ブラシに関する改良
本ブラシには選択的に回転可能なブラシヘッドが設けられる。かかるブラシは、歯ブラシとすることが有効であり、ブラシヘッドを選択的に回転させることによって、標準的なブラシでは適正にブラッシングすることが困難である歯や口内の部位に届くという効果が与えられ、口腔衛生の向上に寄与する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラシに関し、特に歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
歯科医師は、軽い力で小刻みに往復することで、歯を少なくとも2分間十分に磨くよう、そして、歯肉線や届きづらい奥歯、或いは充填物、歯冠又は他の修復部の周囲部位に特別に注意を払うようアドバイスしている。彼らは、上歯の外部表面を清掃してから下歯の外部表面を清掃し、上歯の内部表面を清掃してから下歯の内部表面を清掃し、そして、歯の咀嚼面を清掃することに、特別な注意が払うべきだとアドバイスしている。息を爽やかにするためには、舌及び内側頬を磨くこともアドバイスしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、多くの場合、一般の人々は上述したアドバイスに従わず、各自が自分の方法を有する。これが効果のない不完全な磨きをもたらし、虫歯及び歯周病発生の危険性を増すこととなる。
【0004】
一般の歯ブラシでは、口腔衛生を効果的に保つために要求される様々な清掃機能を効果的に実行するための機能の多様性を提供することが難しいと考えられる。したがって、届きづらい部位の清掃に使える歯ブラシ及び磨き習慣の大転換を要求せず取り扱いが簡単な歯ブラシを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、ブラシヘッド及びハンドル部を備えており、ブラシヘッドがハンドル部に対して選択的に回転可能なブラシが提供される。
【0006】
「選択的に回転可能」は、ハンドル部に対するブラシヘッドの角度が、複数の使用できる位置から選ばれる一つの位置にセットされるように変化できることを意味する。
【0007】
好ましくは、ブラシは、選択的な回転を提供するように操作可能な、選択的に係合可能な位置合わせ手段を備える。
【0008】
好ましくは、位置合わせ手段は、ブラシヘッド及びハンドル部に取り付けられている回転可能なコネクタアセンブリを備える。
【0009】
好ましくは、回転可能なコネクタアセンブリはプラグ部材及びソケットを備えており、より好ましくは、ブラグ部材及びソケットは、断面において実質的に円形である。
【0010】
好ましくは、プラグ部材及びソケットの一方は少なくとも一つのタブを含み、プラグ部材及びソケットの他方は少なくとも一つの溝を含んでおり、使用時において、一つのタブが一つの溝の中に位置することができるように、タブ及び溝が配置され、回転可能なコネクタアセンブリの回転運動を妨げる。
【0011】
好ましくは、使用時において、ハンドル部に対するブラシヘッドの複数の所望の角度が選ばれるように、回転可能なコネクタアセンブリが配置されることを可能にするために、複数の溝が設けられている
【0012】
好ましくは、一つの溝から一つのタブを解放することを可能とするために、ソケットに対してプラグ部材が移動され、より好ましくは、ハンドル部からブラシヘッドを取り外すことなく移動される。
【0013】
好ましくは、プラグ部材は、ソケットの内部表面に沿って少なくとも部分的に延びている放射状に掘り下げられた対応する溝と連動可能な、放射状に延びているリップ部を含む。
【0014】
好ましくは、プラグ部材は、ソケットの上部表面に沿って延びるとともに放射状に延びている対応するソケットフランジと協働可能な、プラグ部材の下縁に沿って放射状延びているプラグフランジを含む。
【0015】
好ましくは、プラグ部材及びソケットは、スナップフィット式で係合可能である。
【0016】
好ましくは、ハンドル部には、開口部に受け入れられるプラグ部材が設けられている。
【0017】
好ましくは、ソケットは、ブラシヘッドの開口部の内部表面に設けられている。
【0018】
好ましくは、ハンドル部に固定されている毛ヘッドは、ブラシヘッドの開口部を通って突出するよう毛を備える。
【0019】
好ましくは、ブラシヘッドには、毛ヘッドの毛の周囲を選択的に回転することができるサイド毛を備わる。
【0020】
好ましくは、ブラシは、その中心軸線を中心にブラシヘッドの毛を回転させるためのモータを備える。
【0021】
好ましくは、位置合わせ手段が、ブラシのブラシヘッドから間隔をあけた位置に設けられている。
【0022】
好ましくは、位置合わせ手段の駆動のために、アクチュエータ手段が設けられている。
【0023】
好ましくは、ハンドル部が、対応する波形を有する摺動可能な一対の半体を備える。
【0024】
摺動可能な一対の半体が、アクチュエータ手段として機能する。
【0025】
好ましくは、波形が、二つの半体のいくつもの選択可能な相対位置を決める。
【0026】
波形が位置合わせ手段としての機能を果たす。
【0027】
好ましくは、二つの半体の選択可能な相対位置の各々が、ハンドル部に対するブラシヘッドの方向の角度に対応するように、それぞれの半体の上部が、回転可能なブラシヘッドの対向する側に固定されている。
【0028】
好ましくは、二つの半体の摺動運動のために、スナップフィットランナが設けられている。
【0029】
好ましくは、アクチュエータ手段が、アクチュエータアームとアクチュエータアームを動かすための駆動手段とを備える。
【0030】
好ましくは、駆動手段は、アクチュエータアームに連結されているスクロールホイールを備える。
【0031】
好ましくは、スクロールホイール及びハンドル部の本体の一方には少なくとも一つのタブが設けられ、スクロールホイール及びハンドル部ボディの他方には少なくとも一つの溝が設けられており、アクチュエータアームの運動を防止するために、使用時においてタブが溝の中に位置するように、タブ及び溝が配置されている。
【0032】
好ましくは、アクチュエータアームの直線運動がブラシヘッドの回転運動をもたらすように、アクチュエータアームは上端でブラシヘッドと連結され、また形付けられている。
【0033】
好ましくは、アクチュエータアームは、ハンドル部のシャフトに設けられている軌道に沿って移動する。
【0034】
好ましくは、アクチュエータアームがゴム材料から作られている。
【0035】
好ましくは、ベルト部材がブラシの本体内に設けられており、前記ベルト部材は長手方向で可動である。
【0036】
好ましくは、ベルト部材の上部には、ブラシヘッドに設けられている対応する歯に係合するための歯が設けられている。
【0037】
好ましくは、ベルト部材には、対向する内部ベルト表面に設けられている噛み合わせ式の突起部が設けられている。
【0038】
好ましくは、ベルト部材には、ベルト部材を駆動する操作のためのプッシュパッドが設けられている。
【0039】
好ましくは、ユーザによる操作のために、プッシュパッドがブラシの表面に設けられている。
【0040】
好ましくは、ベルト部材がゴム材料から作られている。
【0041】
好ましくは、ブラシが歯ブラシである。
【0042】
好ましくは、ブラシヘッドの回転のために機械的駆動手段を有するブラシが提供される。
【0043】
好ましくは、上記機械的駆動手段はブラシのハンドル部に備えられている。
【0044】
好ましくは、上記機械的駆動手段は、ヘッドコネクタと、ヘッドコネクタに回転トルクを加えるためのトルク印加手段とを備える。
【0045】
好ましくは、上記トルク印加手段はばねを備える。
【0046】
随意に、上記トルク印加手段はゴムバンドを備える。
【0047】
好ましくは、歯車装置はトルク印加手段とヘッドコネクタとの間に配置されている。
【0048】
好ましくは、歯車装置が遊星歯車装置である。
【0049】
好ましくは、往復運動装置が歯車に設けられており、この往復運動装置は、ヘッドコネクタの底辺の外部に係合するための末端突起部を備える。
【0050】
好ましくは、トルク印加手段に張力を加えるために、駆動部材が設けられている。
【0051】
好ましくは、作動された場合にトルク印加手段に張力を加える駆動部材を適所に保持するよう、駆動部材は、ハンドル部に設けられているラチェットに係合するための内部溝を備える。
【0052】
好ましくは、駆動部材は、ハンドル部の下部に形成されている。
【0053】
好ましくは、ブレーキ手段が、トルク印加手段を、張力を加えた状態で保持するよう選択的に係合可能となっており、したがって、ヘッドコネクタの回転を防止するようになっている。
【0054】
好ましくは、上記ブレーキ手段は、歯車装置に設けられているシャフトと選択的に係合するためのクランプ部材を備える。
【0055】
好ましくは、上記ブレーキ手段は、ハンドル部の外部表面に加えられる外部圧力によって操作可能である。
【0056】
好ましくは、ヘッド部に設けられている毛の回転のために、ブラシには、ヘッドコネクタと係合するヘッド部が設けられている。
【0057】
好ましくは、ブラシは歯ブラシである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して(単なる例として)説明する。
【0059】
本発明の第1実施形態は図1〜図4に示されており、図1〜図4では、10として一般的に参照される歯ブラシを示している。歯ブラシ10は、ブラシヘッド12及びハンドル部11を備えており、ハンドル部11は、順番に首部14、ステム16及びハンドル18を備える。ブラシヘッド12は、ブラシヘッド12から延びる複数のナイロン毛12aを有する。
【0060】
ナイロン毛12aのほかに、歯ブラシ10は、用途に適する任意のプラスチック材料(ポリマー等)から作られる。プラスチック材料が弾性を有すれば有利である。
【0061】
歯ブラシ10は、技術的によく知られている歯ブラシの一般形状と同様であり、主に口腔衛生を保つことに使用するためのものである。
【0062】
次に図5及び図6では、ブラシヘッド12及び首部14の間に配置されている回転可能なコネクタアセンブリ20の詳細を示している。回転可能なコネクタアセンブリ20により、ブラシヘッド12がその中心軸線を中心に回転することができる。これによって、ユーザは、ハンドル部11に対するブラシヘッド12の角度を変えることができる。
【0063】
回転可能なコネクタアセンブリ20は、ブラシヘッド12に配置されている部分と、ハンドル部11に配置されている部分とを備える。
【0064】
図5を参照すると、ブラシヘッド12に配置されている部分は、ブラシヘッド12から離れる方向に延びているプラグ部材22を備える。プラグ部材22の下縁に沿って、プラグフランジ24が設けられている。タブ26が、プラグフランジ24の表面に沿ってプラグ部材22から放射状に延びている。タブ26は断面が略半円形状である。プラグ部材22は二つの部分に分かれており、それぞれの部分間には隙間を有する。
【0065】
プラグリップ28が、プラグ部材22の上縁に沿って周方向に延びており、プラグ部材22から外に向かって放射状に突出している。プラグリップ28は、プラグ部材22の直径と同一の初期直径から、プラグフランジ24の最も近傍に位置するプラグリップ28の下縁での最大直径まで、直径が直線的に僅かに増加している。
【0066】
図6を参照すると、首部14に設けられている回転可能なコネクタアセンブリ20の部分が詳細に示されている。それはソケット30を備えており、このソケット30の上縁に沿ってソケットフランジ32が設けられている。ソケット30の内部表面に沿って、リップ係合溝34が設けられている。
【0067】
複数のタブ係合溝36が、ソケットフランジ32の外縁からソケット30の方向に向いて、内側に向かって放射状に延びている。タブ係合溝36は断面が略半円形状である。
【0068】
本来の位置において、プラグ部材22はソケット30の中に位置する。プラグリップ28はリップ係合溝34内に位置する。二つのフランジ24、30は互いに隣接し、タブ26は、複数のタブ係合溝36の一つと協働可能に係合されて、ブラシヘッド12を特定部位に固定する。プラグ部材22の構造によって、プラグ部材22はソケット30内に挿入されることができ、プラグリップ28及びリップ係合溝34の係合により、その中でしっかりと留まっている。特に、プラグリップ28の直径の線形的な増加によって、そして、プラグ部材が、弾性材料を用いて連結されている各々の部分間に隙間を有する二つの部分からなることによって、過剰な力なしで、プラグ部材22をソケット30に係合させるように押し込むことができる。ソケット30に嵌められると、プラグリップ28及びリップ係合溝34の相互作用は、ソケットからのプラグ部材22の除去を妨げる。しかし、プラグ部材22がソケット30に対して小さく変位することはできる。
【0069】
この実施形態の変形において、タブ係合溝がブラシヘッド12に形成されてもよく、タブがソケット34の内部表面に形成されてもよい。「タブ及び溝」の配置が位置合わせ手段を提供し、それは、ハンドル部に対するブラシヘッドの位置を決めるための、一連の所定の連結位置を規定することを意味する。
【0070】
使用時において、歯ブラシ10は特定の角度にある。ユーザが、首部14からブラシヘッドを優しく引っ張ることによって、ブラシ12の異なる角度を選択することが可能であり、したがって、タブ26が複数のタブ係合溝36の一つから解放される。その後、ユーザは首部14に対してブラシヘッド12を回転させてもよく、タブ26を他のタブ係合溝36に再連結させてもよい。図1及び図3は、二つの異なる位置にあるブラシヘッド12を示している。
【0071】
図7及び図8は、第2実施形態によるブラシを示している。第1実施形態におけるものと同様に、回転可能なコネクタアセンブリが提供されており、それは、ブラシヘッド40に配置されている部分とハンドル部42に配置されている部分とを備えている。
【0072】
図7を参照すると、ブラシヘッド40に取り付けられている部分は、ブラシヘッド40から延びるプラグ部材44を備える。プラグ部材44の下縁に沿って、プラグフランジ46が設けられている。タブ48が、プラグフランジ46の表面に沿ってプラグ部材44から放射状に延びている。タブ48は断面が略半円形状であり、ノッチ状の凹部50が設けられている。
【0073】
図8を参照すると、首部42に設けられている回転可能なコネクタアセンブリ部分の詳細が示されている。それは、首部42の開口部52からなるソケットを備える。開口部の内部表面には複数のタブ係合溝54が設けられている。タブ係合溝45は断面が略半円形状である。
【0074】
プラグ部材44はスナップフィット式でソケットに係合されており、円周溝として設けられているブラグ部材44のノッチ状凹部50は、ソケットの対応するリップ56と係合する。プラグ44を開口部52の中に保持しながら、溝とのノッチ状凹部50の選択的な連結のために、溝はある程度、撓むことができる。
【0075】
この実施形態の変形において、タブ係合溝がブラシヘッド40に形成されていてもよく、タブが開口50の内部表面に形成されていてもよい。
【0076】
使用時において、ユーザが第1実施形態と同様な方法で、ブラシヘッド40の異なる角度を選択することができる。
【0077】
第3実施形態による歯ブラシが、図9〜図12に示されている。図10に示したように、ハンドル部60はその上に設けられている毛ヘッド62を有する。毛ヘッド62は、ベース部材66上に取り付けられている毛64を備える。毛ヘッド62はよく知られている形のものであり、その中心軸線を中心に毛を動かす電気モータと共に使用されている。さらに、ハンドル部60は、位置合わせタブ70を有する環状の凹部68を備える。
【0078】
図9は、毛ヘッド62を受け入れるための開口部74を備えるブラシヘッド72を示している。開口部74の内部表面が毛ヘッド62の凹部68を受け入れる。また、開口部74の内部表面がハンドル部60のタブ70と係合するための複数のノッチ76を備える。さらに、ブラシヘッド72には、その周辺部位に側部毛(サイドブリストル)78が設けられている。
【0079】
ブラシが組み立てられた場合、ブラシヘッド72(側部毛78を有する)が、第1及び第2実施形態と同様の方法で選択的に回転可能である。図11及び図12では二つの異なるブラシヘッド位置の例を示している。図11から分かるように、ブラシヘッド72には、使いやすさのために把持部80が設けられるとよい。
【0080】
口の届きづらい部位を清掃するために、第3実施形態のブラシは、選択的に回転可能なブラシヘッドの機能が更に強化された電気歯ブラシのメリットを提供している。
【0081】
様々な実施形態によるブラシの更なるオプション機能は、ブラシヘッドから間隔をおいた所に位置合わせ手段を提供することにある。この機能を有する実施形態は、位置合わせ手段の操作のためにアクチュエータを有利に有することができる。
【0082】
図13〜図15ではこれらの特徴を有するブラシの第4実施形態を示している。ブラシ90はブラシヘッド92と、二つの半体94a、94bからなるハンドル部94とを備えている。ハンドル部94の二つの半体94a、94bが、それらの内側に対応する波形を有し、それが位置合わせ手段として作用する。半体94aと94bが、それぞれ上部96と上部98を有し、上部96及び98が、ブラシヘッド92からの突起部100の対向する側面に連結されている。ブラシヘッド92を回転させるために、半体94a、94bが摺動自在に移動可能である。この動きを可能とするために、スナップフィットランナ機構(図示せず)がブラシ90の内部に設けられている。
【0083】
図13は第1回転位置を示しており、第1半体94aが第2半体94bに対してより低くなっている。この位置において、ブラシヘッド92は垂直に保持される。
【0084】
図14は第2回転位置を示しており、第1半体94aが第2半体94bと同じ高さに保持されている。この位置において、ブラシヘッド92は一定の角度に傾いている。
【0085】
図15は第3回転位置を示しており、第2半体94bが第1半体94aに対してより低くなっている。この位置において、ブラシヘッド92は水平に保持される。
【0086】
ユーザによる選択を簡単にするために、上記位置が、それぞれの半体94a、94bの上に印102が付けられている。使用時において、ユーザが二つの半体94a、94bを僅かに引き離し、次に印102が所望の回転角度になるまで両半体を相対的に移動させる。スナップフィットランナ機構は、半体94a、94bの解放を制限するためのストップ部材として作用するが、これによって、それぞれの波形が解放されるようそれらを遠くへ移動させることができる。ユーザが波形を再連結させると、次にスナップフィットによって及び/又はユーザの手で加えられる圧力によって、二つの半体94a、94bが結合される。
【0087】
この実施形態の一つの変形において、二つの半体94a、94bの上部96、98は、ブラシヘッド92に設けられている突起部100と共に一部品として形成されており、また、ヒンジタイプ構造を形成するための可撓性材料から作られている。別の構成においては、突起部100が、固定されたプラグと、二つの半体94a、94bの上部96、98が取り付けられる回転可能な外部部分とを備える。
【0088】
第5実施形態によるブラシは図16〜図19に示されている。図16から分かるように、ブラシヘッド110はアクチュエータアーム112に連結されており、このアーム112は、アーム112のための駆動装置として機能する連結スクロールホイール114を有している。スクロールホイール114には、ハンドル部122に特別に形成されている凹部120に設けられているタブ118と選択的に係合可能な、一連のノッチ116が設けられている。
【0089】
アクチュエータアーム112の形状は、図16で示したように、上の方へ動くと、ブラシヘッド110を逆時計回りで回転させ、下の方へ動くと、ブラシヘッド110を時計回りで回転させることができるようなものである。
【0090】
所望の効果を提供するために、アクチュエータアームはブラシの本体に特別に形成されている通路124に沿って動く。アクチュエータアームは、高伸張性ゴム又はばね鋼材料から作られることができる。
【0091】
組み立てられたブラシ126が図17〜図19に示されており、これらの図から分かるように、スクロールホイール114を単純に回転させると、ブラシヘッド110を異なる所望の回転へ動かすことができる。
【0092】
第6実施形態によるブラシは図20及び図21に示されている。この実施形態によると、ベルト部材130は、ハンドル部134に対してブラシヘッド132を回転させるために設けられている。
【0093】
ベルト130は、ブラシの長手方向軸線に沿う方向で移動することができる。ブラシヘッド132の突起部142に形成されている対応する歯140と係合するために、上部136には歯138が設けられている。
【0094】
ベルト130には、互いに対向する内部側面上にインタロック(噛み合わせ)式の突起部144,146が設けられており、位置合わせ機能を提供する。ベルト部材130を動かすために、プッシュパッド148が設けられている。図21から分かるように、ユーザが簡単に動作させることができるよう、プッシュパッド148がブラシの外部表面に設けられている。
【0095】
本発明の第7実施形態は図22〜図24に示されている。これらの図において、ブラシ150には、ブラシヘッド154を回転させるための機械的駆動手段152が設けられている。図22がこの実施形態によるブラシ150を示す一方、図23は部分的断面図を示し、図24は機械的駆動手段及びハンドル部156の分解図を示す。
【0096】
機械的駆動手段152はヘッドコネクタ158を備える。このヘッドコネクタ158が回転するとブラシヘッド154を回転させて、ブラシヘッド上の毛160を回転させるような既知の態様で、ヘッドコネクタ158はブラシヘッド154と係合可能となっている。ヘッドコネクタ158を駆動する力は、トルクを加えるために巻かれることのできるばね162によって提供される。トルクはゴムバンド又は他の適切な手段によって随意に提供され得る。
【0097】
ブラシの動きを改良するために、歯車装置164(この実施形態では遊星歯車装置)が設けられており、これは、ばね162の回転数に関連するヘッドコネクタ158の回転数を増やすために設けられている。歯車装置164のシャフト166には往復運動装置(オシレータ)168の第1部分も設けられることができる。この往復運動装置168の第1部分は、ヘッドコネクタ158の底辺外部の対応するノッチ172と係合するための突起170を備える。
【0098】
使用する際、ばね162に張力を加えるために駆動部材174(この実施形態ではホイールからなる)が駆動される。ホイールは、ユーザが平らな表面に沿ってホイールを押したり巻いたりすることができるように、ゴム材料から作られている。
【0099】
ばね162に張力を加えるようにホイール174が回転されると、ホイール174は、ばね162のコイルの巻き戻り復元力に抗するよう適所に保持され、したがって、ばねのコイルが巻き戻るエネルギーがヘッドコネクタ158の回転にのみ変換され得るように、ホイール174は、ハンドル部156に設けられているラチェット部材176に係合するための内部溝(internal fluting)を備える。
【0100】
さらに、機械的駆動装置152には、歯車装置164のシャフト166を固定するよう選択的に係合可能なブレーキ178が設けられており、したがって、ばね162が解けることを防止し、ばね162を緊張状態に保持する。ブレーキ手段は、ユーザがブラシ150の外部表面にあるブレーキパッド180に圧力を加えることによって操作可能である。ブレーキパッド180に圧力を加えると、ハンドル部の一部分として形成されている突起182がブレーキ178を押してシャフト166と係合するようにする。ブレーキ178及びシャフト166の相補的な矩形形状は、ロック機能を提供するようにも働く。
【0101】
使用時、ユーザは、歯ブラシ150を巻き上げるようにホイール174を捻るか回転させる。次に、ユーザは自分の歯を磨くことができるように、ブラシヘッド154の毛160を回転させる。ユーザが歯磨きを中断させたいときには、ブレーキアプリケータ180を押して、ばね162によって提供されるポテンシャルエネルギーを貯めておくことができる。
【0102】
本発明のブラシは多くの利点を提供する。ブラシのヘッドが複数の位置に捻られるため、外側と内側の奥歯及び歯茎等の重要な諸範囲における歯磨きが、従来の歯ブラシと比べてより簡単より効果的であって、ユーザに対する歯磨き技術への制限がなくなる。デザインのフレキシビリティは、舌及び内側前歯の清掃に更なる効果を与える。
【0103】
本発明はここに記載した実施形態に制限されるのではなく、構造及び細部において変更され得る。
【0104】
例えば、記載されている実施形態は一つのタブを有するが、タブ/溝の係合を妨害する作用を増加させるために、更なるタブが設けられることは当業者にとっては言うまでもない。
【0105】
さらに、タブ−係合溝の数及び位置を変えることができることも当業者は分かるであろう。タブ−係合溝は等角間隔で配置される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態による歯ブラシの側面を示す。
【図2】本発明の第1実施形態による歯ブラシの正面を示す。
【図3】本発明の第1実施形態による歯ブラシの正面を示す。
【図4】本発明の第1実施形態による歯ブラシのヘッドエンドを示す。
【図5】図1〜図4に描かれている歯ブラシの回転可能なコネクタアセンブリの背面斜視図であり、プラグ部材の詳細を示す。
【図6】図5の回転可能なコネクタアセンブリの正面斜視図であり、ソケットの詳細を示す。
【図7】第2実施形態による歯ブラシを示す。
【図8】第2実施形態による歯ブラシを示す。
【図9】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図10】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図11】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図12】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図13】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図14】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図15】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図16】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図17】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図18】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図19】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図20】第6実施形態による歯ブラシを示す。
【図21】第6実施形態による歯ブラシを示す。
【図22】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【図23】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【図24】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【技術分野】
【0001】
本発明はブラシに関し、特に歯ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
歯科医師は、軽い力で小刻みに往復することで、歯を少なくとも2分間十分に磨くよう、そして、歯肉線や届きづらい奥歯、或いは充填物、歯冠又は他の修復部の周囲部位に特別に注意を払うようアドバイスしている。彼らは、上歯の外部表面を清掃してから下歯の外部表面を清掃し、上歯の内部表面を清掃してから下歯の内部表面を清掃し、そして、歯の咀嚼面を清掃することに、特別な注意が払うべきだとアドバイスしている。息を爽やかにするためには、舌及び内側頬を磨くこともアドバイスしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、多くの場合、一般の人々は上述したアドバイスに従わず、各自が自分の方法を有する。これが効果のない不完全な磨きをもたらし、虫歯及び歯周病発生の危険性を増すこととなる。
【0004】
一般の歯ブラシでは、口腔衛生を効果的に保つために要求される様々な清掃機能を効果的に実行するための機能の多様性を提供することが難しいと考えられる。したがって、届きづらい部位の清掃に使える歯ブラシ及び磨き習慣の大転換を要求せず取り扱いが簡単な歯ブラシを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、ブラシヘッド及びハンドル部を備えており、ブラシヘッドがハンドル部に対して選択的に回転可能なブラシが提供される。
【0006】
「選択的に回転可能」は、ハンドル部に対するブラシヘッドの角度が、複数の使用できる位置から選ばれる一つの位置にセットされるように変化できることを意味する。
【0007】
好ましくは、ブラシは、選択的な回転を提供するように操作可能な、選択的に係合可能な位置合わせ手段を備える。
【0008】
好ましくは、位置合わせ手段は、ブラシヘッド及びハンドル部に取り付けられている回転可能なコネクタアセンブリを備える。
【0009】
好ましくは、回転可能なコネクタアセンブリはプラグ部材及びソケットを備えており、より好ましくは、ブラグ部材及びソケットは、断面において実質的に円形である。
【0010】
好ましくは、プラグ部材及びソケットの一方は少なくとも一つのタブを含み、プラグ部材及びソケットの他方は少なくとも一つの溝を含んでおり、使用時において、一つのタブが一つの溝の中に位置することができるように、タブ及び溝が配置され、回転可能なコネクタアセンブリの回転運動を妨げる。
【0011】
好ましくは、使用時において、ハンドル部に対するブラシヘッドの複数の所望の角度が選ばれるように、回転可能なコネクタアセンブリが配置されることを可能にするために、複数の溝が設けられている
【0012】
好ましくは、一つの溝から一つのタブを解放することを可能とするために、ソケットに対してプラグ部材が移動され、より好ましくは、ハンドル部からブラシヘッドを取り外すことなく移動される。
【0013】
好ましくは、プラグ部材は、ソケットの内部表面に沿って少なくとも部分的に延びている放射状に掘り下げられた対応する溝と連動可能な、放射状に延びているリップ部を含む。
【0014】
好ましくは、プラグ部材は、ソケットの上部表面に沿って延びるとともに放射状に延びている対応するソケットフランジと協働可能な、プラグ部材の下縁に沿って放射状延びているプラグフランジを含む。
【0015】
好ましくは、プラグ部材及びソケットは、スナップフィット式で係合可能である。
【0016】
好ましくは、ハンドル部には、開口部に受け入れられるプラグ部材が設けられている。
【0017】
好ましくは、ソケットは、ブラシヘッドの開口部の内部表面に設けられている。
【0018】
好ましくは、ハンドル部に固定されている毛ヘッドは、ブラシヘッドの開口部を通って突出するよう毛を備える。
【0019】
好ましくは、ブラシヘッドには、毛ヘッドの毛の周囲を選択的に回転することができるサイド毛を備わる。
【0020】
好ましくは、ブラシは、その中心軸線を中心にブラシヘッドの毛を回転させるためのモータを備える。
【0021】
好ましくは、位置合わせ手段が、ブラシのブラシヘッドから間隔をあけた位置に設けられている。
【0022】
好ましくは、位置合わせ手段の駆動のために、アクチュエータ手段が設けられている。
【0023】
好ましくは、ハンドル部が、対応する波形を有する摺動可能な一対の半体を備える。
【0024】
摺動可能な一対の半体が、アクチュエータ手段として機能する。
【0025】
好ましくは、波形が、二つの半体のいくつもの選択可能な相対位置を決める。
【0026】
波形が位置合わせ手段としての機能を果たす。
【0027】
好ましくは、二つの半体の選択可能な相対位置の各々が、ハンドル部に対するブラシヘッドの方向の角度に対応するように、それぞれの半体の上部が、回転可能なブラシヘッドの対向する側に固定されている。
【0028】
好ましくは、二つの半体の摺動運動のために、スナップフィットランナが設けられている。
【0029】
好ましくは、アクチュエータ手段が、アクチュエータアームとアクチュエータアームを動かすための駆動手段とを備える。
【0030】
好ましくは、駆動手段は、アクチュエータアームに連結されているスクロールホイールを備える。
【0031】
好ましくは、スクロールホイール及びハンドル部の本体の一方には少なくとも一つのタブが設けられ、スクロールホイール及びハンドル部ボディの他方には少なくとも一つの溝が設けられており、アクチュエータアームの運動を防止するために、使用時においてタブが溝の中に位置するように、タブ及び溝が配置されている。
【0032】
好ましくは、アクチュエータアームの直線運動がブラシヘッドの回転運動をもたらすように、アクチュエータアームは上端でブラシヘッドと連結され、また形付けられている。
【0033】
好ましくは、アクチュエータアームは、ハンドル部のシャフトに設けられている軌道に沿って移動する。
【0034】
好ましくは、アクチュエータアームがゴム材料から作られている。
【0035】
好ましくは、ベルト部材がブラシの本体内に設けられており、前記ベルト部材は長手方向で可動である。
【0036】
好ましくは、ベルト部材の上部には、ブラシヘッドに設けられている対応する歯に係合するための歯が設けられている。
【0037】
好ましくは、ベルト部材には、対向する内部ベルト表面に設けられている噛み合わせ式の突起部が設けられている。
【0038】
好ましくは、ベルト部材には、ベルト部材を駆動する操作のためのプッシュパッドが設けられている。
【0039】
好ましくは、ユーザによる操作のために、プッシュパッドがブラシの表面に設けられている。
【0040】
好ましくは、ベルト部材がゴム材料から作られている。
【0041】
好ましくは、ブラシが歯ブラシである。
【0042】
好ましくは、ブラシヘッドの回転のために機械的駆動手段を有するブラシが提供される。
【0043】
好ましくは、上記機械的駆動手段はブラシのハンドル部に備えられている。
【0044】
好ましくは、上記機械的駆動手段は、ヘッドコネクタと、ヘッドコネクタに回転トルクを加えるためのトルク印加手段とを備える。
【0045】
好ましくは、上記トルク印加手段はばねを備える。
【0046】
随意に、上記トルク印加手段はゴムバンドを備える。
【0047】
好ましくは、歯車装置はトルク印加手段とヘッドコネクタとの間に配置されている。
【0048】
好ましくは、歯車装置が遊星歯車装置である。
【0049】
好ましくは、往復運動装置が歯車に設けられており、この往復運動装置は、ヘッドコネクタの底辺の外部に係合するための末端突起部を備える。
【0050】
好ましくは、トルク印加手段に張力を加えるために、駆動部材が設けられている。
【0051】
好ましくは、作動された場合にトルク印加手段に張力を加える駆動部材を適所に保持するよう、駆動部材は、ハンドル部に設けられているラチェットに係合するための内部溝を備える。
【0052】
好ましくは、駆動部材は、ハンドル部の下部に形成されている。
【0053】
好ましくは、ブレーキ手段が、トルク印加手段を、張力を加えた状態で保持するよう選択的に係合可能となっており、したがって、ヘッドコネクタの回転を防止するようになっている。
【0054】
好ましくは、上記ブレーキ手段は、歯車装置に設けられているシャフトと選択的に係合するためのクランプ部材を備える。
【0055】
好ましくは、上記ブレーキ手段は、ハンドル部の外部表面に加えられる外部圧力によって操作可能である。
【0056】
好ましくは、ヘッド部に設けられている毛の回転のために、ブラシには、ヘッドコネクタと係合するヘッド部が設けられている。
【0057】
好ましくは、ブラシは歯ブラシである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して(単なる例として)説明する。
【0059】
本発明の第1実施形態は図1〜図4に示されており、図1〜図4では、10として一般的に参照される歯ブラシを示している。歯ブラシ10は、ブラシヘッド12及びハンドル部11を備えており、ハンドル部11は、順番に首部14、ステム16及びハンドル18を備える。ブラシヘッド12は、ブラシヘッド12から延びる複数のナイロン毛12aを有する。
【0060】
ナイロン毛12aのほかに、歯ブラシ10は、用途に適する任意のプラスチック材料(ポリマー等)から作られる。プラスチック材料が弾性を有すれば有利である。
【0061】
歯ブラシ10は、技術的によく知られている歯ブラシの一般形状と同様であり、主に口腔衛生を保つことに使用するためのものである。
【0062】
次に図5及び図6では、ブラシヘッド12及び首部14の間に配置されている回転可能なコネクタアセンブリ20の詳細を示している。回転可能なコネクタアセンブリ20により、ブラシヘッド12がその中心軸線を中心に回転することができる。これによって、ユーザは、ハンドル部11に対するブラシヘッド12の角度を変えることができる。
【0063】
回転可能なコネクタアセンブリ20は、ブラシヘッド12に配置されている部分と、ハンドル部11に配置されている部分とを備える。
【0064】
図5を参照すると、ブラシヘッド12に配置されている部分は、ブラシヘッド12から離れる方向に延びているプラグ部材22を備える。プラグ部材22の下縁に沿って、プラグフランジ24が設けられている。タブ26が、プラグフランジ24の表面に沿ってプラグ部材22から放射状に延びている。タブ26は断面が略半円形状である。プラグ部材22は二つの部分に分かれており、それぞれの部分間には隙間を有する。
【0065】
プラグリップ28が、プラグ部材22の上縁に沿って周方向に延びており、プラグ部材22から外に向かって放射状に突出している。プラグリップ28は、プラグ部材22の直径と同一の初期直径から、プラグフランジ24の最も近傍に位置するプラグリップ28の下縁での最大直径まで、直径が直線的に僅かに増加している。
【0066】
図6を参照すると、首部14に設けられている回転可能なコネクタアセンブリ20の部分が詳細に示されている。それはソケット30を備えており、このソケット30の上縁に沿ってソケットフランジ32が設けられている。ソケット30の内部表面に沿って、リップ係合溝34が設けられている。
【0067】
複数のタブ係合溝36が、ソケットフランジ32の外縁からソケット30の方向に向いて、内側に向かって放射状に延びている。タブ係合溝36は断面が略半円形状である。
【0068】
本来の位置において、プラグ部材22はソケット30の中に位置する。プラグリップ28はリップ係合溝34内に位置する。二つのフランジ24、30は互いに隣接し、タブ26は、複数のタブ係合溝36の一つと協働可能に係合されて、ブラシヘッド12を特定部位に固定する。プラグ部材22の構造によって、プラグ部材22はソケット30内に挿入されることができ、プラグリップ28及びリップ係合溝34の係合により、その中でしっかりと留まっている。特に、プラグリップ28の直径の線形的な増加によって、そして、プラグ部材が、弾性材料を用いて連結されている各々の部分間に隙間を有する二つの部分からなることによって、過剰な力なしで、プラグ部材22をソケット30に係合させるように押し込むことができる。ソケット30に嵌められると、プラグリップ28及びリップ係合溝34の相互作用は、ソケットからのプラグ部材22の除去を妨げる。しかし、プラグ部材22がソケット30に対して小さく変位することはできる。
【0069】
この実施形態の変形において、タブ係合溝がブラシヘッド12に形成されてもよく、タブがソケット34の内部表面に形成されてもよい。「タブ及び溝」の配置が位置合わせ手段を提供し、それは、ハンドル部に対するブラシヘッドの位置を決めるための、一連の所定の連結位置を規定することを意味する。
【0070】
使用時において、歯ブラシ10は特定の角度にある。ユーザが、首部14からブラシヘッドを優しく引っ張ることによって、ブラシ12の異なる角度を選択することが可能であり、したがって、タブ26が複数のタブ係合溝36の一つから解放される。その後、ユーザは首部14に対してブラシヘッド12を回転させてもよく、タブ26を他のタブ係合溝36に再連結させてもよい。図1及び図3は、二つの異なる位置にあるブラシヘッド12を示している。
【0071】
図7及び図8は、第2実施形態によるブラシを示している。第1実施形態におけるものと同様に、回転可能なコネクタアセンブリが提供されており、それは、ブラシヘッド40に配置されている部分とハンドル部42に配置されている部分とを備えている。
【0072】
図7を参照すると、ブラシヘッド40に取り付けられている部分は、ブラシヘッド40から延びるプラグ部材44を備える。プラグ部材44の下縁に沿って、プラグフランジ46が設けられている。タブ48が、プラグフランジ46の表面に沿ってプラグ部材44から放射状に延びている。タブ48は断面が略半円形状であり、ノッチ状の凹部50が設けられている。
【0073】
図8を参照すると、首部42に設けられている回転可能なコネクタアセンブリ部分の詳細が示されている。それは、首部42の開口部52からなるソケットを備える。開口部の内部表面には複数のタブ係合溝54が設けられている。タブ係合溝45は断面が略半円形状である。
【0074】
プラグ部材44はスナップフィット式でソケットに係合されており、円周溝として設けられているブラグ部材44のノッチ状凹部50は、ソケットの対応するリップ56と係合する。プラグ44を開口部52の中に保持しながら、溝とのノッチ状凹部50の選択的な連結のために、溝はある程度、撓むことができる。
【0075】
この実施形態の変形において、タブ係合溝がブラシヘッド40に形成されていてもよく、タブが開口50の内部表面に形成されていてもよい。
【0076】
使用時において、ユーザが第1実施形態と同様な方法で、ブラシヘッド40の異なる角度を選択することができる。
【0077】
第3実施形態による歯ブラシが、図9〜図12に示されている。図10に示したように、ハンドル部60はその上に設けられている毛ヘッド62を有する。毛ヘッド62は、ベース部材66上に取り付けられている毛64を備える。毛ヘッド62はよく知られている形のものであり、その中心軸線を中心に毛を動かす電気モータと共に使用されている。さらに、ハンドル部60は、位置合わせタブ70を有する環状の凹部68を備える。
【0078】
図9は、毛ヘッド62を受け入れるための開口部74を備えるブラシヘッド72を示している。開口部74の内部表面が毛ヘッド62の凹部68を受け入れる。また、開口部74の内部表面がハンドル部60のタブ70と係合するための複数のノッチ76を備える。さらに、ブラシヘッド72には、その周辺部位に側部毛(サイドブリストル)78が設けられている。
【0079】
ブラシが組み立てられた場合、ブラシヘッド72(側部毛78を有する)が、第1及び第2実施形態と同様の方法で選択的に回転可能である。図11及び図12では二つの異なるブラシヘッド位置の例を示している。図11から分かるように、ブラシヘッド72には、使いやすさのために把持部80が設けられるとよい。
【0080】
口の届きづらい部位を清掃するために、第3実施形態のブラシは、選択的に回転可能なブラシヘッドの機能が更に強化された電気歯ブラシのメリットを提供している。
【0081】
様々な実施形態によるブラシの更なるオプション機能は、ブラシヘッドから間隔をおいた所に位置合わせ手段を提供することにある。この機能を有する実施形態は、位置合わせ手段の操作のためにアクチュエータを有利に有することができる。
【0082】
図13〜図15ではこれらの特徴を有するブラシの第4実施形態を示している。ブラシ90はブラシヘッド92と、二つの半体94a、94bからなるハンドル部94とを備えている。ハンドル部94の二つの半体94a、94bが、それらの内側に対応する波形を有し、それが位置合わせ手段として作用する。半体94aと94bが、それぞれ上部96と上部98を有し、上部96及び98が、ブラシヘッド92からの突起部100の対向する側面に連結されている。ブラシヘッド92を回転させるために、半体94a、94bが摺動自在に移動可能である。この動きを可能とするために、スナップフィットランナ機構(図示せず)がブラシ90の内部に設けられている。
【0083】
図13は第1回転位置を示しており、第1半体94aが第2半体94bに対してより低くなっている。この位置において、ブラシヘッド92は垂直に保持される。
【0084】
図14は第2回転位置を示しており、第1半体94aが第2半体94bと同じ高さに保持されている。この位置において、ブラシヘッド92は一定の角度に傾いている。
【0085】
図15は第3回転位置を示しており、第2半体94bが第1半体94aに対してより低くなっている。この位置において、ブラシヘッド92は水平に保持される。
【0086】
ユーザによる選択を簡単にするために、上記位置が、それぞれの半体94a、94bの上に印102が付けられている。使用時において、ユーザが二つの半体94a、94bを僅かに引き離し、次に印102が所望の回転角度になるまで両半体を相対的に移動させる。スナップフィットランナ機構は、半体94a、94bの解放を制限するためのストップ部材として作用するが、これによって、それぞれの波形が解放されるようそれらを遠くへ移動させることができる。ユーザが波形を再連結させると、次にスナップフィットによって及び/又はユーザの手で加えられる圧力によって、二つの半体94a、94bが結合される。
【0087】
この実施形態の一つの変形において、二つの半体94a、94bの上部96、98は、ブラシヘッド92に設けられている突起部100と共に一部品として形成されており、また、ヒンジタイプ構造を形成するための可撓性材料から作られている。別の構成においては、突起部100が、固定されたプラグと、二つの半体94a、94bの上部96、98が取り付けられる回転可能な外部部分とを備える。
【0088】
第5実施形態によるブラシは図16〜図19に示されている。図16から分かるように、ブラシヘッド110はアクチュエータアーム112に連結されており、このアーム112は、アーム112のための駆動装置として機能する連結スクロールホイール114を有している。スクロールホイール114には、ハンドル部122に特別に形成されている凹部120に設けられているタブ118と選択的に係合可能な、一連のノッチ116が設けられている。
【0089】
アクチュエータアーム112の形状は、図16で示したように、上の方へ動くと、ブラシヘッド110を逆時計回りで回転させ、下の方へ動くと、ブラシヘッド110を時計回りで回転させることができるようなものである。
【0090】
所望の効果を提供するために、アクチュエータアームはブラシの本体に特別に形成されている通路124に沿って動く。アクチュエータアームは、高伸張性ゴム又はばね鋼材料から作られることができる。
【0091】
組み立てられたブラシ126が図17〜図19に示されており、これらの図から分かるように、スクロールホイール114を単純に回転させると、ブラシヘッド110を異なる所望の回転へ動かすことができる。
【0092】
第6実施形態によるブラシは図20及び図21に示されている。この実施形態によると、ベルト部材130は、ハンドル部134に対してブラシヘッド132を回転させるために設けられている。
【0093】
ベルト130は、ブラシの長手方向軸線に沿う方向で移動することができる。ブラシヘッド132の突起部142に形成されている対応する歯140と係合するために、上部136には歯138が設けられている。
【0094】
ベルト130には、互いに対向する内部側面上にインタロック(噛み合わせ)式の突起部144,146が設けられており、位置合わせ機能を提供する。ベルト部材130を動かすために、プッシュパッド148が設けられている。図21から分かるように、ユーザが簡単に動作させることができるよう、プッシュパッド148がブラシの外部表面に設けられている。
【0095】
本発明の第7実施形態は図22〜図24に示されている。これらの図において、ブラシ150には、ブラシヘッド154を回転させるための機械的駆動手段152が設けられている。図22がこの実施形態によるブラシ150を示す一方、図23は部分的断面図を示し、図24は機械的駆動手段及びハンドル部156の分解図を示す。
【0096】
機械的駆動手段152はヘッドコネクタ158を備える。このヘッドコネクタ158が回転するとブラシヘッド154を回転させて、ブラシヘッド上の毛160を回転させるような既知の態様で、ヘッドコネクタ158はブラシヘッド154と係合可能となっている。ヘッドコネクタ158を駆動する力は、トルクを加えるために巻かれることのできるばね162によって提供される。トルクはゴムバンド又は他の適切な手段によって随意に提供され得る。
【0097】
ブラシの動きを改良するために、歯車装置164(この実施形態では遊星歯車装置)が設けられており、これは、ばね162の回転数に関連するヘッドコネクタ158の回転数を増やすために設けられている。歯車装置164のシャフト166には往復運動装置(オシレータ)168の第1部分も設けられることができる。この往復運動装置168の第1部分は、ヘッドコネクタ158の底辺外部の対応するノッチ172と係合するための突起170を備える。
【0098】
使用する際、ばね162に張力を加えるために駆動部材174(この実施形態ではホイールからなる)が駆動される。ホイールは、ユーザが平らな表面に沿ってホイールを押したり巻いたりすることができるように、ゴム材料から作られている。
【0099】
ばね162に張力を加えるようにホイール174が回転されると、ホイール174は、ばね162のコイルの巻き戻り復元力に抗するよう適所に保持され、したがって、ばねのコイルが巻き戻るエネルギーがヘッドコネクタ158の回転にのみ変換され得るように、ホイール174は、ハンドル部156に設けられているラチェット部材176に係合するための内部溝(internal fluting)を備える。
【0100】
さらに、機械的駆動装置152には、歯車装置164のシャフト166を固定するよう選択的に係合可能なブレーキ178が設けられており、したがって、ばね162が解けることを防止し、ばね162を緊張状態に保持する。ブレーキ手段は、ユーザがブラシ150の外部表面にあるブレーキパッド180に圧力を加えることによって操作可能である。ブレーキパッド180に圧力を加えると、ハンドル部の一部分として形成されている突起182がブレーキ178を押してシャフト166と係合するようにする。ブレーキ178及びシャフト166の相補的な矩形形状は、ロック機能を提供するようにも働く。
【0101】
使用時、ユーザは、歯ブラシ150を巻き上げるようにホイール174を捻るか回転させる。次に、ユーザは自分の歯を磨くことができるように、ブラシヘッド154の毛160を回転させる。ユーザが歯磨きを中断させたいときには、ブレーキアプリケータ180を押して、ばね162によって提供されるポテンシャルエネルギーを貯めておくことができる。
【0102】
本発明のブラシは多くの利点を提供する。ブラシのヘッドが複数の位置に捻られるため、外側と内側の奥歯及び歯茎等の重要な諸範囲における歯磨きが、従来の歯ブラシと比べてより簡単より効果的であって、ユーザに対する歯磨き技術への制限がなくなる。デザインのフレキシビリティは、舌及び内側前歯の清掃に更なる効果を与える。
【0103】
本発明はここに記載した実施形態に制限されるのではなく、構造及び細部において変更され得る。
【0104】
例えば、記載されている実施形態は一つのタブを有するが、タブ/溝の係合を妨害する作用を増加させるために、更なるタブが設けられることは当業者にとっては言うまでもない。
【0105】
さらに、タブ−係合溝の数及び位置を変えることができることも当業者は分かるであろう。タブ−係合溝は等角間隔で配置される必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】本発明の第1実施形態による歯ブラシの側面を示す。
【図2】本発明の第1実施形態による歯ブラシの正面を示す。
【図3】本発明の第1実施形態による歯ブラシの正面を示す。
【図4】本発明の第1実施形態による歯ブラシのヘッドエンドを示す。
【図5】図1〜図4に描かれている歯ブラシの回転可能なコネクタアセンブリの背面斜視図であり、プラグ部材の詳細を示す。
【図6】図5の回転可能なコネクタアセンブリの正面斜視図であり、ソケットの詳細を示す。
【図7】第2実施形態による歯ブラシを示す。
【図8】第2実施形態による歯ブラシを示す。
【図9】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図10】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図11】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図12】第3実施形態による歯ブラシを示す。
【図13】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図14】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図15】第4実施形態による歯ブラシを示す。
【図16】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図17】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図18】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図19】第5実施形態による歯ブラシを示す。
【図20】第6実施形態による歯ブラシを示す。
【図21】第6実施形態による歯ブラシを示す。
【図22】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【図23】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【図24】第7実施形態による歯ブラシを示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシヘッド及びハンドル部を備えており、前記ブラシヘッドが前記ハンドル部に対して選択的に回転可能である、ブラシ。
【請求項2】
前記選択的な回転を提供するように操作可能な、選択的に係合可能な位置合わせ手段を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記位置合わせ手段が、前記ブラシヘッド及び前記ハンドル部に取り付けられている回転可能なコネクタアセンブリを備える、請求項2に記載のブラシ。
【請求項4】
前記回転可能なコネクタアセンブリが、プラグ部材及びソケットを備える、請求項3に記載のブラシ。
【請求項5】
前記プラグ部材及び前記ソケットが、断面において実質的に円形である、請求項4に記載のブラシ。
【請求項6】
前記プラグ部材及びソケットの一方が少なくとも一つのタブを含み、前記プラグ部材及び前記ソケットの他方が少なくとも一つの溝を含んでおり、使用時において、一つのタブが一つの溝の中に位置することができるように、前記タブ及び溝が配置され、もって前記回転可能なコネクタアセンブリの回転運動を妨げるようになっている、請求項4に記載のブラシ。
【請求項7】
使用時において、前記ハンドル部に対する前記ブラシヘッドの複数の所望の角度が選ばれるように、前記回転可能なコネクタアセンブリが配置されることを可能にするために、複数の前記溝が設けられている、請求項6に記載のブラシ。
【請求項8】
前記ハンドル部から前記ブラシヘッドを取り外すことなく、一つの溝から一つのタブを解放することを可能とするために、前記ソケットに対して前記プラグ部材が移動される、請求項6又は7に記載のブラシ。
【請求項9】
前記プラグ部材が、前記ソケットの内部表面に沿って少なくとも部分的に延びている放射状に掘り下げられた対応する溝と協働可能な、放射状に延びているリップ部を含む、請求項4〜8のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項10】
前記プラグ部材が、前記ソケットの上部表面に沿って延びると共に放射状に延びている対応するソケットフランジと連動可能な、前記プラグ部材の下縁に沿って放射状に延びているプラグフランジを含む、請求項4〜9のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項11】
前記プラグ部材及び前記ソケットが、スナップフィット式で係合可能である、請求項4〜7のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項12】
前記ハンドル部には、開口部に受け入れられるプラグ部材が設けられている、請求項11に記載のブラシ。
【請求項13】
前記ソケットが、前記ブラシヘッドの開口部の内部表面に設けられている、請求項11又は12に記載のブラシ。
【請求項14】
前記ハンドル部に固定されている毛ヘッドが、前記ブラシヘッドにおける前記開口部を通って突出する毛を備える、請求項11〜13のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項15】
前記ブラシヘッドには、前記毛ヘッドの毛の周囲を選択的に回転することのできるサイド毛が設けられている、請求項11〜14のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項16】
前記ブラシが、その中心軸線を中心に前記毛ヘッドの毛を回転させるためのモータを備える、請求項11〜15のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項17】
前記位置合わせ手段が、前記ブラシの前記ブラシヘッドから間隔をあけた位置に設けられている、請求項1又は2に記載のブラシ。
【請求項18】
前記位置合わせ手段の駆動のために、アクチュエータ手段が設けられている、請求項17に記載のブラシ。
【請求項19】
前記ハンドル部が、対応する波形を有する摺動可能な一対の半体を備える、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項20】
前記波形が、二つの前記半体のいくつもの選択可能な相対位置を決める、請求項19に記載のブラシ。
【請求項21】
二つの前記半体の選択可能な相対位置の各々が、前記ハンドル部に対する前記ブラシヘッドの方向の角度に対応するように、それぞれの半体の上部が、回転可能なブラシヘッドの対向する側に固定されている、請求項19又は20に記載のブラシ。
【請求項22】
二つの前記半体の前記摺動のために、スナップフィットランナが設けられている、請求項19〜21のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項23】
前記アクチュエータ手段が、アクチュエータアームと前記アクチュエータアームを動作させるための駆動手段とを備える、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項24】
前記駆動手段が、前記アクチュエータアームに連結されているスクロールホイールを備える、請求項23に記載のブラシ。
【請求項25】
前記スクロールホイール及び前記ハンドル部の本体の一方には少なくとも一つのタブが設けられ、前記スクロールホイール及び前記ハンドル部の本体の他方には少なくとも一つの溝が設けられおり、前記アクチュエータアームの動作を妨げるために、使用時において、前記タブが前記溝の中に位置するように、前記タブ及び溝が配置されている、請求項24に記載のブラシ。
【請求項26】
前記アクチュエータアームの直線運動が前記ブラシヘッドの回転運動をもたらすように、前記アクチュエータアームが上端で前記ブラシヘッドに連結されており形付けられている、請求項23〜25のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項27】
前記アクチュエータアームが、前記ハンドル部の前記シャフトに設けられている軌道に沿って移動する、請求項23〜26のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項28】
前記アクチュエータアームが、ゴム材料から作られている、請求項23〜27のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項29】
ベルト部材が前記ブラシの本体内に設けられており、前記ベルト部材が長手方向に可動である、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項30】
前記ベルト部材の上部には、前記ブラシヘッドに設けられている対応する歯に係合するための歯が設けられている、請求項29に記載のブラシ。
【請求項31】
前記ベルト部材には、対向する内部ベルト表面に設けられている噛み合わせ式の突起部が設けられている、請求項29又は30に記載のブラシ。
【請求項32】
前記ベルト部材には、前記ベルト部材を駆動する操作のためのプッシュパッドが設けられている、請求項29〜31のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項33】
ユーザによる操作のために、前記プッシュパッドが前記ブラシの前記表面に設けられている、請求項32に記載のブラシ。
【請求項34】
前記ベルト部材がゴム材料から作られている、請求項29〜33のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項35】
歯ブラシである、請求項1〜34のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項36】
ブラシが、前記ブラシヘッドの回転のために機械的駆動手段を備える、ブラシ。
【請求項37】
前記機械的駆動手段が、前記ブラシのハンドル部に備えられている、請求項36に記載のブラシ。
【請求項38】
前記機械的駆動手段が、ヘッドコネクタと、前記ヘッドコネクタに回転トルクを加えるためのトルク印加手段とを備える、請求項36又は37に記載のブラシ。
【請求項39】
前記トルク印加手段がばねを備える、請求項38に記載のブラシ。
【請求項40】
前記トルク印加手段がゴムバンドを備える、請求項38に記載のブラシ。
【請求項41】
歯車装置が、前記トルク印加手段と前記ヘッドコネクタとの間に配置されている、請求項38〜40のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項42】
前記歯車装置が遊星歯車装置である、請求項41に記載のブラシ。
【請求項43】
往復運動装置が前記歯車に設けられており、前記往復運動装置が、前記ヘッドコネクタの底辺の外部と係合するための末端突起部を備える、請求項41又は42に記載のブラシ。
【請求項44】
前記トルク印加手段に張力を加えるために駆動部材が設けられている、請求項38〜43のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項45】
作動された場合に前記トルク印加手段に張力を加える前記駆動部材を適所に保持するよう、前記駆動部材が、前記ハンドル部に設けられているラチェットと係合するための内部溝を備える、請求項44に記載のブラシ。
【請求項46】
前記駆動部材が、前記ハンドル部の下部に形成されている、請求項44又は45に記載のブラシ。
【請求項47】
ブレーキ手段が、前記トルク印加手段を、張力を加えた状態で保持するよう選択的に係合可能であり、したがって、前記ヘッドコネクタの回転を防止するようになっている、請求項38〜46のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項48】
前記ブレーキ手段が、前記歯車装置に備えられているシャフトと選択的にかみ合うためのクランプ部材を備える、請求項47に記載のブラシ。
【請求項49】
前記ブレーキが、前記ハンドル部の前記外部表面に加えられる外部圧力によって操作可能である、請求項47又は48に記載のブラシ。
【請求項50】
ヘッド部に設けられている毛の回転のために、ブラシには、前記ヘッドコネクタと係合する前記ヘッド部が設けられている、請求項38〜49のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項51】
歯ブラシである、請求項36〜50のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項1】
ブラシヘッド及びハンドル部を備えており、前記ブラシヘッドが前記ハンドル部に対して選択的に回転可能である、ブラシ。
【請求項2】
前記選択的な回転を提供するように操作可能な、選択的に係合可能な位置合わせ手段を備える、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記位置合わせ手段が、前記ブラシヘッド及び前記ハンドル部に取り付けられている回転可能なコネクタアセンブリを備える、請求項2に記載のブラシ。
【請求項4】
前記回転可能なコネクタアセンブリが、プラグ部材及びソケットを備える、請求項3に記載のブラシ。
【請求項5】
前記プラグ部材及び前記ソケットが、断面において実質的に円形である、請求項4に記載のブラシ。
【請求項6】
前記プラグ部材及びソケットの一方が少なくとも一つのタブを含み、前記プラグ部材及び前記ソケットの他方が少なくとも一つの溝を含んでおり、使用時において、一つのタブが一つの溝の中に位置することができるように、前記タブ及び溝が配置され、もって前記回転可能なコネクタアセンブリの回転運動を妨げるようになっている、請求項4に記載のブラシ。
【請求項7】
使用時において、前記ハンドル部に対する前記ブラシヘッドの複数の所望の角度が選ばれるように、前記回転可能なコネクタアセンブリが配置されることを可能にするために、複数の前記溝が設けられている、請求項6に記載のブラシ。
【請求項8】
前記ハンドル部から前記ブラシヘッドを取り外すことなく、一つの溝から一つのタブを解放することを可能とするために、前記ソケットに対して前記プラグ部材が移動される、請求項6又は7に記載のブラシ。
【請求項9】
前記プラグ部材が、前記ソケットの内部表面に沿って少なくとも部分的に延びている放射状に掘り下げられた対応する溝と協働可能な、放射状に延びているリップ部を含む、請求項4〜8のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項10】
前記プラグ部材が、前記ソケットの上部表面に沿って延びると共に放射状に延びている対応するソケットフランジと連動可能な、前記プラグ部材の下縁に沿って放射状に延びているプラグフランジを含む、請求項4〜9のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項11】
前記プラグ部材及び前記ソケットが、スナップフィット式で係合可能である、請求項4〜7のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項12】
前記ハンドル部には、開口部に受け入れられるプラグ部材が設けられている、請求項11に記載のブラシ。
【請求項13】
前記ソケットが、前記ブラシヘッドの開口部の内部表面に設けられている、請求項11又は12に記載のブラシ。
【請求項14】
前記ハンドル部に固定されている毛ヘッドが、前記ブラシヘッドにおける前記開口部を通って突出する毛を備える、請求項11〜13のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項15】
前記ブラシヘッドには、前記毛ヘッドの毛の周囲を選択的に回転することのできるサイド毛が設けられている、請求項11〜14のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項16】
前記ブラシが、その中心軸線を中心に前記毛ヘッドの毛を回転させるためのモータを備える、請求項11〜15のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項17】
前記位置合わせ手段が、前記ブラシの前記ブラシヘッドから間隔をあけた位置に設けられている、請求項1又は2に記載のブラシ。
【請求項18】
前記位置合わせ手段の駆動のために、アクチュエータ手段が設けられている、請求項17に記載のブラシ。
【請求項19】
前記ハンドル部が、対応する波形を有する摺動可能な一対の半体を備える、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項20】
前記波形が、二つの前記半体のいくつもの選択可能な相対位置を決める、請求項19に記載のブラシ。
【請求項21】
二つの前記半体の選択可能な相対位置の各々が、前記ハンドル部に対する前記ブラシヘッドの方向の角度に対応するように、それぞれの半体の上部が、回転可能なブラシヘッドの対向する側に固定されている、請求項19又は20に記載のブラシ。
【請求項22】
二つの前記半体の前記摺動のために、スナップフィットランナが設けられている、請求項19〜21のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項23】
前記アクチュエータ手段が、アクチュエータアームと前記アクチュエータアームを動作させるための駆動手段とを備える、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項24】
前記駆動手段が、前記アクチュエータアームに連結されているスクロールホイールを備える、請求項23に記載のブラシ。
【請求項25】
前記スクロールホイール及び前記ハンドル部の本体の一方には少なくとも一つのタブが設けられ、前記スクロールホイール及び前記ハンドル部の本体の他方には少なくとも一つの溝が設けられおり、前記アクチュエータアームの動作を妨げるために、使用時において、前記タブが前記溝の中に位置するように、前記タブ及び溝が配置されている、請求項24に記載のブラシ。
【請求項26】
前記アクチュエータアームの直線運動が前記ブラシヘッドの回転運動をもたらすように、前記アクチュエータアームが上端で前記ブラシヘッドに連結されており形付けられている、請求項23〜25のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項27】
前記アクチュエータアームが、前記ハンドル部の前記シャフトに設けられている軌道に沿って移動する、請求項23〜26のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項28】
前記アクチュエータアームが、ゴム材料から作られている、請求項23〜27のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項29】
ベルト部材が前記ブラシの本体内に設けられており、前記ベルト部材が長手方向に可動である、請求項17又は18に記載のブラシ。
【請求項30】
前記ベルト部材の上部には、前記ブラシヘッドに設けられている対応する歯に係合するための歯が設けられている、請求項29に記載のブラシ。
【請求項31】
前記ベルト部材には、対向する内部ベルト表面に設けられている噛み合わせ式の突起部が設けられている、請求項29又は30に記載のブラシ。
【請求項32】
前記ベルト部材には、前記ベルト部材を駆動する操作のためのプッシュパッドが設けられている、請求項29〜31のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項33】
ユーザによる操作のために、前記プッシュパッドが前記ブラシの前記表面に設けられている、請求項32に記載のブラシ。
【請求項34】
前記ベルト部材がゴム材料から作られている、請求項29〜33のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項35】
歯ブラシである、請求項1〜34のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項36】
ブラシが、前記ブラシヘッドの回転のために機械的駆動手段を備える、ブラシ。
【請求項37】
前記機械的駆動手段が、前記ブラシのハンドル部に備えられている、請求項36に記載のブラシ。
【請求項38】
前記機械的駆動手段が、ヘッドコネクタと、前記ヘッドコネクタに回転トルクを加えるためのトルク印加手段とを備える、請求項36又は37に記載のブラシ。
【請求項39】
前記トルク印加手段がばねを備える、請求項38に記載のブラシ。
【請求項40】
前記トルク印加手段がゴムバンドを備える、請求項38に記載のブラシ。
【請求項41】
歯車装置が、前記トルク印加手段と前記ヘッドコネクタとの間に配置されている、請求項38〜40のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項42】
前記歯車装置が遊星歯車装置である、請求項41に記載のブラシ。
【請求項43】
往復運動装置が前記歯車に設けられており、前記往復運動装置が、前記ヘッドコネクタの底辺の外部と係合するための末端突起部を備える、請求項41又は42に記載のブラシ。
【請求項44】
前記トルク印加手段に張力を加えるために駆動部材が設けられている、請求項38〜43のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項45】
作動された場合に前記トルク印加手段に張力を加える前記駆動部材を適所に保持するよう、前記駆動部材が、前記ハンドル部に設けられているラチェットと係合するための内部溝を備える、請求項44に記載のブラシ。
【請求項46】
前記駆動部材が、前記ハンドル部の下部に形成されている、請求項44又は45に記載のブラシ。
【請求項47】
ブレーキ手段が、前記トルク印加手段を、張力を加えた状態で保持するよう選択的に係合可能であり、したがって、前記ヘッドコネクタの回転を防止するようになっている、請求項38〜46のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項48】
前記ブレーキ手段が、前記歯車装置に備えられているシャフトと選択的にかみ合うためのクランプ部材を備える、請求項47に記載のブラシ。
【請求項49】
前記ブレーキが、前記ハンドル部の前記外部表面に加えられる外部圧力によって操作可能である、請求項47又は48に記載のブラシ。
【請求項50】
ヘッド部に設けられている毛の回転のために、ブラシには、前記ヘッドコネクタと係合する前記ヘッド部が設けられている、請求項38〜49のいずれか一項に記載のブラシ。
【請求項51】
歯ブラシである、請求項36〜50のいずれか一項に記載のブラシ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2008−522700(P2008−522700A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544999(P2007−544999)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/GB2005/050240
【国際公開番号】WO2006/061662
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(507186458)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【国際出願番号】PCT/GB2005/050240
【国際公開番号】WO2006/061662
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(507186458)
【Fターム(参考)】
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