説明

ブラジャー

相互に連結された布帛製の二つのカップ(12)および前記カップから延びかつ相互に連結可能な二つの側バンド(14)を有するブラジャー(10)。カップの少なくとも縁部に沿って適用できかつ布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による少なくとも一つの層(16)を有する強化手段を含む。物質はポリウレタン混合物またはシリコーン混合物を含む。層(16)はそれぞれの側バンド(14)側の各カップ(12)の縁の少なくとも側部(18)に沿って付設され、少なくとも肩紐(20)の連結点まで連続性が破断することなく延び、側部でそれぞれのカップを取り囲んでいる。更に、層(16)は各カップ(12)の縁の少なくとも下部(22)に沿って付設され、カップの縁の側部まで連続性が破断することなく延び、下部および側部でそれぞれのカップ(12)を取り囲んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は相互に対して連結された二つの布帛によるカップ、および前記カップから延びかつ相互に対して連結するのに適した二つの側バンドを含むブラジャーに関する。
【背景技術】
【0002】
上記タイプのブラジャーは既知であり、カップを境界を画する縁に適用される強化および支持要素としてワイヤ、ステッチ、または他の同様解決策が採用されている。
【0003】
かかる要素の適用およびそのようにして形成されたブラジャーの使用は、カップを支持かつ強化する問題を部分的に解決するが、幾つかの欠点を有する。
【0004】
第一に、種々の連続的製造工程が必要とされ、続いてワイヤがカップの下部に設置される。第二に、形成されるブラジャーは、非常に硬い部分を有し、耐久性を限定し、かつ残りの布帛部分と比較して非常に硬い部分を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、従来技術の欠点を克服するような構造的かつ機能的特徴を有するブラジャーを提案し、かつ強度と支持機能を提供すると言うカップに対する要求を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[発明の概要]
上記課題は請求項1により特記されたタイプのブラジャーによって解決される。
本発明によるブラジャーの他の特徴および利点は、非制限例として添付図面を参照した本発明の好適形態に関する続く説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照すると、参照番号10は図1に概略的に示された基本構造を有するブラジャーの全体を示す。
【0008】
続く説明において、上または上方、下または下方は、着用時のブラジャーについて説明されている。従って、ブラジャーの上部または上方部は、例えば肩紐がある場合に、肩紐が延びる領域に関する部分を意味し、下部または下方部は反対部分を意味する。
【0009】
ブラジャー10は布帛で形成されかつ相互に対して連結された二つのカップを含む。図面において、参照番号12はカップを示し、カップはブラジャーの上方部と、図1に点線で示された縁12aとの間に実質的に延在する一部である。図示の実施可能形態によれば、二つのカップは同一布帛で一片に形成される。
【0010】
図示例において、参照番号14は側バンドを示し、側バンドは、カップから側方へ延び、かつ側バンドの自由端14aに取り付けることのできる例えば図示されていないフック手段により相互に対して連結できるものである。
【0011】
本発明によるブラジャーは、カップ12の縁12aの少なくとも一部に沿って適用でき、かつカップに対して内方および外方に一部が延びた化学物質による少なくとも一つの層16を含む強化手段を有することが有利である。特に、続いてより良く説明するように、層16はカップの下部および/または側部に沿って付設するのに適する。層16は布帛の一体部を有利に形成するのに好適である。この層16は、また、強化層として次に説明される。
【0012】
実施可能形態によれば、強化層を形成する物質は、物理的特性を損なうことなく加熱および冷却の各時に溶融および再硬化の特性を保持するのに適した少なくとも一つの熱可塑性の構成要素を含む。更に詳細には、上記物質はポリウレタン混合物を含む。
【0013】
異なる実施形態によれば、強化層を形成する物質は少なくとも一つの弾性構成要素を含む。更に、具体的には、この物質はシリコーン混合物を含む。
【0014】
他の実施可能形態、そして特に上記実施形態において、強化層を形成する物質は顔料および/または他の化粧品要素を更に含む。
【0015】
図1および2に示されたように、強化層は二つのカップ12の各々の側部18に沿って、それぞれの側バンド14側のカップ縁に付設され、布帛の一体部を形成する。更に詳細には、強化層はカップの側部18に沿って適用され、かつ肩紐20への少なくとも連結点まで、またはブラジャーの上方部まで連続性に破断を伴うことなく延在し、側部でそれぞれのカップのまわりを取り囲むもしくは包囲する。
【0016】
図1および2に示された例示形態において、強化層16は各カップの少なくとも下方部22に沿って適用され、布帛の一体部を形成する。
【0017】
更に詳細には、上記強化層は各カップの下方部に沿って適用されかつそれぞれの側部18に沿って連続性を破断することなく延び、それぞれのカップ12のまわりを下部および側部で包囲する。
【0018】
図1および2の例示形態において、上記強化層は、また、各カップの強化層が二つのカップ間の下方部22で合致することにより、二つのカップのまわりを連続性を破断することなく包囲する。実施可能形態によれば、二つのカップ間の下方部22は、二つのカップ12間の部分でブラジャーの上方部へ向かって僅かに伸長しかつ二つのカップ間部分において両側へ向かって拡張して結合部24を形成する。
【0019】
実施可能形態によれば、側部18は上記強化層の下方部22よりも幅広い。更に具体的には、強化層の幅は強化層の側部18から下方部22へ連続的かつ徐々に減少している。
【0020】
図1および2に示されたように、ブラジャーの少なくとも縁部に沿って適用でき、かつ布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による他の層26が形成される。続く説明において、他の層26は、縁層とも記載される。
【0021】
更に詳細には、図1および2は、他の層26が側バンドの部分に対応する下方縁部28、上方縁部30、および妥当ブラジャーに対応する上方縁部32を含むブラジャーの外方縁全体に沿って設けられたブラジャーを示す。明らかなように、他の層26がブラジャーの縁の一部上にのみ設けられるか、または他の層26が完全に存在しないような他の変形形態が提供できる。
【0022】
図1および2に示されたように、上記他の層26は、好適には、ブラジャーの全縁上で一定幅を有する。
【0023】
実施可能形態によれば、ブラジャー10の少なくとも縁部に沿って付設できる他の層26が強化層16と同様物質により製造できる。
【0024】
実施可能形態によれば、ブラジャーはブラジャーの少なくとも下方縁部28に沿って付設された他の層26を有し、ブラジャーが、例えば図1に示されたように、カップ12の下の領域において強化層の下方部に融合していることが特に有利である。
【0025】
実施可能形態によれば、ブラジャーは側バンド14の少なくとも上方縁部30に沿って付設された他の層26を有し、側バンドがその長手の少なくとも一部で強化層の側部18と融合していることが特に有利である。
【0026】
他の形態によれば、ブラジャーはブラジャーの少なくとも上方縁部32に沿って付設された他の層26を有し、他の層26が、例えば結合部24で、下方部22および強化手段から成る層の側部18のそれぞれに融合していることが特に有利である。
【0027】
他の実施可能形態によれば、ブラジャーの少なくとも縁部に沿って付設するのに適した他の層26は強化手段から成る層16よりも幅が狭い。
【0028】
図1は本発明によるブラジャー10の基本構造を概略的に示すが、図2は、例えば一片に形成され、または分離形成されかつ図1の構造に続いて取り付ける従来タイプの肩紐20を有するブラジャー10を概略的に示す。
【0029】
例えば図3に示された他の実施可能形態によれば、強化手段は肩紐20の少なくとも一部に沿って付設するのに適しかつ布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による少なくとも一つの層16を含む。
【0030】
例えば図3に示された他の可能形態によれば、化学物質による層は、肩紐20の少なくとも一部に沿って、かつそれぞれのバンド14側の各カップの側部18に沿って連続的に延在し、布帛の一体部を形成する。更に詳細には、肩紐20に付設された化学物質による層はそれぞれの側バンド14側のカップ12の縁の側部18に付設された層よりも幅が狭い。
【0031】
側部18および下部22の両方が形成されている場合、層は下部22から、肩紐20に沿って連続する側部18へ破断なく連続的に延在し、そのようにしてそれぞれのカップのまわりを下および側で包囲し、肩紐によって上でカップを支持する。
【0032】
肩紐が布帛の一体部となるのに適した化学物質の層を有する場合であっても、肩紐はブラジャーから分離して形成されかつブラジャーへ取り付ける構成であっても、またブラジャーと共に一片として製造されてもよい。
【0033】
実施可能形態によれば、肩紐がブラジャー構造体に付設される場合、その結合手段は溶接のために部分的に溶融する同一物質層を含むことが有利である。
【0034】
強化層16の場合、また縁層26の場合のいずれの場合にも、上述の層はブラジャーの基礎布帛へプリントされる。更に詳細には、それらの層はスクリーン印刷法により、またはシリンダ印刷法により布帛へ付与される。
【0035】
実施可能形態によれば、上述の層は均一厚で付与され、単一印刷工程または補助層を形成するために数回の連続工程で形成される。
【0036】
他の有利形態によれば、数回の印刷工程を適用することにより、形成されるべき強度に応じて、異なる厚みの複数層がブラジャーの異なる部分に形成される。
【0037】
上記説明から理解されるように、本発明によるブラジャーは、カップを特に側で支持しかつ強化する所望作用を簡単かつ効果的に達成し、従来ブラジャーに見られる厚み領域および硬質部を減少する。
【0038】
特に、特にフラットな可撓性ハーネスがワイヤのような硬質付属品を使用することなく得られ、かつ最適強化および支持作用を維持する。
【0039】
特に効果的と考えられる点は、連続強化層を側部および下部に形成することであり、特に二つのカップ間の結合部において合致する場合である。これは、硬く締めつけることなくカップのまわりを完全に包むことを意味する。
【0040】
肩紐に一体化された層の提供は、更に、補強効果を改善すると共に、強度、特に強い応力を受ける部分の耐磨耗性を高める。これに加え、肩紐に一体化される物質は着用者の肩上への肩紐による摩擦を大きくする作用をし、耐久性を改善する。
【0041】
一定部分で合致する程度まで共働するように連結された強化層と縁層との組み合わせは、全製品そして特に強化層が支持作用において受ける応力を吸収する点の強度を増長する。
【0042】
本発明によるブラジャーの他の利点は、従来にない構造の単純化にあり、これは非常に安価な製造を可能にする。更に、例えばポリウレタン混合物の層の場合に、強化層および縁層は、採用されるブラジャーの続く実施に望ましくない効果を与えない。
【0043】
明らかなように、上述の形態に対して種々の、そして/または付加的変更が可能である。
【0044】
図1に示された形態の他の形態として、二つのカップ12は別々に形成され、その後に連結要素により共に結合されてよい。この場合、強化物質による層の二つの下部は、同様に、相互から分離している。
【0045】
図示形態の他の形態として、強化層16はそれぞれの側バンドに対面する側部18のみ、または下部22のみを含くむものであってよい。
【0046】
本発明によるブラジャーの実施可能形態によれば、図面の形態と相違するものとして、ブラジャー10は強化層のみを含み、かつ縁層を含まない、またはこれらの層のある部分のみを含むものであってよい。
【0047】
実施可能な一形態によれば、ブラジャーは肩紐を有しない。この場合、ブラジャーの少なくとも上部まで破断することなく連続した側部が設けられ、その側部でそれぞれのカップのまわりを包む。
【0048】
図示形態に反して、ブラジャーは各カップに対して強化層16を含み、各カップは相互に独立、即ち二つのカップ間に連結部を有しないものであってよい。
【0049】
更に、図示されていない他の実施可能形態によれば、本発明によるブラジャーは、各カップの全面に沿ってその下部および側部間に強化層を含む。適当であれば、異なる厚みを有する材料で形成され、例えば側部および下部に沿って材料厚が厚くなるように形成されてよい。
【0050】
図示されていない他の実施可能形態によれば、ブラジャーの少なくとも縁部に沿って適用できる他の層は強化手段を形成する部分と異なる物質を含み、ブラジャーの他の部分と異なる特性を有するものであってよい。
【0051】
図示されていない他の形態によれば、側バンドは相互に連結に適し、共に縫合され、または同一布帛から一片として形成され、スポーツスタイルのブラジャーを形成するものであってよい。
【0052】
更に、強化手段が、カップの縁に適用できるワイヤ等の支持要素を含む他の実施形態が提供できる。特に、支持要素は好適には溶融により強化層に溶接された鞘によりカップの縁に適用できるものが好適である。
【0053】
当業者には、上述のブラジャーの実施形態の好適タイプに対して数々の変更および改善が可能であり、かつ特許請求の範囲に記載の範囲を逸脱することなく、付随的および特定要求に合致させるために、構成要素を他の機能的均等物により置換できる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明によるブラジャーの要素の一部斜視図を含む前面図を示す。
【図2】本発明によるブラジャーの一部斜視図を含む前面図を示す。
【図3】本発明によるブラジャーの実施可能形態の一部斜視図を含む前面図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に連結された布帛製の一対のカップ(12)、および前記カップから延在しかつ相互に連結可能な二つの側バンド(14)を有するブラジャー(10)であって、
一対のカップの少なくとも縁部に沿って付設できかつ前記布帛の一体部を形成するのに適した少なくとも一つの層(16)の化学物質を有する強化手段を含む、ブラジャー。
【請求項2】
前記層(16)は物理的特性を阻害することなく加熱または冷却時に溶融かつ再硬化する特性を保持するのに適した少なくとも一つの熱可塑性構成要素を含む、請求項1によるブラジャー。
【請求項3】
前記熱可塑性構成要素はポリウレタン混合物を含む、請求項2によるブラジャー。
【請求項4】
前記層(16)は少なくとも一つの弾性構成要素を含む、請求項1によるブラジャー。
【請求項5】
前記弾性構成要素はシリコーン混合物を含む、請求項4によるブラジャー。
【請求項6】
前記層(16)は顔料および/または化粧品要素を含む、請求項1から5のいずれか1によるブラジャー。
【請求項7】
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の少なくとも側部(18)に沿って付設され、前記側部(18)は前記布帛の一体部を形成するそれぞれの側バンド(14)側にある、請求項1から6のいずれか1によるブラジャー。
【請求項8】
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の側部(18)に沿って付設され、かつ連続性が破断することなく少なくとも肩紐(20)の連結点まで延在し、その側部でそれぞれのカップを取り囲んでいる、請求項7によるブラジャー。
【請求項9】
前記層(16)は、前記布帛の一体部を形成する前記一対のカップ(12)の各々の少なくとも下部(22)に沿って付設されている、請求項1から8のいずれか1によるブラジャー。
【請求項10】
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の下部(22)に沿って付設され、かつ前記側部(18)まで連続性が破断することなく延在し、その下および側部でそれぞれのカップ(12)を取り囲んでいる、請求項7のときの請求項9によるブラジャー。
【請求項11】
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の下部(22)および側部(18)に沿って適用され、かつ少なくとも肩紐(20)への連結点まで連続性が破断することなく延び、側部でそれぞれのカップ(12)を取り囲んでいる、請求項10によるブラジャー。
【請求項12】
前記層(16)は、連続性が破断することなく、前記一対のカップ(12)を取り囲み前記一対のカップ間の下部(22)で合致している、請求項9から11のいずれか1によるブラジャー。
【請求項13】
前記層(16)は前記一対のカップ間の下部(22)で合致し、ブラジャーの上部へ向かって僅かに伸長し、かつ前記一対のカップ(12)間の部分で側方へ拡張している、請求項12によるブラジャー。
【請求項14】
前記層(16)の側部(18)は前記層(16)の下部(22)よりも幅広い、請求項7のときの請求項9によるブラジャー。
【請求項15】
前記層(16)の幅はその側部(18)から下部(22)へ徐々に連続的に狭くなっている、請求項14によるブラジャー。
【請求項16】
前記層(16)は、前記一対のカップ(12)の下部(22)と側部(18)間で前記一対のカップ(12)の各々の全面に沿って付設されている、請求項1から15のいずれか1によるブラジャー。
【請求項17】
ブラジャー(10)の少なくとも縁部に沿って適用できかつ前記布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による他の層(26)を更に含む、請求項1から16のいずれか1によるブラジャー。
【請求項18】
前記他の層(26)はブラジャーの少なくとも下縁部(28)に沿って付設され、かつ長手の少なくとも一部で前記層(16)の下部(22)と融合している、請求項9のときの請求項17によるブラジャー。
【請求項19】
前記他の層(26)は前記側バンド(14)の少なくとも上縁部(30)に沿って付設され、かつ長手の少なくとも一部で前記層(16)の側部(18)と融合している、請求項7のときの請求項17によるブラジャー。
【請求項20】
前記他の層(26)はブラジャーの少なくとも上縁部(32)に沿って付設され、かつ少なくとも端領域で前記層(16)の側部(18)および下部(22)と融合している、請求項10のときの請求項17によるブラジャー。
【請求項21】
ブラジャーの少なくとも縁部に沿って適用できる化学物質による前記他の層(26)は、前記層(16)よりも幅が狭い、請求項17から20のいずれか1によるブラジャー。
【請求項22】
前記他の層(26)は、ブラジャーの少なくとも上縁部に沿って付設されかつ前記層(16)と同一物質を含む、請求項17から21のいずれか1によるブラジャー。
【請求項23】
肩紐(20)を更に含み、前記強化手段は前記肩紐(20)の少なくとも一部に沿って付設されかつ前記布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による少なくとも一つの層を含む、請求項1から22のいずれか1によるブラジャー。
【請求項24】
化学物質による前記層は、前記肩紐(20)の少なくとも一部に沿って、かつそれぞれの前記側バンド側に位置する前記一対のカップ(12)の各々の側部に沿って連続的に延在し、前記布帛の一体部を形成している、請求項7のときの請求項23によるブラジャー。
【請求項25】
前記肩紐(20)に付設された化学物質による前記層は、それぞれの側バンド(14)側に位置する側部(18)に付設される層よりも狭い幅を有する、請求項24によるブラジャー。
【請求項26】
前記層(16)は、前記一対のカップ(12)の各々の下部(22)に沿って付設され、かつ前記肩紐(20)に沿って連続する前記側部(18)まで連続性が破断することなく延在し、それぞれのカップ(12)を下部および側部で取り囲み、上部で支持している、請求項10のときの請求項23によるブラジャー。
【請求項27】
前記肩紐(20)はブラジャーから分離して形成されかつ前記層(16)を溶融することによりブラジャーに付設されている、請求項23から26のいずれか1によるブラジャー。
【請求項28】
前記肩紐(20)はブラジャーと一片に形成されている、請求項23から26のいずれか1によるブラジャー。
【請求項29】
前記層(16)は前記布帛にプリントされている、請求項1から28のいずれか1によるブラジャー。
【請求項30】
前記層(16)はスクリーン印刷法により前記布帛に付設されている、請求項29によるブラジャー。
【請求項31】
前記層(16)はシリンダ印刷法により前記布帛に付設されている、請求項29によるブラジャー。
【請求項32】
前記層(16)は均一厚で付設されている、請求項1か31のいずれか1によるブラジャー。
【請求項33】
前記層(16)は、所望強度に応じて異なる部分で異なる厚さで付設されている、請求項1から31のいずれか1によるブラジャー。
【請求項34】
前記層(16)は少なくとも二つの補助層を含む、請求項1から33のいずれか1によるブラジャー。
【請求項35】
前記側バンド(14)は、化学物質による前記他の層(26)を一部溶融することにより前記側バンドの両端に取り付けられたファスナを含む、請求項17から22のいずれか1によるブラジャー。
【請求項36】
前記強化手段は、更に、前記一対のカップ(12)の縁に適用する支持要素を含む、請求項1から35のいずれか1によるブラジャー。
【請求項37】
前記支持要素は、前記層(16)を溶融することによりその層(16)に溶接した鞘によって前記一対のカップの縁に適用可能である、請求項35によるブラジャー。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に連結された布帛製の一対のカップ(12)、および前記カップから延在しかつ相互に連結可能な二つの側バンド(14)、および肩紐(20)を有するブラジャー(10)であって、
一対のカップの少なくとも縁部に沿って付設できかつ前記布帛の一体部を形成するのに適した少なくとも一つの層(16)の化学物質を有する強化手段を含み、前記層(16)はブラジャーの肩紐(20)の少なくとも一部に沿って付設可能でありかつ前記布帛の一体部を形成可能であり、
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の少なくとも側部(18)に沿って付設され、前記側部(18)はそれぞれの前記側バンド(14)側に位置し、かつ前記一対のカップ(12)の各々の下部(22)は前記布帛の一体部を形成し、
前記層(16)は、前記一対のカップ(12)の各々の下部(22)に沿って付設されかつ前記肩紐(20)に沿って連続する前記側部(18)まで連続性が破断することなく延在し、その下部および側部でそれぞれのカップ(12)を取り囲とかつ上部で支持している、ブラジャー。
【請求項2】
前記層(16)は物理的特性を阻害することなく加熱または冷却時に溶融かつ再硬化する特性を保持するのに適した少なくとも一つの熱可塑性構成要素を含む、請求項1によるブラジャー。
【請求項3】
前記熱可塑性構成要素はポリウレタン混合物を含む、請求項2によるブラジャー。
【請求項4】
前記層(16)は少なくとも一つの弾性構成要素を含む、請求項1によるブラジャー。
【請求項5】
前記弾性構成要素はシリコーン混合物を含む、請求項4によるブラジャー。
【請求項6】
前記層(16)は顔料および/または化粧品要素を含む、請求項1から5のいずれか1によるブラジャー。
【請求項7】
前記層(16)は前記一対のカップ(12)の各々の側部(18)に沿って付設され、かつ少なくとも肩紐(20)の連結点まで連続性が破断することなく延在し、その側部でそれぞれのカップを取り囲んでいる、請求項1から6のいずれか1によるブラジャー。
【請求項8】
前記層(16)は、連続性が破断することなく、前記一対のカップ(12)を取り囲み前記一対のカップ間の下部(22)で合致している、請求項1から7のいずれか1によるブラジャー。
【請求項9】
前記層(16)は前記一対のカップ間の下部(22)で合致し、ブラジャーの上部へ向かって僅かに伸長し、かつ前記一対のカップ(12)間の部分で側方へ拡張している、請求項8によるブラジャー。
【請求項10】
前記層(16)の側部(18)は前記層(16)の下部(22)よりも幅広い、請求項1から9のいずれか1によるブラジャー。
【請求項11】
前記層(16)の幅はその側部(18)から下部(22)へ徐々に連続的に狭くなっている、請求項10によるブラジャー。
【請求項12】
前記層(16)は、前記一対のカップ(12)の下部(22)と側部(18)間で前記一対のカップ(12)の各々の全面に沿って付設されている、請求項1から11のいずれか1によるブラジャー。
【請求項13】
ブラジャー(10)の少なくとも縁部に沿って適用できかつ前記布帛の一体部を形成するのに適した化学物質による他の層(26)を更に含む、請求項1から12のいずれか1によるブラジャー。
【請求項14】
前記他の層(26)はブラジャーの少なくとも下縁部(28)に沿って付設され、かつ長手の少なくとも一部で前記層(16)の下部(22)と融合している、請求項13によるブラジャー。
【請求項15】
前記他の層(26)は前記側バンド(14)の少なくとも上縁部(30)に沿って付設され、かつ長手の少なくとも一部で前記層(16)の側部(18)と融合している、請求項3によるブラジャー。
【請求項16】
前記他の層(26)はブラジャーの少なくとも上縁部(32)に沿って付設され、かつ少なくとも端領域で前記層(16)の側部(18)および下部(22)と融合している、請求項13によるブラジャー。
【請求項17】
ブラジャーの少なくとも縁部に沿って適用できる化学物質による前記他の層(26)は、前記層(16)よりも幅が狭い、請求項13から16のいずれか1によるブラジャー。
【請求項18】
前記他の層(26)は、ブラジャーの少なくとも上縁部に沿って付設されかつ前記層(16)と同一物質を含む、請求項13から17のいずれか1によるブラジャー。
【請求項19】
前記肩紐(20)に付設された化学物質による前記層は、それぞれの側バンド(14)側に位置する側部(18)に付設される層よりも狭い幅を有する、請求項1から18のいずれか1によるブラジャー。
【請求項20】
前記肩紐(20)はブラジャーから分離して形成されかつ前記層(16)を溶融することによりブラジャーに付設されている、請求項1から19のいずれか1によるブラジャー。
【請求項21】
前記肩紐(20)はブラジャーと一片に形成されている、請求項1から20のいずれか1によるブラジャー。
【請求項22】
前記層(16)は前記布帛にプリントされている、請求項1から21のいずれか1によるブラジャー。
【請求項23】
前記層(16)はスクリーン印刷法により前記布帛に付設されている、請求項22によるブラジャー。
【請求項24】
前記層(16)はシリンダ印刷法により前記布帛に付設されている、請求項22によるブラジャー。
【請求項25】
前記層(16)は均一厚で付設されている、請求項1か24のいずれか1によるブラジャー。
【請求項26】
前記層(16)は、所望強度に応じて異なる部分で異なる厚さで付設されている、請求項1から24のいずれか1によるブラジャー。
【請求項27】
前記層(16)は少なくとも二つの補助層を含む、請求項1から26のいずれか1によるブラジャー。
【請求項28】
前記側バンド(14)は、化学物質による前記他の層(26)を一部溶融することにより前記側バンドの両端に取り付けられたファスナを含む、請求項13から18のいずれか1によるブラジャー。
【請求項29】
前記強化手段は、更に、前記一対のカップ(12)の縁に適用する支持要素を含む、請求項1から28のいずれか1によるブラジャー。
【請求項30】
前記支持要素は、前記層(16)を溶融することによりその層(16)に溶接した鞘によって前記一対のカップの縁に適用可能である、請求項29によるブラジャー。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−509112(P2006−509112A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−556574(P2004−556574)
【出願日】平成14年12月5日(2002.12.5)
【国際出願番号】PCT/IB2002/005147
【国際公開番号】WO2004/049839
【国際公開日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(505209728)サラ リー コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】