説明

ブックマーク機能を備えた電子リーダシステム及びその動作方法

【課題】マルチメディアブック内の記憶場所の記録をユーザに提供するためのブックマーク機能を備えた電子リーダシステムを提供する。
【解決手段】電子リーダシステムの動作方法が、行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するステップと、第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するステップと、行動パターンに基づいて第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするステップと、第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、マーク重要性優先度に基づいて表示を更新するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電子システムに関し、より詳細には、ブックマーク機能を備えた電子リーダシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最新の携帯型家庭用及び工業用電子装置、特に、電子リーダシステム、携帯電話、携帯情報端末、及び組み合わせ装置などのクライアント装置では、マルチメディアブックの配信及び表示を含む、現代生活をサポートするための機能のレベルが向上している。既存技術の研究開発は、無数の異なる方向へ進むことができる。
【0003】
結果として生まれた1つの技術は、複数のマルチメディアアプリケーションに、電子リーダ(e−リーダ)上で読むことができる電子ブック又は電子ビデオなどの複数のマルチメディアファイルを提供することができる。電子リーダ装置の普及とともにユーザの権利が拡大されるようになると、新旧のパラダイムがこの新しい装置空間を利用し始める。この新しい携帯型リーダ装置の機会を利用するための技術的解決策は数多く存在する。しかしながら、市販のツールは、これらのマルチメディアファイルを適切にブックマークする上で効率的でないことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、マルチメディアブック内の記憶場所の記録をユーザに提供するためのブックマーク機能を備えた電子リーダシステムが依然として必要とされている。商業的競争圧力の増加、消費者期待の高まり、及び市場における有意義な製品差別化の機会の減少を考慮すれば、これらの課題に対する答えを見出すことはますます重要である。また、コストを削減し、効率及び性能を改善し、競争圧力に対処する必要性により、これらの課題に対する答えを見出すことの決定的必要性にさらに大きな緊急性が加わる。
【0005】
これらの課題に対する解決策は長い間模索されてきたが、これまでの開発ではいずれの解決策も教授又は提案されておらず、従って当業者にはこれらの課題に対する解決策が長い間得られなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電子リーダシステムの動作方法を提供し、この方法は、行動パターンが閾値パターンに一致し又は上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するステップと、第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するステップと、行動パターンに基づいて第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするステップと、第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、マーク重要性優先度に基づいて表示を更新するステップとを含む。
【0007】
本発明は、電子リーダシステムを提供し、このシステムは、行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するための場所モジュールと、この場所モジュールに結合された、第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するためのビルダモジュールと、このビルダモジュールに結合された、行動パターンに基づいて第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするためのランク付けモジュールと、このランク付けモジュールに結合された、第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するための描画モジュールと、この描画モジュールに結合された、マーク重要性優先度に基づいて表示を更新するための更新モジュールとを備える。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態は、上述のステップ又は要素に加え、又はこれらの代わりに他のステップ又は要素を有する。添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、当業者にはこれらのステップ又は要素が明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態における、ブックマーク機能を備えた電子リーダシステムを示す図である。
【図2】電子リーダシステムの例示的なブロック図である。
【図3】図1の電子リーダシステムの動作例を示す図である。
【図4】第1のブックマークの例を示す図である。
【図5】第1のブックマーク及び第2のブックマークのグループの例を示す図である。
【図6】電子リーダシステムの制御フローを示す図である。
【図7】本発明のさらなる実施形態における、電子リーダシステムの動作方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の実施形態は、当業者が本発明を実施及び利用できるようにするために十分に詳しく説明する。なお、本開示に基づいて他の実施形態が明らかになると思われ、また本発明の範囲から逸脱することなく、システム、処理、又は機械の変更を行うことができる。
【0011】
以下の説明では、本発明を完全に理解できるようにするために数多くの具体的な詳細を示す。しかしながら、これらの具体的な詳細を伴わずに本発明を実施できることが明らかになるであろう。本発明を曖昧にしないために、周知の回路、システム構成、及び処理ステップについては詳細に開示していないものもある。
【0012】
システムの実施形態を示す図面は半図解式で縮尺通りではなく、特に図中では表示を明確にするために寸法を誇張して示しているものもある。同様に、説明を容易にするために、図面内の図には同様の配向を示しているが、この図中の描写はほとんどが恣意的である。
【0013】
本明細書内で言及する「モジュール」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例えば、ソフトウェアは、機械コード、ファームウェア、埋め込みコード、及びアプリケーションソフトウェアとすることができる。また、例えば、ハードウェアは、回路、プロセッサ、コンピュータ、集積回路、集積回路コア、カメラ、カムコーダ、微小電気機械システム(MEMS)、受動素子、又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0014】
ここで図1を参照すると、本発明の実施形態における、ブックマーク機能を備えた電子リーダシステム100を示している。電子リーダシステム100は、装置104を含むことができる。装置104は、コンピュータ電子装置として定義される。例えば、装置104は、携帯電話、携帯情報端末、ノートブックコンピュータ、タブレットPC、卓上コンピュータ、スマートサーフェス、或いはその他の多機能モバイル通信又は娯楽用装置などの様々なモバイル装置のいずれかとすることができる。装置104は、独立型装置であってもよく、或いはホームシアターシステム、パーソナルコンピュータ、又は車両などのより大型の電子システムに統合してもよい。装置104は、通信パス106に結合して、外部電子リーダシステム108などの外部装置と通信することができる。
【0015】
例示を目的として、モバイルコンピュータ装置である装置104を含む電子リーダシステム100を示しているが、装置104は、異なる種類のコンピュータ装置であってもよいと理解されたい。例えば、装置104は、サーバ、サーバファーム、又はデスクトップコンピュータなどの非モバイルコンピュータ装置であってもよい。
【0016】
別の例では、装置104を、メインフレーム、サーバ、クラスタサーバ、ラックマウント式サーバ又はブレードサーバなどの特殊化された機械、又はより具体的な例としては、IBM System z10(商標)Business Classメインフレーム又はHP ProLiant ML(商標)サーバとすることができる。さらに別の例では、装置104を、携帯型コンピュータ装置、シン・クライアント、ノートブック、ネットブック、スマートフォン、携帯情報端末又は携帯電話などの特殊化された機械、又はより具体的な例としては、Apple iPad(商標)、Apple iPhone(商標)、Palm Centro(商標)、又はMoto Q Global(商標)とすることができる。
【0017】
通信パス106は、様々なネットワークとすることができる。例えば、通信パス106は、無線通信、有線通信、光、超音波、又はこれらの組み合わせを含むことができる。通信パス104に含めることができる無線通信の例には、衛星通信、セルラー通信、Bluetooth、赤外線通信協会規格(IrDA)、ワイヤレスフィディリティー(WiFi)、及びワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMAX)がある。通信パス106に含めることができる有線通信の例には、イーサネット、デジタル加入者回線(DSL)、ファイバー・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)、及び旧型の電話サービス(POTS)がある。
【0018】
さらに、通信パス106は、数多くのネットワークトポロジ及び距離を横切ることができる。例えば、通信パス104は、ダイレクト接続、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、又はこれらのあらゆる組み合わせを含むことができる。
【0019】
ここで図2を参照すると、電子リーダシステム100の例示的なブロック図を示している。電子リーダシステム100は、ユーザインターフェイス202、制御装置204、及び記憶装置206を含むことができる。ユーザインターフェイス202は、ディスプレイインターフェイス208を含むことができる。制御装置204は、制御インターフェイス210を含むことができる。記憶装置206は、記憶インターフェイス212を含むことができる。
【0020】
ユーザインターフェイス202は、ユーザが電子リーダシステム100とインターフェイス接続してやりとりできるようにする。ユーザインターフェイス202は、入力装置及び出力装置を含むことができる。ユーザインターフェイス202の入力装置の例としては、データ入力及び通信入力を提供するためのキーパッド、タッチパッド、ソフトキー、キーボード、マイク、タッチパッド、カメラ、ウェブカム、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
【0021】
ユーザインターフェイス202は、ディスプレイインターフェイス208を含むことができる。ディスプレイインターフェイス208は、ユーザインターフェイス202の出力装置の例として含めることができる。ディスプレイインターフェイス208は、ディスプレイ、プロジェクタ、ビデオスクリーン、スピーカ、又はこれらの組み合わせを含むことができる。ディスプレイインターフェイス208は、ディスプレイインターフェイス208から入力を受け取ることができるようなタッチ画面であってもよい。ディスプレイインターフェイス208は、コンテンツを読み込むためのオーバーレイ層209を表示域上に有することができる。オーバーレイ層209は、メインディスプレイとは別に表示を行うための追加層である。オーバーレイ層209は、視界域全体を占めて、サポートされるグラフィック、ビデオ、又は対話型メディアを表示することができる。オーバーレイ層209は、アルファチャネルマスク及び透明度制御を可能にすることもできる。これらの2つの機能により、電子リーダシステム100の操作者は、あらゆる形状のブックマークを作成すること、及び表示時に被写界深度効果を生み出すことができるようになる。
【0022】
制御装置204は、ソフトウェア214を実行して電子リーダシステム100の知性を提供することができる。制御装置204は、ユーザインターフェイス202を、電子リーダシステム100が生成した情報を表示するように動作させることができる。制御装置204は、図1の取り込み装置100から画像情報を受け取ることなどの、電子リーダシステム100の他の機能のためにソフトウェア214を実行することもできる。制御装置204は、画像情報を調整及び更新して図1の表示装置106上に、又はこれを通じて表示するためにソフトウェア214をさらに実行することもできる。
【0023】
制御装置204は、多くの異なる方法で実現することができる。例えば、制御装置204は、プロセッサ、埋め込みプロセッサ、マイクロプロセッサ、ハードウェア制御ロジック、ハードウェア有限状態機械、デジタル信号プロセッサ、又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0024】
制御装置204は、制御インターフェイス210を含むことができる。制御インターフェイス210は、制御装置204と電子リーダシステム100内の他の機能装置との間の通信に使用することができる。制御インターフェイス210は、電子リーダシステム100の外部における通信に使用することもできる。
【0025】
制御インターフェイス210は、他の機能装置又は外部送信源から情報を受け取ることができ、或いは他の機能装置又は外部宛先へ情報を送信することができる。この外部送信源及び外部宛先は、電子リーダシステム100の外部にある送信源及び宛先を意味する。
【0026】
制御インターフェイス210は、異なる方法で実現することができ、いずれの機能装置又は外部装置が制御インターフェイス210とインターフェイス接続しているかに応じて異なる実施構成を含むことができる。例えば、制御インターフェイス210は、圧力センサ、慣性センサ、微小電気機械システム、光回路、導波管、無線回路、有線回路、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
【0027】
記憶装置206は、ソフトウェア214を記憶することができる。記憶装置206は、広告、優先設定、オペレーティングシステム、以前の調整及び更新、又はこれらの組み合わせなどの関連情報を記憶することもできる。
【0028】
記憶装置206は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、内部メモリ、外部メモリ、又はこれらの組み合わせとすることができる。例えば、記憶装置206は、不揮発性ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、ディスク型記憶装置などの不揮発性記憶装置、又はスタティックランダムアクセスメモリなどの揮発性記憶装置とすることができる。
【0029】
記憶装置206は、記憶インターフェイス212を含むことができる。記憶インターフェイス212は、制御装置204と電子リーダシステム100内の他の機能装置との間の通信に使用することができる。記憶インターフェイス212は、電子リーダシステム100の外部における通信に使用することもできる。
【0030】
記憶インターフェイス212は、他の機能装置又は外部送信源から情報を受け取ることができ、或いは他の機能装置又は外部宛先へ情報を送信することができる。この外部送信源及び外部宛先は、電子リーダシステム100の外部にある送信源及び宛先を意味する。
【0031】
記憶インターフェイス212は、いずれの機能装置又は外部装置が制御インターフェイス210とインターフェイス接続しているかに応じて異なる方法で実現することができる。記憶インターフェイス212は、制御インターフェイス210の実施構成と同様の技術及び技法で実現することができる。
【0032】
ここで図3を参照すると、図1の電子リーダシステム100の動作例を示している。図示の電子リーダシステム100は、第1のブックマーク302を自動的に作成し、これを図2のユーザインターフェイス202、図2のディスプレイインターフェイス208、又はこれらの組み合わせ上に表示する。第1のブックマーク302は、1又は複数のマルチメディアブックの1又は複数の記憶場所の記録である。例えば、第1のブックマーク302を、第1のマルチメディアブック304の記憶場所とすることができる。第1のブックマーク302は、第1の特徴点306を含むことができる。
【0033】
第1のマルチメディアブック304は、必ずしも全てを使用又は実施する必要はないが、ビデオ、静止画像、テキスト、音声、又はこれらの組み合わせを表示又は再生できる、電子リーダ上で閲覧するためのあらゆるマルチメディアファイルとして定義される。例えば、第1のマルチメディアブック304は、電子ブック、ビデオ、デジタル教科書、デジタル雑誌、又はユーザインターフェイスを備えたオーディオブックとすることができる。第1のブックマーク302は、電子リーダシステム100上に表示され、第1のマルチメディアブック304などのマルチメディアファイルの第1の特徴点306にマークを付ける、図2の記憶装置206に記憶される視覚的特徴とすることができる。第1の特徴点306は、第1のマルチメディアブック304の場所、進捗、ページ番号、ページ範囲、又は時間枠として定義される。第1の特徴点306は、第1のマルチメディアブック304の単一の場所308、複数の場所312、範囲310、選択部分314、又はこれらの組み合わせとすることができる。
【0034】
第1の特徴点306は、行動パターン318が閾値パターン319に一致し又はこれを上回るかどうかを観察することによって識別することができる。行動パターン318は、1又は複数のユーザの、第1のマルチメディアブック304を見ているときの特徴である。電子リーダシステム100は、予め設定した閾値に一致し又はこれを上回る行動パターン318の尺度に基づいて第1の特徴点306を識別する。
【0035】
行動パターン318の尺度は、第1の特徴点306を見る頻度320、第1の特徴点306を見る持続時間322、又はこれらの組み合わせを含む。見る頻度320は、1又は複数のユーザが第1の特徴点306を何回見たかの定量的尺度として定義される。見る持続時間322は、1又は複数のユーザが第1の特徴点306を合計してどれほど長く見ていたかの定量的尺度として定義される。閾値パターン319は、ユーザ又は電子リーダシステム100が与えることができる。閾値パターン319の尺度は、行動パターン318の尺度と同じである。
【0036】
第1の特徴点306は、チャプターマーカーを有するブックなどの第1のマルチメディアブック304によって識別することもできる。さらに、1又は複数のユーザが第1の特徴点306を識別することもできる。チャプターマーカーを有していないブックでは、1又は複数のユーザが、第1の特徴点306をブックの章と一致するように設定することができる。
【0037】
第1のブックマーク302は、マーク重要性優先度316も含む。電子リーダシステム100は、行動パターン318に基づいてマーク重要性優先度316にランクを付けることができる。マーク重要性優先度316とは、行動パターン318によって測定した、第1の特徴点306がユーザにとってどれほど重要であるかを示すランクである。
【0038】
本発明により、電子リーダのユーザにとって関連性の高い第1のブックマーク302が電子リーダシステム100に提供されることが判明した。行動パターン318から第1のブックマーク302、及び第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316を生成することにより、電子リーダシステム100は、ユーザ/読者にとって関心のある第1のマルチメディアブック304の第1の特徴点306を正確に識別し、ユーザがこれらのブックマークを手動で作成する手間を省くことができる。電子リーダシステム100は、ユーザが自覚さえもしていない第1のマルチメディアブック304の第1の特徴点306に関連性があると識別することもできる。この結果、行動パターン318から第1のブックマーク302、及び第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316を生成することで、ユーザが関連性の高い第1のブックマーク302を識別する支援を行うことができる。
【0039】
第1のブックマーク302の表示は、図2のオーバーレイ層209を使用して、第1のマルチメディアブック304の表示上にオーバーレイさせることができる。オーバーレイ層209を提供することにより、電子リーダシステム100は、第1のマルチメディアブック304の主表示とは別に第1のブックマーク302を単独で表示することができる。これにより、第1のマルチメディアブック304を表示するためのモジュールと、第1のブックマーク302を表示するためのモジュールとの間のハードウェア及びソフトウェア干渉が防がれる。オーバーレイ層209を提供することにより、電子リーダシステム100は、第1のマルチメディアブック304の元のコンテンツに影響を与えず、これにより出版元の完全性が保たれる。
【0040】
ここで図4を参照すると、第1のブックマーク302の例を示している。第1のブックマーク302は、マルチメディアコンテンツ402、マルチメディアコンテンツ402のコンテンツコンテナ404、貨幣媒体406、及びマーク関連メタデータ408を含むこともできる。マルチメディアコンテンツ402は、グラフィック、オーディオ、ビデオ、又はAdobe Flash(商標)又はHTML5などの対話型デジタルオブジェクトを含むことができる。
【0041】
マルチメディアコンテンツ402のコンテンツコンテナ404は、マルチメディアコンテンツ402の構成を記憶するデジタルオブジェクトである。貨幣媒体406は、ギフトカード、デビットカード、クーポン、又はプロモーションコードなどの、クレジット又は債務を他者に振り替えるデジタル方法である。貨幣媒体406は、貨幣媒体の種類、償還用のシリアル番号、合計金額、発行日、送信者情報、受信者名、又はこれらの組み合わせを含むことができる。特定の例として、貨幣媒体を、図示のように$10のギフトカードとすることもできる。
【0042】
マーク関連メタデータ408は、第1のマルチメディアブック304を見る場合の行動パターン318に関連する第1のブックマーク302の作成に関する一連の情報である。マーク関連メタデータ408は、出版物識別子410、第1の特徴点306、出版物情報、場所情報、及びブックマークタイトル412を含むことができる。出版物識別子410は、「ブックA」というテキスト文字列などの、第1のブックマーク302がどの出版物を参照しているかを表すデジタル数字、文字列、又はコードである。ブックマークタイトル412は、「マイブックマーク(MY BOOKMARK)」というタイトルなどの、第1のブックマーク302のタイトルである。
【0043】
第1のブックマーク302は、メッセージ414を含むこともできる。メッセージ414は、ユーザが作成又は配信する、外部装置へ送信するためのコンテンツである。メッセージ414は、グリーティングカード、通常のマルチメディアファイル、マルチメディアファイルの組、収集可能な又は新規の1又は複数の対話型オブジェクト、或いはテキスト文字列の形をとることができる。例えば、メッセージ414を、「ハーイ、サリー(HI SALLY)」というテキスト文字列として示している。
【0044】
本発明により、電子リーダ上の電子マーケティング及び広告のための付加的な対話的不動産が電子リーダシステム100に提供されることが判明した。コンテンツコンテナ404、マルチメディアコンテンツ402、メッセージ414、又は貨幣媒体406を含む第1のブックマーク302を提供することにより、電子リーダシステム100は、ユーザが第1のブックマーク302にアクセスしたときには常に、電子リーダ上の電子マーケティング及び広告のための付加的な対話的不動産を提供することができる。ユーザは、読書を開始する前に第1のブックマーク302にアクセスすると推測され、従って読書中に電子マーケティング及び広告が出現する場合ほど気を散らされることはない。この結果、第1のブックマーク302にコンテンツコンテナ404、マルチメディアコンテンツ402、又は貨幣媒体406を提供することにより、電子リーダ上の電子マーケティング及び広告のための付加的な対話的不動産を追加することができる。
【0045】
第1のブックマーク302は、アクティブスクリプト416を含むこともできる。アクティブスクリプトは、Adobe Flash(商標)又はHTML5などの、第1のブックマーク302内の実行可能コンテンツである。アクティブスクリプト416は、第1のブックマーク302のコンテンツ又は外部データに作用することができる。アクティブスクリプト416は、コピー、貼り付け、切り取り、活性化、(第1のブックマーク302の)回転、非活性化、カスタマイズ、送信、場所の再割り当て、非表示、表示、優先度設定、削除、グループ化、収集、最小化、最大化、図1の外部電子リーダシステム108との同期、インポート、又はエクスポートのためのスクリプトを含むことができる。アクティブスクリプト416は、新規取得ブック、進行中ブック、及び読み終えたブックの通知に関する、Facebook(商標)のウォールポスト又はTwitter(商標)ポストなどのソーシャルネットワークのサポートを含むこともできる。
【0046】
ここで図5を参照すると、第1のブックマーク302及び第2のブックマーク504のグループ502の例を示している。グループ502は、共通点505を共有する第1のブックマーク302及び第2のブックマーク504の組などのブックマークの組である。第2のブックマーク504は、第2の特徴点506を参照することができる。第2の特徴点506は、第2のマルチメディアブック508、又は第1のマルチメディアブック304の別の1又は複数の場所を参照することができる。このグループ502を、図2のディスプレイインターフェイス208上に表示することができる。
【0047】
例えば共通点505は、メタデータの一致に基づくことができる。グループ502は、第1のブックマーク302と第2のブックマーク504の間の共通点505、及び第1のマルチメディアブック304と第2のマルチメディアブック508の間のデータの一致に基づいて生成することができる。第1のブックマーク302と第2のブックマーク504の間のデータの一致は、ブックマークキーワード、コンテンツ名、特徴点の種類、コメント、埋め込みグラフィック、作成日及び時間、作成者、保護、フォーマット、又はブックコンテンツのフォーマットなどの図4のマーク関連メタデータ408の一致に関連することができる。第1のマルチメディアブック304と第2のマルチメディアブック508の間のデータの一致は、ブックタイトル、章タイトル、ブックジャンル、又は「私が感動した言葉」というユーザカテゴリなどのユーザ指定カテゴリの一致に関連することができる。
【0048】
本発明により、お気に入りの特徴点を電子リーダ上に記録するためのより便利な方法が電子リーダシステム100に提供されることが判明した。共通点505に基づいて第1のブックマーク302及び第2のブックマーク504のグループ502を生成することにより、電子リーダシステム100は、関連する関連ブックマークを正確に識別し、ユーザがこれらのブックマークを手動で作成する手間を省くことができる。この結果、第1のブックマーク302及び第2のブックマーク504からグループ502を生成することにより、関連するお気に入りの特徴点を電子リーダ上に記録するためのより便利な方法をユーザに提供することができる。
【0049】
ここで図6を参照すると、電子リーダシステム100の制御フローを示している。電子リーダシステム100は、場所モジュール602を含むことができる。場所モジュール602は、ユーザの行動パターンが一定の閾値に一致し又はこれを上回った場合、マルチメディアブック上の1又は複数の特徴点を識別するように機能する。例えば、場所モジュール602は、図3の行動パターン318が図3の閾値パターン319に一致し又はこれを上回った場合、図3の第1のマルチメディアブック304上の図3の第1の特徴点306を識別するように機能する。
【0050】
別の例として、場所モジュール602は、図3の第1の特徴点306が見られる頻度320に基づいて、或いは図3の第1の特徴点306が見られる持続時間322に基づいて、第1のマルチメディアブック304上の第1の特徴点306を識別することができる。第1の特徴点306は、第1のマルチメディアブック304上の図3の場所312の範囲310、図3の選択部分314、又は図3の単一の場所308とすることができる。
【0051】
電子リーダシステム100は、場所モジュール602に結合されたビルダモジュール604を含むことができる。ビルダモジュール604は、識別される特徴点をユーザの行動パターンとともに記録することにより、ブックマークを作成するように機能する。例えば、ビルダモジュール604は、第1の特徴点306を行動パターン318とともに記録することにより、第1のブックマーク302を作成するように機能する。ビルダモジュール604は、第1の特徴点306、図4のマーク関連メタデータ408、図3の行動パターン318、図4の貨幣媒体406、図4のマルチメディアコンテンツ402、図4のコンテンツコンテナ404、又はこれらの組み合わせを記録することにより、第1のブックマーク302を生成することができる。
【0052】
電子リーダシステム100は、ビルダモジュール604に結合されたランク付けモジュール606を含むことができる。ランク付けモジュール606は、ユーザの行動パターンに基づいてブックマークの優先度にランク付けするように機能する。例えば、ランク付けモジュール606は、行動パターン318に基づいて第1のブックマーク302の図3のマーク重要性優先度316にランク付けするように機能する。ランク付けモジュール606は、マーク重要性優先度316を第1の特徴点306が見られる頻度320に相関付けることにより、第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316にランク付けすることができる。マーク重要性優先度316は、頻度320を定数で除算したもののような、頻度320に線形比例する値とすることができる。別の例では、ランク付けモジュール606が、マーク重要性優先度316を第1の特徴点306が見られる持続時間322に相関付けることにより、第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316にランク付けすることができる。マーク重要性優先度316は、持続時間322を定数で除算したもののような、持続時間322に線形比例する値とすることができる。マーク重要性優先度316のランク付けは、頻度320、持続時間322、又はこれらの組み合わせに基づいて全ての既存のブックマークをソートし、マーク重要性優先度316として順番を割り当てたものであってもよい。
【0053】
電子リーダシステム100は、ランク付けモジュール606に結合された描画モジュール608を含むことができる。描画モジュール608は、ディスプレイ上にブックマークを描画するように機能する。例えば、描画モジュール608は、図2のディスプレイインターフェイス208上に第1のブックマーク302を表示することにより、又は図2のオーバーレイ層209上に第1のブックマーク302を表示することにより、ディスプレイ上に第1のブックマーク302を描画するように機能する。描画モジュール608は、ディスプレイインターフェイス208上に表示された第1のマルチメディアブック304に重なる図2のディスプレイインターフェイス208上に第1のブックマーク302を描画することができる。
【0054】
電子リーダシステム100は、描画モジュール608に結合された更新モジュール610を含むことができる。更新モジュール610は、ブックマークの優先度に基づいて表示を更新するように機能する。例えば、更新モジュール610は、マーク重要性優先度316に基づいて表示を更新するように機能する。更新モジュール610は、行動パターン318に基づく第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316のランク付けの結果に基づいて、第1のブックマーク302のサイズ又は形状を変更することによりディスプレイインターフェイス208を更新することができる。特定の例として、第1の特徴点306が見られる頻度320の増加、又は第1の特徴点306が見られる持続時間322の増加などによって第1の特徴点306のマーク重要性優先度316が高くなった場合、第1のブックマーク302を拡大することができる。更新モジュール610は、サイズ変更モジュール620、再構成モジュール622、又はこれらの組み合わせを含むことができる。
【0055】
電子リーダシステム100は、更新モジュール610に結合されたサイズ変更モジュール620を含むことができる。サイズ変更モジュール620は、ディスプレイ上のブックマークのサイズを変更してブックマークの優先度の変更を示すように機能する。例えば、サイズ変更モジュール620は、ディスプレイ上の第1のブックマーク302のサイズを変更してマーク重要性優先度316の変更を示すように機能する。サイズ変更モジュール620は、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を拡大してマーク重要性優先度316の上昇を示すことができる。別の例として、サイズ変更モジュール620は、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を縮小してマーク重要性優先度316の低下を示すことができる。さらに別の例として、サイズ変更モジュール620は、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を1つの寸法で拡大してマーク重要性優先度316の1つの尺度の上昇を示し、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を別の寸法で縮小してマーク重要性優先度316の別の尺度の低下を示すことができる。
【0056】
電子リーダシステム100は、更新モジュール610に結合された再構成モジュール622を含むことができる。再構成モジュール622は、ディスプレイ上のブックマークを再構成してブックマークの優先度の変更を示すように機能する。例えば、再構成モジュール622は、ディスプレイ上の第1のブックマーク302を再構成してマーク重要性優先度316の変更を示すことができる。再構成モジュール622は、第1のブックマーク302の色を変更することにより、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を再構成してマーク重要性優先度316の変更を示すことができる。特定の例として、再構成モジュール622は、ディスプレイインターフェイス208上に描画された第1のブックマーク302を長方形から星形に変更することにより、ディスプレイインターフェイス208上の第1のブックマーク302を再構成することができる。
【0057】
電子リーダシステム100は、更新モジュール610に結合された記憶モジュール612を含むことができる。記憶モジュール612は、少なくとも参照出版物の識別子、特徴点、及びブックマークの優先度を含むブックマークを記憶装置上に記憶するように機能する。例えば、記憶モジュール612は、少なくともマーク重要性優先度316、第1の特徴点306、及び第1のマルチメディアブック304の図4の出版物識別子410を含む第1のブックマーク302を図2の記憶装置206上に記憶することができる。別の例では、記憶モジュール612が、マーク重要性優先度316、第1の特徴点306、出版物識別子410、マルチメディアコンテンツ402、コンテンツコンテナ404、貨幣媒体406、又はその他のマーク関連メタデータ408のうちの少なくとも1つを記憶することを含め、第1のブックマーク302を記憶装置602上に記憶することができる。
【0058】
電子リーダシステム100は、ランク付けモジュール606に結合されたマークグループモジュール614を含むことができる。マークグループモジュール614は、ブックマーク間の共通点に基づいてブックマークのグループを形成するように機能する。例えば、マークグループモジュール614は、図5の第2のブックマーク504と第1のブックマーク302の間の図5の共通点505に基づいて、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302で図5のグループ502を形成するように機能する。
【0059】
特定の例では、マークグループモジュール614が、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302の生成をトリガしたユーザ定義の閾値内の類似する見られた持続時間に基づいて、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。別の例では、マークグループモジュール614が、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302の生成をトリガしたユーザ定義の閾値内の類似する見られた頻度に基づいて、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。さらに別の例では、マークグループモジュール614が、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302が同じ特徴点を有することに基づいて、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。
【0060】
電子リーダシステム100は、描画モジュール608に結合されたグループ描画モジュール616を含むことができる。グループ描画モジュール616は、ディスプレイ上にブックマークのグループを描画するように機能する。例えば、グループ描画モジュール616は、ディスプレイ上にグループ502を描画するように機能する。別の例では、グループ描画モジュール616が、グループ502のタイトル及びグループ502のアイコンを表示することにより、ディスプレイインターフェイス208上にグループ502を描画することができる。
【0061】
電子リーダシステム100は、ランク付けモジュール606に結合されたブックグループモジュール618を含むことができる。ブックグループモジュール618は、ブックマークが参照するブック間の共通点に基づいてブックマークのグループを形成するように機能する。例えば、ブックグループモジュール618は、第1のマルチメディアブック304と第2のマルチメディアブック508の間の共通点505に基づいて、図5の第2のマルチメディアブック508の第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302でグループ502を形成するように機能する。
【0062】
別の例では、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302が同じ出版物を参照する場合、ブックグループモジュール618が、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。さらに別の例では、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302が同じジャンル又は種類又はカテゴリの出版物を参照する場合、ブックグループモジュール618が、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。出版物のジャンル、種類、又はカテゴリは、空想科学小説(SF)、ミステリー、雑誌、大型活字の本、又はDVDなどの、マルチメディアブックに含まれるメタデータの一部とすることができる。さらなる例では、第2のブックマーク504及び第1のブックマーク302が同じ発行日、著者、又はその他の出版物の特性を参照する場合、ブックグループモジュール618が、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化することができる。
【0063】
電子リーダシステム100は、更新モジュール610に結合されたアクセス制御モジュール624を含むことができる。アクセス制御モジュール624は、ブックマークにデジタル権利の管理を適用するように機能する。例えば、アクセス制御モジュール624は、第1のブックマーク302にデジタル権利の管理を適用するように機能する。アクセス制御モジュール624は、第1のブックマーク302にデジタル権利の管理を適用して、パスワードが提供されない限り、収集可能な又は新規のブックマークへのアクセスを制限することにより、収集可能な及び/又は新規の種類の第1のブックマーク302を管理することができる。
【0064】
電子リーダシステム100は、更新モジュール610に結合された起動モジュール626を含むことができる。起動モジュール626は、ブックマーク内のアクティブスクリプトを起動してディスプレイ上のブックを修正するように機能する。例えば、起動モジュール626は、第1のブックマーク302内の図4のアクティブスクリプト416を起動して、ディスプレイ上の第1のマルチメディアブック304を修正するように機能する。特定の例として、起動モジュール626は、第1のブックマーク302内のアクティブスクリプト416を起動して、第1のマルチメディアブック304の特定部分を強調表示することができる。別の例では、起動モジュール626が、第1のブックマーク302内のアクティブスクリプト416を起動して、第1のブックマーク302に含まれる貨幣媒体406を起動して登録することができる。さらに別の例では、起動モジュール626が、第1のブックマーク302内のアクティブスクリプト416を起動して、第1のブックマーク302の第1の特徴点306と類似する他の場所を発見し、又は同様のブックマークを生成することができる。
【0065】
電子リーダシステム100は、ビルダモジュール604に結合されたメッセージモジュール630を含むことができる。メッセージモジュール630は、メッセージを含むブックマークを1つの装置から別の装置へ送信するように機能する。例えば、メッセージモジュール630は、図2の制御インターフェイス210を使用して、図4のメッセージ414を含む第1のブックマーク302を、図1の外部電子リーダシステム108上に表示されるように図1の装置104から送信するように機能する。
【0066】
図13の第1の装置100の図2のソフトウェア214が、電子リーダシステム100を含むこともできる。例えば、ソフトウェア214は、場所モジュール602、ビルダモジュール604、ランク付けモジュール606、描画モジュール608、更新モジュール610、及び記憶モジュール612を含むことができる。
【0067】
図2の制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、場所モジュール602が行動パターン318に基づいて第1のマルチメディアブック304上の第1の特徴点306を識別するようにすることができる。制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、ビルダモジュール604が第1の特徴点306に対応する第1のブックマーク302を生成するようにすることができる。制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、ランク付けモジュール606が行動パターン318に基づいて第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316にランク付けするようにすることができる。
【0068】
制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、描画モジュール608がディスプレイ上に第1のブックマーク302を描画するようにすることができる。制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、更新モジュール610がマーク重要性優先度316に基づいて表示を更新するようにすることができる。制御装置204は、ソフトウェア214を実行して、記憶モジュール612が、マーク重要性優先度316、第1の特徴点306、及び第1のマルチメディアブック304の出版物識別子410を少なくとも含む第1のブックマーク302を記憶装置206上に記憶するようにすることができる。
【0069】
制御装置204は、図2のディスプレイインターフェイス208を実行して、第1のブックマーク302を表示することができる。ソフトウェア214は、場所モジュール602を含むことができる。図2の記憶装置206のサイズに基づいて、ソフトウェア214は、電子リーダシステム100の追加モジュールを含むことができる。制御装置204は、ソフトウェア214上で分割されたモジュールを上述したように実行することができる。
【0070】
図2のユーザインターフェイス202は、例えばランク付けモジュール606のために、ユーザ、電子リーダシステム100、又はこれらの組み合わせから行動パターン318を受け取ることができる。制御装置204は、図2の制御インターフェイス210を、第1のブックマーク302を別の装置へ送信するように動作させることができる。
【0071】
場所モジュール602は、制御装置204を使用して、行動パターン318に基づいて第1のマルチメディアブック304上の第1の特徴点306を識別することができる。ビルダモジュール604は、制御装置204を使用して、第1の特徴点306に対応する第1のブックマーク302を生成することができる。ランク付けモジュール606は、制御装置204を使用して、行動パターン318に基づいて第1のブックマーク302のマーク重要性優先度316にランク付けすることができる。描画モジュール608は、ディスプレイインターフェイス208を使用して、ディスプレイインターフェイス208上に第1のブックマーク302を描画することができる。更新モジュール610は、制御装置204を使用して、マーク重要性優先度316に基づいてディスプレイインターフェイス208を更新することができる。
【0072】
マークグループモジュール614は、制御装置204を使用して、第2のブックマーク504と第1のブックマーク302の間の共通点に基づいて、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化してグループ502を形成することができる。グループ描画モジュール616は、ディスプレイインターフェイス208を使用して、ディスプレイインターフェイス208上にグループ502を描画することができる。ブックグループモジュール618は、制御装置204を使用して、第1のマルチメディアブック304と第2のマルチメディアブック508の間の共通点505に基づいて、第2のブックマーク504を第1のブックマーク302とグループ化して形成することができる。サイズ変更モジュール620は、ディスプレイインターフェイス208を使用して、第1のブックマーク302のサイズを変更してマーク重要性優先度316の変更を示すことができる。再構成モジュール622は、ディスプレイインターフェイス208を使用して、第1のブックマーク302を再構成してマーク重要性優先度316の変更を示すことができる。
【0073】
アクセス制御モジュール624は、制御装置204を使用して、第1のブックマーク302にデジタル権利の管理を適用することができる。起動モジュール626は、制御装置204及びディスプレイインターフェイス208を使用して、第1のブックマーク302内のアクティブスクリプト416を起動して、ディスプレイインターフェイス208上に表示された第1のマルチメディアブック304を修正することができる。メッセージモジュール630は、制御インターフェイス210を使用して、メッセージ414を含む第1のブックマーク302を図1の外部電子リーダシステム108上に表示されるように送信することができる。
【0074】
起動モジュール626は、アクティブスクリプト416にアクセスして記憶装置206から起動させることができる。ビルダモジュール604又は記憶モジュール612は、第1のブックマーク302及びマルチメディアコンテンツ402を記憶装置206に記憶することができる。
【0075】
電子リーダシステム100を、装置104内の追加機能装置として実現することもできる。例えば、場所モジュール602を、装置104内の追加機能装置とすることができる。電子リーダシステム100は、一例としてモジュール機能又は順序を記述する。モジュールを異なる方法で分割することもできる。例えば、場所モジュール602及びビルダモジュール604を統合することができる。モジュールの各々が、個別に及び他のモジュールとは無関係に動作することもできる。
【0076】
さらに、1つのモジュール内で生成されたデータを、相互に直接接続されていなくても他のモジュールが使用することもできる。例えば、描画モジュール608が、ビルダモジュール604から第1のブックマーク302を受け取って表示することができる。
【0077】
ここで図7を参照すると、本発明のさらなる実施形態における電子システムの動作方法700のフロー図を示している。方法700は、ブロック702において、行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するステップと、ブロック704において、第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するステップと、ブロック706において、行動パターンに基づいて第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするステップと、ブロック708において、第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、ブロック710において、マーク重要性優先度に基づいて表示を更新するステップとを含む。
【0078】
結果としての方法、処理、装置、機器、製品、及び/又はシステムは、簡単で、コスト効率が良く、複雑でなく、用途が広く、正確で、精密で、効率的であり、これらは、容易な、効率的な、及び経済的な製造、応用、及び利用のために公知の構成要素を適応させることによって実現することができる。
【0079】
本発明の別の重要な態様は、コストを削減し、システムを簡略化し、及び性能を向上させるという過去の傾向を本発明が有益にサポートしてサービス提供するという点である。
【0080】
結果的に、本発明のこれらの及びその他の有益な態様は、技術の状態を少なくとも次のレベルに推し進める。
【0081】
特定の最良の形態に関連して本発明を説明したが、当業者には、上述の説明に照らして多くの代替例、修正例、及び変形例が明らかであろう。従って、以下の特許請求の範囲に含まれる全てのこのような代替例、修正例、及び変形例を含むことを意図している。本明細書に記載し添付図面に示したこれらの全ての事項は、例示的かつ非限定的な意味で解釈すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子リーダシステムの動作方法であって、
行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するステップと、
前記第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するステップと、
前記行動パターンに基づいて前記第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするステップと、
前記第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、
前記マーク重要性優先度に基づいて前記表示を更新するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
第2のブックマークと前記第1のブックマークの間の共通点に基づいて、前記第2のブックマーク及び前記第1のブックマークでグループを形成するステップと、
前記グループを前記ディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のマルチメディアブックと第2のマルチメディアブックの間の共通点に基づいて、前記第2のマルチメディアブックの第2のブックマーク及び前記第1のブックマークでグループを形成するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
メッセージを含む前記第1のブックマークを、外部リーダシステム上に表示されるように送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のブックマークを生成するステップが、前記行動パターンのマーク関連メタデータ、マルチメディアコンテンツ、貨幣媒体、又はこれらの組み合わせを生成するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
画像処理システムの動作方法であって、
行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するステップと、
前記第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するステップと、
前記行動パターンに基づいて前記第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするステップと、
前記マーク重要性優先度、前記第1の特徴点、前記第1のマルチメディアブックの出版物識別子、又はこれらの組み合わせを含む前記第1のブックマークを記憶装置に記憶するステップと、
前記第1のブックマークをディスプレイ上に表示されるように描画するステップと、
前記マーク重要性優先度に基づいて前記表示を更新するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記第1のブックマークを、前記マーク重要性優先度の変更を示すようにサイズ変更するステップと、
前記第1のブックマークを、前記マーク重要性優先度の変更を示すように再構成するステップと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のマルチメディアブック上の前記第1の特徴点を識別するステップが、前記第1のマルチメディアブック上の場所の範囲、選択部分、又は単一の場所を有する前記第1の特徴点を識別するステップを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のブックマークにデジタル権利の管理を適用するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のブックマーク内のアクティブスクリプトを起動して、前記第1のマルチメディアブックを前記ディスプレイ上に表示されるように修正するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
行動パターンが閾値パターンに一致し又はこれを上回る場合、第1のマルチメディアブック上の第1の特徴点を識別するための場所モジュールと、
前記場所モジュールに結合された、前記第1の特徴点に対応する第1のブックマークを生成するためのビルダモジュールと、
前記ビルダモジュールに結合された、前記行動パターンに基づいて前記第1のブックマークのマーク重要性優先度にランク付けするためのランク付けモジュールと、
前記ランク付けモジュールに結合された、前記第1のブックマークを前記ディスプレイ上に表示されるように描画するための描画モジュールと、
前記描画モジュールに結合された、前記マーク重要性優先度に基づいて前記表示を更新するための更新モジュールと、
を備えることを特徴とする電子リーダシステム。
【請求項12】
前記ランク付けモジュールに結合された、第2のブックマークと前記第1のブックマークの間の共通点に基づいて前記第2のブックマーク及び前記第1のブックマークでグループを形成するためのマークグループモジュールと、
前記マークグループモジュールに結合された、前記グループを前記ディスプレイ上に表示されるように描画するためのグループ描画モジュールと、
をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ランク付けモジュールに結合された、前記第1のマルチメディアブックと第2のマルチメディアブックの間の共通点に基づいて前記第2のマルチメディアブックの第2のブックマーク及び前記第1のブックマークでグループを形成するブックグループモジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ビルダモジュールに結合された、メッセージを含む前記第1のブックマークを外部リーダシステム上に表示されるように送信するためのメッセージモジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のブックマークが、前記行動パターンのマーク関連メタデータ、マルチメディアコンテンツ、貨幣媒体、又はこれらの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記ランク付けモジュールに結合された、前記マーク重要性優先度、前記第1の特徴点、前記第1のマルチメディアブックの出版物識別子、又はこれらの組み合わせを少なくとも含む前記第1のブックマークを記憶装置に記憶するための記憶モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記更新モジュールに結合された、前記ディスプレイ上の前記第1のブックマークを前記マーク重要性優先度の変更を示すようにサイズ変更するためのサイズ変更モジュールと、
前記更新モジュールに結合された、前記ディスプレイ上の前記第1のブックマークを前記マーク重要性優先度の変更を示すように形状変更するための再構成モジュールと、
を備え、前記更新モジュールが、前記サイズ変更モジュール、前記再構成モジュール、又はこれらの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記場所モジュールが、前記第1のマルチメディアブック上の場所の範囲、選択部分、又は単一の場所を含む前記第1の特徴点を識別するためのものである、
ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記更新モジュールに結合された、前記第1のブックマークにデジタル権利の管理を適用するためのアクセス制御モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記更新モジュールに結合された、前記第1のブックマーク内のアクティブスクリプトを起動して前記第1のマルチメディアブックを前記ディスプレイ上に表示されるように変更するための起動モジュールをさらに備える、
ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−174262(P2012−174262A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−284302(P2011−284302)
【出願日】平成23年12月7日(2011.12.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.イーサネット
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】