説明

プラント設備機器のメンテナンスシステム

【課題】メンテナンス事業者が保有する設備情報に基づき表示装置に表示された配置情報から設備機器を工場側が選択でき、メンテナンス事業者が選択された設備機器のメンテナンスに必要な部品に関する情報をデータベースから収集して設備機器に関する部品リストを作成しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介してメンテナンス事業者側サイトからプラント側サイトへ送信され、プラント側がプラントの全設備機器の配置情報からメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、当該選択された設備機器の情報を記憶し、メンテナンス事業者側サイトへ返信される設備機器選択ソフトウェアを有し、設備機器選択ソフトウェアがメンテナンス事業者側へ返信された場合には、メンテナンス事業者はプラント側により選択された設備機器情報に基づきメンテナンスに必要な部品情報を準備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は製造プラント設備に配設されている設備機器の部品情報を準備しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムに係り、特に、工場側が選択した設備機器に関する部品情報をメンテナンス事業者がデータベースから収集してメンテナンスに必要な部品情報を準備しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムに関する。
【0002】
従来、サニタリープラント設備における各設備機器やその構成部品のメンテナンスにおいては、メンテナンス事業者が保有する各設備機器が記載された紙媒体のシート上に工場側が手書きでメンテナンス範囲を指定することにより、その選択範囲に基づいて、メンテナンス事業者が保有する、指定された設備機器の各構成部品に関する情報を部品情報データベースから入手することによりメンテナンス部品に関する情報を顧客に提供していた。
しかしながら、紙媒体のシート上にメンテナンス範囲を指定する場合、顧客にとって煩雑であると共に、選択範囲が大まかであったり不明確であることにより顧客が選択した設備機器を誤る可能性を有している。
一方、サニタリープラント設備における各設備機器や各設備機器の配置、その構成部品の図面は、一般的に、CADソフトウェアで作成されて管理されており、CADソフトウェアで作成された図面を利用して、メンテナンス事業者が保有する各設備機器に使用されている構成部品等の様々な情報とリンクさせることにより、CADソフトウェア上に表示された図面において選択された設備機器の構成部品についてのメンテナンス時期等の情報を収集できればメンテナンス事業者にとって便利である。
【0003】
また、このCADソフトウェアで作成されたメンテナンス事業者が保有する図面を利用して、顧客が有する各設備機器等について顧客自身がメンテナンスの必要性を有すると思われる設備機器についてメンテナンス事業者へ指摘することにより、指摘部品についての様々な情報をメンテナンス事業者から入手できれば、顧客側にとっても便利である。
また、メンテナンス事業者が保有するCAD図面上に顧客が直接メンテナンス範囲を選択することにより、例えば、顧客が独自に設置した設備機器等が確認できたり、メンテナンスを必要とする設備機器の顧客の選択の間違いも低減できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明の課題は、メンテナンス事業者が保有する設備情報に基づいて表示装置の表示画面上に表示された配置情報から設備機器を工場側が選択することにより、工場側により選択された設備機器に関して、メンテナンス事業者が、選択された設備機器のメンテナンスに必要な部品に関する情報をデータベースから収集して設備機器に関する部品情報を準備しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ネットワークを介してプラント側サイトと接続されたメンテナンス事業者側サイトを備え、上記ネットワークを介して上記メンテナンス事業者側サイトからプラント側サイトへ送信され、プラント側がプラントの全設備機器の配置情報からメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、当該選択された設備機器の情報を記憶し、メンテナンス事業者側サイトへ返信される設備機器選択ソフトウェアを有し、上記設備機器選択ソフトウェアがメンテナンス事業者側へ返信された場合には、メンテナンス事業者はプラント側により選択された設備機器情報に基づきメンテナンスに必要な部品情報を準備することを特徴とする。
従って、プラント側がメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、メンテナンス事業者は上記設備機器選択ソフトウェアに記憶された当該選択された設備機器情報を特定し、当該設備機器情報に基づいてメンテナンスに必要な部品情報を準備することができる。
【0006】
請求項2記載の発明は、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラントの全設備機器の配置情報に関する図データを格納する設備情報データベースを有し、上記設備機器選択ソフトウェアは、上記設備情報データベースから選択された当該プラントの設備機器に関する図データを表示装置の表示画面上に表示させることができ、表示された図データにおいて表示画面上において設備機器が特定された場合には、当該特定された設備機器の配置情報を記憶するように構成されていることを特徴とする。
従って、メンテナンス事業者側サイトは、上記プラントの全設備機器の配置情報に関する図データを格納する設備情報データベースを有し、上記設備機器選択ソフトウェアは、上記設備情報データベースから選択された当該プラントの設備機器に関する図データを表示装置の表示画面上に表示させることができることから、設備機器に関する表示装置の表示画面上に表示された図データを視認することにより設備機器の配置関係を容易に把握できる。
【0007】
請求項3記載の発明は、上記設備機器選択ソフトウェアは上記設備情報データベースから選択された図データのファイルと統合され、単一の実行ファイルとして形成されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、上記実行ファイルは、EXEファイルにより構成されていることを特徴とする。
従って、上記設備機器選択ソフトウェアは上記設備情報データベースから選択された図データのファイルと統合され、単一の実行ファイルとして形成されることから、図データを表示させるために必要なファイルが単一の実行ファイルとして形成されているので、複数のファイルにより形成されている場合に比して、取り扱いが容易である。
【0008】
請求項5記載の発明は、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント側サイトから返信された上記設備機器が特定された図データと、上記設備情報データベースに格納された図データとを照合する照合ソフトウェアを格納したサーバを有することを特徴とする。
従って、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント側サイトから返信された上記設備機器が特定された図データと、上記設備情報データベースに格納された図データとを照合ソフトウェアにより照合することにより、特定されたメンテナンスが要求されている設備機器を確認することができる。
【0009】
請求項6記載の発明は、上記メンテナンス事業者側サイトは、プラントの全設備機器に関する部品情報が格納された部品情報データベースを有すると共に、上記照合された情報を参照してメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リストを作成する部品リスト作成ソフトウェアを格納したサーバを有することを特徴とする。
従って、上記照合された情報を参照して、部品リスト作成ソフトウェアを使用することにより、部品情報データベースに格納された設備機器に関する部品情報からメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リストを作成することができる。
【0010】
請求項7記載の発明は、上記図データはプラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、上記図データはフローシートにより構成されていることを特徴とする。
従って、上記図データは、プラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成されていることから、設備機器の配置情報が示された図を形成する。
特に、請求項8記載の発明は、上記図データはフローシートにより構成されていることから、処理工程に従った設備機器の配置情報が示された流れ図を形成する。
【0011】
請求項9記載の発明は、上記フローシートは、P&IDにより表示されていることを特徴とする。
従って、上記フローシートは、P&ID(Piping Instrumentaion Diagram)としてプラントの配管や設備機器の配置が図示されることにより処理工程が表示されていることから、処理工程を確認しながら、プラントの全設備機器を表示画面上で把握することができる
【0012】
請求項10記載の発明は、上記プラントの全設備機器の配置情報はCADソフトウェアにより作成されていると共に、上記設備機器選択ソフトウェアは電子図面ファイルをコントロールしうることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、上記電子図面ファイルはdxf形式のファイルにより構成されていることを特徴とする。
従って、CADソフトウェアによりプラントの全設備機器の配置情報を電子図面ファイルとして作成でき、上記CADソフトウェアで作成された電子図面ファイルは上記設備機器選択ソフトウェアを使用することにより配置情報としての図データとして表示装置の表示画面上に表示させることができる。
【0013】
請求項12記載の発明は、上記図データで表示装置の画面上に表示されるプラントの全設備機器の配置情報は、画面上においてポインティングデバイスにより各設備機器がマーキングされて特定されるように構成されていることを特徴とする。
従って、上記P&IDで表示装置の画面上に表示されるプラントの全設備機器の配置情報は、画面上においてポインティングデバイスにより各設備機器がマーキングされて特定されるように構成されていることから、上記P&IDで表示された表示装置の画面上において容易に各設備機器を特定することができる。
【0014】
請求項13記載の発明は、上記プラントは、流体製品のプラントであって、上記フローシートは、流体製品の製造工程に従って作成されていることを特徴とする。
従って、上記プラントは、流体製品のプラントであって、上記フローシートは、流体製品の製造工程に従って作成されていることから、流体製品の製造工程に従ったプラントの全設備機器を、流体製品が上流から下流へ移動するのに合わせ、図中左端から右端へ移動するように、上記フローシートの表示画面上において流体製品の流れに従って設備機器を容易に把握することができる。
【0015】
請求項14記載の発明は、ネットワークを介して上記メンテナンス事業者側サイトと接続された複数のプラント施工業者側サイトを備え、上記プラント施工業者側サイトは、上記ネットワークを介して上記プラント施工業者側サイトから上記メンテナンス事業者側サイトへ送信される最新の上記図データを格納する設備情報データベースを有することを特徴とする。
従って、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント施工業者側サイトからネットワークを介して最新の図データを入手することができる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明にあっては、プラント側がメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、メンテナンス事業者は上記設備機器選択ソフトウェアに記憶された当該選択された設備機器情報に基づいてメンテナンスに必要な部品情報を準備することができることから、プラント側がメンテナンスを要請している設備機器を特定することができる。
その結果、メンテナンスに必要な部品情報を確実かつ迅速に準備することができる。
【0017】
請求項2記載の発明にあっては、メンテナンス事業者側サイトは、上記プラントの全設備機器の配置情報に関する図データを格納する設備情報データベースを有し、上記設備機器選択ソフトウェアは、上記設備情報データベースから選択された当該プラントの設備機器に関する図データを表示装置の表示画面上に表示させることができることから、設備機器に関する表示装置の表示画面上に表示された図データを視認することにより設備機器の配置関係を容易に把握できるので、表示画面上に表示された図データにおいて設備機器を容易に特定することができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0018】
請求項3又は4記載の発明にあっては、上記設備機器選択ソフトウェアは上記設備情報データベースから選択された図データのファイルと統合され、単一の実行ファイルとして形成されることから、図データを表示させるために必要なファイルが単一の実行ファイルとして形成されていることから、複数のファイルにより形成されている場合に比して、取り扱いが容易であるので、取り扱いが容易な単一の実行ファイルを用いることにより図データを表示画面上に容易に表示させることができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0019】
請求項5記載の発明にあっては、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント側サイトから返信された上記設備機器が特定された図データと、上記設備情報データベースに格納された図データとを照合ソフトウェアにより照合することにより、特定されたメンテナンスが要求されている設備機器を確認することができるので、特定されたメンテナンスが要求されている設備機器を上記設備情報データベースに格納された最新の図データにより間違いなく確認できるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0020】
請求項6記載の発明にあっては、上記照合された情報を参照して、部品リスト作成ソフトウェアを使用することにより、部品情報データベースに格納された設備機器に関する部品情報からメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リストを作成することができることから、部品リストを作成する際の事務作業コストを低減できるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0021】
請求項7又は8記載の発明にあっては、上記図データは、プラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成されており、設備機器の配置情報が示された図を形成することから、プラントの全設備機器の配置情報を容易に把握できるので、メンテナンスを希望する特定の設備機器を容易に選択することができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
特に、請求項8記載の発明にあっては、上記図データは、上記フローシートにより構成されており、処理工程に従った設備機器の配置情報が示された流れ図を形成することから、プラントの全設備機器の配置情報を容易に把握できる。
【0022】
請求項9記載の発明にあっては、上記フローシートは、P&ID(Piping Instrumentaion Diagram)としてプラントの配管や設備機器の配置が図示されることにより処理工程が表示されていることから、処理工程を確認しながら、プラントの全設備機器を表示画面上で把握することができるので、よりメンテナンスを希望する特定の設備機器を容易に選択することができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0023】
請求項10又は11記載の発明にあっては、CADソフトウェアによりプラントの全設備機器の配置情報を電子図面ファイルとして作成でき、上記CADソフトウェアで作成された電子図面ファイルは上記設備機器選択ソフトウェアを使用することにより配置情報としての図データとして表示装置の表示画面上に表示させることができるので、メンテナンスを希望する特定の設備機器を表示装置の表示画面上に表示させて容易に選択することができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
また、請求項11記載の発明にあっては、上記電子図面ファイルはdxf形式のファイルにより構成されていることから、CADソフトウェアによりプラントの全設備機器の配置情報をdxf形式のファイルとして作成でき、上記CADソフトウェアで作成されたdxf形式のファイルは上記設備機器選択ソフトウェアを使用することにより配置情報としての図データとして表示装置の表示画面上に表示させることができる。
その結果、CADソフトウェアで作成された図データを利用して、メンテナンス事業者が保有する各設備機器に使用されている構成部品等の様々な情報とリンクさせることにより、CADソフトウェア上に表示された図データにおいて選択された設備機器の構成部品についてのメンテナンス時期等の情報を収集できることからメンテナンス事業者にとって便利となる。
また、このCADソフトウェアで作成されたメンテナンス事業者が保有する図データを利用して、プラント側サイトが有する各設備機器等についてプラント側自身がメンテナンスの必要性を有すると思われる設備機器についてメンテナンス事業者へ指摘することにより、指摘部品についての様々な情報をメンテナンス事業者から入手できることから、プラント側にとっても便利である。
また、メンテナンス事業者が保有するCAD図面上にプラント側が直接メンテナンス範囲を選択することにより、例えば、プラント側が独自に設置した設備機器等が確認できたり、メンテナンスを必要とする設備機器のプラント側の選択の間違いも低減できる。
【0024】
請求項12記載の発明にあっては、上記図データで表示装置の画面上に表示されるプラントの全設備機器の配置情報は、画面上においてポインティングデバイスにより各設備機器がマーキングされて特定されるように構成されていることから、上記P&IDで表示された表示装置の画面上において容易に各設備機器を特定することができるので、容易かつ確実にメンテナンスを希望する特定の設備機器を選択できるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0025】
請求項13記載の発明にあっては、上記プラントは、流体製品のプラントであって、上記フローシートは、流体製品の製造工程に従って作成されていることから、流体製品の製造工程に従ったプラントの全設備機器を、流体製品が上流から下流、左から右へ流れると仮定した場合、上記フローシートの表示画面上で流体製品の流れに従って容易に設備機器を把握することができるので、メンテナンスを希望する特定の設備機器をより容易に選択することができるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【0026】
請求項14記載の発明にあっては、上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント施工業者側サイトからネットワークを介して最新の図データを入手できることから、プラント側サイトのプラントの最新の設備機器についての最新の図データに基づいて、最新の設備機器の配置情報からメンテナンスを希望する設備機器を確実に特定できるプラント設備機器のメンテナンスシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るプラント設備機器のメンテナンスシステム10は、ネットワーク11を介してプラント側サイト12と接続されたメンテナンス事業者側サイト13を備え、上記ネットワーク11を介して上記メンテナンス事業者側サイト13からプラント側サイト12へ送信され、プラント側がプラントの全設備機器の配置情報14からメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、当該選択された設備機器の情報15を記憶し、メンテナンス事業者側サイト13へ返信される設備機器選択ソフトウェア16を有し、上記設備機器選択ソフトウェア16がメンテナンス事業者側13へ返信された場合には、メンテナンス事業者はプラント側により選択された設備機器情報15に基づきメンテナンスに必要な部品情報17を準備するように構成されている。
【0028】
また、図1に示すように、上記メンテナンス事業者側サイト13は、上記プラントの全設備機器の配置情報14に関する図2に示すような図データ18を格納する設備情報データベース19を有し、上記設備機器選択ソフトウェア16は、上記設備情報データベース19から選択された当該プラントの設備機器に関する図データ18を表示装置20の表示画面21上に表示させることができ、表示された図データ18において表示画面21上において設備機器が特定された場合には、当該特定された設備機器の配置情報15を記憶するように構成されている。
また、上記設備機器選択ソフトウェア16は上記設備情報データベース19から選択された図データ18のファイルと統合され、単一の実行ファイル22として形成されている。
また、上記実行ファイル22は、EXEファイルにより構成されている。
また、上記メンテナンス事業者側サイト13は、上記プラント側サイト12から返信された上記設備機器が特定された図データ23と、上記設備情報データベース19に格納された図データ18とを照合する照合ソフトウェア24を格納したサーバ25を有している。
また、上記メンテナンス事業者側サイト13は、プラントの全設備機器に関する部品情報が格納された部品情報データベース26を有すると共に、上記照合された情報を参照してメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リスト27を作成する部品リスト作成ソフトウェア28を格納したサーバ29を有している。
【0029】
また、図2に示すように、上記図データ18はプラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成されている
また、図2に示すように、上記図データ18は、フローシート30により構成されている。
また、図2に示すように、上記フローシート30は、P&ID31で表示されている。
また、図1に示すように、上記プラントの全設備機器の配置情報14はCADソフトウェアにより作成されていると共に、上記設備機器選択ソフトウェア16は電子図面ファイル14,15,18,23をコントロールしうるように構成されている。
また、上記電子図面ファイル14,15,18,23はdxf形式のファイルにより構成されている。
また、図2に示すように、上記図データ18で図1に示すような表示装置20の画面21上に表示されるプラントの全設備機器の配置情報14は、表示画面21上においてポインティングデバイスにより、図3に示すように、各設備機器がマーキング32されて特定されるように構成されている。
また、上記プラントは、流体製品のプラントであって、図2に示すように、上記フローシート30は、流体製品の製造工程に従って作成されている。
【0030】
また、図1に示すように、ネットワーク11を介して上記メンテナンス事業者側サイト13と接続された複数のプラント施工業者側サイト63を備え、上記プラント施工業者側サイト63は、上記ネットワーク11を介して上記プラント施工業者側サイト63から上記メンテナンス事業者側サイト13へ送信される最新の上記図データ64を格納する設備情報データベース65を有している。
【実施例】
【0031】
本実施例に係るプラント設備機器のメンテナンスシステム10は、ネットワーク11を介してプラント側サイト12と接続されたメンテナンス事業者側サイト13と、ネットワーク11を介して上記メンテナンス事業者側サイト13と接続された複数のプラント施工業者側サイト63とを備えている。
上記メンテナンス事業者側サイト13は、上記プラントの全設備機器の配置情報14としての図データ18を格納する設備情報データベース19と、プラントの全設備機器に関する部品情報が格納された部品情報データベース26とを有している。
また、上記プラント施工業者側サイト63は、最新の図データ64を格納する設備情報データベース65を有し、上記最新の図データ64をネットワーク11を介して上記プラント施工業者側サイト63から上記メンテナンス事業者側サイト64へ送信しうるように構成されている。
また、上記設備情報データベース19に格納されたプラントの全設備機器の配置情報14からプラント側がメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択することができ、かつ、選択した場合に、当該選択された設備機器の情報15を記憶する設備機器選択ソフトウェア16を有している。
また、上記設備機器選択ソフトウェア16は、設備機器に関する図データ18としての配置情報14と共にネットワーク11を介して上記メンテナンス事業者側サイト13から上記プラント側サイト12へメール発信ソフトウェアにより送信され、上記プラント側により選択された設備機器の情報15を記憶して、上記プラント側サイト12から上記メンテナンス事業者サイト13へとメール発信ソフトウェアにより返信しうるように構成されている。
【0032】
また、上記設備機器選択ソフトウェア16は、上記設備情報データベース19から選択された当該プラントの設備機器に関するプラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成された図データ18を表示装置20の表示画面21上に表示できるように構成されている。
ここで、図2に示すように、上記図データ18は、流体製品のプラントにおいて流体製品の製造工程に従って流体製品の流れを把握しうるP&ID(Piping Instrumentaion Diagram)31によるフローシート30により図1に示すような表示装置20の表示画面21上に表示できるように構成されている。
上記P&ID31は、配管及び計装ラインが示された流体製品のプラントにおいて、流体製品の製造工程に従って流体製品が、上流から下流へ移動するのに合わせ、図中左端から右端へと流れるものとして、流体製品の流れに従って使用される設備機器を図1に示すような表示装置20上の表示画面21上に表示することにより、流体製品の流れから視覚的に設備機器の配置を容易に把握できるように作成されている。
従って、上記P&ID31により視覚的に表示されているので、メンテナンスを希望する特定の設備機器をより容易に選択することができる。
【0033】
また、上記プラントの全設備機器の配置情報14としての図データ18はCADソフトウェアにより作成されている。
ここで、製造プラント設備の各設備機器についての図面は、一般的に、CADソフトウェアにより作成されて管理されている。
そして、本実施例においては、製造プラント事業者の多くが使用するAutoCAD(登録商標)を使用した場合を例に説明する。
上記AutoCADは、米国オートデスク社が開発する汎用の図面作成ソフトウェアであり、上記AutoCADにより作成される図面は、電子図面ファイルとしてのdxf形式のファイルにより作成され、dxf形式のファイルにはプラントの各設備情報の配置情報が記憶されている。
【0034】
ここで、上記AutoCADにより作成されるdxf形式のファイルについて説明する。
dxf形式のファイルは、米国Autodesk社が定義した様々なCADアプリケーションソフト間でのファイル交換可能とするフォーマットである。そして、様々なCADアプリケーションソフト間でのデータの受け渡しを可能とするために仕様内容が公開されている。
そこで、本実施例においては、公開されている上記dxf形式のファイルの仕様内容を利用して、上記dxf形式で作成されたファイルをコントロールしうる設備機器選択ソフトウェア16を作成し、dxf形式で作成されたファイルの図データ18を上記設備機器選択ソフトウェア16を用いることにより、図1に示すように、表示装置20の表示画面21上に表示できるように構成されている。
また、表示装置20の表示画面21上に表示された図データ18としてのP&ID31上において、例えば、マウス等のポインティングデバイスにより設備機器を特定した場合に、この特定された設備機器の位置情報15を上記設備機器選択ソフトウェア16によりdxf形式で記憶できるように構成されている。
本実施例においては、図2に示すように、流体製品のプラントに係る複数の設備機器が製造工程に従って配置され、図1に示すような表示装置20の表示画面21上において、バルブ装置の配置情報35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62を、例えば、マウス等のポインティングデバイスにより任意に選択できるように構成され、この特定された各設備機器の位置情報15を上記設備機器選択ソフトウェア16によりdxf形式で記憶するように構成されている。
【0035】
また、図1に示すように、上記設備機器選択ソフトウェア16は上記設備情報データベース19から選択された図データ18のファイルと統合され、単一の実行ファイルとしてのEXEファイル22として形成されている。
また、表示装置20の表示画面21上に表示された図データ18としてのP&ID31上において、例えば、プラント側において、マウス等のポインティングデバイスにより各設備機器を特定した場合、上記設備機器選択ソフトウェア16は特定されて記憶された各設備機器の図データ23のファイルと統合され、単一の実行ファイルとしてのEXEファイル22として形成される。
【0036】
ここで、具体的に、上記単一のEXEファイル22に関しての詳細を説明する。
まず、メンテナンス事業者側サイト13において、上記設備機器選択ソフトウェア16と上記設備情報データベース19から選択された図データ18のファイルとを統合して単一のEXEファイル22として形成する。従って、上記メンテナンス事業者側サイト13からは、単一のEXEファイル22としてネットワーク11を介してプラント側サイト12へ送信される。
送信されたプラント側が上記単一のEXEファイル22を受信した場合には、設備機器選択ソフトウェア16を起動させて、上記単一のEXEファイル22を開き、図データ18からなる設備機器の配置情報14を表示装置20の表示画面21上に表示させる。
この場合、上記単一のEXEファイル22は、見た目には、単一の実行形式のファイルとして取り扱うことができる。
そして、上記のように、プラント側で当該EXEファイルを実行した場合には、一時的なデータファイルとして上記図データ14の一時ファイルが表示装置20の表示画面21上に表示しうるようにパーソナルコンピュータ内に生成される。
その後、プラント側において、メンテナンスを希望する設備機器を特定し、上記設備機器選択ソフトウェア16の実行を終了させた場合、上記一時ファイルはEXEファイル22に取り込まれて新規の単一のEXEファイルが作成され、日付が更新されて記憶される。
従って、プラント側サイト12においては、各設備機器を特定した後においても、EXEファイル22は、単一のファイルとして取り扱われる。
従って、プラント側で設備機器を図データ14上で特定する際、プラント側サイト12へ送信されるファイルを単一のファイルとすると共に、選択された設備機器に関する配置情報が含まれたファイルをプラント側が返信する場合においてもファイルを単一のファイルとすることにより、プラント側でのファイルの取り扱いの煩雑さを解消して、ファイルの取り扱いを容易とすることが可能となる。
【0037】
また、上記メンテナンス事業者側サイト13は、上記プラント側サイト12から返信された上記設備機器が特定された図データ15と、上記設備情報データベース19に格納された図データ14とを照合する照合ソフトウェア24を格納したサーバ25を有している。
従って、照合ソフトウェアにより照合することにより、プラント側により、フローシートが改ざんされたり、変更されている場合や、メンテナンス事業者側においてフローシートが変更されている場合も事実上ありうるが、このような場合の双方の情報の不一致を確認し、プラント側がメンテナンスを要求する設備機器を特定することができる。
【0038】
また、メンテナンス事業者サイト13は、上記照合ソフトウェア24により照合された設備機器に関する情報を参照して、部品情報が格納された部品情報データベース26に基づきメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リスト27を作成する部品リスト作成ソフトウェア28を格納したサーバ29を有している。
【0039】
部品情報データベース26に蓄積された部品情報には、例えば、設備機器を構成している品目、品目毎の金額、納期、製造指図コード、マニュアル、メンテナンス時のチェックリスト、図面番号、品目毎の材質。前回メンテナンス実施日時と交換品目リスト及び担当者名、標準メンテナンス作業時間等が含まれる。
【0040】
また、図1に示すように、部品リスト作成ソフトウェア28により作成される上記部品情報17には、例えば、プラント側へ提供するプラント側への提供データ33や、メンテナンス事業者がメンテナンス作業時に必要となるメンテナンス事業者活用データ34等がある。
例えば、上記プラント側への提供データ33には、見積書、メンテナンス仕様書等が含まれ、上記メンテナンス事業者活用データ34には、設備機器を構成している品目、品目毎の金額、納期、製造指図コード、マニュアル、メンテナンス時のチェックリスト、図面番号、品目毎の材質、前回メンテナンス実施日時と交換品目リスト及び担当者名、標準メンテナンス作業時間等がある。
ただし、部品リスト作成ソフトウェア28により作成される上記部品情報17のデータは一例であり、本実施例に限定されるものではなく、プラント側へ提供する上記プラント側への提供データ33とメンテナンス事業者がメンテナンス作業時に必要とする上記メンテナンス事業者活用データ34においても、明確な区分はなく、適宜必要な情報を選択して上記部品リスト作成ソフトウェア28により部品リスト27として作成することができる。
【0041】
ここで、本実施例におけるプラント設備機器のメンテナンスシステム10における、メンテナンスに必要な部品情報に関する部品リスト27を作成する手順について説明する。
まず、プラント施工業者63が保有している最新の図データ64に関して、メンテナンス事業者側サイト13の要求により、ネットワーク11を介して上記プラント施工業者側サイト63からメンテナンス事業者側サイト13へ最新の図データ64が送信されることにより、上記メンテナンス事業者側サイト13は最新の図データ64を入手し、設備機器情報データベース19に格納されている配置情報14に関する図データ18を最新の設備機器の配置情報14へと更新する。
従って、上記メンテナンス事業者側サイト13は上記プラント施工業者側サイト63から最新の図データ64を入手することにより、例えば、プラント施工業者により新たに設備機器が設置された場合であっても、最新の設備機器に関する最新の図データ64に基づいてメンテナンスを希望する設備機器を間違いなく確実に特定することができる。
【0042】
次に、メンテナンス事業者側サイト13において、設備機器情報データベース19に格納されたプラント側が保有するプラントの全設備機器の配置情報14としての図データ18を選択する。
この場合、上記図データ18は、AutoCADソフトウェアによりdxf形式のファイルで作成され、設備機器選択ソフトウェア16により、表示装置20の表示画面21上に図2に示すようなP&ID(Piping Instrumentaion Diagram)31で表示しうるように構成されている。
そして、上記図データ18と上記dxf形式のファイルをコントロールしうる設備機器選択ソフトウェア16と統合することにより、図1に示すような単一のEXEファイル22として形成し、例えば、インターネットメールによりネットワーク11を介して、メンテナンス事業者側サイト13は当該単一のEXEファイル22をプラント側サイト12へ送信する。
この場合、プラント側での当該EXEファイル22の受信時に、上記設備機器選択ソフトウェア16は上記設備情報データベース19から選択された図データ18のファイルと単一のEXEファイル22として形成されていることから、プラント側において、単一のEXEファイル22を実行させるのみで、表示装置20の表示画面21上に図2に示すようなP&ID31で表示させることができ、ファイルの取り扱いが容易である。
【0043】
次に、上記メンテナンス事業者側サイト13から送信され、プラント側サイト12で受信された上記単一のEXE22ファイルを実行する。
この場合、図1に示すように、設備機器選択ソフトウェア16は、図2に示すような上記図データ18としてのP&ID31を表示装置20の表示画面21上に容易に表示させることができる。
そして、プラント側がメンテナンスを希望する特定の設備機器に、表示装置20の表示画面21上において、マウス等のポインティングデバイスにより、図3に示すように、例えば、バルブ装置の配置情報37,41,43,50,53,54,59を選択した場合、選択したバルブ装置の配置情報37,41,43,50,53,54,59が表示された表示画面21上に円形状のマーキング32が表示される。
従って、プラント側において、メンテナンスを希望する各設備機器を容易に特定することができ、マーキング32により特定された設備機器を視認できることから、メンテナンスを希望する各設備機器を容易かつ確実に確認することができる。
【0044】
そして、図1に示すような表示装置20の表示画面21上で、図3に示すようなメンテナンスを希望する特定のバルブ装置の配置情報37,41,43,50,53,54,59を選択した後に、上記設備機器選択ソフトウェア16を終了すると、特定されたバルブ装置の配置情報37,41,43,50,53,54,59として記憶されたdxf形式のファイルが作成され、新たに作成されたdxf形式のファイルは上記設備機器選択ソフトウェア14と統合され、単一のEXEファイル22として形成される。
そして、上記統合された単一のEXEファイル22を、例えば、インターネットメールによりネットワーク11を介して、プラント側サイト12からメンテナンス事業者側13サイトへ返信する。
この場合、ファイルが複数とならず、単一のEXEファイル22として形成されることから、プラント側において取り扱い易く、メンテナンス事業者側サイト13へ返信する場合であっても煩雑な作業とはならない。
【0045】
次に、メンテナンス事業者側サイト13へ返信された単一のEXEファイル22から、特定された設備機器の配置情報15として記憶されたdxf形式のファイルとしての図データ23と、設備機器データベース19に格納された図データ18とを、サーバ25に格納された照合ソフトウェア24を用いることにより照合する。
このように、上記照合ソフトウェア24によりメンテナンスが要求されている設備機器を照合することにより、選択された設備機器に関して確実に確認できることができることから、間違いなくメンテナンスが要求されている設備機器を特定することができる。
そして、上記照合された情報を参照して、サーバ29に格納された部品リスト作成ソフトウェア28を用いることにより、メンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リスト27を作成する。
上記部品リスト作成ソフトウェア28により作成される上記部品リスト27には、例えば、プラント側へ提供するプラント側への提供データ33や、メンテナンス事業者がメンテナンス作業時に必要となるメンテナンス事業者活用データ34等がある。
このように、サーバ29に格納された部品リスト作成ソフトウェア28を用いることにより、メンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リスト27を作成できることから、部品リスト27作成に要する事務作業コストを低減することができる。
従って、迅速かつ確実にメンテナンスに必要な部品情報17を準備することができる。
【0046】
そして、作成されたメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リスト27は、プラント側へ送付され、プラント側において確認され、見積り内容や期間等の検討後、妥当であると判断された場合に、プラント側からメンテナンス事業者側へプラント設備のメンテナンスの依頼等がなされる。
また、本実施例においては、選択できる設備機器に関する配置情報14をバルブ装置の配置情報としたが、本実施例に限定されるものではなく、例えば、ポンプ、タンク、フィルタ、工業計器等の図データ18上に表示できる全ての設備機器に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は製造プラント設備に配設されている設備機器の部品情報を準備しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムに係り、特に、工場側が選択した設備機器に関する部品情報をメンテナンス事業者がデータベースから収集してメンテナンスに必要な部品情報を準備しうるプラント設備機器のメンテナンスシステムに広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係るプラント設備機器のメンテナンスシステムの一実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るプラント設備機器のメンテナンスシステムの一実施の形態を示す図であり、図データとしてのP&IDにより表示された設備機器の配置情報を示す図である。
【図3】本発明に係るプラント設備機器のメンテナンスシステムの一実施の形態を示す図であり、図データとしてのP&IDにより表示された設備機器がマーキングされて特定された配置情報を示す図である。
【符号の説明】
【0049】
10 プラント設備機器のメンテナンスシステム
11 ネットワーク
12 プラント側サイト
13 メンテナンス事業者側サイト
14 設備機器の配置情報
15 選択された設備機器の情報
16 設備機器選択ソフトウェア
17 部品情報
18 図データ
19 設備情報データベース
20 表示装置
21 表示装置の表示画面
22 単一のEXEファイル
23 設備機器が特定された図データ
24 照合ソフトウェア
25 サーバ
26 部品情報データベース
27 部品リスト
28 部品リスト作成ソフトウェア
29 サーバ
30 フローシート
31 P&ID
32 マーキング
33 プラント側への提供データ
34 メンテナンス事業者活用データ
35 バルブ装置の配置情報
36 バルブ装置の配置情報
37 バルブ装置の配置情報
38 バルブ装置の配置情報
39 バルブ装置の配置情報
40 バルブ装置の配置情報
41 バルブ装置の配置情報
42 バルブ装置の配置情報
43 バルブ装置の配置情報
44 バルブ装置の配置情報
45 バルブ装置の配置情報
46 バルブ装置の配置情報
47 バルブ装置の配置情報
48 バルブ装置の配置情報
49 バルブ装置の配置情報
50 バルブ装置の配置情報
51 バルブ装置の配置情報
52 バルブ装置の配置情報
53 バルブ装置の配置情報
54 バルブ装置の配置情報
55 バルブ装置の配置情報
56 バルブ装置の配置情報
57 バルブ装置の配置情報
58 バルブ装置の配置情報
59 バルブ装置の配置情報
60 バルブ装置の配置情報
61 バルブ装置の配置情報
62 バルブ装置の配置情報
63 プラント施工業者側サイト
64 図データ
65 設備情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してプラント側サイトと接続されたメンテナンス事業者側サイトを備え、
上記ネットワークを介して上記メンテナンス事業者側サイトからプラント側サイトへ送信され、プラント側がプラントの全設備機器の配置情報からメンテナンスを希望する特定の設備機器に関する配置情報を選択した場合に、当該選択された設備機器の情報を記憶し、メンテナンス事業者側サイトへ返信される設備機器選択ソフトウェアを有し、
上記設備機器選択ソフトウェアがメンテナンス事業者側へ返信された場合には、メンテナンス事業者はプラント側により選択された設備機器情報に基づきメンテナンスに必要な部品情報を準備することを特徴とするプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項2】
上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラントの全設備機器の配置情報に関する図データを格納する設備情報データベースを有し、
上記設備機器選択ソフトウェアは、上記設備情報データベースから選択された当該プラントの設備機器に関する図データを表示装置の表示画面上に表示させることができ、表示された図データにおいて表示画面上において設備機器が特定された場合には、当該特定された設備機器の配置情報を記憶するように構成されていることを特徴とする請求項1記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項3】
上記設備機器選択ソフトウェアは上記設備情報データベースから選択された図データのファイルと統合され、単一の実行ファイルとして形成されることを特徴とする請求項2記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項4】
上記実行ファイルは、EXEファイルにより構成されていることを特徴とする請求項3記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項5】
上記メンテナンス事業者側サイトは、上記プラント側サイトから返信された上記設備機器が特定された図データと、上記設備情報データベースに格納された図データとを照合する照合ソフトウェアを格納したサーバを有することを特徴とする請求項2記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項6】
上記メンテナンス事業者側サイトは、プラントの全設備機器に関する部品情報が格納された部品情報データベースを有すると共に、上記照合された情報を参照してメンテナンスが要求されている設備機器に関する部品リストを作成する部品リスト作成ソフトウェアを格納したサーバを有することを特徴とする請求項5記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項7】
上記図データはプラントの全設備機器の配置構成を把握しうる表示形態により構成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項8】
上記図データはフローシートにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項9】
上記フローシートは、P&IDにより表示されていることを特徴とする請求項8記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項10】
上記プラントの全設備機器の配置情報はCADソフトウェアにより作成されていると共に、上記設備機器選択ソフトウェアは電子図面ファイルをコントロールしうることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項11】
上記電子図面ファイルはdxf形式のファイルにより構成されていることを特徴とする請求項10記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項12】
上記図データにより表示装置の画面上に表示されるプラントの全設備機器の配置情報は、画面上においてポインティングデバイスにより各設備機器がマーキングされて特定されるように構成されていることを特徴とする請求項10又は11記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項13】
上記プラントは、流体製品のプラントであって、上記フローシートは、流体製品の製造工程に従って作成されていることを特徴とする請求項8又は9記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。
【請求項14】
ネットワークを介して上記メンテナンス事業者側サイトと接続された複数のプラント施工業者側サイトを備え、
上記プラント施工業者側サイトは、上記ネットワークを介して上記プラント施工業者側サイトから上記メンテナンス事業者側サイトへ送信される最新の上記図データを格納する設備情報データベースを有することを特徴とする請求項2記載のプラント設備機器のメンテナンスシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−128595(P2010−128595A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−299959(P2008−299959)
【出願日】平成20年11月25日(2008.11.25)
【出願人】(000157946)岩井機械工業株式会社 (37)
【Fターム(参考)】