説明

ペットボトル

【課題】 既存のペットボトルに対し殆どコストを掛けることなく持ち運び易くし、また車両走行中の車室内でも転げ落ちないようにできるペットボトルを提供する。
【解決手段】 飲料用容器となるペットボトル本体1の外側面10aに筒状のラベル2を装着し、さらに該ラベルに複数の短冊状体4に刻むミシン目Sの短冊状ライン3を設け、且つ複数の該短冊状体4は数珠繋ぎになるよう各短冊状体4の隣接コーナ部、さらに数珠繋ぎの両端になる短冊状体の両端部45が前記ミシン目Sを欠落して、該ミシン目同士を連通させてミシン目の短冊状ライン3を開放することにより、両端部45が前記ペットボトル本体1に装着されたラベル2の筒状残存部25につながった状態で複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開し、手提げ用又は肩掛け用になるベルト9が形成されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はお茶や清涼飲料水等の飲み物が詰められるペットボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば500ml用のペットボトルは飲料用容器となる容器本体10にお茶や清涼飲料水等の飲み物が詰められ、キャップ5で蓋をして手軽るに持ち運びできる水分補給具として広く普及している(図7)。缶入りプルトップタイプのものと違って、全部飲み干さなくてもキャップ5で蓋をすれば、残ったお茶等が時間をおいてまた水分補給用に役立ち重宝である。行楽地でも残ったお茶等が入ったペットボトルを手に持って歩く姿が見られる。
しかし、ペットボトルの胴を手で握って歩いていると、その手が塞がってしまって自由度が失われる。転んだりした時も危ない。こうしたことから、斯かる不具合を改善する技術が提案されている(例えば特許文献1,2)。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第380753号公報(4頁〜7頁)
【特許文献2】実用新案登録第3036011号公報(3頁〜6頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、特許文献1の技術は、付け替えキャップ本体に肩掛用又は手提げ用ベルト9を取付けたペットボトル用付け替えキャップであった。ペットボトルに付いている元のキャップを外して、その代わりにペットボトルに取付けるものであり、常時これを持参しなければならない不便さがあった。行楽地などでペットボトルが空になっても、そのペットボトル用付け替えキャップを持ち帰らなければならない煩わしさがあった。
特許文献2はその請求の範囲にあるように、「容器の筒状口部へ嵌合しうる環状部材の内周面に、斜め上方に向く多数の内向舌片を設けると共に、前記環状部材の外周面に水平方向へ延びる取手を設けてなり、且つ前記環状部材と前記舌片と前記取手とを、弾性材料によって一体成形してなる筒状口部付き容器の手提げ具」であり、このような手提げ具をペットボトルに新たに取付けるとなると、その分コストアップを招く問題があった。
また、ペットボトルは横にしたときに転がり易い。車などの車室内座席シート上にペットボトルを置くことがあるが、車両走行中、ブレーキを踏んだときに座席下に転げ落ちる問題もあった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するもので、既存のペットボトルに対し殆どコストを掛けることなく持ち運び易くし、また車両走行中の車室内でも転げ落ちないようにできるペットボトルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、飲料用容器となるペットボトル本体の外側面に筒状のラベルを装着し、さらに該ラベルに複数の短冊状体に刻むミシン目の短冊状ラインを設け、且つ複数の該短冊状体は数珠繋ぎになるよう各短冊状体の隣接コーナ部、さらに数珠繋ぎの両端になる短冊状体の両端部が前記ミシン目を欠落して、該ミシン目同士を連通させてミシン目の短冊状ラインを開放することにより、両端部が前記ペットボトル本体に装着されたラベルの筒状残存部につながった状態で複数の短冊状体が数珠繋ぎに展開し、手提げ用又は肩掛け用になるベルトが形成されてなることを特徴とするペットボトルにある。
請求項2の発明たるペットボトルは、請求項1で、筒状の前記ラベルの筒縦方向に帯状切取部用のミシン目の切取ラインが設けられ、ほぼ細長四角形した前記短冊状体の各長辺用ミシン目ラインを水平方向に配設し前記短冊状体の各短辺用ミシン目ラインを垂直方向に配設して、これら各短辺用ミシン目ラインを前記切取ラインに一致させるようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明たるペットボトルは、請求項2で、帯状切取部が前記ラベルの2カ所設けられ、その一方が該ラベルの上縁から垂直下方向に設けられ、他方が最上段の短冊状体の下側に位置する長辺用ミシン目ラインから垂直下方向に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のペットボトルは、既存のペットボトルにたいした費用をかけずに、必要時にペットボトル本体に装着したラベルのミシン目同士を連通させてラベルからベルトを引き出し、このベルトを使うことで持ち運び易くし、また車両走行中の車室内でも該ベルトを係止突起等に引っ掛けることで転げ落ちないようにできるなど優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明に係るペットボトルについて詳述する。
図1〜図7は本発明のペットボトルの一形態で、図1,図2はその全体斜視図、図3は筒状のラベルにする前の展開平面図、図4はミシン目のラインを開放してベルトを形成したペットボトルの斜視図、図5は筒状のラベルにする前の展開部分平面図で、図3とは異なる別態様図である。図6は図5のラベルを用いた場合で、図4に対応するペットボトルの斜視図、図7はペットボトルの分解斜視図である。
【0009】
本ペットボトルはペットボトル本体1とラベル2とミシン目Sの短冊状ライン3とミシン目Sの切取ライン7とキャップ5とペットボトル本体1に詰められる飲み物6とを具備する。
ペットボトル本体1はお茶や清涼飲料水等の飲み物6を貯える飲料用容器になる部分で、公知のペットボトルの主構成部である。徳利形のプラスチック製容器本体10の上部に筒状口部11が設けられる(図7)。ここでのペットボトル本体1の容量は500mlである。符号12はキャップ5と整合性を良くするフランジを示す。
【0010】
ラベル2は筒状にしてペットボトル本体1の外側面10aに装着される合成樹脂製フィルム又はシートに、ペットボトルの内容物や商品名,販売者等の表示、更には競業他社との差別化を図る商標,意匠が印刷されたものである。例えばシート状のポリエステル系やポリスチレン系のシュリンクラベルを使用し、そのリサイクル用切取ライン7bの切取部8の一部分を重ね、糊貼りシールによって図7の状態から図1の筒状のラベル2とする。符号21はラベルを筒状にするための糊代部を示す。尚、図7では短冊状ライン3及び中抜き用切取ライン7aの図示を省略する。
【0011】
ミシン目Sの短冊状ライン3は、前記ラベル2の上半部にミシン目Sで複数の短冊状体4が隣接するように刻まれたほぼ細長四角形(ここでは細長の長方形)とする短冊状のラインである。短冊状ライン3は図1のごとく筒状ラベル2の上半部に設ける。ラベル2に細長四角形した短冊状体4の各長辺を水平方向に配設し短冊状体4の各短辺を垂直方向に配設するようそれらのミシン目Sを刻み込む(図3)。但し、各短冊状体4はほぼ細長四角形の短冊状としながらも、複数の該短冊状体4が数珠繋ぎになるよう各短冊状体4の隣接コーナ部、さらに数珠繋ぎの両端になる短冊状体4の両端部45は前記ミシン目Sを欠落させた状態とする。そのため、ミシン目同士S,S,…を連通させてミシン目Sの短冊状ライン3を開放することによって、両端部45が前記ペットボトル本体1に装着されたラベル2の筒状残存部25につながった状態で複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開し、図4のごとくの手提げ用又は肩掛け用になるベルト9が形成される。一の短冊状体4に隣接する他の短冊状体4とのコーナ部はミシン目なし部32になって、両短冊状体4,4をつなぐ連結部41になる。短冊状ライン3に係る各短冊状体4の長辺ミシン目ライン31は隣接する次の短冊状体4へと刻まれていくが、図1〜図3のごとく、その次の短冊状体4の短辺のミシン目ライン33の手前までで終わり、これによりミシン目なし部32を形成する。短冊状ライン3を開放したとき、該ミシン目なし部32があることによって図4のように短冊状体4を数珠繋ぎに展開できる。
【0012】
本実施形態では、細長四角形の短冊状体4を図1,図3に示すごとく筒状ラベル2の上縁から9段設ける。9段目(最下段)の短冊状体4の2つの端部45にあたるミシン目Sはなく、筒状残存部25につながる。9段目の短冊状体4の下側に位置する長辺ミシン目ライン31の端末35はラベル2にしたとき、ペットボトル本体1の外側面10aの相対向する位置に配される。端末35(両端部45)を相対向する位置に配することによって、手提げ用又は肩掛け用になるベルト9は、手に持ったときに図4のごとくペットボトルが水筒のようにバランス良く、両側で支持し持ち上げる格好になり扱いやすいものになる。
【0013】
また、筒状の前記ラベル2の筒縦方向に所定幅の帯状切取部8用のミシン目Sの切取ライン7を設け、ほぼ細長四角形した前記短冊状体4の各長辺用ミシン目ライン31を水平方向に配設する一方、短冊状体4の各短辺用ミシン目ライン33を垂直方向に配設して、各短冊状体4の短辺が前記切取ライン7を介して帯状切取部8に当接するようにする。細長四角形した短冊状体4の各短辺用ミシン目ライン33が垂直方向に配設されるので、その短辺を刻むミシン目S(短冊状ライン3)を、帯状切取部用のミシン目S(切取ライン7)に一致させることによって、切取部8を剥せば短冊状体4の各短辺がラベル本体20から開放され、後は短冊状体4に係る各長辺のミシン目同士を連通させてその部分を開放さえすれば手提げ用又は肩掛け用になるベルト9が形成される。
【0014】
さらに本実施形態は帯状切取部8をラベル2の2カ所に設け、その一方を該ラベル2の上縁23から垂直下方向に設け、他方を最上段の短冊状体4aの下側に位置する長辺のミシン目ライン31から垂直下方向に設ける。
一方の切取部8は、図2,図3のごとく、ラベル2の上縁23から下縁24まで達するリサイクル用切取部8bである。ラベル2の中間高さより若干下方位置にストップ用水平ライン75が設けられており、ミシン目Sの切取ライン7bを開放し該リサイクル用切取部8bをラベル2の上縁23から下方へ剥していくと、この水平ライン75でリサイクル用切取ライン7bの上半部70の切取ライン7が開放され、上側リサイクル用切取部8bがラベル2から剥ぎ取られる。まず、この水平ライン75まで上側リサイクル用切取部8bを切り離すことで、ベルト9を形成し易くする。ベルト9が不要になった場合やペットボトルをリサイクル回収に出す場合は、さらに該水平ライン75より少し下の下側水平ライン76まで切り込みを入れ、ミシン目Sのリサイクル用切取ライン7bを開放し、該リサイクル用切取部8bを下方へ剥していく。すると、ラベル下縁24に達し、下半部71になる下側リサイクル用切取部8bが切り取られ、と同時に筒状ラベル2が展開しペットボトル本体1から外れる。
他方の切取部8は中抜き用切取部8aで、図1,図3のごとく最上段の短冊状体4aの下側に位置する長辺用ミシン目31から垂直下方向に設けられ、ラベル2の中間高さより若干下方位置にまで達する。中抜き用切取部8aを挟んで両側に短冊状体4の長辺用ミシン目ライン31が配設される。中抜き用切取部8aが最上段の短冊状体4aの下側に位置する長辺のミシン目ライン31から垂直下方向にスタートするのは、最上段の短冊状体4aが手提げ用ベルト9(又は肩掛け用ベルト9)の手で握る所になるため、その下方の短冊状体4bよりは長辺を長くし、握りにくい数珠繋ぎのつなぎ部分すなわち連結部41が手で握る箇所にならないようにするためである。中抜き用切取部8aがあることで短冊状体4の長辺が、中抜き用切取部8aのないときに比べ長辺長さが約半分になり、短冊状体4へ展開しベルト9が形成し易くなる理由もある。
【0015】
ところで、ラベル2に施すミシン目Sの短冊状ライン3や中抜き用切取ライン7a,リサイクル用切取ライン7bは、ペットボトル本体1の外側面10aにラベル2を筒状に装着する前のシート状ラベル2に予め設けておくのが好ましい。リサイクル用切取ライン7bは既存のペットボトルでも設けており、このリサイクル用切取ライン7bの形成時に一括形成すれば製造工程も従来と何ら変わることがなく、低コスト化が図かれより好ましくなる。
【0016】
前記短冊状ライン3のミシン目Sに関しては、本実施形態のごとくその大きさを同じにしてもよいが、図5に示すように短冊状体4の隣接コーナ部のミシン目なし部32に接する端末35のミシン目Sを一回り大きなものSにするとより好ましくなる。ミシン目の大きさが該ミシン目同士を連通させてミシン目の短冊状ライン3を開放する役割だけの小さな孔Sのミシン目ラインにすると、複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開しベルト9が形成された後(図4)、何かのはずみでベルト9が強く引っ張られることによって、数珠繋ぎのつなぎ部分が比較的容易に引き裂かれてしまう。これに対し、短冊状体4の隣接コーナ部のミシン目なし部32に接する最後のミシン目Sが一回り大きなミシン目Sになると、すなわちS>Sとなると、複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開しベルト9が形成された際、数珠繋ぎのつなぎ部分には図6のごとくC字状の切欠きCが形成されるので、何かのはずみでベルト9が強く引っ張られても、ベルト9を強く引っ張る外力をミシン目ラインに切られた端の1点に集中させずに、外力を切欠きCのC環で分散させてベルト9の形状を保形できる。
また、最上段の短冊状体4は、手で握りやすいようにその短辺の長さLを他の一般のものLよりも長くすると、すなわちL>Lとするとより好ましい(図5)。
【0017】
キャップ5はペットボトル本体1の筒状口部11に螺合し、ペットボトル本体1内の飲み物6をこぼさないようにする被せ蓋である。飲み物6はペットボトル本体1内に注入,充填されるお茶や清涼飲料水等の液体である。
ペットボトルに飲み物6を注入,充填した後、キャップ5で蓋をすると共に、前記短冊状ライン3,前記切取ライン7が刻み込まれたラベル2を前記ペットボトル本体1の外側面10aに筒状に装着して本発明のペットボトルの製品(商品)が完成する。
【0018】
このように構成したペットボトルは、これまでのペットボトル本体1の外側面10aに装着された筒状のラベル2にミシン目Sの短冊状ライン3を刻むだけで、必要時にベルト9をラベル2から取り出すことができる。該ミシン目同士を連通させてミシン目の短冊状ライン3を開放することにより、両端部45がペットボトル本体1に装着されたラベル2の筒状残存部25につながった状態で複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開し、手提げ用又は肩掛け用になるベルト9が形成されるので、ペットボトルを図4のように該ベルト9を手でもって歩くことができる。ペットボトルの胴体を握って歩くのに比べ、手に自由度がある。持ち歩き易く、水筒と同じような扱いができる。500ml用の本ペットボトルがミニ水筒のようになり、子供等は肩に掛けることもできる。しかも、金属製の重い水筒と異なり、ペットボトル本体1はプラスチック製であり軽いので、持ち運びが楽で極めて重宝する。
それでいて、販売時の本ペットボトルの商品の姿は従前のペットボトルと殆ど変わりなく、ベルト9はラベル2の中に隠れている。ペットボトル商品の保管や運搬に支障をきたさない。ベルト9が必要になった時点で、ミシン目Sの短冊状ライン3を開放することにより、簡単に複数の短冊状体4が数珠繋ぎに展開してベルト9が形成される。ラベル2の筒縦方向にミシン目Sの切取ライン7が設けられ、短冊状体4の各長辺のミシン目ライン31を水平方向に配設し短冊状体4の各短辺のミシン目ライン33を垂直方向に配設して、短冊状体4の各短辺が切取ライン7を介して帯状切取部8に当接すると、ラベル2の少ないスペースを生かして必要長さの所望のベルト9を容易く形成できる(図3)。各短辺用ミシン目ライン33を前記切取ライン7に一致させることによってベルト9を容易く形成できる。帯状切取部8がラベル2の2カ所設けられ、その一方が該ラベル2の上縁23から垂直下方向に設けられ、他方が最上段の短冊状体4の下側に位置する長辺用ミシン目ライン31から垂直下方向に設けられると、ベルト9がより一層容易く形成できる。
そして、ペットボトル内の飲み物6を半分ほど飲み干した後でも(図4)、手に持ったときペットボトル本体1の下方に飲み物6が溜まるので、肩等にかけたときに水筒と同じように安定する。
また、自動車走行中でも、車室内の把手やレバー等にベルト9を引っかけておけば、急ブレーキをかけた時でも本ペットボトルは座席下に転がり落ちない。
【0019】
しかも、本発明のペットボトルは既存のペットボトルにベルト9を付加しているにもかかわらず、既存のペットボトルにおけるリサイクル用切取ライン7bのミシン目を形成する際に、同時に短冊状ライン3や中抜き用切取ライン7aのミシン目Sを入れることによってベルト形成用の追加コストを抑えることができる。さらに、ベルト9を形成すれば、ラベル2の約半分ほどが剥がれており、残りの下半部71の切取部8を切り取ればリサイクル回収箱等に投入でき便利である。
加えて、特許文献1のようなペットボトル用付け替えキャップ5を、準備したりまたそのような部品を持ち帰ったりする必要もない。手ぶらで行楽地等に出かけて、そこで従来と同じようなスタイルで本ペットボトルを購入し、簡易のベルト付きペットボトルにできる。ベルト9のついた水筒と同じような機能を発揮し、しかもペットボトル本体1が軽いので水筒よりも持ち運びが楽になる。本発明は既存のペットボトルのラベル2にミシン目S(さらにミシン目S)を加工し、必要時に、そのミシン目を連通させることによってラベル2の一部を簡易水筒になるようベルト形成できるものであり、極めて優れた発明になっている。
【0020】
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。ペットボトル本体1,ラベル2,ミシン目の短冊状ライン3,短冊状体4,ミシン目の切取ライン7,切取部8,ベルト9等の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。例えばペットボトルの容量は500ml以外の容量のものでも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のペットボトルの一形態で、その全体斜視図である。
【図2】図1と異なる角度からみた本ペットボトルの斜視図である。
【図3】筒状のラベルにする前の展開平面図である。
【図4】ミシン目のラインを開放してベルトを形成したペットボトルの斜視図である。
【図5】筒状のラベルにする前の展開部分平面図で、図3とは異なる別態様図である。
【図6】図5のラベルを用いた場合で、図4に対応するペットボトルの斜視図である。
【図7】ペットボトルの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0022】
1 ペットボトル本体
10a 外側面
2 ラベル
25 筒状残存部
3 短冊状ライン
31 長辺用ミシン目
33 短辺用ミシン目
4 短冊状体
4a 最上段の短冊状体
45 端部
7 切取ライン
8 切取部
9 ベルト
,S ミシン目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料用容器となるペットボトル本体の外側面に筒状のラベルを装着し、さらに該ラベルに複数の短冊状体に刻むミシン目の短冊状ラインを設け、且つ複数の該短冊状体は数珠繋ぎになるよう各短冊状体の隣接コーナ部、さらに数珠繋ぎの両端になる短冊状体の両端部が前記ミシン目を欠落して、該ミシン目同士を連通させてミシン目の短冊状ラインを開放することにより、両端部が前記ペットボトル本体に装着されたラベルの筒状残存部につながった状態で複数の短冊状体が数珠繋ぎに展開し、手提げ用又は肩掛け用になるベルトが形成されてなることを特徴とするペットボトル。
【請求項2】
筒状の前記ラベルの筒縦方向に帯状切取部用のミシン目の切取ラインが設けられ、ほぼ細長四角形した前記短冊状体の各長辺用ミシン目ラインを水平方向に配設し前記短冊状体の各短辺用ミシン目ラインを垂直方向に配設して、これら各短辺用ミシン目ラインを前記切取ラインに一致させるようにした請求項1記載のペットボトル。
【請求項3】
前記帯状切取部が前記ラベルの2カ所設けられ、その一方が該ラベルの上縁から垂直下方向に設けられ、他方が最上段の短冊状体の下側に位置する長辺用ミシン目ラインから垂直下方向に設けられる請求項2記載のペットボトル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−39064(P2007−39064A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−224078(P2005−224078)
【出願日】平成17年8月2日(2005.8.2)
【出願人】(594018658)
【出願人】(597003398)
【Fターム(参考)】