説明

ボイラシステム

【課題】蒸気圧測定手段が過剰に故障と判定されることを抑制できるボイラシステムを提供する。
【解決手段】第1蒸気圧測定手段7により測定される蒸気圧及び第2蒸気圧測定手段8から出力される信号の有無に基づいて第1蒸気圧測定手段7が故障であるか否かを判定する故障判定手段42を備え、故障判定手段42は、第1蒸気圧測定手段7により測定される蒸気圧が第2蒸気圧測定手段8の第2圧力範囲の上限閾値よりも高い故障上限閾値を上回り、且つ、第2蒸気圧測定手段8からの信号の出力の有無が、蒸気圧が第2圧力範囲の上限閾値を下回っていることを示すときに、及び、第1蒸気圧測定手段7により測定される蒸気圧が第2圧力範囲の下限閾値よりも低い故障下限閾値を下回り、且つ、第2蒸気圧測定手段8からの信号の出力の有無が、蒸気圧が第2圧力範囲の下限閾値を上回っていることを示すときに、第1蒸気圧測定手段7が故障であると判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気集合部の蒸気圧を測定する第1蒸気圧測定手段と、その予備である第2蒸気圧測定手段と、両測定手段から出力される信号に基づいて第1蒸気圧測定手段が故障であるか否かを判定する故障判定手段と、を備えるボイラシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複数のボイラと、ボイラの蒸気集合部の蒸気圧を測定する蒸気圧センサ及び蒸気圧スイッチと、を備え、蒸気圧センサにより測定された蒸気圧の値と、蒸気圧スイッチからの信号の出力の有無とが矛盾する場合に、蒸気圧センサ又は蒸気圧スイッチに異常が発生していると判定するボイラシステムであって、異常が発生していると判定された場合に、蒸気集合部の蒸気圧に基づいて各ボイラの燃焼量を制御する集中制御(台数制御)から、個々のボイラに設けている圧力検出装置を用いてボイラごとに燃焼量を制御する分散制御(ローカル制御)に切り替えるボイラシステムが開示されている。このボイラシステムによれば、例えば、全ボイラの燃焼が停止する異常事態を防止でき、安定した蒸気の供給ができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−192435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載のボイラシステムにおいては、蒸気圧センサにより測定された蒸気圧の値と、蒸気圧スイッチからの信号の出力の有無とが矛盾すると、直ちに、蒸気圧センサ又は蒸気圧スイッチに異常(故障)が発生していると判定される。そのため、実使用上支障のない状態の場合も含めて過剰に(必要以上に)故障と判定される虞がある。
【0005】
本発明は、蒸気集合部の蒸気圧を測定する第1蒸気圧測定手段と、その予備である第2蒸気圧測定手段と、両測定手段から出力される信号に基づいて第1蒸気圧測定手段が故障であるか否かを判定する故障判定手段と、を備えるボイラシステムにおいて、第1蒸気圧測定手段が過剰に故障と判定されることを抑制できるボイラシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、燃焼が行われる1又は複数のボイラと、前記ボイラにおいて生成された蒸気を集合させる蒸気集合部と、前記蒸気集合部の内部の蒸気圧を測定する第1蒸気圧測定手段と、前記第1蒸気圧測定手段の予備として設けられ、前記蒸気集合部の内部の蒸気圧を測定し、測定された蒸気圧が所定の上限閾値及び下限閾値を有する第2圧力範囲から外れたときに信号の出力の有無を切り替える第2蒸気圧測定手段と、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧に基づいて当該蒸気圧が所定の第1圧力範囲に収まるように、又は、前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記蒸気集合部の内部の蒸気圧が前記第2圧力範囲に収まるように、燃焼量を制御する燃焼量制御手段と、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧及び前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記第1蒸気圧測定手段が故障であるか否かを判定する故障判定手段と、を備えるボイラシステムであって、前記故障判定手段は、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値よりも高い故障上限閾値を上回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値を下回っていることを示すときに、及び、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値よりも低い故障下限閾値を下回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値を上回っていることを示すときに、前記第1蒸気圧測定手段が故障であると判定するボイラシステムに関する。
【0007】
また、前記第1蒸気圧測定手段の故障の予知を報知する故障予知報知手段と、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧及び前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記故障予知報知手段を制御する報知制御手段と、を更に備え、前記報知制御手段は、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値よりも高く且つ前記故障上限閾値よりも低い予知上限閾値を上回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値を下回っていることを示すときに、及び、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値よりも低く且つ前記故障下限閾値よりも高い予知下限閾値を下回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値を上回っていることを示すときに、前記第1蒸気圧測定手段の故障の予知を報知するように前記故障予知報知手段を制御することが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蒸気集合部の蒸気圧を測定する第1蒸気圧測定手段と、その予備である第2蒸気圧測定手段と、両測定手段から出力される信号に基づいて第1蒸気圧測定手段が故障であるか否かを判定する故障判定手段と、を備えるボイラシステムにおいて、第1蒸気圧測定手段が過剰に故障と判定されることを抑制できるボイラシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係るボイラシステム1の概略を示す図である。
【図2】蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変化を示すグラフである。
【図3】蒸気圧に係る各種閾値を説明するための模式図である。
【図4】実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1を参照して、本発明の実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るボイラシステム1の概略を示す図である。
【0011】
図1に示すように、本実施形態のボイラシステム1は、複数(3個)のボイラ20を含むボイラ群2と、ボイラ20において生成された蒸気を集合させる蒸気集合部としての蒸気ヘッダ6と、第1蒸気圧測定手段としての蒸気圧センサ7と、第2蒸気圧測定手段としての蒸気圧スイッチ8と、台数制御部4と、故障予知報知手段としての故障予知報知部50と、を備える。
【0012】
本実施形態のボイラシステム1は、ボイラ群2で発生させた蒸気を、蒸気ヘッダ6を介して、蒸気によって運転される蒸気使用設備18に供給可能とされている。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、台数制御時においては、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)により代用されている。ボイラシステム1は、この蒸気圧に基づいて蒸気使用設備18の消費蒸気量に対応する蒸発量を算出するようになっている。
【0013】
ボイラ20は、燃焼が行われるボイラ本体21と、各ボイラ20の燃焼位置(燃焼状態)を制御するローカル制御部25と、各ボイラ20の内部の蒸気圧を測定するローカル蒸気圧測定部27と、を有する。
【0014】
ローカル制御部25は、各ボイラ20を制御し、要求される負荷に応じて燃焼位置(燃焼状態)を変更させることが可能とされている。ローカル制御部25は、台数制御時には、台数制御部4による台数制御信号に基づいて各ボイラ20を制御し、一方、ローカル制御時には、ボイラ20を直接、制御する。
本実施形態においては、ボイラ群2を構成する各ボイラ20は、同一の構成(例えば、燃焼位置が同一)を有する四位置制御ボイラとされている。ボイラ20は、燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置及び高燃焼位置において、燃焼を制御可能とされている。
【0015】
ローカル蒸気圧測定部27は、例えば、蒸気圧センサ及び蒸気圧スイッチから、又は蒸気圧スイッチのみから構成され、各ボイラ20の内部の蒸気圧を測定する。ローカル蒸気圧測定部27は、各ボイラ20のローカル制御を行う際に用いられる蒸気圧を測定する。
【0016】
各ボイラ20は、信号線15及び信号線16を介して、台数制御部4に電気的に接続されている。ローカル制御部25は、台数制御時において台数制御部4で用いられる信号であって、ボイラ20に要求される負荷などの信号を、信号線15を介して台数制御部4に出力する。
【0017】
台数制御が行われる場合には、ローカル制御部25は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が高くなったときには燃焼位置を低い方に移行させて(燃焼停止位置への移行を含む)、蒸発量を減少させ、一方、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が低くなったときには燃焼位置を高い方に移行させて、蒸発量を増加させるように、各ボイラ20の燃焼位置を制御する。
【0018】
ローカル制御が行われる場合には、ローカル制御部25は、ローカル蒸気圧測定部27により測定されるボイラ20の内部の蒸気圧が高くなったときには燃焼位置を低い方に移行させて(燃焼停止位置への移行を含む)、蒸発量を減少させ、一方、ボイラ20の内部の蒸気圧が低くなったときには燃焼位置を高い方に移行させて、蒸発量を増加させるように、各ボイラ20の燃焼位置を制御する。
【0019】
蒸気ヘッダ6の上流側は、蒸気管11を介してボイラ群2(各ボイラ20)に接続されている。蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で発生させた蒸気を集合させて貯留することにより各ボイラ20の相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給するようになっている。
【0020】
蒸気圧センサ7は、信号線13を介して、台数制御部4の入力部4A(後述)に電気的に接続されている。蒸気圧センサ7は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧を測定し、測定した蒸気圧に係る信号(蒸気圧信号)を、信号線13を介して台数制御部4に出力する。
【0021】
蒸気圧スイッチ8は、信号線14を介して、台数制御部4の入力部4Aに電気的に接続されている。蒸気圧スイッチ8は、蒸気圧センサ7の予備として設けられ、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧を測定する。蒸気圧スイッチ8は、測定された蒸気圧が所定の上限閾値K2u及び下限閾値K2dを有する第2圧力範囲K2w(図2参照)から外れたときに、信号の出力の有無を切り替える。具体的には、蒸気圧スイッチ8は、第2圧力範囲K2wから外れてOFF状態からON状態になると、ON信号を出力し、一方、第2圧力範囲K2wから外れてON状態からOFF状態になると、ON信号を出力しない。
【0022】
故障予知報知部50は、蒸気圧センサ7の故障の予知を報知する。故障予知報知部50は、報知するための構成として、例えば、発光部及び音声出力部を有し、発光部を発光させ、音声出力部からアラーム音を出力することができる。
【0023】
台数制御部4は、信号線15及び信号線16を介して、各ボイラ20に電気的に接続されている。台数制御部4は、ボイラ20が高いボイラ効率(燃焼効率)で運転されるように、各ボイラ20の台数制御を行う。なお、各ボイラ20にローカル制御が行われる場合には、台数制御部4による台数制御は行われない。
【0024】
台数制御部4は、入力部4Aと、演算部4Bと、データベース4Dと、出力部4Eとを備えている。台数制御部4は、入力部4Aから入力される要求負荷などの信号に基づいて、演算部4Bにおいてボイラ群2の必要燃焼量及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、出力部4Eから各ボイラ20のローカル制御部25に台数制御信号を出力する。これにより、台数制御部4は、各ボイラ20の燃焼量を制御し、ボイラ群2の台数制御を行うようになっている。
【0025】
入力部4Aは、信号線13により蒸気圧センサ7と接続されていると共に、信号線14により蒸気圧スイッチ8に接続されている。入力部4Aには、蒸気圧センサ7により測定された蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(第1蒸気圧)P1に係る信号(蒸気圧信号)が、信号線13を介して入力されるようになっていると共に、蒸気圧スイッチ8から出力されるON信号が、信号線14を介して入力されるようになっている。
また、入力部4Aは、信号線15により各ボイラ20と接続されている。入力部4Aには、信号線15を介して、例えば、各ボイラ20の燃焼状態、燃焼しているボイラ20の台数などの情報信号が入力されるようになっている。
【0026】
データベース4Dには、例えば、蒸気圧センサ7により測定された蒸気ヘッダ6の内部の第1蒸気圧P1を所定の第1圧力範囲K1w(図2参照)に収めるためのボイラ群2の必要燃焼量、後述する各種閾値などの情報が記憶されている。
【0027】
演算部4Bは、ボイラ20の燃焼量の設定に係る所定の演算を行う。具体的には、演算部4Bは、図示しない記憶媒体(例えば、ROM(リードオンリーメモリ))に記憶された制御プログラムを読み込み、この制御プログラムを実行して、蒸気圧センサ7からの蒸気圧信号に基づいて蒸気ヘッダ6の内部の第1蒸気圧P1を算出する。また、演算部4Bは、第1蒸気圧P1とデータベース4Dとを対応させて、蒸気圧を所定の第1圧力範囲K1w内に収めるための必要燃焼量を取得するようになっている。
【0028】
また、演算部4Bは、入力部4Aから入力される各ボイラ20の運転状態に関する情報等に基づいて各ボイラ20を他の燃焼位置に移行させる場合に、その要否の判断、要求される負荷に対応する必要蒸発量を満足することが可能な総蒸発量を確保するための他の燃焼位置の選択、その結果などに基づいて燃焼制御信号を演算し、出力部4Eを介して燃焼制御信号を各ボイラ20へ出力するようになっている。燃焼制御信号は、燃焼しているボイラの台数、ボイラの燃焼状態(燃焼量)などにより構成されている。
【0029】
出力部4Eは、各ボイラ20と信号線16により接続されている。出力部4Eは、演算部4Bで演算された燃焼制御信号を各ボイラ20に出力するようになっている。
【0030】
図2及び図3に示すように、本実施形態のボイラシステムにおいては、以下の閾値などが設定されている。各閾値は、管理者によって設定され、設定された各閾値は、台数制御部4のデータベース4Dに記憶され、演算部4Bにより参照される。図2は、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変化を示すグラフである。図3は、蒸気圧に係る各種閾値を説明するための模式図である。
【0031】
(1)図2に示すように、第1圧力範囲K1wは、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1に基づいて、台数制御部4が蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧を収めようとする範囲である。上限閾値K1uは、第1圧力範囲K1wの上限を示す閾値である。下限閾値K1dは、第1圧力範囲K1wの下限を示す閾値である。
【0032】
(2)図2及び図3に示すように、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uは、蒸気圧スイッチ8がON状態からOFF状態となる(ON信号を出力している状態からON信号を出力しなくなる)蒸気圧の閾値である。第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dは、蒸気圧スイッチ8がOFF状態からON状態となる(ON信号を出力していない状態からON信号を出力するようになる)蒸気圧の閾値である。下限閾値K2dは、ディファレンシャル値(第2圧力範囲K2wと同じ大きさ)の分、上限閾値K2uよりも低くなっている。
【0033】
(3)図3に示すように、故障上限閾値K3uは、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uよりもΔK3u高い閾値である。故障上限閾値K3uは、第1圧力範囲K1wの下限閾値K1d以下である。故障下限閾値K3dは、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dよりもΔK3d低い閾値である。故障上限閾値K3u及び故障下限閾値K3dは、蒸気圧センサ7の故障の判定に用いられる。ΔK3uとΔK3dとは、同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
【0034】
(4)図3に示すように、予知上限閾値K4uは、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uよりもΔK4u高い閾値である。ΔK4uはΔK3uよりも小さい。つまり、予知上限閾値K4uは、故障上限閾値K3uよりも低い。予知下限閾値K4dは、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dよりもΔK4d低い閾値である。ΔK4dはΔK3dよりも小さい。つまり、予知下限閾値K4dは、故障下限閾値K3dよりも高い。ΔK4uとΔK4dとは、同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。予知上限閾値K4u及び予知下限閾値K4dは、蒸気圧センサ7の故障の予知の報知に用いられる。
【0035】
故障上限閾値K3u、故障下限閾値K3d、予知上限閾値K4u及び予知下限閾値K4dを用いる理由は、次の通りである。蒸気圧センサ7、蒸気圧スイッチ8、台数制御部4の演算部4B等には、測定精度を低下させる各種要因があり、しかも、この各種要因は経年により変化し、環境温度によっても変化する。また、蒸気圧センサ7と蒸気圧スイッチ8との間には、測定のタイミングのズレ(信号の出力のタイミングのズレ)がある。これらの原因により、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1、及び蒸気圧スイッチ8により測定される第2蒸気圧P2(つまり、ON信号の有無)は、設定値からズレている可能性がある。従って、仮に故障上限閾値K3u、故障下限閾値K3d、予知上限閾値K4u及び予知下限閾値K4dを用いずに、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2u及び下限閾値K2dを用いると、蒸気圧センサ7の故障が過剰に判定される虞がある。前記の理由は、このような現象を抑制することにある。
【0036】
演算部4Bについて更に詳述する。台数制御部4は、燃焼量制御手段としての燃焼量制御部41と、故障判定手段としての故障判定部42と、報知制御手段としての報知制御部43と、スイッチ判定部44と、閾値判定部45と、を備える。
【0037】
燃焼量制御部41は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1に基づいて、蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が所定の第1圧力範囲K1w(図2参照)に収まるように、複数のボイラ20それぞれの燃焼量を制御する。
【0038】
故障判定部42は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1及び蒸気圧スイッチ8から出力されるON信号の有無に基づいて、蒸気圧センサ7が故障であるか否かを判定する。詳細には、故障判定部42は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uを下回っていることを示すときに、及び、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを上回っていることを示すときに、蒸気圧センサ7が故障であると判定する。
【0039】
報知制御部43は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1及び蒸気圧スイッチ8から出力されるON信号の有無に基づいて、故障予知報知部50を制御する。詳細には、報知制御部43は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回らないと共に予知上限閾値K4uを上回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uを下回っていることを示すときに、及び、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回らないと共に予知下限閾値K4dを下回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを上回っていることを示すときに、蒸気圧センサ7の故障を予知して報知するように故障予知報知部50を制御する。
【0040】
スイッチ判定部44は、蒸気圧スイッチ8から出力されるON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されているか否かを判定する。
【0041】
閾値判定部45は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1と、前述の各種閾値(故障上限閾値K3u、故障下限閾値K3d、予知上限閾値K4u、予知下限閾値K4d)との高低(大小)関係を判定する。
【0042】
次に、本実施形態のボイラシステム1において、蒸気圧センサ7の故障を判定する制御について、図4を参照しながら説明する。図4は、実施形態に係るボイラシステム1の動作を示すフローチャートである。
【0043】
図4に示すように、ステップST1において、スイッチ判定部44は、蒸気圧スイッチ8から出力されるON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されているか否かを判定する。ON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されている場合(YES)には、処理はステップST2へ進む。一方、ON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されていない場合(NO)には、処理はステップST3へ進む。
【0044】
ステップST2において、閾値判定部45は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気圧(第1蒸気圧)P1が故障上限閾値K3uを上回るか否かを判定する。第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回る場合(YES)には、処理はステップST4へ進む。一方、第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回らない場合(NO)には、処理はステップST6へ進む。
【0045】
ステップST4においては、ON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されている(蒸気圧スイッチ8により測定される蒸気圧(第2蒸気圧)P2は、少なくとも第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uを下回っている)にも拘わらず、第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回る状態となっている(図3に示すケース1の★11及び☆13参照)。つまり、第1蒸気圧P1と第2蒸気圧P2とは、故障上限閾値K3uと第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uとの差分ΔK3u以上に、矛盾を生じている。そのため、故障判定部42は、蒸気圧センサ7が故障であると判定する。
【0046】
このケースにおける実際の蒸気圧の変化の典型例について説明する。図2に示す実際の蒸気圧P0を示す蒸気圧曲線は、正常状態では、第1圧力範囲K1wの上限閾値K1uと下限閾値K1dとの間に収まっている。しかし、ある時点で、蒸気圧センサ7が故障し、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が上限閾値K1uよりも高い蒸気圧で測定され続ける状態になったものとする(この状態の第1蒸気圧P1を示す線を、図2に破線で示す。)。その場合、過大な蒸気圧を低下させるために、ボイラ群2を構成する全てのボイラ20の燃焼が停止される。その結果、実際の蒸気圧P0は、漸次低下し、やがて、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを下回る。これにより、ステップST4の状況が形成される。この全てのボイラ20の燃焼が停止した状況は、ボイラシステム1において特に好ましくない状況であるため、この状況で蒸気圧センサ7の故障を判定できることは非常に有益である。
【0047】
ステップST4の後、ステップST5において、故障判定部42は、ボイラ20の燃焼制御を、台数制御からローカル制御に移行させる。その後、処理は終了する。
なお、ボイラシステム1の管理者が蒸気圧センサ7の故障を修復した場合には、台数制御部4に再度、台数制御を行わせるように処理を行わせればよい。
【0048】
また、ステップST2において第1蒸気圧P1が故障上限閾値K3uを上回らないと判定された場合には、ステップST6において、閾値判定部45は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気圧(第1蒸気圧)P1が予知上限閾値K4uを上回るか否かを判定する。第1蒸気圧P1が予知上限閾値K4uを上回る場合(YES)には、処理はステップST7へ進む。
一方、ステップST2において第1蒸気圧P1が予知上限閾値K4uを上回らない場合(NO)には、蒸気圧センサ7が故障するリスクは少ない状態である。そのため、処理はステップST1へ戻り、台数制御を継続する。
【0049】
ステップST7においては、第1蒸気圧P1と第2蒸気圧P2との矛盾が大きくなっており(図2に示すケース1における★11及び☆14参照)、蒸気圧センサ7の故障が予想される状態となっている。そのため、ボイラシステム1の管理者に蒸気圧センサ7の故障の予知を報知することが望ましい状態になっている。そこで、報知制御部43は、蒸気圧センサ7の故障の予知を報知するように、故障予知報知部50を制御する。例えば、報知制御部43は、前記発光部を発光させ、前記音声出力部からアラーム音を出力するように、故障予知報知部50を制御する。これにより、ボイラシステム1の管理者は、蒸気圧センサ7の故障への準備を行うことができる。この準備としては、例えば、蒸気圧センサ7又は蒸気圧スイッチ8の交換、各種閾値(故障上限閾値K3u、故障下限閾値K3d、予知上限閾値K4u、予知下限閾値K4d)の設定値の見直しが挙げられる。
また、処理はステップST1へ戻り、台数制御を継続する。
【0050】
ステップST1においてON信号が入力部4Aに入力されていないと判定された場合(NO)には、ステップST3において、閾値判定部45は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気圧(第1蒸気圧)P1が故障下限閾値K3dを下回るか否かを判定する。第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回る場合(YES)には、処理はステップST8へ進む。一方、第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回らない場合(NO)には、処理はステップST9へ進む。
【0051】
ステップST8においては、ON信号が台数制御部4の入力部4Aに入力されていない(蒸気圧スイッチ8により測定される蒸気圧(第2蒸気圧)P2は、少なくとも第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを上回っている)にも拘わらず、第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回る状態となっている(図3に示すケース2の★21及び☆23参照)。つまり、第1蒸気圧P1と第2蒸気圧P2とは、故障下限閾値K3dと第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dとの差分ΔK3d以上に、矛盾を生じている。そのため、故障判定部42は、蒸気圧センサ7が故障であると判定する。
【0052】
ステップST8の後、ステップST5において、故障判定部42は、ボイラ20の燃焼制御を、台数制御からローカル制御に移行させる。その後、処理は終了する。
【0053】
ステップST3において第1蒸気圧P1が故障下限閾値K3dを下回らない(NO)と判定された場合には、ステップST9において、閾値判定部45は、蒸気圧センサ7により測定される蒸気圧(第1蒸気圧)P1が予知下限閾値K4dを下回るか否かを判定する。第1蒸気圧P1が予知下限閾値K4dを下回る場合(YES)には、処理はステップST10へ進む。
一方、第1蒸気圧P1が予知下限閾値K4dを下回らない場合(NO)には、蒸気圧センサ7が故障するリスクは少ない状態である。そのため、処理はステップST1へ戻り、台数制御を継続する。
【0054】
ステップST10においては、第1蒸気圧P1と第2蒸気圧P2との矛盾が大きくなっており(図2に示すケース2における★21及び☆24参照)、蒸気圧センサ7の故障が予想される状態となっている。そのため、ボイラシステム1の管理者に蒸気圧センサ7の故障の予知を報知することが望ましい状態になっている。従って、報知制御部43は、蒸気圧センサ7の故障の予知を報知するように、故障予知報知部50を制御する。また、処理はステップST1へ戻り、台数制御を継続する。
【0055】
本実施形態のボイラシステム1によれば、例えば、次の効果が奏される。
本実施形態においては、故障判定部42は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uよりも高い故障上限閾値K3uを上回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uを下回っていることを示すときに、及び、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dよりも低い故障下限閾値K3dを下回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを上回っていることを示すときに、蒸気圧センサ7が故障であると判定する。
【0056】
そのため、本実施形態によれば、蒸気圧センサ7により測定された第1蒸気圧P1の値と、蒸気圧スイッチ8からの信号の出力の有無とが多少矛盾したとしても、直ちに、蒸気圧センサ7が故障であるとは判定せずに、両者に大幅な矛盾がある状態の場合にのみ、蒸気圧センサ7が故障であると判定する。そのため、実使用上支障のない状態の場合も含めて過剰に(必要以上に)、蒸気圧センサ7が故障であると判定されることを抑制できる。
【0057】
また、本実施形態においては、報知制御部43は、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が、故障上限閾値K3uを上回らないと共に、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uよりも高く且つ故障上限閾値K3uよりも低い予知上限閾値K4uを上回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uを下回っていることを示すときに、及び、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1が、故障下限閾値K3dを下回らないと共に、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dよりも低く且つ故障下限閾値K3dよりも高い予知下限閾値K4dを下回り、且つ、蒸気圧スイッチ8からのON信号の出力の有無が、第2蒸気圧P2が第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dを上回っていることを示すときに、蒸気圧センサ7の故障の予知を報知するように故障予知報知部50を制御する。
【0058】
そのため、本実施形態によれば、蒸気圧センサ7により測定される第1蒸気圧P1と蒸気圧スイッチ8により測定される第2蒸気圧P2との矛盾が大きくなっており、蒸気圧センサ7の故障が予想される状態を検出することができる。そして、故障予知報知部50により、ボイラシステム1の管理者に蒸気圧センサ7の故障の予知を報知することができる。
【0059】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uは、蒸気圧スイッチ8がON状態からOFF状態となる(ON信号を出力している状態からON信号を出力しなくなる)蒸気圧の閾値であり、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dは、蒸気圧スイッチ8がOFF状態からON状態となる(ON信号を出力していない状態からON信号を出力するようになる)蒸気圧の閾値であるが、これに制限されない。第2圧力範囲K2wの上限閾値K2uは、蒸気圧スイッチ8がOFF状態からON状態となる(ON信号を出力していない状態からON信号を出力するようになる)蒸気圧の閾値であり、第2圧力範囲K2wの下限閾値K2dは、蒸気圧スイッチ8がON状態からOFF状態となる(ON信号を出力している状態からON信号を出力しなくなる)蒸気圧の閾値であってもよい。
【0060】
第1圧力範囲K1wの上限閾値K1uと下限閾値K1dとは、前記実施形態においては異なっているが、同じでもよい(つまり、第1圧力範囲K1wは、幅を有していなくてもよい)。
蒸気集合部は、集合させた蒸気を貯留する蒸気ヘッダ6に制限されず、例えば、単に蒸気を集合させるだけの蒸気集合管でもよい。
ボイラシステムにおけるボイラの台数は、1台でもよい。
【0061】
前記実施形態においては、燃焼量制御部41は、蒸気圧スイッチ8から出力される信号の有無に基づいて蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が所定の第2圧力範囲に収まるようには、燃焼量を制御していない。しかし、燃焼量制御部41は、蒸気圧スイッチ8から出力される信号の有無に基づいて蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧が所定の第2圧力範囲に収まるように、燃焼量を制御してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 ボイラシステム
4 台数制御部
6 蒸気ヘッダ
7 蒸気圧センサ(第1蒸気圧測定手段)
8 蒸気圧スイッチ(第2蒸気圧測定手段)
20 ボイラ
21 ボイラ本体
41 燃焼量制御部(燃焼量制御手段)
42 故障判定部(故障判定手段)
43 報知制御部(報知制御手段)
50 故障予知報知部(故障予知報知手段)
K1d 下限閾値
K1u 上限閾値
K1w 第1圧力範囲
K2d 下限閾値
K2u 上限閾値
K2w 第2圧力範囲
K3d 故障下限閾値
K3u 故障上限閾値
K4d 予知下限閾値
K4u 予知上限閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼が行われる1又は複数のボイラと、
前記ボイラにおいて生成された蒸気を集合させる蒸気集合部と、
前記蒸気集合部の内部の蒸気圧を測定する第1蒸気圧測定手段と、
前記第1蒸気圧測定手段の予備として設けられ、前記蒸気集合部の内部の蒸気圧を測定し、測定された蒸気圧が所定の上限閾値及び下限閾値を有する第2圧力範囲から外れたときに信号の出力の有無を切り替える第2蒸気圧測定手段と、
前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧に基づいて当該蒸気圧が所定の第1圧力範囲に収まるように、又は、前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記蒸気集合部の内部の蒸気圧が前記第2圧力範囲に収まるように、燃焼量を制御する燃焼量制御手段と、
前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧及び前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記第1蒸気圧測定手段が故障であるか否かを判定する故障判定手段と、を備えるボイラシステムであって、
前記故障判定手段は、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値よりも高い故障上限閾値を上回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値を下回っていることを示すときに、及び、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値よりも低い故障下限閾値を下回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値を上回っていることを示すときに、前記第1蒸気圧測定手段が故障であると判定する
ボイラシステム。
【請求項2】
前記第1蒸気圧測定手段の故障の予知を報知する故障予知報知手段と、
前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧及び前記第2蒸気圧測定手段から出力される信号の有無に基づいて前記故障予知報知手段を制御する報知制御手段と、を更に備え、
前記報知制御手段は、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値よりも高く且つ前記故障上限閾値よりも低い予知上限閾値を上回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の上限閾値を下回っていることを示すときに、及び、前記第1蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値よりも低く且つ前記故障下限閾値よりも高い予知下限閾値を下回り、且つ、前記第2蒸気圧測定手段からの信号の出力の有無が、蒸気圧が前記第2圧力範囲の下限閾値を上回っていることを示すときに、前記第1蒸気圧測定手段の故障の予知を報知するように前記故障予知報知手段を制御する
請求項1に記載のボイラシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−36646(P2013−36646A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171853(P2011−171853)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)