説明

フラップ部付き紙袋およびその封緘方法

【課題】開封時、紙袋が破れたり、損傷しないようにし、紙袋を繰り返し使用可能として省資源を図る。
【解決手段】紙袋本体部2の後面部2bの外面のうちの、フラップ部3が折り返されたときフラップ部3の先端辺3aに沿うことになる領域に第一の紙保護層5、フラップ部3が折り返されたときにそのフラップ部3の外面となる面のうちのそのフラップ部3の先端辺3aに沿う領域に第二の紙保護層6をそれぞれ設ける。第一および第二の紙保護層5,6は粘着テープ7を粘着可能で、かつ剥離したとき損傷を受けない層とされる。封緘時は、第一および第二の紙保護層5,6の両方に跨がるが、第一および第二の紙保護層5,6が存在しない領域には跨がらないようにして、第一および第二の紙保護層5,6上に粘着テープ7を粘着し、フラップ部3を紙袋本体部2の前面部2aに留めることにより封緘する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒等の、開口部を閉じるフラップ部を有するフラップ部付き紙袋およびその封緘方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、封筒等のフラップ部付き紙袋を封緘する際には、一般にフラップ部を紙袋本体に糊付けするか、セロハンテープ等の粘着テープでフラップ部を紙袋本体に留めていた(特許文献1の「従来の技術」の項参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−330559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来は、開封すると、紙袋が一部破れたり、損傷したりし、1回限りの使用で紙袋を廃棄しなければならないことが多く、資源の浪費になるという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、開封時、紙袋の一部が破れたり、損傷したりしないようにし、紙袋を繰り返し使用可能として、省資源を図ることができるフラップ部付き紙袋およびその封緘方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、開封したとき、紙袋の一部が破れたり、損傷したりすることがないようにもできる一方、特に、開封されたときはその開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合は、開封されたときはその痕跡が残るようにすることもできるフラップ部付き紙袋およびその封緘方法を提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る本発明によるフラップ部付き紙袋は、
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋において、
前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、
前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされているものである。
【0009】
また、請求項4に係る本発明によるフラップ部付き紙袋の封緘方法は、
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋であって、前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされているフラップ部付き紙袋を用意する段階と、
前記フラップ部を前記紙袋本体部の後面部側に折り返す段階と、
前記第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、前記第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める段階とを有するものである。
【0010】
これらの発明においては、第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着し、フラップ部を開口部を閉じた状態で紙袋本体の前面部に留めることにより紙袋を封緘すれば、開封時は、粘着テープは第一および第二の紙保護層からのみ剥離されることになるので、紙袋の一部が破れたり、損傷したりすることはない。したがって、紙袋を繰り返し使用し、省資源を図ることができる。
【0011】
請求項2に係る本発明によるフラップ部付き紙袋は、前記第一および第二の紙保護層は当該紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し全幅ではなく、一部にのみ設けられているものである。
【0012】
さらに、請求項5に係る本発明によるフラップ部付き紙袋の封緘方法は、
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋であって、前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされており、かつ当該紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し全幅ではなく、一部にのみ設けられているフラップ部付き紙袋を用意する段階と、
前記フラップ部を前記紙袋本体部の後面部側に折り返す段階と、
開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよい場合は、前記第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、前記第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める一方、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合は、前記第一および第二の紙保護層の両方と前記紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域とに跨がるようにして、粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める段階とを有するものである。
【0013】
請求項2および5に係る本発明においては、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよい場合は、第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着し、フラップ部を開口部を閉じた状態で紙袋本体の前面部に留めて封緘する。この場合は、開封時は、粘着テープは第一および第二の紙保護層からのみ剥離されることになるので、紙袋の一部が破れたり、損傷したりすることがなく、紙袋を繰り返し使用し、省資源を図ることができる。
【0014】
他方、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合は、第一および第二の紙保護層の両方と紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し第一および第二の紙保護層が存在しない領域とに跨がるようにして、粘着テープを粘着することにより、フラップ部を開口部を閉じた状態で紙袋本体部の前面部に留めて封緘する。この場合は、第一および第二の紙保護層が存在しない部分にも粘着テープが粘着されるので、粘着テープが剥がされて開封されると、紙袋の一部が破れたり、損傷したりするため、開封されたという事実が明瞭に分かる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のフラップ部付き紙袋およびその封緘方法は、
(イ)開封時、紙袋の一部が破れたり、損傷したりしないようにすることができ、紙袋を繰り返し使用し、省資源を図ることができる、
(ロ)開封されたときはその事実が明瞭に分かるようにしたい場合は、開封されたとき、その痕跡が残るようにすることもできる、
等の優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例1におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を開いた状態で示す背面図である。
【図2】前記実施例1におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を開いた状態で示す正面図である。
【図3】前記実施例1におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を折り返した状態で示す背面図である。
【図4】前記実施例1において、フラップ部を折り返した上、粘着テープで留めて紙袋を封緘した状態を示す背面図である。
【図5】図4のV−V線における拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例2におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を開いた状態で示す背面図である。
【図7】前記実施例2におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を開いた状態で示す正面図である。
【図8】前記実施例2におけるフラップ部付き紙袋をフラップ部を折り返した状態で示す背面図である。
【図9】前記実施例2における、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよい場合の封緘状態を示す背面図である。
【図10】前記実施例2における、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合の封緘状態を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0018】
図1〜5は本発明の実施例1を示している。封筒等として使用できるフラップ部付き紙袋1は、封筒用に一般的に使用されているインクを吸う性質を有する紙から作成されており、紙袋本体部2とフラップ部3とからなっている。前記紙袋本体部2は上端に開口部4を有する袋状をなしており、前面部2aと後面部2bとを有していて、前記開口部4から前面部2aと後面部2bとの間に被収容物を収容することができるようになっている。前記フラップ部3は、紙袋本体部2の前面部2aの上端(開口部4側の端部)に連続して設けられており、該フラップ部3と紙袋本体部2の前面部2aとの境界をなす折り曲げ線3bに沿って紙袋本体部2の後面部2b側に折り返されて、図3のように開口部4を閉じることができるようになっている。
【0019】
前記紙袋本体部2の後面部2bの外面のうちの、フラップ部3が紙袋本体部2の後面部2b側に折り返されたときフラップ部3の先端辺3aに沿うことになる領域であって、かつフラップ部3に覆われない位置からフラップ部3の先端付近に覆われる位置に至る幅を有する領域には、第一の紙保護層5が設けられている(なお、添付図面の背面図および正面図においては、剥離層の設置領域を明確にするため、第一の紙保護層5および後述する第二の紙保護層6に網目模様を施している)。本実施例では、前記第一の紙保護層5は紙袋本体部2の全幅に渡って設けられている。
【0020】
前記フラップ部3のうちの該フラップ部3が紙袋本体部2の後面部2b側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部3の先端辺3aに接して沿う領域には、第二の紙保護層6が設けられている。前記第一および第二の紙保護層5,6は、それぞれ、粘着テープ7を粘着することが可能で、かつ該粘着テープ7を剥離したとき、一部が粘着テープ7の方にくっついてむしり取られる等の損傷を受けない層とされている。
【0021】
このような第一および第二の紙保護層5,6は、例えば次のようにして形成できる。
【0022】
(a)セロハンテープまたはビニールテープ、PPテープ、PETテープ、PTFEテープ等の合成樹脂テープ等の粘着テープを粘着する、
(b)セロハンまたはビニール、PE、PP、PET、PTFE等の合成樹脂フィルムないしはシートを粘着剤または接着剤で粘着または接着する、
(c)ビニール、PE、PP、PET、PTFE等の合成樹脂をコーティングする。
【0023】
(d)各種剥離剤を塗布または印刷する。
【0024】
紙袋1を封緘する際には、図3のようにフラップ部3を折り曲げ線3bに沿って紙袋本体部2の後面部2b側に折り返した上、図4および5に示すように、第一および第二の紙保護層5,6の両方に跨がるが、第一および第二の紙保護層5,6が存在しない領域には跨がらないようにして、第一および第二の紙保護層5,6上にセロハンテープ等の粘着テープ7を粘着して、フラップ部3を開口部4を閉じた状態で紙袋本体部2の前面部2aに留めることにより封緘する。なお、図5は、理解し易くすることを主眼とした模式的な断面図であって、紙の厚さおよび第一および第二の紙保護層5,6の厚さは必ずしも実際の厚さに対応してないことに注意されたい。
【0025】
開封時は、粘着テープ7は第一および第二の紙保護層5,6からのみ剥離されることになるので、紙袋1の一部が破れたり、損傷したりすることはない。したがって、紙袋1を繰り返し使用し、省資源を図ることができる。
【0026】
なお、第一および第二の紙保護層5,6には、模様等の装飾を印刷等により施し、前述の紙を保護する機能のみならず、紙袋1の装飾性を高める機能をも果たさせてもよい。
【実施例2】
【0027】
図6〜10は本発明の実施例2を示している。本実施例においては、第一および第二の紙保護層5,6は紙袋1およびフラップ部3の幅方向に関し中央部側にのみ設けられており、左右両端側には設けられていない。他の構成は実施例1と同様である。
【0028】
前記実施例1の場合は、開封してもその痕跡は残らないので、知らない間に開封されてもそのことに気付かず、不測の事態を招く虞もある。本実施例は、知らない間に開封されてしまった場合は、その事実を容易に認識できるようにしたものである。
【0029】
本実施例では、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよい場合は、フラップ部3を紙袋本体部2の後面部2b側に折り返した上、図9のように、第一および第二の紙保護層5,6の両方に跨がるが、第一および第二の紙保護層5,6が存在しない領域には跨がらないようにして、第一および第二の紙保護層5,6上に粘着テープ7を粘着し、フラップ部3を前記開口部4を閉じた状態で前記紙袋本体部2の前記前面部2aに留めることにより封緘する。
【0030】
この場合は、実施例1の場合と同様に、開封するときは、粘着テープ7は第一および第二の紙保護層5,6からのみ剥離されるので、紙袋1の一部を破いたり、損傷したりすることがない。したがって、開封されたという事実は明瞭に分からないが、紙袋1を繰り返し使用し、省資源を図ることができる。
【0031】
他方、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合は、フラップ部3を紙袋本体部2の後面部2b側に折り返した上、図10のように、第一および第二の紙保護層5,6の両方と紙袋1およびフラップ部3の幅方向に関し第一および第二の紙保護層5,6より外側で第一および第二の紙保護層5,6が存在しない領域とに跨がるようにして、粘着テープ7を粘着してフラップ部3を開口部4を閉じた状態で紙袋本体部2の前面部2aに留めることにより封緘する。
【0032】
この場合は、第一および第二の紙保護層5,6が存在しない部分にも粘着テープ7が粘着されるため、粘着テープ7が剥がされて開封されると、紙保護層5,6が存在しない部分において、紙袋1の一部が破れたり、表面側が粘着テープ7の方にくっついてむしり取られたりする等の損傷を受けるため、開封されたという事実が明瞭に分かる。
【0033】
なお、本実施例では、第一および第二の紙保護層5,6を紙袋1およびフラップ部3の幅方向に関し中央部側にのみ設けているが、第一および第二の紙保護層5,6は当該紙袋1およびフラップ部3の幅方向に関し全幅ではなく、一部にのみ設ければよく、例えば、紙袋1およびフラップ部3の左右両端側に設け、幅方向中央部には設けないようにしてもよい(ただし、この場合、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよいときは、紙袋1の左右両端側にそれぞれ粘着テープを分断して粘着する必要がある)。
【0034】
また、前記各実施例においては、フラップ部3が折り返されたとき、図3および8のように、第一の紙保護層5と第二の紙保護層6とが一部重なり合うようにするため、第一の紙保護層5が、紙袋本体部2の後面部2bの外面のうちの、フラップ部3が折り返されたとき、フラップ部3の先端付近に覆われる位置にまで至る幅で設けられている。これは折り返されたときのフラップ部3の先端辺3aの位置が多少ずれても、第一の紙保護層5とフラップ部3の先端辺3aとの間(言い換えれば、第一の紙保護層5と第二の紙保護層6との間)に紙保護層5,6が存在しない部分が生じないようにするためである。しかし、折り返されたときのフラップ部3の先端辺3aの位置がずれる虞がない場合は、第一の紙保護層5は折り返されたときのフラップ部3の先端辺3aの位置までに至る幅に設ければよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように本発明は、紙袋の再利用を促進して省資源を図ることができ、有用である。
【符号の説明】
【0036】
1 フラップ部付き紙袋
2 紙袋本体部
2a 紙袋本体部の前面部
2b 紙袋本体部の後面部
3 フラップ部
3a フラップ部の先端辺
3b フラップ部の折り曲げ線
4 開口部
5 第一の紙保護層
6 第二の紙保護層
7 粘着テープ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋において、
前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、
前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされているフラップ部付き紙袋。
【請求項2】
前記第一および第二の紙保護層は当該紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し全幅ではなく、一部にのみ設けられている請求項1記載のフラップ部付き紙袋。
【請求項3】
前記第一および第二の紙保護層は当該紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し中央部側にのみ設けられている請求項2記載のフラップ部付き紙袋。
【請求項4】
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋であって、前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされているフラップ部付き紙袋を用意する段階と、
前記フラップ部を前記紙袋本体部の後面部側に折り返す段階と、
前記第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、前記第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める段階とを有するフラップ部付き紙袋の封緘方法。
【請求項5】
一端に開口部を有する袋状の紙袋本体部と、前記紙袋本体部の前面部の前記開口部側の一端に連続して設けられた、前記紙袋本体部の後面部側に折り返されて前記開口部を閉じるフラップ部とを有するフラップ部付き紙袋であって、前記紙袋本体部の後面部の外面のうちの、前記フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたとき前記フラップ部の先端辺に沿うことになる領域であって、かつ前記フラップ部に覆われない位置から少なくとも前記折り返されたフラップ部の先端辺にまで至る幅を有する領域に設けられた第一の紙保護層と、前記フラップ部のうちの該フラップ部が前記紙袋本体部の後面部側に折り返されたときに外面となる面のうちの該フラップ部の先端辺に接して沿う領域に設けられた第二の紙保護層とを有してなり、前記第一および第二の紙保護層は、粘着テープを粘着することが可能で、かつ該粘着テープを剥離したとき、損傷を受けない層とされており、かつ当該紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し全幅ではなく、一部にのみ設けられているフラップ部付き紙袋を用意する段階と、
前記フラップ部を前記紙袋本体部の後面部側に折り返す段階と、
開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分からなくてもよい場合は、前記第一および第二の紙保護層の両方に跨がるが、前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域には跨がらないようにして、前記第一および第二の紙保護層上に粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める一方、開封されたとき、その開封されたということが明瞭に分かるようにしたい場合は、前記第一および第二の紙保護層の両方と前記紙袋および前記フラップ部の幅方向に関し前記第一および第二の紙保護層が存在しない領域とに跨がるようにして、粘着テープを粘着することにより、前記フラップ部を前記開口部を閉じた状態で前記紙袋本体部の前記前面部に留める段階とを有するフラップ部付き紙袋の封緘方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−23240(P2013−23240A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157999(P2011−157999)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(511174764)栗原印刷株式会社 (1)