フレーム構造体及び画像形成装置
【課題】画像形成装置を構成する各種部材を支持する軸挿入孔を備えた側板を騒音源とした騒音を低減して、画像品質の向上と低騒音を実現する。
【解決手段】回転体の軸部を支持する軸挿入孔61を複数個、所定の配列にて配置した側板60を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、軸挿入孔間の側板面に、各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材65を配置し、軸挿入孔、及び補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部71を形成した。
【解決手段】回転体の軸部を支持する軸挿入孔61を複数個、所定の配列にて配置した側板60を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、軸挿入孔間の側板面に、各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材65を配置し、軸挿入孔、及び補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部71を形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像品質の向上と低騒音化を実現することが可能な画像形成装置のフレーム構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスの静音化の要請により、昨今では複写機、プリンタ機器、ファクシミリ装置等の各種電子機器の低騒音化が必須となっている。
また、オフィス業務の高効率化、高速化を高めるために、複写機、プリンタ機器、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、今後ますますカラー化、高速化が進むと考えられる。
また、電子写真方式の画像形成装置にあっては、カラー化と高速化といった二つの要望に応えるため、タンデム型のように転写ベルトに各色を重ね合わせて形成したカラー画像を転写媒体に転写するような方式のカラー画像形成装置が主流となっている。
タンデム型の電子写真方式はカラー化と高速化に関しては最適な方式であるが、転写媒体へ転写するための手段が並列しているため、転写手段の振動寄与率、及び騒音寄与率が大きくなっている。また、装置全体から生成される騒音もこれまでの電子写真方式よりも大きくなっている。
以上の如き経緯より、電子写真方式の画像形成装置のさらなる低振動化、静音化が急務となっている。
【0003】
特許文献1(特開2000−305330公報)には、画像形成装置を構成する本体フレームの右側板と補助フレーム部材のビス止め位置を変更することによって本体フレームの固有振動数を変化させ、本体フレームに伝達される振動の振動数から離すことによって本体フレームの共振現象を防ぐことが可能となる旨の開示がある。
また、特許文献2(特開2000−310893公報)には、錘部材の取り付け量を選択することによって駆動ユニットの固有振動数を変化させて該駆動ユニットの共振現象を防ぎ、画像品質の向上と低騒音を実現することが可能となる旨が開示されている。
しかしながら、どちらの手法も、組立工程内における『調整』の技術であり、ビス止め位置・錘部材の取り付け量などの人的ミスを誘発したり、組付け手数、工程が増えることによるコスト増、生産性の低下などを引き起こす原因となっている。
また、特許文献3(特開平11−165448号公報)には、千鳥状に配設された複数の錐台状の突起部を有する部材を、各板部材に設けられた錐台状の突起の先端同士が対向した状態で互いに重ね合わないように重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締結して貼合せることによって構造部材を1枚の板状部材として構成することにより、該構造部材に疑似的なハニカム構造が形成され、少ない素材で薄く且つ剛性に優れた汎用性の高い構造部材が得ることが可能となる旨が開示されている。
しかしながら、この手法をもってしても、騒音源となる部位は存在するため、騒音の減少は限定的なものとなってしまう。
特許文献4(特開2003−057901公報)には、駆動ユニットの駆動ブラケットを弾性的に吊架する中間ブラケットを設けて防振させることにより、振動・騒音の低減が可能となる旨が開示されている。
しかしながら、人間の聴覚特性を考慮すると、騒音は1kHz以上の周波数によって、よりうるさく感じられる。そして、10kHzまでは、周波数が高くなるにつれて、相対的に振動の振幅が小さくなっても、騒音はさほど小さく感じない領域である。このため、振動振幅を小さくする以外にも、騒音を低減するには対策が必要である。
【特許文献1】特開2000−305330公報
【特許文献2】特開2000−310893公報
【特許文献3】特開平11−165448号公報
【特許文献4】特開2003−057901公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題を解決し、画像形成装置を構成する各種部材を支持する軸挿入孔を備えた側板を騒音源とした騒音を低減して、画像品質の向上と低騒音を実現することが可能な画像形成装置のフレーム構造体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るフレーム構造体は、回転体の軸部を支持する軸挿入孔を複数個、所定の配列にて配置した側板を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、前記軸挿入孔間の側板面に、前記各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材を配置し、前記軸挿入孔、及び前記補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明に係るフレーム構造体は、請求項1において、複数の前記軸挿入孔は、矩形の前記側板の一つの対角線方向へ配列されており、前記補強部材は他の対角線方向へ延びていることを特徴とする。
請求項3の発明に係るフレーム構造体は、請求項1又2において、前記補強部材を前記側板に一体化したことを特徴とする。
請求項4の発明に係るフレーム構造体は、請求項1、2又は3において、前記側板をメッシュ状の開口部を有したメッシュ板材にて構成したことを特徴とする。
請求項5の発明に係る画像形成装置は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のフレーム構造体を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、側板に形成される軸挿入孔を回避した任意の板面にメッシュ板材を配置したので、側板を騒音源とする騒音を効果的に削減することができる。
特に、軸挿入孔間に配置する補強部材との併用により更に有効な騒音防止効果を発揮することができるため、ジター、バンディングを低減することができ、静音設計に有効な手段となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を図面に示した実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のフレーム構造体を適用する画像形成装置の一例としての複写機の内部構成説明図である。
この複写機は一般にコンソールタイプと称せられて、床面に載置して使用できるように、全高が高く設定された画像形成ユニット1を備えている。画像形成ユニット1は、上部ユニット6と、下部ユニット7と、自動原稿搬送装置8と、から構成されている。上部ユニット6は、光学要素からなる光学ユニット1aと、その下方に位置する作像系の各ユニットを有する。下部ユニット7は、複数サイズの転写紙Pがそれぞれ積載された複数の給紙カセットが収納された給紙ユニット1bを有する。上部ユニット6の上方に自動原稿搬送装置8が搭載されている。自動原稿搬送装置8の原稿台8aに載置された原稿Oが、光学ユニット1aのケース1a1に支持されたコンタクトガラス1a2上に自動給送されて停止する。
【0008】
次いで、光学ユニット1aの光源1a3が矢印Aで示した右方に移動し、このとき、原稿Oの原稿面が光源1a3により照明され、原稿Oの画像が結像光学系1a4によって、画像担持体1d(感光体ドラム)上に結像される。画像担持体1dは、矢印B方向の時計方向に回転し、この時帯電チャージャ1eによって表面を一様に帯電され、その帯電面に光学ユニット1aにより原稿画像が結像される。これによって画像担持体1d上に静電潜像が形成され、この潜像は画像形成ユニット1の現像ユニット1fによってトナー像として可視像化される。一方、下部ユニット7を構成する給紙ユニット1bから転写紙Pが画像担持体1dに向けて給送され、転写チャージャ1gによって画像担持体1d上のトナー像が転写紙Pに転写される。
【0009】
1枚目のコピー時間を短くするため、給紙ユニット1bで転写紙Pが分離された後、図示しない搬送モータが高速回転して画像担持体1dまで高速で搬送されるモードもある。この転写紙Pは、定着ユニット1hを通り、転写されたトナー像が転写紙P上に定着され、ついで定着済みの転写紙は機外に排出される。図示した複写機は、両面コピーもとれるように構成されているが、ここでは説明は割愛する。画像担持体1d上残留するトナーは、クリーニングユニット1iによって除去される。
上述のように、図示した複写機は各種部品やユニットを有しているが、これらは、複数の図示しない駆動モータからの駆動力により駆動される。また、光源1a3や給紙ユニット1b等の各種部品やユニットはフレーム構造体Aによって支持されている。特に感光体ドラムなどの回転運動を行う中空のローラは、フレーム構造体Aと結合する図示しない棒状の芯を通し、偏芯をおさえて回転するように支持されている。
【0010】
図2は、フレーム構造体の分解斜視図であり、フレーム構造体Aは、上部骨格体2bと下部骨格体2cとを有し、上部骨格体2bは、上部ユニット6を支持する手段であり、光学ユニット1aを構成する画像担持体1d、現像ユニット1f、定着ユニット1h及び、クリーニングユニット1i等を支持する。
また、下部骨格体2cは複写機の下部ユニット7を支持する手段であって、給紙ユニット1b等を支持するものである。まず、下部骨格体2cは、その底部に位置するベース部材としての板部材2aと、チャンネル上に形成された複数の骨組み部材2d(骨組み2d1〜2d9)とを組み付けて略箱体状に構成した上で、これらを溶接によって一体に固着したものである。板部材2aは、絞り加工を施された矩形の内側板部材2a1と、内側板部材2a1の四辺に沿って配置された外側板部材2a2とを互いに組み付け、これらを溶接によって一体に固着したものから成る。
内側板部材2a1の四隅のコーナー部に、垂直に立ち上がった四本の骨組み部材2d1〜2d4の下部が溶接によって固着されている。板部材2aは、絞り加工による成形と上下二部品の内側板部材2a1と外側板部材2a2を弁当箱状に構成したものを溶接したことで、剛性を高めている。
【0011】
図2中に矢印Cで示した方向が複写機の手前側、すなわち通常オペレータに向き合う側となり、矢印Dで示した方向が奥側となる。また、操作者が複写機に向き合ったときに左右方向となる向きは、矢印Eで示してある。
板部材2aに固定された四本の骨組み部材2d1〜2d4のうち、手前側の二本の骨組み部材2d1、2d3の上部間と、奥側の二本の骨組み部材2d2、2d4の上部間には、それぞれ左右方向に延びる骨組み部材2d5と骨組み部材2d6が溶接によって固着され、また手前側の一本の骨組み部材2d1と奥側の一本の骨組み部材2d2間には前後に延びる骨組み部材2d7の各端部が溶接によって固着されている。同様に前後の骨組み部材2d5と骨組み部材2d6間にも、前後に延びる二本の骨組み部材2d8と骨組み部材2d9の各端部が溶接によって固着されている。実際の製造時には四本の骨組み部材2d5〜2d9を図示のように一体に組み付けて結合したものを、四本の垂直な骨組み部材2d1〜2d4の各上部間に固着すると作業効率が良い。
【0012】
他方、上部骨格体2bは、四本の略水平な骨組み部材2d10〜2d13を矩形枠体状に組み付け、これに必要に応じて補強用の骨組み部材2d14を筋交い状に組み付けると共に、これらを溶接によって互いに固着した下部構造体部分と、この下部構造体部分に溶接によって固着されて垂直に立った四本の骨組み部材2d15〜2d18と、奥側の2本の骨組み部材2d17、2d18の上部間に溶接により固着された骨組み部材2d19と、手前側の骨組み部材2d15、2d16の上部間に溶接された骨組み部材2d20と、前後の骨組み部材2d15、2d17、及び骨組み部材2d16、2d18間に溶接によって一体化された骨組み部材2d21、2d22とを有している。
骨組み部材2dは、スポット溶接とフラグ溶接の少なくとも一方の溶接法によって結合され、溶接電極が入る個所はスポット溶接とし、そうではない個所は、締結すべき一方の骨組み部材に例えば長穴をあけて、プラグ溶接を行えばよい。また、下部骨格体2cの奥側の骨組み部材2d6の上部左右には、上方に突出する少なくとも二つのピン2eが固定され、ピン2eが骨組み部材2d10、2d12の奥側の部位に穿設された取り付け孔2fに嵌合する。
このように両上部骨格体2b、下部骨格体2cは、ピン2eを介して互いに連結され、かつ位置決めされる。その際、一対の取り付け孔2fの一方の孔を長孔にすると良い。一般的に、構造体Aに外装材9を取り付けて、外観を良くしたり、ユーザーへの安全性を高めたり、フレーム構造体A内に粉塵が入る事を防いだり、騒音が漏れるのを防ぐようになっている。
【0013】
また、このようなフレーム構造体Aを採用する複写機にはカラー複写機が存在し、このカラー複写機(以降、カラー機と呼称する)には画像担持体1dが複数存在するタンデム式カラー機がある。図3は、タンデム式カラー機における本体駆動装置配置領域、すなわち図1中の(D)に相当する領域の構成例を示している。
図3に示した本体駆動装置は、2つの像担持体としての感光体ドラム1dA、1dBを備えている。1つ目の感光体ドラム1dAの外周部には除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、2個の現像装置5A、5Bが配設されている。感光体ドラム1dAは回転可能に支持され、図中の矢印方向に回転する。帯電装置3と現像装置5Bの間に、下方の露光装置4から発せられる光が入射し、光情報が書き込まれる。2つ目の感光体ドラム1dBの周囲の部品構成は、1つ目の感光体ドラム1dAのそれと同じである。
また、各現像装置5A、5B、5C、5Dでは、互いに異なる色の現像剤としてのトナーが用いられている。これらの現像装置5A、5B、5C、5Dはそれぞれ図中の矢印方向に移動が可能であり、対応する感光体ドラム1dA、1dBに対して接離する機構(不図示)を有している。
【0014】
ここで、感光体ドラム1dA、1dB上にトナー画像を形成する画像形成手段は、帯電装置3、露光装置4及び現像装置5A、5B、5C、5D等により構成されている。なお、感光体ドラム1dA、1dB、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5A、5B、5C、5Dなどは、一体的に組み込まれた、装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
2個の感光体ドラム1dA、1dBは、その一部が1次転写位置で無端ベルト状の中間転写体(以下「中間転写ベルト」という。)10に接している。この中間転写ベルト10は図中の矢印方向に移動可能に、回転する支持部材としての支持ローラ11、12間に支持されて張架されている。中間転写ベルト10の裏側(ループの内側)には、感光体ドラム1dA、1dBの近傍に、1次転写手段としての1次転写ローラ20及び裏当てローラ14が接するように設けられている。
また、中間転写ベルト10の外周面側には中間転写体用クリーニング装置25が設けられている。この中間転写体用クリーニング装置25は、記録媒体としての用紙Pにトナー画像を2次転写した後に中間転写ベルト10の表面に残留している不要なトナーを拭き去ってクリーニングする。この中間転写体用クリーニング装置25は、図示しない接離機構によりクリーニングブレードが中間転写ベルト10の表面に対して接離するように回動中心を中心として回動可能に構成されている。
また、中間転写ベルト10及びその周囲の中間転写体用クリーニング装置25等は、一体的に装置本体に着脱可能な中間転写ユニット51として構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
【0015】
図3において、中間転写ベルト10の右側端部には、記録媒体の搬送手段を構成するベルト部材としての無端状の搬送ベルト100が配設されている。この搬送ベルト100は図中矢印方向に移動可能であり、支持部材としての支持ローラ111、112間に支持され張架されている。搬送ベルト100の裏側(ループの内側)には、2次転写手段としての2次転写ローラ120が中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11の近傍に配設されている。また、搬送ベルト100を支持ローラ11側へ圧接させるための裏当てローラ115も配設されている。
これらの2次転写ローラ120、裏当てローラ115、及び中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11により、中間転写ベルト10と搬送ベルト100とが2次転写位置において所定のニップ幅で接触する転写ニップ部が形成される。搬送ベルト100の外周面側には、搬送ベルト100の表面に付着しているゴミや不要のトナーを拭い去るブレードを備えた搬送ベルトクリーニング装置250などが配設されている。このクリーニング装置250で除去したゴミや廃トナーは、トナー搬送手段で図示しない回収部に搬送される。搬送ベルト100及び搬送ベルト用クリーニング装置250は搬送ベルトユニット(搬送ユニット)として一体構成されている。この搬送ベルトユニットを、回動支点Cを中心として図示しない駆動機構によって揺動させることにより、搬送ベルト100を中間転写ベルト10に対し接離可能となっている。
【0016】
定着装置30は、ヒータ等の熱源を内蔵した加熱ローラを備え、トナー画像が2次転写された用紙Pを加熱ローラで挾持しながら搬送することにより、用紙P上の画像を定着することができる。
用紙Pは、本体駆動装置配置領域(D)の下部にセットされた図示しない給紙装置(給紙カセット)に収納されている。そして、最上の用紙Pが図示しない給紙ローラで1枚づつ、複数の搬送経路形成部材としてのガイド部材29を経てレジストローラ対28の位置まで搬送される。本体駆動装置配置領域(D)の上部には、定着装置30のほか、排紙ガイド部材31、排紙ローラ対32、排紙部としての排紙スタック部40が配設されている。
また、中間転写ベルト10の上方で、排紙スタック部40の用紙受け面の下方には、トナーカートリッジ装着部TSが設けられ、現像装置へ補給する補給用のトナーを収納できるトナー収納部としてのトナーカートリッジTCが着脱可能に装着されている。
本発明は、図3に示した本体駆動装置を固定するためのフレーム構造体に関するものである。
【0017】
図4(a)は像担持体付近のレイアウトであり、(b)はこの像担持体及びその周辺部品(回転体)を支持するために側板に設けた軸挿入孔の形成例を示す説明図である。
タンデム式カラー機の場合、側板60には、図4(b)に示した軸挿入孔群61(61a〜61d)が複数組形成されており、各軸挿入孔群61は、直線上、或いは円周に沿うなどの一定のルールに基づいて配置されている。本例では、軸挿入孔61aは像担持体(回転体)1dAの軸部を支持する挿入孔であり、61bはクリーニング装置2、61cは転写装置3、61dは現像装置5を構成する回転体(ローラ、ギヤ、カム等)の軸部を支持するための挿入孔である。
タンデム式カラー機の場合、通常像担持体を3つ、或いは4つ備えているが、ここでは、説明の簡略化のために二つの像担持体を備えた場合に適用される前記一定のルールを説明する。図5(a)に示した配置例は、複数個の像担持体を水平方向に等間隔で配置する旨のルールに従った構成例であり、図5(b)は複数個の像担持体を矩形の側板60の一つの対角線方向に所定間隔を隔てて配置する旨のルールに従った構成例である。
或いは、図示しないが、円周方向、楕円周方向などに沿って像担持体を等間隔に配置しても良い。また、等間隔ではなくても良い。
【0018】
図6は、四個の担持体を側板60の対角線方向に等間隔で配置するために軸挿入孔群61を対角線方向に等間隔で配置した場合における側板の振動の状態を表している。なお、ここでは説明の簡略化のため、軸挿入孔群61を一つの擬似孔で表現している。
図6のように、四個の象担持体を側板の対角線方向に等間隔で挟持した場合は、モーダル解析の結果、像担持体が配列されている対角線の左上と右下に分かれて別の振動をする傾向が捉えられる。このように複数の狭い領域に別れた場合には夫々の領域から人間の耳が聴感する周波数の振動が発生し、共振による騒音が増大する。
一般に、金属板、或いは樹脂板から成る側板の面上に、一定のルールに基づいて孔を形成した場合、このルールに基づいて孔を形成した部位のみの剛性が下がり、特殊な振動を発生しやすくなる。実際、像担持体を4つ備えているタンデム式カラー機において、加振実験を行った際の本体フレーム側板の振動形状を解析した結果の一部が図6に示されている。
このように、振動の形状には、ある数点の錘部材だけでは振動低減を期待できないものや、締結方向を考慮せずに締結位置を調整するだけでは振動低減が不可能なものがあり、そのような振動形状が大きく寄与する振動、騒音の低減は難しかった。
【0019】
図7はこのような不具合を解決するための側板の構成例であり、この例では、四個の軸挿入孔群61の配列方向(対角線方向)と交差するように補強部材65を設置したフレーム構造体の側板60の例を示している。
これによれば、図8に示したような改善効果を得ることができる。ここでは、側板とは別体の補強部材65を後から側板に締結した例を示したが、補強部材が予め一体となったフレーム構造体の側板であっても図8に示したような改善効果が得られる。即ち、四個の象担持体を側板の一つの対角線方向に等間隔で挟持した場合に、対角線方向と交差する方向(他の対角線方向)に沿って補強部材65を側板面上に配置することにより、モーダル解析の結果、並列する軸挿入孔を境とした振動の形状を解消し、像担持体が配列されている対角線の左上と右下に分かれて別の振動が発生することがなくなる。補強部材65としては剛性を有した金属板等が好ましい。また、補強部材65は、各軸挿入孔群61の間に位置する側板面ごとに配置してもよい。
【0020】
ところで、像担持体の配列を境界として形態の異なる振動が2種類発生することを防止したとしても、トータルの騒音はそれほど下がらない場合が多い。これは、補強部材によって共振周波数が高くなったものの、人間の耳が聴感する周波数の範囲内での共振周波数の移動でしかなかったためである。
このような不具合に対処すべく、本発明では、図9のフレーム構造体の側板のように、並列する軸挿入孔近辺の強度を確保しつつ(すなわち、低周波の共振周波数をなくした状態で)、騒音を発生させないために音源部を削除するための構成を採用した。
図9は複数の軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置して音源部を削除した側板の構成例を示す図である。
図9の構成例では、理解を容易化するために構成を簡易化して、軸挿入孔を二つのみ設けた例を示している。この例では、軸挿入孔61を配置した側板面領域と、補強部材65を配置した側板面領域を回避した適所にメッシュ状に複数の開口部71を形成した。複数の開口部71を縦横に連続して配置したメッシュ板材70は、側板60の板面と連続した面を形成しており、開口部71の輪郭を形成する外周部材72は一定の厚みと剛性を有した金属材料により構成される。つまり、メッシュ板材70は、側板60の少なくとも一部をメッシュ状に構成したものである。
本例では、複数の開口部71はハニカム状(六角形状)であるが、十分な強度を確保できる開口形状であればどのような形状であってもよい。つまり、音源となる側板60の板面を一部削除し、削除した領域にメッシュ板材70を配置することにより十分な強度を確保できるのであれば、その開口部の形状、個数、配置、板厚に制限はない。
なお、ここでメッシュ板材70とは、板材にパンチングにより小孔を多数形成したものも含む。
【0021】
図10は通常の側板(b)と、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板(a)との振動形状の比較図である。この比較図から明らかなように、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板であっても通常の板材と同様の振動形状となっており、また、厚みを増すことで、通常の側板と同様の強度を確保できる。
このような、ハニカム形状のメッシュ板材を含んだフレーム構造体の側板を用いることで、側板が騒音源となる駆動騒音を大幅に減少させることが可能となる。
次に、図11は側板60全体をハニカム構造のメッシュ板材70にて構成した例を示している。図11(a)は非振動時、(b)は振動時の形状を示している。
このような構成を備えたフレーム構造体側板60は、(b)のように振動するが、開口部71を形成する外周部材72は厚みを有した金属材料であり、振動方向が全て側板面に直交する方向となるため、振動面が周辺の媒質(空気)を振動させることがなくなり、振動が騒音とならない。
次に、図12はフレーム構造体側板の放射音発生メカニズムを簡略に示した説明図である。騒音源であるフレーム構造体側板60にはモータなどから入力される振動が伝播する(1)。この入力振動に応じた騒音がフレーム構造体側板から発生する。振動は、フレーム構造体側板の振動特性(2)と音響特性(3)に基づいた騒音を発生させる(4)。すなわち、入力振動の周波数が感光体ドラムの共振周波数と一致するとき、共振した側板が板近傍の空気を、側板から鉛直方向に振動させる。この空気の振動が騒音となる。
【0022】
以上のように本発明では側板の振動に起因して、側板を騒音源とした騒音量を低減することができる。また、振動自体をも低減させることができる。
本発明では、側板に形成される軸挿入孔を回避した任意の板面にメッシュ板材を配置したので、側板を騒音源とする騒音を効果的に削減することができる。
特に、軸挿入孔間に配置する補強部材との併用により更に有効な騒音防止効果を発揮することができるため、ジター、バンディングを低減することができ、静音設計に有効な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のフレーム構造体を適用する画像形成装置の一例としての複写機の内部構成説明図である。
【図2】フレーム構造体の分解斜視図である。
【図3】本発明を適用する画像形成装置の構成例を示す図である。
【図4】像担持体付近の構造と側板上の軸挿入孔の構成例を示す図である。
【図5】側板に構成例を示す図である。
【図6】本体フレーム側板の振動形態を示す説明図である。
【図7】軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置した構成例を示す図である。
【図8】補強部材を備えた側板における振動形状を示す図である。
【図9】複数の軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置して音源部を削除した側板の構成例を示す図である。
【図10】通常の側板と、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板との振動形状の比較図である。
【図11】側板全体をハニカム構造のメッシュ板材にて構成した例を示す図である。
【図12】フレーム構造体側板の放射音発生メカニズムを簡略に示した説明図である。
【符号の説明】
【0024】
1…画像形成ユニット、1a…光学ユニット、1a2…コンタクトガラス、1a3…光源、1a4…結像光学系、1b…給紙ユニット、1d…画像担持体、1e…時帯電チャージャ、1f…現像ユニット、1g…転写チャージャ、1h…定着ユニット、1i…クリーニングユニット、1d…画像担持体、1dA…感光体ドラム、1dA…感光体ドラム、1dA、1dB…感光体ドラム、1dB…感光体ドラム、2…クリーニング装置、2a1…内側板部材、3…帯電装置、4…露光装置、5…現像装置、5A、5B…現像装置、5A、5B、5C、5D…各現像装置、5A、5B、5C、5D…現像装置、5B…現像装置、6…上部ユニット、7…下部ユニット、8…自動原稿搬送装置、8a…原稿台、9…外装材、10…中間転写ベルト、11…支持ローラ、14…ローラ、20…次転写ローラ、25…中間転写体用クリーニング装置、28…レジストローラ対、29…ガイド部材、30…定着装置、31…排紙ガイド部材、32…排紙ローラ対、40…排紙スタック部、51…中間転写ユニット、60…フレーム構造体側板、61…軸挿入孔、65…補強部材、70…メッシュ板材、71…開口部、72…外周部材、100…搬送ベルト、111…支持ローラ、115…ローラ
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像品質の向上と低騒音化を実現することが可能な画像形成装置のフレーム構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスの静音化の要請により、昨今では複写機、プリンタ機器、ファクシミリ装置等の各種電子機器の低騒音化が必須となっている。
また、オフィス業務の高効率化、高速化を高めるために、複写機、プリンタ機器、ファクシミリ装置等の画像形成装置において、今後ますますカラー化、高速化が進むと考えられる。
また、電子写真方式の画像形成装置にあっては、カラー化と高速化といった二つの要望に応えるため、タンデム型のように転写ベルトに各色を重ね合わせて形成したカラー画像を転写媒体に転写するような方式のカラー画像形成装置が主流となっている。
タンデム型の電子写真方式はカラー化と高速化に関しては最適な方式であるが、転写媒体へ転写するための手段が並列しているため、転写手段の振動寄与率、及び騒音寄与率が大きくなっている。また、装置全体から生成される騒音もこれまでの電子写真方式よりも大きくなっている。
以上の如き経緯より、電子写真方式の画像形成装置のさらなる低振動化、静音化が急務となっている。
【0003】
特許文献1(特開2000−305330公報)には、画像形成装置を構成する本体フレームの右側板と補助フレーム部材のビス止め位置を変更することによって本体フレームの固有振動数を変化させ、本体フレームに伝達される振動の振動数から離すことによって本体フレームの共振現象を防ぐことが可能となる旨の開示がある。
また、特許文献2(特開2000−310893公報)には、錘部材の取り付け量を選択することによって駆動ユニットの固有振動数を変化させて該駆動ユニットの共振現象を防ぎ、画像品質の向上と低騒音を実現することが可能となる旨が開示されている。
しかしながら、どちらの手法も、組立工程内における『調整』の技術であり、ビス止め位置・錘部材の取り付け量などの人的ミスを誘発したり、組付け手数、工程が増えることによるコスト増、生産性の低下などを引き起こす原因となっている。
また、特許文献3(特開平11−165448号公報)には、千鳥状に配設された複数の錐台状の突起部を有する部材を、各板部材に設けられた錐台状の突起の先端同士が対向した状態で互いに重ね合わないように重ね合わせ、両板部材の互いに接する部分を締結して貼合せることによって構造部材を1枚の板状部材として構成することにより、該構造部材に疑似的なハニカム構造が形成され、少ない素材で薄く且つ剛性に優れた汎用性の高い構造部材が得ることが可能となる旨が開示されている。
しかしながら、この手法をもってしても、騒音源となる部位は存在するため、騒音の減少は限定的なものとなってしまう。
特許文献4(特開2003−057901公報)には、駆動ユニットの駆動ブラケットを弾性的に吊架する中間ブラケットを設けて防振させることにより、振動・騒音の低減が可能となる旨が開示されている。
しかしながら、人間の聴覚特性を考慮すると、騒音は1kHz以上の周波数によって、よりうるさく感じられる。そして、10kHzまでは、周波数が高くなるにつれて、相対的に振動の振幅が小さくなっても、騒音はさほど小さく感じない領域である。このため、振動振幅を小さくする以外にも、騒音を低減するには対策が必要である。
【特許文献1】特開2000−305330公報
【特許文献2】特開2000−310893公報
【特許文献3】特開平11−165448号公報
【特許文献4】特開2003−057901公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の問題を解決し、画像形成装置を構成する各種部材を支持する軸挿入孔を備えた側板を騒音源とした騒音を低減して、画像品質の向上と低騒音を実現することが可能な画像形成装置のフレーム構造体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係るフレーム構造体は、回転体の軸部を支持する軸挿入孔を複数個、所定の配列にて配置した側板を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、前記軸挿入孔間の側板面に、前記各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材を配置し、前記軸挿入孔、及び前記補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部を形成したことを特徴とする。
請求項2の発明に係るフレーム構造体は、請求項1において、複数の前記軸挿入孔は、矩形の前記側板の一つの対角線方向へ配列されており、前記補強部材は他の対角線方向へ延びていることを特徴とする。
請求項3の発明に係るフレーム構造体は、請求項1又2において、前記補強部材を前記側板に一体化したことを特徴とする。
請求項4の発明に係るフレーム構造体は、請求項1、2又は3において、前記側板をメッシュ状の開口部を有したメッシュ板材にて構成したことを特徴とする。
請求項5の発明に係る画像形成装置は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のフレーム構造体を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、側板に形成される軸挿入孔を回避した任意の板面にメッシュ板材を配置したので、側板を騒音源とする騒音を効果的に削減することができる。
特に、軸挿入孔間に配置する補強部材との併用により更に有効な騒音防止効果を発揮することができるため、ジター、バンディングを低減することができ、静音設計に有効な手段となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を図面に示した実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明のフレーム構造体を適用する画像形成装置の一例としての複写機の内部構成説明図である。
この複写機は一般にコンソールタイプと称せられて、床面に載置して使用できるように、全高が高く設定された画像形成ユニット1を備えている。画像形成ユニット1は、上部ユニット6と、下部ユニット7と、自動原稿搬送装置8と、から構成されている。上部ユニット6は、光学要素からなる光学ユニット1aと、その下方に位置する作像系の各ユニットを有する。下部ユニット7は、複数サイズの転写紙Pがそれぞれ積載された複数の給紙カセットが収納された給紙ユニット1bを有する。上部ユニット6の上方に自動原稿搬送装置8が搭載されている。自動原稿搬送装置8の原稿台8aに載置された原稿Oが、光学ユニット1aのケース1a1に支持されたコンタクトガラス1a2上に自動給送されて停止する。
【0008】
次いで、光学ユニット1aの光源1a3が矢印Aで示した右方に移動し、このとき、原稿Oの原稿面が光源1a3により照明され、原稿Oの画像が結像光学系1a4によって、画像担持体1d(感光体ドラム)上に結像される。画像担持体1dは、矢印B方向の時計方向に回転し、この時帯電チャージャ1eによって表面を一様に帯電され、その帯電面に光学ユニット1aにより原稿画像が結像される。これによって画像担持体1d上に静電潜像が形成され、この潜像は画像形成ユニット1の現像ユニット1fによってトナー像として可視像化される。一方、下部ユニット7を構成する給紙ユニット1bから転写紙Pが画像担持体1dに向けて給送され、転写チャージャ1gによって画像担持体1d上のトナー像が転写紙Pに転写される。
【0009】
1枚目のコピー時間を短くするため、給紙ユニット1bで転写紙Pが分離された後、図示しない搬送モータが高速回転して画像担持体1dまで高速で搬送されるモードもある。この転写紙Pは、定着ユニット1hを通り、転写されたトナー像が転写紙P上に定着され、ついで定着済みの転写紙は機外に排出される。図示した複写機は、両面コピーもとれるように構成されているが、ここでは説明は割愛する。画像担持体1d上残留するトナーは、クリーニングユニット1iによって除去される。
上述のように、図示した複写機は各種部品やユニットを有しているが、これらは、複数の図示しない駆動モータからの駆動力により駆動される。また、光源1a3や給紙ユニット1b等の各種部品やユニットはフレーム構造体Aによって支持されている。特に感光体ドラムなどの回転運動を行う中空のローラは、フレーム構造体Aと結合する図示しない棒状の芯を通し、偏芯をおさえて回転するように支持されている。
【0010】
図2は、フレーム構造体の分解斜視図であり、フレーム構造体Aは、上部骨格体2bと下部骨格体2cとを有し、上部骨格体2bは、上部ユニット6を支持する手段であり、光学ユニット1aを構成する画像担持体1d、現像ユニット1f、定着ユニット1h及び、クリーニングユニット1i等を支持する。
また、下部骨格体2cは複写機の下部ユニット7を支持する手段であって、給紙ユニット1b等を支持するものである。まず、下部骨格体2cは、その底部に位置するベース部材としての板部材2aと、チャンネル上に形成された複数の骨組み部材2d(骨組み2d1〜2d9)とを組み付けて略箱体状に構成した上で、これらを溶接によって一体に固着したものである。板部材2aは、絞り加工を施された矩形の内側板部材2a1と、内側板部材2a1の四辺に沿って配置された外側板部材2a2とを互いに組み付け、これらを溶接によって一体に固着したものから成る。
内側板部材2a1の四隅のコーナー部に、垂直に立ち上がった四本の骨組み部材2d1〜2d4の下部が溶接によって固着されている。板部材2aは、絞り加工による成形と上下二部品の内側板部材2a1と外側板部材2a2を弁当箱状に構成したものを溶接したことで、剛性を高めている。
【0011】
図2中に矢印Cで示した方向が複写機の手前側、すなわち通常オペレータに向き合う側となり、矢印Dで示した方向が奥側となる。また、操作者が複写機に向き合ったときに左右方向となる向きは、矢印Eで示してある。
板部材2aに固定された四本の骨組み部材2d1〜2d4のうち、手前側の二本の骨組み部材2d1、2d3の上部間と、奥側の二本の骨組み部材2d2、2d4の上部間には、それぞれ左右方向に延びる骨組み部材2d5と骨組み部材2d6が溶接によって固着され、また手前側の一本の骨組み部材2d1と奥側の一本の骨組み部材2d2間には前後に延びる骨組み部材2d7の各端部が溶接によって固着されている。同様に前後の骨組み部材2d5と骨組み部材2d6間にも、前後に延びる二本の骨組み部材2d8と骨組み部材2d9の各端部が溶接によって固着されている。実際の製造時には四本の骨組み部材2d5〜2d9を図示のように一体に組み付けて結合したものを、四本の垂直な骨組み部材2d1〜2d4の各上部間に固着すると作業効率が良い。
【0012】
他方、上部骨格体2bは、四本の略水平な骨組み部材2d10〜2d13を矩形枠体状に組み付け、これに必要に応じて補強用の骨組み部材2d14を筋交い状に組み付けると共に、これらを溶接によって互いに固着した下部構造体部分と、この下部構造体部分に溶接によって固着されて垂直に立った四本の骨組み部材2d15〜2d18と、奥側の2本の骨組み部材2d17、2d18の上部間に溶接により固着された骨組み部材2d19と、手前側の骨組み部材2d15、2d16の上部間に溶接された骨組み部材2d20と、前後の骨組み部材2d15、2d17、及び骨組み部材2d16、2d18間に溶接によって一体化された骨組み部材2d21、2d22とを有している。
骨組み部材2dは、スポット溶接とフラグ溶接の少なくとも一方の溶接法によって結合され、溶接電極が入る個所はスポット溶接とし、そうではない個所は、締結すべき一方の骨組み部材に例えば長穴をあけて、プラグ溶接を行えばよい。また、下部骨格体2cの奥側の骨組み部材2d6の上部左右には、上方に突出する少なくとも二つのピン2eが固定され、ピン2eが骨組み部材2d10、2d12の奥側の部位に穿設された取り付け孔2fに嵌合する。
このように両上部骨格体2b、下部骨格体2cは、ピン2eを介して互いに連結され、かつ位置決めされる。その際、一対の取り付け孔2fの一方の孔を長孔にすると良い。一般的に、構造体Aに外装材9を取り付けて、外観を良くしたり、ユーザーへの安全性を高めたり、フレーム構造体A内に粉塵が入る事を防いだり、騒音が漏れるのを防ぐようになっている。
【0013】
また、このようなフレーム構造体Aを採用する複写機にはカラー複写機が存在し、このカラー複写機(以降、カラー機と呼称する)には画像担持体1dが複数存在するタンデム式カラー機がある。図3は、タンデム式カラー機における本体駆動装置配置領域、すなわち図1中の(D)に相当する領域の構成例を示している。
図3に示した本体駆動装置は、2つの像担持体としての感光体ドラム1dA、1dBを備えている。1つ目の感光体ドラム1dAの外周部には除電装置L、クリーニング装置2、帯電装置3、2個の現像装置5A、5Bが配設されている。感光体ドラム1dAは回転可能に支持され、図中の矢印方向に回転する。帯電装置3と現像装置5Bの間に、下方の露光装置4から発せられる光が入射し、光情報が書き込まれる。2つ目の感光体ドラム1dBの周囲の部品構成は、1つ目の感光体ドラム1dAのそれと同じである。
また、各現像装置5A、5B、5C、5Dでは、互いに異なる色の現像剤としてのトナーが用いられている。これらの現像装置5A、5B、5C、5Dはそれぞれ図中の矢印方向に移動が可能であり、対応する感光体ドラム1dA、1dBに対して接離する機構(不図示)を有している。
【0014】
ここで、感光体ドラム1dA、1dB上にトナー画像を形成する画像形成手段は、帯電装置3、露光装置4及び現像装置5A、5B、5C、5D等により構成されている。なお、感光体ドラム1dA、1dB、クリーニング装置2、帯電装置3、現像装置5A、5B、5C、5Dなどは、一体的に組み込まれた、装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
2個の感光体ドラム1dA、1dBは、その一部が1次転写位置で無端ベルト状の中間転写体(以下「中間転写ベルト」という。)10に接している。この中間転写ベルト10は図中の矢印方向に移動可能に、回転する支持部材としての支持ローラ11、12間に支持されて張架されている。中間転写ベルト10の裏側(ループの内側)には、感光体ドラム1dA、1dBの近傍に、1次転写手段としての1次転写ローラ20及び裏当てローラ14が接するように設けられている。
また、中間転写ベルト10の外周面側には中間転写体用クリーニング装置25が設けられている。この中間転写体用クリーニング装置25は、記録媒体としての用紙Pにトナー画像を2次転写した後に中間転写ベルト10の表面に残留している不要なトナーを拭き去ってクリーニングする。この中間転写体用クリーニング装置25は、図示しない接離機構によりクリーニングブレードが中間転写ベルト10の表面に対して接離するように回動中心を中心として回動可能に構成されている。
また、中間転写ベルト10及びその周囲の中間転写体用クリーニング装置25等は、一体的に装置本体に着脱可能な中間転写ユニット51として構成され、寿命到来時に交換できるようになっている。
【0015】
図3において、中間転写ベルト10の右側端部には、記録媒体の搬送手段を構成するベルト部材としての無端状の搬送ベルト100が配設されている。この搬送ベルト100は図中矢印方向に移動可能であり、支持部材としての支持ローラ111、112間に支持され張架されている。搬送ベルト100の裏側(ループの内側)には、2次転写手段としての2次転写ローラ120が中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11の近傍に配設されている。また、搬送ベルト100を支持ローラ11側へ圧接させるための裏当てローラ115も配設されている。
これらの2次転写ローラ120、裏当てローラ115、及び中間転写ベルト10を支持する支持ローラ11により、中間転写ベルト10と搬送ベルト100とが2次転写位置において所定のニップ幅で接触する転写ニップ部が形成される。搬送ベルト100の外周面側には、搬送ベルト100の表面に付着しているゴミや不要のトナーを拭い去るブレードを備えた搬送ベルトクリーニング装置250などが配設されている。このクリーニング装置250で除去したゴミや廃トナーは、トナー搬送手段で図示しない回収部に搬送される。搬送ベルト100及び搬送ベルト用クリーニング装置250は搬送ベルトユニット(搬送ユニット)として一体構成されている。この搬送ベルトユニットを、回動支点Cを中心として図示しない駆動機構によって揺動させることにより、搬送ベルト100を中間転写ベルト10に対し接離可能となっている。
【0016】
定着装置30は、ヒータ等の熱源を内蔵した加熱ローラを備え、トナー画像が2次転写された用紙Pを加熱ローラで挾持しながら搬送することにより、用紙P上の画像を定着することができる。
用紙Pは、本体駆動装置配置領域(D)の下部にセットされた図示しない給紙装置(給紙カセット)に収納されている。そして、最上の用紙Pが図示しない給紙ローラで1枚づつ、複数の搬送経路形成部材としてのガイド部材29を経てレジストローラ対28の位置まで搬送される。本体駆動装置配置領域(D)の上部には、定着装置30のほか、排紙ガイド部材31、排紙ローラ対32、排紙部としての排紙スタック部40が配設されている。
また、中間転写ベルト10の上方で、排紙スタック部40の用紙受け面の下方には、トナーカートリッジ装着部TSが設けられ、現像装置へ補給する補給用のトナーを収納できるトナー収納部としてのトナーカートリッジTCが着脱可能に装着されている。
本発明は、図3に示した本体駆動装置を固定するためのフレーム構造体に関するものである。
【0017】
図4(a)は像担持体付近のレイアウトであり、(b)はこの像担持体及びその周辺部品(回転体)を支持するために側板に設けた軸挿入孔の形成例を示す説明図である。
タンデム式カラー機の場合、側板60には、図4(b)に示した軸挿入孔群61(61a〜61d)が複数組形成されており、各軸挿入孔群61は、直線上、或いは円周に沿うなどの一定のルールに基づいて配置されている。本例では、軸挿入孔61aは像担持体(回転体)1dAの軸部を支持する挿入孔であり、61bはクリーニング装置2、61cは転写装置3、61dは現像装置5を構成する回転体(ローラ、ギヤ、カム等)の軸部を支持するための挿入孔である。
タンデム式カラー機の場合、通常像担持体を3つ、或いは4つ備えているが、ここでは、説明の簡略化のために二つの像担持体を備えた場合に適用される前記一定のルールを説明する。図5(a)に示した配置例は、複数個の像担持体を水平方向に等間隔で配置する旨のルールに従った構成例であり、図5(b)は複数個の像担持体を矩形の側板60の一つの対角線方向に所定間隔を隔てて配置する旨のルールに従った構成例である。
或いは、図示しないが、円周方向、楕円周方向などに沿って像担持体を等間隔に配置しても良い。また、等間隔ではなくても良い。
【0018】
図6は、四個の担持体を側板60の対角線方向に等間隔で配置するために軸挿入孔群61を対角線方向に等間隔で配置した場合における側板の振動の状態を表している。なお、ここでは説明の簡略化のため、軸挿入孔群61を一つの擬似孔で表現している。
図6のように、四個の象担持体を側板の対角線方向に等間隔で挟持した場合は、モーダル解析の結果、像担持体が配列されている対角線の左上と右下に分かれて別の振動をする傾向が捉えられる。このように複数の狭い領域に別れた場合には夫々の領域から人間の耳が聴感する周波数の振動が発生し、共振による騒音が増大する。
一般に、金属板、或いは樹脂板から成る側板の面上に、一定のルールに基づいて孔を形成した場合、このルールに基づいて孔を形成した部位のみの剛性が下がり、特殊な振動を発生しやすくなる。実際、像担持体を4つ備えているタンデム式カラー機において、加振実験を行った際の本体フレーム側板の振動形状を解析した結果の一部が図6に示されている。
このように、振動の形状には、ある数点の錘部材だけでは振動低減を期待できないものや、締結方向を考慮せずに締結位置を調整するだけでは振動低減が不可能なものがあり、そのような振動形状が大きく寄与する振動、騒音の低減は難しかった。
【0019】
図7はこのような不具合を解決するための側板の構成例であり、この例では、四個の軸挿入孔群61の配列方向(対角線方向)と交差するように補強部材65を設置したフレーム構造体の側板60の例を示している。
これによれば、図8に示したような改善効果を得ることができる。ここでは、側板とは別体の補強部材65を後から側板に締結した例を示したが、補強部材が予め一体となったフレーム構造体の側板であっても図8に示したような改善効果が得られる。即ち、四個の象担持体を側板の一つの対角線方向に等間隔で挟持した場合に、対角線方向と交差する方向(他の対角線方向)に沿って補強部材65を側板面上に配置することにより、モーダル解析の結果、並列する軸挿入孔を境とした振動の形状を解消し、像担持体が配列されている対角線の左上と右下に分かれて別の振動が発生することがなくなる。補強部材65としては剛性を有した金属板等が好ましい。また、補強部材65は、各軸挿入孔群61の間に位置する側板面ごとに配置してもよい。
【0020】
ところで、像担持体の配列を境界として形態の異なる振動が2種類発生することを防止したとしても、トータルの騒音はそれほど下がらない場合が多い。これは、補強部材によって共振周波数が高くなったものの、人間の耳が聴感する周波数の範囲内での共振周波数の移動でしかなかったためである。
このような不具合に対処すべく、本発明では、図9のフレーム構造体の側板のように、並列する軸挿入孔近辺の強度を確保しつつ(すなわち、低周波の共振周波数をなくした状態で)、騒音を発生させないために音源部を削除するための構成を採用した。
図9は複数の軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置して音源部を削除した側板の構成例を示す図である。
図9の構成例では、理解を容易化するために構成を簡易化して、軸挿入孔を二つのみ設けた例を示している。この例では、軸挿入孔61を配置した側板面領域と、補強部材65を配置した側板面領域を回避した適所にメッシュ状に複数の開口部71を形成した。複数の開口部71を縦横に連続して配置したメッシュ板材70は、側板60の板面と連続した面を形成しており、開口部71の輪郭を形成する外周部材72は一定の厚みと剛性を有した金属材料により構成される。つまり、メッシュ板材70は、側板60の少なくとも一部をメッシュ状に構成したものである。
本例では、複数の開口部71はハニカム状(六角形状)であるが、十分な強度を確保できる開口形状であればどのような形状であってもよい。つまり、音源となる側板60の板面を一部削除し、削除した領域にメッシュ板材70を配置することにより十分な強度を確保できるのであれば、その開口部の形状、個数、配置、板厚に制限はない。
なお、ここでメッシュ板材70とは、板材にパンチングにより小孔を多数形成したものも含む。
【0021】
図10は通常の側板(b)と、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板(a)との振動形状の比較図である。この比較図から明らかなように、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板であっても通常の板材と同様の振動形状となっており、また、厚みを増すことで、通常の側板と同様の強度を確保できる。
このような、ハニカム形状のメッシュ板材を含んだフレーム構造体の側板を用いることで、側板が騒音源となる駆動騒音を大幅に減少させることが可能となる。
次に、図11は側板60全体をハニカム構造のメッシュ板材70にて構成した例を示している。図11(a)は非振動時、(b)は振動時の形状を示している。
このような構成を備えたフレーム構造体側板60は、(b)のように振動するが、開口部71を形成する外周部材72は厚みを有した金属材料であり、振動方向が全て側板面に直交する方向となるため、振動面が周辺の媒質(空気)を振動させることがなくなり、振動が騒音とならない。
次に、図12はフレーム構造体側板の放射音発生メカニズムを簡略に示した説明図である。騒音源であるフレーム構造体側板60にはモータなどから入力される振動が伝播する(1)。この入力振動に応じた騒音がフレーム構造体側板から発生する。振動は、フレーム構造体側板の振動特性(2)と音響特性(3)に基づいた騒音を発生させる(4)。すなわち、入力振動の周波数が感光体ドラムの共振周波数と一致するとき、共振した側板が板近傍の空気を、側板から鉛直方向に振動させる。この空気の振動が騒音となる。
【0022】
以上のように本発明では側板の振動に起因して、側板を騒音源とした騒音量を低減することができる。また、振動自体をも低減させることができる。
本発明では、側板に形成される軸挿入孔を回避した任意の板面にメッシュ板材を配置したので、側板を騒音源とする騒音を効果的に削減することができる。
特に、軸挿入孔間に配置する補強部材との併用により更に有効な騒音防止効果を発揮することができるため、ジター、バンディングを低減することができ、静音設計に有効な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のフレーム構造体を適用する画像形成装置の一例としての複写機の内部構成説明図である。
【図2】フレーム構造体の分解斜視図である。
【図3】本発明を適用する画像形成装置の構成例を示す図である。
【図4】像担持体付近の構造と側板上の軸挿入孔の構成例を示す図である。
【図5】側板に構成例を示す図である。
【図6】本体フレーム側板の振動形態を示す説明図である。
【図7】軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置した構成例を示す図である。
【図8】補強部材を備えた側板における振動形状を示す図である。
【図9】複数の軸挿入孔と交差する方向に補強部材を配置して音源部を削除した側板の構成例を示す図である。
【図10】通常の側板と、ハニカム形状のメッシュ板材を有した側板との振動形状の比較図である。
【図11】側板全体をハニカム構造のメッシュ板材にて構成した例を示す図である。
【図12】フレーム構造体側板の放射音発生メカニズムを簡略に示した説明図である。
【符号の説明】
【0024】
1…画像形成ユニット、1a…光学ユニット、1a2…コンタクトガラス、1a3…光源、1a4…結像光学系、1b…給紙ユニット、1d…画像担持体、1e…時帯電チャージャ、1f…現像ユニット、1g…転写チャージャ、1h…定着ユニット、1i…クリーニングユニット、1d…画像担持体、1dA…感光体ドラム、1dA…感光体ドラム、1dA、1dB…感光体ドラム、1dB…感光体ドラム、2…クリーニング装置、2a1…内側板部材、3…帯電装置、4…露光装置、5…現像装置、5A、5B…現像装置、5A、5B、5C、5D…各現像装置、5A、5B、5C、5D…現像装置、5B…現像装置、6…上部ユニット、7…下部ユニット、8…自動原稿搬送装置、8a…原稿台、9…外装材、10…中間転写ベルト、11…支持ローラ、14…ローラ、20…次転写ローラ、25…中間転写体用クリーニング装置、28…レジストローラ対、29…ガイド部材、30…定着装置、31…排紙ガイド部材、32…排紙ローラ対、40…排紙スタック部、51…中間転写ユニット、60…フレーム構造体側板、61…軸挿入孔、65…補強部材、70…メッシュ板材、71…開口部、72…外周部材、100…搬送ベルト、111…支持ローラ、115…ローラ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転体の軸部を支持する軸挿入孔を複数個、所定の配列にて配置した側板を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、
前記軸挿入孔間の側板面に、前記各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材を配置し、前記軸挿入孔、及び前記補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部を形成したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項2】
請求項1において、複数の前記軸挿入孔は、矩形の前記側板の一つの対角線方向へ配列されており、前記補強部材は他の対角線方向へ延びていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造体。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記補強部材を前記側板に一体化したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項4】
請求項1、2又は3において、前記側板をメッシュ状の開口部を有したメッシュ板材にて構成したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のフレーム構造体を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
回転体の軸部を支持する軸挿入孔を複数個、所定の配列にて配置した側板を備えた画像形成装置のフレーム構造体において、
前記軸挿入孔間の側板面に、前記各軸挿入孔の配列方向と交差する方向へ延びる補強部材を配置し、前記軸挿入孔、及び前記補強部材を形成した部位を回避した側板面にメッシュ状に複数の開口部を形成したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項2】
請求項1において、複数の前記軸挿入孔は、矩形の前記側板の一つの対角線方向へ配列されており、前記補強部材は他の対角線方向へ延びていることを特徴とする請求項1に記載のフレーム構造体。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記補強部材を前記側板に一体化したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項4】
請求項1、2又は3において、前記側板をメッシュ状の開口部を有したメッシュ板材にて構成したことを特徴とするフレーム構造体。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載のフレーム構造体を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−72093(P2010−72093A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−236849(P2008−236849)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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