説明

ペットもなか

【課題】 本発明は、犬、猫のペットにペットフードを与える時に使う食器などの洗浄および廃棄の削減を目的とした、スプーンや餌皿などの器具を使うことなく、ペットにペットフードを与えることで、ペットフードを、ペットが好物とする食材を混ぜた皮で、餃子、饅頭、もなかのように包み込むことを特徴とするペットもなかを提供する。
【解決手段】 小麦粉、水などを混ぜた生地に、擂り潰したまたたびの実または小さくちぎった鰹節または湯通しして細かく切ったササミまたはウェットタイプのペットフードを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、もなかのように包み込んだことが特徴のペットもなか。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬、猫のペットにペットフードを与える時に使う食器などの洗浄および廃棄の削減を目的とした、スプーンなどの器具を使うことなく、ペットにペットフードを提供することで、ペットフードを、ペットが好物とする食材を混ぜた皮で、餃子、饅頭、もなかのように包み込むことを特徴とするペットもなかに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、犬、猫など愛玩用ペットの飼育者が増大しており、ペットフードの需要も広まっている。
ペットフードには大きく分けて、ウェットタイプとドライタイプがある。
乾燥させたドライタイプは、それだけでは食べないペットも多く、ウェットタイプと混ぜて与えたりするので、ウェットタイプはかかせないものとなっている。
このウェットタイプは、缶詰、ビニール包装(レトルトパックを含む)で販売されているが、ペットに与える時にスプーンなどの器具を使った場合は、それを洗浄する手間がかかり、プラスチック製のスプーン、割り箸などの使い捨てタイプの器具を使った場合はゴミが増えると言う問題がある。
また、ペットにペットフードを与えた後、缶詰、ビニール包装を水で洗浄する手間があり、またそれが面倒で洗浄されずにゴミに出された缶詰、ビニール包装がゴミ分別処理上問題となっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来より以下のような問題点があった。
(イ)ペットフードを与える時に、スプーンや餌皿などの器具を使った場合は、それを洗浄する手間がかかった。
(ロ)屋外で餌皿を使わずにペットフードを与える場合、ペットフードを置いた場所が汚れるもしくはペットフード自体が砂、土まみれになると言う問題があった。
(ハ)ペットフードを与える時に割り箸などの使い捨てタイプの器具を使った場合は、ゴミが増えると言う問題があった。
(ニ)ペットフードを与えた後、ペットフードの容器である缶詰、ビニール包装を洗浄しなければならなかった。
(ホ)ペットフードを与えた後に、ペットフードの容器である缶詰、ビニール包装を洗浄せずゴミに出されると言うゴミ分別処理上の問題があった。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
小麦粉、水を混ぜた生地に、擂り潰したまたたびの実を混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【0005】
小麦粉、水を混ぜた生地に、小さくちぎった鰹節を混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【0006】
小麦粉、水を混ぜた生地に、湯通しして細かく切ったササミを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【0007】
小麦粉、水を混ぜた生地に、ウェットタイプのペットフードを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【0008】
小麦粉、水の他に卵黄を混ぜた生地に、ペットが好物のものを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【発明の効果】
【0009】
ペットフードが生地で包まれているため、スプーンなどの器具を必要とすることなしにペットに与えることができ、器具の洗浄をする必要もなく、また割り箸などゴミとして処分しなければならないものも生じない。
【0010】
また、ペットフードは生地で包まれているため、ペットフードの容器自体は汚れることはなく、ゴミの分別も問題なく行われ、場合によってはその容器をリサイクルすることも可能となり、ゴミを減らすことができる。
【0011】
ペットフードを包む生地にペットの好物である食材を混ぜていることで、ペットは生地ごと食べることができ、従って、生地を切ったりする器具を使う必要もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
本発明によるペットフードは、小麦粉、水、好みによって卵黄も、混ぜた生地に、またたびの実または鰹節またはササミまたはウェットフードを混ぜた皮(1)で、ペットフード(2)を包み込んだものである。
図1〜図3は、本発明によるペットフードの実施例である。
図1はもなかのように包み込んだもの、図2は餃子のように包み込んだもの、図3は饅頭やおむすびのように球形に包み込んだものであるが、これらの形状に限定されない。
【0013】
本発明のペットフードは、特徴的な皮(1)を具備している。
皮(2)は、小麦粉、水、ペットが好物とする食材を主材料としている。
【0014】
小麦粉は、強力粉または強力粉と薄力粉を混合したものが好適である。
しかしながら、これら以外の小麦粉でもよい。
【0015】
前述の小麦粉に水を加えて混ぜ合わせ、生地を作る。
好みによって、卵黄も混ぜ合わせて、生地を作る。
【0016】
前述の生地に、ペットが好物とする食材として、擂り潰したまたたびの実または小さくちぎった鰹節または湯通しして細かく切ったササミまたはウェットタイプのペットフードを混ぜ合わせて皮(1)をつくる。
なお、これらの食材を2つ以上組み合わせてもよい。
【0017】
皮(2)の主材料の配合例は次の通りである。
尚、加える水の量を変えることによって、皮(1)の硬度を調節できる。
また、食が細いペットに対し、ペットが好物とする食材の量を増やして食欲を増進させることもできる。
また、配合例は、これに限定されず、各成分を適宜増減させて調製できることはいうま でもない。
たとえば、強力粉:200g、卵黄:1個、水:100g、ペットが好物とする食材:50g。
【0018】
前述の皮(1)で、ペットフード(2)を包み込む。
ペットフード(2)は、主にウェットタイプのものであるが、それに限定されない。
また、ペットフード(2)そのものを自ら製造し用意できる場合は、包んだ後の加熱調理のことを考慮した状態のものを使うことが好適である。
【0019】
参考のために、本発明のペットフードの製造方法の一例は次の通りである。
まず、小麦粉、水を混ぜた生地に、ペットが好物とする食材を混ぜ、皮(1)をつくる。
次に、皮(1)でペットフード(2)を包み込み、適宜の形状に成形する。
成形したペットフード(1)を、焼くあるいは蒸すあるいは茹でると言った手段で加熱する。
加熱には、電子レンジやオーブンを使用してもよい。
【0020】
完成した本発明のペットフードは、図4のように缶詰の中に入れたり、図5のようにビニールパックで真空包装したりして販売することができる。
本発明によるペットフードは、皮(1)で包まれているので、これらの容器はあまり汚れることがなく、回収して再利用することも可能である。
【0021】
ペットフードが生地に包まれていることで警戒し、ペットが本発明のペットフードに興味を示さない場合は、簡単に手で割り、中身を見せて与えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明によるペットフードをモナカのように包み込んだ状態の斜視図。
【図2】本発明によるペットフードを餃子のように包み込んだ状態の斜視図。
【図3】本発明によるペットフードを饅頭のように包み込んだ状態の斜視図。
【図4】本発明によるペットフードを缶詰に入れた状態の斜視図。
【図5】本発明によるペットフードをビニールパックに入れた状態の斜視図。
【符号の説明】
【0023】
1 皮
2 ペットフード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小麦粉、水を混ぜた生地に、擂り潰したまたたびの実を混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【請求項2】
小麦粉、水を混ぜた生地に、小さくちぎった鰹節を混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【請求項3】
小麦粉、水を混ぜた生地に、湯通しして細かく切ったササミを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【請求項4】
小麦粉、水を混ぜた生地に、ウェットタイプのペットフードを混ぜ、ペットフードを餃子、饅頭、モナカのように包み込んだことが特徴のペットもなか。
【請求項5】
請求項1〜4の生地の材料として卵黄を混ぜた、請求項1〜4のペットもなか。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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