プレートまたはヘッドとして形成されたカッティングエレメントを備えたドリル工具
本発明は、特に打撃負荷を加えるためのドリル工具(1)であって、プレート(3)またはヘッドとして形成されたカッティングエレメント(3)が設けられており、該カッティングエレメント(3)が、すくい面(6)と逃げ面(10)とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジ(11)を備えている形式のものに関する。本発明の構成では、カッティングエッジ(11)に第1の逃げ面区分(10a)が対応配置されており、該第1の逃げ面区分(10a)が、カッティングエッジ(11)に対して直角でかつ当該ドリル工具(1)の長手方向軸線(L)に対して平行に位置する切断平面において、凸面状の湾曲部(13)または凸面状の多角形輪郭線により仕切られており、前記第1の逃げ面区分(10a)と、所属の第1のすくい面区分(6a)とにより形成されたリブ(14)の鉛直方向の高さが、0.1〜1.0mmの範囲にある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式のドリル工具、つまり特に打撃負荷を加えるためのドリル工具であって、プレートまたはヘッドとして形成されたカッティングエレメントが設けられており、該カッティングエレメントが、すくい面と逃げ面とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジを備えている形式のものに関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19734094号明細書に基づき、削岩機が公知である。この公知の削岩機はプレートとして形成されたカッティングエレメントを有しており、このカッティングエレメントは、すくい面と逃げ面とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジ(切削縁)を備えている。逃げ面は、小さな逃げ角を有する第1の区分と、大きな逃げ角を有する第2の区分とにより形成されており、これにより材料内への削岩機の侵入が促進される。
【0003】
本発明の課題は、カッティングエレメントがカッティングエッジの範囲において、加工したい材料内への侵入のために最適に適していると同時に、全体的に頑丈な構造を有しているようなドリル工具を提供することである。
【0004】
この課題は、請求項1の上位概念部に記載の形式のドリル工具において、請求項1の特徴部に記載の特徴、つまりカッティングエッジに第1の逃げ面区分が対応配置されており、該第1の逃げ面区分が、カッティングエッジにより直角に交差される切断平面に位置していて、凸面状の湾曲部または凸面状の多角形輪郭線(konvex. Polygonzug)により仕切られており、前記第1の逃げ面区分と、所属の第1のすくい面区分とにより形成されたリブの鉛直方向の高さが、0.1〜1.0mmの範囲にあることにより解決される。請求項2以下には、本発明の有利な改良形が記載されている。
【0005】
特に打撃負荷を加えるための本発明によるドリル工具はカッティングエッジに第1の逃げ面区分を有しており、この第1の逃げ面区分は、カッティングエッジによって直角に交差される切断平面でこの第1の逃げ面区分を見た場合に、凸面状の湾曲部または凸面状の多角形輪郭線によって仕切られている。この場合、この第1の逃げ面区分と、対応する第1のすくい面区分とにより形成されたリブの鉛直方向の高さは、0.1〜1.0mmの範囲にある。突出部の特殊な寸法を有する第1の逃げ面区分のこのような突出構造に基づき、この突出部がほとんど抵抗なしに材料内に侵入し、そして個々の打撃時におけるドリル工具の侵入深さよりも大きいか、または該侵入深さに等しい高さを有している。したがって、後続の第2の逃げ面区分によるドリル工具の制動が回避されている。さらに、逃げ面の第1の逃げ面区分を、種々異なる要求の間の妥協として形成することが必要とならない。したがって、本発明の本質は、個々の打撃時におけるドリル工具の侵入深さに調和されたアグレッシブな切刃ジオメトリ(幾何学的形状)を形成すると同時に、すくい面を最適に支持することである。1/10mmの範囲では、切刃もしくはすくい面と第1の逃げ面区分とから形成された、カッティングエッジの近傍範囲が、リブまたは打撃体として形成されており、このリブまたは打撃体は高い安定性において材料内への最適な侵入を可能にする。
【0006】
本発明の対象の有利な構成では、リブが、その鉛直方向の寸法もしくは高さに関して特に0.1〜0.5mmの範囲に形成されている。最大30mmの直径を有するコンクリートまたは石内へのドリル工具の侵入深さは通常、この範囲にある。当然ながら、特に軟らかい材料の場合には、より高い侵入深さが得られるので、ドリル工具を適合させることが必要となる。
【0007】
本発明の別の有利な構成では、リブの鉛直方向の高さが、当該ドリル工具の長手方向軸線に向かって増大している。これにより、ドリル工具の長手方向軸線の範囲における高められた摩耗を考慮することができる。このような摩耗は、たとえば著しく補強されたコンクリートを穿孔する場合に生ぜしめられる。
【0008】
本発明のさらに別の有利な構成では、リブの鉛直方向の高さが、長手方向軸線に向かって減少している。このようなジオメトリ(幾何学的形状)は、たとえば予め穿孔された孔を再穿孔するために規定されている。なぜならば、その場合には、環状の外側の範囲に、高められた摩耗が生じるからである。
【0009】
本発明のさらに別の有利な構成では、第1の逃げ面区分に少なくとも1つの第2の逃げ面区分が続いている。この第2の逃げ面区分により、カッティングエレメントの拡幅および安定化が可能となる。
【0010】
本発明のさらに別の有利な構成では、第1のすくい面区分に少なくとも1つの第2のすくい面区分が続いている。これにより、すくい面の範囲においてもドリル工具の特性に影響を与えることができる。
【0011】
本発明のさらに別の有利な構成では、第2の逃げ面区分の仮想延長線が、カッティングエッジの下方でカッティングエレメントもしくはすくい面に交差している。第2の逃げ面区分のこのような配向に基づき、ドリル工具の安定した基本構造が保証されている。
【0012】
本発明の別の詳細は図面において、概略的に図示された実施例につき説明される。
【0013】
図面中、
図1a〜図1cは、本発明によるドリル工具の一部を種々の方向から見た部分図であり;
図2a〜図2cは、図1a〜図1cに示したドリル工具のカッティングプレートを種々の方向から見た概略図であり;
図3は、符号を説明するための慣用のカッティングエレメントの断面図であり;
図4〜図14は、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの種々の実施例を示す断面図である。
【0014】
全ての図面は、特にリブの形状を正確に示すためにリブが規則的に実際よりも大きく図示されている概略図として理解されなければならない。
【0015】
図1aには、ドリル工具1が側面図で部分的に図示されている。このドリル工具1は、カッティングプレート3として形成されたカッティングエレメント3を備えたドリルヘッド2と、ドリル螺旋部4とを有している。差込みシャンクの図示は省略されているが、ドリル螺旋部4は引き続き延在してこの差込みシャンクに移行している(図示しない)。この差込みシャンクは、たとえば円筒状または六角形の差込みシャンクもしくはSDS−Max差込みシャンクまたはSDS−Plus差込みシャンクとして形成されている。
【0016】
図1bには、ドリル工具1のドリルヘッド2を上から見た平面図が示されている。図1cには、図1aに示したドリル工具1を矢印方向Icから見た側面図が示されている。図1cでは、ドリルヘッド2のところに斜めの面5が見えている。この面5はカッティングエレメント3のすくい面6の手前に位置していて、穿孔チップをドリル螺旋部4の穿孔チップ溝7内へ送り込む。
【0017】
図2a、図2bおよび図2cには、図1a、図1bおよび図1cに図示されたドリル工具のカッティングエレメント3の詳細図が示されている。カッティングプレート3として形成されているカッティングエレメント3は長手方向軸線Lに対して対称的に形成されていて、2つの主切刃8,9を有している。対称的な構成に基づき、以下においてはそれぞれ一方の主切刃8についてのみ詳しく説明する。主切刃8はすくい面6と逃げ面10とにより形成されており、このすくい面6と逃げ面10とは一緒になって1つのカッティングエッジ11を形成している。逃げ面10は第1の逃げ面区分10aと第2の逃げ面区分10bとから構成されている。さらにカッティングエレメント3は横方向切刃12により特徴付けられている。図2aを矢印方向IIbで見た側面図を示す図2bから判るように、第1の逃げ面区分10aは凸面状に湾曲させられた面もしくは凸面状の湾曲部13として形成されており、この湾曲部13はカッティングエッジ11に対して平行に延びている。すくい面6に設けられた対応する所属の区分と共に、第1の逃げ面区分10aは空間的に見てリブ14を形成している。図2aおよび図2cには、例示的に切断平面CPが書き込まれている。この切断平面はカッティングエッジ11によって直角に交差される。
【0018】
図3〜図14には、図2aおよび図2cに描かれた切断平面CPに相応して形成されている切断平面CPに沿って断面したカッティングエレメント3の断面図が示されている。図面を見易くするために、切断面を表す斜線はそれぞれ描かれていない。
【0019】
用語を説明するために、図3には、公知先行技術に基づき公知の慣用のカッティングエレメントSEの断面図が示されている。逃げ面Fが、長手方向軸線Lに対して垂直に位置する平面Eに対して逃げ角αを有している。さらに、すくい面Sが前記平面Eに対してすくい面γを有している。逃げ面Fとすくい面Sとは、一緒になってくさび角βを成していて、カッティングエッジSKの延在形状を規定している。
【0020】
図4には、図1a〜図1cもしくは図2a〜図2cに図示した実施例により、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第2実施例が示されている。カッティングエレメント3のカッティングエッジ11は水平な平面Eとカッティングエレメント3との交点に延びている。カッティングエッジ11の側方では、逃げ面10が第1の逃げ面区分10aにおいては横断面凸面状に湾曲させられて延びており、第2の逃げ面区分10bにおいては逃げ角α2を成して延びている。すくい面6は同じく、凸面状に湾曲させられた第1のすくい面区分6aと、真っ直ぐな第2のすくい面区分6bとから成っており、この第2のすくい面区分6bは角度γ2を成して延びている。空間的に見てリブ14を形成している第1の逃げ面区分10aは、垂直方向の高さHを有しており、この垂直方向の高さHは、前記平面Eと、前記平面Eに対して平行もしくは長手方向軸線Lに対して直角に延びる別の平面Pとの間の間隔として測定される。この場合、この平面Pは第1の逃げ面区分10aから第2の逃げ面区分10bへの移行部においてカッティングエレメント3に交差している。リブ14の垂直方向の高さHは、0.1mm〜1.0mmの値を有しており、この場合、カッティングエレメント3は幅B3を有している。この幅B3はドリル工具直径に関連して、たとえばカッティングプレートの場合には約1mm〜6mmであってよい。この点に関してリブは図示の断面図においては拡大されて図示されている。
【0021】
図5には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第3実施例が示されている。このカッティングエレメント3は、図4に示したカッティングエレメントとは異なり、単一区分から成るすくい面6を有している。このすくい面6は方向変化なしにカッティングエッジ11にまですくい角γ1を成して延びている。第1の逃げ面区分10aおよび第2の逃げ面区分10bは、図4に示したカッティングエレメント3と同様に形成されている。第2の逃げ面区分10bを回転方向dへ延ばした仮想延長線Vは、カッティングエッジ11の下方に位置する交点SPにおいてすくい面6と交差する。
【0022】
図6〜図8には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第4実施例、第5実施例および第6実施例が図示されている。これら3つの実施例に共通しているのは、第1の逃げ面区分10aが凸面状の多角形輪郭線(Polygonzug)15により形成されていることである。この場合、凸面状の多角形輪郭線15の区分16,17はそれぞれ互いに異なる逃げ角α11もしくはα12を有している。これら3つの実施例の全てにおいて、第2の逃げ面区分10bの延長線Vはカッティングエッジ11の下方で交点SPにおいてカッティングエレメント3もしくはすくい面6に交差している。図8には、たとえばリブ14の鉛直方向の高さHが書き込まれている。この鉛直方向の高さHは平面Eと平面Pとの間の間隔として規定されている。これらの平面E,Pには長手方向軸線Lが直角に位置しており、そしてこれらの平面E,Pはカッティングエッジ11に交差しているか、もしくは第1の逃げ面区分10aから第2の逃げ面区分10bへの移行部に交差している。
【0023】
図9〜図14には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第7実施例、第8実施例、第9実施例、第10実施例、第11実施例および第12実施例が示されている。個々の実施例においては、それぞれ特別な点についてのみ説明する。図9ならびに図10および図14に示した実施例には、湾曲させられて延びる第2の逃げ面区分10bが示されている。この第2の逃げ面区分10bの接線方向の延長線Vは、2つの区分6a,6bから構成されたすくい面6に、カッティングエッジ11の下方で交点SPにおいて交差している。
【0024】
図11に示したカッティングエレメント3は、すくい面6と同じ方向に降下する第2の逃げ面区分10bを有している。
【0025】
図12に示した第10実施例では、第1のすくい面区分6aが凹面状の湾曲部として形成されている。
【0026】
さらに図13には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第11実施例が示されている。この第11実施例では、第1の逃げ面区分10aが凸面状の多角形輪郭線15として形成されている。この多角形輪郭線15の第1の区分16は第2の逃げ面区分10bに対して平行に延びている。第1の逃げ面区分10aと、所属の第1のすくい面区分6aとは、平面Pの上方で空間的に見てリブ14(分かり易くするために斜線で示す)を規定している。このリブ14は水平方向の幅Bを有しており、この水平方向の幅Bは0.2〜1.0mmの範囲にある。
【0027】
分かり易くするために、図4〜図14に示した実施例においては、同一の構成要素に対して同じ符号が示されている。したがって、これらの符号で示された構成要素については、個々の図面につきその都度説明されていない。
【0028】
本発明は図示の実施例または上で説明した実施例に限定されるものではない。それどころか、本発明は特許請求の範囲の枠内で本発明の改良形を有している。特に本発明の構成には、第1の逃げ面区分が、3つ以上の区分を有する凸面状の多角形輪郭線として形成されているようなドリル工具も含まれる。凸面状の多角形輪郭線の個々の区分の逃げ角については、一般にα11<α12<α13...<α1nが適用される。図示の実施例とは異なり、本発明のさらに別の構成では、カッティングエレメントの1つまたは複数のカッティングエッジが平面図および/または側面図で見て多角形状の形状および/または波形の形状を有している。
【0029】
切刃の本発明による構成は当然ながら、横方向切刃なしに形成されているか、またはセンタリング先端を備えて形成されているようなカッティングエレメントにおいても使用される。また、カッティングエレメントは非対称的に形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1a】本発明によるドリル工具の一部を示す側面図である。
【図1b】図1aに示したドリル工具のドリルヘッドを上から見た平面図である。
【図1c】図1aに示したドリル工具を矢印方向Icで見た側面図である。
【図2a】図1a〜図1cに示したドリル工具のカッティングプレートを示す概略図である。
【図2b】図2aに示したドリル工具のカッティングプレートを矢印方向IIbで見た側面図である。
【図2c】図2aに示したドリル工具のカッティングプレートを上から見た図である。
【図3】符号を説明するための慣用のカッティングエレメントの断面図である。
【図4】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第3実施例を示す断面図である。
【図6】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第4実施例を示す断面図である。
【図7】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第5実施例を示す断面図である。
【図8】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第6実施例を示す断面図である。
【図9】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第7実施例を示す断面図である。
【図10】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第8実施例を示す断面図である。
【図11】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第9実施例を示す断面図である。
【図12】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第10実施例を示す断面図である。
【図13】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第11実施例を示す断面図である。
【図14】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第12実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ドリル工具
2 ドリルヘッド
3 カッティングエレメント、カッティングプレート
4 ドリル螺旋体
5 ドリルヘッドに設けられた斜めの面
6 すくい面
6a 第1のすくい面区分
6b 第2のすくい面区分
7 穿孔チップ
8 主切刃
9 主切刃
10 逃げ面
10a 第1の逃げ面区分
10b 第2の逃げ面区分
11 カッティングエッジ
12 横方向切刃
13 凸面状の湾曲部
14 リブ
15 多角形輪郭線
16 15の区分
17 15の区分
α 逃げ角
β くさび角
γ すくい角
CP 切断平面
B 14の水平方向の幅
B3 3の幅
E Lに対して直角な平面
H 14の鉛直方向の高さ
L ドリル工具1の長手方向軸線
P Lに対して直角な平面
SE カッティングエレメント
SP 6およびVの交点
V 第2の逃げ面区分10bの延長線
d 1もしくは3の回転方向
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載の形式のドリル工具、つまり特に打撃負荷を加えるためのドリル工具であって、プレートまたはヘッドとして形成されたカッティングエレメントが設けられており、該カッティングエレメントが、すくい面と逃げ面とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジを備えている形式のものに関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19734094号明細書に基づき、削岩機が公知である。この公知の削岩機はプレートとして形成されたカッティングエレメントを有しており、このカッティングエレメントは、すくい面と逃げ面とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジ(切削縁)を備えている。逃げ面は、小さな逃げ角を有する第1の区分と、大きな逃げ角を有する第2の区分とにより形成されており、これにより材料内への削岩機の侵入が促進される。
【0003】
本発明の課題は、カッティングエレメントがカッティングエッジの範囲において、加工したい材料内への侵入のために最適に適していると同時に、全体的に頑丈な構造を有しているようなドリル工具を提供することである。
【0004】
この課題は、請求項1の上位概念部に記載の形式のドリル工具において、請求項1の特徴部に記載の特徴、つまりカッティングエッジに第1の逃げ面区分が対応配置されており、該第1の逃げ面区分が、カッティングエッジにより直角に交差される切断平面に位置していて、凸面状の湾曲部または凸面状の多角形輪郭線(konvex. Polygonzug)により仕切られており、前記第1の逃げ面区分と、所属の第1のすくい面区分とにより形成されたリブの鉛直方向の高さが、0.1〜1.0mmの範囲にあることにより解決される。請求項2以下には、本発明の有利な改良形が記載されている。
【0005】
特に打撃負荷を加えるための本発明によるドリル工具はカッティングエッジに第1の逃げ面区分を有しており、この第1の逃げ面区分は、カッティングエッジによって直角に交差される切断平面でこの第1の逃げ面区分を見た場合に、凸面状の湾曲部または凸面状の多角形輪郭線によって仕切られている。この場合、この第1の逃げ面区分と、対応する第1のすくい面区分とにより形成されたリブの鉛直方向の高さは、0.1〜1.0mmの範囲にある。突出部の特殊な寸法を有する第1の逃げ面区分のこのような突出構造に基づき、この突出部がほとんど抵抗なしに材料内に侵入し、そして個々の打撃時におけるドリル工具の侵入深さよりも大きいか、または該侵入深さに等しい高さを有している。したがって、後続の第2の逃げ面区分によるドリル工具の制動が回避されている。さらに、逃げ面の第1の逃げ面区分を、種々異なる要求の間の妥協として形成することが必要とならない。したがって、本発明の本質は、個々の打撃時におけるドリル工具の侵入深さに調和されたアグレッシブな切刃ジオメトリ(幾何学的形状)を形成すると同時に、すくい面を最適に支持することである。1/10mmの範囲では、切刃もしくはすくい面と第1の逃げ面区分とから形成された、カッティングエッジの近傍範囲が、リブまたは打撃体として形成されており、このリブまたは打撃体は高い安定性において材料内への最適な侵入を可能にする。
【0006】
本発明の対象の有利な構成では、リブが、その鉛直方向の寸法もしくは高さに関して特に0.1〜0.5mmの範囲に形成されている。最大30mmの直径を有するコンクリートまたは石内へのドリル工具の侵入深さは通常、この範囲にある。当然ながら、特に軟らかい材料の場合には、より高い侵入深さが得られるので、ドリル工具を適合させることが必要となる。
【0007】
本発明の別の有利な構成では、リブの鉛直方向の高さが、当該ドリル工具の長手方向軸線に向かって増大している。これにより、ドリル工具の長手方向軸線の範囲における高められた摩耗を考慮することができる。このような摩耗は、たとえば著しく補強されたコンクリートを穿孔する場合に生ぜしめられる。
【0008】
本発明のさらに別の有利な構成では、リブの鉛直方向の高さが、長手方向軸線に向かって減少している。このようなジオメトリ(幾何学的形状)は、たとえば予め穿孔された孔を再穿孔するために規定されている。なぜならば、その場合には、環状の外側の範囲に、高められた摩耗が生じるからである。
【0009】
本発明のさらに別の有利な構成では、第1の逃げ面区分に少なくとも1つの第2の逃げ面区分が続いている。この第2の逃げ面区分により、カッティングエレメントの拡幅および安定化が可能となる。
【0010】
本発明のさらに別の有利な構成では、第1のすくい面区分に少なくとも1つの第2のすくい面区分が続いている。これにより、すくい面の範囲においてもドリル工具の特性に影響を与えることができる。
【0011】
本発明のさらに別の有利な構成では、第2の逃げ面区分の仮想延長線が、カッティングエッジの下方でカッティングエレメントもしくはすくい面に交差している。第2の逃げ面区分のこのような配向に基づき、ドリル工具の安定した基本構造が保証されている。
【0012】
本発明の別の詳細は図面において、概略的に図示された実施例につき説明される。
【0013】
図面中、
図1a〜図1cは、本発明によるドリル工具の一部を種々の方向から見た部分図であり;
図2a〜図2cは、図1a〜図1cに示したドリル工具のカッティングプレートを種々の方向から見た概略図であり;
図3は、符号を説明するための慣用のカッティングエレメントの断面図であり;
図4〜図14は、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの種々の実施例を示す断面図である。
【0014】
全ての図面は、特にリブの形状を正確に示すためにリブが規則的に実際よりも大きく図示されている概略図として理解されなければならない。
【0015】
図1aには、ドリル工具1が側面図で部分的に図示されている。このドリル工具1は、カッティングプレート3として形成されたカッティングエレメント3を備えたドリルヘッド2と、ドリル螺旋部4とを有している。差込みシャンクの図示は省略されているが、ドリル螺旋部4は引き続き延在してこの差込みシャンクに移行している(図示しない)。この差込みシャンクは、たとえば円筒状または六角形の差込みシャンクもしくはSDS−Max差込みシャンクまたはSDS−Plus差込みシャンクとして形成されている。
【0016】
図1bには、ドリル工具1のドリルヘッド2を上から見た平面図が示されている。図1cには、図1aに示したドリル工具1を矢印方向Icから見た側面図が示されている。図1cでは、ドリルヘッド2のところに斜めの面5が見えている。この面5はカッティングエレメント3のすくい面6の手前に位置していて、穿孔チップをドリル螺旋部4の穿孔チップ溝7内へ送り込む。
【0017】
図2a、図2bおよび図2cには、図1a、図1bおよび図1cに図示されたドリル工具のカッティングエレメント3の詳細図が示されている。カッティングプレート3として形成されているカッティングエレメント3は長手方向軸線Lに対して対称的に形成されていて、2つの主切刃8,9を有している。対称的な構成に基づき、以下においてはそれぞれ一方の主切刃8についてのみ詳しく説明する。主切刃8はすくい面6と逃げ面10とにより形成されており、このすくい面6と逃げ面10とは一緒になって1つのカッティングエッジ11を形成している。逃げ面10は第1の逃げ面区分10aと第2の逃げ面区分10bとから構成されている。さらにカッティングエレメント3は横方向切刃12により特徴付けられている。図2aを矢印方向IIbで見た側面図を示す図2bから判るように、第1の逃げ面区分10aは凸面状に湾曲させられた面もしくは凸面状の湾曲部13として形成されており、この湾曲部13はカッティングエッジ11に対して平行に延びている。すくい面6に設けられた対応する所属の区分と共に、第1の逃げ面区分10aは空間的に見てリブ14を形成している。図2aおよび図2cには、例示的に切断平面CPが書き込まれている。この切断平面はカッティングエッジ11によって直角に交差される。
【0018】
図3〜図14には、図2aおよび図2cに描かれた切断平面CPに相応して形成されている切断平面CPに沿って断面したカッティングエレメント3の断面図が示されている。図面を見易くするために、切断面を表す斜線はそれぞれ描かれていない。
【0019】
用語を説明するために、図3には、公知先行技術に基づき公知の慣用のカッティングエレメントSEの断面図が示されている。逃げ面Fが、長手方向軸線Lに対して垂直に位置する平面Eに対して逃げ角αを有している。さらに、すくい面Sが前記平面Eに対してすくい面γを有している。逃げ面Fとすくい面Sとは、一緒になってくさび角βを成していて、カッティングエッジSKの延在形状を規定している。
【0020】
図4には、図1a〜図1cもしくは図2a〜図2cに図示した実施例により、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第2実施例が示されている。カッティングエレメント3のカッティングエッジ11は水平な平面Eとカッティングエレメント3との交点に延びている。カッティングエッジ11の側方では、逃げ面10が第1の逃げ面区分10aにおいては横断面凸面状に湾曲させられて延びており、第2の逃げ面区分10bにおいては逃げ角α2を成して延びている。すくい面6は同じく、凸面状に湾曲させられた第1のすくい面区分6aと、真っ直ぐな第2のすくい面区分6bとから成っており、この第2のすくい面区分6bは角度γ2を成して延びている。空間的に見てリブ14を形成している第1の逃げ面区分10aは、垂直方向の高さHを有しており、この垂直方向の高さHは、前記平面Eと、前記平面Eに対して平行もしくは長手方向軸線Lに対して直角に延びる別の平面Pとの間の間隔として測定される。この場合、この平面Pは第1の逃げ面区分10aから第2の逃げ面区分10bへの移行部においてカッティングエレメント3に交差している。リブ14の垂直方向の高さHは、0.1mm〜1.0mmの値を有しており、この場合、カッティングエレメント3は幅B3を有している。この幅B3はドリル工具直径に関連して、たとえばカッティングプレートの場合には約1mm〜6mmであってよい。この点に関してリブは図示の断面図においては拡大されて図示されている。
【0021】
図5には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第3実施例が示されている。このカッティングエレメント3は、図4に示したカッティングエレメントとは異なり、単一区分から成るすくい面6を有している。このすくい面6は方向変化なしにカッティングエッジ11にまですくい角γ1を成して延びている。第1の逃げ面区分10aおよび第2の逃げ面区分10bは、図4に示したカッティングエレメント3と同様に形成されている。第2の逃げ面区分10bを回転方向dへ延ばした仮想延長線Vは、カッティングエッジ11の下方に位置する交点SPにおいてすくい面6と交差する。
【0022】
図6〜図8には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第4実施例、第5実施例および第6実施例が図示されている。これら3つの実施例に共通しているのは、第1の逃げ面区分10aが凸面状の多角形輪郭線(Polygonzug)15により形成されていることである。この場合、凸面状の多角形輪郭線15の区分16,17はそれぞれ互いに異なる逃げ角α11もしくはα12を有している。これら3つの実施例の全てにおいて、第2の逃げ面区分10bの延長線Vはカッティングエッジ11の下方で交点SPにおいてカッティングエレメント3もしくはすくい面6に交差している。図8には、たとえばリブ14の鉛直方向の高さHが書き込まれている。この鉛直方向の高さHは平面Eと平面Pとの間の間隔として規定されている。これらの平面E,Pには長手方向軸線Lが直角に位置しており、そしてこれらの平面E,Pはカッティングエッジ11に交差しているか、もしくは第1の逃げ面区分10aから第2の逃げ面区分10bへの移行部に交差している。
【0023】
図9〜図14には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第7実施例、第8実施例、第9実施例、第10実施例、第11実施例および第12実施例が示されている。個々の実施例においては、それぞれ特別な点についてのみ説明する。図9ならびに図10および図14に示した実施例には、湾曲させられて延びる第2の逃げ面区分10bが示されている。この第2の逃げ面区分10bの接線方向の延長線Vは、2つの区分6a,6bから構成されたすくい面6に、カッティングエッジ11の下方で交点SPにおいて交差している。
【0024】
図11に示したカッティングエレメント3は、すくい面6と同じ方向に降下する第2の逃げ面区分10bを有している。
【0025】
図12に示した第10実施例では、第1のすくい面区分6aが凹面状の湾曲部として形成されている。
【0026】
さらに図13には、本発明によるドリル工具に用いられるカッティングエレメント3の第11実施例が示されている。この第11実施例では、第1の逃げ面区分10aが凸面状の多角形輪郭線15として形成されている。この多角形輪郭線15の第1の区分16は第2の逃げ面区分10bに対して平行に延びている。第1の逃げ面区分10aと、所属の第1のすくい面区分6aとは、平面Pの上方で空間的に見てリブ14(分かり易くするために斜線で示す)を規定している。このリブ14は水平方向の幅Bを有しており、この水平方向の幅Bは0.2〜1.0mmの範囲にある。
【0027】
分かり易くするために、図4〜図14に示した実施例においては、同一の構成要素に対して同じ符号が示されている。したがって、これらの符号で示された構成要素については、個々の図面につきその都度説明されていない。
【0028】
本発明は図示の実施例または上で説明した実施例に限定されるものではない。それどころか、本発明は特許請求の範囲の枠内で本発明の改良形を有している。特に本発明の構成には、第1の逃げ面区分が、3つ以上の区分を有する凸面状の多角形輪郭線として形成されているようなドリル工具も含まれる。凸面状の多角形輪郭線の個々の区分の逃げ角については、一般にα11<α12<α13...<α1nが適用される。図示の実施例とは異なり、本発明のさらに別の構成では、カッティングエレメントの1つまたは複数のカッティングエッジが平面図および/または側面図で見て多角形状の形状および/または波形の形状を有している。
【0029】
切刃の本発明による構成は当然ながら、横方向切刃なしに形成されているか、またはセンタリング先端を備えて形成されているようなカッティングエレメントにおいても使用される。また、カッティングエレメントは非対称的に形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1a】本発明によるドリル工具の一部を示す側面図である。
【図1b】図1aに示したドリル工具のドリルヘッドを上から見た平面図である。
【図1c】図1aに示したドリル工具を矢印方向Icで見た側面図である。
【図2a】図1a〜図1cに示したドリル工具のカッティングプレートを示す概略図である。
【図2b】図2aに示したドリル工具のカッティングプレートを矢印方向IIbで見た側面図である。
【図2c】図2aに示したドリル工具のカッティングプレートを上から見た図である。
【図3】符号を説明するための慣用のカッティングエレメントの断面図である。
【図4】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第3実施例を示す断面図である。
【図6】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第4実施例を示す断面図である。
【図7】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第5実施例を示す断面図である。
【図8】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第6実施例を示す断面図である。
【図9】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第7実施例を示す断面図である。
【図10】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第8実施例を示す断面図である。
【図11】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第9実施例を示す断面図である。
【図12】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第10実施例を示す断面図である。
【図13】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第11実施例を示す断面図である。
【図14】本発明によるドリル工具に用いられるカッティングプレートの第12実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ドリル工具
2 ドリルヘッド
3 カッティングエレメント、カッティングプレート
4 ドリル螺旋体
5 ドリルヘッドに設けられた斜めの面
6 すくい面
6a 第1のすくい面区分
6b 第2のすくい面区分
7 穿孔チップ
8 主切刃
9 主切刃
10 逃げ面
10a 第1の逃げ面区分
10b 第2の逃げ面区分
11 カッティングエッジ
12 横方向切刃
13 凸面状の湾曲部
14 リブ
15 多角形輪郭線
16 15の区分
17 15の区分
α 逃げ角
β くさび角
γ すくい角
CP 切断平面
B 14の水平方向の幅
B3 3の幅
E Lに対して直角な平面
H 14の鉛直方向の高さ
L ドリル工具1の長手方向軸線
P Lに対して直角な平面
SE カッティングエレメント
SP 6およびVの交点
V 第2の逃げ面区分10bの延長線
d 1もしくは3の回転方向
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に打撃負荷を加えるためのドリル工具(1)であって、プレート(3)またはヘッドとして形成されたカッティングエレメント(3)が設けられており、該カッティングエレメント(3)が、すくい面(6)と逃げ面(10)とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジ(11)を備えている形式のものにおいて、カッティングエッジ(11)に第1の逃げ面区分(10a)が対応配置されており、該第1の逃げ面区分(10a)が、カッティングエッジ(11)により直角に交差される切断平面(CP)に位置していて、凸面状の湾曲部(13)または凸面状の多角形輪郭線(15)により仕切られており、前記第1の逃げ面区分(10a)と、所属の第1のすくい面区分(6,6a)とにより形成されたリブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、0.1〜1.0mmの範囲にあることを特徴とする、プレートまたはヘッドとして形成されたカッティングエレメントを備えたドリル工具。
【請求項2】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、特に0.1〜0.5mmの範囲にある、請求項1記載のドリル工具。
【請求項3】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、当該ドリル工具の長手方向軸線(L)に向かって増大している、請求項1または2記載のドリル工具。
【請求項4】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、長手方向軸線(L)に向かって減少している、請求項1から3までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項5】
第1の逃げ面区分(10a)に少なくとも1つの第2の逃げ面区分(10b)が続いている、請求項1から4までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項6】
第1のすくい面区分(6a)に少なくとも1つの第2のすくい面区分(6b)が続いている、請求項1から5までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項7】
第2の逃げ面区分(10b)を当該ドリル工具(1)の回転方向(d)へ向かって延長した延長線(V)が、カッティングエッジ(11)の下方でカッティングエレメント(3)を通過している、請求項1から6までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項1】
特に打撃負荷を加えるためのドリル工具(1)であって、プレート(3)またはヘッドとして形成されたカッティングエレメント(3)が設けられており、該カッティングエレメント(3)が、すくい面(6)と逃げ面(10)とにより規定された少なくとも1つのカッティングエッジ(11)を備えている形式のものにおいて、カッティングエッジ(11)に第1の逃げ面区分(10a)が対応配置されており、該第1の逃げ面区分(10a)が、カッティングエッジ(11)により直角に交差される切断平面(CP)に位置していて、凸面状の湾曲部(13)または凸面状の多角形輪郭線(15)により仕切られており、前記第1の逃げ面区分(10a)と、所属の第1のすくい面区分(6,6a)とにより形成されたリブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、0.1〜1.0mmの範囲にあることを特徴とする、プレートまたはヘッドとして形成されたカッティングエレメントを備えたドリル工具。
【請求項2】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、特に0.1〜0.5mmの範囲にある、請求項1記載のドリル工具。
【請求項3】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、当該ドリル工具の長手方向軸線(L)に向かって増大している、請求項1または2記載のドリル工具。
【請求項4】
リブ(14)の鉛直方向の高さ(H)が、長手方向軸線(L)に向かって減少している、請求項1から3までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項5】
第1の逃げ面区分(10a)に少なくとも1つの第2の逃げ面区分(10b)が続いている、請求項1から4までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項6】
第1のすくい面区分(6a)に少なくとも1つの第2のすくい面区分(6b)が続いている、請求項1から5までのいずれか1項記載のドリル工具。
【請求項7】
第2の逃げ面区分(10b)を当該ドリル工具(1)の回転方向(d)へ向かって延長した延長線(V)が、カッティングエッジ(11)の下方でカッティングエレメント(3)を通過している、請求項1から6までのいずれか1項記載のドリル工具。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図1b】
【図1c】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2008−514836(P2008−514836A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533977(P2007−533977)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【国際出願番号】PCT/EP2005/053851
【国際公開番号】WO2006/034912
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【国際出願番号】PCT/EP2005/053851
【国際公開番号】WO2006/034912
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]