説明

プレーヤーにとって追加的なオプションのあるブラックジャック・ゲームを提供するシステム

【課題】ブラックジャック・ゲームを運営する方法が提供される。
【解決手段】あるブラックジャック・ハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットがプレーヤーから受領される(100、104、110)。ハウスの手札のためのカードのペアが決定され、プレーヤーのためのもう一つのカードのペアが決定される。一つまたは複数のその後のイベントの生起確率が、少なくとも部分的に、ハウス・エンティティの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数ならびにプレーヤーの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に基づいて決定される。追加的な賭けについてのオッズが、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに少なくとも基づいて決定され、その追加的な賭けがプレーヤーに、その追加的な賭けについての決定されたオッズでオファーされる(100、104、108、110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概括的にはゲームのシステムに、より詳細にはプレーヤーにとって追加的なオプションのあるブラックジャック・ゲームを提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ブラックジャックにおけるプレーヤーの目的は、合計が21以下になるカードでディーラー(ハウスともいう)を破ることである。21を超えてはならず、21を超えることは「バスト」という。ハウスはやや有利になっている。プレーヤーが先なので、プレーヤーがバストしたら、たとえディーラーがバストするはずであっても、あるいはその後バストしても、プレーヤーは自動的に負けになるためである。
【0003】
各ブラックジャック・ハンドについてカードが配られる前に、プレーヤーはそのハンドに対して賭けたい金額を選択する。ディーラーは次いでプレーヤーに二枚のカードを配り、自分に二枚配る――一方は表を上に、もう一方は表を下にする。絵札(キング、クイーン、ジャック)は10として数え、エースは1または11として数える(プレーヤーが選べる)。他のすべてのカードはその表示値どおりに数えられる。
【0004】
ディーラーおよびプレーヤーに配られるカードのペアに依存して、プレーヤーにはさまざまな選択肢が利用可能である。プレーヤーに配られたカードのペアが21に等しければ(すなわち、エースと10または絵札)、プレーヤーはブラックジャックとなり、ディーラーもブラックジャックでない限りそのハンドに勝利する。ディーラーもブラックジャックの場合は、そのハンドは引き分けとなる(「プッシュ」ともいう)。勝利のブラックジャックは、プレーヤーに対して賭け金に対して3対2で払い出しをする。プレーヤーに配られたカードのペアが21に等しくない場合、プレーヤーはヒットまたはスタンドできる。あるいは状況によっては、プレーヤーはインシュランスしたり、ペアをスプリットしたり、ダブルダウンしたり、サレンダーしたり、あるいはイーブン・マネーを取ったりできる。
【0005】
プレーヤーは、カードがもう一枚欲しければ「ヒット」し、あるいは手札の合計に満足でもう一枚のカードを欲しくなければ「スタンド」できる。プレーヤーは典型的には、スタンドする前に、合計が21を超えない限り何度でも好きなだけヒットできる。何度目かのヒットでプレーヤーの合計が21を超えた場合には、プレーヤーはバストとなり、自動的にそのハンドに負ける。ディーラーの表が上になったカードがエースであれば、プレーヤーはインシュランスを賭ける選択肢が与えられる。これは、ディーラーの表が下になっている(ホール)カードが10の値をもつカード(すなわち10または絵札)であることに賭けるサイドベットである。プレーヤーはインシュランスの賭け金を、そのハンドでの自分の初期賭け金の半分に等しくできる。ディーラーの伏せてあるカードが10の値をもつカードであるとわかれば、プレーヤーはインシュランスの賭け金を2対1のオッズで勝ち得る。ディーラーの伏せてあるカードが他の何らかのカードであるとわかれば、プレーヤーはインシュランスの賭け金を失う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある実施形態では、システムが、プレーヤーから受領される、あるブラックジャックのハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットを、受領し、少なくとも一時的に保存するよう動作できるメモリを有する。システムはさらに、ハウス・エンティティの手札についてのカードのペアを決定し、プレーヤーの手札についてのカードのペアを決定するよう動作できる処理器を有する。該処理器はさらに、ハウス・エンティティの手札について選択されたペアのカードの一つもしくは複数およびプレーヤーの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる。処理器はさらに、追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定するよう動作できる。処理器はさらに、前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信するよう動作できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明のさまざまな実施形態は、数多くの技術的効果から裨益しうる。一つまたは複数の実施形態は、以下に論じる技術的効果の一部から裨益することもあれば、どれからも裨益しないこともあれば、すべてから裨益することもある。
【0008】
一つの技術的効果は、本システムは、コンピュータまたは自動化計算装置を使ってリアルタイムでまたは実質的にリアルタイムで比較的洗練されたオッズ計算を実行しうるということである。そうしたオッズ計算は、人間のディーラー(たとえばカジノのディーラーのような)によっては実行できないかもしれないものである。そのような計算されたオッズは、オンライン・ゲーム環境にいるプレーヤーに通信されてもよい。こうしてさまざまな種類の計算オッズ・ベットがプレーヤーに利用可能にされる。
【0009】
もう一つの効果は、さまざまな実施形態において、ここで論じられる計算オッズ・ベットは任意の好適な媒体によってプレーヤーに提供されうるということである。たとえば、地上ベースのカジノまたはその他の賭場において、オンラインで(たとえばインターネットを介してなど)あるいはモバイル賭け端末を介してなどである。
【0010】
さらにもう一つの効果は、本システムは、伝統的なブラックジャックの賭けに加えて、ブラックジャックのハンドに基づく計算オッズ・ベットをプレーヤーにオファーしうることである。プレーヤーにオファーされうる計算オッズ・ベットはさまざまな種類がある。たとえば、ディーラーが次のヒット・カードでバストするかどうか、ディーラーが今のハンドの間のいずれかの時点でバストするかどうか、あるいはプレーヤーが今のハンドに勝つかどうか、といったことである。さらに、計算オッズ・ベットは、ハンドの間のさまざまな時点においてプレーヤーにオファーされうる。たとえば、手札が配られる前、初期カードがディーラーおよびプレーヤーに配られたあと、そしてプレーヤーおよび/もしくはディーラーが一枚もしくは複数のヒット・カードを取ったあとなどである。計算オッズ・ベットがプレーヤーにオファーされる際のオッズは、ハウス・エンティティに何らかの統計的な優位を与えるものでありうる。こうして、ハウス・エンティティは、時間とともに諸プレーヤーによって賭けられる計算オッズ・ベットから追加的な歳入を稼ぐことができる。さらに、そのような計算オッズ・ベットを提供することは、新たなプレーヤーを引き寄せ、および/または既存のプレーヤーによるブラックジャックへの増加した賭けを引き出すことになりうる。これはハウス・エンティティの利益を増加させうる。
【0011】
本発明のさまざまな実施形態は、ブラックジャック・ゲームをプレイするための装置またはシステムに関する。いくつかの実施形態では、本装置またはシステムは、ディスプレイ、ユーザーが操作する入力装置およびプロセッサを有する。プロセッサは、たとえば賭け金、オッズ、払い出しなどを決定することによってゲームを運営するよう動作しうる。ユーザー操作の入力装置は、たとえば、一つもしくは複数のボタン、コンピュータ・マウス、タッチ感応スクリーン、キーボードまたはスタイラス入力システムの形を取りうる。ただし、本発明はそのような例に限定されるものではない。ユーザー操作の入力装置はユーザーがたとえば、賭けの種別、賭ける額(すなわちステイク)、ある賭けを受け容れるか否か、たとえばあるトランプ・カードを受け入れるか否かを選択することを許容しうる。ユーザー操作の入力装置が、挙げられた動作に制限されないことは理解されるであろう。一例では、ユーザー操作の入力装置は「ヒット」ボタンまたは「スタンド」ボタンを有していてもよい。「ボタン」の用語が、押下される従来式の機械式ボタンであってもよいし、選択される(たとえばマウスを使って)ディスプレイ上の領域であってもよく、あるいは他の何らかの形を取ってもよいことは理解されるであろう。
【0012】
ディスプレイは、カードの表現、選択可能な賭けの種別(たとえば、ブラックジャック・ハンド・ベットまたは計算オッズ・ベット)、オッズ情報(たとえばイベント・オッズ、オファーされるオッズ)、ステイク、潜在的な払い出し、実際の払い出しおよび/または口座情報を示すよう構成されうる。本発明が、挙げられている項目を表示することに限定されないことは理解されるであろう。
【0013】
いくつかの実施形態では、ゲーム機械は、外見および基本構造においてスロットマシン(いわゆるone-arm bandit[一本腕の盗賊])にいくぶん似ているか、あるいは外見および基本構造において従来式のビデオ・ポーカー端末もしくは類似の機械に似ているかもしれないスタンドアローン/単体の機械であってもよい。ゲーム機械は、ディスプレイを収容または支持するシャーシを有しうる。いくつかの実施形態では、シャーシは、ユーザー操作の入力装置をも収容もしくは支持するか、またそうでなければユーザー操作の入力装置に接続されるかそれと通信可能状態にあるのでもよい。そのようなネットワーク機械は一緒にネットワーク接続されて、異なるプレーヤーどうしの間での双方向ゲームがサポートされうる。たとえば、カジノまたはその他の賭場では、いくつかのそのような機械がネットワーク接続されたものがありうる。
【0014】
いくつかの実施形態では、ゲーム機械は分散式であり、種々の場所に位置している複数の端末が、通信ネットワークを介して賭けシステム・プラットフォームに接続される。
【0015】
ある種の実施形態によれば、ゲーム機械は、ゲームを実行するよう好適にプログラムされたパーソナルコンピュータの形を取る。そのようなゲーム機械は、ユーザーが、単独でゲームをプレイすること、あるいはゲーム機械の他のユーザーと一緒にそのゲームをプレイすることを許容しうる。いくつかの実施形態では、パーソナルコンピュータまたはクライアント装置がユーザー入力装置およびディスプレイを提供する一方、ゲームを実行するための処理はリモートで(たとえばサーバーによって)提供され、その処理に、前記パーソナルコンピュータまたはクライアント装置が通信ネットワークを介してアクセスする。他の実施形態では、処理の一部が前記パーソナルコンピュータまたはクライアント装置によって提供され、処理の一部がリモートで提供されてもよい。
【0016】
以下の図面、記述および請求項から、その他の効果も当業者にはすぐ明らかとなるであろう。
本発明の、そしてさらなる特徴および効果についてのより完全な理解のため、ここで付属の図面とともに考慮される以下の記述が参照される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のある実施形態に基づく、伝統的な賭けに加えて、計算オッズ・ベットがプレーヤーにオファーされるブラックジャック・ゲームを提供するための例示的なシステムを示す図である。
【図2】本発明のある特定の実施形態に基づく、さまざまな計算オッズ・ベットがプレーヤーにオファーされるブラックジャック・ゲームを管理する例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1は、本発明のある実施形態に基づく、伝統的な賭けに加えて、計算オッズ・ベットがプレーヤーにオファーされるブラックジャック・ゲームを提供するための例示的なシステム10を示している。概括的には、システム10は、プレーヤーがハウスに対して伝統的なブラックジャックの賭けとともに、一つまたは複数の種類の計算オッズ・ベットに賭けることを許容する。この一つまたは複数の計算オッズ・ベットは、プレーヤーにとって利用可能な追加的な賭けあるいは「サイドベット」である。ある種の実施形態では、プレーヤーおよびディーラーの元の手札が配られたのち(すなわち、プレーヤーおよびディーラーのそれぞれに二枚のカードが配られたのち)、何らかのその後のイベントが生起するオッズ――たとえばディーラーが最初のヒット・カードでバストになるオッズまたはプレーヤーがそのハンドで勝つオッズ――が決定される。次いで、プレーヤーは(そのハンドに対するプレーヤーの元の賭けに加えて)前記その後のイベントが生起するかどうかについての計算オッズ・ベットをオファーされる。プレーヤーがこの計算オッズ・ベットをオファーされる際のオッズは、ハウスが統計的に何らかの優位をもつよう、前記の決定されたイベント生起のオッズとは異なる何らかのオッズである。いくつかの実施形態では、プレーヤーは、計算オッズ・ベットに賭けたい額を選択することが許容される。一方、別の実施形態では、計算オッズ・ベットに対する賭け金の額はプレーヤーのために決定される。たとえば、負ける手札において、プレーヤーに損得なしになる機会を提供する場合である。プレーヤーがそのような計算オッズ・ベットに賭ける場合、賭けの結果は、前記その後のイベントが生起するかどうかに基づいて決まり、プレーヤーとハウスとの間での支払い額は、その賭けがプレーヤーにオファーされたオッズに従って決定される。コンピュータまたはその他の自動化計算装置を使うことによって、賭けシステム・プラットフォーム12は、さまざまな計算オッズ・ベットの基礎になる比較的洗練されたオッズ計算をリアルタイムまたは実質的にリアルタイムで実行しうる。そうしてプレーヤーに対してオッズが計算されうる。そのような計算は人間のディーラー(たとえばカジノのディーラー)によってリアルタイムで同じように実行されうるものではない。こうして、賭けシステム・プラットフォーム12は、これまでカジノによってオファーされることができなかった多様な計算オッズ・ベットをオファーしうる。
【0019】
システム10は、賭けシステム・プラットフォーム12と、該賭けシステム・プラットフォーム12へのアクセスをプレーヤー18に提供するために該賭けシステム・プラットフォーム12に通信ネットワーク16を介して結合された複数のクライアント14とを含む。賭けシステム・プラットフォーム12は概括的には、クライアント14を介してプレーヤー18から受信した賭け20を管理するよう動作しうる。いくつかの実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18にオンライン賭け口座を提供することによってインターネット口座賭けを提供するインターネット賭けプロバイダー(Internet betting provider)として機能する。オンライン賭け口座を使って、プレーヤー18は、クライアント14を、賭けシステム・プラットフォーム12に関連した一つまたは複数のウェブサイトとのインターフェースとするために使用し、口座に資金を入れ、賭けイベントに関する賭け情報を閲覧し、賭け20に賭けることができる。そのようなオンライン賭け口座は、たとえば預金口座、クレジット口座、ストップロス(stop-loss)口座およびハイブリッド口座のようなさまざまな種類の口座の一つまたは複数を含みうる。
【0020】
通信ネットワーク16は、クライアント14と賭けシステム・プラットフォーム12との間の無線または有線通信を結合し、容易にする。通信ネットワーク16は一つまたは複数のサーバー、ルーター、スイッチ、リピーター、バックボーン、リンクおよび/または他の任意の適切な種類の通信デバイスが、導線、光、無線または他の適切なリンクのようなリンクで結合されたものを含みうる。一般に、通信ネットワーク16は、構内ネットワーク(LAN)、都市圏ネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネット、インターネットの一部または他の任意のデータ交換システムといった、いかなる通信ネットワーク上に見出されるいかなる相互接続をも含みうる。
【0021】
上で論じたように、賭けシステム・プラットフォーム12は概括的には、クライアント14および通信ネットワーク16を介してプレーヤー18から受信された賭け20を管理するよう動作しうる。賭け20は、ブラックジャック・ハンド・ベット(blackjack hand bets)30および計算オッズ・ベット(calculated odds bets)32を含む。ブラックジャック・ハンド・ベット30はたとえば、あるハンドに対する元の賭け、ダブルダウンの賭け、インシュランスの賭けまたはスプリットの賭けを含みうる。計算オッズ・ベット32は、ディーラーの手札における一つもしくは複数のカードおよび/またはプレーヤーの手札における一つもしくは複数のカードに基づいて決定されるオッズでプレーヤー18にオファーされる賭けを含みうる。たとえば、計算オッズ・ベット32が含みうるものには、(1)ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(2)ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(3)今のハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(4)プレーヤーが今のハンドに勝つかどうかについての賭け、(5)プレーヤーの次のヒット・カードがディーラーの次のヒット・カードよりもよく、バストしないかどうかについての賭け、(6)プレーヤーが特定の合計(たとえば21)を得るかどうかについての賭け、および/または(7)ディーラーが特定の合計(たとえば20)を得るかどうかについての賭け、がある。これらの例は、限定なしに与えられており、さらなる計算オッズ・ベット32がプレーヤー18にオファーされることもありうることは理解しておくものとする。
【0022】
ブラックジャック・ハンド・ベット30のそれぞれは、一つまたは複数のブラックジャック・ハンド・ベットのパラメータ34によって定義される。該パラメータはたとえば、賭け20に賭けたプレーヤー18の素性および賭け30の単位ステイク(unit stake)36である。ブラックジャック・ハンド・ベット30の単位ステイク36は、ブラックジャックの特定のハンドについて、賭けをしているプレーヤー18が賭けたい額を表している。単位ステイク36は、たとえばドルまたはポンド単位で金額として定義されても、賭けクレジット数として定義されても、あるいは他のいかなる好適な仕方で定義されてもよい。
【0023】
計算オッズ・ベット32のそれぞれは、一つまたは複数の計算オッズ・ベットのパラメータ40によって定義される。該パラメータはたとえば、計算オッズ・ベット32を賭けたプレーヤー18の素性、該計算オッズ・ベット32が対応するブラックジャック・ハンド・ベット30の同定情報、賭け32の単位ステイク42、賭けの種別44、イベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48である。計算オッズ・ベット32の単位ステイク42は、計算オッズ・ベット32について、賭けをしているプレーヤー18が賭けたい額を表している。単位ステイク42は、たとえばドルまたはポンド単位で金額として定義されても、賭けクレジット数として定義されても、あるいは他のいかなる好適な仕方で定義されてもよい。
【0024】
いくつかの計算オッズ・ベット32については、単位ステイク42は、賭け32をしているプレーヤー18が選択しうる。いくつかの実施形態では、プレーヤー18は、賭けシステム・プラットフォーム12によって決定される特定の範囲内で賭け32についての単位ステイク42を選択しうる。たとえば、計算オッズ・ベット32のある特定の種別に対してプレーヤー18が賭けうる許容単位ステイク42の範囲が、賭けシステム・プラットフォーム12によってあらかじめ決定されていてもよい。別の例として、特定の計算オッズ・ベット32に対してプレーヤー18が賭けうる許容単位ステイク42の範囲が、賭けシステム・プラットフォーム12によって、一つまたは複数の因子に基づいて決定されていてもよい。該因子とは、関連するブラックジャック・ゲーム・ベット30についてプレーヤー18が賭けた単位ステイク36などである。たとえば、特定のブラックジャックのハンドについて、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18が、そのハンドについてプレーヤー18がブラックジャック・ゲーム・ベット30に賭けた単位ステイク36の50%以下の単位ステイク42をもつ計算オッズ・ベット32を賭けることを許容する。
【0025】
各計算オッズ・ベット32のベット種別44は、その賭けの種別を同定する。上で論じたように、例示的なベット種別44に含まれるものとしては、(1)ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(2)ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(3)今のハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(4)プレーヤーが今のハンドに勝つかどうかについての賭け、(5)プレーヤーの次のヒット・カードがディーラーの次のヒット・カードよりもよく、バストしないかどうかについての賭け、(6)プレーヤーが特定の合計(たとえば19)を得るかどうかについての賭け、および/または(7)ディーラーが特定の合計(たとえば21)を得るかどうかについての賭け、がある。
【0026】
計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46は、計算オッズ・ベット32の基礎になる一つまたは複数のイベントが生起するオッズを含みうる。イベント・オッズ46は、ディーラーの手札における一つもしくは複数のカードおよび/またはプレーヤーの手札における一つもしくは複数のカードに基づいて決定されうる。ある種の賭けの種別44については、イベント・オッズ46は、ディーラーの手札における一つまたは複数のカードに基づいて決定されうる。別の賭けの種別44については、イベント・オッズ46は、ディーラーの手札における一つもしくは複数のカードおよびプレーヤーの手札における一つもしくは複数のカードに基づいて決定されうる。計算オッズ・ベット32についてのオファーされるオッズ48は、計算オッズ・ベット32がプレーヤー18にオファーされるオッズでありうる。計算オッズ・ベット32についてのオファーされるオッズ48は、その計算オッズ・ベット32の基礎になる一つまたは複数のイベントについてのイベント・オッズ46に基づいて、ハウスにいくらかの数学的または統計的優位を与えるように決定されうる。オファーされるベット48は、決定されたイベント・オッズ46から所定の量だけずれていてもよい。該所定の量は、たとえば、その計算オッズ・ベット32のイベント・オッズ46の所定の割合または単位ステイク42の所定の割合などである。たとえば、オファーされるオッズ48は、対応するイベント・オッズ46から該イベント・オッズ46の10%ずらしたものとして決定されうる。こうして、ある計算オッズ・ベット32についてイベント・オッズ46が3:1(ベット32の基礎になるイベントの生起確率25%に相当)と決定されるとき、オファーされるオッズ48は29:11(前記イベントの生起確率27.5%に相当)となる。もう一つの例として、オファーされるオッズ48は、対応するイベント・オッズ46からその計算オッズ・ベット32の単位ステイク42の10%ずらしたものとして決定されうる。こうして、ある計算オッズ・ベット32についてイベント・オッズ46が3:1(ベット32の基礎になるイベントの生起確率25%に相当)と決定されるとき、オファーされるオッズ48は13:7(前記イベントの生起確率35%に相当)となる。
【0027】
イベント・オッズ46とオファーされるオッズ48の関係をよりよく示すため、賭けシステム・プラットフォーム12が、ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32をオファーすると想定する。この計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46は、ディーラーの表が上になっているカードに基づく、ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるオッズを定義する。ディーラーの手札における表が上のカードの特定の場合について、ディーラーが次のヒット・カードでバストになるオッズが4.0:1(ベット32の基礎になるイベントの生起確率20.0%に相当)と決定されるとする。オファーされるオッズ48がイベント・オッズ46から該イベント・オッズ46の10%ずらしたものであるとすると、オファーされるオッズ48は約3.55:1(前記イベントの生起確率22.0%に相当)となる。こうして、ディーラーの手札における表が上のカードのその特定の場合について、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤーに、計算オッズ・ベット32を3.55:1のオッズでオファーしうる。プレーヤー18がある特定の単位ステイク42についての計算オッズ・ベット32に賭けてディーラーが最初のヒット・カードでバストにならなかった場合、プレーヤー18はその計算オッズ・ベット32に負け、単位ステイク42を失う。しかしながら、プレーヤー18がその特定の単位ステイク42についての計算オッズ・ベット32を賭けてディーラーが最初のヒット・カードでバストになった場合、プレーヤー18は3.55:1のオファーされたオッズでその計算オッズ・ベット32に勝つ。換言すれば、プレーヤー18はその計算オッズ・ベット32に対する賭けの単位ステイク42の3.55倍を勝ち得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、特定の状況において特定のイベントの生起のイベント・オッズ46を決定する際に使われる、あらかじめ決定されたイベント・オッズ56の組を保存している。このあらかじめ決定されたイベント・オッズ56の組は、たとえばディーラーの手札50とプレーヤーの手札52の可能な組み合わせそれぞれについてなど、さまざまな状況におけるさまざまな種類のイベントの生起についてのあらかじめ決定されたイベント・オッズ56を含みうる。こうして、いくつかの実施例または状況では、特定の状況における特定のイベントの生起のイベント・オッズ46を決定するために、賭けシステム・プラットフォーム12は状況(たとえば、イベント・オッズ46を決定する基礎になるディーラーの手札50および/またはプレーヤーの手札52のカード)を同定し、あらかじめ決定されたイベント・オッズ56の組からその状況に対応するオッズを得る。たとえば、あらかじめ決定されたイベント・オッズ56の組は、ディーラーの表が上になったカードとプレーヤーの手札52の各組み合わせについてプレーヤー18がハンドに勝つオッズを含みうる。ある特定のブラックジャックのハンドについて、ディーラーの手札50とプレーヤーの手札52とに元のカードのペアが配られたのち、賭けシステム・プラットフォーム12は、ディーラーの表が上になったカードとプレーヤーの手札52のカードのペアとを識別する。次いで賭けシステム・プラットフォーム12はあらかじめ決定されたイベント・オッズ56の組を使って、その識別された状況に対応するハンドにプレーヤー18が勝つイベント・オッズ46を同定する。
【0029】
別の実施例または状況では、賭けシステム・プラットフォーム12は、リアルタイムでまたは実質的にリアルタイムでそのようなオッズを計算することによって特定のイベントについてのイベント・オッズ46を決定する。こうして、いくつかの実施例または状況では、特定の状況における特定のイベントの生起のイベント・オッズ46を決定するために、賭けシステム・プラットフォーム12は状況(たとえば、イベント・オッズ46を決定する基礎になるディーラーの手札50および/またはプレーヤーの手札52のカード)を同定し、その同定された状況についてのイベント・オッズ46をリアルタイムでまたは実質的にリアルタイムで計算する。
【0030】
さらに、いくつかの実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、特定の計算オッズ・ベット32についてオファーされるオッズ48を決定する際に使われる、あらかじめ決定されたオファーされるオッズ58の組を保存している。あらかじめ決定されたオファーされるオッズ58の組は、さまざまなイベント・オッズ46に対するあらかじめ決定されたオファーされるオッズ58を含みうる。たとえば、あらかじめ決定されたオファーされるオッズ58の組は、さまざまなイベント・オッズ46に対応するオファーされるオッズ48を、該オファーされるオッズ48がハウス・エンティティにいくらかの所定の統計的優位、たとえば10%の優位を提供するよう定義しうる。こうして、いくつかの実施例または状況では、賭けシステム・プラットフォーム12は、特定の計算オッズ・ベット32の基礎になるイベント・オッズ46を決定し(あらかじめ決定されたイベント・オッズ56か、イベント・オッズ46を計算することによるかのいずれか)、次いで決まった計算オッズ・ベット32に対応するオファーされるオッズ48を、あらかじめ決定されたオファーされるオッズを使って決定する。
【0031】
別の実施例または状況では、賭けシステム・プラットフォーム12は、リアルタイムでまたは実質的にリアルタイムでそのようなオッズを計算することによって特定の計算オッズ・ベット32についてのオファーされるオッズ48を決定する。こうして、いくつかの実施例または状況では、特定の計算オッズ・ベット32についてオファーされるオッズ48を決定するために、賭けシステム・プラットフォーム12はイベント・オッズ46を判別し、次いで少なくともそのような判別されたイベント・オッズ46に基づいて、オファーされるオッズ48をリアルタイムでまたは実質的にリアルタイムで計算する。
【0032】
賭けシステム・プラットフォーム12は、メモリ62に結合されたプロセッサ60を含んでいてもよく、一般に、プレーヤー18からクライアント14を介して受領される賭け20(ブラックジャック・ハンド・ベット30と計算オッズ・ベット32の両方を含む)を管理するよう動作しうる。プロセッサ60は一般に、さまざまなアルゴリズムまたは計算を実行して、賭け20の管理に関係したさまざまな機能を提供するよう動作しうる。賭け20の管理(managing)とはたとえば、プレーヤー18にブラックジャック・ハンド・ベット30をオファーする、ディーラー(またはハウス)およびプレーヤー18の手札を決定する(つまり、配る)、計算オッズ・ベット32についてイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48を計算する、プレーヤー18に計算オッズ・ベット32をオファーする、ディーラーの手札50を管理する(managing)(ディーラーのためのカードを選択することを含む)、プレーヤーの手札52を管理する(プレーヤー18のためのカードを選択することを含む)、計算オッズ・ベット32に関係したさまざまなイベントが生起したかどうかを判別する、ブラックジャック・ハンド・ベット30の結果を判別する、計算オッズ・ベット32の結果を判別する、そしてブラックジャック・ハンド・ベット30および計算オッズ・ベット32の両方についてハウスとプレーヤー18との間での支払いを、そのような賭けについての前記判別された結果に基づいて決定するといったことである。プロセッサ60は、賭けシステム・ソフトウェア・アプリケーション64または他のコンピュータ命令を実行する、中央処理装置(CPU)またはその他のマイクロプロセッサのようないかなる好適なプロセッサを有していてもよく、いかなる好適な数の協働するプロセッサを含んでいてもよい。
【0033】
メモリ62は、コンピュータ命令の実行を容易にするのに好適な一つまたは複数のメモリデバイスを有しうる。メモリデバイスとは、一つまたは複数のランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、ファーストサイクルRAM(FCRAM)、スタティックRAM(SRAM)、現場プログラム可能なゲートアレイ(FPGA)、消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)または他の任意の好適な揮発性または不揮発性メモリデバイスなどである。
【0034】
メモリ62は一般に、上で論じたさまざまな機能のいずれかのような、賭け20の管理に関係した何らかの機能を実行する際にプロセッサ60によって使用されうるさまざまな情報を保存するよう動作しうる。たとえば、メモリ62は、いかなる好適な数のデータベースをも有しうる。複数のデータベースは同じ位置にあっても、物理的および/または地理的に分散されていてもよい。図1に示した例では、メモリ62は次のうちのどれでも、あるいは全部でも保存しうる:プレーヤー18の口座情報70;賭けシステム・プラットフォーム12によってオファーされる計算オッズ・ベット32の各種別44についての一組の規則72;最適プレーヤー戦略73;プレーヤー18から受領される賭け20(ブラックジャック・ハンド・ベット30および計算オッズ・ベット32の両方を含む)についての賭け情報74;イベントの結果76;賭けの結果78;および支払額80。
【0035】
口座情報70は、システム10の各プレーヤー18について維持されている一つまたは複数の口座に関するさまざまな情報を含みうる。たとえば、プレーヤー18に関する個人情報、口座ID、プレーヤーのパスワード、プレーヤー18のために維持されている各口座の種別および各口座についての口座残高84などである。ある種の実施形態では、各プレーヤー18についての口座情報70は、賭けシステム・プラットフォーム12によって管理されうる。たとえば、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18に関連した各口座について口座残高84を管理しうる。この管理とはたとえば、プレーヤー18から受け取った資金を追加すること、プレーヤー18が賭けた賭け20の結果に基づいて残高を増減させること、およびプレーヤー18が口座から資金を引き出すことを許容することを含みうる。
【0036】
賭けシステム・プラットフォーム12によってオファーされる計算オッズ・ベット32の各種別44についての前記一組の規則72は、その種別44の計算オッズ・ベット32のさまざまな側面を定義する。さまざまな側面とはたとえば、ブラックジャックのハンドのどの時点で計算オッズ・ベット32をプレーヤー18にオファーするか、その種別44の計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48をどのように決定するか、ならびにその種別44の計算オッズ・ベット32についての支払額80をどのように決定するかである。賭けシステム・プラットフォーム12によってオファーされうるさまざまな種別44の計算オッズ・ベット32についての例示的な規則72は、のちにより詳細に論じる。
【0037】
最適プレーヤー戦略73は、ブラックジャックのハンドにおけるさまざまな状況について、プレーヤーにとっての統計的に最適な戦略または判断を定義しうる。そのような最適プレーヤー戦略73に従ってプレイすることは、一般に「型どおりに(by the book)」プレイすると称されうる。賭けシステム・プラットフォーム12は、ブラックジャックのハンドにおけるいかなる可能な状況をもカバーする一組の最適プレーヤー戦略73を、あるいは賭けシステム・プラットフォーム12によってオファーされる計算オッズ・ベット32の各種別44についての一組の最適プレーヤー戦略73を保存しうる。最適プレーヤー戦略73は、プレーヤーがそのハンドに勝つまたはそのハンドでの勝ちを最大にするオッズを最適にするプレイの戦略または判断を定義しうる。代替的または追加的に、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤーが特定の種別44の計算オッズ・ベット32に勝つオッズを最適にするプレイの戦略または判断を定義する最適プレーヤー戦略73を保存していてもよい。特定の種別44の計算オッズ・ベット32というのはたとえば、そのハンドのいずれかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32である。賭けシステム・プラットフォーム12は、さまざまな計算オッズ・ベット32の基礎になるイベント・オッズ46を計算する際に、最適プレーヤー戦略73を使用しうる。たとえば、特定の計算オッズ・ベット32の基礎になるイベント・オッズ46を計算する際に、賭けシステム・プラットフォーム12は、今のハンドにおける状況(すなわち、ディーラーの手札50および/またはプレーヤーの手札52の現在の状態)を同定し、同定された状況に対応する最適プレーヤー戦略を決定し、その決定された最適プレーヤー戦略73に基づいてイベント・オッズ46を決定する。換言すれば、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18がハンドをプレイするにあたって当該状況についての最適プレーヤー戦略73によって定義される判断をすると想定または予測するのである。
【0038】
受領される賭け20についての賭け情報74は、ブラックジャック・ハンド・ベット30および計算オッズ・ベット32に関するさまざまな情報を含みうる。各ブラックジャック・ハンドについて、賭け情報74は、プレーヤー18が賭けるブラックジャック・ハンド・ベット30に関する情報のほか、該ブラックジャック・ハンド・ベット30に関連したプレーヤー18にオファーされるおよび/またはプレーヤー18が賭ける計算オッズ・ベット32のそれぞれに関する情報を含みうる。第一に、賭け情報74は、プレーヤー18から受領されるさまざまな情報を含みうる。ブラックジャック・ハンド・ベット30についてのブラックジャック・ハンド・ベット・パラメータ34(たとえば賭け20を賭けたプレーヤー18の素性および賭け30の単位ステイク36など)、計算オッズ・ベット32についての計算オッズ・ベット・パラメータ40(たとえば、計算オッズ・ベット32を賭けたプレーヤー18の素性、その計算オッズ・ベット32が対応するブラックジャック・ハンド・ベット30の素性、賭け32の単位ステイク42、イベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48など)などである。さらに、賭け情報74は賭けシステム・プラットフォーム12によって決定されるさまざまな情報を含みうる。たとえば、そのブラックジャック・ハンドについてのディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52、プレーヤー18が賭けた計算オッズ・ベット32それぞれに関連したイベントの結果76、ブラックジャック・ハンド・ベット30およびプレーヤー18が賭けた各計算オッズ・ベット32に関連した賭けの結果78ならびに支払額80などである。
【0039】
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、一つまたは複数のウェブページ94をホストするためにウェブサイトおよび/またはウェブサイト情報92を保存するよう動作しうる一つまたは複数のウェブ・サーバー90に関連しているか、そのようなウェブ・サーバー90を有しているかしてもよい。ウェブ・サーバー90は通信ネットワーク16に結合されていてもよく、賭けシステム・プラットフォーム12と部分的もしくは完全に統合されていてもよいし別々であってもよい。各クライアント14は、ウェブ・サーバー90によってホストされるウェブページ94へのインターフェースを提供して、プレーヤー18が通信ネットワーク16を介して賭けシステム・プラットフォーム12との間で情報を通信しうるようにするよう動作しうるブラウザ・アプリケーション96を含みうる。たとえば、一つまたは複数のウェブページ94はプレーヤー18がブラックジャック・ハンド・ベット30および計算オッズ・ベット32を賭けシステム・プラットフォーム12で賭けることを許容しうる。そのことには、ブラックジャック・ハンド・ベット30についてのさまざまなブラックジャック・ハンド・ベット・パラメータ34および計算オッズ・ベット32についてのさまざまな計算オッズ・ベット・パラメータ40を選択することが含まれる。
【0040】
一つまたは複数のウェブページ94は、さまざまな情報をプレーヤー18に通信するよう動作しうる。さまざまな情報とはたとえば、さまざまな口座情報70(プレーヤーの現在の口座残高84など)、プレーヤー18が賭けることのできる利用可能な賭け20に関する情報(たとえば、プレーヤー18に利用可能な計算オッズ・ベット32の種別44およびそのような計算オッズ・ベット32についてのオファーされるオッズ48)ならびにプレーヤー18が賭けた賭け20の状態に関する情報(現在のディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52など)などである。
【0041】
システム10についてここでは、計算オッズ・ベット32がオンライン通信を介して(たとえばインターネットを介してなど)プレーヤー18に提供される特定の実施形態が議論されているが、計算オッズ・ベット32は他のいかなる好適な媒体によってプレーヤーに提供されてもよいことは理解しておくべきであろう。たとえば、一つまたは複数の計算オッズ・ベット32がプレーヤー18に、地上ベースのカジノまたは他の地上ベースの賭場においてオファーされてもよい。そのような状況では、前記カジノまたは他の地上ベースの賭場には、人間のディーラーには精巧すぎるかもしれないさまざまな計算を実行するためにいかなる好適なコンピュータシステムおよび/または他の電子装置が提供されてもよい。別の例として、計算オッズ・ベット32はプレーヤー18に、たとえばビデオ・ポーカー端末または同様の機械のようなモバイル賭け端末を介してオファーされてもよい。
【0042】
〈システム10の全体的な動作〉
上で論じたように、動作では、賭けシステム・プラットフォーム12は一般に、プレーヤー18からクライアント14を介して受領した、ブラックジャック・ハンド・ベット30および計算オッズ・ベット32の両方を含む賭け(bets)20を管理するよう動作しうる。ある種の実施形態では、プレーヤー18はブラウザ・アプリケーション96を使って賭けシステム・プラットフォーム12にログインしうる。たとえば、プレーヤー18は、ブラウザ・アプリケーション96を使って、賭けシステム・プラットフォーム12に関連したさまざまなウェブページ94にアクセスしうる。プレーヤー18は、ディーラーまたはハウスとしてはたらく賭けシステム・プラットフォーム12で、ブラックジャック・ハンド・ベット30に賭けうる。プレーヤー18は、そのブラックジャック・ハンド・ベット30について、賭け30の単位ステイク36を含む一つまたは複数のブラックジャック・ハンド・ベット・パラメータ34を選択しうる。次いで賭けシステム・プラットフォーム12は、ディーラーの手札50についてのカードのペアと、プレーヤーの手札52についてのカードのペアとを選択する(あるいは「配る」)。ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は一枚の表を上にしたカードと一枚の表を下にしたカード(すなわちホール・カード)とを配る。それにより、プレーヤー18は、ディーラーの表を上にしたカードの値を見ることはできるが、ディーラーの表を下にしたカードの値は見ることができない。
【0043】
次いで、プレーヤー18は、そのブラックジャック・ハンドをプレイすることにおいてさまざまなプレイ上の判断をしうる。たとえば、ヒットする、スタンドする、ダブルする、ペアをスプリットする、インシュランスするまたはイーブン・マネーを取るなどである。プレーヤー18はこれらの判断をクライアント14を介して賭けシステム・プラットフォーム12に通信することができ、賭けシステム・プラットフォーム12はそれに従って動作しうる。そのブラックジャック・ハンドの何らかの時点において、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤーに、一つまたは複数の種別44の計算オッズ・ベット32をオファーしうる。
【0044】
そのような計算オッズ・ベット32をオファーする前に、賭けシステム・プラットフォーム12は、(1)各計算オッズ・ベット32の基礎になる特定の諸イベントについてのイベント・オッズ46と、(2)各計算オッズ・ベット32についてプレーヤー18にオファーする、オファーされるベット48とを決定しうる。上で論じたように、賭けシステム・プラットフォーム12は、各計算オッズ・ベット32の基礎になる特定の諸イベントについてのイベント・オッズ46を、ディーラーの手札50における一つもしくは複数のカードおよび/またはプレーヤーの手札52における一つもしくは複数のカードに基づいて決定しうる。いくつかの種別44の計算オッズ・ベット32については、賭けシステム・プラットフォーム12は現在の状況(たとえば現在のディーラーの手札50および現在のプレーヤーの手札52)を判別し、そのような状況に対応する最適プレーヤー戦略73を同定してもよい。賭けシステム・プラットフォーム12はこれらの同定された最適プレーヤー戦略73を、イベント・オッズ46の計算において使用しうる。たとえば、プレーヤーがそのハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32の場合、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18がそのハンドに勝つイベント・オッズ46を決定するが、それは、(1)ディーラーの表を下にしたカード以外で現在ディーラーの手札50にあるカード、(2)現在プレーヤーの手札52にあるカード、および(3)そのハンドにおける現在の状況に対応する最適プレーヤー戦略に基づいてでありうる。
【0045】
賭けシステム・プラットフォーム12は次いで、各計算オッズ・ベット32についてのオファーされるオッズ48を、その計算オッズ・ベット32について決定されたイベント・オッズ46に基づいて、ハウスが何らかの統計的優位、たとえば10%の統計的優位をもつように決定しうる。ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、同じブラックジャック・ハンドの間に、プレーヤー18に、複数の種別44の計算オッズ・ベット32を、場合によってはそのブラックジャック・ハンドの間の同じ時点でオファーしうる。
【0046】
プレーヤー18は、賭けシステム・プラットフォーム12によってプレーヤー18にオファーされる計算オッズ・ベット32のいずれにも賭けることができる。計算オッズ・ベット32に賭けるとき、プレーヤー18は、その計算オッズ・ベット32について一つまたは複数の計算オッズ・ベット・パラメータ40を選択しうる。たとえば、その計算オッズ・ベット32についての単位ステイク42などである。ある種の実施形態では、プレーヤー18は、同じブラックジャック・ハンドの間に二つ以上の種別44の計算オッズ・ベット32に、場合によってはそのブラックジャック・ハンドの間の同じ時点で賭けうる。プレーヤー18が賭けた計算オッズ・ベット32を受領したのち、賭けシステム・プラットフォーム12は、たとえばさらなるカードを配ったり、あるいはプレーヤー18にさらなるヒット・カードをオファーしたりすることによって、ブラックジャック・ハンドの管理を続けうる。
【0047】
何らかの時点で、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18が賭けた各計算オッズ・ベット32の基礎になるイベント結果76を、現在のディーラーの手札50にある一つもしくは複数のカードおよび/または現在のプレーヤーの手札52にある一つもしくは複数のカードに基づいて判別する。たとえば、プレーヤー18がそのハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32については、イベント結果76は、そのハンドの終結時においてプレーヤー18がそのハンドに勝ったか、負けたか、プッシュしたかの判別を含みうる。次いで賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18が賭けた各計算オッズ・ベット32についての賭けの結果78を、各計算オッズ・ベット32の基礎になる前記決定されたイベント結果76に基づいて、判別しうる。たとえば、プレーヤー18が自分がそのハンドに勝つという計算オッズ・ベット32に賭けていて、賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18がそのハンドに負けたと判別した場合、賭けシステム・プラットフォーム12はその計算オッズ・ベット32の賭けの結果78は負けであると判別しうる。
【0048】
次いで、賭けシステム・プラットフォーム12は各計算オッズ・ベット32についての支払額80を、その計算オッズ・ベット32についての賭けの結果78に基づいて決定しうる。各計算オッズ・ベット32についての支払額80は、その計算オッズ・ベット32についての単位ステイク42およびオファーされたオッズ48に基づいたものでありうる。支払額80は、計算オッズ・ベット32の種別44に応じて、そのブラックジャック・ハンドの間に、あるいは終結時に決定されうる。たとえば、プレーヤー18がそのハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32の場合、支払額80は、そのブラックジャック・ハンドの終結まで決定されない。しかしながら、ディーラーがディーラーの次のヒット・カードでバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32の場合、支払額80は、そのヒット・カードが選択された(「配られた」)あとのいずれの時点で決定されてもよく、それはそのブラックジャック・ハンドの終結より前のこともある。さらに、ブラックジャック・ハンドの終結時には、賭けシステム・プラットフォーム12は、ブラックジャック・ハンド・ベット30についての支払額80をも決定しうる。その決定は、プレーヤー18がそのハンドに勝ったか、負けたか、プッシュしたかに基づく。次いで、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤーの口座残高84の更新を、ブラックジャック・ハンド・ベット30およびそのハンドでプレーヤー18が賭けたあらゆる計算オッズ・ベット32の両方に対して決定された支払額80に基づいて行う。
【0049】
このようにして、賭けシステム・プラットフォーム12は、コンピュータまたはその他の自動化計算装置を使って、さまざまな計算オッズ・ベット32の基礎になる比較的洗練されたオッズ計算をリアルタイムでまたは実質的にリアルタイムで実行しうる。結果として、賭けシステム・プラットフォーム12は、以前にはカジノがオファーすることのできなかった多様な計算オッズ・ベット32をオファーしうる。
【0050】
〈計算オッズ・ベットの種別〉
上で論じたように、計算オッズ・ベット32の例示的な種別44に含まれうるものとしては、(1)ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(2)ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(3)今のハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての賭け、(4)プレーヤーが今のハンドに勝つかどうかについての賭け、(5)プレーヤーの次のヒット・カードがディーラーの次のヒット・カードよりもよく、バストしないかどうかについての賭け、(6)プレーヤーが特定の合計(たとえば21)を得るかどうかについての賭け、および/または(7)ディーラーが特定の合計(たとえば18)を得るかどうかについての賭け、がある。計算オッズ・ベット32のこれらの種別44のそれぞれについての例示的な規則72について以下で議論する。
【0051】
〈ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32a〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32aをオファーしうる。このベット32aは、プレーヤー18に対してさまざまな時点でオファーされうる。たとえば、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、または(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあとである。ベット32aがプレーヤー18にオファーされるのがブラックジャックの手札が配られる前である場合、ベット32aについてのイベント・オッズ46は、ディーラーに配られる元の手札(すなわち最初の二枚のカード)には関わりなく、ブラックジャックのハンドにおいて最初のヒット・カードでディーラーがバストになる全体的なオッズでありうる。イベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。上で論じたように、そのような最適プレーヤー戦略73は、たとえば、プレーヤーがそのハンドに勝つまたは計算オッズ・ベット32aに勝つオッズを最適にしうる。さらに、ある種の実施形態では、イベント・オッズ46は、プレーヤー18がバストしない、および/またはディーラーが少なくとも一枚のヒット・カードを取らなければならないという想定に基づいて決定されてもよい。上で論じたように、ベット32aがプレーヤー18にオファーされる際のオファーされるオッズ48は、決定されたイベント・オッズ46に基づいて、たとえばハウスに統計的な優位を与えるように決定されうる。
【0052】
あるいはまた、ベット32aがプレーヤー18にオファーされるのが、元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあとである場合、賭けシステム・プラットフォーム12は、イベント・オッズ46を、ディーラーの表を上にしたカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく、決定しうる。いくつかの実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、イベント・オッズ46を、ディーラーの表を上にしたカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードやプレーヤーの手札52におけるカードには基づくことなく、決定しうる。たとえば、ディーラーの表を上にしたカードが「4」である場合、ディーラーが最初のヒット・カードでバストになるイベント・オッズ46は、その「4」のカードに基づいて、しかしディーラーの表を下にしたカードやプレーヤーの手札52のカードには関わりなく、決定されうる。上で論じたように、イベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。
【0053】
他の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、イベント・オッズ46を、ディーラーの表を上にしたカードおよびプレーヤーの手札52のカードに基づいて(しかしディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく)決定しうる。ここでもまた、イベント・オッズ46は、プレーヤー18が、該当する最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。たとえば、ディーラーの表を上にしたカードが「5」であり、プレーヤーの手札52が「キング」および「3」を含んでいて合計が13である場合、ディーラーが最初のヒット・カードでバストになるイベント・オッズ46は、ディーラーの「5」のカードおよびプレーヤーの合計13に基づいて、プレーヤー18が最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定のもとに決定されうる。ここで、最適プレーヤー戦略73がプレーヤー18がハンドに勝つ最適戦略を定義しているとすると、プレーヤー18にとっての最適プレーヤー戦略73は「スタンドする」(すなわちヒットしない)ことである。ディーラーの表が上のカード5に対してプレーヤーが合計13を有しているとき、スタンドすることによってハンドに勝つ確率が最大になるからである。こうして、ディーラーがバストになるというイベント・オッズ46の計算に際して、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18はスタンドすると想定しうる。さらに、上で論じたように、ある種の実施形態では、イベント・オッズ46は一般に、プレーヤー18がバストしない、および/またはディーラーが少なくとも一枚のヒット・カードを取らなければならないという想定に基づいて決定されてもよい。
【0054】
〈ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32b〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32bをもオファーしうる。このとき、ディーラーの最初のヒット・カードに関する上で論じた計算オッズ・ベット32aと違って、計算オッズ・ベット32bがオファーされるのは、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、または(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあと、のみならず、(3)一つまたは複数のヒット・カードがディーラーの手札50に配られたあとでありうる。
【0055】
たとえば、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、計算オッズ・ベット32bを、特定の手札が配られる前にオファーしうる。この時点でオファーされるベット32bに対するイベント・オッズ46は、ベット32aに関して上で論じたように、ディーラーに配られる元の手札(すなわち最初の二枚のカード)には関わりなく、ブラックジャックのハンドにおいて最初のヒット・カードでディーラーがバストになる全体的なオッズでありうる。ベット32bがプレーヤー18にオファーされる際のオファーされるオッズ48は、ベット32bについて決定されたイベント・オッズ46に基づいて、たとえばハウスに統計的な優位を与えるように決定されうる。
【0056】
ディーラーの手札50に元の二枚のカード(表を上にしたカードと表を下にしたカード)を配り、プレーヤーの手札52に元の二枚のカードを配ったのち、賭けシステム・プラットフォーム12は再び、プレーヤー18に計算オッズ・ベット32bをオファーしうる。この時点では、イベント・オッズ46は、計算オッズ・ベット32aに関して上で論じたように、(a)ディーラーの表を上にしたカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードにもプレーヤーの手札52のカードにも基づくことなく、あるいはまた、(b)ディーラーの表を上にしたカードおよびプレーヤーの手札52のカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく決定されうる。この時点でオファーされるベット32bについて決定されるイベント・オッズ46は、元のディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52が配られる前にオファーされたベット32bについて決定されたイベント・オッズ46とは異なることがありうる。上で論じたように、その後この新しいベット32bがプレーヤー18にオファーされる際のオファーされるオッズ48は、決定されたイベント・オッズ46に基づいて、たとえばハウスに統計的な優位を与えるように決定されうる。
【0057】
ディーラーがヒット・カードを取り、もう一枚ヒット・カードを取るとすると(たとえばディーラーの手札50の合計が最初のヒット・カードのあとで17未満である場合など)、賭けシステム・プラットフォーム12はもう一度プレーヤー18に計算オッズ・ベット32bをオファーする。このベット32bについてのイベント・オッズ46は、(a)ディーラーの表を上にしたカードおよびヒット・カードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードにもプレーヤーの手札52のカードにも基づくことなく、あるいはまた、(b)ディーラーの表を上にしたカード、ディーラーのヒット・カードおよびプレーヤーの手札52のカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく決定されうる。この時点でオファーされるベット32bについて決定されるイベント・オッズ46は、元のディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52が配られる前にオファーされたベット32bについて決定されたイベント・オッズ46および/または元のディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52が配られたあと、ただしディーラーの手札50にヒット・カードが一枚も配られないうちに決定されたイベント・オッズ46とは異なることがありうる。上で論じたように、その後この新しいベット32bがプレーヤー18にオファーされる際のオファーされるオッズ48は、決定されたイベント・オッズ46に基づいて、たとえばハウスに統計的な優位を与えるように決定されうる。
【0058】
同様にして、賭けシステム・プラットフォーム12は、ヒット・カードがディーラーの手札50に配られるたびに、ディーラーがもう一枚ヒット・カードを取る場合、プレーヤー18に計算オッズ・ベット32bをオファーし続けることができる。いくつかの実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12は、上で論じたように、単一のブラックジャック・ハンドのうちで、プレーヤー18に、複数の計算オッズ・ベット32をオファーしてもよく、プレーヤー18は同じハンドでこれらのオファーされたベット32の一つまたは複数にかけてもよい。
【0059】
〈今のハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32c〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、今のハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32cをもオファーしうる。このとき、上で論じたようなディーラーが特定のヒット・カード(最初のヒット・カードまたは次のヒット・カード)でバストになる可能性に関する計算オッズ・ベット32aおよび32bと違って、計算オッズ・ベット32cは、そのハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかに関わる。賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に計算オッズ・ベット32cをオファーするのはそのハンドの間のどの時点であってもよく、たとえば、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあと、または(3)一つまたは複数のヒット・カードがディーラーの手札50に配られたあとでありうる。
【0060】
上で論じたように、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32cについてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――は、ハンドにおけるどの時点でベット32cがオファーされるかに依存しうる。たとえば、計算オッズ・ベット32cがオファーされるのが特定の手札が配られる前である場合は、イベント・オッズ46はディーラーに配られる元の手札(すなわち最初の二枚のカード)には関わりなく、ハンドの間のいずれかの時点でディーラーがバストになる全体的なオッズでありうる。計算オッズ・ベット32cがプレーヤー18にオファーされるのが、ディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに元の二枚のカードを配ったあとである場合、ベット32cについてのイベント・オッズ46は、(a)ディーラーの表を上にしたカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードにもプレーヤーの手札52のカードにも基づくことなく、あるいはまた、(b)ディーラーの表を上にしたカードおよびプレーヤーの手札52のカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく決定されうる。計算オッズ・ベット32cがプレーヤー18にオファーされるのが、ディーラーに一つまたは複数のヒット・カードが配られたあとだった場合、ベット32cに対するイベント・オッズ46は、(a)ディーラーの表を上にしたカードおよびヒット・カードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードにもプレーヤーの手札52のカードにも基づくことなく、あるいはまた、(b)ディーラーの表を上にしたカード、ディーラーのヒット・カードおよびプレーヤーの手札52のカードに基づいて、だがディーラーの表を下にしたカードには基づくことなく決定されうる。
【0061】
ここでもまた、そのようなベット32cのいずれかに対するイベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。上で論じたように、そのような最適プレーヤー戦略73は、たとえば、プレーヤーがそのハンドに勝つまたは計算オッズ・ベット32cに勝つオッズを最適にしうる。さらに、上で論じたように、ある種の実施形態では、ベット32cに対するイベント・オッズ46は、プレーヤー18がバストしない、および/またはディーラーが少なくとも一枚のヒット・カードを取らなければならないという想定に基づいて決定されてもよい。
【0062】
〈プレーヤーが今のハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32d〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、プレーヤー18が今のハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32dをもオファーしうる。賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に計算オッズ・ベット32cをオファーするのはそのハンドの間のさまざまな時点でありえ、たとえば、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあと、(3)プレーヤー18が一つまたは複数のプレイ上の決定(たとえばヒットする、スタンドする、スプリットするまたはダブルダウンするのような)をしたあと、あるいは(4)一つまたは複数のヒット・カードがディーラーの手札50に配られたあとでありうる。
【0063】
計算オッズ・ベット32a、32b、32cに関して上で論じたように、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32dについてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――は、ハンドにおけるどの時点でベット32dがオファーされるかに依存しうる。たとえば、ある種の実施形態では、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32dに対するイベント・オッズ46は、ベット32dがオファーされる時点における(1)ディーラーの表を下にしたカードを除いて、現在ディーラーの手札50にあるカード、および/または(2)現在プレーヤー18の手札52にあるカードに基づいて決定されうる。各計算オッズ・ベット32dに対するイベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。ここで、そのような最適プレーヤー戦略73は、プレーヤーがそのハンドに勝つまたはそのハンドにおける利益を最大化するオッズを最適にするプレイ上の判断を定義する。
【0064】
〈プレーヤーの次のヒット・カードがディーラーの次のヒット・カードよりもよく、バストしないかどうかについての計算オッズ・ベット32e〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、プレーヤー18が次のヒット・カードがディーラーの次のヒット・カードよりもいいかどうか――換言すれば、プレーヤー18の次のヒット・カードによるプレーヤーの手札52の改善(バストしない)がディーラーの次のヒット・カードによるディーラーの手札50の改善(バストしない)より多いかどうか――についての計算オッズ・ベット32eをもオファーしうる。状況によっては、ディーラーおよびプレーヤー18のそれぞれの次のヒット・カードがディーラーおよびプレーヤー18のそれぞれの最初のヒット・カードであることもある。
【0065】
たとえば、元のディーラーの手札が表を下にしたカードとともに表を上にした「5」を含んでおり、元のプレーヤーの手札52が「ジャック」および「5」のカードを含んでいて合計が15であるとする。賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18の最初のヒット・カードによるプレーヤーの手札52の合計の増加が(プレーヤーの手札52が21を超えることなく)ディーラーの最初のヒット・カードによるディーラーの手札50の合計の増加(ディーラーの手札50が21を超えることなく)よりも大きいという計算オッズ・ベット32eをもオファーしうる。ここで、たとえば、ディーラーのダウン・カードが7で合計が12だったとして、ディーラーおよびプレーヤー18のさまざまなヒット・カードについてのベット32eの結果を下の表1に示す。
【0066】
表1 さまざまなディーラーおよびプレーヤーのヒット・カードについてのベット32eの結果
【0067】
【表1】

賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に計算オッズ・ベット32eをオファーするのはそのハンドの間のさまざまな時点でありえ、たとえば、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、ならびに(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあとでありうる。計算オッズ・ベット32a〜32dに関して上で論じたように、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32eについてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――は、ハンドにおけるどの時点でベット32eがオファーされるかに依存しうる。たとえば、ある種の実施形態では、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32eに対するイベント・オッズ46は、ベット32eがオファーされる時点における(1)ディーラーの表を下にしたカードを除いて、現在ディーラーの手札50にあるカード、および(2)現在プレーヤーの手札52にあるカードに基づいて決定されうる。ある種の実施形態では、プレーヤー18が賭けた計算オッズ・ベット32eは特定の状況では自動的に取り消される。たとえば、元のディーラーの手札50が、ディーラーがヒット・カードを取る必要がないものである場合(元のディーラーの手札50が17以上であるなど)である。
【0068】
〈プレーヤーが特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32f〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、プレーヤーがプレーヤーの手札について特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32fをもオファーしうる。たとえば、プレーヤー18は、プレーヤーが合計21になる手札を得るかどうかに賭けることができる。計算オッズ・ベット32fがオファーされるのは、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあと、および/または、(3)一つまたは複数のヒット・カードがディーラーの手札50に配られたあとでありうる。実施形態によっては、プレーヤー18が計算オッズ・ベット32fに勝つために得る必要のある特定の合計を、プレーヤー18が選択しうる。たとえば、プレーヤー18は特定の合計20を選択することができ、するとプレーヤーが自分の手札について合計20に達すれば、その計算オッズ・ベット32fはプレーヤー18の勝ちとなる。実施形態によっては、プレーヤーの手札についての一つまたは複数の特定の合計に基づく計算オッズ・ベット32fがプレーヤー18にオファーされるのでもよい。たとえば、ある個別的な実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に、プレーヤー18が合計21になる手札を達成するかどうかについての計算オッズ・ベット32fをオファーする。
【0069】
計算オッズ・ベット32a〜32eに関して上で論じたように、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32fについてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――は、ハンドにおけるどの時点でベット32fがオファーされるかに依存しうる。たとえば、ある種の実施形態では、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32fに対するイベント・オッズ46は、(1)ベット32dがオファーされる時点において現在プレーヤーの手札52にあるカード(もしあれば)、および/または(2)ディーラーの表を下にしたカードを除いて、現在ディーラーの手札50にあるカード(もしあれば)に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態では、各計算オッズ・ベット32fについてのイベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。ここで、そのような最適プレーヤー戦略73は、プレーヤーがそのハンドに勝つまたはそのハンドでの利益を最大にするオッズを最適にするようなプレイ上の決定を定義するものである。
【0070】
〈プレーヤーが特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32g〉
ある種の実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、プレーヤーがディーラーの手札について特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32gをもオファーしうる。たとえば、プレーヤー18は、ディーラーが合計19になる手札を得るかどうかに賭けることができる。計算オッズ・ベット32gがオファーされるのは、(1)ブラックジャックの手札が配られる前、(2)元の二枚のカードがディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに配られたあと、および/または、(3)一つまたは複数のヒット・カードがディーラーの手札50に配られたあとでありうる。実施形態によっては、計算オッズ・ベット32gに勝つためのディーラーの手札についての特定の合計をプレーヤー18が選択しうる。たとえば、プレーヤー18は特定の合計20を選択することができ、するとディーラーがディーラーの手札について合計20を得れば、その計算オッズ・ベット32gはプレーヤー18の勝ちとなる。実施形態によっては、ディーラーの手札についての一つまたは複数の特定の合計に基づく計算オッズ・ベット32gがプレーヤー18にオファーされるのでもよい。たとえば、ある個別的な実施形態では、賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に、ディーラーが合計21になる手札を達成するかどうかについての計算オッズ・ベット32gをオファーする。
【0071】
計算オッズ・ベット32a〜32fに関して上で論じたように、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32gについてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――は、ハンドにおけるどの時点でベット32gがオファーされるかに依存しうる。たとえば、ある種の実施形態では、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32gに対するイベント・オッズ46は、(1)ディーラーの表を下にしたカードを除いて、現在ディーラーの手札50にあるカード(もしあれば)、および/または(2)ベット32dがオファーされた時点において現在プレーヤーの手札52にあるカード(もしあれば)に基づいて決定されうる。いくつかの実施形態では、各計算オッズ・ベット32gについてのイベント・オッズ46は、プレーヤー18が、自分が直面する各状況に対して最適プレーヤー戦略73に従ってハンドをプレイするという想定に基づいて決定されうる。ここで、そのような最適プレーヤー戦略73は、プレーヤーがそのハンドに勝つまたはそのハンドでの利益を最大にするオッズを最適にするようなプレイ上の決定を定義するものである。
【0072】
〈システム10の動作の詳細な例〉
図2は、本発明のある特定の実施形態に基づき、プレーヤー18に対して、さまざまな計算オッズ・ベットがオファーされるブラックジャック・ゲームを管理する例示的な方法を示している。ステップ100では、プレーヤー18と賭けシステム・プラットフォーム12との間でのオンライン・ゲーム・セッションの間に、賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18に対して、ブラックジャック・ハンド・ベット30および一つもしくは複数の種別44の計算オッズ・ベット32をオファーする。それは図1の矢印150および152で示されている。たとえば、賭けシステム・プラットフォーム12がプレーヤー18にオファーしうるものは、(1)ディーラーの最初のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32a、(2)そのハンドにおける何らかの時点でディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32c、(3)プレーヤーがそのハンドに勝つかどうかについての計算オッズ・ベット32d、(4)プレーヤーが、プレーヤー18によって選択された特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32f、および/または(5)ディーラーがプレーヤー18によって選択された特定の合計を得るかどうかについての計算オッズ・ベット32g、がある。(賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18に他の種別の計算オッズ・ベット32をオファーするのはそのハンドののちの時点まで待ちうる。そうした他の種別の計算オッズ・ベット32としては、(1)ディーラーの次のヒット・カードでディーラーがバストになるかどうかについての計算オッズ・ベット32bおよび(2)プレーヤーの次のヒット・カードがディーラーのヒット・カードよりもよく、バストしないかどうかについての計算オッズ・ベット32e、がある。)賭けシステム・プラットフォーム12がそのようなベット32a、32c、32d、32fおよび32gのそれぞれについてのイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48を決定するのは、上記したようないかなる好適な仕方ででもよい。賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18にオファーされる計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32fおよび32gの各種別について決定されたオファーされるオッズを伝達することができ、プレーヤー18はオファーされたオッズ48を見て、そのようなベットに賭けるかどうかを決めうる。本方法において記載されているプレーヤー18と賭けシステム・プラットフォーム12との間のあらゆる伝達は、賭けシステム・プラットフォーム12に付随するウェブ・サーバー90によって提供される一つまたは複数のウェブページ94を使って通信ネットワーク16を介してなされうる。この伝達は図1では矢印154で示されている。
【0073】
ステップ102では、プレーヤー18が賭けシステム・プラットフォーム12でブラックジャック・ハンド・ベット30に賭ける。これは図1の矢印156で示されている。プレーヤー18は、ベット30についての一つまたは複数のブラックジャック・ハンド・ベット・パラメータ34を選択しうる。このパラメータはたとえば、ベット30の単位ステイク36(すなわち、プレーヤー18によって賭けられる額)などである。ステップ104では、プレーヤー18は、賭けシステム・プラットフォーム12で、オファーされた計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32fおよび/または32gのうちの0個、一つまたは複数に賭けうる。これは図1の矢印158によって示されている。プレーヤー18が賭ける各計算オッズ・ベット32について、プレーヤー18はベット30についての一つまたは複数の計算オッズ・ベット・パラメータ40を選択しうる。このパラメータはたとえば、その計算オッズ・ベット32のベット種別および単位ステイク42(すなわち、プレーヤー18によって賭けられる額)などである。
【0074】
ステップ106では、賭けシステム・プラットフォーム12は、ディーラーの手札50およびプレーヤーの手札52のそれぞれに対するカードのペアを決定する、または「配る」。上で論じたように、ディーラーの手札については、賭けシステム・プラットフォーム12は一枚のカードは表を上にして、一枚のカードは表を下にして配りうる。ステップ108では、賭けシステム・プラットフォーム12は再び、一つまたは複数の種別44の計算オッズ・ベット32をプレーヤー18にオファーしうる。たとえば、賭けシステム・プラットフォーム12は、一つまたは複数の計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32e、32fおよび/または32gをプレーヤー18にオファーしうる。上で論じたように、この時点で賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――を決定しうる。その決定は、(1)ディーラーの表を上にしたカードおよび/または(2)プレーヤーの手札52にあるカードのペアに基づいて行われる。こうして、ステップ108でオファーされた計算オッズ・ベット32の各種別44について、イベント・オッズ46とオファーされるオッズ48は、ステップ100でオファーされた同じ種別44の計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48とは異なることがありうる。ステップ110では、プレーヤー18は、ステップ108でオファーされた計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32e、32fおよび/または32gのうちの0個、一つまたは複数に賭けうる。いくつかの実施形態では、プレーヤー18は、ステップ104でプレーヤー18が賭けた一つまたは複数の計算オッズ・ベット32に加えてそのような計算オッズ・ベット32に賭けることができる。プレーヤー18が賭ける各計算オッズ・ベット32について、プレーヤー18はベット30についての一つまたは複数の計算オッズ・ベット・パラメータ40を選択しうる。このパラメータはたとえば、その計算オッズ・ベット32のベット種別および単位ステイク42である。
【0075】
ステップ112では、プレーヤー18は、ブラックジャック・ハンドについてのプレイ上の決定を、おそらくはプレーヤー18に見えるカード(すなわちディーラーの表を上にしたカードおよびプレーヤーのカードのペア)に基づいてなしうる。たとえば、プレーヤー18は、ヒットする、スタンドするまたは他の何らかの行動を取るといった決定をなし得る。その他の行動は、ペアをスプリットする、ダブルダウンする、インシュランスする、またはイーブン・マネーを取るといったことである。次いでプレーヤー18は自分の決定を賭けシステム・プラットフォーム12に一つまたは複数のウェブページ94を介して、たとえば「ヒット」ボタンまたは「スタンド」ボタンをクリックすることによって伝達する。
【0076】
プレーヤー18が「ヒット」することに決めると、ステップ114で、賭けシステム・プラットフォーム12はヒット・カードをプレーヤーの手札52に配る。次いで賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤーの手札52のカードの合計値を決定し、ステップ116でプレーヤー18がバストになった(すなわち21を超えた)かどうかを判別する。プレーヤー18がバストになった場合、ステップ118で、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18が賭けた、ブラックジャック・ハンド・ベット30およびプレーヤー18がそのハンドの前または途中で賭けた各計算オッズ・ベット32を含むそれぞれの賭け20についての賭けの結果78を決定する。ステップ120では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18が賭けるそのような賭け20のそれぞれについて支払額80を決定する。プレーヤー18が賭けたある計算オッズ・ベット32についての支払額80は0のこともある。一方、プレーヤー18が賭けた他の計算オッズ・ベット32についての支払額80は、そのようなベット32に関連したオファーされたオッズ48に基づいて決定されうる。
【0077】
代替的に、ステップ116でプレーヤー18がバストになっていないと判別された場合、賭けシステム・プラットフォーム12はステップ122でもう一度、プレーヤー18に、一つまたは複数の種別44の計算オッズ・ベット32をオファーしうる。たとえば、この時点で、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32e、32fおよび/または32gをオファーしうる。賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――を決定しうる。その決定は、(1)ディーラーの表を上にしたカードおよび/または(2)現在プレーヤーの手札52にあるカードのすべてに基づいて行われる。こうして、ステップ108でオファーされた計算オッズ・ベット32の各種別44について、イベント・オッズ46とオファーされるオッズ48は、ステップ100および/またはステップ108でオファーされた同じ種別44の計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48とは異なることがありうる。ステップ124では、プレーヤー18は、ステップ122でオファーされた計算オッズ・ベット32のうちの0個、一つまたは複数に賭けうる。いくつかの実施形態では、プレーヤー18は、ステップ104および/またはステップ110でプレーヤー18が賭けた一つまたは複数の計算オッズ・ベット32に加えてそのような計算オッズ・ベット32に賭けることができる。
【0078】
この時点で、本方法はステップ112に戻り、プレーヤー18はプレイ上の別の決定を、おそらくはプレーヤー18に今見えるカード(すなわちディーラーの表を上にしたカードおよびプレーヤーの元のカードのペアおよびヒット・カード)に基づいてなしうる。プレーヤー18は、プレーヤー18がバストになるか、スタンドすると決めるかするまで、何度でも好きなだけ「ヒット」し続けることができる。プレーヤー18が「ヒット」することに決めるたびに、ステップ114ないし124が繰り返されうる。こうして、プレーヤーの手札52にヒット・カードが配られるたびに、特定の計算オッズ・ベット32(たとえば計算オッズ・ベット32a、32c、32d、32e、32fおよび/または32gのような)がプレーヤー18にオファーされうる。
【0079】
ステップ112でひとたびプレーヤー18が「スタンド」することに決めると、賭けシステム・プラットフォーム12はステップ126で、ディーラーの手札50にヒット・カードを配るかどうかを、ディーラーの手札50にあるカードのペア(表が上のカードと表が下のカード)およびプレーヤーの手札52にあるカードに基づいて決定する。いくつかの実施形態では、一般に、ディーラーの手札50の合計が(a)プレーヤーの手札52にあるカードの合計以下であり、かつ(b)17未満である場合に、ディーラーの手札50にヒット・カードが配られる。ディーラーの手札50にヒット・カードが配られないことが決定される場合には、その手札は完全であり、本方法はステップ128に進むことができ、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18が賭けたブラックジャック・ハンド・ベット30およびプレーヤー18がそのハンドの前または途中で賭けた各計算オッズ・ベット32を含むそれぞれの賭け20についての賭けの結果78を決定しうる。次いでステップ130では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18が賭けるそのような賭け20のそれぞれについて支払額80を決定する。プレーヤー18が賭けたある計算オッズ・ベット32(たとえば負けたベット32)についての支払額80は0のこともある。一方、プレーヤー18が賭けた他の計算オッズ・ベット32(たとえば勝ったベット32)についての支払額80は、そのようなベット32に関連したオファーされたオッズ48に基づいて決定されうる。
【0080】
代替的に、賭けシステム・プラットフォーム12はステップ132でディーラーの手札50のためのヒット・カードを選択する(または配る)ことがありうる。次いで賭けシステム・プラットフォーム12は、ディーラーがバストになった(すなわち21を超えた)かどうかを判別する。ディーラーがバストになっていた場合、ステップ136で、賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18が賭けた、ブラックジャック・ハンド・ベット30およびプレーヤー18がそのハンドの前または途中で賭けた各計算オッズ・ベット32を含むそれぞれの賭け20についての賭けの結果78を決定する。ステップ120では、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18が賭けるそのような賭け20のそれぞれについて支払額80を決定する。上で論じたように、プレーヤー18が賭けたある計算オッズ・ベット32(たとえば、負けたベット)についての支払額80は0のこともある。一方、プレーヤー18が賭けた他の計算オッズ・ベット32についての支払額80は、そのようなベット32に関連したオファーされたオッズ48に基づいて決定されうる。
【0081】
代替的に、ステップ134でディーラーがバストになっていないと判別された場合、賭けシステム・プラットフォーム12はステップ140でもう一度、プレーヤー18に、一つまたは複数の種別44の計算オッズ・ベット32をオファーしうる。たとえば、この時点で、賭けシステム・プラットフォーム12はプレーヤー18に、計算オッズ・ベット32b、32c、32dおよび/または32gをオファーしうる。賭けシステム・プラットフォーム12は、プレーヤー18にオファーされる各計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46――よってオファーされるオッズ48――を決定しうる。その決定は、(1)ディーラーの表を上にしたカードとヒット・カード、および/または(2)現在プレーヤーの手札52にあるカードのすべてに基づいて行われる。こうして、ステップ108でオファーされた計算オッズ・ベット32の各種別44について、イベント・オッズ46とオファーされるオッズ48は、ステップ100、ステップ108および/またはステップ122でオファーされた同じ種別44の計算オッズ・ベット32についてのイベント・オッズ46およびオファーされるオッズ48とは異なることがありうる。ステップ142では、プレーヤー18は、ステップ140でオファーされた計算オッズ・ベット32のうちの0個、一つまたは複数に賭けうる。いくつかの実施形態では、プレーヤー18は、ステップ104、ステップ110および/またはステップ124でプレーヤー18が賭けた一つまたは複数の計算オッズ・ベット32に加えてそのような計算オッズ・ベット32に賭けることができる。
【0082】
この時点で、本方法はステップ126に戻り、賭けシステム・プラットフォーム12はディーラーの手札50にもう一枚のヒット・カードを配るかどうかを決定する。ステップ132ないし142は、ディーラーがバストになるか、ディーラーの手札50にそれ以上ヒット・カードが配られなくなるかするまで繰り返されうる。こうして、ディーラーの手札50にヒット・カードが配られるたびに、ステップ140で、特定の計算オッズ・ベット32(たとえば計算オッズ・ベット32b、32c、32dおよび/または32gのような)がプレーヤー18にオファーされうる。
【0083】
代替的な実施形態では、本発明は、ステップを追加した方法、ステップを減らした方法、異なるステップをもつ方法または異なる順序のステップをもつ方法を使うことも考慮していることは理解しておくべきであろう。そうした代替は諸ステップが、パリミュチュエル競争に基づくカジノ・ゲームの賭けを提供および管理するのに適切であり続けさえすればよい。
【0084】
本発明の諸実施形態およびその効果が詳細に記述されているが、当業者はさまざまな変更、追加および省略を、付属の請求項によって定義される本発明の精神および範囲から外れることなく、なすことができる。
【0085】
本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲を記載しておく。
〔請求項1〕
あるブラックジャックのハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットをプレーヤーから受領する段階と;
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
プレーヤーの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
ハウス・エンティティの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数およびプレーヤーの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する段階と;
追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定する段階と;
前記追加的な賭けを、前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする段階、
とを有する方法。
〔請求項2〕
前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領する段階と;
前記一つまたは複数のその後のイベントの生起を判別する段階と;
前記一つまたは複数のその後のイベントの前記判別された生起に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とをさらに有する、請求項1記載の方法。
〔請求項3〕
前記追加的な賭けについての単位ステイクを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに少なくとも部分的に基づいて決定する段階をさらに有する請求項2記載の方法であって;
前記追加的な賭けを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記プレーヤーにオファーする前記段階が、前記決定された単位ステイクで前記追加的な賭けを前記前記プレーヤーにオファーすることを含み;
前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領する前記段階が、前記決定された単位ステイク額での前記追加的な賭けを受領することを含む、
請求項2記載の方法。
〔請求項4〕
前記追加的な賭けが、前記ハウス・エンティティがバストするかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定することを含む、
請求項1記載の方法。
〔請求項5〕
前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領する段階と;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別する段階と;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかの該判別に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とを有する請求項4記載の方法。
〔請求項6〕
前記ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のヒット・カードを決定する段階をさらに有する請求項5記載の方法であって;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記一つまたは複数のヒット・カードに基づいて決定することを含む、
方法。
〔請求項7〕
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティが該ハウス・エンティティの手札のために決定される単一のヒット・カードでバストするオッズを決定することであり、
当該方法がさらに、前記ハウス・エンティティの手札のための前記単一のヒット・カードを決定する段階を含み;
前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを判別する段階が、前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記単一のヒット・カードに基づいて決定することを含む、
請求項4記載の方法。
〔請求項8〕
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティの手札のために表が上のカードと表が下のカードを決定することを含み;
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて決定することを含む、
請求項4記載の方法。
〔請求項9〕
複数の潜在的な状況のそれぞれについて、プレーヤーがそのブラックジャックのハンドに勝つオッズを最適にする、プレーヤーにとっての最適なプレイ戦略を定義する、最適プレーヤー戦略の組にアクセスする段階と;
前記複数の潜在的な状況から、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて、状況を識別する段階と;
前記識別された状況について前記プレーヤーにとって最適なプレイ戦略を、前記最適プレーヤー戦略の組のうちから識別する段階、
とを有する請求項8記載の方法であって;
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアと、前記識別された最適プレイ戦略とに基づいて決定することを含む、
方法。
〔請求項10〕
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがバストしないことを想定することを含む、請求項8記載の方法。
〔請求項11〕
前記追加的な賭けを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストする前記決定されたオッズを前記プレーヤーに通信することを含む、請求項4記載の方法。
〔請求項12〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定することを含む、
請求項1記載の方法。
〔請求項13〕
前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領する段階と;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを判別する段階と;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかの該判別に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とを有する請求項12記載の方法。
〔請求項14〕
前記ハウス・エンティティの手札および前記プレーヤーの手札の少なくとも一方のための一つまたは複数のヒット・カードを決定する段階をさらに有する請求項13記載の方法であって;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを判別する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペア、前記プレーヤーの手札のために決定されたカードのペアおよび前記一つまたは複数の決定されたヒット・カードに基づいて決定することを含む、
方法。
〔請求項15〕
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定することを含む、
請求項12記載の方法。
〔請求項16〕
ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のカードを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティのための表が上のカードと表が下のカードを決定することを含み;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて決定することを含む、
請求項12記載の方法。
〔請求項17〕
ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のカードを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティのための表が上のカードと表が下のカードを決定することを含み;
当該方法がさらに、前記プレーヤーのための一つまたは複数のヒット・カードを決定する段階を含み;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアおよび前記一つまたは複数のヒット・カードとに基づいて決定することを含み、
前記追加的な賭けを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記プレーヤーにオファーする前記段階が、前記追加的な賭けを、前記プレーヤーのための前記一つまたは複数のヒット・カードを決定したあとでオファーすることを含む、
請求項12記載の方法。
〔請求項18〕
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ可能な最高オッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定することを含む、請求項12記載の方法。
〔請求項19〕
複数の潜在的な状況のそれぞれについて、プレーヤーがそのブラックジャックのハンドに勝つオッズを最適にする、プレーヤーにとっての最適なプレイ戦略を定義する、最適プレーヤー戦略の組にアクセスする段階と;
前記複数の潜在的な状況から、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて、状況を識別する段階と;
前記識別された状況について前記プレーヤーにとって最適なプレイ戦略を、前記最適プレーヤー戦略の組のうちから識別する段階、
とを有する請求項18記載の方法であって;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ可能な最高オッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアと、前記識別された最適プレイ戦略とに基づいて決定することを含む、
方法。
〔請求項20〕
前記追加的な賭けを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする前記段階が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ前記決定されたオッズを前記プレーヤーに通信することを含む、請求項12記載の方法。
〔請求項21〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもいいかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもよいものであるオッズを決定することを含む、
請求項1記載の方法。
〔請求項22〕
前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもよいものである前記オッズが、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定される、請求項21記載の方法。
〔請求項23〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーの手札がある特定の合計を達成するかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する前記段階が、前記プレーヤーの手札が前記特定の合計を達成するオッズを決定することを含む、
請求項1記載の方法。
〔請求項24〕
ある特定の数の選択をプレーヤーから受領する段階をさらに有する請求項23記載の方法であって:
前記追加的な賭けを前記プレーヤーにオファーする前記段階が、前記プレーヤーの手札が前記プレーヤーによって選択された前記特定の数に等しい特定の合計を達成するかどうかに関する追加的な賭けを前記プレーヤーにオファーすることを含む方法。
〔請求項25〕
前記追加的な賭けが、ディーラーの手札がある特定の合計を達成するかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する前記段階が、ディーラーの手札が前記特定の合計を達成するオッズを決定することを含む、
請求項1記載の方法。
〔請求項26〕
ある特定の数の選択をプレーヤーから受領する段階をさらに有する請求項25記載の方法であって:
前記追加的な賭けを前記プレーヤーにオファーする前記段階が、ディーラーの手札が前記プレーヤーによって選択された前記特定の数に等しい特定の合計になるかどうかに関する追加的な賭けを前記プレーヤーにオファーすることを含む方法。
〔請求項27〕
前記追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定する段階が、前記追加的な賭けについてのオッズが前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズとはある所定の程度だけ異なるように、前記追加的な賭けについてのオッズを決定することを含む、請求項1記載の方法。
〔請求項28〕
前記所定の程度がある所定の割合である、請求項27記載の方法。
〔請求項29〕
前記追加的な賭けを、前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする前記段階が、前記追加的な賭けについての単位ステイクをプレーヤーが選択することを許容する段階を含む、請求項1記載の方法。
〔請求項30〕
前記追加的な賭けについての単位ステイクをプレーヤーが選択することを許容する段階が、前記追加的な賭けについての単位ステイクをプレーヤーがある範囲の単位ステイクから選択することを許容することである、請求項29記載の方法。
〔請求項31〕
単位ステイクの前記範囲があらかじめ決められている、請求項30記載の方法。
〔請求項32〕
前記ブラックジャック・ゲーム・ベットが関連付けられた単位ステイクを有しており;
当該方法がさらに、単位ステイクの前記範囲を少なくとも部分的に前記ブラックジャック・ゲームに関連付けられた前記単位ステイクに基づいて決定する段階を含む、
請求項30記載の方法。
〔請求項33〕
あるブラックジャックのハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットをプレーヤーから受領する段階と;
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
プレーヤーの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
ハウス・エンティティの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に少なくとも部分的には基づいて、ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する段階と、
追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定する段階と;
前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで、プレーヤーに前記追加的な賭けをオファーする段階、
とを有する方法。
〔請求項34〕
前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領する段階と;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別する段階と;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかの前記判別に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とをさらに有する、請求項33記載の方法。
〔請求項35〕
前記ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のヒット・カードを決定する段階をさらに有する請求項34記載の方法であって;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記一つまたは複数のヒット・カードに基づいて決定することを含む、
請求項34記載の方法。
〔請求項36〕
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティが該ハウス・エンティティの手札のために決定される単一のヒット・カードでバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために選択された前記ペアのカードの一つまたは複数に基づいて決定することであり、
当該方法がさらに、前記ハウス・エンティティの手札のための前記単一のヒット・カードを決定する段階を含み;
前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを判別する段階が、前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記単一のヒット・カードに基づいて決定することを含む、
請求項33記載の方法。
〔請求項37〕
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティの手札のために表が上のカードと表が下のカードを決定することを含み;
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定する前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードに基づいて決定することを含む、
請求項33記載の方法。
〔請求項38〕
前記追加的な賭けを前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする前記段階が、前記ハウス・エンティティがバストする前記決定されたオッズを前記プレーヤーに通信することを含む、請求項33記載の方法。
〔請求項39〕
プレーヤーから受領される、あるブラックジャックのハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットを、受領し、少なくとも一時的に保存するよう動作できるメモリ、ならびに
処理器であって:
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
プレーヤーの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
ハウス・エンティティの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数およびプレーヤーの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する段階と;
追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定する段階と;
前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信する段階、
とを行うよう動作できる処理器、
を有するシステム。
〔請求項40〕
前記メモリがさらに、前記プレーヤーからの前記追加的な賭けを、受領し、少なくとも一時的に保存するよう動作でき;
前記処理器がさらに:
前記一つまたは複数のその後のイベントの生起を判別する段階と;
前記一つまたは複数のその後のイベントの前記判別された生起に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とを行うように動作できる、請求項39記載のシステム。
〔請求項41〕
前記追加的な賭けが、前記ハウス・エンティティがバストするかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項39記載のシステム。
〔請求項42〕
前記メモリがさらに、前記プレーヤーからの前記追加的な賭けを、受領し、少なくとも一時的に保存するよう動作でき;
前記処理器がさらに:
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別する段階と;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかの前記判別に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とを行うように動作できる、請求項41記載のシステム。
〔請求項43〕
前記処理器がさらに、前記ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のヒット・カードを決定するよう動作でき;
前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを判別するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストしているかどうかを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記一つまたは複数のヒット・カードに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項42記載のシステム。
〔請求項44〕
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティが該ハウス・エンティティの手札のために決定される単一のヒット・カードでバストするオッズを決定するよう動作できる処理器を含んでおり、
前記処理器がさらに、前記ハウス・エンティティの手札のための前記単一のヒット・カードを決定するよう動作でき;
前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを判別する段階が、前記ハウス・エンティティがバストしたかどうかを、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペアおよび前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記単一のヒット・カードに基づいて決定することを含む、
請求項41記載のシステム。
〔請求項45〕
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティの手札のために表が上のカードと表が下のカードを決定するよう動作できる処理器を含み;
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項41記載のシステム。
〔請求項46〕
前記メモリがさらに、複数の潜在的な状況のそれぞれについて、プレーヤーがそのブラックジャックのハンドに勝つオッズを最適にする、プレーヤーにとっての最適なプレイ戦略を定義する、最適プレーヤー戦略の組を保存するように動作でき;
前記処理器がさらに:
前記複数の潜在的な状況から、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて、状況を識別する段階と;
前記識別された状況について前記プレーヤーにとって最適なプレイ戦略を、前記最適プレーヤー戦略の組のうちから識別する段階、
とを行うよう動作でき;
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアと、前記識別された最適プレイ戦略とに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項45記載のシステム。
〔請求項47〕
前記ハウス・エンティティがバストするオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストするオッズを、前記プレーヤーがバストしないという想定に基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、請求項45記載のシステム。
〔請求項48〕
前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティがバストする前記決定されたオッズを前記プレーヤーに通信するよう動作できる処理器を含む、請求項41記載のシステム。
〔請求項49〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項39記載のシステム。
〔請求項50〕
前記メモリがさらに、前記追加的な賭けを前記プレーヤーから受領し、少なくとも一時的に保存するよう動作でき;
前記処理器がさらに:
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを判別する段階と;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかの該判別に基づいて前記追加的な賭けの結果を判別する段階と;
前記追加的な賭けについて前記プレーヤーと前記ハウス・エンティティとの間の支払いを、少なくとも部分的に、前記追加的な賭けの前記結果および前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズに基づいて決定する段階、
とを行うよう動作できる、請求項49記載のシステム。
〔請求項51〕
前記処理器がさらに、前記ハウス・エンティティの手札および前記プレーヤーの手札の少なくとも一方のための一つまたは複数のヒット・カードを決定するよう動作でき、
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを判別するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝ったかどうかを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定されたカードのペア、前記プレーヤーの手札のために決定されたカードのペアおよび前記一つまたは複数の決定されたヒット・カードに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項50記載のシステム。
〔請求項52〕
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項49記載のシステム。
〔請求項53〕
ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のカードを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティのための表が上のカードと表が下のカードを決定するよう動作できる処理器を含み;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項49記載のシステム。
〔請求項54〕
ハウス・エンティティの手札のための一つまたは複数のカードを決定するよう動作できる前記処理器が、前記ハウス・エンティティのための表が上のカードと表が下のカードを決定するよう動作できる処理器を含み;
前記処理器がさらに、前記プレーヤーのための一つまたは複数のヒット・カードを決定するよう動作でき;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアおよび前記一つまたは複数のヒット・カードとに基づいて決定するよう動作できる処理器を含み、
前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーのための前記一つまたは複数のヒット・カードを決定したあとで、前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信するよう動作できる処理器を含む、
請求項49記載のシステム。
〔請求項55〕
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ可能な最高オッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、請求項49記載のシステム。
〔請求項56〕
前記メモリがさらに、複数の潜在的な状況のそれぞれについて、プレーヤーがそのブラックジャックのハンドに勝つオッズを最適にする、プレーヤーにとっての最適なプレイ戦略を定義する、最適プレーヤー戦略の組を保存するよう動作でき;
前記処理器がさらに:
前記複数の潜在的な状況から、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと前記プレーヤーのために決定されたカードのペアとに基づいて、状況を識別する段階と;
前記識別された状況について前記プレーヤーにとって最適なプレイ戦略を、前記最適プレーヤー戦略の組のうちから識別する段階、
とを行うよう動作でき;
前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ可能な最高オッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つオッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティの手札のために決定された前記表が上のカードと、前記プレーヤーのために決定されたカードのペアと、前記識別された最適プレイ戦略とに基づいて決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項55記載のシステム。
〔請求項57〕
前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズで前記追加的な賭けに賭けるオファーを前記プレーヤーに通信するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーがそのブラックジャック・ハンドに勝つ前記決定されたオッズを前記プレーヤーに通信するよう動作できる処理器を含む、請求項49記載のシステム。
〔請求項58〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもいいかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもよいものであるオッズを決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項39記載のシステム。
〔請求項59〕
前記処理器が、前記プレーヤーの次のヒット・カードがバストすることなくディーラーの次のヒット・カードよりもよいものである前記オッズを、少なくとも部分的に、前記ハウス・エンティティのために選択された表が上のカードと、前記プレーヤーのために選択されたカードのペアとに基づいて決定するよう動作できる、請求項58記載のシステム。
〔請求項60〕
前記追加的な賭けが、前記プレーヤーの手札がある特定の合計を達成するかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、前記プレーヤーの手札が前記特定の合計を達成するオッズを決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項39記載のシステム。
〔請求項61〕
前記追加的な賭けが、ディーラーの手札がある特定の合計を達成するかどうかに関する賭けを含み、
一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定するよう動作できる前記処理器が、ディーラーの手札が前記特定の合計を達成するオッズを決定するよう動作できる処理器を含む、
請求項39記載のシステム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あるブラックジャックのハンドでハウス・エンティティに対する賭けを含むブラックジャック・ゲーム・ベットをプレーヤーから受領する段階と;
ハウス・エンティティの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
プレーヤーの手札のためのカードのペアを決定する段階と;
ハウス・エンティティの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数およびプレーヤーの手札のために選択されたペアのカードの一つもしくは複数に少なくとも部分的に基づいて、一つまたは複数のその後のイベントの生起のオッズを決定する段階と;
追加的な賭けについてのオッズを、少なくとも部分的に、前記一つまたは複数のその後のイベントについての決定されたオッズに基づいて決定する段階と;
前記追加的な賭けを、前記追加的な賭けについての前記決定されたオッズでプレーヤーにオファーする段階、
とを有する方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−106028(P2012−106028A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−37962(P2012−37962)
【出願日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【分割の表示】特願2007−536805(P2007−536805)の分割
【原出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【出願人】(507119685)カンター インデックス エルエルシー (7)
【Fターム(参考)】