説明

プレス成形用金型、プレス成形装置、およびプレス成形品

【課題】 従来のプレス用金型では、加圧成形時に成形素材流動により、該成形素材の繊維状態が不均一となるため、必要な強度や特性を備えた成形品を得られない場合がある。
【解決手段】 柱状に形成され成形素材21がセットされるコア部5のコア型11と、成形面2a・3aを有する上型2および下型3とを備え、上型2と下型3とは互いの成形面を2a・3a対向して配置され、コア型11は、上型2と下型3との間に、該コア型11の外周面11aを各型2・3の成形面2a・3aに対峙させて配置され、シート状に形成された成形素材21を前記コア型11の外周面11aに巻き付けてセットした後に、上型2と下型3とを閉じることにより、該成形素材21を、上型2と下型3との成形面2a・3aとコア型11の外周面11aとの間で厚み方向に圧縮成形する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮成形により中空構造を有するプレス成形品、ならびに、そのプレス成形品の成形を行うためのプレス成形用金型およびプレス成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、繊維強化熱可塑性樹脂シートや繊維強化熱硬化性樹脂シート等のシート状の成形素材を、上型の成形面と下型の成形面とでプレスすることにより成形品を成形するスタンピング成形等のプレス成形が行われている。
このようなプレス成形を行うための金型としては、例えば図8に示すように、上型101と、下型102と下型102上に突出しているコア部103とを備えた金型100がある。コア部103は、その軸心が上下方向、つまり金型100の開閉方向と平行な方向に位置するように縦配置されている。
【0003】
金型100においては、コア部103の上部成形面103aと上型101の成形面101aとの間に成形素材を載置投入した後に、該上型101と下方102とを閉じて、該上部成形面103aと成形面101aとの間で成形素材を圧縮成形することで、成形品を成形するようにしている。
つまり、図9に示すように、まず、繊維強化熱可塑性樹脂シート等で構成される成形素材104を加熱溶融した状態で、下型102から突出するコア部103の上部成形面103a上に載置する(図9(a)図示)。この場合の成形素材104のシート面積は、例えば上部成形面103aと側部成形面103bとを合わせた面積の5割〜8割程度の面積となるように設定されている。
【0004】
次に、図9(b)に示すように、プレス装置に装着された上型101が、プレス装置の作動に伴って下降し、その後、上型101の成形面101aとコア部103の上部成形面103aとの間に成形素材104を挟んだ状態で、下型102に着地して閉型する。
この際に、成形素材104が上部成形面103a上で押しつぶされて側部成形面103b側へ流動することで成形が行われ、その後上型101を上昇して型開きを行うと、図9(c)に示すように、成形品105を得ることができる。
【0005】
また、プレス成形は、特許文献1に記載されるように行われるものもある。
つまり、上型101と下型102のコア部103により成形される成形素材104として、繊維強化樹脂積層シートの補強繊維の向く方向が渦巻きの中心軸方向となるように、該シートを断面渦巻き上に巻いたものを用いて、成形品の成形が行われている。
【特許文献1】特開平7−16854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の図2に示したようなプレス成形法は、射出成形方法に比べて成形圧力が低くすむため、金型費を含めた設備費が比較的安くつくととともに、大型成形品を容易に形成するこができるという特徴を有している。また、一般的に成形素材として繊維強化樹脂ペレットを用いる射出成形のように、成形素材の過疎化工程におけるスクリューによるせん断過程がないため、繊維の残留繊維長が非常に長く、強度の高い成形品を得ることが可能となっている。
【0007】
しかし、従来のプレス成形は以下に示すような欠点を有している。
前記金型100により成形される成形品は、中空構造を有する成形品となるが、コア部103における上部成形面103aに載置した成形素材104が、上型101の閉型により側部成形面103bへ流動することにより得られるものであるため、成形時における成形素材104の繊維の流動状態が安定せず、成形品の各部分における強度にバラツキが生じる場合がある。
【0008】
例えば、図10に示すように、金型100にて成形された、上端が閉じた円筒形状の成形品105は、成形素材104が投入された箇所である投入部105aと、成形時に成形素材104が流動して形成された流動部105bとで構成されている。
この投入部105aは、成形素材104の繊維状態が保持されて均一な繊維状態となっているが、流動部105bでは、成形素材104の流動により繊維状態が部分的に不均一となっている。特に、繊維が規則的にクロス又は一方向に編まれたシートにて成形素材104が構成されていた場合は、成形素材104の流動により規則的な繊維方向を得ることができない。
これにより、必要な強度や特性を備えた成形品を得られない場合がある。
【0009】
また、特許文献1に記載されるように、複数層の繊維シートを積層して構成されるシートを渦巻き状に巻いた成形素材をプレス成形した場合でも、成形素材104の流動に伴って生じる不均一な繊維状態を避けることはできない。
そこで、本発明においては、多様な中空構造を有した成形品に対応が可能であるとともに、強度バラツキが少なく、かつ繊維が規則的にクロス又は一方向に編まれたシートにて成形素材が構成されていた場合でも、規則的な繊維方向を維持した成形品を得ることができるプレス成形用金型、プレス成形装置、およびプレス成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するプレス成形用金型、プレス成形装置、およびプレス成形品は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、柱状に形成され成形素材がセットされるコア部と、成形面を有する第1の成形型および第2の成形型とを備え、第1の成形型と第2の成形型とは互いの成形面を対向して配置され、コア部は、第1の成形型と第2の成形型との間に、該コア部の外周面を各成形型の成形面に対峙させて配置され、シート状に形成された成形素材を前記コア部の外周面に巻き付けてセットした後に、第1の成形型と第2の成形型とを閉じることにより、該成形素材を、第1の成形型および第2の成形型の成形面とコア部の外周面との間で厚み方向に圧縮成形する。
これにより、従来の金型のようにコア部を縦配置した構造と比較して、成形時の成形素材の流動距離を小さく抑えることができ、成形品における繊維の分散が均一となって、強度および特性の向上および安定化が図られた中空構造体となる成形品を得ることが可能である。
【0011】
また、請求項2記載の如く、前記プレス成形用金型は、繊維強化熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱硬化性樹脂シート、または、繊維強化熱可塑性樹脂シートもしくは繊維強化熱硬化性樹脂シートと補強材とで構成される積層材を成形素材として用いる。
これにより、成形素材と補強材とを積層した積層シートから、繊維の分散が均一な、強度および特性の向上および安定化が図られた成形品を容易に得ることもでき、強度が必要とされる様々な用途に用いられる中空構造体を、本プレス用金型により成形することが可能となる。
【0012】
また、請求項3記載の如く、前記第1の成形型および第2の成形型の成形面には、凹凸模様が形成されている。
これにより、成形品の表面に成形面の凹凸模様が転写され、美しい外観を有した中空構造体となる成形品を得ることができる。
【0013】
また、請求項4記載の如く、プレス成形装置は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のプレス成形用金型を備える。
これにより、該プレス成形装置により、従来のコア部を縦配置した構造の金型を備えたプレス成形装置と比較して、強度および特性の向上および安定化が図られた中空構造体となる成形品を得ることが可能である。
【0014】
また、請求項5記載の如く、コア部にセットされた成形素材を、該コア部の両側に配置された第1の成形型および第2の成形型の成形面により圧縮成形して構成したプレス成形品であって、柱状に形成されたコア部に巻き付けてセットされたシート状の成形素材を、その成形面がコア部の外周面と対峙して配置される第1の成形型と第2の成形型とを閉じることにより、第1の成形型および第2の成形型の成形面とコア部の外周面との間で厚み方向に圧縮成形して構成されたプレス成形品である。
これにより、従来のコア部を縦配置した構造の金型を用いて成形された成形品と比較して、繊維の分散が均一で、強度および特性の向上および安定化が図られた中空構造体となる成形品を得ることが可能である。
【0015】
また、請求項6記載の如く、前記プレス成形品は、繊維強化熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱硬化性樹脂シート、または、繊維強化熱可塑性樹脂シートもしくは繊維強化熱硬化性樹脂シートと補強材とで構成される積層材からなる成形素材を成形して構成された。
これにより、成形素材と補強材とを積層した積層シートから、繊維の分散が均一な、強度および特性の向上および安定化が図られた成形品を容易に得ることができ、強度が必要とされる様々な用途に用いられる中空構造体を得ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、成形時の成形素材の流動距離を小さく抑えることができ、成形品における繊維の分散が均一となって、強度および特性の向上および安定化が図られた中空構造体となる成形品を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
【0018】
まず、本発明にかかるプレス用金型の構成について説明する。
図1に示すように、プレス用金型1は、第1の成形型である上型2、第2の成形型である下型3、およびコア部5から成り、該コア部5は、柱状形状に形成されるコア型11、およびコア型11を支持する支持部12・12を備えており、種々の公知のプレス装置に装着可能である。
【0019】
上型2および下型3には、それぞれ成形面2aおよび成形面3aが形成されており、コア部5のコア型11の外周面11aが成形面となっている。
コア型11は、例えば円柱形状、楕円柱形状、または多角柱形状に形成されている。また、本例における柱状形状とは、内部が詰まった純粋な柱形状のみならず、内部に空間を有する管形状のものも含む。
【0020】
前記コア部5は、支持部12を下型3の支持孔3bに嵌挿することで、該下型3に着脱自在に設置される。
前記上型2は、下型3に対して近づく方向および離れる方向に移動可能であり、上型2が下型3に対して近づく方向に移動した状態が、プレス用金型1が閉じた状態となり、上型2が下型3から離れる方向に移動した状態が、プレス用金型1が開いた状態となる。
また、上型2には支持凹部2bが形成されており、プレス用金型1閉じた際に、コア部5の支持部12上端が該支持凹部2bに嵌挿されるように構成されている。
【0021】
このように構成されるプレス用金型1においては、上型2の成形面2aと下型3の成形面3aとは対向して配置され、該上型2と下型3との間に配置されるコア型11の外周面11aは、上型2の成形面2aおよび下型3の成形面3aに対峙している。
つまり、コア型11は、コア型11の軸心がプレス用金型1の開閉方向に対して直交する方向に位置するように横配置されている。
【0022】
また、プレス用金型1を閉じた状態では、成形面2a・3aとコア型11の周面11aとの間に所定の厚み寸法d1を有する空間16が存在するように構成されている。
そして、この所定の空間16の部分に介装される後述の成形素材21を、成形面2a・3aとコア型11の外周面11aとで圧縮して、成形素材21の成形を行うようにしている。
【0023】
次に、プレス用金型1を用いて行われるプレス成形について具体的に説明する。
図2に示すように、まず、前記コア型11の外周面11aにシート状に形成された成形素材21を巻き付けてセットする。
なお、成形素材21が巻き付けられるコア型11の外周面11aには、柱状軸方向の一端側から他端側にかけてテーパーが形成されている。そのテーパー角は例えば1°程度以上に設定されている。
また、成形素材21のコア型11への巻き付けは、成形素材21を加熱炉等の加熱装置により溶融点または軟化点に達する温度にまで加熱し、外成形素材21に可撓性を付与した状態で行われる。
【0024】
成形素材21は、繊維強化熱可塑性樹脂シートや繊維強化熱硬化性樹脂シート等のシート状部材にて構成されている。
これらのシート状部材の補強用繊維としては、強度上、コスト上の理由からガラス長繊維を用いるのが好ましく、一般的にシート状部材は、このガラス繊維等の長繊維で構成された不織布状のマットに熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂を含浸させて構成したシート状の複合材料となっている。
【0025】
次に、上型2が下型3から離れた位置にあるプレス用金型1が開いた状態で、成形素材21が巻き付けられたコア部5の支持部12・12を、下型3の支持孔3b・3bに嵌挿して、該コア部5を下型3に設置する。
その後、上型2を下型3に対して近づく方向へ移動させると、図3、図4に示すように、上型2が下型3に着地し、プレス用金型1が閉じた状態となる。
【0026】
プレス用金型1が閉じた状態では、上型2および下型3の成形面2a・3aとコア型11の外周面11aとの空間16の厚み寸法d1よりも、成形素材21の厚み寸法d2の法が大きく構成されているので、プレス用金型1が閉じると、成形素材21に対して厚み方向にプレス圧力が負荷される。
これにより、成形素材21が厚み方向に押し潰されて圧縮成形される。
【0027】
成形素材21の成形が終了した後、上型2を下方3から離れる方向へ移動させてプレス用金型1を開き、コア型11から成形された成形素材21を取り外すと、図5に示すように、円筒状または多角筒状等の筒形状の中空構造を有した成形品31得ることができる。
【0028】
このように、上型2および下型3の成形面2a・3aとコア型11の外周面11aとにより、成形素材21を厚み方向に圧縮して成形を行うことで、成形素材21の流動距離を小さく抑えることができる。成形素材21は圧縮時にコア型11の軸方向に若干流動するが、特に、成形素材21の繊維方向がコア型11の軸方向となっている場合には、成形素材21の流動により繊維分布が影響を受けることは殆どなく、均一な繊維状態を保持した成形品31を得ることができる。また、成形素材21が不織布状シートであった場合でも繊維が成形品31内に均一に分布することとなる。
【0029】
また、成形品31を得るための素材としては、図6に示すように、前記成形素材21と補強材22とを複数層に積層して構成した積層シート23を用いることもできる。
図6では、積層シート23は、2枚の成形素材21・21の間に補強材22を介装した3層構造としているが、これに限るものではなく、成形素材21および補強材22の積層枚数や積層順序等は、成形品31が必要とする特性や機能に応じて任意に設定することが可能である。
なお、補強材22としては、例えば、不織布や、繊維をクロス編みにしたシート状部材を用いることができ、繊維素材としてはガラス繊維やカーボン繊維やアラミド繊維等が用いられる。
【0030】
このような積層シート23を用いて、本プレス用金型1により成形品31を成形した場合も、補強材22のクロス編みされたガラス繊維等に分布の乱れはなく、均一な強度および特性を有した成形品31を得ることが可能である。
また、コア型11から成形された成形素材21を取り出す際には、該コア型11の外周面11aにはテーパーが形成されているので、成形された成形素材21をコア型11の外径の小さな側へ抜き出すことで、成形された成形素材21のコア型11からの取り出しをスムーズに行うことが可能となっている。
【0031】
以上の如く、柱状形状のコア型11を、該コア型11の軸心がプレス用金型1の開閉方向に対して直交する方向に位置するように配置し(つまり、コア型11をプレス用金型1の開閉方向に対して横配置し)、コア型11と上型2および下型3とで、成形素材21の厚み方向にプレス圧力をかけて成形を行うことで、従来の金型のようにコア部を縦配置した構造と比較すると、成形素材21の流動距離を小さく抑えることができ、成形品31における繊維の分散が均一となって、強度および特性の向上および安定化が図られた中空構造体となる成形品を得ることが可能である。
また、成形素材21と補強材22とを積層した積層シート23から、繊維の分散が均一な、強度および特性の向上および安定化が図られた成形品を容易に得ることもでき、強度が必要とされる様々な用途に用いられる中空構造体を、本プレス用金型1により成形することが可能となる。
【0032】
また、図1に示すように、本例におけるプレス用金型1の上型2の成形面2aおよび下型3の成形面3aは平坦な面に形成されているが、図7に示すように、該上型2および下型3の成形面2a・3aに凹凸模様を形成することも可能である。
このように、成形面2a・3aに凹凸模様の加工を施すことにより、成形品31の表面に成形面2a・3aの凹凸模様が転写され、美しい外観を有した中空構造体となる成形品31を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明にかかるプレス用金型を示す側面断面図である。
【図2】コア型に成形素材が巻き付けられた状態のプレス用金型を示す側面断面図である。
【図3】プレス用金型を閉じて成形素材が圧縮成形されている状態を示す側面断面図である。
【図4】プレス用金型を閉じて成形素材が圧縮成形されている状態を示す正面断面図である。
【図5】本発明にかかるプレス用金型により成形された成形品を示す斜視図である。
【図6】成形素材と補強材とを積層して構成される積層シートを示す側面断面図である。
【図7】上型と下型との成形面に凹凸模様を形成したプレス用金型を示す側面断面図である。
【図8】従来のプレス用金型を示す側面断面図である。
【図9】従来のプレス用金型による成形過程を示す側面断面図である。
【図10】従来のプレス用金型により成形された成形品を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 プレス用金型
2 上型
2a 成形面
3 下型
3a 成形面
5 コア部
11 コア型
11a 外周面
21 成形素材
22 補強材
23 積層シート
31 成形品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状に形成され成形素材がセットされるコア部と、成形面を有する第1の成形型および第2の成形型とを備え、
第1の成形型と第2の成形型とは互いの成形面を対向して配置され、
コア部は、第1の成形型と第2の成形型との間に、該コア部の外周面を各成形型の成形面に対峙させて配置され、
シート状に形成された成形素材を前記コア部の外周面に巻き付けてセットした後に、第1の成形型と第2の成形型とを閉じることにより、
該成形素材を、第1の成形型および第2の成形型の成形面とコア部の外周面との間で厚み方向に圧縮成形することを特徴とするプレス成形用金型。
【請求項2】
前記プレス成形用金型は、
繊維強化熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱硬化性樹脂シート、または、繊維強化熱可塑性樹脂シートもしくは繊維強化熱硬化性樹脂シートと補強材とで構成される積層材を成形素材として用いることを特徴とする請求項1に記載のプレス成形用金型。
【請求項3】
前記第1の成形型および第2の成形型の成形面には、凹凸模様が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレス成形用金型。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかに記載のプレス成形用金型を備えたことを特徴とするプレス成形装置。
【請求項5】
コア部にセットされた成形素材を、該コア部の両側に配置された第1の成形型および第2の成形型の成形面により圧縮成形して構成したプレス成形品であって、
柱状に形成されたコア部に巻き付けてセットされたシート状の成形素材を、
その成形面がコア部の外周面と対峙して配置される第1の成形型と第2の成形型とを閉じることにより、
第1の成形型および第2の成形型の成形面とコア部の外周面との間で厚み方向に圧縮成形して構成されたことを特徴とするプレス成形品。
【請求項6】
前記プレス成形品は、
繊維強化熱可塑性樹脂シート、繊維強化熱硬化性樹脂シート、または、繊維強化熱可塑性樹脂シートもしくは繊維強化熱硬化性樹脂シートと補強材とで構成される積層材からなる成形素材を成形して構成されたことを特徴とする請求項5に記載のプレス成形品。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−205419(P2006−205419A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17823(P2005−17823)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(500003453)日本ジーエムティー 株式会社 (5)
【Fターム(参考)】