説明

ポストホルダー

本発明は、ビルの水平な構造体の安全ポストを支持するためのポストホルダーに関る。このポストホルダーは、細長いポスト受け部と、このポスト受け部から突出し且つこのポスト受け部に直交している細長い中心支持部と、前記ポスト受け部から突出し、前記中心支持部の側方に且つ互いに反対方向に延びている第1及び第2の細長い側方支持部とを具備している。前記中心支持部は、このポストホルダーをベースに留めるための留め部材を受けるための留め座部を有している。前記側方支持部の各々は、前記支持部の底面で前記支持部の一部分を形成しており、且つ前記支持部の底面は突出して前記支持部の下側の主要支持面を形成している支持突出部を有している。前記支持部のこれら下側の主要支持面は、三角形の角度位置に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には安全システムに、特にビルの水平な構造体に一時的に設けられる安全ポストのためのポストホルダーに関わる。
【背景技術】
【0002】
この適用に係る安全ポストは、例えば、ビルの建設、改築、破壊中に、作業員や道具が落ちるのを防ぐビルのエッジ保護のようなビルの安全システムの一部として、使用されている。このような安全ポストは、ビルの水平な構造体に取り付けられるポストホルダー中に設置され得る。
【0003】
従来のポストホルダーが、図1a及び図1bに示されている。これは、細長いポスト受け部102と、このポスト受け部から、このポスト受け部に直交して突出している支持部104とを有している。この支持部は、互いに一定の距離だけ離間されて平行して延びており横断壁108によって相互に接続されている2つの対向した側壁106を有している。このポストホルダー100は、ねじ110によって留められるように構成されており、このねじは、前記側壁間に案内され、このポストホルダーが上に設置されるベースの凹部112中にねじ込まれている。前記一定の距離より長い直径を有するワッシャ114が、前記ねじ110の周りに設置されており、所定の位置にこのポストホルダーをクランプするように、前記側壁の上面に位置されている。この従来のポストホルダーは、いくつかの適用に対しては十分に安定しないことが判っている。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、従来技術の前述の欠点を軽減し、あらゆる形式の適用に対して十分に安定するポストホルダーを提供することである。
【0005】
この目的は、請求項1に規定されている本発明に従ったポストホルダーによって果たされる。
【0006】
本発明は、ポスト受け部のところでポストホルダーを広げることによって、最良の安定効果が得られる、という見識に基づいている。
【0007】
かくして、本発明の態様に従えば、細長いポスト受け部と、このポスト受け部から突出しこれに対して直交している細長い中心支持部と、この中心支持部の前記ポスト受け部から、側方に且つ互いに対向した方向に突出している第1及び第2の細長い側方支持部とを具備している、安全ポストを支持するためのポストホルダーが提供される。この中心支持部は、前記ポストホルダーを留めるための留め部材を受けるように構成された留め座部を有している。前記支持部の各々は、支持突出部を有している。この支持突出部は、前記支持部の底面で前記支持部の一部分を形成しており、且つ前記支持部の底面から突出して、前記支持部の下側の主要支持面を形成している。前記支持部のこれら下側の主要支持面は、三角形の角度位置に配置されている。
【0008】
言い換えると、前記支持部は、同一面で3つの方向に延びており、全ての方向に安定し得る一種の三角形状の3点支持を形成している。かくして、前記支持突出部は、更に、規定の延びを有しており、互いに離間されている。従って、これら支持突出部は、前記ポストホルダーの3つの当接点を表しており、これら当接点は、多くの場合そうであるようにポストホルダーが平坦でないベース面に設置される時に、ポストホルダーを安定して直立させ、ガタガタしないようにする。このことは、前記側壁の底面とポスト受け部とによって形成されている細長い底面を有するために凸凹のベース面即ち平坦でないベース面による影響を受けやすい前述の従来技術とは、対照的である。
【0009】
ポストホルダーの一実施形態に従えば、前記第1及び第2の側方支持部は、前記中心支持部に直交して延びている。このことは、このポストホルダーに取り付けられる安全ポストへの側方からの力を吸収する能力に対して有効である。
【0010】
ポストホルダーの一実施形態に従えば、前記中心支持部は、互いに一定の距離だけ離間されており前記中心支持部の長手方向に延びている2つの側壁を有している。これら側壁は、これらの一方の端部で、即ち、前記ポスト受け部から一定の距離だけ離れている前記側壁の外端部で、相互に接続されている。また、前記留め座部は、前記側壁間の間隔に渡って延びておりこれら側壁に取着されているブリッジプレートを有している。このブリッジプレートには、孔が形成されている。前記留め部材は、前記ブリッジプレートのこの孔を通されて前記ブリッジプレートの下方の前記ベースに達することが、理解されるだろう。前記ブリッジプレートは、硬性のワッシャである。この構造は、前記留め部材が、上述の従来技術のポストホルダーに使用されていたものと比べて小さいディメンションを有し得る、という効果を有する。
【0011】
ポストホルダーの一実施形態に従えば、このポストホルダーは、前記留め座部に受けられて前記ブリッジプレートの孔を通って延びる細長い留め部材を有している。前記孔に対するこの留め部材の長手方向の位置が、調整可能である。従って、前記留め部材が前記孔の下側に延びる長さが、ポストホルダーを設置するベースの種類、例えば、前記ベース中の凹部の深さに応じて、調整され得る。
【0012】
ポストホルダーの一実施形態に従えば、前記留め部材は、前記ブリッジの孔中へと下方から案内されているねじピンを有しており、このねじピンは、前記孔の下方に設けられ且つこの孔の直径より大きい直径を有するフランジを有している。更に、前記留め部材は、留めナットを有しており、この留めナットは、前記ピンが孔に案内された後に、このピンの上端からこのピンにねじ込まれる。かくして、特に前記留めナットとフランジとは、前記ピンが、前記孔からどちらかの方向に抜け落ちるのを防ぐ。
【0013】
ポストホルダーの一実施形態に従えば、前記側方支持部の各々は、2つの側壁を有しており、これら側壁は、互いに一定の距離だけ離間されて、前記支持部の長手方向に延びており、これらの一方の端部で相互に接続されている。このことは、前記側方支持部が、前記中心支持部と同様の形態を有し得ることを意味しており、このことは、少なくとも製造において有効である。
【0014】
本発明の更なる態様に従えば、上述のポストホルダーを有するポストホルダーキットと、このポストホルダーを受けるように設けられたトレーとが、提供される。このトレーは、底壁と周壁とを有しており、このポストホルダーの全体の形状に適合した形状を有している。この底壁は、前記留め部材を通らせるための孔を有している。このトレーは、ポストホルダーの周りの前記ベースに新しい層を流し込む時に、このポストホルダーがコンクリートで汚れないように保護することによって、このポストホルダーに優れた効果を加えている。前記トレーは、使用後に簡単に取り換えられることができ、且つ、最初に掃除をする必要なく新しい作業のためにすぐに使用できるポストホルダーを残すことができる。更に、このトレーは、前記ポストホルダーキットを取り外した後に、簡単にコンクリートを充填できる幾何学的に規定された凹部を残す。更に、このトレーは、プラスチックによって製造することができる。
【0015】
前記ポストホルダーキットの一実施形態では、前記トレーは、前記ベースに新しい層を流し込んだ後にこのトレーが取り外し易いように、底壁から上方に広がっている、
本発明のこれらの及び更なる態様と、特徴と、効果とは、以下に開示される実施形態によって明らかになり、またこれを参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1a】図1aは、従来技術のポストホルダーを示す図である。
【図1b】図1bは、従来技術のポストホルダーを示す図である。
【図2】図2は、本発明に従ったポストホルダーの一実施形態の概略斜視図である。
【図3】図3は、図2のポストホルダーの概略平面図である。
【図4】図4は、図2、3のポストホルダーを一部断面した概略側面図である。
【図5】図5は、ポストホルダーと併せて使用されるトレーの一実施形態の概略斜視図である。
【図6】図6は、断面で示されているベースに取り付けられた、安全ポストを支持しているポストホルダーキットの一実施形態の概略側面図である。
【図7】図7は、図6のポストホルダーキットの取り外しを示す概略図である。
【図8】図8は、本発明に係るポストホルダーの他の実施形態の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図2を参照すると、第1の実施形態のポストホルダー200は、細長いポスト受け部202と、細長い中心支持部204と、第1及び第2の細長い側方支持部206、208とを有している。前記ポスト受け部202は、直立したチューブ、ここでは四角形のチューブであり、即ち、使用される位置で垂直に延びており、このチューブ202中に入れられる安全ポスト(図5参照)を受けるように設けられているチューブ202である。このチューブ202は、少なくとも1つの側壁にロック孔を有している。このロック孔は、安全ポストのロックピンなどと係合するように配置されている。前記中心支持部204は、前記ポスト受け部202から前方に突出しており、且つこのポスト受け部202に直交して、かくして使用位置で水平に突出している。また、前記第1の側方支持部206は、前記ポスト受け部202からこれに直交して突出しており、しかしこのポスト受け部202の側方に、かくして前記中心支持部204の側方に突出している。前記第2の側方支持部208は、前記第1の支持部206と同様にして、しかし逆の側方に延びている。かくして、前記第1及び第2の側方支持部206、208は、前記中心支持部204に直交して延びている。他の実施形態では、前記側方支持部は、前記中心支持部に対して、直角が好ましいけれど、他の角度で延びていても良い。
【0018】
図3を参照すると、中心支持部は、プレートの形状をした第1及び第2の対向した側壁210、212を有している。これら側壁210、212は、一方の端部では、各々が前記チューブ202に取着しており、前記チューブ202から離れている他方の端部では、相互に、即ち、側壁210、212の一方と他方とが接続している。特に、前記第1の側壁210の第1の壁部210aは、前記チューブ202の前側角部から前記中心支持部204の約半分の長さのところまで延びており、前記第1の側壁210の第2の壁部210bは、前記第1の壁部の端部から、これに対して一定の角度で、前記第1の側壁210の他方の端部まで延びている。同様に、前記第2の側壁212は、前記チューブ202の他方の前側角部から、前記第2の側壁212の他方の端部まで、前記第1の側壁210の壁部と同様に延びている。かくして、前記第1の壁部210a、212aは、前記チューブ202の幅に対応した間隔で離間されて、互いに平行に延びており、前記第2の壁部210b、212bは、中心支持部204の一端部に向かって、徐々に中心に寄っている。更に、前記第2の壁部210b、212bは、中心支持部204の一端部に向かって下方に傾斜しているのに対して、前記第1の壁部210a、212aは、一定の高さを有している。
【0019】
更に、前記中心支持部204は、この中心支持部204の上面を形成している留め座部214を有している。この留め座部214は、前記側壁210、212の第1の壁部210a、212a間の間隔に渡って延び、且つこれらに取着しているブリッジプレート214aを有している。かくして、このブリッジプレートは、中心支持部204の屋根を構成している。更に、前記留め座部は、前記ブリッジプレート214aから前記チューブ202の前壁216まで、上方に傾斜している補強プレート214bを有している。前記ブリッジプレート214aには、前記ポストホルダー200がベースに留める時にねじのような留め部材を通す孔218が、形成されている。前記側方支持部206、208は、同じ形状をしており、前記中心支持部204の水平方向の中心軸が沿って延びている垂直面にして、鏡面対称である。前記第1の側方支持部は、前記チューブ202の後壁220と一直線に並んでいる第1の側壁206aと、前記チューブ202の前側角部から前記第1の側方支持部206の外側の端部まで斜め後方に延びており、この端部で前記第1の側方支持部206の第1の壁部206aと接続されている第2の側方の壁部206bとを、有している。前記第1の側方支持部206の両側方の壁部206a、206bは、前記チューブ202から前記第1の支持部206の外側の端部に向かって、下方に傾斜している。前記第2の側方支持部208は、同様に、第1及び第2の壁部208a、208bを有している。これら第1及び第2の壁部208a、208bは、前記第1の側方支持部206の前記壁部206a、206bに対応するが、これらの鏡面対称であるように設けられている。製造を簡易化すること、及び最大限の強度を得ることの理由から、前記3つの支持部204、206、208の全ては、好ましくは、1つの長いプレートから形成されている。この長いプレートは、所望の形状を得るために、適切な位置で曲げられ、前記ポスト受け部、即ちチューブ202の両後側角部に、この両端が取着されており、且つ、前記1つの長いプレートのそれぞれの端部から同じ距離のところに位置された取着部分で、前記チューブ202の両前側角部に、取着されている。
【0020】
前記第1の側方支持部206は、これの外側の端部のところに、この第1の側方支持部206の底面側から突出している突出部、即ちヒール207を有している。言い換えると、前記第1の側方支持部の一部分が、これの外側の端部のところに、前記ポストホルダー200が設置されるベースの上に置かれる下側の主要な底領域を形成している。前記第2の側方支持部208は、全く同様に形成されており、前記中心支持部204は、これの前側の端部のところに、対応した支持突出部211を有している。この結果、前記ポストホルダー200は、この実施形態のポストホルダー200の延びの範囲内で、可能な限り離間されて三角形の角度位置に配置された3つの点で、直立することが判る。前記ベースが平坦でない場合、即ち凸凹である場合でも、前記ポストホルダー200は、依然として安定して直立することができる。
【0021】
図4に示されているように、使用位置で、ポストホルダー400は、ビル構造体のコンクリートの床のようなベース402上に設置されている。このポストホルダー400は、留め部材404を有している様子が示されている。このポストホルダー400は、前記留め部材404によって前記ベース402に留められている。この留め部材404は、前記ベース402の凹部406中に嵌められるか、前記ベース402に予め取り付けられており、このベース402から上方に突出している。好ましくは、図4に示されているように、前記留め部材404は、前記留め座部410の孔408中を案内されるねじである。前記留め部材の特定の実施形態では、前記ねじ404は、前記孔408の直径より小さい直径を有するナット形状のヘッド404aと、前記ねじのほぼ中間部に配置されて前記孔408の直径より大きい直径を有するフランジ404bとを備えているねじピンである。かくして、前記ねじ404は、下方から前記孔408中に案内可能であり、この孔408中に案内された後に、このねじの上端部からこのねじにねじ込まれる留めナット412を有している。前記ねじピン404が前記ポストホルダー400にねじ込まれている間、前記ナット412は、前記留め座部410のところで、前記ねじ404を保持する。特に、前記ナット412は、ポストホルダー400を直立させている時にピンが抜け落ちるのを防ぎ、前記フランジ404bは、ポストホルダー400が逆さまになった時にピンが抜け落ちるのを防ぐ。
【0022】
ポストホルダーキットが、留め部材を備えた、もしくは、備えていないポストホルダーと、図5に示されているトレー500とを有している。このトレー500は、底壁502と、周壁504とを有している。前記トレー500は、対応するポストホルダーの全体の形状に適合した形状を有している。図示されているような場合では、前記トレー500の形状は、上述のポストホルダーの形状に適合している。前記底壁は、留め部材を通らせるための孔506を有している。前記トレー500の壁504は、外側に傾斜し、即ち、前記トレー500は、前記底壁502から上方へと広がっている。前記トレー500は、ポストホルダーに、このポストホルダー200が設置される水平な構造体、即ち、ベースに適用されるコンクリートのような構造物の塊がこびりつくことを防ぐ保護トレーである。
【0023】
図6に示されているように、トレー602が、ベース604上に設置されており、ポストホルダー600が、前記トレー602中に設置されている。また、安全ポスト606が、このポストホルダー600中に取り付けられており、かくして形成されたポストホルダーキット600、602が、留め部材610によって前記ベース604に留められている。この留め部材610は、図2及び図5に示されているようなポストホルダー600の留め座部にある孔と前記トレー602の底壁にある孔とを通って延びている。新しいコンクリートの層608が、前記ベース604上に流し込まれており、前記トレー602を囲んでいる。このコンクリートの層の厚さは、前記トレーの壁の高さより小さい。この結果、ポストホルダー600は、前記トレー602によって保護されるので、清潔に保たれる。前記安全ポスト606と、ポストホルダー600と、トレー602とは、図7に示されているように、簡単に取り外される。図7では、前記トレー602は、滑らかな壁を有する比較的小さなくぼみ612を残している。そして、簡単な作業で、コンクリートをこのくぼみに充填し、鋳造を完成させることができる。
【0024】
図8に示されているように、ポストホルダー800の第2の実施形態に従えば、このポストホルダー800は、細長いポスト受け部802と、細長い中心支持部804と、第1及び第2のそれぞれ細長い側方支持部806、808とを有している。このポスト受け部802は、前述の第1の実施形態のポスト受け部202と同様に、直立したチューブである。前記中心支持部804は、前記ポスト受け部802から前方に突出しており、前記ポスト受け部802に直交して、かくして、使用位置では水平に突出している。また、前記第1の側方支持部806は、前記ポスト受け部802から、この受け部の側方に突出している。前記第2の側方支持部808は、前記第1の側方支持部と同様にして、しかし逆の側方に延びている。かくして、前記第1及び第2の側方支持部806、808は、これらの主な延び方向に対して、前記中心支持部804に直交して延びている。
【0025】
更に、前記第1の実施形態と同様に、この第2の実施形態の中心支持部は、2つのリボン状の側壁810、812を有している。これらリボン状の側壁810、812は、互いに離間されて延びており、中心支持部804の前側の端部で、相互に接続されている。しかしながら、この実施形態では、これらの全長に渡って、互いに一定の角度で延びている。言い換えると、前記側壁810、812は、V字型を成している。各側方支持部806、808は、1つのリボン状の部品によって構成されており、前記側壁810、812の一方と、側壁に対して一定の角度で、相互に接続されている。前記中心支持部804と前記側方支持部806、808とは、三角形状の支持部材を一体的に形成している。好ましくは、前記支持部804、806、808は、細長い、即ちリボン状のプレートを3つの位置で曲げ、前記プレートの、前記チューブ802に取着される両端部間にチューブ802のための空間を残すことによって形成される。前記第1の実施形態と同様に、前記中心支持部、第1及び第2の支持部804、806、808の各々には、前記支持部の下側の主要部分を形成している支持突出部811、807、809が、設けられている。これら支持突出部は、前記細長いプレートの曲げの部分のところに位置されている。
【0026】
以上、添付の請求項に規定されているような、本発明に係るポストホルダーの実施形態が、説明された。これらは、単なる非制限的な例と見なされるべきである。専門家によって理解されているように、種々の変更と代わりの実施形態とが、本発明の範囲内で可能である。
【0027】
例えば、前記ポスト受け部は、本書に示されているような四角形以外の形状を有することができる。例えば、丸いポストに適合される円形の断面を有することができる。
【0028】
本適用のために、特に添付の請求項に関して、「具備する」という語は、他の要素あるいは工程を含まないのではなく、且つ、「a」もしくは「an」という語は、複数形を含まないのではないことが、当業者には本来明らかであり、注意されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全ポストを支持するポストホルダーであって、細長いポスト受け部と、このポスト受け部から突出し、ポスト受け部に対して直交している細長い中心支持部と、前記中心支持部の横方向に前記ポスト受け部から且つ互いに対向した方向に突出している第1及び第2の細長い側方支持部と、を具備しており、
前記中心支持部は、このポストホルダーを留めるための留め部材を受けるように構成されている留め座部を有しており、前記支持部の各々は、支持突出部を有しており、この支持突出部は、これの底面のところで、支持部の一部分を形成しており、この底面は突出して前記支持部の下側の主要支持面を形成しており、前記支持部の下側の主要支持面は、三角形の角度位置に配置されている、ポストホルダー。
【請求項2】
前記第1及び第2の側方支持部は、前記中心支持部に直交して延びている請求項1に記載のポストホルダー。
【請求項3】
前記中心支持部は、2つの側壁を有しており、これら側壁は、互いに離間されて中心支持部の長手方向に延び、これらの一方の端で相互に接続されており、前記留め座部は、前記側壁間の間隔に渡って延びてこれら側壁に取着しているブリッジプレートを有しており、このブリッジプレートには、孔が形成されている請求項1または2に記載のポストホルダー。
【請求項4】
前記留め座部で受けられており且つ前記ブリッジプレートの孔を通って延びる細長い留め部材を更に有し、前記孔に対するこの留め部材の長手方向の位置が、調整可能である請求項3に記載のポストホルダー。
【請求項5】
前記留め部材は、前記孔中へと下方から案内されているねじピンを有しており、このピンは、前記孔の下方に設けられ且つ前記孔の直径より大きい直径を有しているフランジを有しており、前記留め部材は、前記ピンが孔への案内された後にこれの上端部からピンにねじ込まれる留めナットを有している請求項4に記載のポストホルダー。
【請求項6】
側方支持部の各々は、2つの側壁を有しており、これら側壁は、前記ポスト受け部から突出しており、これらの一方の端部で相互に接続されている請求項1乃至5のいずれか1に記載のポストホルダー。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1に記載のポストホルダーと、このポストホルダーを受けるように構成されているトレーとを有し、このトレーは、底壁と周壁を有し、前記ポストホルダーの全体の形状に適合した形状を有し、前記底壁は、前記留め部材を通らせるための孔を有しているポストホルダーキット。
【請求項8】
前記トレーは、前記底壁から上方に広がっている請求項7に記載のポストホルダーキット。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−504976(P2011−504976A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535391(P2010−535391)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【国際出願番号】PCT/EP2008/066397
【国際公開番号】WO2009/068637
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(510143608)コンビセイフ・インターナショナル・エービー (1)
【Fターム(参考)】