説明

ベアラ制御モードへの変更を処理する方法

さまざまな例示的な実施形態は、発展型パケットコアノードからの要求メッセージをPCRNで受信すること、要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含んでいるかどうかを判定すること、および要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含んでいる場合に、IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードを決定し、IP−CANセッションに対する前のベアラ制御モードを決定し、現在のベアラ制御モードを前のベアラ制御モードと比較すること、および現在のベアラ制御モードが前のベアラ制御モードと異なる場合に、現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正することのうちの1つまたは複数を含む方法および関係するネットワークノードおよび機械可読記憶媒体に関係する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示されているさまざまな例示的な実施形態は、一般的に通信ネットワークにおけるポリシーおよび課金に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信ネットワーク内でさまざまな種類のアプリケーションに対する需要が高まるにつれ、この拡張された機能を信頼できる形で提供するために、サービスプロバイダは、自社のシステムを常時アップグレードしなければならない。かつては単に音声通信のために設計されたシステムであったものが、あらゆる目的に使えるネットワークアクセスポイントに成長し、テキストメッセージング、マルチメディアストリーミング、および一般的なインターネットアクセスを含む無数のアプリケーションへのアクセスを提供するようになった。このようなアプリケーションをサポートするために、プロバイダは、新しいネットワークをその既存の音声ネットワークの上に構築してきたが、これはエレガントとは言えないソリューションとなった。第二世代および第三世代のネットワークに見られるように、音声サービスは、音声専用チャネル上で搬送され、回線交換コアに向けられなければならないが、他のサービスの通信は、インターネットプロトコル(IP)により伝送され、異なるパケット交換コアに向けられる。このため、アプリケーションの提供、計測および課金、ユーザーの体感品質(QoE)保証に関する固有の問題が生じる。
【0003】
第二世代および第三世代のデュアルコアアプローチを簡素化しようとする作業において、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、「ロングタームエボリューション」(LTE)と称される新しいネットワークスキームを推奨している。LTEネットワークでは、すべての通信がIPチャネル上でユーザー機器(UE)から発展型パケットコア(EPC)と称されるオールIPコアに搬送される。次いで、EPCは、受け入れられるQoEを保証し、加入者にその特定のネットワーク活動について課金しながら他のネットワークへのゲートウェイアクセスを提供する。
【0004】
3GPPでは、一般に、EPCのコンポーネントおよびそれらのコンポーネント同士のインタラクションを多数の技術仕様書に記述している。特に、3GPP TS 29.212、3GPP TS 29.213、および3GPP TS 29.214では、EPCのポリシーおよび課金ルール機能(Policy and Charging Rules Function)(PCRF)、ポリシーおよび課金施行機能(Policy and Charging Enforcement Function)(PCEF)、ならびにベアラバインディングおよびイベント報告機能(Bearer Binding and Event Reporting Function)(BBERF)を説明している。これらの仕様書は、信頼できるデータサービスを提供し、その使用について加入者に課金するためのこれらの要素同士のインタラクションの仕方について何らかの指針をさらに与える。
【0005】
3GPPの仕様書では、データプレーントラヒックの伝搬の方法についてさらに説明している。データプレーントラヒックは、「サービスデータフロー(SDF)」と称される仮想接続を介してユーザー機器からパケットデータネットワークへ搬送される。それぞれのSDFは、「ベアラ」と称される仮想コンテナによって搬送される。それぞれのベアラは、特定のサービス品質(QoS)特性に関連付けられ、複数のSDFを搬送することができる。そこで、SDFをマッチするベアラに関連付けることによってSDFに対して特定のQoS設定を保証することができる。
【0006】
3GPP TS 29.212、3GPP TS 29.213、および3GPP TS 29.214で説明されているように、SDFは、さまざまな方法で確立することができる。例えば、SDFは、要求されたSDFに関連付けられているサービスのプロバイダに関連付けられているアプリケーション機能(AF)の要求時に確立されうる。このような要求は、「ネットワーク開始」要求と称することができる。SDFは、ユーザー機器(UE)の要求時に確立することもできる。これらの要求は、サービスゲートウェイ(SGW)またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)からPCRFに届きうるもので、「UE開始」要求と称される。いくつかの状況では、SDFに対する要求は、AFとUEの両方を発信元とする、複数のメッセージを伴うものとしてよい。
【0007】
機器が特定のSDFにサービスを提供するなどの要因によっては、EPCはすべての種類のSDF要求を履行することができない場合がある。例えば、いくつかの実装において、ネットワーク開始要求は許可されえない。3GPP TS 29.212では、特定のIP−CANセッションに対してどのような要求を処理すべきかを示す「ベアラ制御モード」と称される設定を説明している。ベアラ制御モードは、UEがリソースの確立、修正、または終了を要求しなくてはならないことを指示する値「UE_ONLY」、またはネットワーク開始およびUE開始の両方の要求が履行されるべきであることを指示する値「UE_NW」に設定することができる。
【0008】
しかし、3GPP仕様書では、与えられたIP−CANセッションにどのベアラ制御モード設定が適切であるかをPCRFがどのように決定すべきかを説明していない。3GPP仕様書では、ベアラ制御モードを変更すべき状況をPCRFがどのように識別し、処理すべきであるかを説明することもできていない。これらのステップなしでは、EPC側が、モバイルデバイスおよびサービングハードウェアの必要条件に適合する信頼できるリソース割り当てを行うことは困難になる。
【0009】
前記の説明に鑑みると、リソース割り当て要求を処理するための方法を提供することが望ましいことがわかる。特に、要求に関連付けられているSDFに対するベアラ制御モードの評価を必要とするリソース割り当て要求に柔軟に応じられるPCRFを実現することが望ましい。また、望ましくない影響を取り込むことまたは関連する仕様に違反することなくSDFに関連付けられているベアラ制御モードへの変更を処理することができるPCRFを実現することもさらに望ましい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】3GPP TS 29.212
【非特許文献2】3GPP TS 29.213
【非特許文献3】3GPP TS 29.214
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
ベアラ制御モードの決定を伴うリソース割り当て要求を動的に処理するための方法が現在必要とされていることを考えて、さまざまな例示的な実施形態の簡潔な概要を述べる。以下の概要においていくつかの簡素化および省略を行っている場合があるが、これはさまざまな例示的な実施形態のいくつかの態様を強調し、導入することを意図したものであり、本発明の範囲を制限することは意図していない。後の節で、当業者が本発明の概念を構成し、使用することを可能にするのに適した好ましい例示的な実施形態の詳細な説明を続ける。
【0012】
さまざまな例示的な実施形態は、発展型パケットコアノードからの要求メッセージをPCRNで受信すること、要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含んでいるかどうかを判定すること、および要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含んでいる場合に、IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードを決定し、IP−CANセッションに対する前のベアラ制御モードを決定し、現在のベアラ制御モードを前のベアラ制御モードと比較すること、および現在のベアラ制御モードが前のベアラ制御モードと異なる場合に、現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正することのうちの1つまたは複数を含む方法および関係するネットワークノードおよび機械可読記憶媒体に関係する。
【0013】
このようにして、さまざまな例示的な実施形態において、ベアラ制御モードを柔軟に決定し、変更されたベアラ制御モードに従うことを保証することが可能になることは明らかであろう。特に、ベアラ制御モードが変わった後に不適合のPPCルール、QoSルール、およびアプリケーションセッションを取り除くことによって、PCRNは、IP−CANセッションに対するベアラ制御モードへの変更後に有効なセッションのみが残ることを保証することができる。
【0014】
さまざまな例示的な実施形態をよりよく理解できるように、添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】さまざまなデータサービスを提供するための例示的な加入者ネットワークを示す図である。
【図2】受信した要求メッセージを処理するための例示的なポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)を示す図である。
【図3】ベアラ制御モードを決定するための例示的なルールセットを示す図である。
【図4】PCCルールに関係するデータを格納するための例示的なデータ配置構成を示す図である。
【図5A】受信した要求メッセージを処理するための例示的な方法を示す図である。
【図5B】受信した要求メッセージを処理するための例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、類似の番号は類似のコンポーネントまたはステップを指す図面を参照すると、さまざまな例示的な実施形態の範囲の広い態様が開示されている。
【0017】
図1は、さまざまなデータサービスを提供するための例示的な加入者ネットワーク100を示している。例示的な加入者ネットワーク100は、さまざまなサービスへのアクセスを提供する通信ネットワークまたは他のネットワークとすることができる。例示的な加入者ネットワーク100は、ユーザー機器110、基地局120、発展型パケットコア(EPC)130、パケットデータネットワーク140、およびアプリケーション機能(AF)150を備えることができる。
【0018】
ユーザー機器(UE)110は、エンドユーザーにデータサービスを提供するためにパケットデータネットワーク140と通信するデバイスとすることができる。そのようなデータサービスは、例えば、音声通信、テキストメッセージング、マルチメディアストリーミング、およびインターネットアクセスを含む。より具体的には、さまざまな例示的な実施形態において、ユーザー機器110は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ワイヤレス電子メールデバイス、携帯電話、テレビジョンセットトップボックス、またはEPC 130を介して他のデバイスと通信することができる任意の他のデバイスである。
【0019】
基地局120は、ユーザー機器110とEPC 130との間の通信を可能にするデバイスとすることができる。例えば、基地局120は、3GPP規格によって定められているようなEvolved Node B(eNodeB)などの基地トランシーバ局であってよい。したがって、基地局120は、無線通信などの、第1の媒体を介してユーザー機器110と通信し、イーサネット(登録商標)ケーブルなどの、第2の媒体を介してEPCと通信するデバイスであるものとしてよい。基地局120は、EPC 130と直接通信するか、または多数の中間ノード(図示せず)を介して通信することができる。さまざまな実施形態において、複数の基地局(図示せず)は、ユーザー機器110にモバイル機能を付与するために存在しているものとしてよい。さまざまな代替的実施形態において、ユーザー機器110は、発展型パケットコアと直接通信することができることに留意されたい。このような実施態様では、基地局120は、存在していなくてもよい。
【0020】
発展型パケットコア(EPC)130は、パケットデータネットワーク140へのゲートウェイアクセスをユーザー機器110に提供するデバイスもしくはデバイスのネットワークであるものとしてよい。EPC 130は、提供されるデータサービスの使用について加入者にさらに課金し、特定のユーザーの体感品質(QoE)標準が満たされていることを保証することができる。そこで、EPC 130を、少なくとも一部は3GPP TS 29.212、29.213、および29.214規格に従って実装することができる。したがって、EPC 130は、サービスゲートウェイ(SGW)132、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)134、ならびにポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)136を備えるものとしてよい。
【0021】
サービスゲートウェイ(SGW)132は、EPC 130へのゲートウェイアクセスを提供するデバイスとすることができる。SGW 132は、ユーザー機器110によって送信されるパケットを受信するEPC 130内の第1のデバイスとすることができる。SGW 132は、PGW 134に向けてそのようなパケットを転送することができる。SGW 132は、例えば、複数の基地局(図示せず)間のユーザー機器110のモバイル機能を管理すること、およびサービスを受けるそれぞれのフローについて特定のサービスの品質(QoS)特性を施行することなどの多数の機能を実行することができる。プロキシモバイルIP標準を実装するものなどの、さまざまな実装において、SGW 132は、ベアラバインディングおよびイベント報告機能(BBERF)を備えることができる。さまざまな例示的な実施形態において、EPC 130は、複数のSGW(図示せず)を備え、それぞれのSGWは、複数の基地局(図示せず)と通信することができる。
【0022】
パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)134は、パケットデータネットワーク140へのゲートウェイアクセスを提供するデバイスとすることができる。PGW 134は、SGW 132を介してパケットデータネットワーク140に向けてユーザー機器110によって送信されるパケットを受信するEPC 130内の最後のデバイスとすることができる。PGW 134は、それぞれのサービスデータフロー(SDF)についてポリシーおよび課金管理(PCC)ルールを強制するポリシーおよび課金施行機能(PCEF)を備えることができる。このように、PGW 134は、ポリシーおよび課金施行ノード(PCEN)とすることができる。PGW 134は、例えば、パケットフィルタリング、ディープパケットインスペクション、および加入者課金サポートなどの、多数の付加的機能を備えることができる。
【0023】
ポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)136は、アプリケーションサービスの要求を受信し、PCCルールを生成し、PCCルールをPGW 134および/または他のPCEN(図示せず)に付与するデバイスとすることができる。PCRN 136は、Rxインターフェースを介してAF 150と通信することができる。PCRN 136は、AF 150からネットワーク開始アプリケーション要求を受信することができる。そのようなネットワーク開始要求を受信した後、PCRN 136は、関連付けられているSDFに対するベアラ制御モードが、ネットワーク開始要求が許可されていることを示している場合に、アプリケーション要求を履行するため少なくとも1つの新しいPCCルールを生成することができる。
【0024】
PCRN 136は、それぞれ、GxxおよびGxインターフェースを介してSGW 132およびPGW 134と通信することもできる。PCRNは、SGW 132およびGxxインターフェースを介して、および/またはPGW 134およびGxインターフェースを介して、UE 110からUE開始アプリケーション要求を受信することができる。ネットワーク開始アプリケーション要求の場合と同様に、PCRN 136は、関連付けられているSDFに対するベアラ制御モードが、UE開始要求が許可されていることを示している場合に、UE開始アプリケーション要求を履行するため少なくとも1つの新しいPCCルールを生成することができる。
【0025】
新しいPCCルールを生成した後、またはPGW 134による要求があった後、PCRN 136は、Gxインターフェースを介してPCCルールをPGW 134に付与することができる。例えばPMIP標準を実装するものなど、さまざまな実施形態において、PCRN 136は、要求されたSDFに対してQoSルールを生成することもできる。新しいQoSルールを生成したとき、またはSGW 132による要求があったとき、PCRN 136は、Gxxインターフェースを介してQoSルールをSGW 132に付与することができる。
【0026】
パケットデータネットワーク140は、ユーザー機器110とAF 150などのパケットデータネットワーク140に接続されている他のデバイスとの間のデータ通信を提供する任意のネットワークとすることができる。パケットデータネットワーク140は、パケットデータネットワーク140と通信しているさまざまなユーザーデバイスに、例えば、電話および/またはインターネットサービスをさらに提供することができる。
【0027】
アプリケーション機能(AF)150は、ユーザー機器110にアプリケーションサービスを提供するデバイスとすることができる。そのため、AF 150は、ユーザー機器110に、例えば、ビデオストリーミングまたは音声通信サービスを提供するサーバーまたは他のデバイスであってよい。AF 150は、Rxインターフェースを介してEPC 130のPCRN 136とさらに通信することができる。AF 150が、ユーザー機器110にアプリケーションサービスを提供し始める場合、AF 150は、PCRN 136に通知するために、DiameterプロトコルによるAA要求(AAR)などの、アプリケーション要求メッセージを生成することができる。あるいは、AF 150は、PCRN 136と通信せず、その代わりに、UE 110を利用して、サービスを提供するために必要なリソースを要求することができる。
【0028】
加入者ネットワーク100のコンポーネントについて説明したが、これから、加入者ネットワーク100のオペレーションの概要を簡潔に述べる。以下の説明は、加入者ネットワーク100のオペレーションの概要を示すことが意図されており、したがって、いくつかの点で簡略化していることは理解されるであろう。加入者ネットワーク100の詳細なオペレーションは、図2−5に関連して以下でさらに詳しく説明する。
【0029】
さまざまな例示的な実施形態によれば、UE 110は、パケットデータネットワーク140との通信を開始するためにPGW 134に新しいIP−CANセッションの確立を要求することができる。PGW 134は、次に、PCRN 136に新しいIPーCANセッションを要求するためにクレジット管理要求(CCR)メッセージを作成し、送信することができる。次いで、PCRN 136は、要求されたIP−CANセッションを確立することができる。そうする際に、PCRN 136は、一セットの外部に置かれているルールを参照することによって新しいセッションに対する適切なベアラ制御モードを決定することができる。これらのルールを要求に含まれる情報および他の場所にある情報と比較することによって、PCRN 136は、その要求に適用可能なルールを特定し、ベアラ制御モードがUE_NWであるべきと判定することができる。次いで、PCRN 136は、セッションが確立されうること、およびベアラ制御モードがUE_NWであることを指示するためにクレジット管理応答(CCA)メッセージでPGW 134に応答することができる。UE 110およびEPC 130の通常のオペレーションにおいて、多数のQoSおよび/またはPCCルールが作成され、それぞれPGW 134およびSGW 132にインストールされうる。
【0030】
後になって、PGW 134は、IP−CANセッションへの変更を要求するために新しいCCRメッセージを作成することができる。PCRN 136が、この第2のCCRメッセージを受信した場合、PCRN 136は、メッセージを処理して、再び、一セットのルールからIP−CANセッションに対するベアラ制御モードを決定することができる。このときに、PCRN 136は、例えば、ネットワークノード技術が変更されたことにより、ベアラ制御モードがUE_ONLYであるべきであると判定することができる。次いで、PCRF 136は、CCAメッセージを介してIP−CANセッションに関連付けられているすべてのネットワーク開始ルールを削除するようPGW 134に指令することができる。PCRN 136は、アボートセッション要求(ASR)メッセージを介してIP−CANセッションに関連付けられている任意のアプリケーションセッションに対するセッション分解を開始するようAF 150にさらに指令することができる。PMIPの配置などの、ゲートウェイ制御セッションを利用するさまざまな実施形態において、PCRN 136は、再許可要求(PAR)を介してIP−CANセッションに関連付けられているすべてのネットワーク開始QoSルールを削除するようSGW 132に指令することもできる。したがって、ベアラ制御モードは以前にはUE_NWであったが、IP−CANセッションは現在ではUE_ONLYベアラ制御モードに準拠している。
【0031】
図2は、受信した要求メッセージを処理するための例示的なポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)200を示している。PCRN 200は、例示的な加入者ネットワーク100のPCRN 136に対応しているものとしてよい。PCRN 200は、Gxxインターフェース205、Gxインターフェース210、メッセージインタプリタ220、セッションエスタブリッシャ230、ベアラ制御モード決定モジュール240、ベアラ制御モードルールストレージ250、メッセージジェネレータ260、セッションモディファイア270、ベアラ制御モード変更ハンドラ280、PCCルールストレージ290、およびRxインターフェース295を備えることができる。
【0032】
Gxxインターフェース205は、SGW 132などのSGWと通信するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上に符号化された実行可能命令を備えるインターフェースとすることができる。このような通信は、3GPP TS 29.212に従って実装されうる。そのため、Gxxインターフェース205は、クレジット管理要求(CCR)および再許可応答(RAA)メッセージを受信することができる。Gxxインターフェース205は、クレジット管理応答(CCA)および再許可要求(RAR)メッセージをさらに送信することができる。
【0033】
Gxインターフェース210は、PGW 134などのPGWと通信するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上に符号化された実行可能命令を備えるインターフェースとすることができる。このような通信は、3GPP TS 29.212に従って実装されうる。そのため、Gxインターフェース210は、クレジット管理要求(CCR)および再許可応答(RAA)メッセージを受信することができる。Gxインターフェース210は、クレジット管理応答(CCA)および再許可要求(RAR)メッセージをさらに送信することができる。
【0034】
メッセージインタプリタ220は、Gxxインターフェース205、Gxインターフェース210、および/またはRxインターフェース295を介してメッセージを受信するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。メッセージインタプリタ220は、受信されたメッセージを検査して、それをどのように処理すべきかを決定し、次いで、そのメッセージをさらなる処理のために適切なモジュールに受け渡すことができる。例えば、メッセージインタプリタ220は、「INITIAL_REQUEST」の値に設定されたCC−Request−Type AVPを搬送するGxインターフェース210を介して受信されたCCRをさらに進行させるためにセッションエスタブリッシャ230に受け渡すべきであると決定することができる。別の例では、メッセージインタプリタ220は、「UPDATE_REQUEST」の値に設定されたCC−Request−Type AVPを搬送するGxインターフェース210を介して受信されたCCRをさらに進行させるためにセッションモディファイア230に受け渡すべきであると決定することができる。
【0035】
セッションエスタブリッシャ230は、PGW 134などのPGWによる要求があった後新しいIP−CANセッションを確立するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。セッションエスタブリッシャ230は、SGW 132などのSGWによる要求があった後新しいゲートウェイ制御(GWC)セッションを確立するように構成することもできる。セッションエスタブリッシャ230は、新しいIP−CANセッションまたはGWCセッションに対する受信された要求を処理する際に必要であるか、または有用であるものとして当業者に知られているステップを実行することができる。セッションエスタブリッシャ230は、ベアラ制御モード決定モジュール240に新しいIP−CANセッションまたは新しいGWCに関連付けられているIP−CANセッションに対するベアラ制御モードを要求し、例えば、IP−CANセッションとベアラ制御モード値との間の関連付けをベアラ制御モードルールストレージ250、PCCルールストレージ290、または他のストレージ(図示せず)に格納することによってIP−CANセッションに対してベアラ制御モードを持続することもできる。次いで、セッションエスタブリッシャ230は、IP−CANセッションに対するベアラ制御モードを含むCCAメッセージを作成し、送信するようメッセージジェネレータに指令することができる。
【0036】
ベアラ制御モード決定モジュール240は、コンテキスト情報からIP−CANセッションに対してベアラ制御モードを決定するように構成されたハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。このようなコンテキスト情報は、PCRN 200によって受信されたCCR内に含まれるデータ、ベアラ制御モードルールストレージ250内に格納されているデータ、および/またはPCCルールストレージ290内に格納されているデータなどのデータを含むことができる。このコンテキスト情報は、例えば、UE 110、基地局120、SGW 132、および/またはPGW134によってサポートおよび/または使用される技術を説明する情報であるものとしてよい。ベアラ制御モード決定モジュール240は、IP−CANセッションに対するベアラ制御モードを決定し、要求側モジュールに値を送り返すためにベアラ制御モードルールストレージ250内に格納されている多数のルールを参照することができる。
【0037】
ベアラ制御モードルールストレージ250は、IP−CANセッションに対してベアラ制御モードを決定する際にベアラ制御モード決定モジュール240が使用するために定義済みルールを格納することができる任意の機械可読媒体とすることができる。したがって、PCCルールストレージ290は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、および/または類似の記憶媒体などの機械可読記憶媒体を備えることができる。図3に関して以下でさらに詳しく説明されるように、ベアラ制御モードルールストレージ300は、コンテキストデータからベアラ制御モードを決定するための多数のルールを含む少なくとも1つのルールセットを格納することができる。
【0038】
メッセージジェネレータ260は、Gxxインターフェース205、Gxインターフェース210、および/またはRxインターフェース295を介して送信用のメッセージを生成するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。メッセージジェネレータ260は、例えば、CCA、RAR、AAA、および/またはASRなどのさまざまなメッセージを生成することができるものとしてよい。メッセージジェネレータ260は、セッションエスタブリッシャ230、セッションモディファイア270、またはベアラ制御モード変更ハンドラ280による指令後のメッセージ内に収められている指定された情報をさらに備えることができる。このような指定された情報は、例えば、PCCルール、QoSルール、ベアラ制御モード、ルール削除命令、および/またはセッション分解命令を含むことができる。
【0039】
セッションモディファイア270は、PGW 134などのPGWの要求時に既存のIP−CANセッションを修正するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。例えば、セッションモディファイア270は、ハンドオーバー後に異なるSGWを使用するようにIP−CANセッションを更新することができる。セッションモディファイア270は、IP−CANセッションへの修正に対する受信された要求を処理する際に必要であるか、または有用であるものとして当業者に知られているステップを実行することができる。セッションモディファイアは、ベアラ制御モード決定モジュール240に更新されたIP−CANセッションに対するベアラ制御モードを要求し、例えば、IP−CANセッションとベアラ制御モード値との間の関連付けをベアラ制御モードルールストレージ250、PCCルールストレージ290、または他のストレージ(図示せず)に格納することによってIP−CANセッションに対してベアラ制御モードを持続することもできる。IP−CANセッションに対するベアラ制御モードが、前の値から変化している場合、セッションモディファイア250は、ベアラ制御モード変更ハンドラ280に通知することができる。次いで、セッションモディファイア250 230は、IP−CANセッションに対するベアラ制御モードを含むCCAメッセージを作成し、送信するようメッセージジェネレータに指令することができる。
【0040】
ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、特定のIP−CANセッションについてベアラ制御モードの変更に応答するように構成されたハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上の実行可能命令を備えることができる。ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、ベアラ制御モードがUE_ONLYに変更されたか、またはUE_NWに変更されたかに応じて異なるステップを実行することができる。ベアラ制御モードがUE_NWからUE_ONLYに変更された場合、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、PCCルールストレージ290を参照して、IP−CANセッションに関連付けられているネットワーク開始PCCルールを識別することができる。次いで、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、CCAメッセージ内の識別されたPCCルールを削除する命令を含むようにメッセージジェネレータ260に指令することができる。ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、IP−CANセッションに関連付けられているアプリケーションセッションに対するセッション分解を開始するようにAF 150などの少なくとも1つのAFに指令する少なくとも1つのRARメッセージを作成するようメッセージジェネレータ260にさらに指令することができる。PMIPの配置を含むものなど、さまざまな実施形態において、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、識別されたPCCルールに関連付けられているすべてのQoSルールを削除するようにSGWに指令するRARを生成するようにメッセージジェネレータに指令することもできる。
【0041】
その一方で、ベアラ制御モードがUE_ONLYからUE_NWに変更された場合、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、PCCルールストレージ290を参照して、UE開始PCCルールを識別することができる。次いで、PMIPの配置を含むものなど、さまざまな実施形態において、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、SGWがGWCセッション分解を開始し、識別されたPCCルールに関連付けられているQoSルールを削除するべきことを指示するRARを生成するようにメッセージジェネレータに指令することができる。ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、PCCルールストレージ290または別の場所(図示せず)を参照して任意の遅延PCCルールまたはネットワーク開始アプリケーション要求を識別することもできる。図4に関して以下でさらに詳しく説明されるように、PCCルールストレージは、任意の遅延PCCルールまたは要求に対する遅延時間を指示することができる。このような遅延時間が期限切れになっていない場合、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、PGWによるインストールのためCCA内に遅延PCCルールを含めるようにメッセージジェネレータ260に指令することができる。さまざまな代替的実施形態において、そのような遅延機能は、後で処理できるようにPCCルールまたはアプリケーション要求を遅延キュー(図示せず)内に入れることによって実行されうる。そのような場合、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、その代わりに、インストールまたは履行されるべき任意の期限切れになっていないPCCルールもしくは要求に対する遅延キューを探索することができる。
【0042】
PCCルールストレージ290は、PCRN 200によって生成されたPCCルールを格納することができる任意の機械可読媒体とすることができる。したがって、PCCルールストレージ290は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、および/または類似の記憶媒体などの機械可読記憶媒体を備えることができる。PCCルールストレージ290は、PCRN 200によって作成された多数のPCCルールの定義を格納することができる。そのような定義としては、例えば、ルール名、サービスデータフローフィルタ、QoSパラメータ、および課金パラメータが挙げられる。図4に関して以下でさらに詳しく説明されるように、PCCルールストレージ290は、例えば、ルールがネットワーク開始であるか、UE開始であるかの指示、ルールが遅延されているかどうかの指示、および/またはルール遅延に残されている時間の長さにおける、関連付けられているIP−CANセッション識別子などの、PCCルールに関係する追加情報を格納することができる。
【0043】
Rxインターフェース295は、AF 150などのAFと通信するように構成されているハードウェアおよび/または機械可読記憶媒体上に符号化された実行可能命令を備えるインターフェースとすることができる。このような通信は、3GPP TS 29.214に従って実装されうる。そのため、Rxインターフェース295は、AA要求(AAR)およびアボートセッション応答(ASA)メッセージを受信することができる。Rxインターフェース295は、AA応答(AAA)およびアボートセッション要求(ASR)メッセージをさらに送信することができる。
【0044】
図3は、ベアラ制御モードを決定するための例示的なルールセット300を示している。ルールセット300は、例えば、ベアラ制御モードルールストレージ250内に格納されているデータベース内のテーブルとすることができる。あるいは、ルールセット300は、一連のリンクリスト、配列、または類似のデータ構造とすることも可能であろう。したがって、ルールセット300は、基礎のデータの抽象化であり、このデータを格納するのに適した任意のデータ構造を使用することができることは明らかである。
【0045】
ルールセット300は、ベアラ制御モードの決定のためさまざまなコンテキストにおいて使用する複数のルールテーブル310、320、330、340を備えることができる。したがって、ルールセット300は、既存のIP−CANセッションへの修正を要求するCCRの受信に関連してベアラ制御モードを決定する際に使用するIPCAN_Session_Modificationテーブル310を備えることができる。同様に、IPCAN_Session_Establishテーブル320およびGWC_Session_Establishテーブル330は、それぞれ新しいIP−CANセッションまたはGWCセッションの確立を要求するCCRの受信に関連してベアラ制御モードを決定する際に使用されうる。ルールセット300は、多数の追加ルールテーブル340を備えることができる。
【0046】
IPCAN_Session_Modificationテーブル310は、適切なベアラ制御モードを決定するために多数のルール313、315、317を備えることができる。それぞれのルールは、そのルールが適用可能であるかどうかを判定するための少なくとも1つの基準、およびベアラ制御モードに対する値を指示するための少なくとも1つの結果を示すことができる。例えば、ルール313は、式「a=x」および「b=y」が「真」に評価される場合にベアラ制御モードはUE_ONLYであるべきであることを示す。基準「a=x」および「b=y」は、抽象化であること、また使用される実際の基準は、要求のコンテキストをさらに決定するために使用されうることに留意されたい。そのため、使用される実際の基準は、例えば、UEによってサポートされている技術および/またはどのSGWがUEに現在サービスを提供しているかを決定することができる。他の有用な基準が多数あることも、当業者には明白であろう。
【0047】
さらなる例として、ルール315は、式「a=x」が「真」に評価される場合にベアラ制御モードはUE_NWであるべきであることを示す。ベアラ制御モード決定モジュール240は、ベアラ制御モード決定モジュール240がルール313が適用不可能であると以前に評価しており、また適用不可能であることが判明している場合に限りルール315がベアラ制御モード決定モジュール240によって評価されうると評価することができる。あるいは、ベアラ制御モード決定モジュール240は、適用すべき単一のルールを見つけるために多数のルールを評価することを目的として当業者に知られている他の方法を使用することができる。IPCAN_Session_Modificationテーブル310は、多数の追加ルール317を備えることができる。IPCAN_Session_Modificationテーブル310の場合と同様に、IPCAN_Session_Establishテーブル320およびGWC_Session_Establishテーブル330は、ベアラ制御モードを決定するために多数のルール325、335を備えることができる。
【0048】
さまざまな実施形態において、ルールセット300は、ベアラ制御モードの決定のために全部または一部の可能なコンテキストを対象とするように事前に定義しておくことができる。さまざまな代替的実施形態では、ルールセット300は、製造業者側で事前に定義しておくことができない。さまざまな実施形態により、ユーザーまたはネットワーク管理者は、ルールセット300に入れる新しいルールを定義し、それにより、ベアラ制御モードの決定においてPCRNに柔軟性を提供できる。
【0049】
図4は、PCCルールに関係するデータを格納するための例示的なデータ配置構成400を示している。データの配置構成400は、例えば、PCCルールストレージ290または別のストレージ(図示せず)に格納されているデータベース内のテーブルとすることができる。あるいは、データの配置構成400は、一連のリンクリスト、配列、または類似のデータ構造とすることも可能であろう。したがって、データの配置構成400は、基礎のデータの抽象化であり、このデータを格納するのに適した任意のデータ構造を使用することができることは明らかである。
【0050】
データの配置構成400は、ルール名フィールド405、IP−CANセッションフィード410、ネットワーク開始フィールド415、遅延フィールド420、および遅延待ち時間フィールド425を備えることができる。さまざまな実施形態では、データの配置構成400は、例えばサービスデータフローフィルタフィールド、フローステータスフィールド、QoSパラメータフィールド、課金パラメータフィールド、サービス識別子フィールド、優先度フィールド、および/または監視キーフィールドなどのPCCルールを定義する際に必要な、または有用な追加フィールド(図示せず)をさらに備えることができる。さまざまな代替的実施形態では、データの配置構成400は、ルール名フィールド405を介して異なるルール定義配置構成(図示せず)を相互参照することができる。
【0051】
ルール名フィールド405は、それぞれのPCCルールを一意に識別するために使用されうる。IP−CANセッションフィールド410は、与えられたルールに関連付けられているIP−CANセッションを識別することができる。ネットワーク開始フィールド415は、与えられたルールがネットワーク開始であるか、またはUE開始であるかを指示することができる。遅延フィールド420は、与えられたルールが、起こりうる将来のインストールに関して遅延されているかどうかを指示することができる。遅延待ち時間フィールド425は、遅延ルールを放棄するまでに待たなければならない、所定の時間単位で測定された、時間の長さを指示することができる。さまざまな代替的実施形態では、遅延フィールド420は、存在していなくてもよく、ルールの遅延ステータスは、遅延待ち時間フィールド425に値が保持されているという事実から推論されうる。さまざまな代替的実施形態において、遅延フィールド420も遅延待ち時間フィールド425も、存在していなくてよく、遅延ルールまたは要求は、単純に、将来の処理のため遅延キュー(図示せず)の末尾に置くことができる。
【0052】
一例として、レコード430は、「0xE426」によって識別されるルールが「0x53FF」によって識別されるIP−CANセッションに関連付けられていることを示している。ルールは、UE開始であったが、現在遅延されていない。さらなる例として、レコード435は、「0x99B2」によって識別されるルールが「0x53FF」によって識別されるIP−CANセッションにも関連付けられていることを示している。ルールは、ネットワーク開始であったが、現在遅延されていない。別の例として、レコード440は、「0x4502」によって識別されるルールが「0xCF37」によって識別されるIP−CANセッションに関連付けられていることを示している。ルールは、ネットワーク開始であったが、現在180ミリ秒の期間遅延されている。データの配置構成400は、多数の追加レコード445を含むことができる。
【0053】
図5A−Bは、受信した要求メッセージを処理するための例示的な方法500a、500bを示している。方法500a、500bは、ベアラ制御モードを決定すること、およびベアラ制御モードへの任意の変更を処理することを含めて、受信した要求メッセージに応答するために、PCRN 130および/またはPCRN 200のコンポーネントによって実行されうる。
【0054】
方法500a、500bは、ステップ502から始まり、ステップ504に進み、そこで、メッセージインタプリタ220が、Gxxインターフェース205またはGxインターフェース210を介して、CCRメッセージなどのメッセージを受信することができる。次いで、方法500a、500bは、ステップ506に進み、そこで、メッセージインタプリタ220は、例えば、CC−Request−Type AVPを調べることによって、メッセージがGxxインターフェース205を介して受信された確立要求であるかどうかを判定することができる。
【0055】
メッセージが、例えば、新しいGWCの要求などのGxx確立要求である場合、方法500a、500bはステップ508に進み、そこで、セッションエスタブリッシャ230がベアラ制御モード決定モジュール240にベアラ制御モードを要求することができる。ベアラ制御モード決定モジュール240は、コンテキスト情報を使用して適切なルールテーブルを参照し、適切なベアラ制御モードを決定し、値をセッションエスタブリッシャ230に返すことができる。次いで、ステップ510で、セッションエスタブリッシャ230は、GWCセッションの要求を履行する際に必要であるか、または役立つものとして当業者に知られているステップを実行することができる。
【0056】
次いで、方法500a、500bはステップ512に進み、そこで、セッションエスタブリッシャ230は、GWC要求がSGW事前登録であるかどうかを判定することができる。そうならば、セッションエスタブリッシャは、関連付けられているIP−CANセッションに対するベアラ制御モードがUE_NWであるかどうかを判定することができる。これも真であれば、セッションエスタブリッシャ230は、作成中のCCA内に含めるためにSGW事前登録に関連付けられているQoSルールをメッセージジェネレータに受け渡すことができる。しかし、セッションがSGW事前登録でないか、またはベアラ制御モードがUE_ONLYである場合、方法500a、500bはそれぞれステップ512またはステップ514からステップ518に直接進む。
【0057】
ステップ518で、メッセージジェネレータは、セッションエスタブリッシャ230またはセッションモディファイア280のいずれかから受信されたベアラ制御モードを作成中のCCAメッセージ内に挿入することができる。次いで、メッセージジェネレータ260は、ステップ520でCCAを適切なノードに送信することができ、方法500a、500bはステップ554で終了することができる。
【0058】
しかし、メッセージインタプリタ220が、ステップ506において、受信されたメッセージがGxx確立メッセージでないと判定した場合、方法500a、500bはステップ522に進み、そこで、メッセージインタプリタ220は、例えば、CC−Request−Type AVPを調べることによって、受信されたメッセージがGx確立要求であるかどうかを判定することができる。受信されたメッセージが、例えば、新しいIP−CANセッションの要求などのGx確立メッセージである場合、方法500a、500bはステップ524に進み、そこで、セッションエスタブリッシャ230がベアラ制御モード決定モジュール240にベアラ制御モードを要求することができる。ベアラ制御モード決定モジュール240は、コンテキスト情報を使用して適切なルールテーブルを参照し、適切なベアラ制御モードを決定し、値をセッションエスタブリッシャ230に返すことができる。次いで、ステップ526で、セッションエスタブリッシャ230は、新しいIP−CANセッションの要求を履行する際に必要であるか、または役立つものとして当業者に知られているステップを実行することができる。次いで、方法500a、500bは、ステップ518に進むことができる。
【0059】
メッセージインタプリタがステップ522で、メッセージがGx確立メッセージでないと判定した場合、方法500a、500bはステップ528に進むことができる。ステップ528で、メッセージインタプリタ220は、例えば、CC−Request−Type AVPを調べることによって、メッセージがGx修正要求であるかどうかを判定することができる。受信されたメッセージがGx修正要求でない場合、方法500a、500bは、単純に、ステップ554で終了することができる。さまざまな実施形態において、PCRN 200は、ステップ554で終了する方法500a、500bの前に受信されたメッセージに対して追加処理を実行することができることに留意されたい。
【0060】
メッセージが、例えば、既存のIP−CANセッションへの更新の要求などのGx修正メッセージである場合、方法500a、500bはステップ530に進み、そこで、セッションモディファイア270がベアラ制御モード決定モジュール240にベアラ制御モードを要求することができる。ベアラ制御モード決定モジュール240は、コンテキスト情報を使用して適切なルールテーブルを参照し、適切なベアラ制御モードを決定し、値をセッションエスタブリッシャ230に返すことができる。次いで、ステップ532で、セッションモディファイア270は、返されたベアラ制御モードとIP−CANセッションに前に関連付けられているベアラ制御モードとを比較することによって、IP−CANセッションに対するベアラ制御モードが変更されたかどうかを判定することができる。ベアラ制御モードが変更されていない場合、方法500a、500bはステップ518に進むことができる。
【0061】
しかし、ベアラ制御モードが変更されていた場合、方法500a、500bはステップ534に進み、そこで、セッションモディファイア270は、要求および/または新しいベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを更新する際に必要であるものとして、または有用なものとして当業者に知られているステップを実行することができる。次いで、ステップ536で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、ベアラ制御モードがUE_NWからUE_ONLYに変更されたかどうかを判定することができる。そうであれば、方法500a、500bはステップ538に進むことができる。
【0062】
ステップ538で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、IP−CANセッションに関連付けられているネットワーク開始ルールを識別し、識別されたルールを作成中のCCA内において削除すべきとの指示を含めるようメッセージジェネレータ260に指令することができる。PMIPの配置を含むものなど、さまざまな実施形態において、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、ステップ540で、識別されたPCCルールに関連付けられているQoSルールを削除すべきということを指示するRARを作成して適切なSGWに送信するようにメッセージジェネレータ260に指令することもできる。最後に、ステップ542で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、IP−CANセッションに関連付けられているアプリケーションセッションに対するセッション分解をAFが開始すべきであるということを指示する少なくとも1つのAFを宛先とする少なくとも1つのASRを作成するようメッセージジェネレータ260に指令することができる。次いで、方法500a、500bは、ステップ518に進むことができる。
【0063】
ベアラ制御モード変更ハンドラが、ステップ536において、ベアラ制御モードがその代わりにUE_ONLYからUE_NWに変更されたと判定した場合、方法500a、500bはステップ544に進むことができる。PMIPの配置を含むものなどの、さまざまな実施形態において、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、ステップ544で、IP−CANセッションに関連付けられているUE開始PCCルールおよび関連付けられているQoSルールを識別することができる。次いで、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、適切なSGWが識別されたQoSルールを削除すべきであることを指示するRARメッセージを作成するようにメッセージジェネレータ260に指令することができる。ステップ546で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、SGWがRARメッセージ内のGWCセッション分解を開始すべきであるという指示を含むようにメッセージジェネレータ548に指令することもできる。
【0064】
次いで、方法500a、500bはステップ548に進み、そこで、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、例えば、PCCルールストレージ290または遅延キュー(図示せず)を参照することによってIP−CANセッションに対するフロー要求の遅延PCCルールがあるかどうかを判定することができる。遅延PCCルールまたはフロー要求がない場合、方法500a、500bはステップ518に進むことができる。しかし、遅延フロー要求がある場合、方法500a、500bはステップ550に進み、そこで、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、遅延PCCルールまたは要求が期限切れになっているかどうかを判定することができる。遅延PCCルールまたはフロー要求が期限切れになっている場合、方法500a、500bはステップ518に進むことができる。そうでなければ、ステップ552で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、遅延された期限切れでないPCCルールがPGWによってインストールされるべきであるという指示を含むようにメッセージジェネレータ260に指令することができる。PCCルールではなく要求を遅延させる実装の場合、PCRN 200は、この時点で遅延要求の履行のためにPCCルールを作成することができる。次いで、方法500a、500bは、ステップ518に進むことができる。
【0065】
例示的な加入者ネットワーク100およびPCRN 200のオペレーションに対する例示的なコンポーネントおよび方法について説明したが、次に、図1−6を参照しつつ、例示的なネットワーク100およびPCRN 200のオペレーションの例を提供する。PCRN 136は、PCRN 200に対応するものとしてよい。ベアラ制御モードルールストレージ250の内容は、ルールセット300によって指示され、PCCルールストレージ280の内容は、データの配置構成400によって指示されうる。
【0066】
このプロセスは、PCRNがGxインターフェース210を介してIP−CANセッション0x53FFへの修正の要求を受信したときに開始するものとしてよい。メッセージインタプリタは、ステップ528でメッセージをGx修正要求として識別し、そのメッセージをセッションモディファイア270に渡すことができる。セッションモディファイア270は、ステップ530で、ベアラ制御モード決定モジュール240にベアラ制御モードを要求することができる。次いで、ベアラ制御モード決定モジュール240は、IPCAN_Session_Modificationテーブル310を参照して、IP−CANセッションに対するベアラ制御モジュールを決定することができる。ルール313を参照すると、ベアラ制御モード決定モジュール240は、抽象化された変数「a」が抽象化された値「x」に等しく、抽象化された変数「b」が抽象化された値「y」に等しいので、ベアラ制御モードはUE_ONLYであるべきと判定することができる。次いで、ステップ532において、セッションモディファイア270は、IP−CANセッションのベアラ制御モードに対する前の値を参照することによってベアラ制御モードが変更されていることを判定することができる。次いで、セッションモディファイア270は、IP−CANセッションをステップ534でしかるべく更新することができる。
【0067】
ステップ536で、ベアラ制御モード変更ハンドラ280は、ベアラ制御モードがUE_NWからUE_ONLYに変更されたかどうかを判定することができる。したがって、方法500a、500bはステップ538に進み、そこで、PCRN 136、200は、ネットワーク開始であったためルール「0x99B2」を削除するようPGW 134に指令することができる。ルール「0xE426」は、UE開始であるため削除されず、したがって新しいベアラ制御モードの下でまだ有効であることに留意されたい。PCRN 136、200は、それぞれ、ステップ540および542においてPCCルール「0x99B2」に関連付けられているQoSルールを削除するようにSGW 132にさらに指令し、セッション分解を開始するようAF 150に指令することができる。最後に、PCRN 136、200は、ステップ518および520で新しいベアラ制御モードを収めたCCAをPGW 134に送信することができる。こうして、IP−CANセッションは、ベアラ制御モードを変更しており、有効なままであるルールおよびセッションのみがインストールされたままとなる。
【0068】
前記によれば、さまざまな例示的な実施形態が、ベアラ制御モードの決定を必要とする要求の適切な処理を提供する。特に、一セットの外部ルールを用意することによって、PCRNは、どのようなベアラ制御モードがさまざまなコンテキストにおいて適用可能であるかを決定することができる。さまざまな実施形態は、ベアラ制御モードが変更された後もベアラ制御モードに適合していることのさらなる保証を提供する。ベアラ制御モードが変更された後に無効なルールを削除することによって、PCRNは、適合したルールおよびセッションのみが残ることを保証することができる。
【0069】
前記の説明から、本発明のさまざまな例示的な実施形態がハードウェアおよび/またはファームウェアで実装されうることは明らかであろう。さらに、さまざまな例示的な実施形態は、本明細書で詳細に説明されているオペレーションを実行するために少なくとも1つのプロセッサによって読み込まれ実行されうる機械可読記憶媒体上に格納された命令として実装することができる。機械可読記憶媒体は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバー、または他のコンピューティングデバイスなどの、機械によって読み込むことが可能な形式で情報を格納するためのメカニズムを備えることができる。したがって、機械可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、および類似の記憶媒体を含んでも良い。
【0070】
本明細書のブロック図が本発明の原理を具現化する例示的な回路の概念図を表すことは、当業者には理解されるであろう。同様に、すべてのフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コードなどは、機械可読媒体において実質的に表され、したがってコンピュータまたはプロセッサにより、そのようなコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されているかいないかに関係なく実行されうるさまざまなプロセスを表すことは理解されるであろう。
【0071】
さまざまな例示的な実施形態がそのいくつかの例示的な態様を特に参照して詳細に説明されているけれども、本発明は、他の実施形態も対象とすることができ、またその詳細もさまざまな明白な点で修正が可能であることは理解されるであろう。当業者には容易に理解されるように、本発明の趣旨および範囲内に留まったまま変更および修正を及ぼすことができる。したがって、前記の開示、説明、および図は、例示することのみを目的としており、いかなる形でも、請求項だけによって定められる本発明を限定することはない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した要求メッセージを処理するためのポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)によって実行される方法であって、
発展型パケットコアノードから要求メッセージを、PCRNで受信することと、
要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含むかどうかを判定することと、
要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含む場合
IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードを決定することと、
IP−CANセッションに対する前のベアラ制御モードを決定することと、
現在のベアラ制御モードと前のベアラ制御モードとを比較することと、
現在のベアラ制御モードが前のベアラ制御モードと異なる場合に、現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正することとを含む、方法。
【請求項2】
現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正するステップが、現在のベアラ制御モードがUE_ONLYである場合に、
パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)に対して、ネットワーク開始要求に応答してインストールされたIP−CANセッションに関連付けられている少なくとも1つのポリシーおよび課金管理(PCC)ルールをPGWが削除するべきであるということを指示すること、
サービスゲートウェイ(SGW)に対して、ネットワーク開始要求に応答してインストールされたIP−CANセッションに関連付けられている少なくとも1つのサービスの品質(QoS)ルールをSGWが削除するべきであるということを指示すること、および
アプリケーション機能(AF)に対して、IP−CANセッションに関連付けられているアプリケーションセッションに対するセッション分解をAFが開始すべきであるということを指示することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正するステップが、現在のベアラ制御モードがUE_NWである場合に、
SGWに対して、IP−CANセッションに関連付けられている少なくとも1つのサービスの品質(QoS)ルールをSGWが削除するべきであるということを指示すること、および
SGWに対して、IP−CANセッションに関連付けられているゲートウェイ制御セッションのセッション分解をSGWが開始すべきであるということを指示することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正するステップが、
現在のベアラ制御モードがUE_NWである場合に、少なくとも1つのネットワーク開始サービスフローが前に遅延されているかどうかを判定することと、
少なくとも1つのネットワーク開始サービスフローが前に遅延されている場合に、PGWに対して、少なくとも1つのネットワーク開始サービスフローに関連付けられている少なくとも1つのPCCルールをPGWがインストールすべきであるということを指示することとをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードを決定するステップが、
現在のベアラ制御モードを決定するために少なくとも1つのルールを取り出し、少なくとも1つのルールが基準セクションと結果セクションとを備えることと、
少なくとも1つのルールの第1のルールについて、第1のルールの基準セクションをIP−CANセッションに関係するデータと比較することと、
第1のルールの基準セクションがIP−CANセッションに関係するデータと一致する場合に、現在のベアラ制御モードが第1のルールの結果セクションに等しいと判定することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
要求メッセージが新しいIP−CANセッションの確立の要求を含むかどうかを判定することと、
要求メッセージが新しいIP−CANセッションの確立の要求を含む場合に、少なくとも1つの外部ルールを参照して新しいIP−CANセッションに対するベアラ制御モードを決定することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
要求メッセージが新しいゲートウェイ制御セッションの確立の要求を含むかどうかを判定することと、
要求メッセージが新しいゲートウェイ制御セッションの確立の要求を含む場合に、少なくとも1つの外部ルールを参照して新しいゲートウェイ制御セッションに関連付けられているIP−CANセッションに対するベアラ制御モードを決定することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
新しいゲートウェイ制御セッションが、サービスゲートウェイの事前登録であるかどうかを判定することと、
新しいゲートウェイ制御セッションがサービスゲートウェイの事前登録である場合に、新しいゲートウェイ制御セッションに関連付けられているIP−CANセッションに対するベアラ制御モードがUE_NWであるかどうかを判定することと、
新しいゲートウェイ制御セッションに関連付けられているIP−CANセッションに対するベアラ制御モードがUE_NWである場合に、SGWに対して、SGWが少なくとも1つのQoSルールをインストールすべきであることを指示することとをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
受信した要求メッセージを処理するためのポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)であって、
発展型パケットコアノードから要求メッセージを受信する少なくとも1つのインターフェースと、
要求メッセージに関連付けられているIP−CANに対する現在のベアラ制御モードを決定するベアラ制御モード決定モジュールと、
要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含むかどうかを判定するメッセージインタプリタと、
要求メッセージがIP−CANセッションへの修正の要求を含む場合に、IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードがIP−CANセッションに対する前のベアラ制御モードと一致しているかどうかを判定するセッションモディファイアと、
IP−CANセッションに対する現在のベアラ制御モードがIP−CANセッションに対する前のベアラ制御モードと一致しない場合に、現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正するベアラ制御モード変更ハンドラと、
少なくとも1つのノードに送信される少なくとも1つの応答メッセージを作成するメッセージジェネレータとを備える、ポリシーおよび課金ルールノード(PCRN)。
【請求項10】
現在のベアラ制御モードに従ってIP−CANセッションを修正する際に、ベアラ制御モード変更ハンドラが、
現在のベアラ制御モードがUE_ONLYであるかどうかを判定し、
現在のベアラ制御モードがUE_ONLYである場合に
パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)に対して、ネットワーク開始要求に応答してインストールされたIP−CANセッションに関連付けられている少なくとも1つのポリシーおよび課金管理(PCC)ルールをPGWが削除するべきであるということを通知するメッセージを作成するようにメッセージジェネレータに指令し、
サービスゲートウェイ(SGW)に対して、ネットワーク開始要求に応答してインストールされたIP−CANセッションに関連付けられている少なくとも1つのサービスの品質(QoS)ルールをSGWが削除するべきであるということを通知するメッセージを作成するようにメッセージジェネレータに指令し、
アプリケーション機能(AF)に対して、IP−CANセッションに関連付けられているアプリケーションセッションに対するセッション分解をAFが開始すべきであるということを通知するメッセージを作成するようにメッセージジェネレータに指令する、請求項9に記載のPCRN。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2013−520121(P2013−520121A)
【公表日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−553415(P2012−553415)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000475
【国際公開番号】WO2011/101743
【国際公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】