフ、図9は、助手席シートに着座した乗員の足の移動軌跡を示し、(a)は下肢長が基準長さよりも長い場合、(b)は下肢長が基準長さの場合、(c)は下肢長が基準長さよりも短い場合を示し、図10は、助手席シートに着座した乗員の足の移動軌跡を説明するためのグラフである。以下では、前後方向および左右方向は、車両および助手席シートの前後方向および左右方向が適用されている。
【0010】
図1に示すように、車両である自動車の車室1の前部には、インストルメントパネル3が設けられており、このインストルメントパネル3の後方には、乗員5が着座するシートである助手席シート7が配設されている。そして、この助手席シート7用のフットレスト装置9が助手席シート7の前方に配設されている。
【0011】
助手席シート7は、乗員5の臀部5aを支持するシートクッション7aと、乗員5の背部を支持するシートバック(図示せず)とを備えている。助手席シート7は、図示しないスライド機構によって、設置部である床面11に対する前後位置を可変に設けられている。
【0012】
インストルメントパネル3は、車室1の内部における車幅方向の略全域に亘って延在している。インストルメントパネル3は、ダッシュパネル13の上部から後方へ向けて突出しており、かかる構成によって、インストルメントパネル3と床面11との間に、空間15が形成されている。
【0013】
フットレスト装置9は、図1および図2に示すように、助手席シート7の前方に位置するフットレスト本体19と、このフットレスト本体19に連結された送り機構21と、を備えている。
【0014】
フットレスト本体19は、図2および図3に示すように、助手席シート7に着座した乗員5の足5bが載置される足載せ部材17と、この足載せ部材17を先端部で支持している左右一対のアーム部材23(図2では一方のアーム部材23のみが示されている)と、を備えている。
【0015】
足載せ部材17は、左右方向に細長い棒状に形成されており、助手席シート7の前方に位置する。この足載せ部材17の左右の各端部に、アーム部材23が固定されている。
【0016】
アーム部材23は、中空棒状の収納部材23aに中空棒状の延出部材23bが嵌挿されて構成されている。延出部材23bは、収納部材23aに対して進退可能となっており、かかる構造によって、アーム部材23はその軸方向に伸縮可能となっている。延出部材23bの先端部には、足載せ部材17が固定されている一方、延出部材23bの基端部には、雌ネジ部23cが形成されている。
【0017】
このフットレスト本体19は、助手席シート7に対して足載せ部材17よりも前方に位置する軸としての第1の傘歯車29周りに回動可能に設けられている。詳しくは、フットレスト本体19は、退避位置(図1,図6)と使用位置(図7の実線)との間で回動可能に設けられている。退避位置は、第1の傘歯車29のフットレスト本体19が略水平状態となる位置であって、フットレスト本体19がインストルメントパネル3の下面に沿う位置である。この退避位置は、第1の傘歯車29周りの回動位置であって、回動方向と直交する方向(前後位置)での足載せ部材17の位置は、どの位置であっても良い。使用位置は、退避位置から足載せ部材17が下方に回動した位置であって足載せ部材17が第1の傘歯車29よりも下に位置する位置である。
【0018】
送り機構21は、第1の傘歯車29よりも足載せ部材17が下に位置する状態で、足載せ部材17の下方への移動にしたがい足載せ部材17を送り出して足載せ部材17をシートに近づけるようになっている。また、送り機構21は、退避位置に位置するフットレスト本体19の延出部材23bおよび足載せ部材17を前後方向に移動可能に支持している。具体的には、送り機構21は、図1、図2および図4に示すように、第1の傘歯車29と、第1の傘歯車29と噛み合う第2の傘歯車27と、この第2の傘歯車27が端部である基端部に固定された送りネジ25と、フットレスト本体19に設けられ、送りネジ25と噛み合う雌ネジ部23cと、を有している。これらの第1の傘歯車29、第2の傘歯車27、送りネジ25および雌ネジ部23cは、各アーム部材23毎に一つずつ設けられている(図面では、それらの一方のみが図示されている)。即ち、第1の傘歯車29、第2の傘歯車27、送りネジ25および雌ネジ部23cは、それぞれ左右一対設けられている。
【0019】
第1の傘歯車29は、外形が円錐形に形成されている一方、第2の傘歯車27は、側面視台形状に形成されている。また、第1の傘歯車29の軸方向の長さは、第2の傘歯車27の軸方向の長さよりも長く形成されており、これらの第1の傘歯車29および第2の傘歯車27は、相互の回転軸心が直交するように配置されている。第1の傘歯車29は、その軸方向が左右方向(車幅方向)に沿う位置で回転可能に配設されている。
【0020】
左右一対の送りネジ25は、助手席シート7に対する接離方向にフットレスト本体19を移動可能に支持している。具体的には、送りネジ25は、その先端部を含む部分が、アーム部材23に挿入されており、送りネジ25はアーム部材23の雌ネジ部23cと螺合している。また、この送りネジ25は、第2の傘歯車27と同軸に設けられており、第2の傘歯車27と一体となって移動する。
【0021】
かかる構造では、送りネジ25および第2の傘歯車27の自転運動(回転運動)が足載せ部材17の直線運動に変換される一方、足載せ部材17の直線運動が送りネジ25の自転運動に変換される。詳しくは、送りネジ25および第2の傘歯車27が、正逆自転(正逆回転)のうち正自転(正回転)することにより、延出部材23bが後方へ向けて押し出されて助手席シート7に近づく方向に移動する。一方、送りネジ25および第2の傘歯車27が逆自転(逆回転)することにより、足載せ部材17が前方へ向けて引き戻されて助手席シート7から遠ざかる方向に移動する。また、これらとは力の伝達経路が逆の場合、即ち、フットレスト本体19から送りネジ25に力が加わる場合にも運動の変換が行なわれる。例えば足載せ部材17が乗員5によって前方へ向けて押し込まれて足載せ部材17が前方移動すると、これに従動して送りネジ25および第2の傘歯車27が逆自転する。また、フットレスト本体19が乗員5によって後方へ引き出されてフットレスト本体19が後方移動すると、これに従動して送りネジ25および第2の傘歯車27が正自転する。このように、足載せ部材17と第1の傘歯車29および第2の傘歯車27との間の距離(以後、フットレスト長L)は、可変となっている。
【0022】
また、これらの送りネジ25および第2の傘歯車27は、フットレスト本体19と一体となって第1の傘歯車29周りに回動(公転)可能となっている。第2の傘歯車27は、第1の傘歯車29との噛み合いを維持した状態で第1の傘歯車29周りに回動するようになっている。また、これらの送りネジ25、第2の傘歯車27およびフットレスト本体19によって構成される回動ユニット31は、例えばバネなどの付勢部材(図示せず)によって上方へ向けて回動するように付勢されている。即ち、フットレスト本体19は、使用位置から退避位置へ回動する方向に付勢部材によって付勢されている。そして、このように付勢部材によって付勢された回動ユニット31は、フットレスト本体19が退避位置に位置した状態で、インストルメントパネル3に設けられたストッパ部(図示せず)に当接しており、それ以上の上方への回動がそのストッパによって阻止され、これにより退避位置にアーム部材23が位置付けられるようになっている。
【0023】
また、送り機構21は、第1の傘歯車29を移動可能に支持したアクチュエータ33(図5参照)を有している。より詳細には、アクチュエータ33は、第1の傘歯車29を、第1の傘歯車29の軸心方向やこの軸心方向に直交する方向に移動可能に支持している。このアクチュエータ33によって、第1の傘歯車29の軸心方向での第1の傘歯車29の第2の傘歯車27との噛み合い部位を変更可能となっている。アクチュエータ33は、例えば、第1の傘歯車29を支持したアーム部とこのアーム部を動かす駆動源(いずれも図示せず)とを有し、駆動源によってアーム部を動かすことで第1の傘歯車29を移動させるとともに、移動させた位置に第1の傘歯車29を保持するようになっている。
【0024】
また、送り機構21は、第1の傘歯車29の回転を規制するラチェット機構(図示せず)を有している。このラチェット機構は、足載せ部材17が前方へ押し込まれて第2の傘歯車27が逆自転するときには、第2の傘歯車27に従動しての第1の傘歯車29の回転(逆回転)を許容する一方、これとは逆方向への第1の傘歯車29の回転(正回転)を阻止するようになっている。このラチェット機構は、解除操作部(図示せず)による操作によって、第1の傘歯車29に対する回転阻止を解除することができるようになっている。
【0025】
かかる構成の送り機構21では、フットレスト長Lが規定の初期長の状態で退避位置に位置した足載せ部材17(図1)が、助手席シート7に着座した乗員5の足5bによって前方へ押し込まれると、足載せ部材17とともに延出部材23bが前方へ移動し、これに従動して送りネジ25および第2の傘歯車27が逆自転する。このとき、第1の傘歯車29はラチェット機構によって第2の傘歯車27に従動する方向への回転が許可されているので、足載せ部材17がスムーズに押し込み可能となっている。そして、この状態から、足載せ部材17が、乗員5の足5bによって押し下げられることによって、回動ユニット31が第1の傘歯車29周りに回動(公転)する。このとき、第2の傘歯車27から第1の傘歯車29へ力が伝達されるが、このときは、第1の傘歯車29の正回転がラチェット機構によって阻止されるため、第2の傘歯車27は、第1の傘歯車29周りに回動(公転)しつつ正自転する。この第2の傘歯車27の正自転によって、送りネジ25も正自転する。そして、送りネジ25の自転運動が、送りネジ25と雌ネジ部23cとによって足載せ部材17の直線運動に変換されて、足載せ部材17が助手席シート7に向けて送り出される。つまり、足載せ部材17は、図7に示すように、第1の傘歯車29周りに下方へ回動しながら助手席シート7に向けて送り出され、下方に回動するにしたがい助手席シート7に近づくように移動する。このように、送り機構21は、第1の傘歯車29周りに回動しながら自転する第2の傘歯車27と一体となって自転する送りネジ25の自転運動を、送りネジ25と雌ネジ部23cとによって足載せ部材17の直線運動に変換して、足載せ部材17を送り出す。このとき、送り機構21は、足載せ部材17の移動軌跡が略円弧状となるように足載せ部材17を助手席シート7に近づける。
【0026】
また、フットレスト装置9は、図5に示すように、第1のセンサ35、第2のセンサ41および制御部37を備えている。
【0027】
第1のセンサ35は、退避位置に位置する足載せ部材17の前後方向の位置に関する情報を検知する。具体的には、第1のセンサ35は、退避位置に位置する足載せ部材17の前後方向の位置に関する情報として、退避位置でのフットレスト本体19の押し込み量(長さ)L1を検知する。フットレスト本体19の押し込み量L1は、図6に示すように、退避位置に位置する足載せ部材17の前後方向での規定位置である初期位置(仮想線で示す足載せ部材17の位置)から、足載せ部材17が乗員5によって前方へ押されて前方へ移動したときの移動量である。この第1のセンサ35としては、例えば、周知の移動量検知センサを適用することができる。
【0028】
第2のセンサ41は、助手席シート7の前後方向の位置に関する情報を検知する。具体的には、第2のセンサ41は、床面11に対する助手席シート7の前後位置そのものを検知する。第2のセンサ41としては、周知の位置検出センサを適用することができる。
【0029】
制御部37は、例えば、CPUおよびメモリ部を有するコンピュータである。この制御部37には、アクチュエータ33、第1のセンサ35および第2のセンサ41が接続されている。これにより、制御部37によるアクチュエータ33の制御が可能であるとともに、第1のセンサ35および第2のセンサ41の各出力が制御部37に入力されるようになっている。この制御部37は、アクチュエータ33、第1のセンサ35および第2のセンサ41とともに、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を可変設定する曲率設定部39を構成している。
【0030】
次に、フットレスト装置9の操作手順および動作について説明する。まず、図1および図6に示すように、助手席シート7に着座した乗員5は、助手席シート7の前後位置を調整した後、初期位置に位置する足載せ部材17に膝を屈曲させた状態で足5bを掛け、その足5bを前方へ伸ばして、足載せ部材17を前方へ押し込む。
【0031】
そして、制御部37は、第1のセンサ35が検知した足載せ部材17の押し込み量L1と、第2のセンサ41が検知した助手席シート7の前後位置とに基づいて乗員5の下肢長を算出する。具体的には、例えば、助手席シート7が最も前進した位置を助手席シート7の初期位置として規定し、この助手席シート7の初期位置と足載せ部材17の初期位置との間の前後方向距離を基準距離値として制御部37のメモリ部に予め記憶させておく。そして、この基準距離値から、足載せ部材17の押し込み量L1を減算するとともに助手席シート7の位置(初期位置からの距離)を加算することで求められる。ここに、第1のセンサ35が取得した情報および第2のセンサ41が取得した情報に基づいて乗員5の下肢長を算出する算出手段の機能が実行される。
【0032】
このようにして乗員5の下肢長を検知した制御部37は、乗員5の下肢長が長いほど、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を小さくするための処理を行なう。具体的には、乗員5の下肢長が長いほど、第1の傘歯車29の第2の傘歯車27と噛み合う部分の径が小さくなるように、アクチュエータ33を制御して第1の傘歯車29を動かす。乗員5の下肢長が長いほど、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率が小さくする理由は、図9および図10に示すように、乗員5が足5bを回動させた場合、乗員の下肢長が長いほど、足5bの移動軌跡の曲率が小さくなるからである。ここで、図9および図10では、足載せ部材17を用いない場合の乗員5の足5bの移動軌跡を示してある。そして、本実施形態では、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡を図9および図10に示す乗員5の足5bの軌跡に合わせて設定してある。これにより、本実施形態では、フットレスト長Lとフットレスト本体19の回動角θとの関係が図8に示す関係となる。図8中のx1の線は、下肢長が比較的長い場合、x2の線は下肢長が中位の場合、x3の線は下肢長が比較的短い場合を示してある。即ち、線x1、線x2、線x3の順で下肢長が短くなっている。
【0033】
次に、乗員5は、その足5bで足載せ部材17を下方に押し下げる。これにより、足載せ部材17が、下方への移動にしたがい送り出されて、円弧状の軌跡を描いて移動し、初期位置よりも助手席シート7に近い位置である使用位置に移動する。
【0034】
ここで、乗員5の下肢長が長いほど足載せ部材17の移動軌跡の曲率を小さくする場合のその曲率は、乗員5の下肢長に応じて連続的に変化させても良いし、段階的に変化させてもよい。足載せ部材17の移動軌跡の曲率を、乗員5の下肢長に応じて段階的に変化させる例を具体的に説明する。まず、予め、下肢長の長短の基準となる基準長さの下肢長を有する基準モデルと、この基準モデルよりも下肢長の長さが長い長モデルと、基準モデルよりも下肢長が短い短モデルとを、制御部37のメモリ部に記憶させておく。また、各モデルに対応する第1の傘歯車29の第2の傘歯車27と噛み合う部分に関する情報を各モデルに関連付けして制御部37のメモリ部に記憶させておく。このとき、勿論、短モデル、基準モデル、長モデルの順に、第1の傘歯車29の第2の傘歯車27と噛み合う部分の径が小さくなるようにしておく。そして、制御部37は、検知した乗員5の下肢長が、基準モデル、長モデル、短モデルのうちのどのモデルの下肢長に最も近いかを判定し、その最も近いモデルに関連付けされている、第1の傘歯車29の第2の傘歯車27と噛み合う部分を、第1の傘歯車29にアクチュエータ33を制御して噛み合わせる。これにより、乗員5の下肢長の長さに応じて、段階的(本例では3段階)に、足載せ部材17の移動軌跡の曲率が設定される。ここで、本実施形態では、短モデルは、JF05(JIS規格)で規定された体格を有するモデル、基準モデルは、AM50(SAE規格)で規定された体格を有するモデル、長モデルは、AM95(SAE規格)で規定された体格を有するモデルとしてある。そして、足載せ部材17が退避位置(初期位置)から使用位置まで回動する間に、フットレスト長Lが、短モデルでは300mm程度、長モデルでは150mm程度増加するようにしてある。
【0035】
フットレス装置1の使用を終了する際には、乗員5は足載せ部材17から足を下ろす。これにより、足載せ部材17を含む回動ユニット31が、付勢部材の付勢によって上方へ回動し、退避位置に復帰する。そして、乗員5は足載せ部材17を初期位置に位置させる。
【0036】
ここで、付勢部材は、退避位置(初期位置)から使用位置へのフットレスト本体19の回動によって弾性変形することでエネルギーを蓄えており、元形状に復帰する際にそのエネルギーを用いてフットレスト本体19を使用位置から退避位置に復帰させるようになっている。
【0037】
以上説明したように、本実施形態のフットレスト装置9は、助手席シート7に着座した乗員5の足5bが載置される足載せ部材17を有し助手席シート7の前方に位置するフットレスト本体19と、フットレスト本体19に連結された送り機構21と、を備える。そして、フットレスト本体19は、助手席シート7の前後方向で足載せ部材17よりも前方に位置する軸としての第1の傘歯車29周りに、退避位置とこの退避位置から足載せ部材17が下方に回動した位置であって足載せ部材17が第1の傘歯車29よりも下に位置する使用位置との間で回動可能に設けられており、送り機構21は、第1の傘歯車29よりも足載せ部材17が下に位置する状態で、足載せ部材17の下方への移動にしたがい足載せ部材17を送り出して足載せ部材17を助手席シート7に近づける。したがって、足載せ部材17への乗員5の足5bの載置性を向上させることができる。
【0038】
また、本実施形態では、送り機構21は、足載せ部材17の移動軌跡が略円弧状となるように足載せ部材17を助手席シート7に近づける。ここで、乗員5が膝を中心にその足5bを回動させた場合の足5bの移動軌跡は略円弧状となるので、足載せ部材17の移動軌跡が略円弧状とすることにより、乗員5に違和感を与えることを抑制して、足5bの動きをスムーズにすることができる。
【0039】
また、本実施形態のフットレスト装置9は、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を可変設定する曲率設定部39を備えるので、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を可変設定することができる。
【0040】
また、本実施形態では、曲率設定部39は、乗員5の下肢長を検知し、乗員5の下肢長が長いほど足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を小さくすることにより、乗員5の下肢長により合った曲率で足載せ部材17が移動させることができる。
【0041】
また、本実施形態では、助手席シート7は、当該助手席シート7が設置される床面11に対して前後位置を可変に設けられており、足載せ部材17は、退避位置に位置した状態で前後方向に移動可能である。そして、曲率設定部39は、退避位置に位置する足載せ部材17の前後方向の位置に関する情報を取得する第1のセンサ35と、助手席シート7の前後方向の位置に関する情報を取得する第2のセンサ41と、第1のセンサ35が取得した情報および第2のセンサ41が取得した情報に基づいて乗員5の下肢長を算出する算出手段と、を有する。したがって、第1のセンサ35が取得した情報および第2のセンサ41が取得した情報に基づいて乗員5の下肢長が算出されるので、比較的簡素な構成で乗員5の下肢長を検知することができる。
【0042】
また、本実施形態では、足載せ部材17の前後方向の位置に関する情報は、足載せ部材17が規定位置(初期位置)から前方へ押されて前方へ移動したときの足載せ部材17の移動量である。この場合、下肢長の検知に際して乗員5は足載せ部材17を前方へ押し込む動作をすることとなるが、その押し込み量は乗員5の下肢長に応じて異なるものとすることができるので、より正確な下肢長の検知を行うことができる。
【0043】
また、本実施形態では、送り機構21は、軸心が第1の傘歯車29の軸心と直交し第1の傘歯車29と噛み合う第2の傘歯車27と、第2の傘歯車27と同軸上に設けられるとともに第2の傘歯車27が固定された送りネジ25と、フットレスト本体19に設けられ、送りネジ25と噛み合う雌ネジ部23cと、を有する。そして、第2の傘歯車27、送りネジ25および雌ネジ部23cは、フットレスト本体19と一体となって第1の傘歯車29周りに回動可能であり、送り機構21は、第1の傘歯車29周りに回動しながら自転する第2の傘歯車27と一体となって自転する送りネジ25の自転運動を、送りネジ25と雌ネジ部23cとによって足載せ部材17の直線運動に変換して、足載せ部材17を送り出す。したがって、回動ユニット31(第2の傘歯車27、送りネジ25、雌ネジ部23cおよびフットレスト本体19)が第1の傘歯車29周りの回動することで足載せ部材17が送り出されるので、足載せ部材17を送り出すためのエネルギーとして電気エネルギー等を用いる必要がなく、経済的である。
【0044】
また、本実施形態では、付勢部材が、退避位置から使用位置へのフットレスト本体19の回動によってエネルギーを蓄え、このエネルギーを用いてフットレスト本体19を使用位置から退避位置に復帰させるので、フットレスト本体19を使用位置から容易に退避位置に復帰させることができ、フットレスト装置9の使い勝手が向上する。
【0045】
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図11ないし図13は、本発明の第2の実施形態を示し、図11は、フットレスト装置を備える車両の車室を示す側面図、図12は、フットレスト装置を示す側面図、図13は、フットレスト装置の動作を(a)〜(d)に順に示す側面図である。なお、第1の実施形態と同じ部分には同一符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0046】
本実施形態のフットレスト装置9Aは、図11および図12に示すように、第1の実施形態と同様に、足載せ部材17が設けられたフットレスト本体19Aと、このフットレスト本体19Aに連結された送り機構21Aと、を備えているが、これらフットレスト本体19Aおよび送り機構21Aの構成が第1の実施形態と異なる。
【0047】
フットレスト本体19Aは、足載せ部材17と、この足載せ部材17が先端部に固定された左右一対のアーム部材23A(図面では一方のアーム部材のみが示されている)と、を備えている。アーム部材23Aは、単一の棒部材によって構成されており、第1の実施形態のアーム部材23のようには伸縮しない。このフットレスト本体19Aは、助手席シート7に対して足載せ部材17よりも前方に位置する軸としての第1の軸61周りに回動可能に設けられている。詳しくは、フットレスト本体19Aは、第1の実施形態と同様に、退避位置(図12,図13(a))と使用位置(図13(c))との間で回動可能に設けられている。
【0048】
送り機構21Aは、複数の歯55aを有しアーム部材23Aに固定された第1のラック55と、この第1のラック55の歯55aに噛み合う歯57aを有する第1のピニオン57と、第1のピニオン57と同軸上に配置された第1の楕円歯車59と、を備えている。第1のピニオン57および第1の楕円歯車59は、回転可能な第1の軸61によって回転可能に支持されており、この第1の軸61を中心として回転する。第1の楕円歯車59は、第1の軸61に固定されている一方、第1のピニオン57は第1の軸61に対して回転可能に外嵌されている。したがって、これら第1のピニオン57および第1の楕円歯車59は、相対回転可能となっている。
【0049】
送り機構21Aは、第1の楕円歯車59の歯59aと第1のピニオン57の歯57aとを連結する増速機構(図示せず)と、この増速機構に設けられ第1の楕円歯車59と第1のピニオン57との間の回転運動の伝達を制御する回転制御機構(図示せず)とを備えている。増速機構は、第1の楕円歯車59の回転を増速して第1のピニオン57に伝達するものである。回転制御機構は、例えばラチェット機構やクラッチ機構などを適用することができる。かかる構造によって、第1の楕円歯車59の歯59aは、増速機構および第1のピニオン57を介して第1のラック55に連結される。
【0050】
第1のラック55と第1のピニオン57は、ラックアンドピニオン機構を構成しているが、これら第1のラック55と第1のピニオン57は、ラチェット機構としても機能するように構成されている。具体的には、第1のラック55の歯55aがラチェット機構の爪として機能する一方、第1のピニオン57がラチェット機構のラチェット歯車として機能する。
【0051】
第1の軸61には、連結部材63の一端部が固定されており、この連結部材63の他端部は、アーム部材23の下面をスライド可能に支持している。また、連結部材63には、付勢部材としてのダンパステイ65が連結されている。
【0052】
ダンパステイ65は、退避位置から使用位置へのフットレスト本体19Aの回動によってエネルギーを蓄え、このエネルギーを用いてフットレスト本体19Aを使用位置から退避位置に復帰させるようになっている。ダンパステイ65には、操作レバー67が連結されており、これらダンパステイ65および操作レバー67によって復帰装置69が構成されている。
【0053】
また、フットレスト装置9Aは、曲率設定部として軌跡設定機構39Aを備えている。軌跡設定機構39Aは、複数の歯71aを有しアーム部材23に固定された第2のラック71と、この第2のラック71の歯71aに噛み合う歯73aを有する第2のピニオン73と、第2のピニオン73に固定された第2の楕円歯車75と、を備えている。第2のピニオン73および第1の楕円歯車59は、回転可能な第2の軸77によって相互に固定されており、この第2の軸77を中心として回転する。第2の楕円歯車75は、第1の楕円歯車59と噛み合っている。
【0054】
第2のラック71と第2のピニオン73は、ラックアンドピニオン機構を構成しているが、これら第2のラック71と第2のピニオン73は、ラチェット機構としても機能するように構成されている。具体的には、第2のラック71の歯71aがラチェット機構の爪として機能する一方、第2のピニオン73がラチェット機構のラチェット歯車として機能する。
【0055】
次に、フットレスト装置9Aの操作手順および動作について説明する。まず、第1の実施形態と同様に、初期位置に位置する足載せ部材17(図11)が、助手席シート7に着座した乗員5によって前方(図13(b)中の矢印a方向)へ押し込まれると、フットレスト装置9Aは、図13(a)の状態から図13(b)の状態となり、第2のラック71が前方へ移動して第2のピニオン73を押す。これにより、第2のピニオン73および第2の楕円歯車75が逆回転(図13(b)中の矢印b方向への回転)するとともに、第1の楕円歯車59が逆回転(図13(b)中の矢印c方向への回転)し、第1の楕円歯車59における増速機構との噛み合い部位が変更される。このときの第1のピニオン57は、第1のラック55によって押されて回転するが、このときの第1のピニオン57の回転は、回転制御機構によって第1の楕円歯車59には伝達されないようになっているので、足載せ部材17の押し込みが阻害されることはない。
【0056】
次に、乗員5によって足載せ部材17が下方に押し下げられると、アーム部材23Aによって連結部材63が第1の軸61周りに下方(図13(c)中の矢印d方向)へ回動される。これによって、第1の楕円歯車59が正回転(図13(c)中の矢印e方向への回転)する。このときの第1の楕円歯車59の回転は、回転制御機構によって第1のピニオン57に伝達されるようになっている。そして、この第1の楕円歯車59の正回転は、増速機構によって増速されて第1のピニオン57に伝達され、第1のラック55がフットレスト本体19Aとともに後方(図13(c)中の矢印f方向)へ押し出される。これにより、足載せ部材17は、下方へ移動しながら後方へ送り出されて円弧状の軌跡を描いて使用位置へ移動する。即ち、送り機構21Aは、第1の軸61よりも足載せ部材17が下に位置する状態で、足載せ部材17の下方への移動にしたがい足載せ部材17を送り出して足載せ部材17を助手席シート7に近づける。
【0057】
このときの足載せ部材17の円弧状の移動軌跡は、第1の楕円歯車59における増速機構との噛みあい部位に応じた曲率となる。本実形態では、足載せ部材17の押し込み量が大きくなるにしたがい第1の楕円歯車59における増速機構との噛み合い部位の曲率が小さくなるようにしてある。つまり、足載せ部材17の押し込み量が小さい場合には、第1の楕円歯車59における曲率の大きい部位が増速機構と噛み合う一方、足載せ部材17の押し込み量が大きい場合には、第1の楕円歯車59における曲率の小さい部位が増速機構と噛み合うようにしてある。これは、乗員5の下肢長が長いほど(体格が大きいほど)足載せ部材17の押込み量が大きくなることに対応するためである。
【0058】
フットレス装置1の使用を終了する際には、乗員5は足載せ部材17から足を下ろして、操作レバー67を上方へ回動させる。この操作によって、ダンパステイ65が、上方(図中(d)の矢印h方向)へ伸長してフットレスト本体19を退避位置へ移動させる。この状態で、乗員5は足載せ部材17を前方(図13中の矢印a方向)へ押し込んで足載せ部材17を初期位置へ移動させ、フットレスト装置9Aを元の状態に戻す。
【0059】
以上説明したように、本実施形態の送り機構21Aは、第1の傘歯車29よりも足載せ部材17が下に位置する状態で、足載せ部材17の下方への移動にしたがい足載せ部材17を送り出して足載せ部材17を助手席シート7に近づける。したがって、足載せ部材17への乗員5の足5bの載置性を向上させることができる。
【0060】
また、本実施形態では、フットレスト装置9Aは、曲率設定部として軌跡設定機構39Aを備えているので、電気を用いることなく、足載せ部材17の略円弧状の移動軌跡の曲率を可変設定することができ、経済的に有利である。
【0061】
なお、本発明は、上記実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、シートとして助手席シートを例に説明したが、これに限ることなく、例えばシートとしては、後部席シートであってもよい。また、足載せ部材が下方へ移動するときの移動軌跡として略円弧状の移動軌跡を例に説明したが、これに限ることなく、例えば、足載せ部材が下方へ移動するときの移動軌跡としては、下方斜め後方に向う直線状の軌跡であってもよい。
【符号の説明】
【0062】
5 乗員
5b 足
7 助手席シート(シート)
9,9A フットレスト装置
11 床面(設置部)
17 足載せ部材
19,19A フットレスト本体
21,21A 送り機構
23c 雌ネジ部
25 送りネジ
27 第2の傘歯車
29 第1の傘歯車(軸)
35 第1のセンサ
39 曲率設定部
39A 軌跡設定機構(曲率設定部)
41 第2のセンサ
61 第1の軸(軸)
65 ダンパステイ(付勢部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに着座した乗員の足が載置される足載せ部材を有し、シートの前方に位置するフットレスト本体と、
前記フットレスト本体に連結された送り機構と、
を備え、
前記フットレスト本体は、前記シートの前後方向で前記足載せ部材よりも前方に位置する軸周りに、退避位置とこの退避位置から前記足載せ部材が下方に回動した位置であって前記足載せ部材が前記軸よりも下に位置する使用位置との間で回動可能に設けられており、
前記送り機構は、前記軸よりも前記足載せ部材が下に位置する状態で、前記足載せ部材の下方への移動にしたがい前記足載せ部材を送り出して前記足載せ部材を前記シートに近づけるフットレスト装置。
【請求項2】
前記送り機構は、前記足載せ部材の移動軌跡が略円弧状となるように前記足載せ部材を前記シートに近づける請求項1に記載のフットレスト装置。
【請求項3】
前記足載せ部材の略円弧状の移動軌跡の曲率を可変設定する曲率設定部を備える請求項2に記載のフットレスト装置。
【請求項4】
前記曲率設定部は、乗員の下肢長を検知し、乗員の下肢長が長いほど前記曲率を小さくする請求項3に記載のフットレスト装置。
【請求項5】
前記シートは、当該シートが設置される設置部に対して前後位置を可変に設けられており、
前記足載せ部材は、前記退避位置に位置した状態で前後方向に移動可能であり、
前記曲率設定部は、前記退避位置に位置する前記足載せ部材の前後方向の位置に関する情報を取得する第1のセンサと、前記シートの前後方向の位置に関する情報を取得する第2のセンサと、前記第1のセンサが取得した情報および前記第2のセンサが取得した情報に基づいて乗員の下肢長を算出する算出手段と、を有する請求項4に記載のフットレスト装置。
【請求項6】
前記足載せ部材の前後方向の位置に関する情報は、前記足載せ部材が規定位置から前方へ押されて前方へ移動したときの前記足載せ部材の移動量である請求項5に記載のフットレスト装置。
【請求項7】
前記軸は、第1の傘歯車であり、
前記送り機構は、軸心が前記第1の傘歯車の軸心と直交し前記第1の傘歯車と噛み合う第2の傘歯車と、前記第2の傘歯車と同軸上に設けられるとともに前記第2の傘歯車が固定された送りネジと、前記フットレスト本体に設けられ、前記送りネジと噛み合う雌ネジ部と、を有し、
前記第2の傘歯車、前記送りネジおよび前記雌ネジ部は、前記フットレスト本体と一体となって前記第1の傘歯車周りに回動可能であり、
前記送り機構は、前記第1の傘歯車周りに回動しながら自転する第2の傘歯車と一体となって自転する前記送りネジの自転運動を、前記送りネジと前記雌ネジ部とによって前記足載せ部材の直線運動に変換して、前記足載せ部材を送り出す請求項1ないし6のいずれか一項に記載のフットレスト装置。
【請求項8】
前記退避位置から前記使用位置への前記フットレスト本体の回動によってエネルギーを蓄え、このエネルギーを用いて前記フットレスト本体を前記使用位置から前記退避位置に復帰させる付勢部材を備える請求項1ないし7のいずれか一項に記載のフットレスト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−163119(P2010−163119A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8494(P2009−8494)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】