説明

ボールミルへの粉砕用ボール供給装置および供給方法

【課題】
大掛かりな設備を設置することなく、安全に、且つ効率よくボールミルへ粉砕用ボールを供給する供給装置および供給方法を提供する。
【解決手段】
ボールミルに粉砕用ボールを供給するためのボールミルへの粉砕用ボール供給装置であって、粉砕用ボールを貯留するボール容器と、ボール容器から外方に延びてボール容器から粉砕用ボールを排出するためのシュートと、ボールミルのボール投入口とシュートとを連結するためにシュートの先端に設けられた第1の連結手段と、ボール容器を上方に吊り上げるための吊り上げ手段とボール容器とを連結するためにボール容器に設けられた第2の連結手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被粉砕物を粉砕する粉砕用ボールをボールミルに投入するための粉砕用ボール供給装置および供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、セメント原料やクリンカーなどの粉砕には、図12に一例を示すように、ボールミル(チューブミルとも言う)が多く使用されている。ボールミルは、一般的に回転する水平円筒形のミル胴体内部に粉砕用ボールと被粉砕物が供給され、ミル胴体を回転させることにより、粉砕用ボールと被粉砕物がともに、その内壁に沿って持上げられ、粉砕用ボールの転動や落下時の衝突、粉砕用ボール同士の接触による衝撃力と摩擦力を受けて粉砕される。この作用が継続されることによって、被粉砕物の粉砕が進行する。
【0003】
ミル胴体内部は1乃至3の部室に分かれ、スリットのある仕切り板によって区切られている。その各部屋の中には、各部屋の粉砕機能に適した径の金属製の粉砕用ボールが充填されている。被粉砕物は、ミル胴体の粉砕用ボール径の大きい部屋(以下、ボールミル1室と称す)側にある被粉砕物供給口から供給され、粉砕用ボール径の小さい部屋(以下、ボールミル2室と称す)側にある粉砕物排出口より粉砕物としてボールミルから排出される。
【0004】
粉砕用ボールは、セメント原料やクリンカーなどの被粉砕物や粉砕用ボール同士、またはミル胴体内壁との衝突により次第に摩耗や変形をする。この結果、粉砕能力が低下してくる。そのため、定期的にボールミルを停止させ、ボールミルに粉砕用ボールを補充・交換する必要がある。
【0005】
ボールミルへ粉砕用ボールを補充する従来の方法としては例えば以下のような方法がある。まず、通常ボールミル胴体に設けてあるマンホール(以下、ボール投入口と称す)を真上に位置するようにミル胴体を停止させる。次に、粉砕用ボールの入ったドラム缶やフレキシブルコンテナ(以下、「フレコン」という)をクレーンなどで吊り上げ、ボールミルの上部のボール投入口に移送し、ボール投入口位置に配置された作業者がドラム缶やフレコンの下部を開口してボール投入口より粉砕用ボールを投入、補充する方法がある。
【0006】
また、ボールミルへ粉砕用ボールを補充する別の方法としては、特許文献1、2で提案されている粉砕用ボール自動供給機で投入する方法などがある。すなわち、特許文献1は、鋼球ケースから切り出し装置により1列に整列し、1個ずつ光センサを有する鋼球投入シュートに排出して鋼球の数を数えながらボールミルに供給する粉砕用ボール自動供給機で投入する方法である。また、特許文献2は、ホッパー内に貯留した粉砕ボールをホッパーから中間搬送手段を経てコンベア等輸送機により所定の高さまで搬送し、所要個数の粉砕ボールは最終搬送手段を経てボールミルへ供給する方法である。
【特許文献1】実開平5−56245号公報
【特許文献2】登録実用新案3046166号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ドラム缶やフレコンを使用する方法では、高所となるボールミルの上部で重量物の粉砕用ボールを投入するため、高所かつ重労働作業である。また、ドラム缶やフレコンの重量制限から一度に多くの粉砕用ボールを投入出来ないため、作業時間が長時間となり、ボールミルの休止時間が長くなる。
【0008】
また、特許文献1および特許文献2の方法では、大掛かりな設備が必要であり設備費用が高額となる。
【0009】
本発明は、大掛かりな設備を設置することなく簡便な設備で、安全且つ効率よくボールミルへ粉砕用ボールを投入するための供給装置および供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ボールミルに粉砕用ボールを供給するためのボールミルへの粉砕用ボール供給装置であって、粉砕用ボールを貯留するボール容器と、ボール容器から外方に延びてボール容器から粉砕用ボールを排出するためのシュートと、ボールミルのボール投入口とシュートとを連結するためにシュートの先端に設けられた第1の連結手段と、ボール容器を上方に吊り上げるための吊り上げ手段とボール容器とを連結するためにボール容器に設けられた第2の連結手段とを備えたボールミルへの粉砕用ボール供給装置である。
また、前記ボールミルへの粉砕用ボール供給装置を使用してボールミルに粉砕用ボールを供給する粉砕用ボールの供給方法であって、シュートに設けられた第1の連結手段とボールミルのボール投入口とを連結する工程と、ボール容器に粉砕用ボールを供給する工程と、ボール容器に設けられた第2の連結手段と粉砕用ボール供給装置を上方に吊り上げるための吊り上げ手段とを連結し、前記吊り上げ手段で粉砕用ボール供給装置のボール容器部分をシュートの先端よりも上方に吊り上げボールミルに粉砕用ボールを供給する工程とを有することを特徴とする粉砕用ボールの供給方法である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ボールミルへの粉砕用ボールの投入作業を極めて安全に実施することが出来る。また、大掛かりな設備を設置することなく、作業時間を大幅に短縮することができ、ボールミルの停止時間を短くすることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、図1乃至図18を参照して、本発明を詳細に説明する。ボール供給装置1は、粉砕用ボール11を一時的に貯留するボール容器2と粉砕用ボール11を該ボール容器の一側面に接続されるボール容器2からボールミル12へ投入するためのシュート8を備えている。
【0013】
図9に上方から見たボール容器2の形状の一例を示す。ボール容器2は、ふたつの側面壁21と前面壁20と背面壁22と底板23で構成され、上方に開口部を有する箱型体となっている。粉砕用ボール11は、ボールミル12に供給される前にボール容器2一時的に貯留される。前面壁20には、粉砕用ボール11をボール容器2からシュート8へ導くためのボール容器排出口7が設けられる。また、ボール容器排出口7とシュート8が接続される。これにより、ボール容器2に一時的に貯留された粉砕用ボール11は排出される。2つの側面壁21の間隔は、背面壁22から前面壁20へ向かって狭くすることが好ましい。これにより、粉砕用ボール11がスムーズにボール容器排出口7からシュート8へと導かれるような形状になる。
【0014】
また、図5および図6に本発明におけるボール容器2の別の実施形態を示す。側面壁21が底板23に向かって狭くする。底板23側の間隔はボール容器排出口7と同等になるようにボール容器2を形成する。これにより、粉砕用ボール11同士がボール容器排出口7付近で競り合って詰まるという現象を防止することが出来、粉砕用ボール11はスムーズにボール容器排出口7を経由し、シュート8へと送り出すことが出来る。尚、シュート8の形状は円筒型であることが好ましい。また、シュート8が円筒型の場合の内径は、粉砕用ボール11の外径よりも若干大きければ良い。シュート8が円筒型の場合の内径は、例えば、100〜200mmである。
【0015】
ボール容器2の形状は、ボール容器2に粉砕用ボール11が受け入れやすいように、図6および図11が示すように、ボール容器2の上方の開口部が広がるような形状であることが望ましく、図11が示すように側面壁21の上部に部材4を取り付けた形状であってもよい。また、図18に示すように、前面壁20に比べて背面壁22の高さを大きくすることで、側面壁21は背面壁22に近づくにつれて高さ方向に大きくなる形状となり、ボール投入口15にボール供給装置1を接続した時、より多くの粉砕用ボール11をボール容器2に入れることが可能となる。
【0016】
ボール容器2には粉砕用ボール供給装置を上方に吊り上げるための吊り上げ手段と連結するための第2の連結手段が備えられている。第2の連結手段としては、ボール供給装置1を天井クレーンやレッカー車などで吊り上げるためのワイヤーまたはフックを掛けるため、図4に示すような穴5や図7に示すような専用治具6などのボール容器2に吊り上げ用の手段が挙げられる。第2の連結手段の位置としては、ボール容器2の背面側が前面側に比べて高くなるように吊り上げることができれば良い。例えば、ボール容器2の背面壁22に第2の連結手段を設置することが好ましい。また、ボール容器2の2つの側面壁21の背面壁22に近い部分にそれぞれ連結手段を設け、ワイヤーまたはフックで吊り上げることも可能である。
【0017】
ボール容器2の一側面に連結されボール容器2から粉砕用ボール11を排出するシュート8が設けられる。シュート8は、管状でボールミル12の胴体径に応じて、すなわち、ボール供給装置1とボール投入口15を接続した時のボール供給装置1の地面からの角度は15度乃至40度の範囲になるような長さが好ましい。更に好ましくは20度乃至30度である。角度が大きい場合、ボール容器2へ受け入れる粉砕用ボール11の量が少なくなり作業効率が悪化する。また、角度が小さい場合、ボール供給装置1が長くなり、粉砕用ボール11の投入作業には広いスペースが必要になる。シュート8を分割式にすると、ミル胴体径が異なるボールミル12に対してシュート8の長さを調整することで容易に対応することが出来る。分割されたシュート8の接続は、シュート8の両端にフランジ3を取り付けてボルトとナットで接続する。
【0018】
シュート8の先端には、ボールミル12に設けられたボール投入口15とシュート8を連結するための第1の連結手段9が設けられる。第1の連結手段9は、シュート8の下部の長手方向に2箇所突出して設けられた係止手段であることが好ましい。前記係止手段としては、棒状、板状などが挙げられる。この中で、第1の連結手段9は、シュート8の下部の長手方向に2箇所突出して設けられた板状の係止板であることが好ましい。係止板は、図1および図16が示すように、鋼板をシュート8の長手方向にふたつ取り付けた形状で、ふたつの鋼板の間隔はボール投入口15の淵を挟みながらひっかけることができる幅が好ましく、例えばボール投入口15の淵の厚みに50〜100mm加えた幅がより好ましい。また、係止板の断面方向の長さは、ボール供給作業時にボール供給装置1の角度が変わった場合でもボール投入口15と接続したボール供給装置1が外れることなく、係止板がひっかかっている長さが好ましく、例えば100から200mmであることが好ましい。
これによって、第1の連結手段9が粉砕用ボール11を投入する際、ボール供給装置1を吊り上げ下げの支点となり、ボール投入口15と接続したボール供給装置1がずれることなく、安全に粉砕用ボール11を投入する作業を行うことが出来る。第1の連結手段9は、パイプや丸棒などを使用することも可能である。また、図17で示すようなくさび形状とすることで、ボール投入口に係止板を接続しやすくなる。また、ボール供給装置1の重量や使用時の衝撃に応じて鋼板の厚みや補強リブを入れるなど強度を持たせることもできる。
【0019】
次に、ボール供給装置1を使って、粉砕用ボール11をボールミル12に投入する方法について説明する。
【0020】
ボールミル12に粉砕用ボール11を投入するボール投入口15を所定の位置で停止し、ボール投入口15を開く。ボール投入口15の所定の停止位置は、図13の角度19で示すと、ボールミル12の中心から鉛直方向に下がった最下点を基準として反時計回りに80度乃至110度の範囲であり、好ましくは、90度乃至100度の範囲である。ボール投入口15の停止位置の角度19が小さい場合、ボール供給装置1の地面からの角度も小さくなり、ボール供給装置1の設置や粉砕用ボール11の投入作業には広いスペースが必要になる。また、角度19が大きい場合、ボール供給装置1が接続しにくい、ボール供給装置1を吊り上げる高さが高くなるなど作業性が低下するおそれがある。更に、ボール容器2に入れる粉砕用ボール11の可能量が少なくなり作業効率が低下する。
【0021】
[第1の連結手段とボール投入口とを連結する工程]
ボール供給装置1を水平に持ち上げ、第1の連結手段9が設けられたシュート8側をボール投入口15に送入し、第1の連結手段9である取り付けたふたつの鋼板でボール投入口15の淵を挟みながらひっかけてボール供給装置1とボール投入口15を接続し、ボール供給装置1のボール容器2側を地面に下ろす。次に、ボール供給装置1のボール容器2側を吊り上げるためにボール容器2の背面壁22の穴5、または専用治具6にワイヤーを取り付ける(図14)。上記においては、ボール供給装置1を水平に持ち上げる例を示したが、ボール供給装置1のシュート8部のみを持ち上げてボール投入口15を接続することも可能である。
【0022】
[ボール容器に粉砕用ボールを供給する工程]
投入に必要な粉砕用ボール11をあらかじめ計量し、その粉砕用ボール11をショベルカーなどを使用してボール容器2に受け入れる。
【0023】
[ボールミルに粉砕用ボールを供給する工程]
その後、天井クレーンやホイストなどのボール供給装置吊り上げ手段10にて、第1の連結手段9部分を支点として、ボール容器2の側を吊り上げる。ボール供給装置1のボール容器2側を吊り上げ、シュート8をボールミル12側が低くなるよう傾斜させることによって、ボール容器2に貯留された粉砕用ボール11は重力によってシュート8内を転がりながらボールミル12に投入される(図15)。すなわち、吊り上げ手段10で粉砕用ボール供給装置1のボール容器2部分をシュート8の先端よりも上方に吊り上げボールミル12に粉砕用ボール11を供給する。ボール供給装置1を吊り上げて、粉砕用ボール11をボールミル12に投入する時のボール供給装置1の角度は、水平の位置からボール容器2側が20度から30度高くなる範囲が好ましい。
【0024】
上記においては、第1の連結手段9とボール投入口15とを連結して後にボール容器2に粉砕用ボール11を供給する態様について説明したが、ボール容器2に粉砕用ボール11を供給した後に第1の連結手段9とボール投入口15とを連結することもできる。
【0025】
粉砕用ボール11を投入する作業中、粉砕用ボール11がボールミル12内で山状になりボール投入口15の高さまで達すると、ボール供給装置1を別のボール投入口15に接続しなおし、容易に連続して所定の量まで粉砕用ボール11を投入することができる(図12)。ボール容器2内の粉砕用ボール11がなくなれば、ボール供給装置吊り上げ手段10にてボール供給装置1を地上に下ろす。その後、粉砕用ボール11が予定の数量投入するまで、ボール容器2に粉砕用ボール11を受け入れる作業とボール供給装置1を吊り上げてボールミル12に粉砕用ボール11を投入する作業を繰り返し行う。ボールミル12に粉砕用ボール11を投入完了後、ボール供給装置1を取り外し、ボールミル12のボール投入口15を閉じる。
【実施例】
【0026】
以下に本実施形態に係わるボール供給装置1及び本装置を用いて、ボールミル12へ粉砕用ボール11を投入する方法の実施例を説明する。図12にボールミル12の概略図を示す。粉砕能力は100T/Hであり、ミル胴体直径が5.2m、ミルの全長が13.5mである。内部は、仕切り板16で長さが約4mのボールミル1室13と約9mのボールミル2室14との2部屋に区切られている。今回、ボールミル1室13に、1個が約3kg、直径90mmの粉砕用ボール11を60トン投入した。
【0027】
ボール供給装置1は、図1〜4で示す形状をしており、ボール容器2は側面壁21の長さが3000mm、前面壁20の長さが450mm、背面壁22の長さが1200mm、それぞれの高さが550mmで、板厚が6mmの鉄板にて溶接により組み立てられている。このボール容器2の背面壁22には直径80mmの穴5と、前面壁20には直径300mmのボール容器排出口7が設けられている。ここに、直径300mm、長さ3000mmの管を3つ連接したシュート8を接続している。また、第1の連結手段9は、シュート8のボール投入口15側の先端から800mmの位置とさらに400mmのボール容器2側の位置に、係止板として縦150mm、横250mm、厚さ10mmの鋼板を平行に取り付けたものを使用した。
【0028】
横700mm×縦450mmのボール投入口15が図13で示す角度19が90度になる位置で停止させ、停止させたボール投入口と同じ高さになるようにボール供給装置を水平に持ち上げ、第1の連結手段9にてボール投入口15とボール供給装置1を接続し、ボール供給装置1のボール容器2側を地面に下ろす。ボール容器2の背面壁22の穴5に、吊り上げ用のワイヤーを通し、クレーンで吊り上げられるようにした。
【0029】
粉砕用ボール11はあらかじめ60t計量し、ショベルカーがすくえる場所に準備しておいたものを使用した。ショベルカーにより、粉砕用ボール11をボール容器2の高さ方向で7〜8分目になる様に受け入れ、1回あたりの粉砕用ボール11の投入量は約3〜4トンとした。その後、クレーンにてボール供給装置1のボール容器2とボール投入口15が水平になるまで吊り上げた。この状態から粉砕用ボール11がボールミル12へ投入され始め、その後徐々にボール容器2側が高くなる様に傾斜させることによって、ボール容器2に貯留されている粉砕用ボール11が全てボールミル12へ投入された。60t粉砕用ボール11の投入時間は約1時間であった。また、準備などを含めた全ての作業時間は約半日であった。
【0030】
比較例として、粉砕用ボール11をフレコンに1トン入れ、フレコンをホイストで吊り上げて、ボール投入口15から投入する従来の方法で同量充填する作業を行った。ボール投入口15の位置はボールミル12の真上に位置するため、フレコンを吊り上げる高さが高く、また毎回投入位置合わせが必要となるなど、60t粉砕用ボール11の投入時間は約10時間であった。また、準備などを含めた全ての作業時間は約2日であった。
【0031】
【表1】

【0032】
本発明により、粉砕用ボール11をボールミル12へ投入する作業時間を大幅に短縮することが出来た。また、極めて安全に、効率的に実施することができた。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、被粉砕物を粉砕する粉砕用ボールをボールミルや各種装置に投入する各種の産業において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明におけるボール供給装置の側面図の一例を示す。
【図2】本発明におけるボール供給装置の上面図の一例を示す。
【図3】本発明におけるボール供給装置の正面図の一例を示す。
【図4】本発明におけるボール供給装置の背面図の一例を示す。
【図5】本発明におけるボール供給装置のボール容器の上面図を示す。
【図6】本発明におけるボール供給装置のボール容器の側面図を示す。
【図7】本発明におけるボール供給装置の吊り上げ専用治具の上面図を示す。
【図8】本発明におけるボール供給装置のボール容器の正面図を示す。
【図9】本発明におけるボール供給装置のボール容器の上面図を示す。
【図10】本発明におけるボール供給装置のボール容器の背面図を示す。
【図11】本発明におけるボール供給装置のボール容器の形状の一例を示す。
【図12】従来におけるボール投入口の位置の一例を示す。
【図13】本発明におけるボール投入口の停止角度、ボール供給装置の投入角度の一例を示す。
【図14】本発明におけるボールミルに粉砕用ボールを投入する方法(投入前)の一例を示す。
【図15】本発明におけるボールミルに粉砕用ボールを投入する方法(投入時)の一例を示す。
【図16】本発明におけるボールミルのボール投入口とボール供給装置を接続した一例を示す。
【図17】本発明におけるボール供給装置の係止板の一例を示す。
【図18】本発明におけるボール供給装置の側面図の一例を示す。
【符号の説明】
【0035】
1 ボール供給装置
2 ボール容器
3 フランジ
4 部材
5 穴
6 専用治具
7 ボール容器排出口
8 シュート
9 第1の連結手段
10 ボール供給装置吊り上げ手段
11 粉砕用ボール(鋼球)
12 ボールミル
13 ボールミル1室
14 ボールミル2室
15 ボール投入口
16 仕切り板
17 被粉砕物供給口
18 粉砕物排出口
19 角度
20 前面壁
21 側面壁
22 背面壁
23 底板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボールミルに粉砕用ボールを供給するためのボールミルへの粉砕用ボール供給装置であって、粉砕用ボールを貯留するボール容器と、ボール容器から外方に延びてボール容器から粉砕用ボールを排出するためのシュートと、ボールミルのボール投入口とシュートとを連結するためにシュートの先端に設けられた第1の連結手段と、ボール容器を上方に吊り上げるための吊り上げ手段とボール容器とを連結するためにボール容器に設けられた第2の連結手段とを備えたボールミルへの粉砕用ボール供給装置。
【請求項2】
前記第1の連結手段は、シュートの下部の長手方向に2箇所突出して設けられた係止板である請求項1記載のボールミルへの粉砕用ボール供給装置。
【請求項3】
前記係止板の断面方向の長さは、100から200mmである請求項2記載のボールミルへの粉砕用ボール供給装置。
【請求項4】
請求項1記載のボールミルへの粉砕用ボール供給装置を使用してボールミルに粉砕用ボールを供給する粉砕用ボールの供給方法であって、シュートに設けられた第1の連結手段とボールミルのボール投入口とを連結する工程と、ボール容器に粉砕用ボールを供給する工程と、ボール容器に設けられた第2の連結手段と粉砕用ボール供給装置を上方に吊り上げるための吊り上げ手段とを連結し、前記吊り上げ手段で粉砕用ボール供給装置のボール容器部分をシュートの先端よりも上方に吊り上げボールミルに粉砕用ボールを供給する工程とを有することを特徴とする粉砕用ボールの供給方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−149072(P2010−149072A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−331811(P2008−331811)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(000000206)宇部興産株式会社 (2,022)
【Fターム(参考)】