ベルトコンベヤ
【課題】光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持できるベルトベルトコンベヤを提供する。
【解決手段】ベルトコンベヤ１は、脚部材２で支持したコンベヤフレーム４を備える。コンベヤフレーム４には駆動ローラ６および従動ローラ７を回転可能に取り付ける。駆動ローラ６および従動ローラ７には、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルト８を掛け渡す。搬送ベルト８をプラスチック或いはゴム等のベルト材料に光触媒である酸化チタンを含有して形成する。
【解決手段】ベルトコンベヤ１は、脚部材２で支持したコンベヤフレーム４を備える。コンベヤフレーム４には駆動ローラ６および従動ローラ７を回転可能に取り付ける。駆動ローラ６および従動ローラ７には、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルト８を掛け渡す。搬送ベルト８をプラスチック或いはゴム等のベルト材料に光触媒である酸化チタンを含有して形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができるベルトコンベヤに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば表面層が外側層と内側層との２層からなり、外側層に重金属イオン保持ゼオライト固体粒子を含有させるとともに内側層にイミダゾール系防黴剤を含有させた抗菌性食品搬送用ベルトが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開平４−３３３４０５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記従来のような抗菌性食品搬送用ベルトを使用したベルトコンベヤでは、特定の菌の増殖を抑制する効果しかなく、また防黴剤の耐久性等にも問題がある。
【０００４】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができるベルトコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１記載のベルトコンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、これら複数の回転体に掛け渡され、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルトとを備え、前記搬送ベルトは、ベルト材料に光触媒が含有されて形成されているものである。
【０００６】
請求項２記載のベルトコンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、これら複数の回転体に掛け渡された無端状の搬送ベルトとを備え、前記コンベヤフレーム、前記回転体および前記搬送ベルトは、いずれも光触媒機能を有するものである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
本発明のベルトコンベヤの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【０００９】
図１および図２において、１はベルトコンベヤ（防汚抗菌コンベヤ）で、このベルトコンベヤ１は、複数本、例えば４本の脚部材２で支持されたコンベヤフレーム４を備えている。互いに離間対向する脚部材２の下部同士が棒状の横継ぎ等の連結部材３にて連結されている。
【００１０】
コンベヤフレーム４の搬送終端部および搬送始端部には、複数の回転体、すなわち例えば駆動ローラ６および従動ローラ７が回転可能に取り付けられている。互いに離間対向する駆動ローラ６および従動ローラ７には、所定方向に回行して物品Ｗを搬送方向に載置搬送する無端状の搬送ベルト８が回行可能に掛け渡されている。
【００１１】
そして、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６、従動ローラ７および搬送ベルト８は、いずれも光触媒機能を有する。
【００１２】
搬送ベルト８は、例えばプラスチック或いはゴム等からなる特殊なベルト材料に光触媒である例えば酸化チタンが銀や銅等の抗菌剤とともに含有されて形成されている。また、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７の各々は、例えば外部に露出する表面の略全体に光触媒である例えば酸化チタンがコーティングされて形成されている。
【００１３】
なお、搬送ベルト８と同様、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７の各々を所定材料に酸化チタンを銀や銅等の抗菌剤とともに含有して形成するようにしてもよい。
【００１４】
そして、このようなベルトコンベヤ１によれば、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができ、特に食品の搬送に最適である。
【００１５】
すなわち例えば紫外線があたる環境下にベルトコンベヤ１が設置され紫外線による光触媒反応を利用することにより菌の種類を問わない防汚抗菌コンベヤを実現できるとともに、洗浄時には光触媒反応の超親水性効果を利用し簡単に水等で汚れ等を洗い流すことにより防汚、除菌等を行うことができ、しかも、光触媒効果によりベルトコンベヤ１の周辺はもちろんのこと、作業エリア内の抗菌、脱臭が可能となる。
【００１６】
なお、上記実施の形態では、ベルトコンベヤ１を構成するすべての構成要素が光触媒機能を有する構成について説明したが、例えば搬送ベルト８のみが光触媒機能を有する構成、少なくとも搬送ベルト８およびコンベヤフレーム４が光触媒機能を有する構成、少なくとも搬送ベルト８、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７が光触媒機能を有する構成等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の一実施の形態に係るベルトコンベヤの側面図である。
【図２】同上ベルトコンベヤの平面図である。
【符号の説明】
【００１８】
１ ベルトコンベヤ
４ コンベヤフレーム
６ 回転体である駆動ローラ
７ 回転体である従動ローラ
８ 搬送ベルト
【技術分野】
【０００１】
本発明は、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができるベルトコンベヤに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、例えば表面層が外側層と内側層との２層からなり、外側層に重金属イオン保持ゼオライト固体粒子を含有させるとともに内側層にイミダゾール系防黴剤を含有させた抗菌性食品搬送用ベルトが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開平４−３３３４０５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記従来のような抗菌性食品搬送用ベルトを使用したベルトコンベヤでは、特定の菌の増殖を抑制する効果しかなく、また防黴剤の耐久性等にも問題がある。
【０００４】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができるベルトコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１記載のベルトコンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、これら複数の回転体に掛け渡され、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルトとを備え、前記搬送ベルトは、ベルト材料に光触媒が含有されて形成されているものである。
【０００６】
請求項２記載のベルトコンベヤは、コンベヤフレームと、このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、これら複数の回転体に掛け渡された無端状の搬送ベルトとを備え、前記コンベヤフレーム、前記回転体および前記搬送ベルトは、いずれも光触媒機能を有するものである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
本発明のベルトコンベヤの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【０００９】
図１および図２において、１はベルトコンベヤ（防汚抗菌コンベヤ）で、このベルトコンベヤ１は、複数本、例えば４本の脚部材２で支持されたコンベヤフレーム４を備えている。互いに離間対向する脚部材２の下部同士が棒状の横継ぎ等の連結部材３にて連結されている。
【００１０】
コンベヤフレーム４の搬送終端部および搬送始端部には、複数の回転体、すなわち例えば駆動ローラ６および従動ローラ７が回転可能に取り付けられている。互いに離間対向する駆動ローラ６および従動ローラ７には、所定方向に回行して物品Ｗを搬送方向に載置搬送する無端状の搬送ベルト８が回行可能に掛け渡されている。
【００１１】
そして、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６、従動ローラ７および搬送ベルト８は、いずれも光触媒機能を有する。
【００１２】
搬送ベルト８は、例えばプラスチック或いはゴム等からなる特殊なベルト材料に光触媒である例えば酸化チタンが銀や銅等の抗菌剤とともに含有されて形成されている。また、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７の各々は、例えば外部に露出する表面の略全体に光触媒である例えば酸化チタンがコーティングされて形成されている。
【００１３】
なお、搬送ベルト８と同様、脚部材２、連結部材３、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７の各々を所定材料に酸化チタンを銀や銅等の抗菌剤とともに含有して形成するようにしてもよい。
【００１４】
そして、このようなベルトコンベヤ１によれば、光触媒機能によって防汚、抗菌および脱臭効果等を発揮でき、長期間使用しても常に衛生的な状態を維持することができ、特に食品の搬送に最適である。
【００１５】
すなわち例えば紫外線があたる環境下にベルトコンベヤ１が設置され紫外線による光触媒反応を利用することにより菌の種類を問わない防汚抗菌コンベヤを実現できるとともに、洗浄時には光触媒反応の超親水性効果を利用し簡単に水等で汚れ等を洗い流すことにより防汚、除菌等を行うことができ、しかも、光触媒効果によりベルトコンベヤ１の周辺はもちろんのこと、作業エリア内の抗菌、脱臭が可能となる。
【００１６】
なお、上記実施の形態では、ベルトコンベヤ１を構成するすべての構成要素が光触媒機能を有する構成について説明したが、例えば搬送ベルト８のみが光触媒機能を有する構成、少なくとも搬送ベルト８およびコンベヤフレーム４が光触媒機能を有する構成、少なくとも搬送ベルト８、コンベヤフレーム４、駆動ローラ６および従動ローラ７が光触媒機能を有する構成等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【００１７】
【図１】本発明の一実施の形態に係るベルトコンベヤの側面図である。
【図２】同上ベルトコンベヤの平面図である。
【符号の説明】
【００１８】
１ ベルトコンベヤ
４ コンベヤフレーム
６ 回転体である駆動ローラ
７ 回転体である従動ローラ
８ 搬送ベルト
【特許請求の範囲】
【請求項１】
コンベヤフレームと、
このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、
これら複数の回転体に掛け渡され、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルトとを備え、
前記搬送ベルトは、ベルト材料に光触媒が含有されて形成されている
ことを特徴とするベルトコンベヤ。
【請求項２】
コンベヤフレームと、
このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、
これら複数の回転体に掛け渡された無端状の搬送ベルトとを備え、
前記コンベヤフレーム、前記回転体および前記搬送ベルトは、いずれも光触媒機能を有する
ことを特徴とするベルトコンベヤ。
【請求項１】
コンベヤフレームと、
このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、
これら複数の回転体に掛け渡され、光触媒機能を有する無端状の搬送ベルトとを備え、
前記搬送ベルトは、ベルト材料に光触媒が含有されて形成されている
ことを特徴とするベルトコンベヤ。
【請求項２】
コンベヤフレームと、
このコンベヤフレームに回転可能に取り付けられた複数の回転体と、
これら複数の回転体に掛け渡された無端状の搬送ベルトとを備え、
前記コンベヤフレーム、前記回転体および前記搬送ベルトは、いずれも光触媒機能を有する
ことを特徴とするベルトコンベヤ。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００７−１６８９４３（Ｐ２００７−１６８９４３Ａ）
【公開日】平成１９年７月５日（２００７．７．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３６６０３５（Ｐ２００５−３６６０３５）
【出願日】平成１７年１２月２０日（２００５．１２．２０）
【出願人】（０００１０３４２６）オークラ輸送機株式会社 (84)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年７月５日（２００７．７．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１２月２０日（２００５．１２．２０）
【出願人】（０００１０３４２６）オークラ輸送機株式会社 (84)
【Ｆターム（参考）】
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