説明

ブラウズ経歴とメディアプレイリストを統合する方法及びシステム

メディア再生装置においてメディアプレイリスト100と、メディアブラウズセッションのブラウズ経歴リストを維持する方法である。メディアプレイリスト100は装置での再生に利用可能な1以上のメディア文書に対する参照とプレイリスト100中の現在再生しているメディア文書を識別するプレイリストポインタ112とを含んでいる。ブラウズ経歴リストは、メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいる。第1のメディア文書の再生の終了と、メディア再生装置における第2のメディア文書の再生用のロードに応答して、方法は、第2のメディア文書を現在再生しているメディア文書として識別するようにプレイリストポインタ112を更新し、最も最近アクセスされた内容文書として第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するステップを含んでいる。方法はメディア再生装置のユーザに、メディアプレーヤに通常与えられるようなプレイリストに対するアクセスと、ウェブブラウザに通常与えられるような経歴リストを与え、それらは効率的で直感的なメディアブラウズを助長する一貫した方法で集積される。対応するメディア再生装置とソフトウェアプロダクトも与えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メディア文書、特にワールドワイドウェブのような分配された情報ネットワークを介して利用可能にされたメディア文書をブラウズする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ワールドワイドウェブは、分配された情報検索のための事実上の標準へ進歩している。オープンネットワーク化標準(ハイパーテキスト転送プロトコルHTTP)、グローバルリソース識別子(ユニバーサルリソースロケータURLまたはユニバーサルリソース識別子URI)、テキスト文書用の簡単なマークアップ言語(ハイパーテキストマークアップ言語HTML)の組合せによって、結合性の高い接続された情報ネットワークを構築するためのプラットフォームが可能である。最も普通には、ワールドワイドウェブにアクセスし、ブラウズするためのユーザのインターフェースはウェブブラウザソフトウェアアプリケーションにより提供され、マイクロソフトインターネットエクスプローラ、(早期のネットスケープナビゲータブラウザに基づく)ファイヤフォックス、およびオペラウェブブラウザにより与えられる。
【0003】
同時に、パーソナルコンピュータ装置の改良された音響及びグラフィック能力は、ブロードバンドインターネット接続のさらに広い有用性と共に、オーディオ及びビデオのような連続的なストリーミングメディアの分配と使用において増加している。
【0004】
この明細書中では、用語“文書”は一般的に、例えばウェブブラウザ、メディアプレーヤ、または他の適切なソフトウェアアプリケーションおよび/またはハードウェア装置の使用により、ユーザによって観察、再生または対話動作のためにレンダリングされることのできる種々のタイプの内容を指すために使用される。用語“文書”はそれ故、通常、テキスト、HTML、ワード処理、ポータブル文書フォーマット(PDF)、およびその他のタイプの静的内容の文書のような実質的に静的の文書を含んでいる。文書のよりダイナミックな形態には、ダイナミックHTML(DHTML)および他の形態のスクリプトされたまたはアニメーション化された内容が含まれており、市場で入手可能なフラッシュプレーヤのようなアプリケーションにより再生可能な文書を含んでいる。メディア文書はストリーミングオーディオ及びビデオのようなアイテムと、自蔵のオーディオ及びビデオファイルを含んでいる。全てのこれらの形態の電子文書と、技術で良く知られている他のタイプは、実時間のレンダリングのためにインターネットでストリーミングされ、コンピュータメモリおよび/または磁気或いは光学記憶媒体中にファイルとして記憶されるこを含めた種々の形態での転送と記憶が可能であることが認識されよう。このような文書は最初から最後まで連続的なレンダリングのために、完全で自蔵されることができ、または大きいオーディオ文書の1部分或いは映画または他の大きいビデオファイルからの1シーンのような、選択された部分だけがストリーミングおよび/またはダウンロード可能な形態でユーザに提供される場合のように、不完全な形態で転送および/または記憶されることができる。
【0005】
大部分のウェブブラウザアプリケーションは個々のメディア文書を再生するための他のソフトウェアアプリケーションとの拡張、プラグインおよび/またはインターフェースをサポートする一方で、多数のメディア文書のより一般的な管理及び再生は典型的に、メディアプレーヤアプリケーションを使用して実行される。このようなメディアプレーヤアプリケーションはマイクロソフトウィンドウズ(登録商標)メディアプレーヤ、アップルのiTunes、およびリアルネットワークのリアルプレーヤ製品により例示される。
【0006】
ウェブブラウザとメディアプレーヤアプリケーションの多くの使用者により認識されているように、ウェブブラウザおよびメディアプレーヤにおいて、ユーザモデルと、対応するユーザインターフェースとの間には多数の大きな違いが存在する。ワールドワイドウェブの使用はHTMLの普及から生じたブラウズモデルに基づいており、これによって次に、ワールドワイドウェブ上の他の関連される文書へユーザを導くハイパーリンクをウェブベースの文書が含むことが可能になる。ユーザがハイパーリンクにしたがうことを可能にするのと同様に、ブラウズモデルは通常、ブラウズ経歴を含んでおり、それにおいては最も最近観察された文書は、グラフィックボタンまたはコントロールキーの”バック”および”フォワード”のようなインターフェース素子のユーザによる動作によって検索されることができる。ハイパーリンクされたリソースと対話するユーザのアクセスパターンが高い反復度を有することが発見されたとき、最近観察されたリソースへのアクセスを可能にするユーザインターフェースは使用可能なナビゲーションを勧告される。
【0007】
他方で、メディアプレーヤアプリケーション中の主要な模範はプレイリストである。名称が示すように、プレイリストは、メディア文書のリスト、行列またはシーケンスである。プレイリストは例えば、音楽のアルバム、またはテレビジョンプログラムまたは映画を形成する一連のシーン或いはシーケンスの順序付けされたトラックリストであることができる。大部分のメディアプレーヤアプリケーションはまた、ユーザがあつらえのプレイリストを作成すること、例えば彼らの好みの音楽アイテムまたは共通のテーマを有するオーディオおよび/またはビデオアイテムを選択することを可能にする。プレイリストは多くの目的で使用されることができるが、全てのプレイリストが共通して有する特徴は、少なくともユーザの見解から、グループ化を動機付けるための何か共通したものを有するメディア文書を共にグループ化し、および/または彼らがメディア文書が典型的に再生される特定の順序またはシーケンスを規定することである。通常の動作モードでは、メディアプレーヤアプリケーションはプレイリストの各メディア文書を再生し、それにより現在再生している文書が完了すると、その次のメディア文書の再生が自動的に開始する。これはプレイリストにより規定されているシーケンスではなく、ランダム化された順序でメディア文書を再生するように、メディアプレーヤアプリケーションがランダムまたは“シャッフル”モードで動作しているときでさえもその状態を維持する。
【0008】
少なくとも部分的に、異なるユーザモデルがウェブブラウザおよびメディアプレーヤにより使用される理由は、最近まで、連続的なメディア文書からのハイパーリンク化を可能にするためのHTMLに等価のマークアップ言語がなかったことである。したがって、連続的なメディアは従来、ウェブが推進するブラウズのユーザモデルに一致していない。この制限を解決するために、本発明者により開発されている連続メディアマークアップ言語(CMML)のような、メディア文書およびその他の時間的に連続的なリソースに対するマークアップ言語が開発中である。CMMLはハイパーリンクとメタデータを提供し、メディア文書中に埋設されることができ、したがって、これらを効率的に“ウェブエネーブル”する。それによってこれはメディア文書を含むようにウェブブラウズの模範を拡大し、これらをウェブにおける第1級のアクチブシチズンにする。
【0009】
したがって、メディアソースの新しいウェブが出現し、それによってユーザが既存のウェブブラウズ模範に類似する方法でメディア文書を“サーフィン”することを可能にするためのメディアブラウザの開発を必要とすることが予測される。現在のメディアプレーヤは典型的に彼らのユーザインターフェースまたは内部アーキテクチャでハイパーリンクおよびブラウザ状のナビゲーションをサポートせず、ブラウズ可能なメディアをサポートするための第1のステップはスクリーン上にハイパーリンクを表示し、それらをアクチブに(即ち“クリック可能に”)することである。しかしながらこれは現在のメディア文書からのハイパーリンクの付勢がどのようにしてメディアプレーヤのプレイリストと対話するかの問題を提起する。
【0010】
ブラウズ可能なメディアサポートをメディアプレーヤに付加するための別の方法は、メディアプレーヤの能力をウェブブラウザに付加することであろう。しかしながら、ウェブリソースとしてプレイリスト(即ちウェブサーバからダウンロード可能でリンク可能な文書オブジェクトとして提供されるプレイリスト)を提供することが望ましいことが認識されると、このようなプレイリストがどのようにしてウェブブラウザの経歴と対話すべきであるかが不明瞭になる。
【0011】
前述の説明から認識されるように、最も容易で明白な方法で、単にメディアプレーヤまたはウェブブラウザアプリケーションを拡張することは、メディアブラウザアプリケーションに対するユーザの要求を完全には満足させない。特に、両タイプのアプリケーションで同じ目標を達成しようと望むとき、プレイリストとブラウズ経歴の2つのユーザインターフェースの模範の間でユーザが精神的に切り換える必要があることは厄介である。ユーザの見解から、経歴を通してのブラウズと、プレイリストを通してのナビゲーションは好ましくは、(経歴を通して)過去にビジットした文書または(例えばプレイリストを介して)将来再生するために待ち行列される文書をアクセスするのに最大の便宜性を与えるシームレスな一体化された動作である必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、メディアブラウザの構成において、一貫したユーザの経験を与える、使用可能なユーザインターフェースを提供するためにプレイリストと経歴リストの機能を一体化することによって、ウェブブラウズとメディア再生の異なる模範を解決する必要がある。例えば、メディアブラウザのユーザは、“バック”ボタンの付勢によって彼らが先に観察したメディア文書に戻ることを期待する可能性がある。ユーザはまたプレイリストの“アップ”および“ダウン”のユーザインターフェース素子により、彼らが特別な順序で再生するように構成されているメディア文書の待ち行列を通して彼らが移動すべきであることを合理的に期待する可能性がある。ユーザはさらに彼らのブラウズまたはプレイリストの予測を妨害せずに、彼らのブラウズ経歴またはプレイリスト中の任意のアイテムを直接選択できるように望む可能性もある。
【0013】
したがって、本発明の目的は、メディアブラウザのプレイリストとブラウズ経歴とを一体化する必要性を解決することである。
【0014】
この明細書中の文書、装置、動作または知識についての説明は、本発明の文脈を説明するために行われ、任意のこの資料が従来技術のベースまたはここでの任意の説明の優先日以前の関連技術の共通した一般的知識、または添付の特許請求の範囲の一部を形成するための許可として理解されてはならないことが認識されよう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
1特徴では、本発明はメディア再生装置においてメディアブラウズセッションのメディアプレイリストと、ブラウズ経歴リストを維持する方法を提供し、メディアプレイリストは装置での再生に利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照と、プレイリスト中の現在再生しているメディア文書を識別するプレイリストポインタと、メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照とを含んでいるブラウズ経歴リストとを含んでおり、その方法は第1のメディア文書の再生の終了と、メディア再生装置における第2のメディア文書の再生のためのロードに応答し、
第2のメディア文書を現在再生しているメディア文書として識別するようにプレイリストポインタを更新し、
最も最近アクセスされた内容文書として第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するステップを含んでいる。
【0016】
したがって、本発明はプレイリストおよびブラウズ経歴が再生に利用可能な文書を表すための直交方法であり、ユーザは彼らのメディアブラウズの必要性にしたがって両方法に対してアクセスすることを希望することを認識する。
【0017】
本発明は、それ故その種々の実施形態において、ユーザによる使用のためのブラウズ経歴動作(例えば”バック”および“フォワード”)と、プレイリストナビゲーション動作(例えば“アップ”および“ダウン”)の両者を行うことができ、これらを別々のエンティティとして設定できる。プレイリストとブラウズ経歴の違いは、プレイリストは将来観察するためのアイテムの待ち行列であり、経験の連続性を提供するのに対し、ブラウズ経歴は過去にビジットしたアイテムのリストであり、以前の経験に対して迅速なアクセスを行うことであることを本発明者は認識している。プレイリストの場合には、アイテムを明白に並べることにより、ユーザは以前のアイテムが再生を終了した時に特定のメディアアイテムを観察するようにアプリケーションに求める。他方で、経歴リストはブラウズ中に、ユーザにより行われる動作に基づいて構成される。
【0018】
これらの2つの模範は実質的に直交しており、ユーザの見解から相補的な機能を行うので、非常に望ましく、両者をユーザに提供することができる。本発明の好ましい実施形態によれば、プレイリストとのユーザの対話は、ブラウズ経歴において前後の移動のような適切なブラウズ動作によってプレイリストで現在再生されているアイテムに対して対応する変化が生じる場合、ブラウズ経歴スタックの更新を行う。
【0019】
したがって、本発明により提供される利点は、現在再生中のメディア文書が変化するとき、対応する更新を行うことによってプレイリストと経歴リストとの間で一貫性を維持しながら、ユーザに両者の模範に対するアクセスを提供するためにプレイリストと経歴リストをリンクすることである。
【0020】
メディア再生装置は本発明の方法を実行するように構成されたパーソナルコンピュータが動作するメディアブラウズソフトウェアであってもよい。しかしながら、ポータブルまたはハンドヘルドPCおよび主にメディアの再生に専用の装置を含んだポータブルデジタルメディアプレーヤが人気を増していることが当業者により認識されよう。さらに、無線電話およびデータ転送機能を組み込んだポータブル及びハンドヘルド装置もウェブブラウズ、eメール、メディア再生を含めた種々の付加的な能力の提供が増加している。それ故、用語“メディア再生装置”はメディア再生に適切な技術で知られている全てのこのような装置を含むことが意図されることを理解すべきである。
【0021】
第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、第1のメディア文書の再生が完了した結果であり、第2のメディア文書はプレイリスト中で参照される次のメディア文書である。プレイリスト(即ちプレイリストの通常の機能)を通しての再生の自動前進によって、経歴リストに対して対応する更新が行われ、それによって一貫したユーザ経験が確実にされる利点がある。
【0022】
その代わりに、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択した結果であり、第2のメディア文書はユーザによって選択された新しいメディア文書である。再度述べると、この方法によるプレイリストの通常の良く知られた使用により、経歴リストに対して対応する適切な更新が行われる利点がある。
【0023】
少なくとも第1のメディア文書は例えばCMMLのようなマークアップ言語を使用してウェブエネーブルされることができ、それによって第1のメディア文書は、第2のメディア文書に対してアクチブリンクを提供する少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含んでおり、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、ユーザが前記リンクを付勢した結果である。埋設されたマークアップ素子はCMMLマークアップ素子であり、マークアップ素子はハイパーリンクを含むことが好ましい。
【0024】
認識されるように、ウェブエネーブルされたメディア文書について、埋設されたリンクを付勢する動作におけるユーザの精神的モデルは通常のメディアプレーヤの経験ではなく普通のウェブブラウズ経験に基づく可能性が大きい。
【0025】
したがって、“リンクからの”文書を経歴リストへ付加することはユーザには自然に見える。しかしながら、本発明の好ましい実施形態による方法は、プレイリストで現在再生中のアイテムに対する対応する更新がプレイリストと経歴リストとの間で一貫性を維持することによりユーザの経験の連続性を確実にするという利点を提供する。
【0026】
好ましくは、プレイリストが第2のメディア文書に対する参照を含まない場合には、プレイリストポインタを更新するステップは、第2のメディア文書に対する参照をプレイリストに付加するステップを含んでいる。
【0027】
特に好ましい実施形態では、プレイリストは、階層の次に高いレベルのペアレントメディア文書と関連される各サブリストの階層を含んでいる再帰的なプレイリストである。第1のメディア文書は、第2のメディア文書に対する参照を含むサーバ側のプレイリストに対してアクチブリンクを提供する少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含むことができ、前記リンクに対するユーザの付勢に応答して、プレイリストポインタの更新ステップは、
第1のメディア文書に関連されるサブリストとして、階層へサーバ側のサブリストを付加し、
サーバ側のプレイリストで参照される前記第2のメディア文書を識別するためにプレイリストポインタを更新するサブステップを含んでいる。
【0028】
この状態では、第2のメディア文書はサーバ側のプレイリストの第1の文書であってもよい。代わりに第2のメディア文書は、サーバ側のプレイリストに対するリンクを提供する埋設されたマークアップ素子中で識別されるサーバ側のプレイリストのメディア文書であってもよい。この構成によって、サーバ側のプレイリストへのハイパーリンクがサーバ側のプレイリスト中の任意の文書を参照でき、その再生はサーバ側のプレイリストのダウンロードに後続して開始する利点がある。
【0029】
典型的にサーバにおけるサーバ側のプレイリストをユーザが変更することができないので、ユーザのブラウズ経験の一貫性を確実にするために、サーバ側のプレイリストが不変として扱われることが特に好ましい。しかしながら、プレイリストを変更する動作はトップレベルのプレイリストで可能にされることができ、プレイリスト中のアイテムの付加、消去またはその他の方法の変更を行うためのユーザ動作および/またはメディアブラウズセッション中にユーザが行う動作の指令から生じることができる。
【0030】
好ましい実施形態では、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、ユーザがメディアブラウズセッションの先のメディア文書の再生をリクエストした結果であり、メディアプレイリストとブラウズ経歴を維持する方法はさらに、前記ユーザのリクエストに応答して、
ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索し、
現在再生中のメディア文書として、第1のメディア文書を識別するためのプレイリストポインタを更新するステップを含んでいる。認識されるように、この態様はユーザにより予測される通常のウェブブラウザの”バック”ボタンの機能と一貫している。
【0031】
好ましくは、前記第1及び第2のメディア文書に対する参照はそれぞれURIまたはURLの1つを含んでいる。
【0032】
ユーザのメディアブラウズセッションは、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードに応答して、プレイリストポインタを反復的に更新し、ブラウズ経歴を更新し、および/またはユーザがメディアブラウズセッション中に先のメディア文書の再生をリクエストするのに応答して、ブラウズ経歴リストから参照を検索し、プレイリストポインタを更新する処理を含んでいる。即ち、本発明の実施形態は典型的なウェブブラウザアプリケーションを通して実行されるときの通常のウェブブラウズセッションに類似するメディアブラウズセッションを提供することが好ましい。
【0033】
別の特徴では、本発明はメディアブラウズセッション中にメディア文書を再生するためのメディア再生装置を提供し、その装置は、
装置で再生するのに利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照と、プレイリスト中で現在再生中のメディア文書を識別するプレイリストポインタとを含んでいるメディアプレイリストと、
メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいるブラウズ経歴リストと、
メディアプレイリストを維持する手段と、
ブラウズ経歴リストを維持する手段とを具備しており、
前記維持する手段は、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードに応答して、現在再生中のメディア文書として、第2のメディア文書を識別するためにプレイリストポインタを更新し、最も最近アクセスされた内容文書として、第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するように構成されている。
【0034】
メディア再生装置は、例えばデスクトップまたはポータブルのパーソナルコンピュータが動作する適切なメディアブラウズソフトウェアであってもよく、または代わりに主としてメディア再生に専用のポータブルデジタルメディアプレーヤ、あるいは無線電話および/またはデータ転送のような付加的な機能を有するその他のポータブルまたはハンドヘルド装置であってもよい。典型的にメディアプレイアック装置は、オーディオ信号を発生および増幅するのに適した電子回路と、スピーカおよび/またはヘッドホンソケットまたはそれに類似するものを含めたオーディオ出力インターフェースを含んでいる。装置はまた典型的にビデオ信号を発生するための回路と、LCDディスプレイまたはCRTディスプレイのような表示装置とを含むビデオ出力インターフェースを含んでいる。メディアプレイアック装置はまた、キーボード、マウス、タッチスクリーンおよび/または装置に入力を行うのに適したその他のボタンまたは制御装置等の1以上のユーザ入力装置を含んでいることが好ましい。
【0035】
メディアプレイリストとブラウズ経歴を維持する手段は、メディアプレイリストとブラウズ経歴を維持する機能を行うための実行可能な命令を含む、メディア再生装置の少なくとも1つの中央処理装置において実行される1以上のソフトウェアコンポーネントを含んでいることが好ましい。
【0036】
第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは第1のメディア文書が再生を終了した結果であり、第2のメディア文書はプレイリストで参照される次のメディア文書である。
【0037】
好ましい実施形態では、メディア再生装置は、プレイリストに含まれるメディア文書のリストを有するプレイリストディスプレイと、ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択することを可能にし、それによって第1のメディア文書の再生の終了と第2のメディア文書としてユーザにより選択された新しいメディア文書のロードを行う手段とを含んでいる。ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択する手段は好ましくは、再生装置の1以上の入力装置と、ユーザ入力の検出およびプレイリストからの新しいメディア文書の選択を行うための実行可能な命令を含んでいる装置の中央処理装置で実行する1以上のソフトウェアコンポーネントとを含んでいる。例えば、ユーザはプレイリスト中の選択されたメディア文書を強調及び付勢するためのマウスのような入力装置を使用することができる。通常のユーザインターフェースモデルにしたがって、選択はユーザがマウスでダブルクリックすることを含むことができる。
【0038】
プレイリストから新しいメディア文書を選択する手段は、典型的にメディアプレーヤアプリケーションにおいて与えられる対応するユーザインターフェース特性にしたがって、“次へ”と”以前へ”の制御の実行を含んでいることが好ましい。
【0039】
特に好ましい実施形態では、第1のメディア文書は、アクチブリンクを第2のメディア文書に与える少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含むことができ、メディア再生装置はユーザがアクチブリンクを選択して付勢することを可能にし、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードを行うように構成されたメディアディスプレイを含むことができる。埋設されたマークアップ素子は好ましくはCMMLマークアップ素子であり、アクチブリンクは好ましくはハイパーリンクである。ハイパーリンクはディスプレイのクリック可能な領域として再生期間中にメディアディスプレイ上に表示されることができ、それは第1のメディア文書の再生期間中に永久的または一時的に利用可能である。
【0040】
プレイリストが第2のメディア文書への参照を含まない場合には、メディアプレイリストを維持する手段は第2のメディア文書に対する参照をプレイリストに付加するように構成されることが好ましい。
【0041】
好ましい実施形態では、プレイリストは階層の次に高いレベルのペアレントメディア文書と関連される各サブリストの階層を含んでいる再帰的なプレイリストであり、メディア再生装置のプレイリストディスプレイは、ユーザがプレイリストディスプレイ中で可視であるか否かを選択することを可能にするために、コラプス可能なリストの形態で各サブリストがそのペアレントメディアと視覚的に関連されている階層プレイリストディスプレイを含んでいる。有効に、連続的な再生期間中にメディア再生装置により再生されるメディア文書のシーケンスは階層プレイリストディスプレイでリストされている可視的な文書に対応している。したがって、本発明の好ましい実施形態では、ユーザは各サブリストを選択的に拡張またはコラプスすることによって、サブリストに含まれるメディア文書がプレイリスト文書の連続的な再生期間中に次々に再生されるか否か、または代わりに高いレベルのペアレント文書だけが再生されるかを決定することができる。メディア再生装置の“次へ”および”以前へ”の機能の動作は好ましくは階層的プレイリストディスプレイと対応している。
【0042】
典型的に、経歴リストはスタックとして構成され、経歴リストを維持する手段は第1のメディア文書に対する参照をスタックに与える行うことにより、第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するように構成されている。
【0043】
維持する手段は、好ましくはさらにユーザがメディアブラウズセッションで以前のメディア文書の再生をリクエストし、そのリクエストに応答して、ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索し、現在再生中のメディア文書として第1のメディア文書を識別するようにプレイリストポインタを更新することを可能にするように構成されている。好ましくは、ユーザのリクエストは”バック”ボタンのようなユーザインターフェース制御の付勢により受取られる。経歴リストがスタックとして構成されている場合、ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索するステップは参照をスタックからポップバックするステップを含んでいることが好ましい。
【0044】
別の特徴では、本発明はまた、メディア再生装置で実行されるときにコンピュータの実行可能な命令コードを含んでいるコンピュータプログラムプロダクトを含み、装置に本発明の実施形態にしたがった方法のステップを行わせる。幾つかの実施形態では、コンピュータの実行可能な命令コードは、メディアブラウズ機能を付加するため標準的なウェブブラウザへの拡張またはプラグインとして与えられることができる。代わりに、コンピュータの実行可能な命令コードはPDA、パケットPC、デジタルオーディオプレーヤ、無線電話ハンドセット等のポータブルまたはハンドヘルドの装置で実行するように構成されることができ、前記ポータブルまたはハンドヘルド装置に本発明の実施形態にしたがった方法のステップを実行させる。
【0045】
さらに別の特徴では、本発明は、装置での再生に利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照を含むメディアプレイリストを有するメディアブラウザと、ゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいるブラウズ経歴リストとを含むメディア再生装置を提供し、
それにおいて、メディアブラウザは、メディアブラウズセッション期間中にユーザのブラウズ及び再生動作に応答して、ユーザが一貫したメディアブラウズ及び再生経験を与えられるように、メディアプレイリスト及びブラウズ経歴リストの一体化された更新を行うように構成されている。
【0046】
メディアブラウザは好ましくは、メディアプレイリストをナビゲートするための第1の1対の相補的なユーザ制御と、ブラウズ経歴リストをナビゲートするための第2の1対の相補的なユーザ制御とを含み、それによってメディアブラウザは、1以上の前記ユーザ制御による付勢に応答して、メディアプレイリストおよびブラウズ経歴リストの一体化された更新を行うように構成される。特に好ましい実施形態では、第1の1対の相補的なユーザ制御は“次へ”および”以前へ”制御を含み、第2の1対の相補的なユーザ制御は”フォワード”および”バック”制御を含んでいる。
【0047】
装置での再生に利用可能なメディア文書は、例えばオーディオパッセージまたはビデオセグメントまたはシーンのようなメディア文書内のメディアのセグメントの開始をマークできる埋設されたメタデータ素子を有するメディア文書を含むことができる。このような埋設されたメタデータ素子は例えばAnnodexフォーマットにしたがってフォーマットされたメディア文書で提供されることができる。
【0048】
本発明のさらに好ましい特徴及び利点は、本発明の好ましい実施形態についての以下の説明から当業者に明白であり、この説明は任意の前述の説明または特許請求の範囲で規定されている本発明の技術的範囲を限定するものと考えてはならない。
【0049】
本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明は、ウェブエネーブルされたメディア文書の一体化された再生及びブラウズを行うために、汎用目的のコンピュータハードウェアで使用するためのソフトウェアエネーブルされた装置または実行可能なソフトウェアアプリケーションであるメディアブラウザの構成に関する。ウェブエネーブルされたメディア文書は、アクチブリンクを他のメディアに提供する埋設されたマークアップ素子を有するメディア、または別のタイプの内容文書を含んでいる。このような埋設されたマークアップ素子は、例えば連続的なメディアマークアップ言語(CMML)を使用して与えられることができ、それはメディア文書中に埋設されることのできるハイパーリンク及びメタデータを提供する。しかしながら、典型的なウェブブラウズセッションは、埋設されたマークアップ素子を含まないHTML文書と通常のメディア文書を含む種々の異なるタイプの内容文書のアクセスを含むことができることが認識されよう。したがって本発明の実施形態は複数の異なるタイプのメディアおよびその他の内容の文書により動作することができる。
【0051】
メディアブラウザの構成において、1つの方法はユーザが使いやすいアプリケーション設計で開始し、メディアのブラウズに必要とされる付加的な機能を与えるためにアプリケーションを拡張する方法である。したがって、1つの可能な方法は、ウェブブラウザ機能を含むようにメディアプレーヤアプリケーションを拡張するか、またはメディアプレーヤの機能を提供するようにウェブブラウザアプリケーションを拡張する方法である。ウェブブラウザがユーザのブラウズ活動のナビゲート可能な記録を維持するためのブラウズ経歴を使用しながら、メディアプレーヤは再生のためのメディアリソースを組織化するためのメディアプレイリストの概念を使用する。
【0052】
本発明の好ましい実施形態によれば、メディアプレイリストとブラウズ経歴の2つの概念はメディアブラウザ内で保持され、一体化される。例えばユーザが”バック”および”フォワード”ボタンのような使い慣れたインターフェース素子を使用してこれらのブラウズ経歴をナビゲートでき、また“アップ”および“ダウン”ボタンのような同様に使い慣れたメディアプレーヤ制御を使用してプレイリストをナビゲートできることが望ましいと考えられている。
【0053】
図1はプレイリスト100内のブラウズメディアリソースに関係する動作を概略的に示している。例示的なプレイリスト100は5つのプレイリストアイテム102、104、106、108、110を含んでいる。各プレイリストアイテムはメディアブラウザアプリケーションによる再生に利用可能なメディア文書に対する参照を含んでいる。その参照は典型的に、ファイル名またはさらに好ましくはユニバーサルリソースロケータ(URL)またはユニバーサルリソース識別子(URI)のようなメディア文書の適切な識別子である。例えば、プレイリストアイテム102はメディア文書example1.mp3に対する参照を含んでいる。同様に、プレイリストアイテム104はメディア文書example2.oggに対する参照を含んでおり、プレイリストアイテム108はメディア文書example4.aiffに対する参照を含んでおり、プレイリストアイテム110はメディア文書example5.auに対する参照を含んでいる。プレイリストアイテム102、104、106、108、110により参照されるメディア文書は埋設されたマークアップ素子を含まない全て連続的なメディア文書であり、それ故メディアブラウザアプリケーションのユーザによるブラウズ活動の基礎を形成することはできない。
【0054】
しかしながら、プレイリストアイテム106はウェブエネーブルされたメディア文書であるメディア文書example3.anxを参照する。ブラウズツリー114により示されているように、ファイルexample3.anxはユーザが他の類似のウェブエネーブルされたメディア文書をブラウズすることを可能にする。図1に示されている例では、ユーザはbrowse3-1.anxへ、その後browse3-2.anxへブラウズされ、次に経歴スタック(browse3-1.anx)へ戻ってブラウズされ、その後browse3-3.anxへブラウズされ、それからbrowse3-4.anxと、browse3-5.anxへブラウズされ、browse3-4.anxへ戻ってブラウズされ、最終的にbrowse3-6.anxで終了した。その後、ユーザは文書browse3-6.anxが再生を終了することを可能にし、メディアブラウザアプリケーションはプレイリストアイテム108のexample.aiffにより参照される文書の再生に移る。図1に示されているように、メディアプレイリスト100はまたプレイリスト中の現在再生中のメディア文書を識別するプレイリストポインタ112も含んでおり、これは先に説明で示した活動に後続するプレイリストアイテム108である。
【0055】
本発明の好ましい実施形態によれば、ウェブエネーブルされたメディア文書はAnnodexフォーマットで与えられ、このようなファイルはCMMLを使用して作成されることができる。この明細書内では、Annodexフォーマットメディア文書は.anx拡張子を有するファイル名を有する。対応するロード可能なプレイリスト、例えばサーバ側のプレイリストはファイル名拡張子.asxを使用する。Annodexフォーマット化されたファイルは、例えばオーディオパッセージまたはビデオシーンのようなメディア内容の定められたセグメントの開始をマークする埋設されたメタデータ素子を含むことができる。したがってこのように注を付けられたメディア文書の1つの利点は、メディア文書のこのような内部でマークされたセグメントに対して直接的に再生またはブラウズを開始する能力にある。さらに単一のメディア文書は、文書内の個々の各セグメント、パッセージまたはビデオシーンへの直接のアクセスを行うプレイリストとして表されることができる。
【0056】
本発明の実施形態にしたがって、ブラウズ経歴114は別々のプレイリストアイテムとしてみなされる。ユーザが特定のプレイリストアイテムにより参照される文書内のハイパーリンクを付勢するとき、オリジナルアイテムに対する参照はブラウズ経歴と置換される。したがって、前述の例では、オリジナルプレイリストアイテムはメディア文書example.anxを参照し、それはユーザが最初にbrowse3-1.anxへブラウズされたときにブラウズ経歴114と置換された。
【0057】
プレイリスト100で例示されているように、経歴スタック全体は大きいプレイリストアイテムとしてユーザインターフェースに表示される。経歴スタック中に第1または最後のアイテムだけを表示するような別の実行方法は、経歴スタック中の中間アイテムへのアクセスを”バック”ボタンの使用に限定する。メディアプレーヤの通常の使用模範にしたがって、経歴スタック中の各アイテムはプレイリストインターフェースから直接選択可能であるべきである。
【0058】
本発明の好ましい実施形態はまた、通常ウェブブラウザに関連されるナビゲーション機能をユーザに提供する。ブラウズ経歴はウェブブラウザの基本的なナビゲーション原理であり、ハイパーリングに従い、URIを直接的にアドレスバーへタイプし、ブラウザ経歴を前後に移動するなどのような使いやすいブラウザ機能はユーザの期待にしたがって動作を続けなければならない。ウェブエネーブルされたメディア文書は、プラグインまたは拡張ソフトウェアモジュールを介してウェブブラウザでサポートされることができるが、メディアの再生が利用可能にされると、本発明を実施するメディアブラウザはメディアプレイリストも再生できなくてはならない。このようなプレイリストは例えばウェブサーバから与えられたオブジェクト、即ちサーバ側のプレイリストとして与えられることができる。それ故、このようなプレイリストがどのようにしてこのようなメディアブラウザによりあつかわれるべきかという問題が生じる。
【0059】
本発明の好ましい実施形態では、サーバ側のプレイリストは、メディアプレーヤの典型的な機能とは対照的に、不変のリソースとみなされ、即ちプライリストでは編集は許容されない。図2はブラウズ行為(アクティビティ)200を示しており、ここではユーザは1点で、example4.asxという名称の不変のプレイリスト202へブラウズされている。例示的な行為200では、不変のプレイリスト202へのブラウズ後、ブラウザは通常のメディアプレーヤ機能にしたがって、プレイリストのメディアファイルを順次再生する。図2に示されている例200では、プレイリスト202はウェブエネーブルされたメディア文書play5.anxに対する参照を有するアイテム204を含んでいる。これにより、ユーザはウェブエネーブルされたメディア文書に埋設されているハイパーリンクにしたがうことが可能であり、例えばユーザがexample5.htmlまたはexample6.anxのようなプレイリストの外部へナビゲートすることが可能にされる。
【0060】
種々の実施形態では、本発明はブラウズ経歴及びメディアプレイリストを一体化する。特に少なくともユーザの見解から、経歴リストの助けによるハイパーリンクされたリソースのブラウズは、メディアプレイリストの使用を通して再生中のメディア文書に対する異なる模範を表す。したがって、メディアブラウザのアプリケーションのユーザインターフェースはこれらの2つの実質的に直交の使用模範をサポートすることが好ましい。
【0061】
それ故、好ましい実行は、いつでも新しいメディア文書がロードされ、そのロードはハイパーリンクを付勢し、プレイリスト中の異なるファイルをダブルクリックするとき、または先のものが終了して次のプレイリストアイテムへ移動するときに行われる誘導原理に基づいており、先に観察されたメディア文書は例えば文書に対する参照をブラウズ経歴スタックに対して行うことによってブラウズ経歴に付加されなければならない。
【0062】
特に、第1のメディア文書の再生が終了し、第2のメディア文書がプライバックのためにメディアブラウザにロードされるとき、プレイリストポインタは第2のメディア文書を現在再生中のメディア文書として識別するために更新されるべきであり、ブラウズ経歴リストは第1のメディア文書に対する参照を最も最近アクセスされた内容文書として含むように更新されるべきである。
【0063】
新しい(即ち第2の)メディア文書が、ユーザがハイパーリンクを付勢した結果としてロードされるならば、第2のメディア文書は現在のプレイリスト中に含まれない場合もあり得る。したがって、これらの状態では、本発明の好ましい実施形態にしたがって、第2のメディア文書に対する参照は自動的にプレイリストに付加され、プレイリストポインタは新しく付加された文書を指すように更新される。
【0064】
図1に戻ると、メディアプレイリストとブラウズ経歴をメディアブラウザ中に維持するためのこの一体化された方法にしたがって、図1を参照して説明した動作に続いて、経歴リストは(最も最近アクセスされたメディア文書から早期にアクセスされたメディア文書までの順番でリストされている)次のような参照、即ちbrowse3-6.anx、browse3-4.anx、browse3-3.anx、browse3-1.anx、example3.anx、example2.ogg、example1.mp3を含んでいる。プレイリストポインタ112により示されている現在再生中の文書はexample4.aiffであり、この文書の再生の終了に続いて、文書に対する参照はアイテム110の経歴リストスタックに対して行われ、アイテム110の再生example5.auが開始する。
【0065】
同様に、図2を参照して前述したブラウズ行為200に対応する経歴リストが決定されることができる。この場合、現在再生中のメディア文書がexample6.anxであると仮定すると、経歴リストは(最も最近のものから早期にアクセスされたものの順序で)play5.anx、play2.au、play2.mp3、play2.aiff、play1.ogg、example4.asx、example2.anx、example1.htmlを含んでいる。ブラウズ動作期間中にアクセスされた全てのメディア文書はまたプレイリスト中にも現れ、ユーザに任意のこれらのメディア文書へ直接進む別の手段を提供する。
【0066】
図2に示されている例のブラウズ行為200はしかしながら、ブラウズ経歴とプレイリストユーザインターフェース模範を十分に一体化するために解決されなければならない更に別の問題を強調している。特にユーザがサーバ側のプレイリストへブラウズすることが可能であるので、このようなプレイリストが一貫した便利な方法でユーザインターフェースで提示されることが必要である。
【0067】
好ましい実施形態でユーザに利用可能な1つの選択肢は、サーバ側のプレイリストのようなロードされたプレイリストを別々のエンティティとみなし、ユーザが新しいプレイリストと対話するためメディアブラウザ中に新しいウィンドウを開くことである。このような態様はウェブブラウザの新しいウィンドウ中のハイパーリンクにより参照される文書を開くことに明らかに類似している。しかしながら、この第1の選択肢は、通常のウェブブラウザの実行でのように、新しいプレイリストをオリジナルプレイリストから切断し、新しいウィンドウが空のブラウズ経歴スタックと共に開かれる。したがって、ユーザの以前のブラウズ経験はオリジナルウィンドウの経歴スタック中に保持されるが、この経歴はオリジナルプレイリストとだけの関連性を維持し、新しいプレイリストウィンドウからアクセスされることはできない。
【0068】
したがって、本発明の特に好ましい実施形態はまた再帰的なプレイリストを提供し、ここではサーバ側のプレイリストのようなロードされたプレイリストはオリジナルプレイリスト内のアイテムとして表示される。特に、再帰的なプレイリストはサブリストの階層を含んでおり、それにおいて各サブリストは次に高いレベルの階層のペアレントメディア文書に関連される。一般的に、サブプレイリストのペアレントメディア文書はサーバ側のプレイリストを含んでいる文書であり、ユーザがしたがうリンクにより参照される。
【0069】
ユーザは通常、プレイリストを変更、またはサーバへアップロードする許可をもたないので(このような変更はともかく他のユーザのブラウズ経験に影響する可能性がある)、ロードされたプレイリストはメディアブラウザにより不変のプレイリストとみなされることが好ましい。プレイリストアイテムを付加または消去するような、プレイリストを変更する動作はトップレベルのプレイリストのみにおける動作に限定される。論理的に、トップレベルのプレイリストはその内容がユーザによって規定される唯一のプレイリストであり、したがって、これは可変であると考えられるべき唯一のプレイリストである。この制限はプレイリストを変更する動作が一貫した態様を示し、それによってトップレベルのプレイリストだけが変更されることを確実にする。
【0070】
図3は、本発明の好ましい実施形態によるサーバ側のプレイリスト304に対するブラウズプロセスを示すブラウズ活動302を含むプレイリスト300を示している。図4および5は対応する階層的プレイリストを示している。ブラウズ活動302の期間にユーザはbrowse3-1.anxからサーバ側のプレイリスト304を含んでいるbrowse3-3.asxへブラウズする。サーバ側のプレイリスト304は不変のプレイリストとしてメディアブラウザによりロードされ、ペアレントメディア文書402に関連するサブリスト404、即ちbrowse3-3.asxとしてプレイリストディスプレイ400内で表示される。
【0071】
プレイリスト400はプレイリスト内の現在再生中の文書を識別するプレイリストポインタを含んでいる。図4に示されているように、再帰的プレイリスト400内のプレイリストポインタの現在の位置は対応するプレイリストアイテムの陰影により示されている。例では、play3.mp3と題するメディア文書406が現在再生中である。好ましいユーザインターフェースモデルにしたがって、ユーザは通常のプレイリスト動作を使用して、拡張された再帰的プレイリスト400と対話することができる。例えば“アップ”動作により、play2.aiffと題するメディア文書410は再生を開始する。同様に“ダウン”動作により、play2.auと題するメディア文書408が再生される。したがって、拡張された再帰的プレイリストはメディアブラウザに対する使いやすく直感的なインターフェースをユーザに与える。
【0072】
さらに、本発明の好ましい実施形態によれば、再帰的プレイリスト中のプレイリストアイテムはコラプス可能である。これは図5に示されており、図4の拡張されたプレイリスト400に対応して、コラプスされた再帰的プレイリスト500が示されている。プレイリストアイテム502(browse3-3.asx)はコラプスされ、それによってサーバ側のプレイリスト304に対応するサブリストアイテム404はもはやプレイリスト500中で可視ではない。これは通常のプレイリストユーザインターフェース素子の性質の直感的変更を生じる。即ち“アップ”動作は可視的に先行するメディア文書506、即ちbrowse3-1.anxの選択および再生を生じ、“ダウン”動作は可視的に次に続くメディア文書504、即ちbrowse3-5.anxの再生を生じる。
【0073】
ユーザのブラウズ行為の結果ロードされたプレイリストがユーザによって編集可能であるプレイリストがロードされた環境が存在する可能性がある。例えばロードされたプレイリストはユーザのローカルコンピュータのファイルに含まれることができ、またはユーザが書き込みアクセスするウェブサーバに存在することができる。しかしながら、トップレベルのプレイリストだけがユーザにより変更されることのできるモデルと一致するように、メディアブラウザはロードされたプレイリストを別のトップレベルの可変のプレイリストとして別々のウィンドウで開く能力を提供することが好ましい。トップレベルのプレイリストに変化を生じるブラウズおよび/またはメディア再生行為に続いて、ユーザは次に、変更されたプレイリストをソースファイルまたはウェブサーバへ戻して保存する選択肢を提供されることができる。
【0074】
さらに別の選択肢として、不変のサーバ側のプレイリストは所望されるならば、新しいトップレベルのウィンドウで局部的に保存され、その後開かれることができる。しかしながら、ロードされたプレイリストのデフォルト態様はアイテムとしてそれらをトップレベルのプレイリスト中に提示するべきであり、それによってユーザのブラウズ経験は中断されない。
【0075】
前述の説明から、メディアプレイリスト及びブラウズ経歴をメディアブラウザ内に維持するための方法、装置、およびソフトウェアコンポーネントの多くの変形が本発明にしたがって可能であり、これは説明した特定の実施形態に限定されないことが当業者に容易に明白であろう。例えば、ユーザインターフェースの好ましい形態を説明したが、他の形態のグラフィックインターフェースも所望ならば設けられることができることが理解されよう。さらに、好ましい実施形態をウィンドウズスタイルのグラフィックユーザインターフェースを有するパーソナルコンピュータで実行するソフトウェアアプリケーションとして構成されているメディアブラウザを参照にして一般的に説明したが、他の形態のメディアブラウザアプリケーション及び装置も可能である。例えば、メディアブラウザは対応する簡単化されたユーザインターフェースを使用して、ポータブルメディア再生装置で構成されることができる。その他の変形、変更、等価物もまた当業者には明白であり、本発明の技術的範囲内で進められることも理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の1実施形態によるプレイリスト内のブラウズプロセスの説明図。
【図2】本発明の1実施形態によるブラウズ行為内でプレイリストをアクセスするプロセスを示す図。
【図3】本発明の1実施形態によるサーバ側のプレイリストに対するブラウズプロセスを示す図。
【図4】本発明の1実施形態による拡張された再帰的なプレイリストを示す図。
【図5】本発明の1実施形態によるコラプスされた再帰的なプレイリストを示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア再生装置においてメディアブラウズセッションのメディアプレイリストとブラウズ経歴リストを維持する方法において、
メディアプレイリストは装置での再生に利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照と、プレイリスト中の現在再生しているメディア文書を識別するプレイリストポインタと、メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいるブラウズ経歴リストとを含んでおり、前記方法は第1のメディア文書の再生の終了と、メディア再生装置における第2のメディア文書の再生のためのロードに応答し、
第2のメディア文書を現在再生しているメディア文書として識別するようにプレイリストポインタを更新し、
最も最近アクセスされた内容文書として第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するステップを含んでいる方法。
【請求項2】
第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、第1のメディア文書の再生が完了した結果であり、第2のメディア文書はプレイリスト中で参照される次のメディア文書である請求項1記載の方法。
【請求項3】
第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択した結果であり、第2のメディア文書はユーザによって選択された新しいメディア文書である請求項1記載の方法。
【請求項4】
第1のメディア文書は第2のメディア文書に対してアクチブリンクを提供する少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含んでおり、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードは、ユーザが前記リンクを付勢した結果である請求項1記載の方法。
【請求項5】
埋設されたマークアップ素子は連続的メディアマークアップ言語(CMML)マークアップ素子である請求項4記載の方法。
【請求項6】
マークアップ素子はハイパーリンクを含んでいる請求項4または5記載の方法。
【請求項7】
プレイリストが第2のメディア文書への参照を含まない場合、第2のメディア文書に対する参照をプレイリストに付加するステップを含んでいる請求項1乃至6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
プレイリストは階層の次に高いレベルのペアレントメディア文書と関連される各サブリストの階層を含んでいる再帰的なプレイリストである請求項1記載の方法。
【請求項9】
第1のメディア文書は、第2のメディア文書に対する参照を含む第2のプレイリストにに対してアクチブリンクを提供する少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含んでおり、前記リンクに対するユーザの付勢に応答したプレイリストポインタの更新ステップは、
第1のメディア文書に関連されるサブリストとして、階層へ第2のプレイリストを付加し、
第2のプレイリストで参照される前記第2のメディア文書を識別するためにプレイリストポインタを更新するサブステップを含んでいる請求項8記載の方法。
【請求項10】
第2のメディア文書は第2のプレイリストで参照される第1の文書である請求項9記載の方法。
【請求項11】
第2のメディア文書は、第2のプレイリストに対するリンクを提供する埋設されたマークアップ素子中で識別される第2のプレイリスト中のメディア文書である請求項9記載の方法。
【請求項12】
第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードとは、ユーザがメディアブラウズセッション中の以前のメディア文書の再生をリクエストした結果であり、前記ユーザのリクエストに応答して、方法はさらに、
ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索し、
現在再生中のメディア文書として、第1のメディア文書を識別するためのプレイリストポインタを更新するステップを含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項13】
前記第1及び第2のメディア文書に対する参照はそれぞれURIまたはURLの1つを含んでいる請求項1乃至12のいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
メディアプレイリストとブラウズ経歴リストを含むメディア再生装置でユーザがメディアブラウズセッションを行う方法において、
メディアプレイリストは装置での再生に利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照と、プレイリスト中の現在再生しているメディア文書を識別するプレイリストポインタと、メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照とを含んでいるブラウズ経歴リストとを含んでおり、
前記方法は、第1のメディア文書の再生の終了と、メディア再生装置における第2のメディア文書の再生のためのロードとに応答して、
第2のメディア文書を現在再生しているメディア文書として識別するようにプレイリストポインタを更新し、
最も最近アクセスされた内容文書として第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するステップを含んでいる方法。
【請求項15】
メディアブラウズセッション中にメディア文書を再生するためのメディア再生装置において、
装置で再生するのに利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照と、プレイリスト中で現在再生中のメディア文書を識別するプレイリストポインタとを含んでいるメディアプレイリストと、
メディアブラウズセッションで以前にアクセスされたゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいるブラウズ経歴リストと、
メディアプレイリストを維持する手段と、
ブラウズ経歴リストを維持する手段とを具備しており、
前記維持する手段は、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードに応答して、現在再生中のメディア文書として、第2のメディア文書を識別するためにプレイリストポインタを更新し、最も最近アクセスされた内容文書として、第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するように構成されているメディア再生装置。
【請求項16】
第1のメディア文書が再生を完了したとき、第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードとを行うように構成され、第2のメディア文書はプレイリストで参照される次のメディア文書である請求項15記載のメディア再生装置。
【請求項17】
プレイリストに含まれるメディア文書のリストを有するプレイリストディスプレイと、ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択することを可能にする手段とをさらに含み、装置は第1のメディア文書の再生を終了し、第2のメディア文書としてユーザにより選択された新しいメディア文書をロードするように構成されている請求項15記載のメディア再生装置。
【請求項18】
プレイリストから新しいメディア文書を選択する手段は、“次へ”と“以前へ”の制御を含んでいる請求項17記載のメディア再生装置。
【請求項19】
第1のメディア文書は、アクチブリンクを第2のメディア文書に与える少なくとも1つの埋設されたマークアップ素子を含み、メディア再生装置はユーザがアクチブリンクを選択し、付勢することを可能にするように構成されたメディアディスプレイを含み、装置は第1のメディア文書の再生の終了と、第2のメディア文書の再生のためのロードとを行うように構成されている請求項15記載のメディア再生装置。
【請求項20】
埋設されたマークアップ素子は好ましくはCMMLマークアップ素子である請求項19記載のメディア再生装置。
【請求項21】
アクチブリンクはハイパーリンクである請求項19または20記載のメディア再生装置。
【請求項22】
アクチブリンクはディスプレイのクリック可能な領域として再生期間中メディアディスプレイ上で表示される請求項19乃至21のいずれか1項記載のメディア再生装置。
【請求項23】
プレイリストが第2のメディア文書への参照を含まない場合に、メディアプレイリストを維持する手段は第2のメディア文書に対する参照をプレイリストに付加するように構成されている請求項15乃至22のいずれか1項記載のメディア再生装置。
【請求項24】
プレイリストは階層の次に高いレベルのペアレントメディア文書と関連される各サブリストの階層を含んでいる再帰的なプレイリストであり、メディア再生装置のプレイリストディスプレイは、コラプス可能なリストの形態で各サブリストが対応するペアレントメディアと視覚的に関連されている階層プレイリストディスプレイを含んでいる請求項15記載のメディア再生装置。
【請求項25】
連続的な再生期間中に装置により再生されるメディア文書のシーケンスが階層プレイリストディスプレイでリストされている可視的な文書に対応するように構成されている請求項24記載のメディア再生装置。
【請求項26】
ユーザがプレイリストから新しいメディア文書を選択することを可能にするための“次へ”と”以前へ”制御を含んでおり、メディア再生装置は、前記制御の付勢によってそれぞれ階層プレイリストディスプレイでリストされている可視的な文書中の次または前のメディア文書の再生が行われる請求項24記載のメディア再生装置。
【請求項27】
経歴リストはスタックとして構成され、ブラウズ経歴を維持する手段は第1のメディア文書に対する参照をスタックに与えることにより、第1のメディア文書に対する参照を含むようにブラウズ経歴リストを更新するように構成されている請求項15乃至26のいずれか1項記載のメディア再生装置。
【請求項28】
さらに、ユーザがメディアブラウズセッションで以前のメディア文書の再生をリクエストし、前記リクエストに応答して、ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索し、現在再生中のメディア文書として第1のメディア文書を識別するようにプレイリストポインタを更新することを可能にするように構成されている請求項15乃至26のいずれか1項記載のメディア再生装置。
【請求項29】
請求項27に基づいて、ブラウズ経歴リストから第1のメディア文書に対する参照を検索するステップはスタックから参照をポップバックするステップを含んでいる請求項28記載のメディア再生装置。
【請求項30】
メディア再生装置で実行されるとき、請求項1乃至14のいずれか1項にしたがった方法のステップを装置に実行させるコンピュータの実行可能な命令コードを含んでいるコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項31】
コンピュータの実行可能な命令コードは、標準的なウェブブラウザへの拡張またはプラグインである請求項30記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項32】
装置での再生に利用可能な少なくとも1つのメディア文書に対する参照を含むメディアプレイリストを有するメディアブラウザと、ゼロ以上の内容文書に対する参照を含んでいるブラウズ経歴リストとを含んでいるメディア再生装置において、
メディアブラウザは、メディアブラウズセッション期間中にユーザのブラウズ及び再生行為に応答して、ユーザが一貫したメディアブラウズ及び再生経験を与えられるように、メディアプレイリスト及びブラウズ経歴リストの一体化された更新を行うように構成されているメディア再生装置。
【請求項33】
メディアプレイリストをナビゲートするための第1の1対の相補的なユーザ制御と、ブラウズ経歴リストをナビゲートするための第2の1対の相補的なユーザ制御とを含み、それによってメディアブラウザは、ユーザによる1以上の前記ユーザ制御の付勢に応答して、メディアプレイリストおよびブラウズ経歴リストの一体化された更新を行うように構成される請求項32記載のメディア再生装置。
【請求項34】
第1の1対の相補的なユーザ制御は“次へ”および”以前へ”制御を含み、第2の1対の相補的なユーザ制御は”フォワード”および”バック”制御を含んでいる請求項33記載のメディア再生装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのメディア文書は、メディア文書内の予め定められたセグメントの開始をマークする埋設されたメタデータ素子を有するメディア文書を含んでいる請求項32乃至34のいずれか1項記載のメディア再生装置。
【請求項36】
埋設されたメタデータ素子を含んでいるメディア文書はAnnodexフォーマットにしたがってフォーマットされている請求項35記載のメディア再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−507746(P2008−507746A)
【公表日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−521749(P2007−521749)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【国際出願番号】PCT/AU2005/001068
【国際公開番号】WO2006/007651
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(393028081)コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼーション (12)
【Fターム(参考)】