プロジェクト作業品質評価方法およびシステム
【課題】 プロジェクトの開発工程で開始から終了までの開発作業が漏れなく実行されていることを評価する際に人に依存せずにバラツキが出ない評価にする。
【解決手段】 予め品質評価に必要な開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報を登録しておく。評価対象となるプロジェクト基礎情報を登録し、各開発工程で正しい作業項目を実施しているかを作業項目毎に画面で入力し、入力結果を予め記憶装置に用意している基礎データと比較し、作業項目(作業プロセス)毎の評価結果とプロジェクト全体の作業品質評価結果を算出し、記憶装置に評価結果を登録し、評価結果を画面表示する。また、プロジェクト名を画面から入力し、過去に評価したプロジェクトの評価結果と発生した問題内容を画面表示する。
【解決手段】 予め品質評価に必要な開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報を登録しておく。評価対象となるプロジェクト基礎情報を登録し、各開発工程で正しい作業項目を実施しているかを作業項目毎に画面で入力し、入力結果を予め記憶装置に用意している基礎データと比較し、作業項目(作業プロセス)毎の評価結果とプロジェクト全体の作業品質評価結果を算出し、記憶装置に評価結果を登録し、評価結果を画面表示する。また、プロジェクト名を画面から入力し、過去に評価したプロジェクトの評価結果と発生した問題内容を画面表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開発工程における作業項目(作業プロセス)を、予め登録しておいた開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報との比較により、人に依存せずにバラツキのないプロジェクト作業品質の評価結果が得られるようにする方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ソフトウェアの開発作業において、予め決められた作業項目(作業プロセス)に従って成果物を作成していることを評価することは、成果物の品質を高めることにとても重要な役割があることがわかってきている。その理由は、正しい作業項目(作業プロセス)に従って成果物を作成していれば、品質の良い成果物ができるという考えに基づく。
具体的には、予め決められた作業項目(作業プロセス)を守って開発していることを第三者が評価し問題点を是正できれば、早期に成果物の問題点に結びつく課題を解決できるためである。
【0003】
品質評価に関する公知技術文献は従来から存在しており、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4がある。しかし、これらはドキュメント品質、プログラム品質、システム全体品質といった成果物に対する品質評価であり、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)に対する作業品質評価は従来の品質評価にはない着眼点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−181952号公報
【特許文献2】特開2002−41332号公報
【特許文献3】特開2003−58372号公報
【特許文献4】特開2010−72817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ソフトウェア開発を行う上で、各プロジェクトで定めている作業項目(作業プロセス)が、プロジェクト独自に決められていることもあり、本来実施しなければならない作業項目(作業プロセス)が守られていないことがある。
【0006】
そのため、開発を行う部隊とは別の部隊を設置するなど、プロジェクトを監査する立場から作業項目(作業プロセス)の評価を行い、問題のある作業項目(作業プロセス)の摘出と問題点の解決が必要となる。
【0007】
しかし、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)を評価する立場の人は、実施する人の経験やスキルによって、作業結果に差が出てくる点が解決しなければならない課題である。また、評価する際にも経験によって評価結果に差が出てくる問題もある。
【0008】
本発明の目的は、プロジェクト全体の作業品質評価結果を算出する際に、評価する人の経験やスキルによって評価結果に差がでないように、画面から入力した評価対象プロジェクトの作業項目(作業プロセス)毎の評価結果と予め登録しておいた開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報との比較により、人に依存せずにバラツキのない評価結果を得ることができるプロジェクトの作業品質評価方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る方法は、データ入力部、画面表示部、データ処理部、記憶部とから成るシステムにより、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価方法であって、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて発生した問題点を前記データ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して前記画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3のステップと、
前記データ処理部が、前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4のステップとを備えることを特徴とする。
また、過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする。
また、前記データ処理部が、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容を参照するステップをさらに備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るシステムは、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価システムであって、
対象プロジェクトについて発生した問題点をデータ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1の手段と、
対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2の手段と、
対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3の手段と、
前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4の手段とを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価システム。
また、過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照する第5の手段をさらに備えることを特徴とする。
また、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容を参照する第6の手段をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のプロジェクト作業品質評価方法によれば、次のような効果がある。
(1)プロジェクト全体の作業品質を評価する際に、比較する元となる作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを行い、作業品質を評価する都度、全ての作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定し直すことで、問題が多く発生している作業項目(作業プロセス)の重みを高くし、問題が多く発生しているプロジェクトについては評価結果を低くすることができる。
(2)同じ数の作業項目(作業プロセス)の問題が発生しているプロジェクトでも、重み付けの低い作業項目(作業プロセス)の問題が多いプロジェクトよりも、重み付けの高い作業項目(作業プロセス)の問題が多いプロジェクトの方が、プロジェクト全体の作業品質の評価が悪くなるといった、作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを反映したプロジェクトの評価を行うことができる。
(3)開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)について、評価する人の能力で評価結果が変化することなく、作業項目(作業プロセス)毎の作業品質評価とプロジェクトの全体作業品質評価結果を偏りなく評価することができる。
(4)プロジェクトの作業品質評価をする際に、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトが記憶装置に登録されていた場合、該当プロジェクトを同時に検索表示することで、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトで、どんな問題が発生したのか具体的な問題内容を参照することができる。
(5)評価したプロジェクトの品質評価結果を登録し、登録済評価結果を随時参照可能にすることで、以降のプロジェクトで必要な作業項目(作業プロセス)を事前に洗い出すことができる。
(6)評価したプロジェクトの品質評価結果を登録し、問題の発生した作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を随時参照可能にすることで、以降のプロジェクトで過去にどんな問題が発生したのか具体的な問題内容を事前に把握し、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の改善に役立てることができる。
(7)後々に、評価結果が悪かったプロジェクト全てに対して原因を調査しようとする際に、プロジェクト全体の作業品質を評価するたびに、全ての作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定し直した後で評価を行うことで、過去に重み付けの高い作業項目(作業プロセス)の問題が多かったために評価結果が悪かったプロジェクトについても、調査対象プロジェクトの1つとして洗い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すシステム構成図である。
【図2】プロジェク情報21の記憶装置のデータ構成図である。
【図3】作業項目情報31の記憶装置のデータ構成図である。
【図4】個別評価算出41の記憶装置のデータ構成図である。
【図5】全体評価算出51の記憶装置のデータ構成図である。
【図6】評価結果61の記憶装置のデータ構成図である。
【図7】問題内容71の記憶装置のデータ構成図である。
【図8】基礎情報登録部11のフローチャートである。
【図9】個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12のフローチャートである。
【図10】全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出するフローチャートである。
【図11】全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出するフローチャートである。
【図12】全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索するフローチャートである。
【図13】全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトの詳細な問題内容を見たい場合に検索するフローチャートである。
【図14】検索処理部14のフローチャートである。
【図15】プロジェクト基礎情報と問題内容を登録する画面表示例の説明図である。
【図16】評価対象プロジェクトの評価結果を入力する画面表示例の説明図である。
【図17】評価対象プロジェクトの評価結果を表示する画面表示例の説明図である。
【図18】過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを一覧表示する画面表示例の説明図である。
【図19】過去に評価したプロジェクトの評価結果を表示する画面表示例の説明図である。
【図20】過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示する画面表示例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用したプロジェクト作業品質評価方法の実施の形態について図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
本実施形態に示すシステムは、データ処理部1、プロジェクト基礎情報記憶部2、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4、作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7、画面表示部8、データ入力部9から構成されている。
データ処理部1は基礎情報登録部11、個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12、全体評価算出部・登録部13、検索処理部・問題参照部14から構成される。
【0014】
図2は、プロジェクト基礎情報記憶部2にあるプロジェクト情報21のデータ構成の例を示す図である。
プロジェクト情報21は、プロジェクト番号211、プロジェクト名212、顧客名213、開発規模214、開発言語215、業務内容216から構成される。
プロジェクト番号211は、個々のプロジェクトを一意に管理するための番号を登録する。なお、プロジェクト番号211は新規にプロジェクトが登録される度に順番に自動採番して登録されるものとする。
プロジェクト名212は、データ入力部9を使用して、プロジェクト名を画面から直接入力する。
顧客名213は、データ入力部9を使用して、顧客名を画面から直接入力する。
開発規模214は、データ入力部9を使用して、開発規模を画面から直接入力する。
開発言語215は、データ入力部9を使用して、開発言語を画面から直接入力する。
業務内容216は、データ入力部9を使用して、業務内容を画面から直接入力する。
【0015】
図3は、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3にある作業項目情報31のデータ構成の例を示す図である。
作業項目情報31は、設計(1)311、設計(2)312、設計(3)313、設計(4)314、製造(1)315、製造(2)316、試験(1)317、試験(2)318、試験(3)319、試験(4)320から構成される。
この作業項目情報31には、全てのプロセスについて、品質評価に必須のプロセスを列挙してある。
全てのデータは初めから標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31に格納されているものとする。但し、重み付けについては、プロジェクトの作業品質を評価する都度、設定し直すものとする。
【0016】
図4は、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4にある個別評価算出41のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す個別評価算出41は、
設計(1)評価ボックスにチェック有411、設計(1)評価ボックスにチェック無412、
設計(2)評価ボックスにチェック有413、設計(2)評価ボックスにチェック無414、
設計(3)評価ボックスにチェック有415、設計(3)評価ボックスにチェック無416、
設計(4)評価ボックスにチェック有417、設計(4)評価ボックスにチェック無418、
製造(1)評価ボックスにチェック有419、製造(1)評価ボックスにチェック無420、
製造(2)評価ボックスにチェック有421、製造(2)評価ボックスにチェック無422、
試験(1)評価ボックスにチェック有423、試験(1)評価ボックスにチェック無424、
試験(2)評価ボックスにチェック有425、試験(2)評価ボックスにチェック無426、
試験(3)評価ボックスにチェック有427、試験(3)評価ボックスにチェック無428、
試験(4)評価ボックスにチェック有429、試験(4)評価ボックスにチェック無430から構成される。全てのデータははじめから作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41に作業項目名毎に格納されているものとする。
【0017】
図5は、作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5にある全体評価算出51のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す全体評価算出51は、「◎作業プロセスに、問題ありません」511、「○作業プロセスは、ほぼ問題ありません」512、「△作業プロセスに、やや不安があります」513、「▲作業プロセスに、不安があります」514、「×作業プロセスに、問題があります」515から構成される。全てのデータははじめから作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51に作業プロセス結果毎に格納されているものとする。
【0018】
図6は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6にある評価結果61のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す評価結果61は、プロジェクト番号611、プロジェクト名612、全体評価結果613、評価コメント614、設計(1)615、設計(2)616、設計(3)617、設計(4)618、製造(1)619、製造(2)620、試験(1)621、試験(2)622、試験(3)623、試験(4)624から構成される。
プロジェクト番号611は、個々のプロジェクトを一意に管理するための番号を登録する。なお、プロジェクト番号は、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から評価対象プロジェクトのプロジェク番号を抽出し登録する。
プロジェクト名612は、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21にある評価対象プロジェクトのプロジェクト名と同じプロジェクト名をデータ処理部1から登録する。
全体評価結果613は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41に基づいて作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を算出し、算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果に基づいたプロジェクトの全体評価結果を算出し、図5の作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51に従った評価結果を登録する。
【0019】
評価コメント614は、全体評価結果613に結びついたコメントを、図の5作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51から検索し登録する。
設計(1)615は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411と設計(1)412に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(2)616は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(2)413と設計(2)414に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(3)617は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(3)415と設計(3)416に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(4)618は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(4)417と設計(4)418に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
製造(1)619は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の製造(1)419と製造(1)420に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
製造(2)620は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の製造(2)421と製造(2)422に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(1)621は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(1)423と試験(1)424に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(2)622は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(2)425と試験(2)426に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(3)623は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(3)427と試験(3)428に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(4)624は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(4)429と試験(4)430に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
【0020】
図7は、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7にある問題内容71のデータ構成の例を示す図であり、複数のプロジェクト番号毎に問題内容が登録されている。
例えば、プロジェクト番号:0001は、設計(1)の作業項目(作業プロセス)に対して、詳細設計書の構成管理ができていない711といった問題内容が登録されていることを意味する。
全てのデータは、データ入力部9を使用して、プロジェクト毎に問題点があった場合に、作業項目(作業プロセス)毎の問題内容を画面から直接入力する。
問題内容は、評価対象プロジェクトで複数の問題点があれば順番に登録していく。
この問題内容71は、過去から現在までの全てのプロジェクトで起こった問題点を列挙したものである。
以上で、本実施形態にかかる処理装置の構成、機能についての説明を終了し、以下、本実施形態にかかるプロジェクト作業品質評価方法の処理装置の動作について説明する。
【0021】
図8は、基礎情報登録部11の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名、顧客名、開発規模、開発言語、業務内容から成るプロジェクト基礎情報を入力し、問題の発生した作業項目(作業プロセス)がある場合には、問題の発生した作業項目(作業プロセス)、発生した問題点を入力する。問題が複数ある場合には、順番に登録していく(S801)。プロジェクト番号の登録エリアは、画面上に表示されるが、画面からの入力はできないものとし、データ登録時にプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から一番数字の大きいプロジェクト番号に1を足したプロジェクト番号を自動採番して登録されるものとする。
はじめてプロジェクト基礎情報を登録する場合はプロジェクト番号を0001で登録するものとする(S802)。
【0022】
図15は、プロジェクト基礎情報をデータ入力部9から登録し、画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト番号は登録時に自動採番されるため画面項目エリアは非活性にして入力不可とし、プロジェクト名、顧客名、開発規模、開発言語、業務内容、問題の発生した作業項目(作業プロセス)、発生した問題点の項目は画面項目エリアから直接入力して画面右下の登録ボタンを押下してプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21と作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71に登録する。
【0023】
図9は、個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名を入力する(S901)。
プロジェクト名を入力したら画面右下の更新ボタンを押下して、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から、入力したプロジェクト名と同じプロジェクト名に結びついたプロジェクト番号を検索し画面表示する(S902)。次にデータ入力部9から、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の評価結果を入力する(S903)。
具体的には、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31を画面表示部8に表示し、評価対象プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の評価結果を入力する。入力方法としては、画面上に作業項目情報31の作業項目(作業プロセス)毎に評価ボックスを用意し、問題がなければ評価ボックスにチェックを入れて、問題があれば評価ボックスはそのまま何もしないものとする。
評価ボックスのチェックが全て終わったら、画面右下の更新ボタンを押下し、画面上の作業項目情報31の作業項目(作業プロセス)毎の評価ボックスのチェック有無を確認する(S904)。
【0024】
確認方法としては、画面上の作業項目情報31に結びついた、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31の設計(1)311から試験(4)320までと、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411から試験(4)430までとの比較により、設計(1)311から試験(4)320までを順番に評価する。
具体的には、設計(1)を評価する場合、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411と設計(1)412を用いて、画面上に表示されている標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31の設計(1)311の評価ボックスのチェック有無を比較する。評価ボックスにチェックが入っている場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615を「○」で更新する(S905)。
【0025】
評価ボックスにチェックが入っていない場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615を「×」で更新する(S906)。
以降、設計(2)616、設計(3)617、設計(4)618、製造(1)619、製造(2)620、試験(1)621、試験(2)622、試験(3)623、試験(4)624まで、未更新の作業項目(作業プロセス)が無くなるまで評価を行う(S907)。
図16は、評価対象プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)の評価結果を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト名を入力してからプロジェクト情報を表示し、プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)結果を入力する。
【0026】
図10は、全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出する処理の概要を示すフローチャートである。
ここで示す処理は、図9の個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12のフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の基準に従い標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定する。
はじめに、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7にある問題内容71にある作業項目(作業プロセス)の問題点を全件検索する(S1001)。
次に、作業項目(作業プロセス)毎に問題数を集計する(S1002)。
集計したら、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを全てクリアする(S1003)。
問題点を全件検索した結果、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、1番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から3番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「3」で更新する(S1004)。
【0027】
次に、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、4番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から7番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「2」で更新する(S1005)。
最後に、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、8番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から問題点の一番少ない作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「1」で更新する(S1006)。
【0028】
図11は、全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出する処理の概要を示すフローチャートである。この処理は、図10の全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の基準に従いプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を算出する。
はじめに、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61にある設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、0%の場合は(S1101)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「◎」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「◎」511を用いて全体評価結果「◎」に該当するコメント(作業プロセスに、問題ありません)を評価コメント614に更新する(S1102)。
【0029】
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、0%より多くかつ25%以下の場合は(S1103)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「○」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「○」512を用いて全体評価結果「○」に該当するコメント(作業プロセスは、ほぼ問題ありません)を評価コメント614に更新する(S1104)。
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、25%より多くかつ70%以下の場合は(S1105)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「△」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「△」513を用いて全体評価結果「△」に該当するコメント(作業プロセスに、やや不安があります)を評価コメント614に更新する(S1106)。
【0030】
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、70%より多くかつ100%より少ない場合は(S1107)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「▲」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「▲」514を用いて全体評価結果「▲」に該当するコメント(作業プロセスに、不安があります)を評価コメント614に更新する(S1108)。
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、100%の場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「×」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「×」515を用いて全体評価結果「×」に該当するコメント(作業プロセスに、問題があります)を評価コメント614に更新する(S1109)。
【0031】
図17は、評価対象プロジェクトの全体評価結果を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)結果を全て入力してから更新すると、全体評価結果を算出し、評価結果をプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61に登録し、評価結果を画面に表示する。
【0032】
図12は、全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索する処理の概要を示すフローチャートである。この処理は図11の全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の手順に従い該当プロジェクトを検索する。
はじめに、評価対象のプロジェクトから、「×」のついている作業項目(作業プロセス)毎に設計(1)や製造(1)などの作業項目名を取得する(S1201)。次に、取得した作業項目名の問題点が過去に存在しているかチェックし、存在していない場合はそのまま何もせず終了し、存在している場合は、問題点を検索する(S1202)。取得した作業項目名に基づき、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から、同じ作業項目名で問題が発生したプロジェクト番号を取得する(S1203)。取得したプロジェクト番号に基づき、プロジェクト基礎情報記憶部履歴情報2のプロジェクト情報21から、取得したプロジェクト番号に該当するプロジェクト名を取得する(S1204)。
取得した情報に基づき、ポップアップ画面でプロジェクト番号一覧を画面表示する(S1205)。
【0033】
図18は、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトがあった場合に画面表示部8に表示する画面例を示す図であり、プロジェクト番号及びプロジェクト名の一覧を表示する。プロジェクト番号はリンクボタンとなっており、詳細な問題内容を見たい場合は、プロジェクト番号を押下すると、別のポップアップ画面が表示されて、プロジェクト毎の詳細な問題内容を参照できるものとする。
【0034】
図13は、全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトの詳細な問題内容を見たい場合に検索する処理を示すフローチャートである。この処理は、図12の全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。具体的には、以下の手順に従う。
はじめに、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面でプロジェクト番号を押下したかどうかチェックし(S1301)、押下した場合は、該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容をポップアップ画面で表示するものとする。
【0035】
次に、押下したプロジェクト番号を基に、該当するプロジェクトの情報をプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から、該当する評価結果をプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61から、問題点を作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から取得して該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容をポップアップ画面に表示する(S1302)。
問題内容を確認したら、該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示したポップアップ画面の閉じるボタンを押下する(S1303)。
該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示したポップアップ画面の閉じるボタンを押下したか、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面でプロジェクト番号を押下しなかった場合、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面を閉じたかどうかチェックし(S1304)、閉じない場合は、S1301に戻り、閉じた場合はプロジェクト番号一覧のポップアップ画面を閉じる(S1305)。
【0036】
図20は、過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を画面表示部8に表示する画面の例を示す図であり、図18の画面で該当プロジェクトのボタンを押下すると、該当するプロジェクト番号で「×」になっている作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から検索し、検索結果を画面表示部8に表示したものである。
【0037】
図14は、検索処理部14の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名を入力する(S1401)。
プロジェクト名を入力したら、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61よりこのとき入力したプロジェクト名が存在するか検索する(S1402)。
検索した結果、該当プロジェクトが存在しない場合、該当プロジェクトは存在しないことを利用者に知らせるエラー画面を画面表示部8に表示する(S1403)。
検索した結果、該当プロジェクトが存在する場合、該当プロジェクトの評価結果を画面表示部8に表示する(S1404)。
【0038】
検索した該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を参照したい場合、画面右下の検索ボタンの横にある問題参照ボタンを押下する(S1405)。
問題参照ボタンを押下すると、該当プロジェクトで発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を検索して画面表示部8に表示する(S1406)。
【0039】
図19は、過去の評価済プロジェクトの評価結果を検索し画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト名を入力し検索すると該当プロジェクト名がプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果評価結果61にある場合は、該当プロジェクトの評価結果を画面に表示する。
【0040】
図20は、過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、図19の画面の問題参照ボタンを押下すると、該当するプロジェクト番号で「×」になっている作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から検索し、検索結果を画面表示部8に表示する。
【0041】
なお、上記の実施形態において、プロジェクト情報、作業項目情報、個別評価算出情報、全体評価算出情報、評価結果情報、問題内容情といった各情報はそれぞれ別々の記憶部に記憶するように構成しているが、全てを同じ記憶部に記憶したり、複数の情報を適宜に組み合わせて複数の記憶部に記憶させるように構成することができる。
【符号の説明】
【0042】
1…データ処理部、2…プロジェクト基礎情報記憶部、3…標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部、4…作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部、5…作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部、6…プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部、7…作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部、8…画面表示部、9…データ入力部、11…基礎情報登録部、12…個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部、13…全体評価算出部・登録部、14…検索処理部・問題参照部、21…プロジェクト情報、31…作業項目情報、41…個別評価算出、51…全体評価算出、61…評価結果、71…問題内容。
【技術分野】
【0001】
本発明は、開発工程における作業項目(作業プロセス)を、予め登録しておいた開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報との比較により、人に依存せずにバラツキのないプロジェクト作業品質の評価結果が得られるようにする方法及びシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ソフトウェアの開発作業において、予め決められた作業項目(作業プロセス)に従って成果物を作成していることを評価することは、成果物の品質を高めることにとても重要な役割があることがわかってきている。その理由は、正しい作業項目(作業プロセス)に従って成果物を作成していれば、品質の良い成果物ができるという考えに基づく。
具体的には、予め決められた作業項目(作業プロセス)を守って開発していることを第三者が評価し問題点を是正できれば、早期に成果物の問題点に結びつく課題を解決できるためである。
【0003】
品質評価に関する公知技術文献は従来から存在しており、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4がある。しかし、これらはドキュメント品質、プログラム品質、システム全体品質といった成果物に対する品質評価であり、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)に対する作業品質評価は従来の品質評価にはない着眼点である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−181952号公報
【特許文献2】特開2002−41332号公報
【特許文献3】特開2003−58372号公報
【特許文献4】特開2010−72817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ソフトウェア開発を行う上で、各プロジェクトで定めている作業項目(作業プロセス)が、プロジェクト独自に決められていることもあり、本来実施しなければならない作業項目(作業プロセス)が守られていないことがある。
【0006】
そのため、開発を行う部隊とは別の部隊を設置するなど、プロジェクトを監査する立場から作業項目(作業プロセス)の評価を行い、問題のある作業項目(作業プロセス)の摘出と問題点の解決が必要となる。
【0007】
しかし、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)を評価する立場の人は、実施する人の経験やスキルによって、作業結果に差が出てくる点が解決しなければならない課題である。また、評価する際にも経験によって評価結果に差が出てくる問題もある。
【0008】
本発明の目的は、プロジェクト全体の作業品質評価結果を算出する際に、評価する人の経験やスキルによって評価結果に差がでないように、画面から入力した評価対象プロジェクトの作業項目(作業プロセス)毎の評価結果と予め登録しておいた開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)の基礎情報との比較により、人に依存せずにバラツキのない評価結果を得ることができるプロジェクトの作業品質評価方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る方法は、データ入力部、画面表示部、データ処理部、記憶部とから成るシステムにより、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価方法であって、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて発生した問題点を前記データ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して前記画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3のステップと、
前記データ処理部が、前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4のステップとを備えることを特徴とする。
また、過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする。
また、前記データ処理部が、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容を参照するステップをさらに備えることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るシステムは、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価システムであって、
対象プロジェクトについて発生した問題点をデータ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1の手段と、
対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2の手段と、
対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3の手段と、
前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4の手段とを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価システム。
また、過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照する第5の手段をさらに備えることを特徴とする。
また、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容を参照する第6の手段をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のプロジェクト作業品質評価方法によれば、次のような効果がある。
(1)プロジェクト全体の作業品質を評価する際に、比較する元となる作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを行い、作業品質を評価する都度、全ての作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定し直すことで、問題が多く発生している作業項目(作業プロセス)の重みを高くし、問題が多く発生しているプロジェクトについては評価結果を低くすることができる。
(2)同じ数の作業項目(作業プロセス)の問題が発生しているプロジェクトでも、重み付けの低い作業項目(作業プロセス)の問題が多いプロジェクトよりも、重み付けの高い作業項目(作業プロセス)の問題が多いプロジェクトの方が、プロジェクト全体の作業品質の評価が悪くなるといった、作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを反映したプロジェクトの評価を行うことができる。
(3)開発工程で標準的に実施すべき作業項目(作業プロセス)について、評価する人の能力で評価結果が変化することなく、作業項目(作業プロセス)毎の作業品質評価とプロジェクトの全体作業品質評価結果を偏りなく評価することができる。
(4)プロジェクトの作業品質評価をする際に、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトが記憶装置に登録されていた場合、該当プロジェクトを同時に検索表示することで、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトで、どんな問題が発生したのか具体的な問題内容を参照することができる。
(5)評価したプロジェクトの品質評価結果を登録し、登録済評価結果を随時参照可能にすることで、以降のプロジェクトで必要な作業項目(作業プロセス)を事前に洗い出すことができる。
(6)評価したプロジェクトの品質評価結果を登録し、問題の発生した作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を随時参照可能にすることで、以降のプロジェクトで過去にどんな問題が発生したのか具体的な問題内容を事前に把握し、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の改善に役立てることができる。
(7)後々に、評価結果が悪かったプロジェクト全てに対して原因を調査しようとする際に、プロジェクト全体の作業品質を評価するたびに、全ての作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定し直した後で評価を行うことで、過去に重み付けの高い作業項目(作業プロセス)の問題が多かったために評価結果が悪かったプロジェクトについても、調査対象プロジェクトの1つとして洗い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すシステム構成図である。
【図2】プロジェク情報21の記憶装置のデータ構成図である。
【図3】作業項目情報31の記憶装置のデータ構成図である。
【図4】個別評価算出41の記憶装置のデータ構成図である。
【図5】全体評価算出51の記憶装置のデータ構成図である。
【図6】評価結果61の記憶装置のデータ構成図である。
【図7】問題内容71の記憶装置のデータ構成図である。
【図8】基礎情報登録部11のフローチャートである。
【図9】個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12のフローチャートである。
【図10】全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出するフローチャートである。
【図11】全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出するフローチャートである。
【図12】全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索するフローチャートである。
【図13】全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトの詳細な問題内容を見たい場合に検索するフローチャートである。
【図14】検索処理部14のフローチャートである。
【図15】プロジェクト基礎情報と問題内容を登録する画面表示例の説明図である。
【図16】評価対象プロジェクトの評価結果を入力する画面表示例の説明図である。
【図17】評価対象プロジェクトの評価結果を表示する画面表示例の説明図である。
【図18】過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを一覧表示する画面表示例の説明図である。
【図19】過去に評価したプロジェクトの評価結果を表示する画面表示例の説明図である。
【図20】過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示する画面表示例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を適用したプロジェクト作業品質評価方法の実施の形態について図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態を示すシステム構成図である。
本実施形態に示すシステムは、データ処理部1、プロジェクト基礎情報記憶部2、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4、作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7、画面表示部8、データ入力部9から構成されている。
データ処理部1は基礎情報登録部11、個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12、全体評価算出部・登録部13、検索処理部・問題参照部14から構成される。
【0014】
図2は、プロジェクト基礎情報記憶部2にあるプロジェクト情報21のデータ構成の例を示す図である。
プロジェクト情報21は、プロジェクト番号211、プロジェクト名212、顧客名213、開発規模214、開発言語215、業務内容216から構成される。
プロジェクト番号211は、個々のプロジェクトを一意に管理するための番号を登録する。なお、プロジェクト番号211は新規にプロジェクトが登録される度に順番に自動採番して登録されるものとする。
プロジェクト名212は、データ入力部9を使用して、プロジェクト名を画面から直接入力する。
顧客名213は、データ入力部9を使用して、顧客名を画面から直接入力する。
開発規模214は、データ入力部9を使用して、開発規模を画面から直接入力する。
開発言語215は、データ入力部9を使用して、開発言語を画面から直接入力する。
業務内容216は、データ入力部9を使用して、業務内容を画面から直接入力する。
【0015】
図3は、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3にある作業項目情報31のデータ構成の例を示す図である。
作業項目情報31は、設計(1)311、設計(2)312、設計(3)313、設計(4)314、製造(1)315、製造(2)316、試験(1)317、試験(2)318、試験(3)319、試験(4)320から構成される。
この作業項目情報31には、全てのプロセスについて、品質評価に必須のプロセスを列挙してある。
全てのデータは初めから標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31に格納されているものとする。但し、重み付けについては、プロジェクトの作業品質を評価する都度、設定し直すものとする。
【0016】
図4は、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4にある個別評価算出41のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す個別評価算出41は、
設計(1)評価ボックスにチェック有411、設計(1)評価ボックスにチェック無412、
設計(2)評価ボックスにチェック有413、設計(2)評価ボックスにチェック無414、
設計(3)評価ボックスにチェック有415、設計(3)評価ボックスにチェック無416、
設計(4)評価ボックスにチェック有417、設計(4)評価ボックスにチェック無418、
製造(1)評価ボックスにチェック有419、製造(1)評価ボックスにチェック無420、
製造(2)評価ボックスにチェック有421、製造(2)評価ボックスにチェック無422、
試験(1)評価ボックスにチェック有423、試験(1)評価ボックスにチェック無424、
試験(2)評価ボックスにチェック有425、試験(2)評価ボックスにチェック無426、
試験(3)評価ボックスにチェック有427、試験(3)評価ボックスにチェック無428、
試験(4)評価ボックスにチェック有429、試験(4)評価ボックスにチェック無430から構成される。全てのデータははじめから作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41に作業項目名毎に格納されているものとする。
【0017】
図5は、作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5にある全体評価算出51のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す全体評価算出51は、「◎作業プロセスに、問題ありません」511、「○作業プロセスは、ほぼ問題ありません」512、「△作業プロセスに、やや不安があります」513、「▲作業プロセスに、不安があります」514、「×作業プロセスに、問題があります」515から構成される。全てのデータははじめから作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51に作業プロセス結果毎に格納されているものとする。
【0018】
図6は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6にある評価結果61のデータ構成の例を示す図である。
ここで示す評価結果61は、プロジェクト番号611、プロジェクト名612、全体評価結果613、評価コメント614、設計(1)615、設計(2)616、設計(3)617、設計(4)618、製造(1)619、製造(2)620、試験(1)621、試験(2)622、試験(3)623、試験(4)624から構成される。
プロジェクト番号611は、個々のプロジェクトを一意に管理するための番号を登録する。なお、プロジェクト番号は、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から評価対象プロジェクトのプロジェク番号を抽出し登録する。
プロジェクト名612は、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21にある評価対象プロジェクトのプロジェクト名と同じプロジェクト名をデータ処理部1から登録する。
全体評価結果613は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41に基づいて作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を算出し、算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果に基づいたプロジェクトの全体評価結果を算出し、図5の作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51に従った評価結果を登録する。
【0019】
評価コメント614は、全体評価結果613に結びついたコメントを、図の5作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51から検索し登録する。
設計(1)615は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411と設計(1)412に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(2)616は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(2)413と設計(2)414に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(3)617は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(3)415と設計(3)416に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
設計(4)618は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(4)417と設計(4)418に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
製造(1)619は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の製造(1)419と製造(1)420に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
製造(2)620は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の製造(2)421と製造(2)422に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(1)621は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(1)423と試験(1)424に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(2)622は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(2)425と試験(2)426に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(3)623は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(3)427と試験(3)428に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
試験(4)624は、図4の作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の試験(4)429と試験(4)430に基づき、作業項目(作業プロセス)毎に算出した作業項目(作業プロセス)毎の評価結果を登録する。
【0020】
図7は、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7にある問題内容71のデータ構成の例を示す図であり、複数のプロジェクト番号毎に問題内容が登録されている。
例えば、プロジェクト番号:0001は、設計(1)の作業項目(作業プロセス)に対して、詳細設計書の構成管理ができていない711といった問題内容が登録されていることを意味する。
全てのデータは、データ入力部9を使用して、プロジェクト毎に問題点があった場合に、作業項目(作業プロセス)毎の問題内容を画面から直接入力する。
問題内容は、評価対象プロジェクトで複数の問題点があれば順番に登録していく。
この問題内容71は、過去から現在までの全てのプロジェクトで起こった問題点を列挙したものである。
以上で、本実施形態にかかる処理装置の構成、機能についての説明を終了し、以下、本実施形態にかかるプロジェクト作業品質評価方法の処理装置の動作について説明する。
【0021】
図8は、基礎情報登録部11の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名、顧客名、開発規模、開発言語、業務内容から成るプロジェクト基礎情報を入力し、問題の発生した作業項目(作業プロセス)がある場合には、問題の発生した作業項目(作業プロセス)、発生した問題点を入力する。問題が複数ある場合には、順番に登録していく(S801)。プロジェクト番号の登録エリアは、画面上に表示されるが、画面からの入力はできないものとし、データ登録時にプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から一番数字の大きいプロジェクト番号に1を足したプロジェクト番号を自動採番して登録されるものとする。
はじめてプロジェクト基礎情報を登録する場合はプロジェクト番号を0001で登録するものとする(S802)。
【0022】
図15は、プロジェクト基礎情報をデータ入力部9から登録し、画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト番号は登録時に自動採番されるため画面項目エリアは非活性にして入力不可とし、プロジェクト名、顧客名、開発規模、開発言語、業務内容、問題の発生した作業項目(作業プロセス)、発生した問題点の項目は画面項目エリアから直接入力して画面右下の登録ボタンを押下してプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21と作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71に登録する。
【0023】
図9は、個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名を入力する(S901)。
プロジェクト名を入力したら画面右下の更新ボタンを押下して、プロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から、入力したプロジェクト名と同じプロジェクト名に結びついたプロジェクト番号を検索し画面表示する(S902)。次にデータ入力部9から、プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の評価結果を入力する(S903)。
具体的には、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31を画面表示部8に表示し、評価対象プロジェクトの作業項目(作業プロセス)の評価結果を入力する。入力方法としては、画面上に作業項目情報31の作業項目(作業プロセス)毎に評価ボックスを用意し、問題がなければ評価ボックスにチェックを入れて、問題があれば評価ボックスはそのまま何もしないものとする。
評価ボックスのチェックが全て終わったら、画面右下の更新ボタンを押下し、画面上の作業項目情報31の作業項目(作業プロセス)毎の評価ボックスのチェック有無を確認する(S904)。
【0024】
確認方法としては、画面上の作業項目情報31に結びついた、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31の設計(1)311から試験(4)320までと、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411から試験(4)430までとの比較により、設計(1)311から試験(4)320までを順番に評価する。
具体的には、設計(1)を評価する場合、作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部4の個別評価算出41の設計(1)411と設計(1)412を用いて、画面上に表示されている標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31の設計(1)311の評価ボックスのチェック有無を比較する。評価ボックスにチェックが入っている場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615を「○」で更新する(S905)。
【0025】
評価ボックスにチェックが入っていない場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615を「×」で更新する(S906)。
以降、設計(2)616、設計(3)617、設計(4)618、製造(1)619、製造(2)620、試験(1)621、試験(2)622、試験(3)623、試験(4)624まで、未更新の作業項目(作業プロセス)が無くなるまで評価を行う(S907)。
図16は、評価対象プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)の評価結果を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト名を入力してからプロジェクト情報を表示し、プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)結果を入力する。
【0026】
図10は、全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出する処理の概要を示すフローチャートである。
ここで示す処理は、図9の個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部12のフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の基準に従い標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを設定する。
はじめに、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7にある問題内容71にある作業項目(作業プロセス)の問題点を全件検索する(S1001)。
次に、作業項目(作業プロセス)毎に問題数を集計する(S1002)。
集計したら、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)毎の重み付けを全てクリアする(S1003)。
問題点を全件検索した結果、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、1番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から3番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「3」で更新する(S1004)。
【0027】
次に、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、4番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から7番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「2」で更新する(S1005)。
最後に、標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部3の作業項目情報31にある作業項目(作業プロセス)を対象に、8番目に問題点の多い作業項目(作業プロセス)から問題点の一番少ない作業項目(作業プロセス)までの重み付けを「1」で更新する(S1006)。
【0028】
図11は、全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出する処理の概要を示すフローチャートである。この処理は、図10の全体評価算出部・登録部13の中の重み付けを算出するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の基準に従いプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を算出する。
はじめに、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61にある設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、0%の場合は(S1101)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「◎」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「◎」511を用いて全体評価結果「◎」に該当するコメント(作業プロセスに、問題ありません)を評価コメント614に更新する(S1102)。
【0029】
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、0%より多くかつ25%以下の場合は(S1103)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「○」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「○」512を用いて全体評価結果「○」に該当するコメント(作業プロセスは、ほぼ問題ありません)を評価コメント614に更新する(S1104)。
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、25%より多くかつ70%以下の場合は(S1105)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「△」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「△」513を用いて全体評価結果「△」に該当するコメント(作業プロセスに、やや不安があります)を評価コメント614に更新する(S1106)。
【0030】
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、70%より多くかつ100%より少ない場合は(S1107)、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「▲」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「▲」514を用いて全体評価結果「▲」に該当するコメント(作業プロセスに、不安があります)を評価コメント614に更新する(S1108)。
プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の設計(1)615から試験(4)624までの作業項目(作業プロセス)で「×」になっている作業項目(作業プロセス)の重み付けの合計値の割合いが全体の重み付けの合計値と比較して、100%の場合は、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61の全体評価結果613を「×」で更新し、評価コメント614を作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部5の全体評価算出51の「×」515を用いて全体評価結果「×」に該当するコメント(作業プロセスに、問題があります)を評価コメント614に更新する(S1109)。
【0031】
図17は、評価対象プロジェクトの全体評価結果を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクトの個々の作業項目(作業プロセス)結果を全て入力してから更新すると、全体評価結果を算出し、評価結果をプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61に登録し、評価結果を画面に表示する。
【0032】
図12は、全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索する処理の概要を示すフローチャートである。この処理は図11の全体評価算出部・登録部13の中のプロジェクトの全体評価を算出するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。
具体的には、以下の手順に従い該当プロジェクトを検索する。
はじめに、評価対象のプロジェクトから、「×」のついている作業項目(作業プロセス)毎に設計(1)や製造(1)などの作業項目名を取得する(S1201)。次に、取得した作業項目名の問題点が過去に存在しているかチェックし、存在していない場合はそのまま何もせず終了し、存在している場合は、問題点を検索する(S1202)。取得した作業項目名に基づき、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から、同じ作業項目名で問題が発生したプロジェクト番号を取得する(S1203)。取得したプロジェクト番号に基づき、プロジェクト基礎情報記憶部履歴情報2のプロジェクト情報21から、取得したプロジェクト番号に該当するプロジェクト名を取得する(S1204)。
取得した情報に基づき、ポップアップ画面でプロジェクト番号一覧を画面表示する(S1205)。
【0033】
図18は、過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトがあった場合に画面表示部8に表示する画面例を示す図であり、プロジェクト番号及びプロジェクト名の一覧を表示する。プロジェクト番号はリンクボタンとなっており、詳細な問題内容を見たい場合は、プロジェクト番号を押下すると、別のポップアップ画面が表示されて、プロジェクト毎の詳細な問題内容を参照できるものとする。
【0034】
図13は、全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトの詳細な問題内容を見たい場合に検索する処理を示すフローチャートである。この処理は、図12の全体評価算出部・登録部13の中の過去に同じ作業項目(作業プロセス)で問題が発生したプロジェクトを検索するフローチャートがENDになったら続けて実行されるものとする。具体的には、以下の手順に従う。
はじめに、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面でプロジェクト番号を押下したかどうかチェックし(S1301)、押下した場合は、該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容をポップアップ画面で表示するものとする。
【0035】
次に、押下したプロジェクト番号を基に、該当するプロジェクトの情報をプロジェクト基礎情報記憶部2のプロジェクト情報21から、該当する評価結果をプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61から、問題点を作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から取得して該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容をポップアップ画面に表示する(S1302)。
問題内容を確認したら、該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示したポップアップ画面の閉じるボタンを押下する(S1303)。
該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を表示したポップアップ画面の閉じるボタンを押下したか、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面でプロジェクト番号を押下しなかった場合、プロジェクト番号一覧のポップアップ画面を閉じたかどうかチェックし(S1304)、閉じない場合は、S1301に戻り、閉じた場合はプロジェクト番号一覧のポップアップ画面を閉じる(S1305)。
【0036】
図20は、過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を画面表示部8に表示する画面の例を示す図であり、図18の画面で該当プロジェクトのボタンを押下すると、該当するプロジェクト番号で「×」になっている作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から検索し、検索結果を画面表示部8に表示したものである。
【0037】
図14は、検索処理部14の処理の概要を示すフローチャートである。
まず利用者は、データ入力部9から、プロジェクト名を入力する(S1401)。
プロジェクト名を入力したら、プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果61よりこのとき入力したプロジェクト名が存在するか検索する(S1402)。
検索した結果、該当プロジェクトが存在しない場合、該当プロジェクトは存在しないことを利用者に知らせるエラー画面を画面表示部8に表示する(S1403)。
検索した結果、該当プロジェクトが存在する場合、該当プロジェクトの評価結果を画面表示部8に表示する(S1404)。
【0038】
検索した該当プロジェクトで問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を参照したい場合、画面右下の検索ボタンの横にある問題参照ボタンを押下する(S1405)。
問題参照ボタンを押下すると、該当プロジェクトで発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を検索して画面表示部8に表示する(S1406)。
【0039】
図19は、過去の評価済プロジェクトの評価結果を検索し画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、プロジェクト名を入力し検索すると該当プロジェクト名がプロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部6の評価結果評価結果61にある場合は、該当プロジェクトの評価結果を画面に表示する。
【0040】
図20は、過去の評価済プロジェクトで、問題の発生した作業項目(作業プロセス)の問題内容を画面表示部8に表示する画面表示例を示す図であり、図19の画面の問題参照ボタンを押下すると、該当するプロジェクト番号で「×」になっている作業項目(作業プロセス)に対する問題内容を、作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部7の問題内容71から検索し、検索結果を画面表示部8に表示する。
【0041】
なお、上記の実施形態において、プロジェクト情報、作業項目情報、個別評価算出情報、全体評価算出情報、評価結果情報、問題内容情といった各情報はそれぞれ別々の記憶部に記憶するように構成しているが、全てを同じ記憶部に記憶したり、複数の情報を適宜に組み合わせて複数の記憶部に記憶させるように構成することができる。
【符号の説明】
【0042】
1…データ処理部、2…プロジェクト基礎情報記憶部、3…標準作業項目(作業プロセス)情報記憶部、4…作業項目(作業プロセス)毎問題点評価情報記憶部、5…作業項目(作業プロセス)全体評価情報記憶部、6…プロジェクト毎作業プロセス評価結果履歴情報記憶部、7…作業項目(作業プロセス)問題点情報記憶部、8…画面表示部、9…データ入力部、11…基礎情報登録部、12…個々の作業項目(作業プロセス)評価算出部・登録部、13…全体評価算出部・登録部、14…検索処理部・問題参照部、21…プロジェクト情報、31…作業項目情報、41…個別評価算出、51…全体評価算出、61…評価結果、71…問題内容。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ入力部、画面表示部、データ処理部、記憶部とから成るシステムにより、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価方法であって、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて発生した問題点を前記データ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して前記画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3のステップと、
前記データ処理部が、前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4のステップとを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項2】
過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項3】
前記データ処理部が、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項4】
複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価システムであって、
対象プロジェクトについて発生した問題点をデータ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1の手段と、
対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2の手段と、
対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3の手段と、
前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4の手段とを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価システム。
【請求項5】
過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照する第5の手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクト作業品質評価システム。
【請求項6】
プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容をプロジェクト別に参照する第6の手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクト作業品質評価システム。
【請求項1】
データ入力部、画面表示部、データ処理部、記憶部とから成るシステムにより、複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価方法であって、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて発生した問題点を前記データ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して前記画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2のステップと、
前記データ処理部が、対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3のステップと、
前記データ処理部が、前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4のステップとを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項2】
過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項3】
前記データ処理部が、プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容をプロジェクト別に参照するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクト作業品質評価方法。
【請求項4】
複数の作業項目から成るプロジェクトにおける作業品質を評価するプロジェクト作業品質評価システムであって、
対象プロジェクトについて発生した問題点をデータ入力部から受付け、第1の記憶部に記憶させる第1の手段と、
対象プロジェクトについて標準的に実施すべき作業項目を第2の記憶部から読み出して画面表示部に表示し、その表示内容に対する該当プロジェクトにおける作業項目の評価結果を前記データ入力部から受付け、第3の記憶部に記憶させる第2の手段と、
対象プロジェクトについて前記第1の記憶部に記憶された問題点の数の多い作業項目に応じて、前記第2の記憶部に標準的に実施すべき作業項目に対して設定されている重み付けの値について作業品質を評価する都度、設定し直す第3の手段と、
前記第3の記憶部に記憶されている作業項目の評価結果で不実施となっている作業項目の重み付けの合計値とプロジェクト全体の重み付けの合計値とを比較し、前者の割合いの大小に応じた対象プロジェクトにおける作業品質の評価結果を出力する第4の手段とを備えることを特徴とするプロジェクト作業品質評価システム。
【請求項5】
過去にプロジェクト作業品質を評価した全ての評価済プロジェクト情報を記憶する第4の記憶部を備え、問題点が格納されている第1の記憶部と評価結果が格納されている第3の記憶部と合わせて検索することで、過去に同じ作業項目で発生した具体的な問題内容をプロジェクト別に参照する第5の手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクト作業品質評価システム。
【請求項6】
プロジェクト名を前記データ入力部から受付け、前記第1の記憶部と第3の記憶部と第4の記憶部を検索し、過去の評価済プロジェクトの評価結果を画面に表示すると共に、発生した問題内容をプロジェクト別に参照する第6の手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクト作業品質評価システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
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【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−118672(P2012−118672A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266558(P2010−266558)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000233055)株式会社日立ソリューションズ (1,610)
【Fターム(参考)】
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