ブリスターパック
【課題】台紙を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られるブリスターパックを提供する。
【解決手段】被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなるブリスターパック１であり、ブリスターカバー３の左右両端には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられ、台紙４は２つ折りに構成されることによって台紙４の下端に形成される紙すきま６を有し、ブリスターカバー３の上端には台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の下端には折り返すことにより紙すきま６に挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する係止め用フラップ８が設けられている。
【解決手段】被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなるブリスターパック１であり、ブリスターカバー３の左右両端には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられ、台紙４は２つ折りに構成されることによって台紙４の下端に形成される紙すきま６を有し、ブリスターカバー３の上端には台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の下端には折り返すことにより紙すきま６に挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する係止め用フラップ８が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、商品を収容する凹部を有し、凹部を背面から塞ぐ台紙をスライドして装着するタイプのブリスターパックに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、小物家電商品等を収容するために、被収容物を収容する凹部が形成されたブリスターカバーと、前記凹部を背面から塞ぐ台紙とからなり、前記ブリスターカバーの左右両端縁の背面側には台紙の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップが設けられ、ブリスターカバーの上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップが設けられ、商品を凹部に収容して台紙をスライド用フラップに挿入した後、前面側よりステープルを打ち込み、商品が脱落するのを防止するようにしている。
【０００３】
しかしながら、このような構成では、商品を収納する作業においてステープルを打って台紙を固定する必要があり、作業性が悪いという欠点があった。
そこで、このような欠点を解消するために、上端縁又は下端縁の一方に設けられたロック用フラップと、それに対応する位置に形成された台紙のスリットと、ロック用フラップがスリットから抜けないようにするための爪片と、爪片がスリットの縁に確実に引っ掛かる方向に付勢する突起とを有し、ロック用フラップを台紙のスリットに差し込み、爪片をスリットの縁に係止めすることで、台紙の抜け止めを行う技術が開示されている（特許文献１）。
【特許文献１】特開２００６−０６９６０４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載された技術では、ロック用フラップを台紙のスリットに正確に差し込まなくてはならず、非常に注意を要する。さらに爪片を台紙のスリットの縁に引っ掛けなくては抜け止めの効果はなく、余計な手間がかかる。このような構成の場合、ロック用フラップ、爪片及び突起が多少変形等しただけで、スリットへの差し込み及びスリットの縁への引っ掛けは困難となり、耐久性に劣る。また、台紙を２つ折りのもので構成しているのは、爪片が台紙の前面側に現れないようにするためだけにすぎず、抜け止めには何ら寄与しない。
【０００５】
かかる問題に鑑み、本発明は台紙を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られるブリスターパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成するため、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
第１に、被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、前記凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなり、前記ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられており、前記台紙４は２つ折りに構成されることによって台紙４の上端又は下端に形成される紙すきま６を有し、前記ブリスターカバー３の上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁又は下端縁の他方には背面側へ折り返すことにより前記紙すきま６に挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する係止め用フラップ８が設けられていることを特徴とする。
【０００７】
第２に、被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、前記凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなり、前記ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられており、前記台紙４は折り畳まれることによって台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有し、前記ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁には背面側へ折り返すことにより前記第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する上下の係止め用フラップ８が設けられていることを特徴とする。
【０００８】
第３に、前記ブリスターカバー３は、凹部２を下方に突出形成する突出部９を有し、この突出部９の下面は水平面に対し平行であり、突出部９の下面の背面側縁には、前記係止め用フラップ８の折り目１０が位置することを特徴とする。
これにより、係止め用フラップ８を挿入する際の注意力を緩和すると同時に、容易に抜け止めの効果も得ることができ、多少の変形等にもその機能を失わない。
また、ストップ用フラップ７を形成する工程を省きつつ、台紙４を固定する際の作業性を向上げ、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【０００９】
さらに、突出部９の下面は水平面に対し平行であるため、ブリスターパック１を水平面上に直立させることができ、突出部９の下面の背面側縁には、係止め用フラップ８の折り目１０が位置するため、容易に係止め用フラップ８を背面側へ自在に折り返すことができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によると、台紙を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の第１実施形態を、図面に基づいて説明する。
図１〜４に示すように、ブリスターパック１は、雑貨、工具、化粧品、家庭用品等の被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなる。
ブリスターカバー３は、ＰＥＴ、ＰＶＣ等の樹脂製であり、適度の柔軟性を有する。略矩形の樹脂製のシートを真空成型することによって、ブリスターカバー３の略中央やや下寄りに、被収容物にあわせた大きさの略直方体状の凹部２が形成されている。
【００１２】
ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には、台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁の背面側には、台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられている。また、各フラップ５、７は、凹部２を真空成型し打ち抜き加工をした後、折り曲げ加工をすることによってブリスターカバー３に固定的に形成される。なお、各フラップ５、７の折り返された平板状の部分は、ブリスターカバー３の前面に連続する側を下底とする平面視台形状で、ブリスターカバー３中央寄りの角がとれた形である。そのため、台紙４を各フラップ５、７に嵌めやすくなっている。
【００１３】
ブリスターカバー３の下端縁には、折り目１０を介して、背面側へ自在に折り返すことができる係止め用フラップ８が設けられている。係止め用フラップ８の折り目１０はミシン目であり、これによって係止め用フラップ８の折り返しは軽い力で行うことができる。また、係止め用フラップ８は、凹部２を真空成型した後、打ち抜き加工することによってミシン目とともに形成される。なお、係止め用フラップ８の折り目１０は、押罫、ヒンジ等であってもよい。また、係止め用フラップ８の折り返される平板状の部分は、ブリスターカバー３の前面に連続する側を下底とする平面視台形で、ブリスターカバー３中央寄りの角がとれた形である。そのため、係止め用フラップ８を台紙４の紙すきま６に挿入しやすくなっている。
【００１４】
また、ブリスターカバー３の下面から下方に突出した複数（２つ）の突出部９が、真空成型によって凹部２と同時に形成される。その内部は凹部２と連通する小凹部となっている。また、突出部９の下面は水平面に対し平行であり、突出部９の下面の背面側縁には、係止め用フラップ８の折り目１０（ブリスターカバー３の下端縁）が位置する。したがって、突出部９の下面及びブリスターカバー３の下端縁は同一平面内にあるため、この下面を地面に接地させることによってブリスターパック１を直立させることが可能となり、ブリスターパック１を吊り下げなくとも収容する小物家電商品等の展示ができる。
【００１５】
さらに、係止め用フラップ８をブリスターカバー３の背面側まで折り返した状態における突出部９の下面と係止め用フラップ８とのなす角は、ブリスターカバー３の前面側と係止め用フラップ８とのなす角よりも小さい。そのため、突出部９の下面の背面側縁に係止め用フラップ８の折り目１０が位置しない場合よりも折り目１０にかかる応力を減少させることができる。また、より軽い力での係止め用フラップ８の折り返しを可能にするとともに、折り目１０の耐久性を向上させる。
台紙４は、細長い矩形であり、上端縁で連続する２つ折りのものとして構成されることによって、台紙４の下端において前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間に形成される紙すきま６を有している。なお、ブリスターカバー３の下端縁の背面側にストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁に係止め用フラップ８が設けられている場合には、台紙４は下端縁で連続しその上端において紙すきま６を有するものとしてもよい。また、台紙４の折りたたまれた内側にも印字できるため、一枚で構成された台紙４よりも商品に関する説明を多く記載することができる。
【００１６】
また、ブリスターカバー３は吊り下げ展示用の孔１１を有し、台紙４はブリスターカバー３にセットされた際に吊り下げ展示用の孔１１に連通する連通孔１２を有している。
続いて、本発明の第１実施形態の使用態様を説明する。
ブリスターパック１に商品を収容する際には、ブリスターカバー３の凹部２に商品を入れて、台紙４の左右の側縁をブリスターカバー３の下端から左右のスライド用フラップ５に嵌めてスライドさせ、台紙４の上端縁をストップ用フラップ７の内側に当接させる。
そして、まず背面側の台紙４ｂの下端を上方側にめくり、係止め用フラップ８を背面側に折り返す。次に、係止め用フラップ８の自由端を前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間の紙すきま６に挿入した後、背面側の台紙４ｂの下端を元にもどす。このようにして、台紙４の紙すきま６と係止め用フラップ８が係止めされる。
【００１７】
よって、台紙４をセットした状態でさらに台紙４が上方へ移動しようとすると、台紙４はストップ用フラップ７によってその動きが規制され、また台紙４が下方に外れる方向へ移動しようとすると、台紙４は係止め用フラップ８によって動きが規制される。よって、台紙４はブリスターカバー３と確実に係合し、台紙４の抜け止めがなされ、商品の脱落防止に効果を発揮する。
ブリスターパック１から台紙４を外す際には、背面側の台紙４ｂの下端を上方側にめくり、係止め用フラップ８の自由端を前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間の紙すきま６から引き出すだけでよい。
【００１８】
したがって、台紙４の抜け落ちを防止するために別途ステープルなどの器具もしくは部材を用いる必要がなくなり、台紙４を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。また、開封作業も容易に行うことができる。
また、スライド用フラップ５の折り返された平板状の部分における下方の先端とブリスターカバー３の下端縁との間の距離ｄ１は、背面側の台紙４ｂの下端をめくった後、紙すきま６に対する係止め用フラップ８の挿入及び引き出しが容易となる長さに設定されている。この距離ｄ１は、被収容物に応じたブリスターカバー３の上下の長さによらず１０〜１４ｍｍであり、好ましくは略１２ｍｍである。
【００１９】
次に、本発明の第２実施形態を、図面に基づいて説明する。
この第２実施形態のブリスターパック１が上述した第１実施形態と最も異なるところは、台紙４は折り畳まれることによって台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有している点、ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁に係止め用フラップ８がそれぞれ設けられている点及び各係止め用フラップ８は第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入されることでブリスターカバー３から台紙４が抜けることを防止する点にある。
【００２０】
図５に示すように、ブリスターパック１はストップ用フラップ７を有さず、ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁には、折り目１０を介して、背面側へ自在に折り返すことができる係止め用フラップ８がそれぞれ設けられている。
台紙４は、細長い矩形であり、上端縁及び下端縁で連続する３つ折りのものとして構成されることによって、台紙４の下端において前面側の台紙４ａと中央の台紙４ｃとの間に形成される第１紙すきま６ａを有し、台紙４の上端において中央の台紙４ｃと背面側の台紙４ｂとの間に形成される第２紙すきま６ｂを有している。
【００２１】
続いて、本発明の第２実施形態の使用態様を説明する。
ブリスターパック１に商品を収容する際には、ブリスターカバー３の凹部２に商品を入れて、台紙４の左右の側縁をブリスターカバー３の下端又は上端から左右のスライド用フラップ５に嵌めてスライドさせ、台紙４の上端縁又は下端縁を、各係止め用フラップ８の折り目１０に位置合わせする。
そして、まず背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端を上方側にめくり、背面側の台紙４ｂの上端を下方にめくる。次に、各係止め用フラップ８を背面側に折り返して、各係止め用フラップ８の自由端を、第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入する。その後、背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端と、背面側の台紙４ｂの上端とを元にもどす。このようにして、台紙４の両紙すきま６ａ、６ｂと各係止め用フラップ８が係止めされる。
【００２２】
よって、台紙４をセットした後に台紙４が上方又は下方へ移動しようとすると、台紙４は各係止め用フラップ８によって動きが規制される。よって、台紙４はブリスターカバー３と確実に係合し、台紙４の抜け止めがなされ、商品の脱落防止に効果を発揮する。
ブリスターパック１から台紙４を外す際には、背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端を上方側にめくり、背面側の台紙４ｂの上端を下方にめくり、各係止め用フラップ８の自由端を両紙すきま６ａ、６ｂから引き出すだけでよい。
したがって、第２実施形態において、折り曲げ加工を必要とするストップ用フラップ７を形成する工程を省きつつ、台紙４を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【００２３】
また、上述した距離ｄ１及びスライド用フラップ５の折り返された平板状の部分における上方の先端とブリスターカバー３の上端縁との間の距離ｄ２は、背面側の台紙４ｂ、中央の台紙４ｃの両下端、及び背面側の台紙４ｂの上端をめくった後、両紙すきま６ａ、６ｂに対する係止め用フラップ８の挿入及び引き出しが容易となる長さに設定されている。この距離ｄ１及びｄ２はともに、被収容物に応じたブリスターカバー３の上下の長さによらず１０〜１４ｍｍであり、好ましくは略１２ｍｍである。
なお、台紙４は、左端縁又は右端縁のいずれか一方で連続する２つ折りの細長い矩形状のものとして構成されることによって、台紙４の上端及び下端において前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間に形成される第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂを有していてもよい。また、このとき台紙４の左端縁又は右端縁に、台紙４の下端縁から略距離ｄ１の切れ込みをいれ、台紙４の上端縁から略距離ｄ２の切れ込みをいれてもよい。さらに、台紙４は、上下左右端縁のいずれかで連続するように３回以上折り畳まれることによって、台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有している細長い矩形状のものであってもよい。
【００２４】
ブリスターカバー３及び台紙４等の各構成または全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明の第１実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付ける前の状態におけるブリスターカバー及び台紙の背面側を示す斜視図。
【図２】第１実施形態の係止め用フラップを背面側に折り返した状態におけるブリスターカバーの背面図。
【図３】第１実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付けた状態におけるブリスターパックの側面図。
【図４】第１実施形態のブリスターカバーと台紙との係合状態を示す拡大断面図。
【図５】本発明の第２実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付ける前の状態におけるブリスターカバー及び台紙の背面側を示す斜視図。
【符号の説明】
【００２６】
１ ブリスターパック
２ 凹部
３ ブリスターカバー
４ 台紙
５ スライド用フラップ
６ 紙すきま
６ａ 第１紙すきま
６ｂ 第２紙すきま
７ ストップ用フラップ
８ 係止め用フラップ
９ 突起部
１０ 折り目
【技術分野】
【０００１】
本発明は、商品を収容する凹部を有し、凹部を背面から塞ぐ台紙をスライドして装着するタイプのブリスターパックに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、小物家電商品等を収容するために、被収容物を収容する凹部が形成されたブリスターカバーと、前記凹部を背面から塞ぐ台紙とからなり、前記ブリスターカバーの左右両端縁の背面側には台紙の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップが設けられ、ブリスターカバーの上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップが設けられ、商品を凹部に収容して台紙をスライド用フラップに挿入した後、前面側よりステープルを打ち込み、商品が脱落するのを防止するようにしている。
【０００３】
しかしながら、このような構成では、商品を収納する作業においてステープルを打って台紙を固定する必要があり、作業性が悪いという欠点があった。
そこで、このような欠点を解消するために、上端縁又は下端縁の一方に設けられたロック用フラップと、それに対応する位置に形成された台紙のスリットと、ロック用フラップがスリットから抜けないようにするための爪片と、爪片がスリットの縁に確実に引っ掛かる方向に付勢する突起とを有し、ロック用フラップを台紙のスリットに差し込み、爪片をスリットの縁に係止めすることで、台紙の抜け止めを行う技術が開示されている（特許文献１）。
【特許文献１】特開２００６−０６９６０４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載された技術では、ロック用フラップを台紙のスリットに正確に差し込まなくてはならず、非常に注意を要する。さらに爪片を台紙のスリットの縁に引っ掛けなくては抜け止めの効果はなく、余計な手間がかかる。このような構成の場合、ロック用フラップ、爪片及び突起が多少変形等しただけで、スリットへの差し込み及びスリットの縁への引っ掛けは困難となり、耐久性に劣る。また、台紙を２つ折りのもので構成しているのは、爪片が台紙の前面側に現れないようにするためだけにすぎず、抜け止めには何ら寄与しない。
【０００５】
かかる問題に鑑み、本発明は台紙を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られるブリスターパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
前記目的を達成するため、本発明は、以下の技術的手段を採用した。
第１に、被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、前記凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなり、前記ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられており、前記台紙４は２つ折りに構成されることによって台紙４の上端又は下端に形成される紙すきま６を有し、前記ブリスターカバー３の上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁又は下端縁の他方には背面側へ折り返すことにより前記紙すきま６に挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する係止め用フラップ８が設けられていることを特徴とする。
【０００７】
第２に、被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、前記凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなり、前記ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられており、前記台紙４は折り畳まれることによって台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有し、前記ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁には背面側へ折り返すことにより前記第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入されてブリスターカバー３からの台紙４の抜けを防止する上下の係止め用フラップ８が設けられていることを特徴とする。
【０００８】
第３に、前記ブリスターカバー３は、凹部２を下方に突出形成する突出部９を有し、この突出部９の下面は水平面に対し平行であり、突出部９の下面の背面側縁には、前記係止め用フラップ８の折り目１０が位置することを特徴とする。
これにより、係止め用フラップ８を挿入する際の注意力を緩和すると同時に、容易に抜け止めの効果も得ることができ、多少の変形等にもその機能を失わない。
また、ストップ用フラップ７を形成する工程を省きつつ、台紙４を固定する際の作業性を向上げ、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【０００９】
さらに、突出部９の下面は水平面に対し平行であるため、ブリスターパック１を水平面上に直立させることができ、突出部９の下面の背面側縁には、係止め用フラップ８の折り目１０が位置するため、容易に係止め用フラップ８を背面側へ自在に折り返すことができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によると、台紙を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、本発明の第１実施形態を、図面に基づいて説明する。
図１〜４に示すように、ブリスターパック１は、雑貨、工具、化粧品、家庭用品等の被収容物を収容する凹部２が形成されたブリスターカバー３と、凹部２を背面から塞ぐ台紙４とからなる。
ブリスターカバー３は、ＰＥＴ、ＰＶＣ等の樹脂製であり、適度の柔軟性を有する。略矩形の樹脂製のシートを真空成型することによって、ブリスターカバー３の略中央やや下寄りに、被収容物にあわせた大きさの略直方体状の凹部２が形成されている。
【００１２】
ブリスターカバー３の左右両端縁の背面側には、台紙４の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ５が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁の背面側には、台紙４のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ７が設けられている。また、各フラップ５、７は、凹部２を真空成型し打ち抜き加工をした後、折り曲げ加工をすることによってブリスターカバー３に固定的に形成される。なお、各フラップ５、７の折り返された平板状の部分は、ブリスターカバー３の前面に連続する側を下底とする平面視台形状で、ブリスターカバー３中央寄りの角がとれた形である。そのため、台紙４を各フラップ５、７に嵌めやすくなっている。
【００１３】
ブリスターカバー３の下端縁には、折り目１０を介して、背面側へ自在に折り返すことができる係止め用フラップ８が設けられている。係止め用フラップ８の折り目１０はミシン目であり、これによって係止め用フラップ８の折り返しは軽い力で行うことができる。また、係止め用フラップ８は、凹部２を真空成型した後、打ち抜き加工することによってミシン目とともに形成される。なお、係止め用フラップ８の折り目１０は、押罫、ヒンジ等であってもよい。また、係止め用フラップ８の折り返される平板状の部分は、ブリスターカバー３の前面に連続する側を下底とする平面視台形で、ブリスターカバー３中央寄りの角がとれた形である。そのため、係止め用フラップ８を台紙４の紙すきま６に挿入しやすくなっている。
【００１４】
また、ブリスターカバー３の下面から下方に突出した複数（２つ）の突出部９が、真空成型によって凹部２と同時に形成される。その内部は凹部２と連通する小凹部となっている。また、突出部９の下面は水平面に対し平行であり、突出部９の下面の背面側縁には、係止め用フラップ８の折り目１０（ブリスターカバー３の下端縁）が位置する。したがって、突出部９の下面及びブリスターカバー３の下端縁は同一平面内にあるため、この下面を地面に接地させることによってブリスターパック１を直立させることが可能となり、ブリスターパック１を吊り下げなくとも収容する小物家電商品等の展示ができる。
【００１５】
さらに、係止め用フラップ８をブリスターカバー３の背面側まで折り返した状態における突出部９の下面と係止め用フラップ８とのなす角は、ブリスターカバー３の前面側と係止め用フラップ８とのなす角よりも小さい。そのため、突出部９の下面の背面側縁に係止め用フラップ８の折り目１０が位置しない場合よりも折り目１０にかかる応力を減少させることができる。また、より軽い力での係止め用フラップ８の折り返しを可能にするとともに、折り目１０の耐久性を向上させる。
台紙４は、細長い矩形であり、上端縁で連続する２つ折りのものとして構成されることによって、台紙４の下端において前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間に形成される紙すきま６を有している。なお、ブリスターカバー３の下端縁の背面側にストップ用フラップ７が設けられ、ブリスターカバー３の上端縁に係止め用フラップ８が設けられている場合には、台紙４は下端縁で連続しその上端において紙すきま６を有するものとしてもよい。また、台紙４の折りたたまれた内側にも印字できるため、一枚で構成された台紙４よりも商品に関する説明を多く記載することができる。
【００１６】
また、ブリスターカバー３は吊り下げ展示用の孔１１を有し、台紙４はブリスターカバー３にセットされた際に吊り下げ展示用の孔１１に連通する連通孔１２を有している。
続いて、本発明の第１実施形態の使用態様を説明する。
ブリスターパック１に商品を収容する際には、ブリスターカバー３の凹部２に商品を入れて、台紙４の左右の側縁をブリスターカバー３の下端から左右のスライド用フラップ５に嵌めてスライドさせ、台紙４の上端縁をストップ用フラップ７の内側に当接させる。
そして、まず背面側の台紙４ｂの下端を上方側にめくり、係止め用フラップ８を背面側に折り返す。次に、係止め用フラップ８の自由端を前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間の紙すきま６に挿入した後、背面側の台紙４ｂの下端を元にもどす。このようにして、台紙４の紙すきま６と係止め用フラップ８が係止めされる。
【００１７】
よって、台紙４をセットした状態でさらに台紙４が上方へ移動しようとすると、台紙４はストップ用フラップ７によってその動きが規制され、また台紙４が下方に外れる方向へ移動しようとすると、台紙４は係止め用フラップ８によって動きが規制される。よって、台紙４はブリスターカバー３と確実に係合し、台紙４の抜け止めがなされ、商品の脱落防止に効果を発揮する。
ブリスターパック１から台紙４を外す際には、背面側の台紙４ｂの下端を上方側にめくり、係止め用フラップ８の自由端を前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間の紙すきま６から引き出すだけでよい。
【００１８】
したがって、台紙４の抜け落ちを防止するために別途ステープルなどの器具もしくは部材を用いる必要がなくなり、台紙４を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。また、開封作業も容易に行うことができる。
また、スライド用フラップ５の折り返された平板状の部分における下方の先端とブリスターカバー３の下端縁との間の距離ｄ１は、背面側の台紙４ｂの下端をめくった後、紙すきま６に対する係止め用フラップ８の挿入及び引き出しが容易となる長さに設定されている。この距離ｄ１は、被収容物に応じたブリスターカバー３の上下の長さによらず１０〜１４ｍｍであり、好ましくは略１２ｍｍである。
【００１９】
次に、本発明の第２実施形態を、図面に基づいて説明する。
この第２実施形態のブリスターパック１が上述した第１実施形態と最も異なるところは、台紙４は折り畳まれることによって台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有している点、ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁に係止め用フラップ８がそれぞれ設けられている点及び各係止め用フラップ８は第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入されることでブリスターカバー３から台紙４が抜けることを防止する点にある。
【００２０】
図５に示すように、ブリスターパック１はストップ用フラップ７を有さず、ブリスターカバー３の上端縁及び下端縁には、折り目１０を介して、背面側へ自在に折り返すことができる係止め用フラップ８がそれぞれ設けられている。
台紙４は、細長い矩形であり、上端縁及び下端縁で連続する３つ折りのものとして構成されることによって、台紙４の下端において前面側の台紙４ａと中央の台紙４ｃとの間に形成される第１紙すきま６ａを有し、台紙４の上端において中央の台紙４ｃと背面側の台紙４ｂとの間に形成される第２紙すきま６ｂを有している。
【００２１】
続いて、本発明の第２実施形態の使用態様を説明する。
ブリスターパック１に商品を収容する際には、ブリスターカバー３の凹部２に商品を入れて、台紙４の左右の側縁をブリスターカバー３の下端又は上端から左右のスライド用フラップ５に嵌めてスライドさせ、台紙４の上端縁又は下端縁を、各係止め用フラップ８の折り目１０に位置合わせする。
そして、まず背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端を上方側にめくり、背面側の台紙４ｂの上端を下方にめくる。次に、各係止め用フラップ８を背面側に折り返して、各係止め用フラップ８の自由端を、第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂにそれぞれ挿入する。その後、背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端と、背面側の台紙４ｂの上端とを元にもどす。このようにして、台紙４の両紙すきま６ａ、６ｂと各係止め用フラップ８が係止めされる。
【００２２】
よって、台紙４をセットした後に台紙４が上方又は下方へ移動しようとすると、台紙４は各係止め用フラップ８によって動きが規制される。よって、台紙４はブリスターカバー３と確実に係合し、台紙４の抜け止めがなされ、商品の脱落防止に効果を発揮する。
ブリスターパック１から台紙４を外す際には、背面側の台紙４ｂ及び中央の台紙４ｃの両下端を上方側にめくり、背面側の台紙４ｂの上端を下方にめくり、各係止め用フラップ８の自由端を両紙すきま６ａ、６ｂから引き出すだけでよい。
したがって、第２実施形態において、折り曲げ加工を必要とするストップ用フラップ７を形成する工程を省きつつ、台紙４を固定する際の作業性を向上させると同時に、簡単に抜け止めの効果を得られる。
【００２３】
また、上述した距離ｄ１及びスライド用フラップ５の折り返された平板状の部分における上方の先端とブリスターカバー３の上端縁との間の距離ｄ２は、背面側の台紙４ｂ、中央の台紙４ｃの両下端、及び背面側の台紙４ｂの上端をめくった後、両紙すきま６ａ、６ｂに対する係止め用フラップ８の挿入及び引き出しが容易となる長さに設定されている。この距離ｄ１及びｄ２はともに、被収容物に応じたブリスターカバー３の上下の長さによらず１０〜１４ｍｍであり、好ましくは略１２ｍｍである。
なお、台紙４は、左端縁又は右端縁のいずれか一方で連続する２つ折りの細長い矩形状のものとして構成されることによって、台紙４の上端及び下端において前面側の台紙４ａと背面側の台紙４ｂとの間に形成される第１紙すきま６ａ及び第２紙すきま６ｂを有していてもよい。また、このとき台紙４の左端縁又は右端縁に、台紙４の下端縁から略距離ｄ１の切れ込みをいれ、台紙４の上端縁から略距離ｄ２の切れ込みをいれてもよい。さらに、台紙４は、上下左右端縁のいずれかで連続するように３回以上折り畳まれることによって、台紙４の上端に形成される第１紙すきま６ａと、台紙４の下端に形成される第２紙すきま６ｂとを有している細長い矩形状のものであってもよい。
【００２４】
ブリスターカバー３及び台紙４等の各構成または全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【００２５】
【図１】本発明の第１実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付ける前の状態におけるブリスターカバー及び台紙の背面側を示す斜視図。
【図２】第１実施形態の係止め用フラップを背面側に折り返した状態におけるブリスターカバーの背面図。
【図３】第１実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付けた状態におけるブリスターパックの側面図。
【図４】第１実施形態のブリスターカバーと台紙との係合状態を示す拡大断面図。
【図５】本発明の第２実施形態のブリスターカバーに台紙を取り付ける前の状態におけるブリスターカバー及び台紙の背面側を示す斜視図。
【符号の説明】
【００２６】
１ ブリスターパック
２ 凹部
３ ブリスターカバー
４ 台紙
５ スライド用フラップ
６ 紙すきま
６ａ 第１紙すきま
６ｂ 第２紙すきま
７ ストップ用フラップ
８ 係止め用フラップ
９ 突起部
１０ 折り目
【特許請求の範囲】
【請求項１】
被収容物を収容する凹部（２）が形成されたブリスターカバー（３）と、前記凹部（２）を背面から塞ぐ台紙（４）とからなり、前記ブリスターカバー（３）の左右両端縁の背面側には台紙（４）の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ（５）が設けられており、
前記台紙（４）は２つ折りに構成されることによって台紙（４）の上端又は下端に形成される紙すきま（６）を有し、前記ブリスターカバー（３）の上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙（４）のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ（７）が設けられ、ブリスターカバー（３）の上端縁又は下端縁の他方には背面側へ折り返すことにより前記紙すきま（６）に挿入されてブリスターカバー（３）からの台紙（４）の抜けを防止する係止め用フラップ（８）が設けられていることを特徴とするブリスターパック。
【請求項２】
被収容物を収容する凹部（２）が形成されたブリスターカバー（３）と、前記凹部（２）を背面から塞ぐ台紙（４）とからなり、前記ブリスターカバー（３）の左右両端縁の背面側には台紙（４）の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ（５）が設けられており、
前記台紙（４）は折り畳まれることによって台紙（４）の上端に形成される第１紙すきま（６ａ）と、台紙（４）の下端に形成される第２紙すきま（６ｂ）とを有し、前記ブリスターカバー（３）の上端縁及び下端縁には背面側へ折り返すことにより前記第１紙すきま（６ａ）及び第２紙すきま（６ｂ）にそれぞれ挿入されてブリスターカバー（３）からの台紙（４）の抜けを防止する上下の係止め用フラップ（８）が設けられていることを特徴とするブリスターパック。
【請求項３】
前記ブリスターカバー（３）は、凹部（２）を下方に突出形成する突出部（９）を有し、この突出部（９）の下面は水平面に対し平行であり、突出部（９）の下面の背面側縁には、前記係止め用フラップ（８）の折り目（１０）が位置することを特徴とする請求項１又は２に記載のブリスターパック。
【請求項１】
被収容物を収容する凹部（２）が形成されたブリスターカバー（３）と、前記凹部（２）を背面から塞ぐ台紙（４）とからなり、前記ブリスターカバー（３）の左右両端縁の背面側には台紙（４）の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ（５）が設けられており、
前記台紙（４）は２つ折りに構成されることによって台紙（４）の上端又は下端に形成される紙すきま（６）を有し、前記ブリスターカバー（３）の上端縁又は下端縁の一方の背面側には台紙（４）のスライドを止めるように折り返されているストップ用フラップ（７）が設けられ、ブリスターカバー（３）の上端縁又は下端縁の他方には背面側へ折り返すことにより前記紙すきま（６）に挿入されてブリスターカバー（３）からの台紙（４）の抜けを防止する係止め用フラップ（８）が設けられていることを特徴とするブリスターパック。
【請求項２】
被収容物を収容する凹部（２）が形成されたブリスターカバー（３）と、前記凹部（２）を背面から塞ぐ台紙（４）とからなり、前記ブリスターカバー（３）の左右両端縁の背面側には台紙（４）の左右の側縁をスライド可能に案内するように折り返されているスライド用フラップ（５）が設けられており、
前記台紙（４）は折り畳まれることによって台紙（４）の上端に形成される第１紙すきま（６ａ）と、台紙（４）の下端に形成される第２紙すきま（６ｂ）とを有し、前記ブリスターカバー（３）の上端縁及び下端縁には背面側へ折り返すことにより前記第１紙すきま（６ａ）及び第２紙すきま（６ｂ）にそれぞれ挿入されてブリスターカバー（３）からの台紙（４）の抜けを防止する上下の係止め用フラップ（８）が設けられていることを特徴とするブリスターパック。
【請求項３】
前記ブリスターカバー（３）は、凹部（２）を下方に突出形成する突出部（９）を有し、この突出部（９）の下面は水平面に対し平行であり、突出部（９）の下面の背面側縁には、前記係止め用フラップ（８）の折り目（１０）が位置することを特徴とする請求項１又は２に記載のブリスターパック。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２００９−１１３８２９（Ｐ２００９−１１３８２９Ａ）
【公開日】平成２１年５月２８日（２００９．５．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２８８０３４（Ｐ２００７−２８８０３４）
【出願日】平成１９年１１月６日（２００７．１１．６）
【出願人】（５０７３６７７３６）シンワパックス株式会社 (2)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年５月２８日（２００９．５．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１１月６日（２００７．１１．６）
【出願人】（５０７３６７７３６）シンワパックス株式会社 (2)
【Ｆターム（参考）】
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