説明

プロファイル生成システム、プロファイル生成装置およびその方法

【課題】サービスの利用に関する履歴情報からプロファイル情報を生成するプロファイル生成システムおよびプロファイル生成装置を提供する。
【解決手段】動的プロファイル生成サーバ6は、SCIMサーバ5から、ユーザ履歴情報、編成サービスセッション履歴情報およびセッション履歴情報を取得する。
また、動的プロファイル生成サーバ6は、取得した各履歴情報を分析して、サービスを介した複数のユーザ間の関係(ユーザ間関係)を抽出する。
さらに、動的プロファイル生成サーバ6は、抽出したユーザ間関係をユーザごとに示すプロファイル情報を、動的に生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロファイル生成システム、プロファイル生成装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザプロファイルに基づいてパーソナライズされ付加価値をつけたサービスを提供できる枠組みが広がっている。
例えば、非特許文献1は、タギングデータからユーザプロファイルを生成する方法を開示する。
【非特許文献1】Elke Michlmayr and Steve Cayzer, Learning User Profiles from Tagging Data and Leveraging them for Personal(ized) Information Access, 16th International World Wide Web Conference (WWW2007), May 2007.
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上述した背景からなされたものであって、サービスの利用に関する履歴情報からプロファイル情報を生成するプロファイル生成システムおよびプロファイル生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明にかかるプロファイル生成システムは、複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理手段と、前記サービス管理手段から、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示す第1のプロファイル情報を生成する第1プロファイル情報生成手段とを有する。
【0005】
好適には、前記ユーザ端末からの要求に基づいて更新される第2のプロファイル情報を管理する第2プロファイル情報管理手段をさらに有し、前記第1プロファイル情報生成手段は、前記第2のプロファイル情報に含まれる情報を再構成することによって、前記第1のプロファイル情報を生成する。
【0006】
好適には、前記第1のプロファイル情報は、当該第1のプロファイル情報に対応する第1のユーザとの関係の強い順に、当該第1のユーザ以外のユーザに関する情報を並べたリストを含む。
【0007】
好適には、前記履歴情報分析手段は、前記第1のユーザと同時に前記サービスを利用した1以上の第2のユーザが存在するか否かを判断し、前記第2のユーザが存在する場合、当該第2のユーザの前記リスト内の順位を、所定の条件に基づいて上昇させる。
【0008】
好適には、前記履歴情報分析手段は、前記複数のサービスそれぞれと、当該サービスを利用した複数のユーザそれぞれとの関係に関連する重み値を設定し、前記重み値は、前記ユーザが前記サービスを利用した時刻が遅いほど大きく、前記リスト内の順位は、当該重み値に基づいて決定される。
【0009】
好適には、前記複数のユーザ端末の現在の情報に関するプレゼンス情報を取得するプレゼンス情報取得手段をさらに有し、前記リストは、前記プレゼンス情報取得手段が取得したプレゼンス情報に基づいて決定される。
【0010】
好適には、前記履歴情報分析手段は、前記複数のユーザ端末のユーザと前記サービスとの関係を示すグラフを作成する。
【0011】
また、本発明にかかるプロファイル生成装置は、複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成手段とを有する。
【0012】
また、本発明にかかるサービス提供システムは、複数のユーザ端末と、前記複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理装置と、前記複数のユーザ端末に、前記複数のサービス管理装置が管理するサービスに基づいてサービスを提供するサービス提供装置と、前記複数のユーザ端末のユーザそれぞれに関するプロファイル情報を生成するユーザプロファイル生成装置とを有し、前記ユーザプロファイル生成装置は、前記サービス提供装置から、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成手段とを有し、前記サービス提供装置は、前記生成されたプロファイル情報に基づいて前記サービスを提供する。
【0013】
また、本発明にかかるプロファイル生成方法は、複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップとを含む。
【0014】
また、本発明にかかるサービス提供方法は、複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理するサービス管理ステップと、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップと、前記生成されたプロファイル情報に基づいて、前記複数のユーザ端末にサービスを提供するサービス提供ステップとを含む。
【0015】
また、本発明にかかるプロファイル生成プログラムは、複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、サービスの利用に関する履歴情報からプロファイル情報を生成するプロファイル生成システムおよびプロファイル生成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0018】
[サービス提供システム1]
図1は、本発明の実施形態にかかるサービス提供システム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、サービス提供システム1は、携帯電話などのユーザ端末2−1〜2−N(Nは、1以上の整数。但し、Nが常に同じ数であるとは限らない)との間で通信を行う無線基地局10と、S−CSCF(Serving Call Session Control Function)サーバ110と、ホーム加入者サーバ(HSS)30と、アプリケーションサーバ(AS:Application Server)36−1〜36−M(Mは、1以上の整数。但し、Mが常に同じ数であるとは限らない)と、XML(eXtensible Markup Language)文書管理サーバ(XDMS:XML Document Management Server)4と、SCIM(Service Capability Interaction Manager)サーバ5と、動的プロファイル生成サーバ6とが、ネットワーク100を介して接続されて構成される。
サービス提供システム1は、これらの構成部分により、ユーザ端末2に、たとえばオンラインゲームサービス、グループ通話サービス等のサービスを提供する。
【0019】
なお、以下、ユーザ端末2−1〜2−Nなど、複数ある構成部分のいずれかを特定せずに示すときには、単に、ユーザ端末2などと略記することがある。
また、以下、動的プロファイル生成サーバ6など、サービス提供システム1において、情報処理および通信の主体となりうる装置を、ノードと総称することがある。
また、図1に示したサービス提供システム1を構成する装置のうち、任意の2つ以上は、適宜、一体に構成されうる。
また、無線基地局10、SCIMサーバ5、XML文書管理サーバ(XDMS)4、ホーム加入者サーバ(HSS)30およびS−CSCFサーバ110については、本実施形態ではそれぞれ1つとしたが、複数であってもよい。
また、以下の各図において、実質的に同じ構成部分および処理には同じ番号が付される。
【0020】
サービス提供システム1において、ユーザ端末2は、無線基地局10、ネットワーク100およびS−CSCFサーバ110を介して、SCIMサーバ5、XML文書管理サーバ(XDMS)4およびアプリケーションサーバ(AS)36との間で情報を送受信する。
S−CSCFサーバ110は、ユーザ端末2と他のノードとの間で、ルーティング処理を行う。
また、S−CSCFサーバ110は、ホーム加入者サーバ(HSS)30に保管されたユーザについての情報(ユーザ情報)に基づいてフィルタリングを行い、ユーザ端末2と他のノードとの間におけるセッションの確立を制御する。
【0021】
ホーム加入者サーバ(HSS)30は、サービス提供システム1を利用するユーザのユーザ情報およびこのユーザ情報の更新履歴を示すユーザ履歴情報を格納し、管理する。
なお、ホーム加入者サーバ(HSS)30内の情報は、通常、ユーザ端末2を用いたユーザの操作によって更新されることはなく、図示しない管理者端末などによって、あるいはホーム加入者サーバ(HSS)30の機能によって更新される。
アプリケーションサーバ(AS)36は、ある特定のサービスを提供するために必要な情報を格納し、管理する。
また、アプリケーションサーバ(AS)36は、この特定のサービスをユーザ端末2に提供する。
さらに、アプリケーションサーバ(AS)36は、サービスをユーザ端末2に提供する際に生じるセッションの履歴を示すセッション履歴情報を格納し、管理する。
【0022】
XML文書管理サーバ(XDMS)4は、システムあるいはユーザの状態を示すコンテキスト情報をXML文書として格納し、管理する。
また、XML文書管理サーバ(XDMS)4は、他のノードから、格納した情報の更新要求および追加要求を受信し、情報の更新処理および追加処理を行う。
さらに、XML文書管理サーバ(XDMS)4は、他のノードの要求に応じて、格納した情報を送信する。
【0023】
SCIMサーバ5は、サービス編成情報を作成し、サービス編成情報に基づいて、サービスをユーザ端末2に提供するための処理を行う。
さらに、SCIMサーバ5は、サービスをユーザ端末2に提供するために、ユーザ端末2とアプリケーションサーバ(AS)36とのセッションを確立するための処理を行う。
ここで、サービス編成情報とは、複数のアプリケーションサーバ(AS)36が提供する複数のサービスを統合し、新たなサービスを編成するための情報である。
【0024】
つまり、SCIMサーバ5は、複数のサービスから新たなサービス(以後、編成サービスと称する)を編成し、その編成サービスをユーザ端末2に供給するための処理を行う。
また、SCIMサーバ5は、編成サービスをユーザ端末2に提供する際に生じるセッションの履歴を示す編成サービスセッション履歴情報を格納し、管理する。
さらに、SCIMサーバ5は、ホーム加入者サーバ(HSS)30からユーザ履歴情報を、アプリケーションサーバ(AS)36からセッション履歴情報をそれぞれ収集する。
【0025】
動的プロファイル生成サーバ6は、SCIMサーバ5から、ユーザ履歴情報、編成サービスセッション履歴情報およびセッション履歴情報を取得する。
また、動的プロファイル生成サーバ6は、取得した各履歴情報を分析して、サービスを介した複数のユーザ間の関係(ユーザ間関係)を抽出する。
さらに、動的プロファイル生成サーバ6は、抽出したユーザ間関係をユーザごとに示すプロファイル情報を、動的に生成する。
ここで、「動的に生成する」とは、ユーザ端末2などの他ノードによってプロファイル情報が登録され更新される必要がなく、動的プロファイル生成サーバ6が、たとえば各履歴情報を取得するたびに、このプロファイル情報を自動的に生成することを意味する。
なお、以後、この動的に生成されるプロファイル情報を動的プロファイル情報と称し、ユーザによって登録され更新されるプロファイル情報を静的プロファイル情報と称することがある。
【0026】
[ハードウエア]
図2は、図1に示したS−CSCFサーバ110、ホーム加入者サーバ(HSS)30、アプリケーションサーバ(AS)36、XML文書管理サーバ(XDMS)4、SCIMサーバ5および動的プロファイル生成サーバ6のハードウエア構成を例示する図である。
図2に示すように、S−CSCFサーバ110、ホーム加入者サーバ(HSS)30、アプリケーションサーバ(AS)36、XML文書管理サーバ(XDMS)4、SCIMサーバ5および動的プロファイル生成サーバ6は、CPU122およびメモリ124などを含む本体120、キーボードおよび表示装置などを含む入出力装置126、他のノードとの通信を行う通信装置128、および、CD装置およびHDD装置など、記録媒体132に対するデータの記録および再生を行う記録装置130から構成される。
つまり、S−CSCFサーバ110、ホーム加入者サーバ(HSS)30、アプリケーションサーバ(AS)36、XML文書管理サーバ(XDMS)4、SCIMサーバ5および動的プロファイル生成サーバ6は、情報処理および他のノードとの通信が可能なコンピュータとしてのハードウエア構成部分を有している。
【0027】
図3は、図1に示したユーザ端末2のハードウエア構成を例示する図である。
図3に示すように、ユーザ端末2は、アンテナ220、無線IF222、音声・動画像CODEC230、LCDなどの表示装置232、カメラ234、マイク236、スピーカ238、制御部240、テンキー242およびDTMF(Dial Tone Multi Frequency)発生部244から構成される。
なお、ユーザ端末2の各構成部分は、専用のハードウエアによって実現されても、DSP(Digital Signal Processor)などの上で実行されるソフトウエアによって実現されてもよい。
【0028】
アンテナ220および無線IF222は、無線基地局10と間で回線設定のために必要な信号の伝送を行う。
また、アンテナ220および無線IF222は、無線基地局10およびネットワーク100を介して、他のユーザ端末2または他のノードとの間で、音声、動画像およびDTMF信号の伝送を行う。
表示装置232は、例えば、液晶表示装置であって、音声・動画像CODEC230により生成された動画像を表示して、ユーザに示す。
カメラ234は、例えば、CCDカメラであって、ユーザおよび風景などを撮影して動画像を生成し、音声・動画像CODEC230に対して出力する。
マイク236は、ユーザの声などの音声を受け入れて、音声・動画像CODEC230に対して出力する。
スピーカ238は、音声・動画像CODEC230から入力される音声、例えば、通話相手の声あるいはサービス情報に付随する音声を出力する。
【0029】
テンキー242は、DTMFによる信号入力操作に適した数字0〜9および記号"*","#"などのボタンを有し、ユーザの操作を受け入れて、制御部240およびDTMF発生部244に対して出力する。
制御部240は、CPUおよびメモリ(図示せず)などを含み、図18を用いて後述するようなプログラムを実行して、無線基地局10との間の通信のための処理、および、ユーザ端末2の各構成部分の制御のための処理などを行う。
制御部240は、無線基地局10との間の通信のための処理を行い、その通信のための信号を無線IF222に対して出力する。
また、制御部240は、ユーザ端末2の各構成部分の制御のための処理などを行い、その制御のための信号を音声・動画像CODEC230に対して出力する。
DTMF発生部244は、テンキー242のボタンに対するユーザの操作に応じて、数字0〜9および記号"*","#"それぞれに対応するDTMF信号を発生し、音声・動画像CODEC230に対して出力する。
なお、ユーザ端末2は、テンキー242の代わりにフルキーボードまたはタッチパネルなどを備えるようにしてもよい。
【0030】
音声・動画像CODEC230は、他のユーザ端末2および他のノードから、例えばMPEG形式で送られてきた動画像データを、無線IF222を介して受信してデコードし、表示装置232に表示する。
また、音声・動画像CODEC230は、他のユーザ端末2および他のノードから受信した音声データをデコードし、スピーカ238から出力する。
また、音声・動画像CODEC230は、カメラ234から入力される動画像をMPEG形式の動画像データにエンコードし、無線IF222に対して出力する。
また、音声・動画像CODEC230は、マイク236から入力される音声、および、DTMF発生部244から入力されるDTMF信号を音声データにエンコードし、無線IF222に対して出力する。
つまり、ユーザ端末2は、他のノードとの間で、音声、動画像およびDTMF信号の伝送が可能なハードウエア構成部分を有している。
【0031】
[HSSプログラム300]
図4は、図1に示したホーム加入者サーバ(HSS)30において動作するホーム加入者サーバ(HSS)プログラム300の構成を示す図である。
図4に示すように、HSSプログラム300は、通信処理部302、ユーザ情報登録受信部304、ユーザ情報更新受信部306、ユーザ情報要求受信部308、ユーザ情報送信部310、ユーザ履歴情報管理部312、ユーザ履歴情報データベース(DB)314、ユーザ履歴情報要求受信部316、ユーザ履歴情報送信部318およびユーザ情報格納部32から構成される。
HSSプログラム300は、たとえば、記憶媒体132(図2)を介してホーム加入者サーバ(HSS)30に供給され、メモリ124にロードされ、ホーム加入者サーバ(HSS)30にインストールされたOS(図示せず)上で、ホーム加入者サーバ(HSS)30のハードウエア資源を具体的に利用して実行される(以下に示す各ソフトウエアについても同様)。
【0032】
通信処理部302は、ネットワーク100を介して他ノードとの間で通信を行うために必要な処理を行う。
ユーザ情報登録受信部304は、他ノードからのユーザ情報登録を受信し、ユーザ情報格納部32に対して出力する。
ユーザ情報更新受信部306は、他ノードからのユーザ情報更新を受信し、ユーザ情報格納部32に対して出力する。
ユーザ情報格納部32は、登録されているユーザごとに、ユーザ情報を格納する。
また、ユーザ情報格納部32は、ユーザ情報登録受信部304からユーザ情報登録を受信すると、そのユーザ情報登録に応じてユーザ情報を登録する。
また、ユーザ情報格納部32は、ユーザ情報更新受信部306からユーザ情報更新を受信すると、そのユーザ情報更新に応じてユーザ情報を更新する。
【0033】
ユーザ情報要求受信部308は、他ノードから、ユーザ情報要求をたとえばShインタフェースによって受信し、そのユーザ情報要求をユーザ情報格納部32に対して出力する。
このShインタフェースによって、ユーザ情報は、他ノードとホーム加入者サーバ(HSS)30との間で通信される。
ユーザ情報格納部32は、ユーザ情報要求受信部308からユーザ情報要求を受信すると、そのユーザ情報要求に応じてユーザ情報を検索し、検索したユーザ情報をユーザ情報送信部310に対して出力する。
ユーザ情報送信部310は、ユーザ情報格納部32からのユーザ情報をユーザ情報要求を送信したノードに対して出力する。
【0034】
ユーザ情報格納部32は、ID管理部322、IDDB324、位置情報管理部326、位置情報DB328、通信状態情報管理部330、通信状態情報DB332、セキュリティ情報管理部334、セキュリティ情報DB336、課金情報管理部338、課金情報DB340、登録情報管理部342および登録情報DB344から構成される。
ユーザ情報格納部32において、ID管理部322は、ユーザ識別子(ID)を、IDDB324に格納し、管理する。
また、ID管理部322は、IDDB324に格納されたユーザIDを、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
位置情報管理部326は、ユーザの位置情報を、位置情報DB328に格納し、管理する。
また、位置情報管理部326は、位置情報DB328に格納された位置情報を、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
【0035】
通信状態情報管理部330は、ユーザ端末2の通信状態(たとえば、ユーザ端末がオンラインであるか、オフラインであるか、ビジー状態であるか等)に関する情報(通信状態情報)を、通信状態情報DB332に格納し、管理する。
また、通信状態情報管理部330は、通信状態情報DB332に格納された通信状態情報を、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
セキュリティ情報管理部334は、ユーザの認証情報および認可情報を含むセキュリティ情報を、セキュリティ情報DB336に格納し、管理する。
また、セキュリティ情報管理部334は、セキュリティ情報DB336に格納されたセキュリティ情報を、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
なお、位置情報および通信状態情報など、ユーザ端末の現在の状態を示す情報をプレゼンス情報と総称することがある。
【0036】
課金情報管理部338は、各ユーザ(端末)に対応する課金情報を、課金情報DB340に格納し、管理する。
また、課金情報管理部338は、課金情報DB340に格納された課金情報を、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
登録情報管理部342は、ユーザがサービスを利用する際に必要な情報(登録情報)を、登録情報DB344に格納し、管理する。
また、登録情報管理部342は、登録情報DB344に格納された登録情報を、必要に応じて、ユーザ情報送信部310に対して出力する。
なお、登録情報は、ユーザが割り当てられているS−CSCFサーバ110の情報、サービスのフィルタリングを行うためのiFC(initial Filter Criteria:初期フィルタ条件)などを含む。
【0037】
ユーザ履歴情報管理部312は、所定時間ごとに、あるいはユーザ情報格納部32に格納されたユーザ情報が更新されるごとに、ユーザ履歴情報を生成する。
また、ユーザ履歴情報管理部312は、生成したユーザ履歴情報を、ユーザ履歴情報DB314に格納し、管理する。
【0038】
図5は、ユーザ履歴情報を例示する図である。
図5に示すように、ユーザ履歴情報は、登録されたユーザ#1〜ユーザ#Nごとに構成されており、それぞれ、ユーザ識別子、時間情報、位置情報、通信状態情報および課金情報を含む。
時間情報は、ユーザ履歴情報管理部312がユーザ履歴情報を生成した時刻を示す情報であり、位置情報、通信状態情報および課金情報は、この時間情報に対応する情報である。
【0039】
ユーザ履歴情報要求受信部316(図4)は、SCIMサーバ5から、ユーザ履歴情報要求を受信し、そのユーザ履歴情報要求をユーザ履歴情報管理部312に対して出力する。
ユーザ履歴情報管理部312は、ユーザ履歴情報要求受信部316からユーザ履歴情報要求を受信すると、そのユーザ履歴情報要求に応じてユーザ履歴情報をユーザ履歴情報送信部318に対して出力する。
ユーザ履歴情報送信部318は、ユーザ履歴情報管理部312からのユーザ履歴情報を、SCIMサーバ5に対して出力する。
【0040】
[ASプログラム360]
図6は、図1に示したアプリケーションサーバ(AS)36において動作するアプリケーションサーバ(AS)プログラム360の構成を示す図である。
図6に示すように、ASプログラム360は、通信処理部362,364、サービス情報管理部366、サービス情報DB368、セッション処理部370、サービス情報送信部372、セッション確立要求受信部374、サービス終了通知送信部376、セッション履歴情報管理部380、セッション履歴情報DB382、セッション履歴情報要求受信部384およびセッション履歴情報送信部386から構成される。
【0041】
ASプログラム360において、通信処理部362は、ネットワーク100を介して他ノードとの間で通信を行うために必要な処理を行う。
通信処理部364は、ネットワーク100を介してSCIMサーバ5との間で通信を行うために必要な処理を行う。
サービス情報管理部366は、サービス情報DB368に格納されたサービスおよびそのサービスに関するサービス情報を管理する。
また、サービス情報管理部366は、他ノードの要求に応じて、サービス情報DB368に格納されたサービスおよびサービス情報の送信処理を行う。
さらに、サービス情報管理部366は、ユーザ端末2とのセッション確立後、そのユーザ端末2に対して所定のサービスの提供を実行する。
【0042】
セッション処理部370は、ユーザ端末2からサービス提供を要求する信号を受信すると、ユーザ端末2とのセッションを確立するために必要な処理を行う。
つまり、セッション処理部370は、ユーザ端末2から受信した要求信号に応じて、対応するサービスをユーザ端末2に提供するための命令をサービス情報管理部366に対して出力する。
サービス情報管理部366は、この命令に応じて、ユーザ端末2へのサービスの提供を開始する。
【0043】
サービス情報送信部372は、通信処理部364およびネットワーク100を介して、サービス情報をSCIMサーバ5に対して送信する。
セッション確立要求受信部374は、SCIMサーバ5から、通信処理部364およびネットワーク100を介して、ユーザに編成サービスを提供するためのセッション確立要求を受信し、セッション処理部370に対して出力する。
セッション処理部370は、セッション確立要求受信部374からセッション確立要求を受信すると、前述した処理と同様に、ユーザ端末2とのセッションを確立するために必要な処理を行い、編成サービスを構成するサービスをユーザ端末2に提供するための命令を、サービス情報管理部366に対して出力する。
サービス情報管理部366は、この命令に応じて、ユーザ端末2へのサービスの提供を開始する。
【0044】
また、セッション処理部370は、セッションが終了した場合、サービス終了通知をサービス終了通知送信部376に対して出力する。
サービス終了通知送信部376は、セッション処理部370から受信したサービス終了通知を、通信処理部364およびネットワーク100を介して、SCIMサーバ5に対して送信する。
セッション履歴情報管理部380は、セッションが発生するごとに、セッション履歴情報を生成する。
また、セッション履歴情報管理部380は、生成したセッション履歴情報を、セッション履歴情報DB382に格納し、管理する。
【0045】
図7は、セッション履歴情報を例示する図であり、(A)は、テレビ電話サービスなどの相手先ユーザが特定されるサービスに関するセッション履歴情報を例示し、(B)は、オンラインゲームサービスなどの相手先ユーザが特定されないサービスに関するセッション履歴情報を例示する。
図7(A)に示すように、相手先ユーザが特定されるサービスに関するセッション履歴情報は、時間情報、サービス識別子、サービスを要求したユーザを示す要求元ユーザ識別子、および、サービスを要求したユーザによって特定された相手先ユーザを示す相手先ユーザ識別子を含む。
ここで、図7(A)においては相手先ユーザ識別子は1つだが、複数でもよい。
【0046】
また、図7(B)に示すように、相手先ユーザが特定されないサービスに関するセッション履歴情報は、時間情報、サービス識別子、サービスを利用したユーザを示すユーザ識別子を含む。
ここで、図7(A),(B)に示された時間情報は、セッション開始時刻および終了時刻に対応する情報であってもよいし、セッション開始時刻およびセッション持続時間に対応する情報であってもよい。
また、図7(B)に示すように、相手先ユーザが特定されないサービスに関するセッション履歴情報には、ユーザ識別子は複数含まれてもよく、あるいは1つであってもよい。
ユーザ識別子が複数含まれる場合は、図7(B)の時間情報に対応する時間において、複数のユーザ識別子に対応するユーザは、サービス識別子に対応するサービスを同時に利用したことになる。
【0047】
セッション履歴情報要求受信部384(図6)は、SCIMサーバ5から、セッション履歴情報要求を受信し、そのセッション履歴情報要求をセッション履歴情報管理部380に対して出力する。
セッション履歴情報管理部380は、セッション履歴情報要求受信部384からセッション履歴情報要求を受信すると、そのセッション履歴情報要求に応じて、セッション履歴情報をセッション履歴情報送信部386に対して出力する。
セッション履歴情報送信部386は、セッション履歴情報管理部380からのセッション履歴情報を、SCIMサーバ5に対して出力する。
【0048】
[XDMSプログラム40]
図8は、図1に示したXML文書管理サーバ(XDMS)4において動作するXDMSプログラム40の構成を示す図である。
図8に示すように、XDMSプログラム40は、通信処理部400、コンテキスト情報登録受信部410、コンテキスト情報更新受信部412、コンテキスト情報要求受信部414、コンテキスト情報送信部416およびコンテキスト情報格納部42から構成される。
【0049】
通信処理部400は、ネットワーク100を介して他ノードとの間で通信を行うために必要な処理を行う。
コンテキスト情報登録受信部410は、他ノードからのコンテキスト情報登録を受信し、コンテキスト情報格納部42に対して出力する。
コンテキスト情報更新受信部412は、他ノードからのコンテキスト情報更新を受信し、コンテキスト情報格納部42に対して出力する。
コンテキスト情報格納部42は、コンテキスト情報を格納する。
また、コンテキスト情報格納部42は、コンテキスト情報登録受信部410からコンテキスト情報登録を受信すると、そのコンテキスト情報登録に応じてコンテキスト情報を登録する。
また、コンテキスト情報格納部42は、コンテキスト情報更新受信部412からコンテキスト情報更新を受信すると、そのコンテキスト情報更新に応じてコンテキスト情報を更新する。
【0050】
コンテキスト情報要求受信部414は、他ノードから、コンテキスト情報要求を受信し、そのコンテキスト情報要求をコンテキスト情報格納部42に対して出力する。
コンテキスト情報格納部42は、コンテキスト情報要求受信部414からコンテキスト情報要求を受信すると、そのコンテキスト情報要求に応じてコンテキスト情報を検索し、検索したコンテキスト情報をコンテキスト情報送信部416に対して出力する。
コンテキスト情報送信部416は、コンテキスト情報格納部42からのコンテキスト情報をコンテキスト情報要求を送信したノードに対して出力する。
【0051】
コンテキスト情報格納部42は、アクセスリスト管理部422、アクセスリストDB424、静的プロファイル情報管理部426、静的プロファイル情報DB428、コミュニティ情報管理部430およびコミュニティ情報DB432から構成される。
なお、コンテキスト情報格納部42の構成、および、コンテキスト情報格納部42に格納されるコンテキスト情報の構成については、図8に示した構成に限定されず、適宜、拡張可能である。
【0052】
コンテキスト情報格納部42において、アクセスリスト管理部422は、所定のネットワークからのアクセスをフィルタリングするためのアクセスリストを、アクセスリストDB424に格納し、管理する。
また、アクセスリスト管理部422は、アクセスリストDB424に格納されたアクセスリストを、必要に応じて、コンテキスト情報送信部416に対して出力する。
ユーザは、このアクセスリストを適宜変更することによって、たとえばあるサーバからのアクセスを拒否することができる。
【0053】
静的プロファイル情報管理部426は、ユーザがユーザ端末2を利用して自由に登録、更新、削除ができるプロファイル情報(静的プロファイル情報)を静的プロファイル情報DB428に格納し、管理する。
ここで、「静的」とは、ユーザ端末2などの他ノードによってプロファイル情報が登録または更新されなければこのプロファイル情報は全く変更されないことを意味し、前述した「動的」という言葉と対になる言葉である。
すなわち、静的プロファイル情報は、動的プロファイル情報と異なり、何らかのノードが自動的に生成等する情報ではない。
また、静的プロファイル情報管理部426は、静的プロファイル情報DB428に格納された静的プロファイル情報を、必要に応じて、コンテキスト情報送信部416に対して出力する。
【0054】
図9は、静的プロファイル情報を例示する図である。
図9に示すように、静的プロファイル情報は、登録されたユーザ#1〜ユーザ#Nごとに構成されており、それぞれ、ユーザ識別子、バディリスト、所属コミュニティ識別子、および1つ以上の属性を含む。
所属コミュニティ識別子は、ユーザが所属するコミュニティの識別子を示す識別子リストである。
属性は、たとえば、ユーザの「名前」,「性別」の属性等を含み、これらの属性それぞれは、属性値を含む。
バディ(buddy:友人)リストとは、各ユーザが登録した友人に関するリストであって、図9に示すように、バディ属性情報および1以上のバディに対応するユーザ識別子を含む。
バディ属性情報は、たとえば、そのバディリストがあるサークルに関連するものであれば、そのサークルに関連する情報を含み、そのバディリストが後述するコミュニティに関するものであれば、そのコミュニティに関する情報を含む。
【0055】
コミュニティ情報管理部430は、システムを利用しているコミュニティに関する情報を含むコミュニティ情報を、コミュニティ情報DB432に格納し、管理する。
また、コミュニティ情報管理部430は、コミュニティ情報DB432に格納されたコミュニティ情報を、必要に応じて、コンテキスト情報送信部416に対して出力する。
【0056】
図10は、コミュニティ情報を例示する図である。
図10に示すように、コミュニティ情報は、コミュニティ識別子、コミュニティの属性を示すコミュニティ属性情報、およびコミュニティメンバ識別子を含む。
コミュニティ属性情報は、たとえば、そのコミュニティが映画に興味のある人で構成されるコミュニティであれば、「映画」に対応する情報を含む。
コミュニティメンバ識別子は、コミュニティに所属する1以上のユーザの識別子を含む。
【0057】
[SCIMプログラム50]
図11は、図1に示したSCIMサーバ5において動作するSCIMプログラム50の構成を示す図である。
図11に示すように、SCIMプログラム50は、通信処理部500,502,504、編成サービス提供処理部52、履歴情報収集部530、履歴情報送信部532、動的プロファイル情報受信部534、動的プロファイル情報管理部536および動的プロファイル情報DB538から構成される。
【0058】
SCIMプログラム50において、通信処理部500は、ネットワーク100を介してアプリケーションサーバ(AS)36との間で通信を行うために必要な処理を行う。
通信処理部502は、ネットワーク100を介してホーム加入者サーバ(HSS)30との間で通信を行うために必要な処理を行う。
通信処理部504は、ネットワーク100を介して動的プロファイル生成サーバ6との間で通信を行うために必要な処理を行う。
【0059】
編成サービス提供処理部52は、サービス情報取得部510、サービス編成処理部512、サービス編成情報格納部514、セッション処理部516、ユーザ情報取得部518、編成サービスセッション履歴情報管理部520および編成サービスセッション履歴情報DB522から構成される。
編成サービス提供処理部52は、これらの構成部分により、複数のアプリケーションサーバ(AS)36が提供する複数のサービスを統合して編成サービスを編成し、その編成サービスをユーザ端末2に供給するための処理を行う。
編成サービス提供処理部52において、サービス情報取得部510は、通信処理部500およびネットワーク100を介して、サービス情報を送信するように要求する命令をアプリケーションサーバ(AS)36に対して送信する。
また、サービス情報取得部510は、要求に応じてアプリケーションサーバ(AS)36が送信したサービス情報を取得し、サービス編成処理部512に対して出力する。
【0060】
サービス編成処理部512は、取得した複数のサービス情報に基づいてサービス編成情報を作成し、作成したサービス編成情報をサービス編成情報格納部514に対して出力する。
なお、サービス編成処理部512は、ホーム加入者サーバ(HSS)30からユーザ情報を取得して、そのユーザ情報および複数のサービス情報に基づいてサービス編成情報を作成してもよい。
サービス編成情報格納部514は、サービス編成処理部512が作成したサービス編成情報を格納し、管理する。
ユーザ情報取得部518は、通信処理部502およびネットワーク100を介して、ホーム加入者サーバ(HSS)30から編成サービスを提供するユーザ端末2に対応するユーザ情報を取得し、セッション処理部516に対して出力する。
【0061】
セッション処理部516は、ユーザ端末2とアプリケーションサーバ(AS)36とのセッションを確立するための処理を行う。
セッション処理部516は、ユーザ端末2から編成サービスの提供を要求する信号を受信すると、受信した要求信号に含まれる情報に基づいて、サービス編成情報格納部514からサービス編成情報を取得する。
さらに、セッション処理部516は、ユーザ情報取得部518からのユーザ情報に基づいて、サービス編成情報に対してフィルタ処理を行う。
【0062】
フィルタ処理後、セッション処理部516は、サービス編成情報を構成するサービス情報に対応するアプリケーションサーバ(AS)36およびユーザ端末2に対して、両者が互いにセッションを確立するための信号を送信する。
この処理によって、アプリケーションサーバ(AS)36とユーザ端末2との間にセッションが確立し、アプリケーションサーバ(AS)36はユーザ端末2にサービスを提供する。
セッション処理部516は、アプリケーションサーバ(AS)36からサービス終了通知を受信すると、アプリケーションサーバ(AS)36とユーザ端末2とのセッションを終了するための処理を行う。
【0063】
編成サービスセッション履歴情報管理部520は、編成サービスに関するセッションが発生するごとに、編成サービスに関するセッションの履歴を示す編成サービスセッション履歴情報を生成する。
また、編成サービスセッション履歴情報管理部520は、生成した編成サービスセッション履歴情報を、編成サービスセッション履歴情報DB522に格納し、管理する。
【0064】
図12は、編成サービスセッション履歴情報を例示する図であり、(A)は、相手先ユーザが特定されるサービスに関する編成サービスセッション履歴情報を例示し、(B)は、相手先ユーザが特定されないサービスに関する編成サービスセッション履歴情報を例示する。
図12(A)に示すように、相手先ユーザが特定されるサービスに関する編成サービスセッション履歴情報は、時間情報、編成サービス識別子、サービス編成情報、要求元ユーザ識別子、および、相手先ユーザ識別子を含む。
ここで、図12(A)においては相手先ユーザ識別子は1つだが、複数であってもよい。
また、サービス編成情報は、対応する編成サービスを構成するサービス情報を含む。
【0065】
また、図12(B)に示すように、相手先ユーザが特定されないサービスに関する編成サービスセッション履歴情報は、時間情報、編成サービス識別子、サービス編成情報およびサービスを利用したユーザを示すユーザ識別子を含む。
ここで、図12(A),(B)に示された時間情報は、セッション開始時刻および終了時刻に対応する情報であってもよいし、セッション開始時刻およびセッション持続時間に対応する情報であってもよい。
また、図12(B)に示すように、相手先ユーザが特定されないサービスに関する編成サービスセッション履歴情報には、ユーザ識別子は複数含まれてもよく、あるいは1つであってもよい。
ユーザ識別子が複数含まれる場合は、図12(B)の時間情報に対応する時間において、複数のユーザ識別子に対応するユーザは、編成サービス識別子に対応する編成サービスを同時に利用したことになる。
【0066】
履歴情報収集部530(図11)は、編成サービスセッション履歴情報管理部520から編成サービスセッション履歴情報を収集する。
また、履歴情報収集部530は、ホーム加入者サーバ(HSS)30からユーザ履歴情報を、アプリケーションサーバ(AS)36からセッション履歴情報を、それぞれ収集する。
履歴情報収集部530は、所定時間ごとに各履歴情報を収集するようにしてもよいし、各履歴情報が作成されるごとに収集するようにしてもよい。
さらに、履歴情報収集部530は、収集した各履歴情報を、履歴情報送信部532に対して出力する。
履歴情報送信部532は、履歴情報収集部530からの各履歴情報を、動的プロファイル生成サーバ6に対して送信する。
【0067】
動的プロファイル情報受信部534は、動的プロファイル生成サーバ6から動的プロファイル情報を受信し、動的プロファイル情報管理部536に対して出力する。
動的プロファイル情報管理部536は、動的プロファイル情報を、動的プロファイル情報DB538に格納し、管理する。
サービス編成処理部512は、この動的プロファイル情報を用いて、サービスの編成処理を行うようにしてもよい。
【0068】
[動的プロファイル生成プログラム60]
図13は、図1に示した動的プロファイル生成サーバ6において動作する動的プロファイル生成プログラム60の構成を示す図である。
図13に示すように、動的プロファイル生成プログラム60は、通信処理部600,602,604、履歴情報取得部610、履歴情報管理部612、履歴情報DB614、コンテキスト情報取得部616、履歴情報分析部62、動的プロファイル情報生成部630、ユーザ情報取得部632、動的プロファイル情報管理部640、動的プロファイル情報DB642および動的プロファイル情報送信部644から構成される。
【0069】
動的プロファイル生成プログラム60において、通信処理部600は、ネットワーク100を介してSCIMサーバ5との間で通信を行うために必要な処理を行う。
通信処理部602は、ネットワーク100を介してXML文書管理サーバ(XDMS)4との間で通信を行うために必要な処理を行う。
通信処理部604は、ネットワーク100を介しホーム加入者サーバ(HSS)30との間で通信を行うために必要な処理を行う。
【0070】
履歴情報取得部610は、SCIMサーバ5から、履歴情報収集部530(図11)が収集した各履歴情報を取得して、履歴情報管理部612に対して出力する。
履歴情報管理部612は、履歴情報取得部610からの履歴情報を、履歴情報DB614に格納し、管理する。
コンテキスト情報取得部616は、XML文書管理サーバ(XDMS)4からコンテキスト情報を取得して、履歴情報分析部62に対して出力する。
【0071】
履歴情報分析部62は、サービス利用関係グラフ作成部622、グラフ情報格納部624およびユーザ間関係抽出部626から構成される。
履歴情報分析部62は、これらの構成部分により、取得した各履歴情報を分析して、サービスを介した複数のユーザ間関係を抽出する。
履歴情報分析部62において、サービス利用関係グラフ作成部622は、履歴情報を分析することによって、ユーザ端末2のユーザそれぞれとサービスそれぞれとの関係を示すサービス利用関係グラフを作成する。
たとえば、サービス利用関係グラフ作成部622は、履歴情報からサービス(編成サービスを含む)に関するセッション履歴情報(編成サービスセッション履歴情報を含む)を抽出し、そのセッションに関するサービスとユーザの関係とを分析することによって、ユーザ端末2のユーザそれぞれとサービスそれぞれとの関係を示すサービス利用関係グラフを作成する。
【0072】
図14は、サービス利用関係グラフを例示する図である。
図14に示すように、サービス利用関係グラフは、各ユーザを示す要素(楕円で示す)と各サービスを示す要素(四角で示す)とが接続されて構成されている。
以下、本明細書において、この接続を「エッジ」と称する。
図14において、ユーザを示す要素とサービスを示す要素とが接続されている場合(すなわち、ユーザを示す要素とサービスを示す要素の間にエッジが形成されている場合)、そのユーザがそのサービスを利用したことを意味する。
【0073】
図14の例では、ユーザ#Aおよびユーザ#Bそれぞれが、サービス#1およびサービス#2を利用したことが示されており、ユーザ#Cがサービス#1を利用し、ユーザ#Dがサービス#2を利用したことが示されている。
また、各エッジには重み値が付与されており、この重み値は、エッジに対応するユーザが対応するサービスを利用した時刻がより遅い(つまり、より後である)ほど大きくなるようになっている。
図14の例では、ユーザ#Bがサービス#1を利用した時刻が、ユーザ#Cがサービス#1を利用した時刻よりも早い場合(つまりユーザ#Cの方がユーザ#Bよりも後にサービス#1を利用した場合)、(エッジ2の重み値)<(エッジ3の重み値)となる。
【0074】
図15は、サービス利用関係グラフ作成部622によって実行される処理(S10)を例示するフローチャートである。
図15に示すように、ステップ100(S100)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、未処理のセッション履歴情報があるか否かを判断し、あればS102に進み、なければ処理を終了する。
ステップ102(S102)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、未処理のセッション履歴情報のうち、最も早い時刻の(すなわち、最初の)セッション履歴情報を処理対象とする。
【0075】
ステップ104(S104)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、全てのエッジの重み値を更新し、所定の割合で重み値を小さく(たとえば0.9倍に)する。
この処理によって、より遅い時刻(つまり、より最近)のセッション履歴に対応するエッジの重み値が、より大きくなる。
なお、この処理は、グラフ形成前の初期の段階では、実行されなくてもよい。
【0076】
ステップ106(S106)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、履歴情報からセッション履歴情報(編成サービスセッション履歴情報を含む)を抽出する。
ステップ108(S108)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、既存のサービス利用関係グラフ中に、セッション履歴情報に含まれるサービス識別子に対応する要素があるか否かを判断し、もしあればS112に進み、なければS110に進む。
ステップ110(S110)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、既存のサービス利用関係グラフに、このサービス識別子に対応する新しい要素を追加する。
【0077】
ステップ112(S112)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、既存のサービス利用関係グラフ中に、セッション履歴情報に含まれるユーザ識別子に対応する要素があるか否かを判断し、もしあればS116に進み、なければS114に進む。
ステップ114(S114)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、既存のサービス利用関係グラフに、このユーザ識別子に対応する新しい要素を追加する。
ステップ116(S116)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、追加されたサービス識別子およびユーザ識別子を示す要素間のエッジに重み値を付与する。
【0078】
ステップ118(S118)において、サービス利用関係グラフ作成部622は、作成されたサービス利用関係グラフを示す情報(グラフ情報)を、グラフ情報格納部624に対して出力し、S100へ戻る。
なお、図15に示した各処理の順序などは、適宜、変更しても構わない。
このことは、以下に示すフローチャート、シーケンス等についても同様である。
【0079】
グラフ情報格納部624(図13)は、サービス利用関係グラフ作成部622からのグラフ情報を格納し、管理する。
また、グラフ情報格納部624は、所定のタイミングで(たとえばサービス利用関係グラフが更新された場合に)、グラフ情報をユーザ間関係抽出部626に対して出力する。
【0080】
ユーザ間関係抽出部626は、コンテキスト情報取得部616から、静的プロファイル情報を取得する。
また、ユーザ間関係抽出部626は、履歴情報管理部612から、セッション履歴情報を取得する。
ユーザ間関係抽出部626は、取得した静的プロファイル情報およびセッション履歴情報に基づいて、サービス利用関係グラフから各ユーザ間の関係を抽出し、抽出したユーザ間関係を示す情報を動的プロファイル情報生成部630に対して出力する。
ユーザ間関係抽出部626は、たとえば、静的プロファイル情報に含まれるバディリスト情報に含まれるバディの配列(たとえばバディの順序)を、セッション履歴情報に基づいて再構成し、その再構成されたバディリスト情報を、動的プロファイル情報生成部630に対して出力するようにしてもよい。
【0081】
図16は、ユーザ間関係抽出部626によって実行される処理(S20)を例示するフローチャートである。
図16は、ユーザ間関係抽出部626がバディリスト情報に含まれるバディの配列を再構成する処理を例示するが、ユーザ間関係抽出部626の処理の対象は、バディリスト情報でなくともよい。
図16に示すように、ステップ200(S200)において、ユーザ間関係抽出部626は、未処理のユーザがあるか否かを判断し、あればS202に進み、なければ処理を終了する。
【0082】
ステップ202(S202)において、ユーザ間関係抽出部626は、任意の未処理のユーザを、処理の対象ユーザとして選択する。
ステップ204(S204)において、ユーザ間関係抽出部626は、対象ユーザのバディリストに含まれる複数のユーザ識別子に対応するユーザを、バディユーザとして抽出する。
ステップ206(S206)において、ユーザ間関係抽出部626は、未処理のサービスのうち、対象ユーザ間のエッジの重み値が最も大きいサービスを選択する。
【0083】
ステップ208(S208)において、ユーザ間関係抽出部626は、バディユーザのうち、S206で選択したサービスを利用したユーザを抽出する。
ステップ210(S210)において、ユーザ間関係抽出部626は、抽出したバディユーザのうち、サービス間のエッジの重み値が最も大きいバディユーザから順に、バディリストを再構成する。
ステップ212(S212)において、ユーザ間関係抽出部626は、選択したサービスは相手先があるサービスか否かを判断し、相手先があるものであればS214に進み、そうでなければS216に進む。
【0084】
ステップ214(S214)において、ユーザ間関係抽出部626は、対象ユーザと同じセッションでそのサービスを利用し、対象ユーザと対話したバディユーザが存在するか否かを判断し、存在すればS218に進み、存在しなければS220に進む。
ステップ216(S216)において、ユーザ間関係抽出部626は、対象ユーザと同時にこのサービスを利用したバディユーザが存在するか否かを判断し、存在すればS218に進み、存在しなければS220に進む。
【0085】
ステップ218(S218)において、ユーザ間関係抽出部626は、所定の条件に基づいて、そのバディユーザの順位を上げる処理を行う。
所定の条件とは、たとえば、順位を上げるランクであり、システムの設計条件によって、適宜、設定可能である。
ステップ220(S220)において、ユーザ間関係抽出部626は、対象ユーザに関して未処理のサービスがあるか否かを判断し、あればS206に戻り、なければS200に戻る。
【0086】
ユーザ情報取得部632(図13)は、ホーム加入者サーバ(HSS)30から、ユーザ情報を取得し、動的プロファイル情報生成部630に対して出力する。
動的プロファイル情報生成部630は、ユーザ情報取得部632からユーザ情報を取得し、このユーザ情報に基づいて、ユーザ間関係を示す情報から動的プロファイル情報を生成する。
動的プロファイル情報生成部630は、たとえば、バディリスト情報を再構成することによって動的プロファイル情報を生成するようにしてもよい。
さらに、動的プロファイル情報生成部630は、生成した動的プロファイル情報を動的プロファイル情報管理部640に対して出力する。
【0087】
図17は、動的プロファイル情報生成部630によって実行される処理(S30)を例示するフローチャートである。
図17は、動的プロファイル情報生成部630がバディリスト情報を再構成することによって動的プロファイル情報を生成する処理を例示するが、動的プロファイル情報生成部630の処理の対象は、バディリスト情報でなくともよい。
図17に示すように、ステップ300(S300)において、動的プロファイル情報生成部630は、未処理のユーザがあるか否かを判断し、あればS304に進み、なければ処理を終了する。
ステップ304(S304)において、動的プロファイル情報生成部630は、任意の未処理のユーザを対象ユーザとして選択する。
【0088】
ステップ306(S306)において、動的プロファイル情報生成部630は、対象ユーザの再構成されたバディリスト(再構成バディリスト)情報を取得する。
ステップ308(S308)において、動的プロファイル情報生成部630は、対象ユーザのユーザ情報および再構成バディリストに含まれるバディユーザのユーザ情報を取得する。
ステップ310(S310)において、動的プロファイル情報生成部630は、現在、通信可能なバディユーザが存在するか否かを判断し、存在すればS312に進み、存在しなければS314に進む。
ステップ312(S312)において、動的プロファイル情報生成部630は、所定の条件に基づいて、そのバディユーザの再構成バディリスト内における順位を上げる処理を行う。
【0089】
ステップ314(S314)において、動的プロファイル情報生成部630は、現在、所定の位置にバディユーザが存在するか否かを判断し、存在すればS316に進み、存在しなければS318に進む。
ここで、所定の位置とは、たとえば、対象ユーザの現在位置から所定範囲内でありうる。
ステップ316(S316)において、動的プロファイル情報生成部630は、所定の条件に基づいて、そのバディユーザの再構成バディリスト内における順位を上げる。
ステップ318(S318)において、動的プロファイル情報生成部630は、バディリストを動的プロファイル情報として生成し、動的プロファイル情報管理部640に対して出力して、S300に戻る。
【0090】
動的プロファイル情報管理部640(図13)は、動的プロファイル情報生成部630からの動的プロファイル情報を動的プロファイル情報DB642に格納し、管理する。
さらに、動的プロファイル情報管理部640は、動的プロファイル情報を動的プロファイル情報送信部644に対して送信する。
動的プロファイル情報送信部644は、動的プロファイル情報管理部640からの動的プロファイル情報を、SCIMサーバ5に対して送信する。
【0091】
図18は、動的プロファイル情報を例示する図である。
図18に示すように、動的プロファイル情報は、登録されたユーザ#1〜ユーザ#Nごとに構成されており、それぞれ、ユーザ識別子、1つ以上のサービス識別子、および、サービス識別子に対応づけられた1以上のユーザ識別子を含む。
ユーザ識別子は、対応づけられたサービス識別子に関して、前述の動的プロファイル生成プログラム60の処理によって順位づけられた順に並んでいる。
また、1以上のサービス識別子は、対応するユーザ識別子に関して、重み値が大きいほど順位が上であるようになっている。
【0092】
[ユーザ端末プログラム26]
図19は、図1に示したユーザ端末2において動作するユーザ端末プログラム26の構成を示す図である。
図19に示すように、ユーザ端末プログラム26は、通信処理部264、UI262、アプリケーション処理部266、入力画面処理部268、情報更新要求送信部270、サービス提供要求送信部272、セッション処理部274、動的プロファイル情報閲覧要求部280および動的プロファイル情報取得部282から構成される。
【0093】
ユーザ端末プログラム26において、通信処理部264は、ネットワーク100を介して他ノードとの間で通信を行うために必要な処理を行う。
UI262は、テンキー242などの入出力装置に対するユーザの操作を受け入れ、アプリケーション処理部266および入力画面処理部268に対して出力し、また、ユーザ端末プログラム26の他の構成部分の処理を制御する。
アプリケーション処理部266は、ユーザ端末2に組み込まれているアプリケーションを実行するために必要な処理を行う。
入力画面処理部268は、ユーザによる情報更新要求、あるいはサービス情報要求の選択のためなどに必要な入力画面を、表示装置232に表示するための処理を行う。
情報更新要求送信部270は、ユーザの操作に応じて、情報更新要求を、ネットワーク100などを介し、XML文書管理サーバ(XDMS)4に対して送信する。
【0094】
セッション処理部274は、アプリケーションサーバ(AS)36とセッションを確立するための処理を行う。
また、セッション処理部274は、編成サービスの提供を受ける場合には、SCIMサーバ5の制御によって、アプリケーションサーバ(AS)36とセッションを確立するための処理を行う。
動的プロファイル情報閲覧要求部280は、SCIMサーバ5に対して、動的プロファイル情報の閲覧を要求するための信号を送信する。
動的プロファイル情報取得部282は、SCIMサーバ5から、ネットワーク100を介して動的プロファイル情報を受信し、入力画面処理部268に対して出力する。
入力画面処理部268は、動的プロファイル情報取得部282から受信した動的プロファイル情報を受け入れると、当該情報をユーザに閲覧させるための画面を表示装置232に表示するための処理を行う。
【0095】
[動的プロファイル情報生成の態様]
次に、動的プロファイル情報の生成についての具体的な例を説明する。
図20は、セッション履歴情報の具体例およびサービス利用関係グラフを例示する図であり、(A)はセッション履歴情報を例示し、(B)はこのセッション履歴情報に基づいて生成されるサービス利用関係グラフを例示する図である。
図20(A)に示すように、セッション履歴情報は、タイムスタンプと、サービス識別子と、このサービス識別子に対応するサービスを利用したユーザ識別子とを含む。
また、例示されたセッションは、時間T1,T2,・・・,T10の順に進む(つまり、時間T1が最も早く、時間T10が最も遅い)。
図20(A)の例では、たとえば、時間T1にユーザ#Aがサービス#1を利用し、また、時間T5にユーザ#Aおよびユーザ#Bがサービス#2を同時に利用したことが示されている。
【0096】
図20(B)は、図20(A)に例示されたセッション履歴情報に基づいて、サービス利用関係グラフ作成部622が作成したサービス利用関係グラフを示す図である。
ユーザ#Aは時間T1にサービス#1を利用したので、サービス#1はユーザ#Aとエッジ1で接続され、同様に、サービス#1は、ユーザ#Bとエッジ2で接続され、ユーザ#Cとエッジ3で接続されている。
ここで、図20(A)に示すように、以後、ユーザ#A,#B,#Cはサービス#1を利用していないので、エッジ1〜3はそれぞれ時間T1〜T3に対応する重み値を有する。
【0097】
また、ユーザ#Aは時間T4にサービス#2を利用したので、サービス#2はユーザ#Aとエッジ4で接続されている。
ここで、ユーザ#Aは、時間T5においてもサービス#2を利用し、以後、サービス#2を利用していないので、エッジ4は、時間T5に対応する重み値を有する。
また、ユーザ#Bは、ユーザ#Aと同時(時間T5)にサービス#2を利用したので、サービス#2はユーザ#Bとエッジ5で接続されている。
ここで、ユーザ#Bは、時間T6においてもサービス#2を利用し、以後、サービス#2を利用していないので、エッジ5は、時間T6に対応する重み値を有する。
ユーザ#Dは、ユーザ#Bと同時(時間T6)にサービス#2を利用したので、サービス#2はユーザ#Dとエッジ6で接続されている。
また、ユーザ#Dは、以後、サービス#2を利用していないので、エッジ6は、時間T6に対応する重み値を有する。
【0098】
時間T7において、ユーザ#Aがサービス#3を利用したので、サービス#3はユーザ#Aとエッジ7で接続されている。
また、ユーザ#Aは、以後、サービス#3を利用していないので、エッジ7は、時間T7に対応する重み値を有する。
同様に、時間T8においてユーザ#Dがサービス#3を利用し、時間T9においてユーザ#Bがサービス#3を利用したので、サービス#3は、ユーザ#Dおよび#Bと、それぞれエッジ8および9で接続されている。
また、ユーザ#Dおよび#Bは、以後、サービス#3を利用していないので、エッジ8および9は、それぞれ、時間T8およびT9に対応する重み値を有する。
【0099】
時間T10において、ユーザ#Eがサービス#1を利用したので、サービス#1はユーザ#Eとエッジ10で接続されている。
また、ユーザ#Eは、以後、サービス#1を利用していないので、エッジ10は、時間T10に対応する重み値を有する。
ここで、図20(B)において、各エッジの重み値を比較すると、以下のようになる。
(エッジ1の重み値)<(エッジ2の重み値)<(エッジ3の重み値)<(エッジ4の重み値)<(エッジ5の重み値)=(エッジ6の重み値)<(エッジ7の重み値)<(エッジ8の重み値)<(エッジ9の重み値)<(エッジ10の重み値)
【0100】
図21は、図20に示した具体例に基づいて生成される動的プロファイル情報を例示する図であり、(A)は再構成される前のバディリストを例示し、(B)は(A)に示されたバディリストを再構成することによって生成された動的プロファイル情報を例示する。
図21(A)は、ユーザ#Aのバディリストを例示しており、当該バディリスト内において、ユーザ#B,#C,#D,#Eの順でバディユーザが配列されている。
この配列は、ユーザ#Aによるユーザ端末2の操作によって決定されてもよい。
【0101】
動的プロファイル情報生成プログラム60は、ユーザ間関係抽出部626の処理によって、図21(A)に例示するバディリストを再構成して、図21(B)に例示されるような、ユーザ#Aに関する動的プロファイル情報を生成する。
図21(B)に示すように、ユーザ#Aの再構成されたバディリスト(動的プロファイル情報)は、ユーザ#Aが利用したサービス#3,#2,#1ごとにバディが配列されている。
ユーザ#Aは、サービス#3を最も後に利用し、サービス#2を2番目に後に利用し、サービス#1を最も前に利用したので、図21(B)に示すように、サービス#3,#2,#1の順にバディリストが配列されている。
【0102】
また、図20の例では、サービス#3を最も後に利用したユーザはユーザ#Bであり、最も前に利用したユーザはユーザ#Dであるので、図21(B)に示すように、サービス#3の下に、ユーザ#B,#Dの順で配列されている。
また、図20の例では、サービス#2を最も後に利用したユーザはユーザ#BおよびユーザDであるが、時間T5においてユーザ#Bはユーザ#Aと同時にサービス#2を利用している
したがって、サービス#2の下では、ユーザ#Dよりもユーザ#Bの方が上位に配列されている。
また、図20の例では、サービス#1を最も後に利用したユーザはユーザ#Eであり、その次に後に利用したユーザはユーザ#Cであり、最も前に利用したユーザはユーザ#Bであるので、図21(B)に示すように、サービス#1の下に、ユーザ#B,#Dの順で配列されている。
【0103】
[サービス提供システム1の全体的な動作]
以下、サービス提供システム1の全体的な動作を説明する。
図22は、図1に示した情報提供システム1の全体的な動作(S40)を示す通信シーケンス図である。
図22に示すように、ステップ400−1〜400−N(S400−1〜400−N)において、ユーザ端末2−1〜2−Nは、アプリケーションサーバ(AS)36およびSCIMサーバ5あるいはこれらのいずれかから、サービスを提供される。
ステップ402(S402)において、アプリケーションサーバ(AS)36は、サービスセッションに基づいて、サービス履歴情報を生成する。
ステップ404(S404)において、SCIMサーバ5は、編成サービスセッションに基づいて、編成サービスセッション履歴情報を生成する。
【0104】
ステップ406(S406)において、SCIMサーバ5は、アプリケーションサーバ(AS)36およびホーム加入者サーバ(HSS)30から、履歴情報を収集する。
ステップ408(S408)において、動的プロファイル生成サーバ6は、SCIMサーバ5から履歴情報を取得する。
ステップ410(S410)において、動的プロファイル生成サーバ6は、XML文書管理サーバ(XDMS)4から、コンテキスト情報を取得する。
ステップ412(S412)において、動的プロファイル生成サーバ6は、取得した各履歴情報を分析して、コンテキスト情報に基づいて、ユーザ間関係を抽出する。
【0105】
ステップ414(S414)において、動的プロファイル生成サーバ6は、ホーム加入者サーバ(HSS)30から、ユーザ情報を取得する。
ステップ416(S416)において、動的プロファイル生成サーバ6は、ユーザ間関係とユーザ情報とに基づいて、動的プロファイル情報を生成する。
ステップ418(S418)において、動的プロファイル生成サーバ6は、動的プロファイル情報をSCIMサーバ5に対して送信する。
【0106】
ステップ420(S420)において、SCIMサーバ5は、ユーザ端末2−1〜2−Nからの要求に応じて、動的プロファイル情報を、ユーザ端末2−1〜2−Nに対して送信する。
ステップ422−1〜422−N(S422−1〜422−N)において、ユーザ端末2−1〜2−Nは、動的プロファイル情報に基づいて、アプリケーションサーバ(AS)36およびSCIMサーバ5あるいはこれらのいずれかからサービスの提供を受ける。
なお、S422−1〜422−Nにおいては、ユーザ端末2が動的プロファイル情報を利用して特定のサービスが選択されるようにしてもよいし、あるいは、SCIMサーバ5が動的プロファイル情報を利用して特定のサービスを選択するようにしてもよい。
【0107】
なお、本明細書の実施例においては、SCIMサーバ5が各ノードから履歴情報を収集するとしたが、動的プロファイル生成サーバ6が履歴情報の収集を行ってもよい。
また、図1において、動的プロファイル生成サーバ6は、直接、ネットワーク100に接続されるとしたが、SCIMサーバ5のみに接続するようにしてもよい。
さらに、動的プロファイル生成サーバ6の機能は、本実施形態のように独立のサーバに実装されてもよいし、SCIMサーバ5に実装されるようにしてもよい。
また、図1に示したユーザ端末2は、携帯電話でなくてもよく、たとえば図2に示すようなハードウエアからなるPCでもよいし、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)でもよい。
【0108】
また、動的プロファイル生成プログラム60は、処理の対象の例をバディリストとしたが、対象はバディリストに限られない。
また、図16において、サービスを利用した回数が多ければ、そのサービスを介したユーザ間の関係が強いとみなして順位を上げるようにしてもよい。
さらに、図16において、ある複数のユーザが同時に同じサービスを利用した場合に、当該ユーザ間の関係が強いとみなすとしたが、同じサービスを利用した時間帯(たとえば一日の時間帯や曜日)が同じであれば順位を上げるとしてもよい。
【0109】
図8を用いて前述したXDMSプログラム40は、全てのユーザに共通のデータ(グローバルデータ)を格納するようにしてもよい。
また、XDMSプログラム40は、各ユーザ識別子とそのユーザのコミュニティとは無関係のバディリストとを対応付けた情報、および、各ユーザ識別子とそのユーザに対応するデバイスリストとを対応付けた情報などを格納するようにしてもよい。
また、図11を用いて前述した実施例においては、動的プロファイル情報およびサービス編成情報などのように、SCIMプログラム50の処理に必要な情報は、SCIMサーバ5に格納されるとしたが、XML文書管理サーバ(XDMS)4に格納されるようにしてもよい。
この場合、SCIMプログラム50に、XML文書管理サーバ(XDMS)4と通信を行うために必要な処理を行う構成要素を追加するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、ユーザのプロファイルを生成するプロファイル生成システムおよびユーザ端末に対しサービスを提供するサービス提供システムなどに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の実施形態にかかるサービス提供システムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示したS−CSCFサーバ、ホーム加入者サーバ(HSS)、アプリケーションサーバ(AS)、XML文書管理サーバ(XDMS)、SCIMサーバおよび動的プロファイル生成サーバのハードウエア構成を例示する図である。
【図3】図1に示したユーザ端末のハードウエア構成を例示する図である。
【図4】図1に示したホーム加入者サーバ(HSS)において動作するホーム加入者サーバ(HSS)プログラムの構成を示す図である。
【図5】ユーザ履歴情報を例示する図である。
【図6】図1に示したアプリケーションサーバ(AS)において動作するアプリケーションサーバ(AS)プログラムの構成を示す図である。
【図7】セッション履歴情報を例示する図である。
【図8】図1に示したXML文書管理サーバ(XDMS)において動作するXDMSプログラムの構成を示す図である。
【図9】静的プロファイル情報を例示する図である。
【図10】コミュニティ情報を例示する図である。
【図11】図1に示したSCIMサーバにおいて動作するSCIMプログラムの構成を示す図である。
【図12】編成サービスセッション履歴情報を例示する図である。
【図13】図1に示した動的プロファイル生成サーバにおいて動作する動的プロファイル生成プログラムの構成を示す図である。
【図14】サービス利用関係グラフを例示する図である。
【図15】サービス利用関係グラフ作成部によって実行される処理を例示するフローチャートである。
【図16】ユーザ間関係抽出部によって実行される処理を例示するフローチャートである。
【図17】動的プロファイル情報生成部によって実行される処理を例示するフローチャートである。
【図18】動的プロファイル情報を例示する図である。
【図19】図1に示したユーザ端末において動作するユーザ端末プログラムの構成を示す図である。
【図20】セッション履歴情報の具体例およびサービス利用関係グラフを例示する図である。
【図21】図20に示した具体例に基づいて生成される動的プロファイル情報を例示する図である。
【図22】図1に示した情報提供システムの全体的な動作を示す通信シーケンス図である。
【符号の説明】
【0112】
1・・・サービス提供システム,
100・・・ネットワーク,
10・・・無線基地局,
2−1〜2−N・・・ユーザ端末,
220・・・アンテナ,
222・・・無線IF,
230・・・音声・動画像CODEC,
232・・・表示装置,
234・・・カメラ,
236・・・マイク,
238・・・スピーカ,
240・・・制御部,
242・・・テンキー,
244・・・DTMF発生部,
26・・・ユーザ端末プログラム,
264・・・通信処理部,
262・・・ユーザインタフェース(UI),
266・・・アプリケーション処理部,
268・・・入力画面処理部,
270・・・情報更新要求送信部,
272・・・サービス提供要求送信部,
274・・・セッション処理部,
280・・・動的プロファイル情報閲覧要求部,
282・・・動的プロファイル情報取得部,
110・・・S−CSCFサーバ,
120・・・本体,
122・・・CPU,
124・・・メモリ,
126・・・入出力装置,
128・・・通信装置,
130・・・記録装置,
132・・・記録媒体,
30・・・ホーム加入者サーバ(HSS),
300・・・ホーム加入者サーバ(HSS)プログラム,
302・・・通信処理部,
304・・・ユーザ情報登録受信部,
306・・・ユーザ情報更新受信部,
308・・・ユーザ情報要求受信部,
310・・・ユーザ情報送信部,
312・・・ユーザ履歴情報管理部,
314・・・ユーザ履歴情報DB,
316・・・ユーザ履歴情報要求受信部,
318・・・ユーザ履歴情報送信部,
32・・・ユーザ情報格納部,
322・・・ID管理部,
324・・・IDDB,
326・・・位置情報管理部,
328・・・位置情報DB,
330・・・通信状態情報管理部,
332・・・通信状態情報DB,
334・・・セキュリティ情報管理部,
336・・・セキュリティ情報DB,
338・・・課金情報管理部,
340・・・課金情報DB,
342・・・登録情報管理部,
344・・・登録情報DB,
36−1〜36−M・・・アプリケーションサーバ(AS),
360・・・ASプログラム,
362,364・・・通信処理部,
366・・・サービス情報管理部,
368・・・サービス情報DB,
370・・・セッション処理部,
372・・・サービス情報送信部,
374・・・セッション確立要求受信部,
376・・・サービス終了通知送信部,
380・・・セッション履歴情報管理部,
382・・・セッション履歴情報DB,
384・・・セッション履歴情報要求受信部,
386・・・セッション履歴情報送信部,
4・・・XML文書管理サーバ(XDMS),
40・・・XDMSプログラム,
400・・・通信処理部,
410・・・コンテキスト情報登録受信部,
412・・・コンテキスト情報更新受信部,
414・・・コンテキスト情報要求受信部,
416・・・コンテキスト情報送信部,
42・・・コンテキスト情報格納部,
422・・・アクセスリスト管理部,
424・・・アクセスリストDB,
426・・・静的プロファイル情報管理部,
428・・・静的プロファイル情報DB,
430・・・コミュニティ情報管理部,
432・・・コミュニティ情報DB,
5・・・SCIMサーバ,
50・・・SCIMプログラム,
500,502,504・・・通信処理部,
52・・・編成サービス提供処理部,
510・・・サービス情報取得部,
512・・・サービス編成処理部,
514・・・サービス編成情報格納部,
516・・・セッション処理部,
518・・・ユーザ情報取得部,
520・・・編成サービスセッション履歴情報管理部,
522・・・編成サービスセッション履歴情報DB,
530・・・履歴情報収集部,
532・・・履歴情報送信部,
534・・・動的プロファイル情報受信部,
536・・・動的プロファイル情報管理部,
538・・・動的プロファイル情報DB,
6・・・動的プロファイル生成サーバ,
60・・・動的プロファイル生成プログラム,
600,602,604・・・通信処理部,
610・・・履歴情報取得部,
612・・・履歴情報管理部,
614・・・履歴情報DB,
616・・・コンテキスト情報取得部,
62・・・履歴情報分析部,
622・・・サービス利用関係グラフ作成部,
624・・・グラフ情報格納部,
626・・・ユーザ間関係抽出部,
630・・・動的プロファイル情報生成部,
632・・・ユーザ情報取得部,
640・・・動的プロファイル情報管理部,
642・・・動的プロファイル情報DB,
644・・・動的プロファイル情報送信部,

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理手段と、
前記サービス管理手段から、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、
前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示す第1のプロファイル情報を生成する第1プロファイル情報生成手段と
を有するプロファイル生成システム。
【請求項2】
前記ユーザ端末からの要求に基づいて更新される第2のプロファイル情報を管理する第2プロファイル情報管理手段
をさらに有し、
前記第1プロファイル情報生成手段は、前記第2のプロファイル情報に含まれる情報を再構成することによって、前記第1のプロファイル情報を生成する
請求項1に記載のプロファイル生成システム。
【請求項3】
前記第1のプロファイル情報は、
当該第1のプロファイル情報に対応する第1のユーザとの関係の強い順に、当該第1のユーザ以外のユーザに関する情報を並べたリスト
を含む
請求項1または2に記載のプロファイル生成システム。
【請求項4】
前記履歴情報分析手段は、前記第1のユーザと同時に前記サービスを利用した1以上の第2のユーザが存在するか否かを判断し、前記第2のユーザが存在する場合、当該第2のユーザの前記リスト内の順位を、所定の条件に基づいて上昇させる
請求項3に記載のプロファイル生成システム。
【請求項5】
前記履歴情報分析手段は、前記複数のサービスそれぞれと、当該サービスを利用した複数のユーザそれぞれとの関係に関連する重み値を設定し、
前記重み値は、前記ユーザが前記サービスを利用した時刻が遅いほど大きく、前記リスト内の順位は、当該重み値に基づいて決定される
請求項3または4に記載のプロファイル生成システム。
【請求項6】
前記複数のユーザ端末の現在の情報に関するプレゼンス情報を取得するプレゼンス情報取得手段
をさらに有し、
前記リストは、前記プレゼンス情報取得手段が取得したプレゼンス情報に基づいて決定される
請求項3から5のいずれかに記載のプロファイル生成システム。
【請求項7】
前記履歴情報分析手段は、前記複数のユーザ端末のユーザと前記サービスとの関係を示すグラフを作成する
請求項1から6のいずれかに記載のプロファイル生成システム。
【請求項8】
複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、
前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成手段と
を有するプロファイル生成装置。
【請求項9】
複数のユーザ端末と、
前記複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理装置と、
前記複数のユーザ端末に、前記複数のサービス管理装置が管理するサービスに基づいてサービスを提供するサービス提供装置と、
前記複数のユーザ端末のユーザそれぞれに関するプロファイル情報を生成するユーザプロファイル生成装置と
を有し、
前記ユーザプロファイル生成装置は、
前記サービス提供装置から、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得手段と、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析手段と、
前記履歴情報分析手段によって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成手段と
を有し、
前記サービス提供装置は、前記生成されたプロファイル情報に基づいて前記サービスを提供する
サービス提供システム。
【請求項10】
複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、
前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップと
を含むプロファイル生成方法。
【請求項11】
複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理するサービス管理ステップと、
前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、
前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップと、
前記生成されたプロファイル情報に基づいて、前記複数のユーザ端末にサービスを提供するサービス提供ステップと
を含むサービス提供方法。
【請求項12】
複数のユーザ端末のユーザが利用する1つ以上のサービスを管理する複数のサービス管理ノードから、前記ユーザによるサービスの利用に関する履歴情報を取得する履歴情報取得ステップと、
前記取得した履歴情報を分析して、前記複数のユーザ端末のユーザ間の関係を抽出する履歴情報分析ステップと、
前記履歴情報分析ステップによって抽出されたユーザ間の関係を前記ユーザごとに示すプロファイル情報を生成するプロファイル情報生成ステップと
をコンピュータに実行させるプロファイル生成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−181260(P2009−181260A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−18682(P2008−18682)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】