説明

ペット用水飲み器

【課題】 猫や犬等のペットに流れ落ちる水を飲ませることができ、しかも電動ポンプが動かなくなってもペットに電動ポンプで吸い上げた飲料水を飲ませることができるペット用水飲み器を提供する。
【解決手段】 飲料水を貯水するタンク2と、器状をなしてペットが飲水可能となるように飲料水を貯めると共にオーバーフローにより飲料水をタンク2に落下させる水貯留部13とを備え、タンク2から飲料水を吸い上げる電動ポンプ17と、電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を水貯留部13側に落下させる吐出管24とが設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、猫や犬等のペットに飲料水を飲ませるためのペット用水飲み器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ペット用水飲み器には、飲料水を貯水する下部容器の上方に上部貯留部を設け、下部容器内の飲料水を電動ポンプで吸い上げて上部貯留部に送り、上部貯留部から飲料水を滑らかな傾斜水路を通して下部容器に流し、傾斜水路を流れる飲料水を猫や犬等のペットに飲ませるようにしたものがある(例えば引用文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−52269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の場合、下部容器から電動ポンプで吸い上げた飲料水を単に上部貯留部から滑らかな傾斜水路を通して下部容器に流すようにしただけであるため、猫や犬等のペットが蛇口等から流れ落ちる水を好む習性を生かして水を飲ませることができず、ペットがペット用水飲み器にあまり興味を示さないという問題があった。即ち、ペットは本能的に流れ落ちる水が美味しく新鮮な水であることが解っており、蛇口等から流れ落ちる水を好むが、従来では流れ落ちる水を飲ませることができなかった。
【0005】
また、電動ポンプが動かなくなると、傾斜水路にペットが飲むための飲料水が流れなくなり、ペットが電動ポンプで吸い上げた飲料水を飲むことができなくなるという不都合があった。
本発明は上記問題点に鑑み、猫や犬等のペットに流れ落ちる水を飲ませることができ、しかも電動ポンプが動かなくなってもペットに電動ポンプで吸い上げた飲料水を飲ませることができるペット用水飲み器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、飲料水を貯水するタンク2と、器状をなしてペットが飲水可能となるように飲料水を貯めると共にオーバーフローにより飲料水をタンク2に落下させる水貯留部13とを備え、タンク2から飲料水を吸い上げる電動ポンプ17と、電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を水貯留部13側に落下させる吐出管24とが設けられている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、前記電動ポンプ17の圧力で吐出管24から飲料水を落下させるように電動ポンプ17の出力側が連結管25により吐出管24の吸入側に連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記吐出管24から落下した飲料水を受ける有底筒状のケース35が設けられ、ケース35の上端開口を塞ぐように簀の子状の蓋体36が設けられ、吐出管24から落下した飲料水を蓋体36を通してケース35に受けさせると共に、ケース35の上端開口から蓋体36を通してオーバーフローさせて水貯留部13に流出させるようにした点にある。
【0008】
また、本発明の他の技術的手段は、水貯留部13に前記ケース35が上下貫通状に形成され、ケース35の底部35aに、ケース35で受けた飲料水の一部をタンク2に落下させる流出孔37が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記タンク2の下端部にトレイ8が周方向全周に亘って外方突出するように設けられている点にある。
【0009】
また、本発明の他の技術的手段は、前記タンク2は筒状のタンク側壁5とタンク側壁5の下端開口を塞ぐタンク底壁6とを備える上端が開口した有底筒状に形成され、タンク2に外嵌するカバー体3が設けられ、このカバー体3は、上端が閉塞した筒状に形成されて、タンク側壁5の周囲を取り囲む筒状のカバー側壁11と、カバー側壁11の上端部から内方に突出された天壁部12と、天壁部12の内周端部から下方に凹状に没入した水貯留部13とを備え、前記吐出管24が天壁部12から上方に突出され、吐出管24の外方側を覆うように天壁部12から上方に突出した水飛散防止用の仕切体27が設けられている点にある。
【0010】
また、本発明の他の技術的手段は、前記電動ポンプ17はタンク2内に配置され、電動ポンプ17の水吸入側に浄化フィルター部21が設けられ、電動ポンプ17は浄化フィルター部21を通してタンク2内の飲料水を吸入し、その飲料水を吐出管24側に送出するように構成されている点にある。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、タンクから飲料水を吸い上げる電動ポンプと、電動ポンプで吸い上げた飲料水を水貯留部に落下させる吐出管とが設けられているので、猫や犬等のペットが蛇口から流れ落ちる水を好む習性を生かして吐出管から水貯留部側に落下する水を飲ませることができ、猫や犬等のペットがペット用水飲み器に十分に興味を示すようになる。
また、水貯留部は、器状をなしてペットが飲水可能となるように飲料水を貯めると共にオーバーフローにより飲料水をタンクに落下させるので、電動ポンプが動かなくなっても、水貯留部にはペットが飲むための飲料水が貯まった状態になるため、ペットは電動ポンプで吸い上げた飲料水を飲むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1実施形態を示すペット用水飲み器の分解斜視図である。
【図2】同ペット用水飲み器の斜視図である。
【図3】同ペット用水飲み器の平面図である。
【図4】同ペット用水飲み器の正面断面図である。
【図5】第2実施形態を示すペット用水飲み器の斜視図である。
【図6】同ペット用水飲み器の分解斜視図である。
【図7】同ペット用水飲み器の正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示している。図1〜図4において、図示のペット用水飲み器1は、猫や犬等のペットのうち主として猫が水を飲むために使用されるもので、飲料水を貯水するタンク2と、タンク2に外嵌されるカバー体3とを備える。
タンク2は、合成樹脂等により上端が開口した有底角筒状に形成され、角筒状のタンク側壁5とタンク側壁5の下端開口を塞ぐ四角形状のタンク底壁6とを備える。タンク2は比較的小さくコンパクトに形成されており、800CC程度の飲料水を収容できるようになっている。
【0014】
タンク2の下端部にトレイ8がその周方向全周に亘って外方突出するように一体に形成され、トレイ8は四角形の皿状に形成されている。
カバー体3は合成樹脂等により上端が閉塞した角筒状に形成され、タンク側壁5の周囲を取り囲む角筒状のカバー側壁11と、カバー側壁11の上端部全周から内方に突出された天壁部12と、天壁部12の内周端部から下方に凹状に没入した水貯留部13とを備える。
【0015】
天壁部12は水平な環状の板形状であってその外周がカバー側壁11の上端縁に沿う四角形状に形成され、内周が水貯留部13の上端縁に沿う円形状に形成されている。天壁部12と水貯留部13とでカバー側壁11の上端開口を閉塞している。
水貯留部13は円形の器状をなしており、ここに貯めた飲料水をペットが飲水できるように構成されている。
【0016】
水貯留部13の外周部であって天壁部12よりも低い位置に、飲料水をタンク2にオーバーフローさせるための流水孔15が周方向に間隔をおいて複数個形成されている。これら流水孔15はタンク側壁5の上端部よりも低い位置に配置さており、流水孔15を通して水貯留部13の飲料水をオーバーフローによりタンク2に落下させるように構成されている。
【0017】
タンク2内に該タンク2内の飲料水を吸い上げる電動ポンプ17が設けられている。この電動ポンプ17はタンク底壁6上に配置され、タンク底壁6に突設した複数の係合片19等によって移動不能に係合保持されている。
電動ポンプ17の水吸入側に浄化フィルター部21が設けられ、浄化フィルター部21にはスポンジ、濾紙、木綿や活性炭フィルター等が内蔵されており、電動ポンプ17は浄化フィルター部21を通してタンク2内の飲料水からほこりや被毛を除去した清潔な飲料水を吸入し、その飲料水を後述する吐出管24側に送出するように構成されている。
【0018】
なお、タンク側壁5の外面側にコード配置凹部22が上下方向に形成され、これに対応してカバー側壁11の下端部にコード挿通凹部23が設けられており、電動ポンプ17に接続された電源コードをコード配置凹部22に上から下に配置して、カバー側壁11のコード挿通凹部23からカバー体3の外部に取り出すことができるようになっている。
電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を水貯留部13側に落下させる吐出管24が天壁部12に設けられている。この吐出管24は、天壁部12の角部に起立状に設置され、円筒管により構成されて天壁部12の角部から上方に突出した後に逆U字状に屈曲して水貯留部13に向けて下方に突出されている。
【0019】
電動ポンプ17の圧力で吐出管24から飲料水を落下させるように電動ポンプ17の出力側が連結管25により吐出管24の吸入側に連結されている。連結管25は円筒管をL字状に屈曲してなり、タンク2内に配置されている。
連結管25はその下部がタンク底壁6に上方突設した支持台28上に支持され、連結管25の一端部が電動ポンプ17の出力側に挿入嵌合されることにより電動ポンプ17の出力側に連結されている。連結管25の他端部には嵌合筒26が突出されており、嵌合筒26を天壁部12の貫通孔32に挿通して吐出管24の吸入側に内嵌することによって、連結管25の他端部が吐出管24の吸入側に連結されている。これにより、電動ポンプ17で連結管25を通して飲料水を吐出管24に送出し、電動ポンプ17の圧力で吐出管24から飲料水を落下させるようになっている。
【0020】
吐出管24の外方側を覆うように天壁部12から上方に突出した水飛散防止用の仕切体27が設けられている。仕切体27は、一対の仕切板29と一対の仕切板29の下端部を連結する載置板30とを備える。載置板30は天壁部12の角部上に載置され、一対の仕切板29は猫の形状に形成されると共に互いに直交するように連結され、天壁部12の角部の互いに直交する2つの外周縁部のやや外側から起立状に上方突出されている。載置板30に円形の挿通孔31が設けられ、この挿通孔31を介して吐出管24の基部が挿通されている。
【0021】
一対の仕切板29の下端部に載置板30よりも下方に突出した突出係合部33がそれぞれ形成されており、この突出係合部33がカバー側壁11の上端部に外側から係合し、これにより仕切体27のカバー体3に対する前後及び左右移動を規制するようになっている。
水貯留部13の吐出管24の近傍位置に、吐出管24から落下した飲料水を受ける有底円筒状のケース35が設けられ、ケース35は水貯留部13に上下貫通状に一体形成されている。ケース35の上端の高さは前記流水孔15の下端に一致する高さに設定され、又は流水孔15の下端よりもやや低い位置に設定されている。
【0022】
ケース35の上端開口を塞ぐように簀の子状の蓋体36が設けられ、吐出管24から落下した飲料水を蓋体36を通してケース35に受けさせると共に、ケース35の上端開口から蓋体36を通してオーバーフローさせて水貯留部13に流出させるようにしている。
ケース35の底部35aに、ケース35で受けた飲料水の一部をタンク2に落下させる流出孔37が設けられている。
【0023】
上記第1実施形態によれば、タンク2内の飲料水は電動ポンプ17で吸い上げられて連結管25を通して吐出管24に送出され、電動ポンプ17の圧力で飲料水は吐出管24から水貯留部13側に落下する。
このとき、猫や犬等のペットが蛇口等から流れ落ちる水を好む習性を生かして吐出管24から水貯留部13側に落下する水を飲ませることができ、猫や犬等のペットがペット用水飲み器1に十分に興味を示すようになる。
【0024】
しかも、吐出管24から飲料水を自然落下よりも強い力で落下させることができ、吐出管24から落下する水が蛇口から流れ出る水により近いものとなり、猫や犬等のペットが吐出管24から流れ落ちる水に、より一層興味を示す。
また、吐出管24は、天壁部12から上方に突出した後に逆U字状に屈曲して水貯留部13に向けて下方に突出された円筒管により構成されているので、吐出管24は猫や犬等のペットが興味を示す蛇口によく似た形状になり、さらにペットの興味を引くことが可能になる。
【0025】
また、吐出管24から落下する飲料水がペット用水飲み器1の外側に飛び散るのを、水飛散防止用の仕切体27で効果的に防ぐことができ、ペット用水飲み器1の周囲が飲料水で濡れるのを防止できる。
さらに、タンク2の下端部にトレイ8が周方向全周に亘って外方突出するように形成されているので、猫や犬等のペットが吐出管24から落下する飲料水を飲む際や水貯留部13の飲料水を飲む際に、周囲に飛び散る飲料水をトレイ8で受けて、ペット用水飲み器1の周囲が飲料水で濡れるのを防ぐことができる。
【0026】
また、タンク2内の飲料水を電動ポンプ17で吸い上げる際には、電動ポンプ17は浄化フィルター部21を介してタンク2内の飲料水を吸入して吐出管24側に送出するので、タンク2内の飲料水からほこりや被毛を除去した清潔な飲料水を水貯留部13側に供給することができる。
次に、吐出管24から落下した飲料水は蓋体36を通してケース35に受けられ、ケース35の上端開口から蓋体36を通してオーバーフローにより水貯留部13に流出する。ケース35で受けた飲料水の一部は流出孔37を通してタンク2に落下する。
【0027】
このとき、吐出管24から落下した飲料水をケース35で受けることにより、吐出管24から落下した飲料水が水貯留部13に当たってペット用水飲み器1の外側に飛び散るのを防ぐことができる。
また、このとき、簀の子状の蓋体36で飲料水を細かく拡散させて泡を発生させ、これをケース35で受けて、水が落下するときの水音を低減することができるし、また、ケース35からオーバーフローして流出しようとする飲料水に吐出管24から落下した飲料水がぶつかり合うことによっても、泡を発生させて飲料水の落下音を消音することができ、ケース35と蓋体36とで飲料水の落下音を効果的に消音することができる。
【0028】
従って、ペット用水飲み器1を部屋等に設置しても、吐出管24から落下する飲料水の水音で部屋に騒音が生じるのを防止することができる。
しかも、ケース35で受けた飲料水の一部を流出孔37からタンク2に落下させることにより、吐出管24から流れ落ちた飲料水がケース35の底部35aで跳ね返ってペット用水飲み器1の外側に飛び散るのを防止することができる。
【0029】
次に、吐出管24から落下した飲料水が水貯留部13に流出することにより、水貯留部13の飲料水が流水孔15の高さに達すると、流水孔15を通してオーバーフローによりタンク2に落下する。その結果、水貯留部13の飲料水をオーバーフローによりスムーズにタンク2内に戻して、飲料水をタンク2と水貯留部13との間で円滑に循環させることができる。
【0030】
この場合、飲料水の流水孔15を通してのタンク2への落下は、タンク2とカバー体3とで密閉状に囲まれた空間内でなされるため、この際の飲料水の落下音が部屋等に大きな騒音を生じさせることもない。
そして、水貯留部13は、器状をなしてペットが飲水可能となるように飲料水を貯めると共にオーバーフローにより飲料水をタンク2に落下させるので、停電等で電動ポンプ17が動作しなくなっても、水貯留部13にはペットが飲むための飲料水が貯まった状態になるため、ペットは電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を飲むことができる。
【0031】
次に、タンク2に飲料水を補給する場合には、ケース35又は水貯留部13に上から飲料水を注ぎ込めばよく、ケース35に入った飲料水は流水孔15を通してタンク2に流れ落ち、また、水貯留部13の飲料水が流水孔15の高さに達すると、流水孔15を通してオーバーフローによりタンク2に流れ落ちる。従って、カバー体3をタンク2から取り外すことなく、タンク2に飲料水を簡単に補給することができる。
【0032】
このとき、タンク2に飲料水が貯まって、タンク2内の飲料水がケース35の底壁35aの高さよりも高くなると、タンク2内の飲料水が流出孔37を通してケース35内に流入するため、ケース35内を見ることによりタンク2内の飲料水の水位を簡単に目視することができ、ケース35内を見ながらタンク2に飲料水を所望の水位まで正確に補給することができる。
【0033】
図5〜図7は第2実施形態を示している。図5〜図7において、図示のペット用水飲み器1は、猫や犬等のペットが水を飲むために使用されるもので、タンク2は、上端が開口した有底円筒状に形成され、円筒状のタンク側壁5と円形状のタンク底壁6とを備え、トレイ8は円形の皿状に形成されている。
カバー体3は上端が閉塞した円筒状に形成され、円筒状のカバー側壁11とカバー側壁11の上端部から内方に突出された天壁部12と、天壁部12の内端部及びカバー側壁11の上端部から下方に凹状に没入した水貯留部13とを備える。
【0034】
電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を水貯留部13側に落下させる吐出管24は、天壁部12に起立状に設置されている。この吐出管24は比較的上下に短い円筒体により構成され、下端面から上方に伸びた吸入孔41と吸入孔41の上端から斜め下方に傾斜してケース35の上端開口に向けて外側面に開口した吐出孔42とを有しており、電動ポンプ17で吸い上げた飲料水が連結管25を通して吐出管24下端から吸入孔41に入り吐出孔42から水貯留部13側に(ケース35の上端開口に向けて)落下するように構成されている。
【0035】
また、第2実施形態では前記第1実施形態における仕切体27は省略されている。その他の点は前記第1実施形態の場合と同様の構成である。
第2実施形態の場合も、第1実施形態の場合と同様に、猫や犬等のペットが蛇口等から流れ落ちる水を好む習性を生かして吐出管24から水貯留部13側に落下する水を飲ませることができ、猫や犬等のペットがペット用水飲み器1に十分に興味を示すようになる。
【0036】
また、停電等で電動ポンプ17が動作しなくなっても、水貯留部13にはペットが飲むための飲料水が貯まった状態になるため、ペットは電動ポンプ17で吸い上げた飲料水を飲むことができる。
なお、前記実施形態では、タンク2と水貯留部13とを別体に形成しているが、これに代え、タンク2と水貯留部13とを一体に形成するようにしてもよいし、タンク2の上部に水貯留部13を有する蓋部材を着脱自在に装着するようにしてもよい。
【0037】
また、前記実施形態では、タンク2の下端部にトレイ8が周方向全周に亘って外方突出するように一体に形成されているが、これに代え、タンク2とトレイ8とを別体に形成し、トレイ8上にタンク2を載置固定し、又はタンク2の下端部にトレイ8を外嵌固定するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 ペット用水飲み器
2 タンク
3 カバー体
5 タンク側壁
6 タンク底壁
8 トレイ
11 カバー側壁
12 天壁部
13 水貯留部
15 流水孔
17 電動ポンプ
21 浄化フィルター部
24 吐出管
25 連結管
27 仕切体
35 ケース
36 蓋体
37 流出孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料水を貯水するタンク(2)と、器状をなしてペットが飲水可能となるように飲料水を貯めると共にオーバーフローにより飲料水をタンク(2)に落下させる水貯留部(13)とを備え、タンク(2)から飲料水を吸い上げる電動ポンプ(17)と、電動ポンプ(17)で吸い上げた飲料水を水貯留部(13)側に落下させる吐出管(24)とが設けられていることを特徴とするペット用水飲み器。
【請求項2】
前記電動ポンプ(17)の圧力で吐出管(24)から飲料水を落下させるように電動ポンプ(17)の出力側が連結管(25)により吐出管(24)の吸入側に連結されていることを特徴とする請求項1に記載のペット用水飲み器。
【請求項3】
前記吐出管(24)から落下した飲料水を受ける有底筒状のケース(35)が設けられ、ケース(35)の上端開口を塞ぐように簀の子状の蓋体(36)が設けられ、吐出管(24)から落下した飲料水を蓋体(36)を通してケース(35)に受けさせると共に、ケース(35)の上端開口から蓋体(36)を通してオーバーフローさせて水貯留部(13)に流出させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のペット用水飲み器。
【請求項4】
水貯留部(13)に前記ケース(35)が上下貫通状に形成され、ケース(35)の底部(35a)に、ケース(35)で受けた飲料水の一部をタンク(2)に落下させる流出孔(37)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のペット用水飲み器。
【請求項5】
前記タンク(2)の下端部にトレイ(8)が周方向全周に亘って外方突出するように設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のペット用水飲み器。
【請求項6】
前記タンク(2)は筒状のタンク側壁(5)とタンク側壁(5)の下端開口を塞ぐタンク底壁(6)とを備える上端が開口した有底筒状に形成され、タンク(2)に外嵌するカバー体(3)が設けられ、このカバー体(3)は、上端が閉塞した筒状に形成されて、タンク側壁(5)の周囲を取り囲む筒状のカバー側壁(11)と、カバー側壁(11)の上端部から内方に突出された天壁部(12)と、天壁部(12)の内周端部から下方に凹状に没入した水貯留部(13)とを備え、前記吐出管(24)が天壁部(12)から上方に突出され、吐出管(24)の外方側を覆うように天壁部(12)から上方に突出した水飛散防止用の仕切体(27)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のペット用水飲み器。
【請求項7】
前記電動ポンプ(17)はタンク(2)内に配置され、電動ポンプ(17)の水吸入側に浄化フィルター部(21)が設けられ、電動ポンプ(17)は浄化フィルター部(21)を通してタンク(2)内の飲料水を吸入し、その飲料水を吐出管(24)側に送出するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のペット用水飲み器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−106558(P2013−106558A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253861(P2011−253861)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(000111638)ドギーマンハヤシ株式会社 (25)
【Fターム(参考)】