説明

ポケットティシュー

【課題】 ポケットティシューの取出し口用ミシン目が携帯時に未開封状態から開いてしまうことがなく、ポケットティシューの使用時にそのミシン目が開封し易く、しかも開封時のシート破損がないポケットティシューの取出し口用ミシン目を提供する。
【解決手段】 携帯用ローションティシュペーパーのパッケージにおいて、取出し口用ミシン目の破断強度を2000gf以上、4500gf以下とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はポケットティシューのティシュー取出し口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のポケットティシューには、ハリのある包装材を使用して包装しているものが多かったが、近年では、取出し時や携帯時にカサカサと音のしないように、フィルムの物性や素材に工夫を凝らしたものが存在している。また内容物であるティシューについても風合いのよいローションティシューが市場に出回っている。ローションティシューの場合、特に柔軟性が高い包装材の場合には、開封時にミシン目が切れにくいとティシューを破ってしまうことがあった。ティシューの強度を上げることについては柔軟性が損なわれる傾向があるため好ましくない。そこで取出し口を形成する開封用ミシン目の位置を工夫したものもあるが、取出しにくくなったり、加工時の操業性が低下するなどの問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開2004−81704公報
【特許文献2】特開2005−185332公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポケットティシューの取出し口用ミシン目が携帯時に未開封状態から開いてしまうことがなく、ポケットティシューの使用時にそのミシン目が開封し易く、しかも開封時のシート破損がないポケットティシューの取出し口用ミシン目を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
携帯用ローションティシュペーパーのパッケージにおいて、取出し口用ミシン目の破断強度を2000gf以上、4500gf以下とする。
【0006】
上記の破断強度は取出し口用ミシン目方向が引張り方向と直交するように全幅を折り畳みフィルム試験法に準じて測定する。
【発明の効果】
【0007】
ポケットティシューが破損しにくく、開封が容易である。また未開封状態で携帯してもミシン目が開いてしまいにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に本発明の実施例を示すが、これは例示の目的で掲げたもので、これによって本発明を制約するものではない。
【実施例1】
【0009】
図1はローションポケットティシューの外観図で、(1)はローションティシューの積層体、(2)はそれを収容している包装材フィルム、(3)はローションティシュー取出し口用ミシン目を示す。
図2は上記ミシン目の破断強度測定法の説明図で、フィルム(2)をミシン目(3)が水平になるように折り畳んだ後、ミシン目(3)の対向する両端側を引張り試験機(図示せず)でつかみ(4)、つかみ(4)の間隔100mm、引張り速度300mm/minの条件下でミシン目(3)の破断強度を測定する。
【0010】
下表設定値の通りにミシン目を施したポケットティシューを試作して、開封のしやすさ、開封時のシート破断の有無を評価した。4500gfを越えると開封がしにくく、ティシューを破損することがあった。また2000gf未満では、携帯時にミシン目が開いてしまうことがあった。
【0011】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ポケットティシューのパッケージ外観図
【図2】パッケージの包装材フィルムのミシン目の破断強度の測定法を示す説明図
【符合の説明】
【0013】
1・・・・・・ティシュ積層体
2・・・・・・包装材フィルム
3・・・・・・取出し口用ミシン目
4・・・・・・引張り試験機によるつかみ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用ローションティシュペーパーのパッケージにおいて、取出し口用ミシン目の破断強度を、2000gf以上、4500gf以下とすることを特徴とするポケットティシュー。
【請求項2】
取出し口用ミシン目のカット巾が3〜4mm、ボンド巾が0.5〜0.8mmである請求項1記載のポケットティシュー。

【図1】
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【図2】
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