説明

フリーアクセスフロア用パネル

【課題】パネル本体部と補強板部材との間を十分な強度で接合することができ、かつ、パネル本体部の重量化やコストアップを防止することができると共に、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することもできるフリーアクセスフロア用パネルを提供する。
【解決手段】表板部4とこの表板部4の裏面側に高さを有して一体的に形成された複数のリブ6とを有するパネル本体部12と、前記リブ6の高さ先端部に接合される前記表板部4より小さい面積の平面形状を有する補強板部材21とを備え、前記リブ6の高さ先端部と前記補強板部材21とが摩擦撹拌接合手段により接合されていること。
【効果】フリーアクセスフロア用パネルのパネル本体部と補強板部材との間を十分な強度で接合することができると共に、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーンルームや電算室等の部屋の床部に敷設されるフリーアクセスフロアの床面を形成するフリーアクセスフロア用パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図9及び図10は、第1の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル2(以下、パネル2ともいう)を示す平面図及び側面断面図である。このパネル2は、不図示の支持脚により所定の高さで水平に支持された状態を保持し、クリーンルームや電算室等の部屋の床面を形成するように並べて敷設されることにより、このパネル2と、その下方の下地床面との間の空間に配管や配線を通すことができる、フリーアクセスフロアを形成するようになっている。
【0003】
この従来のフリーアクセスフロア用パネル2は、その材質にアルミニウム合金を用いたダイカスト製品であって、フリーアクセスフロアの床面を形成する平板部4と、この平板部4の裏面側に一体的に形成された複数のリブ6を備えて構成されている。複数のリブ6のそれぞれは、平板部4に沿って長さが伸びるように形成され、図2に示すように、格子状に配置されている。パネル2は、このような複数のリブ6が形成されていることにより、その強度が向上するようになっていた。
【0004】
次に、図11は、第2の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル10(以下、パネル10ともいう)を示す側面断面図である(例えば、特許文献1参照)。この第2の従来技術に係るパネル10は、上記第1の従来技術に係るパネル2と同様に、平板部4と複数のリブ6とを備えて構成されている。
【0005】
この第2の従来技術に係る、パネル10における平板部4と複数のリブ6は、上記第1の従来技術に係るパネル2と同様に、やはり一体形成されたものであって、その材質にアルミニウム合金を用いたダイカスト製品である。このパネル10においては、これら平板部4と複数のリブ6とを備えて構成されている部分を、パネル本体部12と呼ぶこととする。
【0006】
また、この第2の従来のパネル10は、補強板部材14を備えている。この補強板部材14は、アルミニウム合金製の板状の素材からパネル本体部12の平板部4より僅かに小さ目の大きさに切取って形成したものであって、そのパネル本体部12側の面が、複数のリブ6のそれぞれの高さ先端面に接着又は溶接により固着されている。
【特許文献1】実開昭63−94241号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記第1の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル2においては、その強度を向上させるために、そのパネル2の平板部4や、複数のリブ6のそれぞれの厚さを厚くしたり、或はリブ6の数を増やしたりすることが行われていた。このため、この第1の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル2は、その強度を向上させようとすると、その重量化やコストアップを招くことが避けられないという問題があった。
【0008】
これに対して、上記第2の従来技術に係るパネル10のように、その補強板部材14をパネル本体部12のリブ6の高さ先端面に接着又は溶接により固着した場合には、上記第1の従来技術に係るパネル2のように、その平板部4や、複数のリブ6のそれぞれの厚さを厚くしたり、或はリブの数を増やしたりしなくとも、一定の範囲内でその強度を向上させることができる。
【0009】
しかしながら、上記第2の従来技術に係るパネル10においては、その補強板部材14をパネル本体部12のリブ6の高さ先端面に接着により固着した場合には、両者間が剥がれ易いので、補強板部材14とリブ6の両者を、上記一定の範囲を越えた、より大きな(十分な)強度で一体化することが難しいという問題があった。
【0010】
また、上記第2の従来技術に係るパネル10においては、補強板部材14の外周部を、パネル本体部12の平板部4の外周部に沿って配置されたリブ6の高さ先端部に溶接により固着した場合には、この補強板部材14とパネル本体部12の両者がアルミニウムを主体とする金属材料である場合は、アルミニウムを主体とする金属は溶接作業に適さない特性を有するので、溶接部に欠陥が生じ易い。このため、やはり補強板部材14とリブ6の両者を上記十分な強度で一体化することが難しいという問題があった。
【0011】
このことにより、上記第2の従来技術に係るパネル10においては、補強板部材14による強度の向上には限界があり、上記十分な強度を発揮させるようにするためには、結局、そのパネル本体部12の平板部4や、複数のリブ6のそれぞれの厚さを厚くしたり、或はリブ6の数を増やしたりしなければならないので、やはりパネル本体部12の重量化やコストアップが避けられないという問題があった。
【0012】
また、上記第2の従来技術に係るパネル10も含めて、一般的にパネル本体部12をダイカスト成形する際は、リブの平板部4側の根元部から先端部にかけて、金型からの抜け勾配が形成されているので、パネル本体部12の最外周のリブ先端部により構成される平面形状は、平板部4よりも小さい面積となる。
【0013】
このため、上記最外周のリブ先端部により構成される平面形状よりも補強板部材14を大きくしても、パネル全体の強度や剛性の向上には寄与しないため、最外周のリブ先端部により構成される平面形状と同じ大きさの補強板部材14を採用している。またこのことにより、補強板部材14の平面形状の大きさが平板部4と同じか、或は大きい場合には、パネルを施工する際に隣接するパネルと干渉するが、このようなことを防止することができるようになっている。
【0014】
また、パネルの強度や剛性を部分的に補強したい場合には、補強板部材14の大きさを平板部4とほぼ同じ大きさにする必要はないが、大きさが平板部4より小さい補強板部材を十分な強度でパネルと一体化することは、前述のとおり困難であった。
【0015】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、パネル本体部と補強板部材との間を十分な強度で接合することができ、かつ、パネル本体部の重量化やコストアップを防止することができると共に、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することもできるフリーアクセスフロア用パネルを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明によるフリーアクセスフロア用パネルは、
表板部とこの表板部の裏面側に高さを有して一体的に形成された複数のリブとを有するパネル本体部と、
前記リブの先端部に接合される前記表板部より小さい面積の平面形状を有する補強板部材とを備え、
前記リブの先端部と前記補強板部材とが摩擦撹拌接合手段により接合されていることを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明によるフリーアクセスフロア用パネルは、
前記補強板部材の各辺が前記表板部の各辺と平行になるように前記リブの先端部に前記補強板部材を接合したことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明によるフリーアクセスフロア用パネルは、
前記補強板部材の平面形状四隅部に切欠き部が形成されていることを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明によるフリーアクセスフロア用パネルは、
前記補強板部材の平面形状が十字状に形成されていることを特徴とするものである。
【0020】
前記補強板部材の平面形状を構成する複数の直線のいずれかが、前記表板部の各辺と所定の角度で傾いた方向に伸びるよう形成されている
ことを特徴とするものである。
【0021】
前記補強板部材が平面形状において複数に分割されて、複数に分割された前記補強板部材それぞれが、前記リブの先端部に接合されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0022】
このような本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
表板部とこの表板部の裏面側に高さを有して一体的に形成された複数のリブとを有するパネル本体部と、
前記リブの先端部に接合される前記表板部より小さい面積の平面形状を有する補強板部材とを備え、
前記リブの先端部と前記補強板部材とが摩擦撹拌接合手段により接合されている
ことにより、
パネル本体部と補強板部材との間を十分な強度で接合することができ、かつ、パネル本体部の重量化やコストアップを防止することができると共に、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することもできる。
【0023】
また、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
前記補強板部材の各辺が前記表板部の各辺と平行になるように前記リブの先端部に前記補強板部材を接合したことにより、
格子状に形成されたリブに前記補強板部材を容易に接合することができる。
【0024】
また、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
前記補強板部材の平面形状四隅部に切欠き部が形成されていることにより、
パネル本体部をその支持脚の調整支持台に載置するパネル本体部の四隅部下面の平坦な座の部分を補強板部材の切欠き部が避けて、その座の部分の調整支持台への載置に影響を与えないようにすることができると共に、切欠き部の大きさを調整することによって、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0025】
また、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
前記補強板部材の平面形状が十字状に形成されていることにより、
十字状の四方に伸びる各帯状部の幅や、十字状の各帯状部の交差位置を調整することによって、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0026】
また、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
前記補強板部材の平面形状を構成する複数の直線のいずれかが、前記表板部の各辺と所定の角度で傾いた方向に伸びるよう形成されていることにより、
必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0027】
また、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルによれば、
前記補強板部材が平面形状において複数に分割されて、複数に分割された前記補強板部材それぞれが前記リブの先端部に接合されていることにより、
前記補強板部材の分割された数や各大きさを調整することによって、
必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係るフリーアクセスフロア用パネルを実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
【0029】
以下において、本発明はその実施例の数が多いので、これら複数の実施例のそれぞれを、重複するものも含めて、互いに共通点を有するグループ毎に各実施の形態に分けて説明することにする。
【0030】
図1から図3は、本発明の第1の実施の形態に係る、第1の実施例のフリーアクセスフロア用パネル20について説明するために参照する図である。前記第2の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル10と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、従来と同様の構成についての重複する説明はできるだけ省略するものとする。
【0031】
本実施例のフリーアクセスフロア用パネル20(以下、パネル20ともいう)は、図1に示すように、平板部4(表板部)の裏面側に高さを有して一体的に形成された複数のリブ6を有するパネル本体部12と、その複数のリブ6の図中下部に平面形状が接合される補強板部材21を備えている。
【0032】
この補強板部材21はその平面形状が、図2に示すように、パネル本体部12の平板部4と同じ四辺形であって、その平板部4の平面形状の大きさより少し小さい面積の平面形状を有している。
【0033】
すなわち、補強板部材14の平面形状の大きさが平板部4と同じか、或は大きい場合には、パネルを施工する際に隣接するパネルと干渉するが、このようなことを防止するために、リブ6の高さ先端部に接合される補強板部材21の平面形状の大きさは、上記平板部4の平面形状の面積より小さくなっている。
【0034】
この補強板部材21は、図1に示すように、そのパネル本体部12側の面において、複数のリブ6の全部と接触しているが、図2に示すように、補強板部材21は、これらのリブ6のうち、上記平板部4の四辺形の平面形状の最も外周側に配置され、その四辺形の各辺に沿って形成された4本のリブ6(以下、第1リブ6aという)の高さ先端部に接合されている。
このときの接合は、摩擦撹拌接合手段(Friction Stir Welding)により接合されている。
【0035】
ここで、摩擦撹拌接合手段とは、例えば、特許第2712838号,第2792233号公報に記載されているように、略円柱形状の部分と、その部分の先端面から同一軸線上に突出するネジ棒状の突起部(以下、プローブと呼ぶ)とを有する工具を、その軸線回りに回転させながら接合部材同士の接合部分に対応する面、又はその近傍部の面にほぼ垂直に押し付ける。
【0036】
このときの、回転するプローブと接合部材との間の摩擦熱で、接合部材を液状化手前まで軟化させると共に、この軟化した接合部材の肉厚内に前記プローブがその先端部から入り込んで、接合部材同士間において回転するプローブによる撹拌作用により塑性流動を生じさせ、接合部材同士の接合部分の組織を練り混ぜることにより一体化させた後、温度降下により固化するような接合手段をいう。
【0037】
パネル20におけるパネル本体部12の第1リブ6aと補強板部材21との間の摩擦撹拌接合の作業は、まず、補強板部材21の、パネル本体部12とは反対側の平面における、その裏側(パネル本体部12側)の第1リブ6aに対応する位置の平面に、その摩擦撹拌接合を行なう不図示の装置の回転する工具のプローブ先端部が押し当てられる。
【0038】
そして、このプローブが補強板部材21を熱により前記のように軟化させて、第1リブ6aに向かって進んで、補強板部材21の肉厚を貫通し、プローブ先端部が第1リブ6aの高さ先端部内にも潜り込んで、その部分をも液状化手前まで軟化させる。その後、前記プローブが平板部4の平面形状、及び第1リブ6aの長さ方向に沿って移動していくことにより、第1リブ6aと補強板部材21との間の摩擦撹拌接合が行なわれる。
【0039】
図3の〔1−1〕は、パネル20の補強板部材21が、その平面形状の周部において、パネル本体部12における平板部4の最外周の第1リブ6aの高さ先端部(図示せず)に接合されている状態を示し、補強板部材21全体をハッチングにより示したパネル20の底面図である。
【0040】
なお、図3の〔1−1〕中においては、パネル本体部12の平板部4における最外周の第1リブ6a、及びそれ以外の複数のリブ6それぞれの輪郭を示す実線や破線(図2参照)については、図面が複雑化するのを防止するために図示していない。
【0041】
このような本発明の、第1の実施の形態に係る、第1の実施例のフリーアクセスフロア用パネル20によれば、その補強板部材21が、パネル本体部12の平板部4における最外周の第1リブ6aの高さ先端部に対して、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材21との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0042】
また、このような本発明の、第1の実施の形態に係る、第1の実施例のフリーアクセスフロア用パネル20によれば、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材21から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0043】
次に、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る、上記した第1の実施例のパネル20を含め、第2から第5までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル22から25について説明するために参照する一覧図である。
【0044】
ところで、図3において、これら一覧にした各図の左上側に付した括弧内に、ハイフンを挟んで記載される2つの数字は、ハイフンの前側の数字が、本発明の実施の形態に対応する番号であり、ハイフンの後ろ側の1から5の数字が、その実施の形態に係る実施例のそれぞれに付した通し番号である。
【0045】
例えば、〔1−2〕との表記は、その図が第1の実施の形態に係るものであって、「第2の実施例」のパネル22であることを表しているものとする。
【0046】
以下、第2から第4の実施の形態のそれぞれに係る、各実施例のパネルにおいても、同様の表記を付して説明するものとする。
【0047】
図3中において、〔1−1〕と付した、第1の実施の形態に係る、第1の実施例のパネル20に比べて、〔1−2〕、〔1−3〕、〔1−4〕、〔1−5〕で示す、パネル22から25は、その補強板部材21の平面形状の大きさが、段階を追って小さくなっていくように、意図的に大きさが変化していくように形成されていると共に、補強板部材21の各辺がパネル本体部12の平板部4の各辺と平行になるように形成されている。
【0048】
このような本発明の第1の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル22から25によれば、上記した本実施の形態に係る、第1の実施例のフリーアクセスフロア用パネル20と同様に、その補強板部材21が、パネル本体部12におけるそれぞれに対応するリブ6に対して、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材21との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0049】
また、このような本発明の、第1の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル22から25によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材21から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0050】
また、この第1の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のパネル22から25によれば、その補強板部材21が、第1の実施例に係るパネル20に比べて、その平面形状の大きさが、段階を追って小さくなっていくように形成されているため、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0051】
また、補強板部材21はパネル本体部12の平板部4の各辺と平行になるように形成されているので、パネル本体部12に格子状に形成されたそのリブ6の各辺に沿って補強板部材21の各辺を容易に接合することができる。
【0052】
なお、この第1の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のパネル22から25のそれぞれの補強板部材21の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材21の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0053】
次に、図4は、本発明の第2の実施の形態に係る、第1から第5の実施例〔2−1〕から〔2−5〕のフリーアクセスフロア用パネル50から54について説明するために参照する一覧図である。前記第1の実施の形態に係る、第1実施例のフリーアクセスフロア用パネル20と同様の部分には同じ符号を用いて説明し、同様の構成についての重複する説明はできるだけ省略するものとする。
【0054】
この第2の実施の形態に係る、第1から第5の実施例のフリーアクセスフロア用パネル50から54(以下、パネル50から54ともいう)も、前記第1の実施の形態に係る、各実施例のフリーアクセスフロア用パネルと同様に、パネル本体部12と補強板部材31を備えている。
【0055】
この第2の実施の形態に係る第1から第5の実施例の、パネル50から54のそれぞれの補強板部材31は、図4に示すように、パネル本体部12の平板部4の四隅部に対応する四隅部に、切欠き部31aが形成されている。
【0056】
例えば、この第2の実施の形態に係る第1の実施例のパネル50の補強板部材31はその平面形状が、パネル本体部12の平板部4と同じ四辺形であって、その平板部4の平面形状の大きさより少し小さい面積の平面形状を有している。そして、この補強板部材31は、その四辺形の四隅部のそれぞれに、正方形の切欠き部31aが形成されている。
【0057】
パネル50がアルミダイカスト製パネルの場合、パネル本体部12の四隅のリブ6で構成される正方形部分(座と呼ばれている部分)は、パネル支持調整台の支持平面部に載置されるため、若干リブ6の高さが高く製作されている。そして、上記「座」と呼ばれる部分は、上記調整台の支持平面部上に安定して載置することができるようにするためには平坦度が必要になるので、この「座」と呼ばれる部分には平坦度を出すための機械加工が施されている。
【0058】
このため、例えば溶接のように接合箇所が盛り上がる等、補強板部材31を接合するための加工により、上記「座」と呼ばれる部分の、せっかく出した平坦度が失われる可能性を防ぐために、補強板部材31の四隅部に切欠き部31aが形成されているのである。
【0059】
また、この第2の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のパネル51から54においては、その補強板部材31の切欠き部31aの大きさが、第1の実施例のパネル50に比べて、段階を追って大きくなっていくように形成され、すなわち、補強板部材31自体の面積が段階を追って小さくなっていくように形成されている。
【0060】
そして、この第2の実施の形態に係るパネルが、第4、第5の実施例のパネル53,54あたりになると、切欠き部31aの大きさがパネル全体の大きさに対してかなり大きくなっているために、補強板部材31自体が十字状に形成されているといった方が相応しい状態になっている。
【0061】
このような本発明の第2の実施の形態に係る、第1の実施例のパネル50によれば、その補強板部材31が、パネル本体部12における複数のリブ6のうちの、最外周の第1リブ6aに対して上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材31との間を十分な強度で接合することができ、かつ、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0062】
また、このような本発明の第2の実施の形態に係る、第1の実施例のパネル50によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材31から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0063】
また、本発明の第2の実施の形態に係る、第1の実施例のパネル50によれば、補強板部材31の四隅部に切欠き部31aが形成されているので、このパネル50がフリーアクセスフロアの一部として設置される際には、その四隅部において、上記「座」と呼ばれる部分の、せっかく出した平坦度が失われる可能性を防ぐことができる。
【0064】
また、この第2の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のパネル51から54によれば、その補強板部材31の切欠き部31aの大きさが、第1の実施例に係るパネル50に比べて、以下のパネル52から54が、段階を追って大きくなっていくように形成されているため、切欠き部31aの大きさを調整することによって、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0065】
なお、この第2の実施の形態に係る、第2から第5までの実施例のパネル51から54のそれぞれの補強板部材31の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材31の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0066】
また、この第2の実施の形態に係る第4、第5実施例のパネル53,54によれば、十字状の四方に伸びる各帯状部の幅や、十字状の交差する2本の各帯状部の交差位置を調整することによって、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0067】
次に図5は、本発明の第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例〔2−6〕から〔2−9〕のフリーアクセスフロア用パネル55から58について説明するために参照する一覧図である。
【0068】
この第2の実施の形態に係る、第6から第9の実施例のパネル55から58のそれぞれの補強板部材41は、図5に示すように、パネル本体部12の平板部4の四隅部に対応する四隅部に、三角形の切欠き状の切欠き部41aが形成されている。
【0069】
このような本発明の第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例のパネル55から58によれば、上記した第2の実施の形態に係る、第1から第5の実施例のパネル50から54と同様に、補強板部材41の、パネル本体部12の平板部4の四隅部に対応する四隅部に切欠き部41aが形成されているので、例えば溶接のように接合箇所が盛り上がる等、補強板部材41を接合するための加工により、上記「座」と呼ばれる部分の、せっかく出した平坦度が失われる可能性を防ぐことができる。
【0070】
また、その補強板部材41が、パネル本体部12におけるそれぞれに対応するリブ6に対して、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材41との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0071】
また、このような本発明の第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例のパネル55から58によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材51から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0072】
また、この第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例のパネル55から58においては、切欠き部41aの大きさが、第6の実施例のパネル55に比べて、以下のパネル56から58が、段階を追って大きくなっていくように形成され、すなわち、補強板部材31自体の平面形状の大きさが、段階を追って小さくなっていくように形成されている。
【0073】
このため、この第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例のパネル55から58によれば、切欠き部41aの大きさを調整することによって、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0074】
なお、この第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例のパネル55から58のそれぞれの補強板部材41の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材41の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0075】
次に図6は、本発明の第3の実施の形態に係る、第1から第4までの実施例〔3−1〕から〔3−4〕のフリーアクセスフロア用パネル71から74について説明するために参照する一覧図である。
【0076】
この第3の実施の形態に係る、第1から第4の実施例のパネル71から74のそれぞれの補強板部材61は、その平面形状が、図6に示すように、パネル本体部12の平板部4の対角線のうちのいずれかの方向(平板部4の各辺と所定の角度で傾いた方向)と平行方向に伸びる直線を含んで構成されている。
【0077】
すなわち、この第3の実施の形態に係る第1から第4の実施例の、パネル71から74のそれぞれの補強板部材61は、その四辺形の各辺それぞれの中央部にV溝61aが形成され、そのV溝61aを構成する2つの直線それぞれが、パネル本体部12の平板部4の対角線のうちのいずれかの方向と平行方向に伸びる直線により構成されている。
【0078】
また、この第3の実施の形態に係る、第1から第4の実施例のパネル71から74は、その補強板部材61のV溝61aの大きさが、第1の実施例のパネル71に比べて、以下のパネル72から74が、段階を追って大きくなっていくように形成され、すなわち、補強板部材61自体の面積が段階を追って小さくなっていくように形成されている。
【0079】
このような本発明の第3の実施の形態に係る、第1から第4までの実施例のパネル71から74によれば、その補強板部材61が、パネル本体部12における最外周の第1リブ6aに対して、或は、その内側のいずれかの他のリブ6に対しても、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材61との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0080】
また、このような本発明の第3の実施の形態に係る、第1から第4までの実施例のパネル71から74によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材61から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0081】
また、この第3の実施の形態に係る、第1から第4の実施例のパネル71から74は、その補強板部材61のV溝61aが、第1の実施例のパネル71に比べて、段階を追って大きくなっていくように形成され、すなわち、補強板部材61自体の面積が段階を追って小さくなっていくように形成されている。このため、V溝61aの大きさを変化させて、V溝61a間の、複数の直線間の幅を調整することによって、必要な程度に応じてパネルの全体ではなくその部分的な強度や剛性を補強することができる。
【0082】
なお、この第3の実施の形態に係る、第1から第4の実施例のパネル71から74のそれぞれの補強板部材61の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材61の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。
【0083】
このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強することができるようにすることができる。特にこのことは、この第3類型に属する第3、第4の実施例に係るパネル73、74において意義があることである。
【0084】
次に図7は、本発明の第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例〔3−5〕から〔3−8〕のフリーアクセスフロア用パネル75から78について説明するために参照する一覧図である。
【0085】
この第3の実施の形態に係る第5から第8までの実施例の、パネル75から78のそれぞれの補強板部材61も、その平面形状が、パネル本体部12の平板部4の対角線のうちのいずれかの方向と平行方向に伸びる直線を含んで構成されている、というよりそのような直線だけで構成されている
【0086】
すなわち、この第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例の、パネル75から78のそれぞれの補強板部材61は、その平面形状が、図7に示すように、菱形に形成され、その菱形を構成する4つの直線それぞれが、パネル本体部12の平板部4の対角線のうちのいずれかの方向と平行方向に伸びる直線により構成されている。
【0087】
また、この第3の実施の形態に係る第5から第8までの実施例の、パネル75から78のそれぞれの補強板部材61は、第5の実施例のパネル75に比べて、以下のパネル76から78が、段階を追って補強板部材61自体の面積が小さくなっていくように形成されている。
【0088】
このような本発明の第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル75から78によれば、その補強板部材61が、パネル本体部12における最外周の第1リブ6aの内側の他のリブ6に対して、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材61との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0089】
また、このような本発明の第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例のパネル75から78によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材61から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0090】
また、この第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル75から78は、その第5実施例のパネル75に比べて、以下のパネル76から78が、段階を追って補強板部材61自体の面積が小さくなっていくように形成されているため、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0091】
なお、この第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例のフリーアクセスフロア用パネル75から78のそれぞれの補強板部材61の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材61の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0092】
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る、第1から第3までの実施例〔4−1〕から〔4−3〕のフリーアクセスフロア用パネル81から83について説明するために参照する一覧図である。
【0093】
この第4の実施の形態に係る、第1から第3の実施例のパネル81から83のそれぞれの補強板部材91は、図8に示すように、その平面形状において複数に分割されて、複数に分割された補強板部材91それぞれの平面形状が、パネル本体部12におけるリブ6の高さ先端部に接合されて構成されている。
【0094】
そして、この第4の実施の形態に係る、第1から第3の実施例のパネル81から83のそれぞれの、平面形状において複数に分割された補強板部材91のそれぞれは、第1の実施例に係るパネル81に比べて、以下のパネル82から83が、段階を追って補強板部材91自体の面積が小さくなっていくように形成されている。
【0095】
このような第4の実施の形態に係る、第1から第3までの実施例のパネル81から83によれば、複数に分割された補強板部材91のそれぞれが、パネル本体部12における平板部4の最外周の第1リブ6aに対してだけでなく、この最外周の第1リブ6aより内側の他のリブ6に対しても、上記摩擦撹拌接合により接合されているので、パネル本体部12と補強板部材91との間を十分な強度で接合することができると共に、パネル本体部12の重量化やコストアップを防止することができる。
【0096】
また、このような本発明の第4の実施の形態に係る、第1から第3までの実施例のパネル81から83によっても、前記特許文献1の図2に示すように、リブ6の一部が補強板部材91から下地床面側に突出するようなことはないので、そのリブ6が配線の邪魔になったりして、フリーアクセスフロアの性能や商品価値を低減させるおそれもない。
【0097】
また、この第4の実施の形態に係る、第1から第3の実施例のパネル81から83は、その第1の実施例のパネル81に比べて、以下のパネル82から83が、段階を追って補強板部材91自体の面積が小さくなっていくように形成されているため、必要な程度に応じてパネルの強度や剛性を部分的に補強することができる。
【0098】
なお、この第4の実施の形態に係る、第1から第3の実施例のパネル81から83のそれぞれの補強板部材91の中心位置が、パネル本体部12の平板部4の中心位置と一致するように接合されているが、補強板部材91の中心位置が上記平板部4の中心位置と一致しないように接合してもよい。このことにより、1枚のパネルにおける補強の必要な箇所に必要な量だけ補強できるようにすることができる。
【0099】
ところで、前記各実施の形態に係る各実施例のパネルのそれぞれにおいては、図1に示すように、そのパネル本体部12におけるリブ6の全部が同じ高さを有するように形成されていたが、補強板部材21,31,41,61又は91に対して接合されないリブが、接合されるリブ6よりも低い高さとなるように形成されていてもよい。
【0100】
また、前記第3の実施の形態に係る、第1から第8までの実施例のパネル71から78においては、平板部4が正方形の場合はその対角線は、平板部4の各辺に対して45°の角度で傾く方向と平行方向の直線を補強板部材61の平面形状は含むことになるが、平板部4の各辺に対して45°以外の角度で傾く方向と平行方向の直線を補強板部材61の平面形状は含むようにしてもよい。
【0101】
また、前記第2の実施の形態に係る、第1から第9までの実施例のパネル50から58においては、図4及び図5に示すように、補強板部材31,41の四隅部のそれぞれに正方形又は三角形の切欠き部31a,41aが形成されると共に、パネル本体部12の四隅のリブ6で構成される不図示の正方形部分のそれぞれに、「座」と呼ばれる部分が形成されるようになっていたが、パネルの支持脚の支持型式によっては、このような「座」を設ける代わりに、このパネル本体部12の四隅それぞれの「座」が形成されていた正方形部分の範囲内において、このパネル本体部12の最外周の第1リブ6aを切欠くことにより、パネル本体部12の四隅それぞれに切欠き部を形成してもよく、この場合には、その平板部4の四隅の板状部だけがパネル本体部12に存在し、その平板部4の四隅の板状部だけが支持脚により支持されるようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る第1の実施例のフリーアクセスフロア用パネル20を示す側面断面図である。
【図2】図1におけるフリーアクセスフロア用パネル20を示す底面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る、第1から第5までの実施例〔1−1〕から〔1−5〕のフリーアクセスフロア用パネル20及び22から25のそれぞれを示す底面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る、第1から第5までの実施例〔2−1〕から〔2−5〕のフリーアクセスフロア用パネル50から54のそれぞれを示す底面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る、第6から第9までの実施例〔2−6〕から〔2−9〕のフリーアクセスフロア用パネル55から58を示す底面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る、第1から第4までの実施例〔3−1〕から〔3−4〕のフリーアクセスフロア用パネル71から74を示す底面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る、第5から第8までの実施例〔3−5〕から〔3−8〕のフリーアクセスフロア用パネル75から78を示す底面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る、第1から第3までの実施例〔4−1〕から〔4−3〕のフリーアクセスフロア用パネル81から83を示す底面図である。
【図9】第1の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル2を示す平面図である。
【図10】図14に示すフリーアクセスフロア用パネル2のA−A線矢視断面図である。
【図11】第2の従来技術に係るフリーアクセスフロア用パネル10を示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0103】
2 フリーアクセスフロア用パネル
4 平板部
6 リブ
6a 第1リブ
10 フリーアクセスフロア用パネル
12 パネル本体部
14 補強板部材
20,22から25,50〜58,71から78,81から83 フリーアクセスフロア用パネル
21,31,41,61、91 補強板部材
31a、41a 切欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表板部とこの表板部の裏面側に高さを有して一体的に形成された複数のリブとを有するパネル本体部と、
前記リブの先端部に接合される前記表板部より小さい面積の平面形状を有する補強板部材とを備え、
前記リブの先端部と前記補強板部材とが摩擦撹拌接合手段により接合されている
ことを特徴とするフリーアクセスフロア用パネル。
【請求項2】
前記補強板部材の各辺が前記表板部の各辺と平行になるように前記リブの先端部に前記補強板部材を接合した
ことを特徴とする請求項1に記載のフリーアクセスフロア用パネル。
【請求項3】
前記補強板部材の平面形状四隅部に切欠き部が形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のフリーアクセスフロア用パネル。
【請求項4】
前記補強板部材の平面形状が十字状に形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載のフリーアクセスフロア用パネル。
【請求項5】
前記補強板部材の平面形状を構成する複数の直線のいずれかが、前記表板部の各辺と所定の角度で傾いた方向に伸びるよう形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のフリーアクセスフロア用パネル。
【請求項6】
前記補強板部材が平面形状において複数に分割されて、複数に分割された前記補強板部材それぞれが前記リブの先端部に接合されている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のフリーアクセスフロア用パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−65480(P2010−65480A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−234036(P2008−234036)
【出願日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願人】(000233239)日立機材株式会社 (225)
【Fターム(参考)】