説明

フラットケーブル

【課題】導体が複数本の撚線を同一平面上に並列に集めたものからなる場合に、導体と絶縁体との接触面積を大きくして、横方向からの力が加わったときに生じやすい口開きや横方向に曲げたときに生じやすい一部の撚線の飛び出しを抑えることが可能なフラットケーブルを提供すること。
【解決手段】同一平面上に並列に集められた複数本の撚線16のうちの少なくとも1本を他の撚線16aよりも断面積の小さい細撚線16bにすることにより、導体12の表面の凹凸を従来よりも大きくして、導体12の凹部への絶縁体14の食い込みを増大させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラットケーブルに関し、さらに詳しくは、自動車などの車両に好適に用いられるフラットケーブルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、配線の省スペース化などの要求から、フラットケーブルが広く用いられている。フラットケーブルは、例えば、導体と導体の外周を被覆する絶縁体とにより構成されており、全体として扁平状の外観を有する。
【0003】
フラットケーブルの導体としては、平角導体が良く用いられているが、以下の構成のものも知られている。すなわち、図4に示すように、複数本の素線を撚り合わせて形成された撚線36を多数本横一列に配列してなる導体32が知られている(特許文献1)。導体32の外周には、ゴムやプラスチックなどの絶縁体34が被覆されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平02−15253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図4に示すように、導体32が複数本の撚線36を横一列に配列したものからなる場合には、隣接する撚線36同士は接触しているものの、接合されているわけではないので、各々の撚線36が独立して移動できるようになっている。また、撚線36と絶縁体34との密着性もそれほど高くない。
【0006】
そのため、例えばフラットケーブル30に幅方向(横方向)からの力が加わった場合には、図5に示すように、撚線36に密着している絶縁体34が撚線36からずれるとともに、複数本の撚線36は配列をくずして内側にばらけ、絶縁体34が口開きの状態になるおそれがある。これにより、撚線36と絶縁体34との間には空気の層が生じるため、撚線36の表面からの放熱性が悪くなるおそれがある。
【0007】
また、例えば配索の都合上でフラットケーブル30が幅方向(横方向)に曲げられた場合には、図6に示すように、撚線36に密着している絶縁体34が撚線36からずれて、撚線36の一部が飛び出したり引き込んだりするおそれがある。これにより、端末に接続された端子にもずれが生じるため、端子の接点における接触面積が変動するおそれがある。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、導体が複数本の撚線を同一平面上に並列に集めたものからなる場合に、撚線に密着している絶縁体が撚線からずれるのを防止できるフラットケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るフラットケーブルは、複数本の撚線が同一平面上に並列に集められて構成される導体と、前記導体の外周を被覆する絶縁体とを備え、前記複数本の撚線のうちの少なくとも1本は他の撚線よりも断面積の小さい細撚線よりなることを要旨とするものである。
【0010】
断面積の小さい細撚線は、他の撚線と比較して、撚線を構成する素線径が小さいものであっても良いし、撚線を構成する素線の本数が少ないものであっても良い。断面積の小さい細撚線と他の撚線とは同一平面上に交互に配置されていても良い。断面積の小さい細撚線に対する他の撚線の断面積比は1.25以上であることが好ましい。
【0011】
本発明に係る他の構成のフラットケーブルは、複数本の撚線が同一平面上に並列に集められて構成される導体と、前記導体の外周を被覆する絶縁体とを有し、前記撚線の表面に位置する複数本の素線のうちの少なくとも1本は他の素線よりも太い太素線よりなることを要旨とするものである。
【0012】
この際、他の素線に対する太素線の断面積比は1.40以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るフラットケーブルによれば、導体を構成する複数本の撚線のうちの少なくとも1本は他の撚線よりも断面積の小さい細撚線よりなることから、細撚線の部分が導体の谷部となり、この谷部に絶縁体が食い込むため、絶縁体の導体へのひっかかりが多くなる。そのため、例えばフラットケーブルに幅方向(横方向)からの力が加わった場合や、フラットケーブルが幅方向(横方向)に曲げられた場合にも、絶縁体は撚線からずれにくい。これにより、絶縁体の口開きや撚線の一部の飛び出し等を抑えることができる。
【0014】
断面積の小さい細撚線は、他の撚線よりも撚線を構成する素線径を小さくする、他の撚線よりも撚線を構成する素線の本数を少なくする、あるいは、これらの組み合わせにより、容易に得られる。
【0015】
本発明に係るフラットケーブルにおいて、断面積の小さい細撚線と他の撚線とが同一平面上に交互に配置されていると、絶縁体の食い込みを多くできるため、より一層、絶縁体は撚線からずれにくい。また、断面積の小さい細撚線に対する他の撚線の断面積比が1.25以上であると、絶縁体の食い込み量を多くできるため、より一層、絶縁体は撚線からずれにくい。
【0016】
本発明に係る他のフラットケーブルによれば、導体を構成する撚線の表面に位置する複数本の素線のうちの少なくとも1本は他の素線よりも太い太素線よりなることから、太素線の部分が導体の山部となり、この山部が絶縁体に食い込むため、絶縁体の導体へのひっかかりが多くなる。そのため、例えばフラットケーブルに幅方向(横方向)からの力が加わった場合や、フラットケーブルが幅方向(横方向)に曲げられた場合にも、絶縁体は撚線からずれにくい。これにより、絶縁体の口開きや撚線の一部の飛び出し等を抑えることができる。
【0017】
この際、他の素線に対する太素線の断面積比が1.40以上であると、絶縁体の食い込み量を多くできるため、より一層、絶縁体は撚線からずれにくい。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第一実施形態に係るフラットケーブルを表す横断面図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係るフラットケーブルを表す横断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態に係るフラットケーブルを表す横断面図である。
【図4】従来のフラットケーブルを表す横断面図である。
【図5】フラットケーブルに幅方向(横方向)の力が加わった状態を説明する横断面図である。
【図6】フラットケーブルが幅方向(横方向)に曲げられた状態を説明する横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態について図を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係るフラットケーブル10は、複数本の撚線16が同一平面上に並列に集められて構成される導体12と、導体12の外周を被覆する絶縁体14とを備えているものからなる。
【0021】
導体12を構成する複数本の撚線16には、断面積の異なるものが含まれている。すなわち、複数本の撚線16には、比較的断面積の大きい太撚線16aと、太撚線16aよりも断面積の小さい細撚線16bとが含まれている。
【0022】
太撚線16aおよび細撚線16bは、それぞれ複数本の素線18が撚り合わされてなるものである。太撚線16aと細撚線16bとは、含まれる素線18の本数が同じであるが、細撚線16bを構成する素線18c、18dの素線径が太撚線16aを構成する素線18a、18bの素線径よりも小さくなっている。太撚線16aは、中心素線18aの周りに6本の外側素線18bが中心素線18aを取り囲むように配置されており、合計7本の素線18により構成されている。細撚線16bは、中心素線18cの周りに6本の外側素線18dが中心素線18cを取り囲むように配置されており、合計7本の素線18により構成されている。
【0023】
太撚線16aと細撚線16bとは、同一平面上に交互に配置されており、太撚線16aの部分が導体12の山部となり、細撚線16bの部分が導体12の谷部となっている。これにより、断面積の等しい複数本の撚線で構成される従来の導体と比較して、導体全体の表面積がより大きくなっている。また、導体表面の凹凸がより大きくなっている。そのため、導体12の外周を覆う絶縁体14は、細撚線16bの部分よりなる導体12の谷部に食い込むことができる。いいかえれば、太撚線16aの部分よりなる導体12の山部が、導体12の外周を覆う絶縁体14に食い込むことができる。これにより、絶縁体14は導体12にひっかかりやすくなる。したがって、例えばフラットケーブル10に幅方向(横方向)からの力が加わった場合や、フラットケーブル10が幅方向(横方向)に曲げられた場合にも、絶縁体14は導体12からずれにくくなっている。特に、太撚線16aと細撚線16bとは同一平面上に交互に配置されているため、絶縁体14の導体12への食い込み、あるいは、導体12の絶縁体14への食い込みが非常に大きくできる。
【0024】
絶縁体14の導体12への食い込みが大きくできるなどの観点から、太撚線16aと細撚線16bとの断面積の比(太撚線/細撚線)は1.25以上であることが好ましい。より好ましくは2.6以上、さらに好ましくは5.7以上である。
【0025】
絶縁体14と導体12とのずれは、電線がフラットケーブルであり、導体12を構成する撚線16の並べる本数が多くなり、幅広になるほど、生じやすい。したがって、絶縁体14と導体12とのずれを防止する効果に優れるなどの観点から、導体12を構成する撚線16の本数は5本以上であることが好ましい。より好ましくは7本以上である。
【0026】
複数本の撚線16は、同一平面上に並列に集められている。集められているとは、間隔をあけないで同一平面上に並列に並べられていることである。隣り合う撚線16同士は互いに接触する部分を有している。隣り合う撚線16同士の接触する部分は、長手方向において、全長にわたっていても良いし、一部分であっても良い。全体が一つの導体として機能していれば良いため、隣り合う撚線16同士は、長手方向において接触していない部分が生じていても良い。
【0027】
絶縁体14の材料としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレン・ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂や、塩化ビニル樹脂などを例示することができる。ポリオレフィンは、架橋されていても良い。
【0028】
第一実施形態に係るフラットケーブル10においては、細撚線16bは複数本含まれているが、細撚線16bは1本以上あれば良い。また、太撚線16aと太撚線16aとの間には細撚線16bが1本配置され、太撚線16aと細撚線16bとが交互に配置されているが、太撚線16aと太撚線16aとの間に細撚線16bが2本以上配置されていても良いし、細撚線16bと細撚線16bとの間に太撚線16aが2本以上配置されていても良い。また、太撚線16aと細撚線16bとがランダムに配置されていても良い。
【0029】
第一実施形態に係るフラットケーブル10においては、太撚線16aと細撚線16bの2種類の撚線が含まれているが、太撚線16aより小さいが細撚線16bより大きい断面積の中撚線がさらに1本または2本以上含まれていても良い。この場合、断面積の異なる複数種類の中撚線が含まれていても良い。
【0030】
第一実施形態に係るフラットケーブル10においては、太撚線16aおよび細撚線16bを構成する素線18の本数がそれぞれ7本であるが、それぞれがそれ以外の本数であっても良い。また、太撚線16aと細撚線16bの素線18の本数は同数になっているが、太撚線16aの素線18の本数と細撚線16bの素線18の本数とは異なっていても良い。
【0031】
次に、本発明の第二実施形態に係るフラットケーブルについて説明する。図2に示すように、第二実施形態に係るフラットケーブル110は、複数本の撚線116が同一平面上に並列に集められて構成される導体112と、導体112の外周を被覆する絶縁体14とを備えているものからなる。
【0032】
導体112を構成する複数本の撚線116には、断面積の異なるものが含まれている。すなわち、複数本の撚線116には、比較的断面積の大きい太撚線116aと、太撚線116aよりも断面積の小さい細撚線116bとが含まれている。
【0033】
太撚線116aおよび細撚線116bは、それぞれ複数本の素線118が撚り合わされてなるものである。太撚線116aと細撚線116bとは、含まれる素線118の太さは同じであるが、細撚線116bを構成する素線118の本数が太撚線116aを構成する素線118の本数よりも少なくなっている。太撚線116aは、中心素線118aの周りに6本の素線118が中心素線118aを取り囲むように配置され、6本の素線118の外側に12本の素線118が配置され、12本の素線118の外側に18本の素線118が配置され、合計37本の素線118により構成されている。中心素線118aの周りには、素線118よりなる層が3層形成されている。これに対し、細撚線116bは、中心素線118cの周りに6本の外側素線118dが中心素線118cを取り囲むように配置されており、合計7本の素線118により構成されている。
【0034】
太撚線116aと細撚線116bとは、同一平面上に交互に配置されており、太撚線116aの部分が導体112の山部となり、細撚線116bの部分が導体112の谷部となっている。導体112は、断面積の等しい複数本の撚線で構成される従来の導体と比較して、導体全体の表面積がより大きい。また、導体の表面の凹凸がより大きい。そのため、導体112の外周を覆う絶縁体14は、細撚線116bの部分よりなる導体112の谷部に食い込むことができる。これにより、絶縁体14は導体112にひっかかりやすい。特に、太撚線116aと細撚線116bとは同一平面上に交互に配置されているため、絶縁体14の導体112への食い込み、あるいは、導体112の絶縁体14への食い込みが非常に大きくできる。
【0035】
絶縁体14の導体112への食い込みが大きくできるなどの観点から、太撚線116aと細撚線116bとの断面積の比(太撚線/細撚線)は1.25以上であることが好ましい。より好ましくは2.6以上、さらに好ましくは5.7以上である。
【0036】
第二実施形態に係るフラットケーブル110においては、第一実施形態に係るフラットケーブル10と同様、導体112を構成する撚線116の本数は5本以上であることが好ましい。より好ましくは7本以上である。隣り合う撚線116同士は、互いに接触する部分を有していれば良く、長手方向において接触していない部分が生じていても良い。絶縁体14の材料としては、第一実施形態に係るフラットケーブル10で示された材料を例示できる。
【0037】
第二実施形態に係るフラットケーブル110においては、第一実施形態に係るフラットケーブル10と同様、細撚線116bが1本以上あれば良い。太撚線116aと太撚線116aとの間に細撚線116bが2本以上配置されていても良いし、細撚線116bと細撚線116bとの間に太撚線116aが2本以上配置されていても良い。また、太撚線116aと細撚線116bとがランダムに配置されていても良い。さらに、太撚線116aより小さいが細撚線116bより大きい断面積の中撚線が1本または2本以上含まれていても良い。この場合、断面積の異なる複数種類の中撚線が含まれていても良い。
【0038】
第二実施形態に係るフラットケーブル110においては、太撚線116aおよび細撚線116bを構成する素線118の本数は特に限定されるものではない。また、太撚線116aの太さと細撚線116bを構成する素線118の太さとは異なっていても良い。
【0039】
次に、本発明の第三実施形態に係るフラットケーブルについて説明する。図3に示すように、第三実施形態に係るフラットケーブル210は、複数本の撚線216が同一平面上に並列に集められて構成される導体212と、導体212の外周を被覆する絶縁体14とを備えているものからなる。
【0040】
各々の撚線216は、中心素線218aと、中心素線218aを取り囲むように中心素線218aの周りに配置された6本の外側素線218とを有している。6本の外側素線218は、中心素線218aの周りに螺旋状に巻回されており、撚線216の表面に位置している。そのため、長手方向で絶縁体14と接触する部分を有している。この際、6本の外側素線218のうちの1本は、他の外側素線218bよりも太い太素線218cになっている。他の外側素線218b同士は同じ太さとされている。この太素線218cの部分は、撚線216および導体212の山部となり、この山部が絶縁体14に食い込むことができる。そのため、絶縁体14の撚線216および導体212へのひっかかりが多くなる。これにより、絶縁体14は導体212からずれにくい。
【0041】
この際、絶縁体14の食い込み量を多くできるなどの観点から、他の外側素線218bに対する太素線218cの断面積比(太素線/他の外側素線)は1.40以上であることが好ましい。より好ましくは4.0以上、さらに好ましくは7.9以上である。
【0042】
撚線216当たりの太素線218cの本数は特に限定されるものではないが、太素線218cの本数が3本の場合には、太素線218cと他の外側素線218bとの本数が同数であるため、太素線218cと他の外側素線218bとを交互に配置できる。これにより、撚線216の表面の凹凸が大きくなるため、絶縁体14の食い込み量を多くできる。すなわち、撚線216当たりの太素線218cの本数は、1本以上で、かつ、撚線216の表面に位置する外側素線218の半数以下であることが好ましい。
【0043】
第三実施形態に係るフラットケーブル210においては、撚線216同士の間で、太素線218cの本数、太素線218cの太さ、他の外側素線218bに対する太素線218cの断面積比、太素線218cおよび他の外側素線218bの配置構成、撚線216を構成する素線218の本数等が同じであっても良いし、異なっていても良い。また、複数本の撚線216の全ての間でこれらが互いに異なっていても良いし、複数本の撚線216の一部の間でこれらが異なっていても良い。また、撚線216を構成する素線218の本数は特に限定されるものではない。
【0044】
第三実施形態に係るフラットケーブル210においては、第一実施形態に係るフラットケーブル10と同様、導体212を構成する撚線216の本数は5本以上であることが好ましい。より好ましくは7本以上である。隣り合う撚線216同士は、互いに接触する部分を有していれば良く、長手方向において接触していない部分が生じていても良い。絶縁体14の材料としては、第一実施形態に係るフラットケーブル10で示された材料を例示できる。
【0045】
第三実施形態に係るフラットケーブル210においては、他の外側素線218bの一部または全部が互いに太さの異なるものであっても良い。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0047】
例えば、複数本の撚線が同一平面上に並列に集められて構成される導体と、導体の外周を被覆する絶縁体とを備え、複数本の撚線のうちの少なくとも1本は他の撚線よりも断面積の小さい細撚線よりなる場合において、断面積の小さい細撚線を構成する素線の本数は他の撚線(太撚線)を構成する素線の本数よりも少なく、かつ、断面積の小さい細撚線を構成する素線の太さが他の撚線(太撚線)を構成する素線の太さよりも細いものであっても良い。
【符号の説明】
【0048】
10、110、210 フラットケーブル
12、112、212 導体
14 絶縁体
16、116、216 撚線
16a、116a 太撚線
16b、116b 細撚線
18、118、218 素線
20 絶縁体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本の撚線が同一平面上に並列に集められて構成される導体と、前記導体の外周を被覆する絶縁体とを備え、
前記複数本の撚線のうちの少なくとも1本は他の撚線よりも断面積の小さい細撚線よりなることを特徴とするフラットケーブル。
【請求項2】
前記断面積の小さい細撚線を構成する素線径は、前記他の撚線を構成する素線径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル。
【請求項3】
前記断面積の小さい細撚線を構成する素線の本数は、前記他の撚線を構成する素線の本数よりも少ないことを特徴とする請求項1または2に記載のフラットケーブル。
【請求項4】
前記断面積の小さい細撚線と前記他の撚線とは同一平面上に交互に配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフラットケーブル。
【請求項5】
前記断面積の小さい細撚線に対する前記他の撚線の断面積比は1.25以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフラットケーブル。
【請求項6】
複数本の撚線が同一平面上に並列に集められて構成される導体と、前記導体の外周を被覆する絶縁体とを有し、
前記撚線の表面に位置する複数本の素線のうちの少なくとも1本は他の素線よりも太い太素線よりなることを特徴とするフラットケーブル。
【請求項7】
前記他の素線に対する前記太素線の断面積比は1.40以上であることを特徴とする請求項6に記載のフラットケーブル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−14447(P2011−14447A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−158902(P2009−158902)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】