説明

プレス絞り加工方法

【課題】
顕著な表面円滑性を具えた製品加工の実行と、加工油の塗布上の要熟練性の排除が可能化されるようにした新規のプレス絞り加工方法の提供を図る。
【解決手段】
雄型およびシワ押さえ上にセットする加工対象材料として、ビニール保護シールを剥離可能に貼設したもの等を用いる。 そして、当該保護シール表面には加工油を塗布すると共にその塗布表面全体にビニールフィルムを重合させて覆っておく。 このような前処理を行った後にプレス絞り成形を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプレス絞り加工において、成形製品に対する顕著な表面円滑性が得られるようにするための工程を付加したプレス絞り加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プレス絞り加工において、摩耗による焼け付け発生を防止するために加工油を予め塗布しておくことを必須要件とした。 そして、その塗布方法は手塗方式、スプレー方式、滴下方式、ロール塗油方式等が存在するが、何れもその目的は雌雄の金型間と加工製品間の焼け付き防止を企図したものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−314106号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のプレス絞り加工に用いる加工油塗布作業は、専ら金型相互の焼き付きを阻止することを第1義とし、そしてこれに基づく加工製品に対する悪影響の防止は第2義的な問題とされていた。 すなわち、当該焼き付きが生じなければ加工製品に悪影響が及ばないとする考え方であり、直接的に加工製品の良好化(例えば表面円滑性)を企図したものではなかった。
【0005】
そして当該加工油塗布作業であるが、これが少なすぎた場合は、金型が焼付いたり、製品にキズが付いてしまったりと言うような問題が生じ、また、これが多すぎた場合は、材料が滑ってうまく芯が出ず、加工後の外観に偏りが生じてしまうと言うような事態を招くこととなった。 従って、適量とする加工油塗布作業には、高度の熟練性を要するものである。 更に、雌型の表面塗布されている加工油表面に微細異物が付着してしまった場合、プレス成形された全ての製品に微細なキズが形成されてしまうと言うような事態を招いてしまうこととなった。
【0006】
本発明は、上記のような従来の問題を解決するものであり、加工油塗布を独自の形態で行うように構成することに依って、顕著な表面円滑性を具えた製品加工の実行と、加工油の塗布上の要熟練性の排除が可能化されるようにした新規のプレス絞り加工方法の提供を図ったものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は請求項1に記載のように、上面が同一平面上に位置している雄型3およびシワ押さえ2上にセットするための加工対象材料Aとして、加工対象金属板aの裏面側には予めビニール保護シールbを剥離可能に設け、当該加工対象金属板aの表面側には加工油aを全面的に塗布すると共にその表面全体をビニールフィルムdで覆ったものとし、このような前処理を行った加工対象材料Aを用いて所定のプレス絞り加工を行うようにしたプレス絞り加工方法に係る。
【0008】
本発明は請求項2に記載のように、雄型1の頂面がシワ押さえ2の下方に位置しているタイプのプレス絞り機にあっては、加工対象材料Aをシワ押さえ2上に加工対象材料Aをセットするようにした請求項1に記載のプレス絞り加工方法を実施の態様とする。
【0009】
本発明は請求項3に記載のように、雄型1と雌型3とで形成される成形用型間隙を、加工対象金属板aの板厚以外に、保護シールb、加工油cの油層、ビニールフィルムdの各厚さの合計を加味した間隙とするように設定した請求項1または請求項2の何れかに記載のプレス絞り加工方法を実施の態様とする。
【0010】
本発明は請求項4に記載のように、保護シールbとして0.6mm程度の厚さを具えたものを用い、ビニールフィルムdとして食品用ラップフィルム程度の厚さを具えたものを用いて成る請求項1乃至請求項3の何れかに記載のプレス絞り加工方法を実施の態様とする。
【0011】
本発明は請求項5に記載のように、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成を、当該ビニール保護シールbを全面的に剥離可能に貼設した金属板材から、当該加工対象金属板aを型抜き成形することに依って形成するようにした請求項1乃至請求項4の何れかに記載のプレス絞り加工方法。
【0012】
本発明は請求項6に記載のように、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成を、所定の形状に多型抜きされた加工対象金属板aの下面に当該ビニール保護シールbを単に重ね合わせて設けるようにした請求項1乃至請求項5の何れかに記載のプレス絞り加工方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明は請求項1に記載のような構成、すなわち、上面が同一平面上に位置している雄型3およびシワ押さえ2上にセットするための加工対象材料Aとして、加工対象金属板aの裏面側には予めビニール保護シールbを剥離可能に設け、当該加工対象金属板aの表面側には加工油aを全面的に塗布すると共にその表面全体をビニールフィルムdで覆ったものとし、このような前処理を行った加工対象材料Aを用いて所定のプレス絞り加工を行うようにしたから、顕著な表面円滑性を具えた製品加工の達成と、加工油の塗布上の要熟練性が排除される。
【0014】
すなわち、加工対象金属板aの裏面側はビニール保護シールbで保護されており、かつ、その表面側には、ビニールフィルムdで被われた加工油cを介在させてあるため、プレス時に加工対象金属板aに加わる雌雄の型面による摩擦力(圧延力)は、極めて安定かつ円滑なる力として作用することとなる。 従って、当該加工対象金属板a表面にキズを付けてしまったり、圧延シワを生じさせてしまう、と言うような事態発生が未然に防止される。 同時に、当該加工油cはビニールフィルムdでその外面がおおわれているため、これをすこし多目に塗布してしまっても、材料が滑ってうまく芯が出ないと言うような事柄を未然に防止すると共に、例えば型の外部に流れ出してしまうことに依って生じるに問題発生を未然に防止する。 これにより、加工油の塗布作業に熟練性を要することなく可能化される。 更に、例えば当該加工油cを雌型側に直接塗布した場合に生じた、これの表面に微細異物が付着してしまった際に、プレス成形された全ての製品に微細なキズが形成されてしまうと言うような事態発生をよく回避することとなる。
【0015】
換言すると、本発明に基づき成形された製品は、その表面が顕著な円滑性を具えたものとされ、通常発生しがちである微細なキズや、細かいシワ状歪み等の発生が回避される。 これは、加工対象金属板aの裏面側においては、ビニール保護シールbに依る表面の保護作用と、雄型に対する円滑なる接触性の達成化に基づき、その表面円滑性が図られるものである。 そして、当該加工対象金属板aの表面側においては、塗布した加工油cの存在と、その表面を覆うビニールフィルムbにより、雌型3の型面3aに対する摩擦抵抗の多層的な緩和作用に基づき表面円滑性が図られることとなる。 同時に、雌雄の両型面には直接的に加工油の塗布がなされていないため、例えば加工油に微細な異物が付着して、付着後に成形される全ての製品にキズが付いてしまうと言うような事態発生を皆無とする。
【0016】
本発明は請求項2に記載のような構成、すなわち、雄型1の頂面がシワ押さえ2の下方に位置しているタイプのプレス絞り機にあっては、加工対象材料Aをシワ押さえ2上に加工対象材料Aをセットするようにすることに依って、請求項1の場合と同様な作用効果を得ることができる。 すなわち、本発明は実施対象とするプレス絞り加工用機械の方式による限定性は存在しない汎用性を具えたものである。
【0017】
本発明は請求項3に記載のような構成、すなわち、雄型1と雌型3とで形成される成形用型間隙を、加工対象金属板aの板厚以外に、保護シールb、加工油cの油層厚、ビニールフィルムdの各厚さの合計を加味した間隙とするように設定することに依り、目的とする正確な厚さの成形品を得ることができる。
【0018】
本発明は請求項4に記載のような構成、すなわち、保護シールbとして0.6mm程度の厚さを具えたものを用い、ビニールフィルムdとして食品用ラップフィルム程度の厚さを具えたものを用いるようにすることに依り、プレス加工中に剥離したり破れてしまったり、或いは、その肉厚性に基づきプレス絞り処理に齟齬をきたしてしまうような事態発生が回避される
【0019】
本発明は請求項5に記載のような構成、すなわち、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成を、当該ビニール保護シールbを全面的に剥離可能に貼設した金属板材から、当該加工対象金属板aを型抜き成形することに依って形成するようにすることに依り、当該ビニール保護シールbの個々の形成に要する作業性が不要化される。
【0020】
本発明は請求項6に記載のような構成、すなわち、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成を、所定の形状に多型抜きされた加工対象金属板aの下面に当該ビニール保護シールbを単に重ね合わせて設けるようにすることにより、当該ビニール保護シールbのプレス成形作業中の変更、或いは、成形後の当該ビニール保護シールbの剥離作業の省略化が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
プレス絞り加工とは、雄型(パンチ)と雌型(ダイ)、並びにシワ押さえ部材、とによって構成されている加工法であり、雄型と雌型の間に材料をセットし、雄型を雌型に向かって押し込んでいくことにより(逆でも良い)、材料が雌型に押し込まれる形で変形して所望の形状に加工されるものである。 そして、上記のように押し込まれる際に、材料(成形品)にシワが生じてしまうのを抑えるために、シワ押さえを必要とし、これによって材料を押さえながら雌型に押し込んでいくと言うような形態を採るものである。
【0022】
そして一般的には、上記した一連の作業工程において、上型(雌型とこれに固設されているシワ押さえで構成されている。)と下型(雄型とこれと連動するシワ押さえで構成されている。)との間に材料をセットすると共に、当該上型及び下型の雌雄の型面に予め加工油を塗布しておき、この状態でプレス絞り加工を開始することを通例とした。
【0023】
本発明は上記したような従来の加工油塗布処理方式を廃し、独自の形態を採ることに依って、製品の表面に対する卓越した円滑性が得られるとプレス絞り処理の達成化を図ると同時に、加工油の塗布量にそれ程の細心性を要しなくても良いものとし、以て、従来生じた「加工油の塗布上の要熟練性」と言うような問題発生等を解消したものである。
【0024】
すなわち本発明にあっては、雄型およびシワ押さえ上にセットする加工対象材料として、その裏面側には予めビニール保護シールを剥離可能に設けたものを用いる。 そして、当該加工対象金属板aの表面側には加工油aを全面的に塗布すると共にその表面全体をビニールフィルムdで覆っておく。 本発明はこのような前処理を行った後に所定のプレス絞り加工を行うように成したことを特徴とするプレス絞り加工方法に関する。
【0025】
従って、本発明の実施に用いるプレス絞り用機械に関する限定性は存在せず、既存の殆どの機械に対して実施可能とするものである。
【0026】
図1はプレス絞り加工をイラスト化した説明図である。 同図において、1は雄型であって、その上端部分(一点鎖線で仕切った部分)を型面とするものである。 2はシワ押さえであって、上記雄型1その中心部においてしっくりと挿通可能とするように構成してある。 そして、後述するような形態を具えた加工対象材料Aが、上記雄型1と芯合わせをした状態でセットされるようになっている。
【0027】
なお、図1においては、雄型1の頂面とシワ押さえ2の上面とが同一水平面と成るように描いてあるが、これは加工対象材料Aの載置の安定性と芯合わせの容易性を図ったタイプのものである。 従って、雄型1の頂面の待機位置が、シワ押さえ2の下方に引っ込んだ状態をとするように構成したものであっても、本発明の実施を妨げない。 この場合は、シワ押さえ2の上面に加工対象材料Aを載置するものとする。
【0028】
3は雌型であって、内周面を型面3aとすると共に、その下面板面部はシワ押さえ3bとして機能するものである。
【0029】
図2は本発明で用いる加工対象材料Aを示したものであって、裏面側には予めビニール保護シールbを剥離可能に設け、当該加工対象金属板aの表面側には加工油aを全面的に塗布すると共にその表面全体をビニールフィルムdで覆って成るものである。
【0030】
なお、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成は、当該ビニール保護シールbを全面的に剥離可能に貼設した金属板材から、当該加工対象金属板aを型抜き成形することに依って形成するようにするようにしても良い。 この場合、当該ビニール保護シールbの個々の形成に要する作業性が不要化される。
【0031】
また、加工対象金属板aの裏面側に設けるビニール保護シールbの形成は、所定の形状に多型抜きされた加工対象金属板aの下面に当該ビニール保護シールbを単に重ね合わせて設けるような方式を採っても良い。 このような形態にあっては、当該ビニール保護シールbの大きさは加工対象金属板aの大きさに合わせる必要はなく、これを全体的に覆うことができるものであれば、如何なる大きさにしてかつ任意な形状のものであっても良い。 そして、この場合は、当該ビニール保護シールbのプレス成形作業中の変更、或いは、成形後の当該ビニール保護シールbの剥離作業の省略化が図られる。
【0032】
上記のような事前作業を施した後に、図1の状態から図3に示すように雌型3を降下させる。 これにより、加工対象材料Aはその周縁部において、雄型側のシワ押さえ2と、雌型3側のシワ押さえ3bによってしっかりと挟着安定化されることとなる。
【0033】
次に、図4に示すように雄型1を上昇させるか、若しくは雌型3を降下させるか、或いは、雌雄両型を同時に接近させて型合わせを行えば、加工対象金属板a(加工対象材料A)に対するプレス絞り処理がなされる。 然る後、図1に示すような離型状態に復帰させることに依って、図5に示すような成形品の取り出しが可能化される。 そして、図5に示す成形品はビニール保護シールbを含めてその外面付着物を取り去ることに依って完成化される。
【0034】
なお、以上述べたプレス絞り加工の工程は、あくまでも基本的なものを示したに過ぎない。 換言すれば、本発明はこのようプレス絞り加工を実行する前に、加工対象金属板aに対して行っておくための事前処理(前処理)に特徴を有するものである。 従って、プレス絞り加工の工程自体、および、そのための機械的構造、並びに作動形態等に関しては、図示のもの以外の形態であっても可とする。
【0035】
本発明に基づき成形された製品は、その表面が顕著な円滑性を具えたものとされ、通常発生しがちである微細なキズや、細かいシワ状歪み等の発生が回避された。 これは、加工対象金属板aの裏面側においては、ビニール保護シールbに依る表面の保護作用と、雄型に対する円滑なる接触性の達成化に基づき、その表面円滑性が得られたものである。 そして、当該加工対象金属板aの表面側においては、塗布した加工油cの存在と、その表面を覆うビニールフィルムbにより、雌型3に於ける型面3aに対する摩擦抵抗の緩和作用に基づき表面円滑性が図られた。 同時に、雌雄の両型面には直接的に加工油の塗布がなされていないため、異物が付着しやすい粘着層である加工油表面に、例えば微細粒子が付着してしまった場合に生じる爾後の全ての製品にキズが付いてしまうと言うような事態発生が皆無とされた。
【0036】
ところで、保護シールbであるが、これは、0.6mm程度の厚さを具えたものを用いることが好ましい。 これは、薄すぎた場合はプレス加工時に破れてしまうような事態を招きがちであり、また、厚過ぎた場合は成形面にシワ的キズが付いてしまう恐れが生じるためである。 そして、当該保護シールはビニール製であるため、その表面は顕著な円滑性を具えているため、雄型に加工油を塗布しておかなくとも、離型性を損ねることがない。
【0037】
また、使用するビニールフィルムdとして食品用ラップフィルム程度の厚さを具えたものを用いることが好ましい。 すなわち、これは、加工対象金属板a表面に塗布する加工油cの雌型に対する間接的接触性の悪化を防止するためであるから、出来るだけ薄いものが好ましい。 ちなみに、食品用として用いられているラップフィルムの厚さは十数ミリマイクロメートル程度であり、本発明において用いるビニールフィルムdもこの程度の厚さを具えたものとすることが好ましい。
【0038】
そして、雄型と雌型との成形用型間隙であるが、これはその間に介在させる保護シールb、加工油cの油層、ビニールフィルムdの各厚さの合計を勘案した間隙とすることが好ましい。
【0039】
本発明方法を用いて形成された図5に示すような完成品は、その保護シールbを剥離することに依って、完成された製品とされる。 然し乍、当該保護シールbは残した状態で他の表面部材を取り除いておいた場合は、その輸送等はキズ付け防止状態で行われることとなる。 更に、深絞りのために多段階的プレス絞り(複数回に分けて絞りを次第に深くしていく)にかける場合は、図5に示す状態のまま次段のプレス絞りにかけ、最終段階で保護シール等の剥離を必要に応じて行えば良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】プレス絞り加工をイラスト化した説明図である。
【図2】本発明で用いる加工対象材料Aの一部切欠拡大断面図である。
【図3】加工対象材料Aに対するシワ押さえを行った状態にあるプレス絞り加工をイラスト化した説明図である。
【図4】加工対象材料Aに対するプレスを行った状態にあるプレス絞り加工をイラスト化した説明図である。
【図5】プレス絞り処理に基づき成形された直後の製品を表した断面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 雄型
2 シワ押さえ
3 雌型
3a 型面
3b シワ押さえ
A 加工対象材料
a 加工対象金属板
b ビニール保護シール
c 加工油
d ビニールフィルム


【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面が同一平面上に位置している雄型(3)およびシワ押さえ(2)上にセットするための加工対象材料(A)として、加工対象金属板(a)の裏面側には予めビニール保護シール(b)を剥離可能に設け、当該加工対象金属板(a)の表面側には加工油(a)を全面的に塗布すると共にその表面全体をビニールフィルム(d)で覆ったものとし、このような前処理を行った加工対象材料(A)を用いて所定のプレス絞り加工を行うようにしたプレス絞り加工方法。
【請求項2】
雄型(1)の頂面がシワ押さえ(2)の下方に位置しているタイプのプレス絞り機にあっては、加工対象材料(A)をシワ押さえ(2)上に加工対象材料(A)をセットするようにした請求項1に記載のプレス絞り加工方法。
【請求項3】
雄型(1)と雌型(3)とで形成される成形用型間隙を、加工対象金属板(a)の板厚以外に、保護シール(b)、加工油(c)の油層、ビニールフィルム(d)の各厚さの合計を加味した間隙とするように設定した請求項1または請求項2の何れかに記載のプレス絞り加工方法。
【請求項4】
保護シール(b)として0.6mm程度の厚さを具えたものを用い、ビニールフィルム(d)として食品用ラップフィルム程度の厚さを具えたものを用いて成る請求項1乃至請求項3の何れかに記載のプレス絞り加工方法。
【請求項5】
加工対象金属板(a)の裏面側に設けるビニール保護シール(b)の形成を、当該ビニール保護シール(b)を全面的に剥離可能に貼設した金属板材から、当該加工対象金属板(a)を型抜き成形することに依って形成するようにした請求項1乃至請求項4の何れかに記載のプレス絞り加工方法。
【請求項6】
加工対象金属板(a)の裏面側に設けるビニール保護シール(b)の形成を、所定の形状に多型抜きされた加工対象金属板(a)の下面に当該ビニール保護シール(b)を単に重ね合わせて設けるようにした請求項1乃至請求項5の何れかに記載のプレス絞り加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−94842(P2013−94842A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241869(P2011−241869)
【出願日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【出願人】(399044997)株式会社 サカイ技研 (1)