説明

プログラム、コンピュータ、情報処理方法、及び、通信システム

【課題】ソフトウェアの使用状況に即した処理が可能となるプログラム等を提供する。
【解決手段】記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともにソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報をサーバコンピュータ1の制御部により抽出する。ソフトウェアを実行するとともに該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を制御部により抽出する。許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した第1状態に係る識別情報を参照し、制御部により第1情報を出力する。許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した第2状態に係る識別情報を参照し、制御部により第2情報を第1情報とは異なる形態で出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を処理するコンピュータに用いられるプログラム、コンピュータ、情報処理方法、及び、通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
予め定めた許諾数内でのみソフトウェアの実行を認めるソフトウェアの利用形態が普及している。ライセンス数を超える実行要求を受け付けた場合、実行中のユーザに警告を与え、設定時間経過後にライセンスを開放するライセンス管理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−297254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、設定時間を経過した場合、一律にライセンスが開放されてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものである。その目的は、ソフトウェアによりファイルを開いているか否かにより、許諾数を超えたことを示す情報を異なる形態で出力することにより、ソフトウェアの使用状況に即した処理が可能となるプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示するプログラムは、情報を処理するコンピュータに用いられるプログラムにおいて、コンピュータに、記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を制御部により抽出し、前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第1情報を出力し、前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0007】
本願の一観点によれば、異なる形態で情報を出力することにより、ソフトウェアの使用状況に即して、ソフトウェアの実行を要求するユーザの待ち時間を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】通信システムの概要を示す模式図である。
【図2】サーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図3】利用テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図4】利用状態のイメージを示す説明図である。
【図5】ファイルテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図6】待機テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図7】パーソナルコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図8】ログイン処理を示すフローチャートである。
【図9】ログイン処理を示すフローチャートである。
【図10】利用状態の記憶処理手順を示すフローチャートである。
【図11】利用状態の記憶処理手順を示すフローチャートである。
【図12】通知処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】通知処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】通知情報の表示イメージを示す説明図である。
【図15】通知情報の表示イメージを示す説明図である。
【図16】通知情報の表示イメージを示す説明図である。
【図17】ファイルの終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】許諾プログラムの終了処理手順を示すフローチャートである。
【図19】実施の形態2に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図20】時間テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図21】終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図22】終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図23】終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】終了処理の手順を示すフローチャートである。
【図25】通知情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図26】通知情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図27】通知情報出力処理の手順を示すフローチャートである。
【図28】実施の形態4に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図29】待機レベルテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図30】通知情報の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図31】通知情報の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図32】実施の形態5に係る利用テーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図33】実施の形態5に係るファイルテーブルのレコードレイアウトを示す説明図である。
【図34】変換処理命令を受け付けた際の処理手順を示すフローチャートである。
【図35】通知情報の表示処理手順を示すフローチャートである。
【図36】通知情報の表示イメージを示す説明図である。
【図37】実施の形態6に係るサーバコンピュータのハードウェア群を示すブロック図である。
【図38】サーバコンピュータの機能ブロック図である。
【図39】サーバコンピュータの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は通信システムの概要を示す模式図である。通信システムは中央装置1及び複数の端末装置2A〜2E(以下、場合により2で代表する)を含む。中央装置1は例えばサーバコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等である。以下では中央装置1をサーバコンピュータ1という。端末装置2は例えばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機またはブックリーダ等である。以下では端末装置2をパーソナルコンピュータ2という。サーバコンピュータ1とパーソナルコンピュータ2とはインターネット等の通信網Nを介して接続されている。
【0010】
サーバコンピュータ1は許諾を受けたソフトウェア(以下、許諾プログラムという)の許諾数を管理している。図1の例では許諾数(上限)が3であり、パーソナルコンピュータ2A〜2Cのユーザが許諾プログラムを利用している。許諾プログラムを実行した場合、許諾プログラムに関連するファイルが列記される第1状態となる。すなわち、この状態では許諾プログラムは実行されているが、当該許諾プログラムによりファイルを開いていない第1状態にある。また許諾プログラムによりファイルを開いた場合、ファイルが開かれた第2状態へと移行する。図1の例では、パーソナルコンピュータ2A及び2Bが第1状態にあり、パーソナルコンピュータ2Cが第2状態にある。
【0011】
パーソナルコンピュータ2D及び2Eのユーザは、パーソナルコンピュータ2A〜2Cのユーザが許諾プログラムの利用を終了しない限り、許諾プログラムを利用することができない。例えばパーソナルコンピュータ2Eが許諾プログラムの実行要求をサーバコンピュータ1へ出力した場合、サーバコンピュータ1は第1状態にあるパーソナルコンピュータ2A及び2Bへ、許諾状況に関する第1情報を出力する。パーソナルコンピュータ2A及び2Bの表示部には第1情報が表示される。一方、サーバコンピュータ1は第2状態にあるパーソナルコンピュータ2Cへ、許諾状況に関する第2情報を、第1情報とは異なる形態で出力する。パーソナルコンピュータ2Cの表示部には第2情報が表示される。以下、詳細を説明する。
【0012】
図2はサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は制御部としてCPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18及び通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は各ハードウェアを制御すると共に、記憶部15に格納された許諾プログラム151P及び制御プログラム15Pに従って、ソフトウェア機能を実行する。
【0013】
通信部16はファイアウォールとしての機能を果たすゲートウェイ等であり、パーソナルコンピュータ2または図示しない他のコンピュータとの間でHTTP(HyperText Transfer Protocol)等により情報を送受信する。入力部13はマウス及びキーボード、または、タッチパネル等の入力デバイスである。入力部13は、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。時計部18は時間情報をCPU11へ出力する。RAM12は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0014】
記憶部15は例えばハードディスクまたは大容量メモリ等である。記憶部15には許諾プログラム151P、ユーザデータファイル151、制御プログラム15P、許諾数ファイル152、利用テーブル153、ファイルテーブル154及び待機テーブル155等を含む。許諾プログラム151Pは、許諾数ファイル152に記憶された上限となる許諾数の範囲内で、実行されるプログラムが記憶されている。許諾プログラム151Pは例えば、CAD(Computer Aided Design)プログラム、文章作成プログラム、表計算プログラム、ファイル管理プログラム、音声または映像編集プログラム、または会計支援プログラム等である。本実施形態では許諾プログラム151PがCADプログラムである例を一例として説明する。許諾数ファイル152には、上限となる許諾数が記憶されている。なお、許諾数はオペレータが入力部13または図示しない他のコンピュータから適宜の値を設定し、許諾数ファイル152に値を記憶することができる。
【0015】
ユーザデータファイル151には許諾プログラム151Pにより開かれるファイルが記憶されている。具体的には、ユーザを特定するための識別情報(以下、ユーザIDという)に対応付けて、許諾プログラム151Pにより開かれるCADファイル、文書ファイルまたはPDF(Portable Document Format、登録商標)ファイル等が記憶されている。なお、本実施形態においては、許諾プログラム151P及びユーザデータファイル151をサーバコンピュータ1に記憶し、パーソナルコンピュータ2をシンクライアントとして利用する形態を挙げて説明するがこれに限るものではない。パーソナルコンピュータ2に許諾プログラム151Pを予めインストールしておき、使用に際し、サーバコンピュータ1による使用許可を得た場合にのみパーソナルコンピュータ2で実行させる形態であっても良い。
【0016】
図3は利用テーブル153のレコードレイアウトを示す説明図である。利用テーブル153は、許諾IDフィールド、PCIDフィールド、ユーザIDフィールド、起動日時フィールド及び利用状態フィールド等を含む。許諾IDフィールドには、許諾により実行が許可されている許諾プログラム151Pを特定するための識別情報が記憶されている。図3の例では、3ユーザがログインし、許諾ID「01」、「02」、「03」で特定される許諾プログラム151Pが実行中であることが示されている。PCIDフィールドには、許諾プログラム151Pを実行中のパーソナルコンピュータ2を特定するための識別情報が、許諾IDに対応付けて記憶されている。なお、PCIDは例えば、パーソナルコンピュータ2に予め付与されたコンピュータ名、IP(Internet Protocol)アドレス、またはMAC(Media Access Control)アドレス等を用いればよい。ユーザIDフィールドには、許諾プログラム151Pを実行中のユーザを特定するための識別情報が、許諾IDに対応づけて記憶されている。
【0017】
起動日時フィールドには、各ユーザが許諾プログラム151Pを起動した日時を許諾IDに対応付けて記憶している。CPU11は、パーソナルコンピュータ2から許諾プログラム151Pの起動要求を受け付けた場合、許諾プログラム151Pを起動し、新たな許諾IDを生成する。また起動要求を出力したパーソナルコンピュータ2のPCID及びユーザIDを生成した許諾IDに対応付けて利用テーブル153に記憶する。CPU11は時計部18を参照し、起動日時を起動日時フィールドに記憶する。利用状態フィールドには、許諾プログラム151Pの利用状態が、許諾IDに対応付けて記憶されている。利用状態は、許諾プログラム151Pを起動しただけで、ファイルを開いていない第2状態(以下、未オープン状態という)と、ファイルを開いている第1状態とを含む。
【0018】
図4は利用状態のイメージを示す説明図である。図4Aは未オープン状態のイメージを示す説明図である。許諾プログラム151Pを実行した場合、ユーザデータファイル151に記憶したファイルを格納するフォルダ群がツリー構造で、左側に表示される。以下では、図4Aに示したウィンドウを基本画面という。基本画面上でフォルダを選択した場合、右側に、フォルダ内のファイルが一覧表示される。なお、本実施形態で示した画面例はあくまで一例であり、これに限るものではない。図4Aに示すように、ファイルとして、CADファイル及びPDFファイルが一覧表示されている。許諾プログラム151Pにより開かれるファイルには、編集を行うことが可能なファイルと、編集可能でないファイルとに大別される。以下では、編集可能でないファイルを、編集を行うことが可能なファイル以外のファイルという。
【0019】
編集を行うことが可能なファイルは例えば、書き込み権限が付与されたCADファイル、テキストファイル等の文書作成ファイル、プレゼンテーションスライド作成ファイル、または表計算ファイル等である。編集を行うことが可能なファイルを開いた場合、CPU11は、未オープン状態から編集状態へと移行する。図4Bは編集状態のイメージを示す説明図である。基本画面に加えて表示部14には、編集状態にあるCAD編集画面が表示されている。CPU11は編集状態へ移行した場合、利用状態フィールドに「編集」を記憶する。
【0020】
編集を行うことが可能なファイル以外のファイルとしては、書き込み権限がない、または、書き込み制限が課せられているPDFファイル、文書作成ファイル、プレゼンテーションスライド作成ファイル、または表計算ファイル等である。その他、書き込みが制限されている操作説明を記したヘルプファイル、メールファイル、画像データファイル、動画データファイル、音声データ、または部品リストファイル等である。本実施形態においては、説明を容易にするために、編集を行うことが可能なファイル以外のファイルとしてPDFファイルを用いる例を挙げて説明する。CPU11は、書き込み権限のないPDFファイルが開かれた場合、当該PDFファイルの属性情報を参照し、書き込み制限が付与されているか否かを判断する。CPU11は書き込み制限が付与されていると判断した場合、利用状態を、未オープンから閲覧状態へ変更する。なお、許諾プログラム151Pにより開かれるファイルは、許諾プログラム151P上で動作するファイルに限るものではない。その他、許諾プログラム151Pのファイルを選択する基本画面から選択され、開かれたファイルであって、他の表計算プログラムまたはメーラ上で動作するファイルであっても良い。すなわち、許諾プログラム151Pにより開かれるファイルは、許諾プログラム151Pを実行した場合に表示されるファイルを選択する基本画面を通じて、選択及び開くことのできるファイルであればよい。以下では、許諾プログラム151P上で動作するファイル、及び、基本画面から選択され他のプログラム上で動作するファイルを含めて許諾プログラム151Pに関連するファイルという。
【0021】
図4Cは閲覧状態にある画面イメージを示す説明図である。基本画面に加えて表示部14には、閲覧状態にあるPDFに係る文書が表示されている。CPU11は閲覧状態へ移行した場合、利用状態フィールドに「閲覧」を記憶する。以上のとおり、第2状態には、編集を行うことが可能なファイルを開いた状態(編集状態)及び編集可能でないファイルを開いた状態(閲覧状態)が含まれる。なお、本実施形態ではファイルに書き込み制限が付与されているか否かを参照して、利用状態を「閲覧」または「編集」と、判断することとしたがこれに限るものではない。CPU11は、ファイルの拡張子の種類に応じて利用状態を「閲覧」または「編集」のいずれかと判断しても良い。
【0022】
図5はファイルテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。ファイルテーブル154は、許諾IDフィールド、ユーザIDフィールド、ファイル名フィールド、起動日時フィールド及び利用状態フィールド等を含む。ファイルテーブル154は、ユーザが開いているファイルの状態を記憶している。ファイル名フィールドには、許諾ID及びユーザIDに対応付けて、対応するユーザが開いているファイル名が記憶されている。起動日時フィールドには、各ファイルの起動日時が、ファイル名に対応付けて記憶されている。利用状態フィールドにはファイル名に対応付けて利用状態が記憶されている。
【0023】
CPU11は許諾プログラム151Pを起動後に、パーソナルコンピュータ2から許諾プログラム151Pに関連するファイルを開く命令を受け付けた場合、許諾ID及びユーザIDに対応付けてファイル名を記憶する。また、CPU11は時計部18を参照し起動日時を記憶する。CPU11はファイルの属性を参照し、書き込み権限を有する場合は、利用状態「編集」と記憶し、それ以外は「閲覧」と記憶する。図5の例ではユーザID「U01」のユーザはファイル名「XXPDF」及び「OOCAD」を開いている。利用状態は「XXPDF」が「閲覧」、「OOCAD」が「編集」である。CPU11は、ファイルテーブル154の許諾IDに対応して複数のファイルが記憶された場合、一の編集状態を抽出する。CPU11は複数の利用状態の内、「編集」が存在する場合、「編集」を抽出する。CPU11は複数の利用状態の内、「編集」が存在しない場合、「閲覧」を抽出する。CPU11は抽出した一の利用状態を、利用テーブル153の利用状態フィールドに許諾IDに対応付けて記憶する。
【0024】
図6は待機テーブル155のレコードレイアウトを示す説明図である。待機テーブル155は上限となる許諾数に達した後にさらに、実行要求を受け付けた場合に、当該実行要求を出力したパーソナルコンピュータ2に関する情報を記憶している。待機テーブル155は待機IDフィールド、PCIDフィールド、ユーザIDフィールド及び待機日時フィールドを含む。待機IDフィールドには、一の待機状態を特定するための識別情報として待機IDが記憶されている。PCIDフィールドには、待機IDに対応付けて待機状態にあるPCIDが記憶されている。ユーザIDフィールドには、待機IDに対応付けて待機状態にあるユーザIDが記憶されている。
【0025】
待機日時フィールドには、実行要求を受け付けた際の日時を記憶している。CPU11は実行要求を、パーソナルコンピュータ2から通信部16を介して受け付けた場合、利用テーブル153及び許諾数ファイル152を参照する。CPU11は利用テーブル153に記憶した許諾IDの総数が、許諾数ファイル152に記憶した許諾数以下であるか否かを判断する。CPU11は許諾IDの総数が許諾数以下でないと判断した場合、すなわち、許諾数に達した後に実行要求を受け付けたと判断した場合、待機IDを生成する。CPU11は実行要求を出力したパーソナルコンピュータ2のPCID及びユーザIDを待機IDに対応付けて待機テーブル155に記憶する。
【0026】
CPU11は実行要求があった際の日時を、時計部18を参照し待機日時として、待機テーブル155に記憶する。図6の例では、ユーザID「U04」及び「U05」の2ユーザが待機していることが理解できる。なお、上述した各ファイル及びテーブルはあくまで一例であり、この形態に限るものではない。各データ間の関係が保持されているのであれば、他の記憶形態としても良い。また、各ファイルまたはテーブルは記憶部15に記憶する以外に、外部のデータベースに記憶しても良い。この場合CPU11はSQL(Structured Query Language)等を用いて、外部のデータベースから必要な情報に対し読み出し処理、または、書き込み処理を行う。その他、本実施形態においては一つのサーバコンピュータ1により処理を実行する例を挙げて説明したがこれに限るものではなく、複数のサーバコンピュータ(図示せず)により分散処理を行っても良い。例えば、許諾プログラム151P及びユーザデータファイル151を他のアプリケーションサーバコンピュータ(図示せず)に設けてもよい。アプリケーションサーバコンピュータは、許諾プログラム151Pの実行に伴う各種処理を、サーバコンピュータ1の代わりに実行する。
【0027】
図7はパーソナルコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ2は制御部としてのCPU21、RAM22、入力部23、表示部24、記憶部25、通信部26、及び、時計部28等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21はハードウェア各部を制御する。
【0028】
入力部23はマウス、キーボード、またはタッチパネル等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。RAM22は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM22は、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。通信部26は有線または無線LANカード等であり、通信網Nを介してサーバコンピュータ1との間で情報の送受信を行う。時計部28は日時をCPU21へ出力する。記憶部25は例えば、ハードディスクまたは大容量フラッシュメモリ等である。
【0029】
以上のハードウェア群においてソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。図8及び図9はログイン処理を示すフローチャートである。許諾プログラム151Pの実行を希望するユーザは、パーソナルコンピュータ2からサーバコンピュータ1へアクセスする。ユーザは入力部23から予め付与されたユーザID及びパスワードを入力する。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、入力部23からユーザID及びパスワードの入力を受け付ける(ステップS81)。CPU21はユーザID、パスワード、PCID及び実行要求を、通信部26を介して、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS82)。
【0030】
CPU11は通信部16を介して、ユーザID、パスワード、PCID及び実行要求を受信する(ステップS83)。CPU11は受信したユーザID及びパスワードが、記憶部15に予め記憶したユーザID及びパスワードに一致するか否かを判断する(ステップS84)。CPU11は一致しないと判断した場合(ステップS84でNO)、不正なアクセスであるとして処理を終了する。一方、CPU11はユーザID及びパスワードが一致すると判断した場合(ステップS84でYES)、ステップS85へ移行する。
【0031】
CPU11は利用テーブル153から許諾ID数を読み出し、許諾IDの総数を計数する(ステップS85)。CPU11は許諾数ファイル152から許諾数を読み出す(ステップS86)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達しているか否かを判断する(ステップS87)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していないと判断した場合(ステップS87でNO)、許諾プログラム151Pの利用を許可する旨の、利用許可情報をパーソナルコンピュータ2へ送信する(ステップS88)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用許可情報を受信する(ステップS89)。これにより、パーソナルコンピュータ2のユーザは、許諾プログラム151Pの実行が可能となる。
【0032】
CPU11は許諾IDを生成する(ステップS91)。CPU11は許諾IDに対応付けて、PCID、ユーザID、起動日時及び利用状態を利用テーブル153に記憶する(ステップS92)。利用状態は、ファイルが開かれていないため、「未オープン」と記憶される。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していると判断した場合(ステップS87でYES)、ステップS93へ移行する。CPU11は許諾数を超えているため、現在実行できないことを示す待機情報を送信する(ステップS93)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、待機情報を受信する(ステップS94)。CPU21は表示部24に待機情報を表示する。例えば、「許諾数に達しています。多数の方が使用中ですので、暫くお待ち下さい。」等のテキスト文を表示する。
【0033】
サーバコンピュータ1のCPU11は待機IDを生成する(ステップS95)。CPU11は待機IDに対応付けてPCID、ユーザID及び待機日時を待機テーブル155に記憶する(ステップS96)。
【0034】
図10及び図11は利用状態の記憶処理手順を示すフローチャートである。CPU11はパーソナルコンピュータ2のログインを許可した後、ステップS92で述べたように、利用テーブル153の利用状態を「未オープン」と記憶する(ステップS101)。許諾プログラム151Pの使用が可能なユーザは、パーソナルコンピュータ2の入力部23から、使用を希望するファイルを選択する。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、入力部23から選択されたファイルの起動命令を、通信部26を介して、サーバコンピュータ1へ出力する(ステップS102)。
【0035】
サーバコンピュータ1のCPU11は、通信部16を介して、ファイルの起動命令を受信する。CPU11は選択されたファイルを、ユーザデータファイル151を参照し、起動する(ステップS103)。CPU11は起動したファイルの属性を抽出する。CPU11は抽出した属性に基づき、起動したファイルが編集可能であるか否かを判断する(ステップS104)。CPU11は編集可能であると判断した場合(ステップS104でYES)、許諾IDに対応づけて、ユーザID、ファイル名、起動日時及び利用状態として「編集」を、ファイルテーブル154に記憶する(ステップS105)。
【0036】
CPU11は編集可能なファイルでないと判断した場合(ステップS104でNO)、許諾IDに対応づけて、ユーザID、ファイル名、起動日時及び利用状態として「閲覧」を、ファイルテーブル154に記憶する(ステップS106)。ステップS105及びS106の後、処理をステップS107に進める。CPU11は同一ユーザについて、他に開いているファイルが存在するか否かを、ファイルテーブル154を参照し判断する(ステップS107)。CPU11は他に開いているファイルが存在しない場合(ステップS107でNO)、ファイルテーブル154の利用状態を、許諾IDに対応づけて記憶する(ステップS108)。
【0037】
CPU11は他に開いているファイルが存在すると判断した場合(ステップS107でYES)、ファイルテーブル154を参照し、同一許諾ID内に、少なくとも一つの利用状態「編集」のファイルが存在するか否かを判断する(ステップS109)。CPU11は、利用状態「編集」のファイルが存在すると判断した場合(ステップS109でYES)、許諾IDに対応づけて、利用状態「編集」を利用テーブル153に記憶する(ステップS111)。一方、CPU11は、利用状態「編集」のファイルが一つも存在しないと判断した場合(ステップS109でNO)、許諾IDに対応づけて、利用状態「閲覧」を利用テーブル153に記憶する(ステップS112)。これにより、複数のファイルが開いており、少なくとも一つのファイルの利用状態が「編集」の場合、利用テーブル153の利用状態は、「閲覧」となる。なお、利用テーブル153またはファイルテーブル154へのファイルの利用状態の記憶処理は、ファイルが開かれ、または、閉じられる度に行っても良い。その他、ステップS87において許諾ID総数が許諾数に達していると判断した場合に、各パーソナルコンピュータ2が開いているファイルの属性を参照し、利用状態を判断するようにしても良い。
【0038】
図12及び図13は通知処理の手順を示すフローチャートである。ステップS87において許諾ID総数が許諾数に達していると判断した場合、現在ログイン中のユーザの許諾プログラム151Pの使用終了を促進すべく、以下の処理を実行する。CPU11は、利用テーブル153を参照し、利用状態「編集」の識別情報であるPCIDを抽出する(ステップS121)。なお、PCIDに変えて識別情報であるユーザIDを抽出しても良い。CPU11は、利用テーブル153を参照し、利用状態「閲覧」のPCIDを抽出する(ステップS122)。CPU11は、利用テーブル153を参照し、利用状態「未オープン」のPCIDを抽出する(ステップS123)。これによりログイン中の全ユーザの利用状態及びPCIDが抽出される。なお、ステップS121〜S123の順序はこれに限るものではなく、適宜順序を入れ替えて実行しても良い。
【0039】
CPU11は利用状態「未オープン」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS124)。CPU11は利用状態「未オープン」のPCID宛へ、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を出力する(ステップS125)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を受信する(ステップS126)。CPU21は、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS127)。
【0040】
図14は通知情報の表示イメージを示す説明図である。通知情報は利用状態毎に、予め記憶部15に記憶されている。例えば「待ちユーザがいます。終了しますか。」等のテキスト文を、ポップアップ表示する。なお、通知情報の出力はあくまで一例であり、利用状態に応じて相違するものであれば、これに限るものではない。本実施形態では許諾状況に関する情報として、テキスト文をパーソナルコンピュータ2の表示部24に表示する例を挙げて説明する。なお、表示部24へ出力する形態を示すが、何らかの情報を出力するものであれば良く、これに限るものではない。例えば、CPU21は、図示しないスピーカから音声により通知情報を出力しても良い。その他、CPU21は、図示しないLED(Light-Emitting Diode)等の発光素子を所定周期で利用状態に応じて点滅させても良い。さらに、図示しない振動モータを利用状態に応じたリズムで動作させても良い。
【0041】
CPU11は利用状態「閲覧」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS128)。CPU11は利用状態「閲覧」のPCID宛へ、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を出力する(ステップS129)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を受信する(ステップS131)。CPU21は、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS132)。
【0042】
図15は通知情報の表示イメージを示す説明図である。利用状態「閲覧」の際の通知情報は、例えば図15のように表示しても良い。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、「待ちユーザがいます。なるべく早く終了してください。」等のテキスト文を通知情報として、表示部24にポップアップ表示する。なお、ポップアップ表示することなく、許諾プログラム151Pの基本画面に係るウィンドウ内または開いているファイルのウィンドウ内に表示しても良い。
【0043】
CPU11は利用状態「編集」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS133)。CPU11は利用状態「編集」のPCID宛へ、利用状態「編集」に対応する通知情報を出力する(ステップS134)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「編集」に対応する通知情報を受信する(ステップS135)。CPU21は、利用状態「編集」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS136)。
【0044】
図16は通知情報の表示イメージを示す説明図である。利用状態「閲覧」の際の通知情報は、例えば図16のように表示しても良い。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、「待ちユーザがいます。」等のテキスト文を通知情報として、開いているファイルのウィンドウ内に表示する。なお、CPU21は複数のファイルが開いている場合、全てのファイルのウィンドウに通知情報を表示しても良い。その他、CPU21は通知情報をポップアップ表示しても良い。なお、本実施の形態においては、最初に利用状態「未オープン」のパーソナルコンピュータ2へ通知情報を出力し、次いで、利用状態「閲覧」のパーソナルコンピュータ2へ通知情報を出力している。そして最後に利用状態「編集」のパーソナルコンピュータ2へ通知情報を出力するが、この順序に限るものではない。設計に応じて同時または適宜順序を入れ替えて実行すればよい。また、本実施形態においては、利用状態「閲覧」及び「編集」に対する通知情報を異なる形態としたが、同一の形態としても良い。
【0045】
図17はファイルの終了処理の手順を示すフローチャートである。ファイルを閉じる場合、ユーザは入力部23からファイルを閉じる操作を行う。パーソナルコンピュータ2のCPU21は入力部23からファイルを閉じる操作信号を受け付ける。CPU21はファイルを閉じる命令をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS171)。サーバコンピュータ1のCPU11は、対象となるファイルを閉じる(ステップS172)。CPU11は閉じる対象となるファイルに対応するレコードを、ファイルテーブル154から削除する(ステップS173)。CPU11は他に開いているファイルが存在するか否かを判断する(ステップS174)。
【0046】
CPU11は他に開いているファイルが存在しないと判断した場合(ステップS174でNO)、利用テーブル153の許諾ID及びPCIDに対応する利用状態を「未オープン」と変更する(ステップS177)。CPU11は他に開いているファイルが存在していると判断した場合(ステップS174でYES)、ファイルテーブル154中に未だ利用状態「編集」のファイルが開いているか否かを判断する(ステップS175)。CPU11は、利用状態「編集」のファイルが、存在しないと判断した場合(ステップS175でNO)、ステップS176へ移行する。
【0047】
CPU11は利用テーブル153を参照し、ステップS171で閉じる命令を出力したパーソナルコンピュータ2に係るPCIDに対応する利用状態を「閲覧」へ変更する(ステップS176)。CPU11は利用状態「編集」のファイルを開いていると判断した場合(ステップS175でYES)、ステップS176の処理をスキップし処理を終了する。
【0048】
図18は許諾プログラム151Pの終了処理手順を示すフローチャートである。許諾プログラム151Pを終了する場合、ユーザは入力部23から許諾プログラム151Pを終了する操作を行う。パーソナルコンピュータ2のCPU21は入力部23から許諾プログラム151Pを終了する操作信号を受け付ける。CPU21は許諾プログラム151Pを終了する命令をサーバコンピュータ1へ出力する(ステップS181)。サーバコンピュータ1のCPU11は、開いているファイルを全て閉じる(ステップS182)。CPU11はファイルテーブル154から終了命令を出力したパーソナルコンピュータ2のPCIDに対応するレコードを削除する(ステップS183)。なお、ファイルが開いていない場合は、ステップS182及びS183の処理を行う必要はない。
【0049】
CPU11はPCIDに対応するレコードを利用テーブル153から削除する(ステップS184)。CPU11は待機テーブル155から待機中のパーソナルコンピュータ2に係るPCIDを読み出す(ステップS185)。CPU11は読み出したPCID宛へ、許諾プログラム151Pの実行が可能であることを示す案内情報を送信する(ステップS186)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、案内情報を受信する(ステップS187)。CPU21は案内情報を表示部24に表示する(ステップS188)。これにより、許諾プログラム151Pに関連するファイルの開閉またはファイルの種類に応じて、許諾プログラム151Pの終了を促進することが可能となる。
【0050】
実施の形態2
実施の形態2は一定時間経過後に許諾プログラム151Pを終了する形態に関する。図19は実施の形態2に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。時間テーブル156が新たに設けられている。図20は時間テーブル156のレコードレイアウトを示す説明図である。時間テーブル156は第1時間フィールド、第2時間フィールド及び第3時間フィールドを含む。第1時間フィールドには10分、第2時間フィールドには20分、第3時間フィールドには30分と記憶されている。時間テーブル156の記憶内容はオペレータが入力部13または外部の図示しないコンピュータから適宜値を変更することが可能である。
【0051】
CPU11は通知情報送信後、利用状態「未オープン」のパーソナルコンピュータ2の入力部23から第1時間(本例では10分)以上操作信号を受け付けていない場合、実行中の許諾プログラム151Pを強制的に終了する。CPU11は通知情報送信後、利用状態「閲覧」のパーソナルコンピュータ2の入力部23から第2時間(本例では20分)以上操作信号を受け付けていない場合、実行中の許諾プログラム151Pを強制的に終了する。同様に、CPU11は通知情報送信後、利用状態「編集」のパーソナルコンピュータ2の入力部23から第2時間(本例では30分)以上操作信号を受け付けていない場合、実行中の許諾プログラム151Pを強制的に終了する。なお、本実施形態で述べた数値は一例でありこれに限るものではない。また、第1時間、第2時間、第3時間の順で、時間を長くする例を挙げて説明するがこれに限るものではない。全て同じ時間としても良い。また第2時間と第3時間とを等しい時間とし、第1時間を第2時間及び第3時間よりも短くしても良い。
【0052】
図21乃至図24は終了処理の手順を示すフローチャートである。CPU11は実施の形態1で述べた通知情報の出力は利用状態「未オープン」のPCID宛であるか否かを判断する(ステップS211)。CPU11は利用状態「未オープン」のPCID宛であると判断した場合(ステップS211でYES)、時間テーブル156から第1時間を読み出す(ステップS212)。CPU11は通知情報を出力したPCIDに対応するパーソナルコンピュータ2の入力部23から操作信号を受け付けたか否かを判断する(ステップS213)。CPU11は操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS213でYES)、処理を終了する。
【0053】
CPU11は操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS213でNO)、待機テーブル155に待機IDが記憶されているか否かを判断する(ステップS214)。待機IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS214でNO)、もはや終了の必要はないので処理を終了する。CPU11は待機IDが記憶されていると判断した場合(ステップS214でYES)、第1時間以上経過したか否かを判断する(ステップS215)。CPU11は第1時間以上経過していないと判断した場合(ステップS215でNO)、ステップS213へ移行し、以上の処理を繰り返す。
【0054】
CPU11は第1時間を経過したと判断した場合(ステップS215でYES)、記憶部15から終了警告情報を読み出す(ステップS216)。この終了警告情報は例えば、「まもなく許諾プログラムを終了します。」等のテキスト文、または音声データである。その他、パーソナルコンピュータ2の図示しない振動モータを動作させる信号等であっても良い。本実施形態ではテキスト文を、表示部24に表示する形態を一例として説明する。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了警告情報を出力する(ステップS217)。
【0055】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了警告情報を受信する(ステップS218)。CPU21は終了警告情報を表示部24へ表示する(ステップS219)。サーバコンピュータ1のCPU11はさらに記憶部15から読み出した一定時間、操作信号をパーソナルコンピュータ2の入力部23から受け付けたか否かを判断する(ステップS221)。この一定時間は例えば1分とすればよい。CPU11は一定時間に操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS221でNO)、処理を終了する。一方、一定時間、操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS221でYES)、CPU11は終了命令を出力し、許諾プログラム151Pを終了する(ステップS222)。
【0056】
CPU11は記憶部15から終了情報を読み出す(ステップS223)。この終了情報は例えば、「一定時間操作がなかったため許諾プログラムを終了しました。」等のテキスト文、または音声データである。その他、パーソナルコンピュータ2の図示しない振動モータを動作させる信号等であっても良い。本実施形態ではテキスト文を、表示部24に表示する形態を一例として説明する。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了情報を出力する(ステップS224)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了情報を受信する(ステップS225)。CPU21は終了情報を表示部24へ表示する(ステップS226)。なお、許諾プログラム151Pを終了した以降の処理は、ステップS182〜S188で述べたとおりであるので、説明を省略する。また本実施形態では終了警告情報または終了情報を終了命令として未然に出力する例を挙げたが、これらの処理は省略しても良い。
【0057】
CPU11は利用状態「未オープン」のPCID宛でないと判断した場合(ステップS211でNO)、ステップS227へ移行する。CPU11は通知情報の出力は、利用状態「閲覧」のPCID宛であるか否かを判断する(ステップS227)。CPU11は利用状態「閲覧」のPCID宛であると判断した場合(ステップS227でYES)、時間テーブル156から第2時間を読み出す(ステップS228)。CPU11は通知情報を出力したPCIDに対応するパーソナルコンピュータ2の入力部23から操作信号を受け付けたか否かを判断する(ステップS229)。CPU11は操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS229でYES)、処理を終了する。
【0058】
CPU11は操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS229でNO)、待機テーブル155に待機IDが記憶されているか否かを判断する(ステップS231)。CPU11は待機IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS231でNO)、もはや終了の必要はないので処理を終了する。CPU11は待機IDが記憶されていると判断した場合(ステップS231でYES)、第2時間以上経過したか否かを判断する(ステップS232)。CPU11は第2時間以上経過していないと判断した場合(ステップS232でNO)、ステップS229へ移行し、以上の処理を繰り返す。
【0059】
CPU11は第2時間以上経過したと判断した場合(ステップS232でYES)、記憶部15から終了警告情報を読み出す(ステップS233)。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了警告情報を出力する(ステップS234)。
【0060】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了警告情報を受信する(ステップS235)。CPU21は終了警告情報を表示部24へ表示する(ステップS236)。サーバコンピュータ1のCPU11はさらに記憶部15から読み出した一定時間、操作信号をパーソナルコンピュータ2の入力部23から受け付けたか否かを判断する(ステップS237)。CPU11は一定時間に操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS237でNO)、処理を終了する。一方、一定時間、操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS237でYES)、CPU11は終了命令を出力し、許諾プログラム151Pを終了する(ステップS238)。
【0061】
CPU11は記憶部15から終了情報を読み出す(ステップS239)。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了情報を出力する(ステップS240)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了情報を受信する(ステップS241)。CPU21は終了情報を表示部24へ表示する(ステップS242)。
【0062】
CPU11は通知情報の出力は、利用状態「閲覧」のPCID宛でないと判断した場合(ステップS227でNO)、ステップS243へ移行する。CPU11は時間テーブル156から第3時間を読み出す(ステップS243)。CPU11は通知情報を出力したPCIDに対応するパーソナルコンピュータ2の入力部23から操作信号を受け付けたか否かを判断する(ステップS244)。CPU11は操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS244でYES)、処理を終了する。
【0063】
CPU11は操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS244でNO)、待機テーブル155に待機IDが記憶されているか否かを判断する(ステップS245)。CPU11は待機IDが記憶されていないと判断した場合(ステップS245でNO)、もはや終了の必要はないので処理を終了する。CPU11は待機IDが記憶されていると判断した場合(ステップS245でYES)、第3時間以上経過したか否かを判断する(ステップS246)。CPU11は第3時間以上経過していないと判断した場合(ステップS246でNO)、ステップS244へ移行し、以上の処理を繰り返す。
【0064】
CPU11は第3時間を経過したと判断した場合(ステップS246でYES)、記憶部15から終了警告情報を読み出す(ステップS247)。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了警告情報を出力する(ステップS248)。
【0065】
パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了警告情報を受信する(ステップS249)。CPU21は終了警告情報を表示部24へ表示する(ステップS2410)。サーバコンピュータ1のCPU11はさらに記憶部15から読み出した一定時間、操作信号をパーソナルコンピュータ2の入力部23から受け付けたか否かを判断する(ステップS2411)。CPU11は一定時間に操作信号を受け付けたと判断した場合(ステップS2411でNO)、処理を終了する。一方、一定時間、操作信号を受け付けていないと判断した場合(ステップS2411でYES)、CPU11は終了命令を出力し、許諾プログラム151Pを終了する(ステップS2412)。この際CPU11は編集状態にあるファイルの編集内容をユーザデータファイル151に保存した上で、許諾プログラム151Pを終了しても良い。
【0066】
CPU11は記憶部15から終了情報を読み出す(ステップS2413)。CPU11はPCID宛のパーソナルコンピュータ2へ終了情報を出力する(ステップS2414)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、終了情報を受信する(ステップS2415)。CPU21は終了情報を表示部24へ表示する(ステップS2416)。これにより、許諾プログラム151Pに関連するファイルの開閉またはファイルの種類に応じて、許諾プログラム151Pを終了することが可能となる。
【0067】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0068】
実施の形態3
実施の形態3は段階的に通知情報を出力する形態に関する。図25乃至図27は通知情報出力処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態1のステップS125と同様に、CPU11は利用状態「未オープン」のPCID宛へ、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を出力する(ステップS251)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を受信する(ステップS252)。CPU21は、利用状態「未オープン」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS253)。
【0069】
CPU11は利用テーブル153から許諾ID数を読み出し、許諾IDの総数を計数する(ステップS254)。CPU11は許諾数ファイル152から許諾数を読み出す(ステップS255)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達しているか否かを判断する(ステップS256)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していないと判断した場合(ステップS256でNO)、もはやファイルを閲覧または編集しているユーザには通知が不要であるので処理を終了する。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していると判断した場合(ステップS256でYES)、ステップS257へ移行する。
【0070】
次いでCPU11は未だソフトウェアの実行要求を受け付けているか、すなわち待機状態にあるユーザが存在するか否かを判断する。具体的には、CPU11は待機ファイル155を参照し、待機IDが存在するか否かを判断する(ステップS257)。CPU11は待機IDが存在しないと判断した場合(ステップS257でNO)、待機ユーザは存在せず、もはやファイルを閲覧または編集しているユーザには通知が不要であるので処理を終了する。一方、CPU11は待機IDが存在していると判断した場合(ステップS257でYES)、ステップS258へ移行する。
【0071】
CPU11は利用状態「閲覧」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS258)。CPU11は利用状態「閲覧」のPCID宛へ、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を出力する(ステップS259)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を受信する(ステップS261)。CPU21は、利用状態「閲覧」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS262)。
【0072】
CPU11は利用テーブル153から許諾ID数を読み出し、許諾IDの総数を計数する(ステップS263)。CPU11は許諾数ファイル152から許諾数を読み出す(ステップS264)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達しているか否かを判断する(ステップS265)。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していないと判断した場合(ステップS265でNO)、多数のユーザがログアウトし、もはやファイルを編集しているユーザには通知が不要であるので処理を終了する。CPU11は許諾IDの総数が、許諾数に達していると判断した場合(ステップS265でYES)、ステップS266へ移行する。
【0073】
CPU11は待機ファイル155を参照し、待機IDが存在するか否かを判断する(ステップS266)。CPU11は待機IDが存在しないと判断した場合(ステップS266でNO)、待機ユーザは存在せず、もはやファイルを編集しているユーザには通知が不要であるので処理を終了する。一方、CPU11は待機IDが存在していると判断した場合(ステップS266でYES)、ステップS267へ移行する。
【0074】
CPU11は利用状態「編集」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS267)。CPU11は利用状態「編集」のPCID宛へ、利用状態「編集」に対応する通知情報を出力する(ステップS268)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「編集」に対応する通知情報を受信する(ステップS269)。CPU21は、利用状態「編集」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS271)。これにより、多くのログアウトが見込まれる利用状態「未オープン」のユーザに対し、先に通知情報が出力される。当該通知情報の出力によっても待機しているユーザが存在する場合に、利用状態「閲覧」、または「編集」のユーザに通知情報が出力される。よって、利用状態「閲覧」または「編集」にあるユーザの許諾プログラム151Pの使用の妨げを防止することが可能となる。なお、本実施形態で述べたステップS263〜S266の処理を実行しなくとも良い。この場合、利用状態「閲覧」及び利用状態「編集」に係るパーソナルコンピュータ2へ同じタイミングで通知情報が送信される。
【0075】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0076】
実施の形態4
実施の形態4は待機ID数に応じて通知情報の内容を変更する形態に関する。図28は実施の形態4に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。新たに待機レベルテーブル157が設けられている。図29は待機レベルテーブル157のレコードレイアウトを示す説明図である。待機レベルテーブル157は閾値フィールド、及び、利用状態別の通知情報フィールドを含む。閾値フィールドには、待機ID数と比較する際に用いる数字が記憶されている。例えば第1閾値は5、第2閾値は10等と記憶されている。これらの数値は一例であり、オペレータが適宜の値を入力部13または他の図示しないコンピュータから入力し、待機レベルテーブル157に記憶しておけばよい。
【0077】
通知情報フィールドには、利用状態及び閾値毎に通知情報の種類が記憶されている。例えば、許諾プログラム151Pの実行要求数が、第1の閾値未満の場合、すなわち、待機テーブル155に記憶した待機ID数が第1の閾値未満の場合、上述の実施形態で述べたとおり通知情報を出力する。具体的には、CPU11は待機レベルテーブル157を参照し、利用状態「未オープン」のパーソナルコンピュータ2には、「未オープン」に対応する通知情報を出力する。同様にCPU11は、利用状態「閲覧」のパーソナルコンピュータ2には、「閲覧」に対応する通知情報を出力し、利用状態「編集」のパーソナルコンピュータ2には、「編集」に対応する通知情報を出力する。
【0078】
CPU11は待機ID数が、第1の閾値以上の場合、待機レベルテーブル157の第1の閾値に対応するレコードを用いて処理を行う。具体的には、CPU11は利用状態「未オープン」のパーソナルコンピュータ2には、「未オープン」に対応する通知情報を出力する。同様にCPU11は、利用状態「閲覧」のパーソナルコンピュータ2には、「閲覧」に対応する通知情報を出力し、利用状態「編集」のパーソナルコンピュータ2にも、「閲覧」に対応する通知情報を出力する。CPU11は待機ID数が、第2の閾値以上の場合、待機レベルテーブル157の第2の閾値に対応するレコードを用いて処理を行う。具体的には、CPU11は利用状態「未オープン」のパーソナルコンピュータ2には、「未オープン」に対応する通知情報を出力する。同様にCPU11は、利用状態「閲覧」のパーソナルコンピュータ2にも、「未オープン」に対応する通知情報を出力し、利用状態「編集」のパーソナルコンピュータ2にも、「未オープン」に対応する通知情報を出力する。なお、本実施形態で示した待機レベルテーブル157の例は一例であり、これに限るものではない。第1の閾値を超えた時点で全ての利用状態に係るパーソナルコンピュータ2へ「未オープン」に対応する通知情報を出力しても良い。
【0079】
図30及び図31は通知情報の表示処理手順を示すフローチャートである。CPU11は待機テーブル155を参照し、待機ID数を読み出す(ステップS301)。CPU11は待機レベルテーブル157を参照し、待機ID数が第1閾値未満であるか否かを判断する(ステップS302)。CPU11は第1閾値未満であると判断した場合(ステップS302でYES)、利用状態「未オープン」のPCID宛へ利用状態「未オープン」に対応する通知情報を出力する(ステップS303)。CPU11は、利用状態「閲覧」のPCID宛へ利用状態「閲覧」に対応する通知情報を出力する(ステップS304)。CPU11は、利用状態「編集」のPCID宛へ利用状態「編集」に対応する通知情報を出力する(ステップS305)。
【0080】
各パーソナルコンピュータ2のCPU21は、各通知情報を受信する(ステップS306)。CPU21は表示部24に通知情報を表示する(ステップS307)。CPU11は待機ID数が第1閾値未満でないと判断した場合(ステップS302でNO)、待機ID数が第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS308)。CPU11は待機ID数が第2閾値以上であると判断した場合(ステップS308でYES)、待機レベルテーブル157を参照し通知情報の種類を読み出す(ステップS309)。具体的には、待機レベルテーブル157の第2閾値のレコードを読み出す。CPU11は、利用状態「未オープン」、「閲覧」、「編集」全てのPCID宛へ利用状態「未オープン」に対応する通知情報を出力する(ステップS311)。
【0081】
各パーソナルコンピュータ2のCPU21は、各通知情報を受信する(ステップS312)。CPU21は表示部24に通知情報を表示する(ステップS313)。CPU21は待機ID数が第2閾値以上でないと判断した場合(ステップS308でNO)、ステップS314へ移行する。CPU11は待機レベルテーブル157を参照し通知情報の種類を読み出す(ステップS314)。具体的には、待機レベルテーブル157の第1閾値のレコードを読み出す。CPU11は、利用状態「未オープン」のPCID宛へ利用状態「未オープン」に対応する通知情報を出力する(ステップS315)。CPU11は、利用状態「閲覧」及び「編集」のPCID宛へ利用状態「閲覧」に対応する通知情報を出力する(ステップS316)。
【0082】
各パーソナルコンピュータ2のCPU21は、各通知情報を受信する(ステップS317)。CPU21は表示部24に通知情報を表示する(ステップS318)。これにより、待機人数に応じて、通知情報の表示が変更されることから、実情に応じて許諾プログラム151Pの複数人間での利用をより促進することが可能となる。
【0083】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0084】
実施の形態5
実施の形態5は許諾プログラム151Pに関連するデータに対し変換処理を実行している際の処理形態に関する。CPU11は利用状態が「編集」の際に、データに対する変換処理を実行する場合がある。例えば、許諾プログラム151Pの基本画面から選択されたファイルに係る3次元のCADデータを、許諾プログラム151P上で異なるフォーマットへ変換する場合である。
【0085】
図32は実施の形態5に係る利用テーブル153のレコードレイアウトを示す説明図である。パーソナルコンピュータ2からデータに対する変換処理命令が出力された場合、CPU11は、利用状態を「変換」とする。図32の例ではPCIDが「P04」の利用状態が「変換」と記憶されている。CPU11は変換処理終了後、利用状態「変換」を「編集」へと戻す。
【0086】
図33は実施の形態5に係るファイルテーブル154のレコードレイアウトを示す説明図である。CPU11は利用状態「編集」にあるファイルに係るデータに対し、変換処理命令を受け付けた場合、利用状態を「変換」とし、ファイルテーブル154に記憶する。図33の例では、利用状態「編集」であったファイル名「OOCAD」は利用状態「変換」と記憶されている。CPU11は複数のファイルが存在し、少なくとも一つ利用状態「変換」が存在する場合、利用テーブル153に、許諾IDに対応付けて、利用状態「変換」を記憶する。CPU11は変換を終えた後、ファイルテーブル154の利用状態を再び「編集」と記憶する。CPU11は利用状態「変換」にあるパーソナルコンピュータ2には利用状態「未オープン」、「閲覧」、「編集」とは異なった形態で通知情報を出力する。例えば、許諾プログラム151Pのウィンドウに待機ユーザが存在することを示すアイコンを表示するようにしても良い。なお、利用状態「編集」または「閲覧」と同一の形態で通知情報を出力しても良い。
【0087】
図34は変換処理命令を受け付けた際の処理手順を示すフローチャートである。ユーザは編集のファイルにて、データの変換を行う場合、入力部23から変換処理の命令を入力する。CPU21は入力部23から受け付けた変換処理命令を、通信部26を介して、サーバコンピュータ1へ出力する(ステップS341)。サーバコンピュータ1のCPU11は、通信部16を介して、変換処理命令を受信する(ステップS342)。CPU11は変換処理を実行する(ステップS343)。
【0088】
CPU11は、許諾ID及びファイル名を参照し、ファイルテーブル154の利用状態を「変換」と記憶する(ステップS344)。CPU11は、許諾IDを参照し、利用テーブル153の利用状態を「変換」と記憶する(ステップS345)。CPU11は変換処理を終了したか否かを判断する(ステップS346)。CPU11は、3次元データの処理に時間を要し、未だ変換処理を終了していないと判断した場合(ステップS346でNO)、変換処理が終了するまで待機する。CPU11は変換処理を終了した場合(ステップS346でYES)、変換結果をパーソナルコンピュータ2へ出力すると共に、ステップS347へ移行する。CPU11は、許諾ID及びファイル名を参照し、ファイルテーブル154の利用状態を「編集」と記憶する(ステップS347)。CPU11は、許諾IDを参照し、利用テーブル153の利用状態を「編集」と記憶する(ステップS348)。
【0089】
図35は通知情報の表示処理手順を示すフローチャートである。ステップS87において許諾ID総数が許諾数に達していると判断した場合、現在ログイン中のユーザの許諾プログラム151Pの使用終了を促進すべく、以下の処理を図12で述べた処理と並行して実行する。CPU11は、利用テーブル153を参照し、利用状態「変換」のPCIDを抽出する(ステップS351)。
【0090】
CPU11は利用状態「変換」に対応する通知情報を、記憶部15から読み出す(ステップS352)。CPU11は利用状態「変換」のPCID宛へ、利用状態「変換」に対応する通知情報を出力する(ステップS353)。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、利用状態「変換」に対応する通知情報を受信する(ステップS354)。CPU21は、利用状態「変換」に対応する通知情報を表示部24に表示する(ステップS355)。
【0091】
図36は通知情報の表示イメージを示す説明図である。利用状態「変換」の際の通知情報は、例えば図36のように表示しても良い。パーソナルコンピュータ2のCPU21は、許諾プログラム151Pのいずれかのウィンドウに待機ユーザが存在することを示すアイコン361を通知情報として表示する。なお、CPU21は、「待ちユーザあり。」等のテキスト文を通知情報として、表示しても良い。その他、CPU21は通知情報をポップアップ表示しても良い。これにより、変換処理に長時間を要している場合にも、作業を害することなく、使用状態に即した形態で情報の通知が可能となる。
【0092】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0093】
実施の形態6
図37は実施の形態6に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ等の読み取り部10AにCD-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクまたはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをサーバコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0094】
図37に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
【0095】
図38は、サーバコンピュータ1の機能ブロック図である。サーバコンピュータ1のCPU11は、制御プログラム15Pを実行することにより、以下のように機能する。第1抽出部f1は、記憶部15に記憶した許諾数内で実行が許可された許諾プログラム151Pを実行するとともに、該許諾プログラム151Pによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を抽出する。第2抽出部f2は、前記許諾プログラム151Pを実行するとともに、該許諾プログラム151Pによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を抽出する。第1出力部f3は、許諾数に達した後に他のコンピュータから許諾プログラム151Pの実行要求を受け付けた場合に、第1抽出部f1により抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、第1情報を出力する。第2出力部f4は、許諾数に達した後に許諾プログラム151Pの実行要求を受け付けた場合に、前記第2抽出部f2により抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する。
【0096】
図39は、サーバコンピュータ1の機能ブロック図である。サーバコンピュータ1のCPU11は、制御プログラム15Pを実行することにより、以下のように機能する。制御部f11は、第一の端末装置および第二の端末装置に、同時に実行される許諾数が設定された許諾プログラム151Pの実行を許可する。記憶部f12は前記許諾プログラム151Pを実行するとともに、該許諾プログラム151Pによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報と、該許諾プログラム151Pを実行するとともに、該許諾プログラム151Pによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を記憶する。抽出部f13は、前記記憶部f12から前記第1状態に係る識別情報および前記第2状態に係る識別情報を抽出する。第1出力部f14は、前記許諾数に達した後に許諾プログラム151Pの実行要求を第三の端末装置から受け付けた場合に、前記第1状態に係る識別情報に対応する前記第一の端末装置へ、第1情報を出力する。第2出力部f15は、前記許諾数に達した後に許諾プログラム151Pの実行要求を受け付けた場合に、前記第2状態に係る識別情報に対応する前記第二の端末装置へ、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する。
【0097】
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1乃至5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0098】
以上の実施の形態1乃至6を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0099】
(付記1)
情報を処理するコンピュータに用いられるプログラムにおいて、
コンピュータに、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を制御部により抽出し、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第1情報を出力し、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する
処理を実行させるプログラム。
【0100】
(付記2)
第1状態に係る識別情報を抽出する処理において、編集可能なファイルを開いている編集状態に係る識別情報と、編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報とを前記制御部により抽出し、
前記制御部により抽出した編集状態に係る識別情報と前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報とで異なる形態にて前記第1情報を出力する
付記1に記載のプログラム。
【0101】
(付記3)
前記第2状態に係る識別情報を参照して第2情報を出力した後に、前記制御部により前記第2状態に係る識別情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断し、
所定時間内に操作情報を受け付けていないと判断した場合に、前記識別情報を参照し、前記制御部によりソフトウェアの終了命令を出力する
付記1または付記2に記載のプログラム。
【0102】
(付記4)
前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報を参照して第1情報を出力した後に、前記制御部により前記第1状態に係る識別情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断し、
前記所定時間よりも長い第1所定時間内に操作情報を受け付けていないと判断した場合に、前記識別情報を参照し、前記制御部によりソフトウェアの終了命令を出力する
付記3に記載のプログラム。
【0103】
(付記5)
前記編集状態に係る識別情報を参照して第1情報を出力した後に、前記制御部により前記編集状態に係る識別情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断し、
前記第1所定時間よりも長い第2所定時間内に操作情報を受け付けていないと判断した場合に、前記識別情報を参照し、前記制御部によりソフトウェアの終了命令を出力する
付記4に記載のプログラム。
【0104】
(付記6)
前記第1情報を出力する場合、
前記第2情報を出力した後に、許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けているか否かを判断し、
前記許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けていると判断した場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により前記第1情報を出力する
付記1または2に記載のプログラム。
【0105】
(付記7)
前記第1情報を出力する場合、
前記第2情報を出力した後に、許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けているか否かを判断し、
前記許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けていると判断した場合に、抽出した編集可能ではないファイルを開いている場合の前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により前記第1情報を出力し、
該第1情報を出力した後に、許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けているか否かを判断し、
前記許諾数に達し、かつ、ソフトウェアの実行要求を受け付けていると判断した場合に、抽出した編集状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により前記第1情報を出力する
付記2に記載のプログラム。
【0106】
(付記8)
第2情報を出力する場合、抽出した第2状態に係る識別情報に対応する他のコンピュータへ、許諾状況に関する第2情報を出力する
付記1または2に記載のプログラム。
【0107】
(付記9)
第2情報を出力する場合、抽出した第2状態に係る識別情報に対応する他のコンピュータへ、許諾状況に関する第2情報を出力し、
第1情報を出力する場合、抽出した編集状態に係る識別情報に対応する他のコンピュータと前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報に対応する他のコンピュータとへ異なる形態にて、許諾状況に関する第1情報を出力する
付記2に記載のプログラム。
【0108】
(付記10)
ソフトウェアの実行要求数を計数し、
計数した値が、記憶部に記憶した閾値を超える場合に、抽出した編集状態に係る識別情報と前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報とを参照し、前記制御部により同一形態にて前記第1情報を出力する
付記2に記載のプログラム。
【0109】
(付記11)
前記ソフトウェアを実行し、かつ該ソフトウェアに関連するデータに対し変換処理を行っている第3状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第3状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により許諾状況に関する第3情報を第1情報とは異なる形態にて出力する
付記1に記載のプログラム。
【0110】
(付記12)
情報を処理するコンピュータにおいて、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を抽出する第1抽出部と、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を抽出する第2抽出部と、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第1抽出部により抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、第1情報を出力する第1出力部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第2抽出部により抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する第2出力部と
を備えるコンピュータ。
【0111】
(付記13)
制御部を有するコンピュータにより情報を処理する情報処理方法において、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を制御部により抽出し、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第1情報を出力し、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する
情報処理方法。
【0112】
(付記14)
中央装置及び複数の端末装置が通信網を介して接続された通信システムにおいて、
前記中央装置は、
第一の端末装置および第二の端末装置に、同時に実行される許諾数が設定されたソフトウェアの実行を許可する制御部と、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報と、該ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記第1状態に係る識別情報および前記第2状態に係る識別情報を抽出する抽出部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を第三の端末装置から受け付けた場合に、前記第1状態に係る識別情報に対応する前記第一の端末装置へ、第1情報を出力する第1出力部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第2状態に係る識別情報に対応する前記第二の端末装置へ、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する第2出力部と
を有することを特徴とする通信システム。
【0113】
(付記15)
前記記憶部は、
ソフトウェアを利用する端末装置またはユーザを特定するための識別情報と、第1状態または第2状態とを対応付けて記憶する
付記14に記載の通信システム。
【符号の説明】
【0114】
1 サーバコンピュータ
1A 可搬型記録媒体
1B 半導体メモリ
11 CPU
12 RAM
13 入力部
14 表示部
15 記憶部
15P 制御プログラム
16 通信部
18 時計部
2、2A〜2E パーソナルコンピュータ
21 CPU
22 RAM
23 入力部
24 表示部
25 記憶部
26 通信部
28 時計部
151 ユーザデータファイル
151P 許諾プログラム
152 許諾数ファイル
153 利用テーブル
154 ファイルテーブル
155 待機テーブル
156 時間テーブル
157 待機レベルテーブル
N 通信網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を処理するコンピュータに用いられるプログラムにおいて、
コンピュータに、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を制御部により抽出し、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第1情報を出力し、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する
処理を実行させるプログラム。
【請求項2】
第1状態に係る識別情報を抽出する処理において、編集可能なファイルを開いている編集状態に係る識別情報と、編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報とを前記制御部により抽出し、
前記制御部により抽出した編集状態に係る識別情報と前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報とで異なる形態にて前記第1情報を出力する
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第2状態に係る識別情報を参照して第2情報を出力した後に、前記制御部により前記第2状態に係る識別情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断し、
所定時間内に操作情報を受け付けていないと判断した場合に、前記識別情報を参照し、前記制御部によりソフトウェアの終了命令を出力する
請求項1または請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記編集可能ではないファイルを開いている場合の第1状態に係る識別情報を参照して第1情報を出力した後に、前記制御部により前記第1状態に係る識別情報に対応する操作情報を受け付けたか否かを判断し、
前記所定時間よりも長い第1所定時間内に操作情報を受け付けていないと判断した場合に、前記識別情報を参照し、前記制御部によりソフトウェアの終了命令を出力する
請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
情報を処理するコンピュータにおいて、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を抽出する第1抽出部と、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を抽出する第2抽出部と、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第1抽出部により抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、第1情報を出力する第1出力部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第2抽出部により抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する第2出力部と
を備えるコンピュータ。
【請求項6】
制御部を有するコンピュータにより情報を処理する情報処理方法において、
記憶部に記憶した許諾数内で実行が許可されたソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報を制御部により抽出し、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を前記制御部により抽出し、
前記許諾数に達した後に他のコンピュータからソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第1状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第1情報を出力し、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、抽出した前記第2状態に係る識別情報を参照し、前記制御部により第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する
情報処理方法。
【請求項7】
中央装置及び複数の端末装置が通信網を介して接続された通信システムにおいて、
前記中央装置は、
第一の端末装置および第二の端末装置に、同時に実行される許諾数が設定されたソフトウェアの実行を許可する制御部と、
前記ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いた第1状態に係る識別情報と、該ソフトウェアを実行するとともに、該ソフトウェアによりファイルを開いていない第2状態に係る識別情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記第1状態に係る識別情報および前記第2状態に係る識別情報を抽出する抽出部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を第三の端末装置から受け付けた場合に、前記第1状態に係る識別情報に対応する前記第一の端末装置へ、第1情報を出力する第1出力部と、
前記許諾数に達した後にソフトウェアの実行要求を受け付けた場合に、前記第2状態に係る識別情報に対応する前記第二の端末装置へ、第2情報を前記第1情報とは異なる形態で出力する第2出力部と
を有することを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【公開番号】特開2012−118744(P2012−118744A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−267591(P2010−267591)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】