説明

ブリスター容器

【課題】表面構成部材と裏面構成部材との不用意な剥離を防止することができるブリスター容器を提供する。
【解決手段】裏面構成部材11に表面構成部材12を接合してブリスター容器11を形成する。表面構成部材12に、表面側に膨出した膨出部21を形成し、各膨出部21に洗浄剤2を収容する。各膨出部21に、内側に後退する後退部61を設定し、後退部61を、中央部が内側へ向けて突出する球面状に形成する。膨出部21に形成された後退部61を、他の部位より薄肉に形成し、容易に変形できるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体薬剤を収容するブリスター容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、固体薬剤は、図5に示すように、ブリスター容器801に収容されて販売されていた(例えば、特許文献1)。
【0003】
このブリスター容器801は、裏面構成部材811と、該裏面構成部材811に貼着された表面構成部材812とによって構成されている。前記裏面構成部材811は、長方形状の板紙によって形成されており、前記表面構成部材812は、無色透明のプラスチックで形成されている。
【0004】
この表面構成部材812には、表面側に膨出した膨出部813,・・・が複数形成されており、各膨出部813,・・・には、前記固体薬剤815,・・・が収容されるように構成されている。これにより、前記固体薬剤815,・・・は、前記膨出部813,・・・に収容された状態で、前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811との間に保持されるように構成されている。
【0005】
前記固体薬剤815は、水と反応して発泡する洗浄剤で構成されており、水分を吸収して気体を発生するように構成されている。これにより、台所等の排水管に投入された際に、排水管内の水と反応して発泡することにより、洗浄効果を高められるように構成されている。
【特許文献1】意匠登録第1024354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このようなブリスター容器にあっては、膨出部813に収容された固体薬剤815が前記膨出部813内の湿気を吸収すると、当該固体薬剤815が膨張するとともに前記膨出部813内に気体を発生する。
【0007】
すると、その力が前記表面構成部材812と前記裏面構成部材811との剥離力として作用し、前記表面構成部材812が前記裏面構成部材811から剥がれてしまう恐れがあった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、表面構成部材と裏面構成部材との不用意な剥離を防止することができるブリスター容器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のブリスター容器にあっては、固体薬剤を収容する膨出部が膨出形成された表面側構成部材と、該表面側構成部材の裏面に接合された裏面側構成部材とからなるブリスター容器において、前記膨出部に、内側に後退する後退部を設定した。
【0010】
すなわち、固体薬剤を収容する膨出部には、内側に後退する後退部が設定されており、前記固体薬剤が前記膨出部内の湿気を吸収して膨張するとともに気体を発生した際には、前記後退部が外側に変形することによって、その力が吸収される。
【0011】
また、請求項2のブリスター容器においては、前記後退部を、前記膨出部の表面に設定するとともに中央部が内側へ向けて突出する球面状に形成した。
【0012】
このように、前記膨出部の表面に内側へ向けて突出する球面を凹設することによって前記膨出部に前記後退部が形成される。
【0013】
さらに、請求項3のブリスター容器では、前記後退部を、前記膨出部の表面側に設定された複数の同心リング状の段差部で構成し、当該後退部の中心部へ向かうに従って内側へ後退するように前記各段差部を階段状に形成するとともに、当該後退部の中央部に平坦面を形成し、該平坦面で当該膨出部内に収容された前記固体薬剤の移動範囲を規制する規制部を構成した。
【0014】
すなわち、前記後退部は、階段状に形成された同心リング状の段差部で構成されており、その中央部に形成された平坦面は、当該膨出部内に収容された前記固体薬剤の移動範囲を規制する規制部を構成している。
【0015】
このため、前記膨出部内に収容された前記固体薬剤は、前記膨出部に形成された前記後退部の規制部によって、その移動範囲が規制され、当該膨出部内での不用意な移動が規制される。
【0016】
また、前記固体薬剤が膨張した際には、前記後退部の前記規制部に当接し、当該後退部を外側へ向けて変形する。すると、当該規制部の外周部に設けられた各段差部が、内圧に応じて段階的に外側へ変形する。
【0017】
加えて、請求項4のブリスター容器にあっては、前記膨出部に形成された前記後退部を、他の部位より薄肉に形成した。
【0018】
すなわち、前記固体薬剤が膨張又は気体を発生した際に外側に変形する前記後退部は、他の部位より薄肉に形成されている。これにより、当該後退部の変形が促進される。
【0019】
また、請求項5のブリスター容器においては、前記固体薬剤が空気中で気体を発生する薬剤である。
【0020】
これにより、前記固体薬剤から気体が発生した際の内圧変化による表面構成部材と裏面構成部材との不用意な剥離が防止される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明の請求項1のブリスター容器にあっては、固体薬剤を収容する膨出部に内側へ後退する後退部が設定されており、前記固体薬剤が前記膨出部内の湿気を吸収して膨張するとともに気体を発生した際には、前記後退部が前記外側に変形することによって、その力を吸収することができる。
【0022】
このため、前記固体薬剤の膨張及び前記固体薬剤が発生した気体による力が、前記膨出部が形成された表面側構成部材と裏面側構成部材とを剥離する力として作用してしまう従来と比較して、前記表面構成部材と前記裏面構成部材との不用意な剥離を確実に防止することができる。
【0023】
また、請求項2のブリスター容器においては、前記膨出部の表面に内側へ向けて突出する球面を凹設することによって、前記膨出部に前記後退部を形成することができる。
【0024】
このとき、前記後退部によって前記膨出部内に収容された前記固体薬剤の移動範囲を規制することもできる。
【0025】
さらに、請求項3のブリスター容器では、前記後退部が階段状に形成された同心リング状の段差部で構成されており、その中央部に形成された平坦面は、当該膨出部内に収容された前記固体薬剤の移動範囲を規制する規制部を構成している。
【0026】
このため、前記膨出部内に収容された前記固体薬剤は、前記膨出部に形成された前記後退部の規制部によって、その移動範囲が規制されており、当該膨出部内での前記固体薬剤の不用意な移動を規制することができる。これにより、前記固体薬剤が前記膨出部内にて移動自在となる場合と比較して、移送時に固体薬剤に生じ得る欠けなどの発生を未然に防止することができる。
【0027】
そして、前記固体薬剤が膨張した際には、当該固体薬剤が前記後退部の前記規制部に当接し、当該後退部を外側へ向けて変形する。すると、当該規制部の外周部に設けられた各段差部が、内圧に応じて段階的に外側へ変形する。このため、前記段差部の外側への変形状態によって内部の状態を外部から把握することができる。
【0028】
加えて、請求項4のブリスター容器にあっては、前記固体薬剤が膨張又は気体を発生した際に外側に変形する前記後退部は、他の部位より薄肉に形成されている。
【0029】
このため、当該後退部が厚肉に形成された場合と比較して、外側への変形を容易とすることができる。
【0030】
そして、請求項5のブリスター容器においては、前記固体薬剤が空気中で気体を発生する薬剤であり、前記固体薬剤から気体が発生した際の内圧変化による表面構成部材と裏面構成部材との不用意な剥離を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
(第1の実施の形態)
【0032】
以下、本発明の第1の実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるブリスター容器1を示す図である。
【0033】
このブリスター容器1には、図2にも示すように、例えば過炭酸ナトリウムを含有した固体薬剤としての固形の洗浄剤2,・・・が収容されており、当該洗浄剤2を台所等の排水管内に投入し排水管内の水と反応させて発泡させることで、洗浄効果を高められるように構成されている。
【0034】
すなわち、前記ブリスター容器1は、裏面側を構成する裏面構成部材11と、該裏面構成部材11に接合された表面側を構成する表面構成部材12とによって構成されている。前記裏面構成部材11は、長方形状の板紙で構成されており、その表面には、印刷が施されている。前記表面構成部材12は、無色透明のプラスチックで形成されており、当該表面構成部材12は、金型で形成されている。
【0035】
この表面構成部材12には、表面側に膨出した円形の膨出部21,・・・が形成されており、図1に示したように、等間隔をおいて縦列された膨出部21,・・・が三列並設されている。縦列する各膨出部21,・・・の数は、左方へ移るに従って多くなるように構成されており、その上部は、左の列へ移るに従って高くなるように構成されてる。各膨出部21,・・・には、図3にも示すように、面取された円柱状の前記洗浄剤2,・・・が収容されており、各洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12を介して外部から見えるように構成されている。
【0036】
前記表面構成部材12は、前記膨出部21,・・・の周囲部裏面が前記裏面構成部材11に接合される表面側接合面31を構成しており、該表面側接合面31に面接する前記裏面構成部材11の表面の部位は、前記表面側接合面31と接合される裏面側接合面32を構成している。前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32には、加熱時に溶解する接着剤が塗布されており、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31と、前記裏面構成部材11の前記裏面側接合面32とは、熱接着により固定されている。これにより、前記膨出部21,・・・に収容された前記洗浄剤2,・・・は、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との間に保持されている。
【0037】
前記表面構成部材12には、図1に示したように、縦方向に延在する縦破線部41,41が縦列された左右に隣接する膨出部21,・・・間に設けられているとともに、横方向に延在する横破線部42,・・・が横方向に配列された上下に隣接する膨出部21,・・・間に設けられている。これにより、前記各膨出部21,・・・は、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とで包囲された矩形状の包囲領域43,・・・内に設けられている。
【0038】
前記各破線部41,42,・・・は、前記表面構成部材12の前記表面側接合面31に断続的に形成された切り込みによって構成されており、当該表面構成部材12と前記裏面構成部材11とを接合する際に、両部材11,12に入り込んだ空気を逃がすための排気部を構成している。これにより、切断し難いプラスチック製の前記表面構成部材12は、切断し易い板紙からなる前記裏面構成部材11と共に前記各破線部41,42,・・・に沿って切断できるように構成されており、各破線部41,42,・・・による前記包囲領域43,・・・に設けられた前記膨出部21,・・・内の洗浄剤2,・・・を個別に切り離して使用できるように構成されている。
【0039】
また、前記縦破線部41,41と前記横破線部42,・・・とが交差する交差部には、円形の開口部51,・・・が設けられており、前記両部材11,12間に入り込んだ空気を逃がすための排気部が構成されている。
【0040】
そして、前記表面側構成部材12の前記各膨出部21,・・・には、図2及び図3に示したように、内側に後退する後退部61,・・・が設定されている。該後退部61は、前記各膨出部21の表面に設定されており、その中央部が内側へ向けて突出する球面状に形成されている。また、前記膨出部21に形成された前記後退部61は、他の部位より薄肉に形成されており、容易に変形できるように構成されている。
【0041】
以上の構成にかかる本実施の形態において、洗浄剤2を収容した膨出部21には、内側に後退する後退部61が設定されており、前記洗浄剤2が前記膨出部21内の湿気を吸収して膨張するとともに気体を発生した際には、その内圧によって前記後退部61が外側に変形することで、その力を吸収することができる。
【0042】
このため、前記洗浄剤2の膨張及び前記洗浄剤2が発生した気体による力が、前記表面側構成部材12と前記裏面側構成部材11とを剥離する力として作用してしまう従来と比較して、前記表面構成部材12と前記裏面構成部材11との不用意な剥離を確実に防止することができる。
【0043】
また、前記洗浄剤2が膨張又は気体を発生した際に外側に変形する前記後退部61は、他の部位より薄肉に形成されている。このため、当該後退部61が厚肉に形成された場合と比較して、外側への変形を容易とする
【0044】
そして、前記膨出部21の表面に内側へ向けて突出する球面を凹設することによって、当該膨出部21に前記後退部61を形成することができる。
【0045】
このとき、前記後退部61によって前記膨出部21内に収容された前記洗浄剤2の移動範囲を規制することもでき、移送時における前記洗浄剤2の前記膨出部21内でのがたつきを防止することができる。
【0046】
(第2の実施の形態)
【0047】
以下、本発明の第2の実施の形態を図に従って説明する。図4は、本実施の形態にかかるブリスター容器101の要部を示す図であり、第1の実施の形態と同一又は同等な部分に付いては、同符号を付して説明を割愛するとともに、異なる部分に付いて説明する。
【0048】
すなわち、このブリスター容器101の表面側構成部材111に形成された膨出部112の表面には、内側に後退する後退部113が設けられており、該後退部113は、前記膨出部112の表面に設定された複数の同心円状の第1〜第3段差部121〜123によって構成されている。各段差部121〜123は、当該後退部113の中心部へ向かうに従って順次内側へ後退するように構成されており、当該後退部113は、前記各段差部121〜123によって階段状に形成されている。
【0049】
この後退部113の中央部には、円形の平坦面が形成されており、該平坦面は、当該膨出部112内に収容された前記洗浄剤2の表面に対向し、当該洗浄剤2の移動範囲を規制する規制部131を構成している。
【0050】
なお、本実施の形態では、前記規制部131から前記洗浄剤2表面までの間に間隙が残存するように構成した場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、前記規制部131が前記洗浄剤2表面に接するように当該規制部131の内側への後退量を設定しても良い。
【0051】
そして、この膨出部112に形成された前記後退部113は、他の部位より薄肉に形成されており、容易に変形できるように構成されている。
【0052】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記洗浄剤2を収容した膨出部112には、内側に後退する後退部113が設定されており、前記洗浄剤2が前記膨出部112内の湿気を吸収して膨張するとともに気体を発生した際には、前記後退部113が外側に変形することによって、その力を吸収することができる。
【0053】
このため、前記洗浄剤2の膨張及び前記洗浄剤2が発生した気体による力が、前記表面側構成部材111と前記裏面側構成部材11とを剥離する力として作用してしまう従来と比較して、前記表面側構成部材111と前記裏面構成部材11との不用意な剥離を確実に防止することができる。
【0054】
また、前記後退部113は、階段状に形成された同心円状の各段差部121〜123で構成されており、その中央部に形成された平坦面は、当該膨出部112内に収容された前記洗浄剤2の移動範囲を規制する規制部131を構成している。
【0055】
このため、前記膨出部112内に収容された前記洗浄剤2は、前記膨出部112に形成された前記後退部113の規制部131によって、その移動範囲が規制されており、当該膨出部112内での前記洗浄剤2の不用意な移動を規制することができる。これにより、前記洗浄剤2が前記膨出部112内にて移動自在となる場合と比較して、移送時に前記洗浄剤2に欠けが生ずる等の不具合を未然に防止することができる。
【0056】
そして、前記洗浄剤2が膨張した際には、当該洗浄剤2が前記後退部113の前記規制部131に当接し、当該後退部113を外側へ向けて変形する。すると、当該規制部131の外周部に設けられた各段差部121〜123が、当該膨出部112の内圧に応じて段階的に外側へ変形する。このため、前記各段差部121〜123の外側への変形状態によって内部の状態を外部から把握することができる。
【0057】
このとき、前記後退部113は、他の部位より薄肉に形成されている。このため、当該後退部113が厚肉に形成された場合と比較して、外側への変形を容易とする
【0058】
なお、前記各実施の形態では、膨出部21,113内に収容される固体薬剤について過炭酸ナトリウムを含有し、台所等の排水管内に投入した際に排水管内の水と反応して発泡する固形の洗浄剤について説明したが、これに限定されるものでは無い。
【0059】
すなわち、前記固体薬剤としては、粒状の薬剤であっても、気体発生時には、前述した効果を得ることができる。
【0060】
また、前記固体薬剤としては、空気中で気体を発生する薬剤、例えば防虫剤として利用し得るパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、アダマンタン、トリシクロドデカン、トリオキサンや、防黴剤として利用できる、α−シンナミックアルデヒド、1,1−ジクロロ−N−(ジメチルアミノ)スルホニル−1−フルオロ−N−(4−メチルフェニル)メタンスルフェンアミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド、N−ジクロロフルオロメチルチオ−N’,N’−ジメチル−N−フェニルスルファミド、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート、オルトフェニルフェノール、パラクロロメタキシレノール、3−メチル−4−イソプロピルフェノール、イソチオシアン酸アリル等の常温常圧で気化する昇華性薬剤を主剤とした薬剤や、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素マグネシウム等の空気中の水分と反応して気体を発生する発泡剤を含有する洗浄剤等を収容する場合であっても前述と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】同実施の形態の側面図である。
【図3】同実施の形態の要部を拡大した断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す図で、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図5】従来のブリスター容器を示す図で、(a)はその正面図であり、(b)はその側面図である。
【符号の説明】
【0062】
1 ブリスター容器
2 洗浄剤
11 裏面構成部材
12 表面構成部材
21 膨出部
61 後退部
101 ブリスター容器
111 表面構成部材
112 膨出部
113 後退部
121 第1段差部
122 第2段差部
123 第3段差部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体薬剤を収容する膨出部が膨出形成された表面側構成部材と、該表面側構成部材の裏面に接合された裏面側構成部材とからなるブリスター容器において、
前記膨出部に、内側に後退する後退部を設定したことを特徴とするブリスター容器。
【請求項2】
前記後退部を、前記膨出部の表面に設定するとともに中央部が内側へ向けて突出する球面状に形成したことを特徴とする請求項1記載のブリスター容器。
【請求項3】
前記後退部を、前記膨出部の表面側に設定された複数の同心リング状の段差部で構成し、当該後退部の中心部へ向かうに従って内側へ後退するように前記各段差部を階段状に形成するとともに、当該後退部の中央部に平坦面を形成し、該平坦面で当該膨出部内に収容された前記固体薬剤の移動範囲を規制する規制部を構成したことを特徴とする請求項1記載のブリスター容器。
【請求項4】
前記膨出部に形成された前記後退部を、他の部位より薄肉に形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載のブリスター容器。
【請求項5】
前記固体薬剤が空気中で気体を発生する薬剤であることを特徴とした請求項1から4にいずれか記載のブリスター容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−210649(P2007−210649A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−33182(P2006−33182)
【出願日】平成18年2月10日(2006.2.10)
【出願人】(000102544)エステー化学株式会社 (127)
【Fターム(参考)】